JPS5851172B2 - 燃焼加熱装置

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【発明の詳細な説明】本発明は燃焼加熱装置に関する。

従来、大型のボイラ・ファーネス等の燃焼加熱装置では
、最大出力を予期して作られるのであるが、実際使用状
態においては、常に最大出力運転されるとは限らない。

しかるに小さい出力運転時においてこれらの燃焼加熱装
置は、ｏｎ−ｏｆｆ運転を余儀なくされるか、燃焼出力
を変化できるバーナを必要とする。

しかしｏｎ−ｏｆｆ運転ではバーナの着火・消火時にき
わめて燃焼特性が悪くなり、有害な排ガス成分を放出す
る。

さらに運転中は全出力燃焼が行われるので、騒音も大き
い。

また燃焼量を絞り込めるバーナを有した燃焼加熱装置に
おいても、一般に最大出力付近の狭い範囲で良い燃焼状
態を得るように設計されており、低負荷運転では燃焼特
性が悪くなり、熱効率も低い。

また一つの燃焼加熱装置では複数の出力（例えば温度ま
たは出力量の違う）を得ようとすれば複雑な熱交換器の
構造が必要となっていた。

本発明は以上のことを鑑みて、バーナ、燃焼室及び熱交
換器によって比較的小容量の単位体を構成し、その単位
体を複数個組み合せて一つの燃焼加熱装置にして、良好
な燃焼特性で、低騒音で、出力変化が可能となるように
することを目的とするものである。

以下、本発明の実施例について説明する。

第１図は、バーナ１、燃焼室２及び燃交換器３とから構
成された単位体（モジュール）４を示している。

５は出力接続口、６は排気筒である。

第２図は上記単位体４を複数個組み合せて構成した装置
８を示しており、ａ図は単位体４ａ・・・・・・４ｅを
数多く組み合せることにより、出力端７ａより大きな出
力を得る大容量の燃焼加熱装置８ａを示す。

またｂは単位体４ａ？４ｂを数少く組み合せる
ことにより、出力端７ｂより比較的小さな出力を得る小
容量の組み合せ燃焼加熱装置８ｂを示す。

第３図は３個の単位体４ａ、４ｂ、４ｃから
なる燃焼加熱装置８である。

本図によれば、実線で示すように３個の単位体４ａ
ｔ４ｂｔ４ｃのうち、単位体４ａ、４ｂが作
動して、出力端Ｔからは出力が得られ、一方、単位体４
Ｃは破線で示すように、出力端７への出力供給を休止し
ている状態である。

第４図は３個の単位体４ａ、４ｂ、４ｃからなる燃焼加
熱装置８を示し、しかも２つの出力端７ａ、７ｂを有し
ている。

図中単位体４ａ、４ｂは出力端７ａに、単位体４
Ｃは出力端７ｂに出力を供給している状態である。

また図中の破線は、出力端７ｂにかかる負荷に応じて、
単位体４ａ。

４ｂの出力が出力端７ｂに供給可能であることを示しで
ある。

以上の構成は、単位体４及び出力端７の数に限りはなく
、またバーナ１自身の出力をも可変することにより、さ
らになめらかな可変、より多様性に富む燃焼加熱装置を
提供できることは自明のことである。

次にその作用効果を述べる。

第２図においては、適当な数の単位体４を組み合せるこ
とにより、種々の出力の燃焼加熱装置８が得られる。

また、第３図においては、燃焼加熱装置８を構成する単
位体４のうち、作動している単位体４の数を変えること
により、出力端７から出る出力を容易に可変できる燃焼
加熱装置８が得られる。

また、第４図においては、複数の出力端７に結合された
複数個の単位体４を備えた燃焼加熱装置を構成すること
により、多様の出力を供給できる燃焼加熱装置８が得ら
れる。

なお、各単位体の能力は、同等若しくは異なっていても
かまわない。

また、出力の可変及びその多様化は同一の制御手段にて
行なっても良く、また、各単位体に設けた制御手段にて
行なっても良い。

本発明によれば、下記の効果が得られる。

（１）単位体側々の動作あるいは停止により結果として
全体の出力を可変するものであるので、単一の大型燃焼
加熱装置では得られない良好な燃焼を維持しつつ、大巾
な出力の可変ができる。

（２）小出力が要求される場合は動作状態にあるバーナ
の数を少なくするので、騒音が低く、快適となる。

（３）要求される出力の太きさや取出方向が多様にわた
る場合にも、各単位体の出力接続口を複数の出力端に選
択的に接続すれば良いので簡単に対応できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における燃焼加熱装置の単位体
を示す図、第２図〜第４図は同装置の単位体の組み合わ
せ状態を示す図である。１・・・・・・バーナ、２・・・・・・燃焼室、３・・
・・・・熱交換器、４．４ａ、４ｂ、４ｃ・・・・・・
単位体、７・・・・・・出力端。

【特許請求の範囲】