JPH0539424Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は冷蔵庫に係わり、特に冷却器からの
除霜時に滴下するドレンの庫外への排出装置の改
良に関するものである。

〔従来の技術〕

第３図は例えば実公昭58−32120号公報に示さ
れた従来例を示すもので、図において、１は冷蔵
庫本体、２は冷凍室、３は冷蔵室、４は冷却器５
を収容する冷却室、６は冷却室４の上部に取付け
られ、冷却器５により冷却された冷気を庫内に循
環させるフアン、７は冷凍室２と冷蔵室３を区画
する仕切壁、９は除霜用ヒータ、１０は冷却室４
下部の仕切り壁７を貫通し、除霜時のドレンを冷
蔵室３に排出する排水管、１１は排水管１０から
滴下するドレンを受けるドレン受けパイプ、１２
はドレン受けパイプ１１の側部の開口部に着脱自
在に取付けられ、パイプ掃除用キヤツプ、１３は
ドレン受けパイプ１１の下端に連結され、冷蔵室
３背部の断熱壁１４内を下方に貫通するドレンパ
イプ、１５は冷蔵庫本体１下部の機械室１６に開
口したドレンパイプ１３に連結され、滴下するド
レンを蒸発皿１７に案内するガイドパイプ、１８
は機械室１６に配設された圧縮機、１９は冷凍室
２の扉、２０は冷蔵室３の扉である。

以上のように構成され、庫内を循環する冷気中
には、冷凍室２、冷蔵室３に貯蔵されている食品
から蒸発する水蒸気が含まれており、この冷気が
冷却器５の図示されない冷却管に接触して霜が発
生する。この霜の厚さが厚くなると冷却性能が低
下するので、自動または手動によりヒータ９に通
電し、このヒータ９の熱により霜を溶かすことに
より霜を除去する。この除霜により霜はドレンと
なり、冷却室４下部の排水管１０からドレン受け
パイプ１１、ドレンパイプ１３が、ガイドパイプ
１５を通って冷蔵庫本体１下部の機械室１６に配
置された蒸発皿１７内に貯溜され、圧縮機１８の
発生熱より蒸発する。なお、長期の使用によりド
レン受けパイプ１１およびドレンパイプ１３の内
周面は汚損するので、ドレン受けパイプ１１のキ
ヤツプ１２を取外して可塑性のある清掃具により
清掃する。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の冷蔵庫のドレン排出装置は以上のように
構成されているので、商品点数が多く、従つて組
立時間も多くかかり、原価高となる問題点があつ
た。この考案は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、部品点数を削減するとと
もに、清掃も容易に行うことができるドレン排出
装置を備えた冷蔵庫を提供することを目的とする
ものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案によるドレン排出装置はドレンパイプ
を可塑性のある部材で形成し、従来のドレン受け
パイプ、ドレンパイプおよびガイドパイプを一体
化したもので、ドレンパイプのはずれ防止用のス
トツパーの目的を要するボス部を仕切壁下面のド
レンパイプ上端が当接する部分に突設形成したも
のである。

〔作用〕

この考案におけるドレンパイプを可塑性部材で
構成したから、部品点数の減少により組立時間も
減少して原価が低減するとともに、ドレンパイプ
の清掃時には冷却室下部の仕切壁を貫通する排水
管のボス部からドレンパイプの上端開口部を引き
抜き、容易に清掃することができる。

〔考案の実施例〕

第１図および第２図はこの考案の一実施例を示
すもので、図において第３図と同一符号は同一ま
たは相当部分を示し、７はスチロフオーム等の断
熱材料からなる仕切壁、１０は冷却器５の直下の
仕切壁１４を貫通して冷蔵室３側に突出させた配
水管、８はこの配水管出口の前記仕切壁７下面に
突出形成したボス部で、上記仕切壁を膨出させる
とともにその外部を冷蔵庫の内箱シートで覆つて
いる。

２１は蛇腹状の可塑部材で一体形成させたドレ
ンパイプで、上部を冷蔵室内に残して中間部は冷
蔵室３背部の仕切壁１４内を通つて下方に延出
し、下部は機械室１６内に設置された蒸発皿１７
に案内され開口している。

２２はこのドレンパイプの上端開口部で、前記
配水管出口のボス部８の着脱自在に、かつ水密的
に嵌着されている。そして、冷蔵庫使用中除霜時
に冷却器５から滴下したドレンは冷却室４下部の
排水管１０からドレンパイプ２１を通つて冷蔵庫
本体１下部の機械室１６内の蒸発皿１７へ排水さ
れ圧縮機１８の発生熱により蒸発する。

またドレンパイプ２１内の清掃は、ドレンパイ
プ上端開口部２２を仕切壁７下面に形成されたボ
ス部８から取外すことによつて容易に作業するこ
とができる。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案によれば、冷却室と冷
蔵室とを区画する仕切壁に設けられ、前記冷却室
に収容された冷却器から除霜時に滴下するドレン
を前記冷蔵室の上部に排出する排水管と、この排
水管に接続され、前記冷蔵室背部の断熱壁の中を
通り、下部の機械室内の蒸発皿にドレンを排出す
るドレンパイプとを備えた冷蔵庫において、前記
ドレンパイプを蛇腹状の可撓性部材により一体に
構成するとともに、前記仕切壁の前記排水管出口
の下面を突出形成させその表面を内箱シートで覆
つたボス部を形成し、このボス部に前記ドレンパ
イプの上端開口部を着脱自在に嵌着し、前記排水
管はその下端部を前記ボス部の下面より突出させ
た構成にしたので、部品点数を低減できると共
に、水密しシールの無い仕切壁と排水管外面との
間を伝わつて排水管から落下するドレンが庫内に
滴下することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、
第２図はドレンパイプ先端部を取付けた際の詳細
図、第３図は従来例を示す縦断面図である。 図中３は冷蔵室、４は冷却室、５は冷却器、７
は仕切壁、８はボス部、１０は排水管、１４は断
熱壁、１６は機械室、２１はドレンパイプであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷却室と冷蔵室とを区画する仕切壁に設けら
   れ、前記冷却室に収容された冷却器から除霜時に
   滴下するドレンを前記冷蔵室の上部に排出する排
   水管と、この排水管に接続され、前記冷蔵室背部
   の断熱壁の中を通り、下部の機械室内の蒸発皿に
   ドレンを排出するドレンパイプとを備えた冷蔵庫
   において、前記ドレンパイプを蛇腹状の可撓性部
   材により一体に構成するとともに、前記仕切壁の
   前記排水管出口の下面を突出形成させその表面を
   内箱シートで覆つたボス部を形成し、このボス部
   に前記ドレンパイプの上端開口部を着脱自在に嵌
   着し、前記排水管はその下端部を前記ボス部の下
   面より突出させたことを特徴とする冷蔵庫。