JPH0539249A - 1−(3,5−ジアルキルフエノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法 - Google Patents

1−(3,5−ジアルキルフエノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法

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JPH0539249A
JPH0539249A JP3196583A JP19658391A JPH0539249A JP H0539249 A JPH0539249 A JP H0539249A JP 3196583 A JP3196583 A JP 3196583A JP 19658391 A JP19658391 A JP 19658391A JP H0539249 A JPH0539249 A JP H0539249A
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JP
Japan
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aminopropane
dialkylphenoxy
reaction
water
alcohol
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JP3196583A
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Izumi Terada
泉 寺田
Ryoichi Adachi
良一 安達
Masahiro Nishii
正博 西井
Takashi Miyama
隆司 三山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2
−アミノプロパンを高収率で製造することができる方法
を提供する。 【構成】 1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2
−プロパノンをラネーニッケル触媒の存在下、含水アル
コール中で還元的アミノ化反応させることを特徴とする
1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−アミノプ
ロパンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリアジン系除草剤の
中間体として有用な1−(3,5−ジアルキルフェノキ
シ)−2−アミノプロパンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭63−264465号公報に開示
されているように、一般式(I)
【0003】
【化1】
【0004】で示されるトリアジン化合物は除草剤とし
て有用であり、同公報によれば、上記一般式(I)で示
されるトリアジン化合物は、式(II)
【0005】
【化2】
【0006】で示される1−(3,5−ジメチルフェノ
キシ)−2−アミノプロパンと、式(III )
【0007】
【化3】
【0008】で示される2−アミノ−4,6−ジハロト
リアジンとを反応させることにより得られている。そし
て同公報には、上記式(II)で示される1−(3,5−
ジメチルフェノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法
として、(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−プロパ
ノンにシアン化ホウ素ナトリウムを酢酸アンモニウムの
存在下メタノール中で反応させる方法が開示されてい
る。この方法を式で示すと以下の通りである。
【0009】
【化4】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法では、
1−(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−アミノプロ
パンの収率が約30%程度と低いという欠点がある。
【0011】なお、Comptes Rendus de l'Academie des
Sciences 233 1120(1951)には、1−フ
ェノキシ−2−プロパノンをラネーニッケル触媒の存在
下、アルコール中で還元的にアミノ化することにより1
−フェノキシ−2−アミノプロパンを製造する方法が開
示されている。しかし、この方法は、同文献によれば、
100℃、100気圧という条件下に反応を行なうもの
であり、収率は約50%と低い。また反応溶媒であるア
ルコールを水を含まない状態で使用しているために、こ
のアルコールについて、特に反応前に特別な配慮をする
必要がある。
【0012】また、この文献は、1−フェノキシ−2−
プロパノンを出発物質とする反応を開示するのみであ
り、1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−プロ
パノンを出発物質とする反応に関しては一切開示がな
い。
【0013】本発明の目的は、1−(3,5−ジアルキ
ルフェノキシ)−2−アミノプロパンを高収率で製造す
ることができる方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に検討を重ねた結果、1−(3,5−ジアルキルフェノ
キシ)−2−プロパノンをラネーニッケル触媒の存在
下、含水アルコール中で還元的アミノ化反応させること
により、高収率で1−(3,5−ジアルキルフェノキ
シ)−2−アミノプロパンが得られることを見い出し、
本発明を完成した。すなわち、本発明は、1−(3,5
−ジアルキルフェノキシ)−2−プロパノンをラネーニ
ッケル触媒の存在下、含水アルコール中で還元的アミノ
化反応させることを特徴とする1−(3,5−ジアルキ
ルフェノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法を要旨
とするものである。
【0015】以下、本発明を詳説する。先ず、本発明の
理解を容易にするため、本発明の1−(3,5−ジアル
キルフェノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法を反
応式で示すと以下の通りである。
【0016】
【化5】
【0017】本発明において出発物質として用いられる
1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−プロパノ
ンは、一般式(IV)
【0018】
【化6】
【0019】(式中、R1 およびR2 は、アルキル基、
好ましくは炭素数1〜4の低級アルキル基であり、同一
または異なっていてもよい)で示される化合物である。
【0020】この出発物質である1−(3,5−ジアル
キルフェノキシ)−2−プロパノンは、3,5−ジアル
キルフェノールとハロアセトンとを、塩基(炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウムなど)と触媒
(ヨウ化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化ナトリウムな
ど)の存在下、極性非プロトン溶媒(DMF、DMS
O、N,N−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン、スルホランなど)中で脱ハロゲン化水素反応させる
ことにより得られる。
【0021】本発明によれば、上記出発物質(IV)をラ
ネーニッケル触媒の存在下、含水アルコール中で還元的
アミノ化反応させる。
【0022】還元的アミノ化反応は、反応系内に水素と
アンモニア源とを供給することにより達成される。その
際水素圧は、2〜80気圧とするのが好ましい。その理
由は、2気圧未満であると、還元的アミノ化が円滑に進
行せず、一方80気圧を超えると副生物が増加するから
である。特に好ましい水素圧は3〜50気圧である。反
応開始前に所定の水素圧とし、反応開始後は水素を供給
せずに反応を行なっても良く、また水素を連続的に供給
して所定の水素圧を維持しながら反応を行なっても良
い。
【0023】アンモニア源は、アンモニアガスまたはア
ンモニア水の形で反応系内に導入される。アンモニアの
導入量は出発物質に対して1.0〜20倍当量、好まし
くは1.0〜15倍当量である。
【0024】本発明において還元的アミノ化はラネーニ
ッケルの存在下に行われる。ラネーニッケルとしては、
活性度の異なるラネーニッケルW1 、W2 、W3
4 、W5 、W6 、W7 およびW8 の8種類のものがあ
るが、本発明においては、その使用量を変えたり、他の
反応条件を適宜調節することにより、これら活性の異な
るラネーニッケルをいずれも使用できる。ラネーニッケ
ルは、出発物質に対して0.5〜20重量%、好ましく
は1.0〜15.0重量%の割合で用いる。
【0025】本発明においては、還元的アミノ化反応を
含水アルコール中で行なうことを特徴とする。本発明者
らの検討によれば、含水アルコール中で当該反応を行な
うことにより、非含水アルコールを用いるよりも、目的
物の収率が大幅に向上することを確認している。含水ア
ルコールの一部を構成するアルコールとしては、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低
級アルコールが用いられる。上記アンモニア源として、
アンモニアガスを用いた場合には、上記アルコールに水
を加えた混合溶媒を用いることにより、含水アルコール
中での還元的アミノ化を実施することができる。また上
記アンモニア源としてアンモニア水を用いた場合には、
上記アルコールをそのまま用いることにより、含水アル
コール中での還元的アミノ化を実施できる。アンモニア
水を用いた場合でも、アルコールと水の混合溶媒を用い
ても良いことはもちろんである。含水アルコールの量
は、出発物質1.0gに対して1〜10ccとするのが好
ましい。含水アルコール中の水の量は、好ましくは2〜
70%(v/v )、特に好ましくは10〜60%(v/v)
である。反応温度は、臨界的でないが30〜180℃が
好ましく、特に好ましくは40〜150℃である。反応
時間も特に臨界的でないが、通常30分〜5時間であ
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
【0027】実施例1 (1)1−(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−プロ
パノン(出発物質)の合成 500ml三つ口フラスコに3,5−キシレノール 1
0.0g(82.0mM)、無水炭酸カリウム14.6g
(107mM)、ヨウ化ナトリウム 1.0g(6.7m
M)、DMF 20mlを入れ、80℃に加熱した。攪拌
しながらクロロアセトン10.0g(107mM)とDM
F10mlの混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後
80℃で30分攪拌し、反応液を冷却した。反応液を濾
過し、固体をDMFで洗浄した。濾液を洗浄液と併わせ
減圧下にDMFを留去した。残渣を減圧蒸留して、減圧
度0.35mmHgにおいて沸点88℃の留分13.3gを
得た。この留分は1−(3,5−ジメチルフェノキシ)
−2−プロパノンであることが確認された。収率は9
1.2%であった。
【0028】(2)1−(3,5−ジメチルフェノキ
シ)−2−アミノプロパン(目的物質)の合成 150mlのオートクレーブに、上記(1)で得られた1
−(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−プロパノン
20.0g(112mM)、ラネーニッケル触媒(W−
7) 0.5g、溶媒としてメタノール 25ml、水
5mlを加え冷却下にアンモニア 4.78g(281m
M)を加えた。アンモニアはガス状で供給した。次いで
40kg/cm2 の水素圧力下80℃で3時間攪拌した。過
剰のアンモニア、水素を脱圧した後、触媒を濾過した濾
液を減圧濃縮した。残渣をエチルエーテル 100mlに
溶解し、20%塩酸水溶液で抽出した。抽出した水層を
20%水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とした後、
エチルエーテル100mlで抽出した。抽出した有機層を
減圧下に蒸留し目的物質の1−(3,5−ジメチルフェ
ノキシ)−2−アミノプロパン 16.3g(収率81
%)を得た。沸点は113℃/3mmHgであった。
【0029】実施例2〜15 実施例1の(1)で得られた1−(3,5−ジメチルフ
ェノキシ)−2−プロパノンを用い、これを表1および
表2に示す条件下に還元的アミノ化して、目的物質であ
る1−(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−アミノプ
ロパンを得た。目的物質の収率を表1および表2に示し
た。なお表1には、前記実施例1における条件および結
果も併せて掲げた。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】表1および表2の結果より、1−(3,5
−ジメチルフェノキシ)−2−プロパノンをラネーニッ
ケル触媒の存在下、含水アルコールで還元的アミノ化す
ることにより、1−(3,5−ジメチルフェノキシ)−
2−アミノプロパンを70〜85%という高収率で得る
ことができた。
【0033】
【発明の効果】上述の実施例によっても実証されるよう
に、本発明によれば1−(3,5−ジアルキルフェノキ
シ)−2−アミノプロパノンをラネーニッケル触媒の存
在下、含水アルコール中に還元的にアミノ化反応させる
ことにより高収率で1−(3,5−ジアルキルフェノキ
シ)−2−アミノプロパンを得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 三山 隆司 千葉県袖ケ浦市上泉1280番地 出光興産株 式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)
    −2−プロパノンをラネーニッケル触媒の存在下、含水
    アルコール中で還元的アミノ化反応させることを特徴と
    する1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−アミ
    ノプロパンの製造方法。
JP3196583A 1991-08-06 1991-08-06 1−(3,5−ジアルキルフエノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法 Pending JPH0539249A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288150A (ja) * 2000-04-03 2001-10-16 Idemitsu Kosan Co Ltd フェノキシアルキルアミン塩の製造法
CN102603543A (zh) * 2012-04-09 2012-07-25 佛山普正医药科技有限公司 一种盐酸美西律的生产方法

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JP2001288150A (ja) * 2000-04-03 2001-10-16 Idemitsu Kosan Co Ltd フェノキシアルキルアミン塩の製造法
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

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Effective date: 19990831