JPH0538803U - リング状バリスタ - Google Patents

リング状バリスタ

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JPH0538803U
JPH0538803U JP8715091U JP8715091U JPH0538803U JP H0538803 U JPH0538803 U JP H0538803U JP 8715091 U JP8715091 U JP 8715091U JP 8715091 U JP8715091 U JP 8715091U JP H0538803 U JPH0538803 U JP H0538803U
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JP
Japan
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peripheral surface
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varistor
ring
electrode
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Application number
JP8715091U
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Inventor
須永達夫
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リング形状を有するバリスタ素体の対向する
主面に挟装された素体周面に形成された周面電極の接着
強度を増強するとともに、該電極に半田接合される引出
線の半田付の信頼性を向上する。 【構成】 中心部に中空孔24が開口されてリング形状
を有するバリスタ素体20の対向する第1素体主面21
と第2素体主面22とに挟装される素体周面23に、中
心軸と平行に複数の凹部26が設けられており、該素体
周面23の少なくとも複数の凹部の表面及び該複数の凹
部間の凸部の表面に亘って連続する周面電極25が複数
形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、小形モータ等における火花消去及び雑音吸収等に利用されるリン グ状バリスタに関し、さらに詳細には、リング形状を有するバリスタ素体の対向 する主面に挟装された周面に形成される周面電極の接着強度を増強させ、該電極 における半田付の信頼性を向上したリング状バリスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、誘導回路である小型モータ等に組込まれるリング状バリスタは、非直 線的な電流−電圧特性を有しており、該小型モータ等の接点切替時等における衝 撃電圧の発生を防止して、該接点等の火花消去または雑音吸収等に広く利用され ている。
【0003】 また、近年の電子機器等の小形薄型化に対応して、殊に該機器に搭載される小 型モータ等の薄型化が切望されている。
【0004】 これにともない、前記小型モータに組込まれるリング状バリスタを極力薄型化 することが要求されており、該小型モータの接点部より導出された引出線が電気 的に接続される電極部も、該リング状バリスタの主構成要素であるバリスタ素体 の対向する主面に挟装された周面に設けられる構造が案出されている。
【0005】 このような従来のリング状バリスタ16を、図4を参照することにより説明す る。
【0006】 図4に示す如く、バリスタ素体10は、材料粉末を成型することにより中心部 に中空孔14を有するリング形状に形成されている。
【0007】 該バリスタ素体10においては、紙面上表面に位置する第1素体主面11と、 裏面に位置する第2素体主面12と、該第1素体主面11及び第2素体主面12 を表裏対向として挟装される側部に位置する素体周面13と、を有している(こ の際、該中空孔14における周面は考慮しないものとする)。
【0008】 前記素体周面13には、上記モータの接点等からの衝撃電圧を導入するための 周面電極15,15´…が、導電性に優れた材質を基として、本例においては等 角度間隔を有して3つ設けられている。
【0009】 前記バリスタ素体10における素体周面13は、成型加工に際して平面状をな しており、該素体周面13に前記周面電極15が付着されるように設けられてい る。
【0010】 上記リング状バリスタ16を、例えば小型モータ等の接点等に発生する衝撃電 圧を解消する目的で使用する場合は、該小型モータの巻線部に付設して前記リン グ状バリスタ16を設けるとともに、該リング状バリスタ16の素体周面13に 形成された周面電極15,15´…に、該接点部を電気的に接続するように構成 されており、該接続に際しての接続線の導出が該素体周面13に設けられた周面 電極15,15´…を介して行われていることにより、前記小型モータの巻線部 に関する薄型化に貢献している。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のリング状バリスタによれば、小型モータ等の薄型化 に貢献するものの、バリスタ素体における素体主面に電極を形成して引出線を導 出した場合に比較して、該電極を対向する素体主面に挟装された素体周面に形成 していることにより、該リング状バリスタの薄型化にともない該電極がバリスタ 素体の素体周面に付設される接着面積が低下するため、該電極の接着強度が低下 するという問題点があった。
【0012】 また、前記リング状バリスタにおけるバリスタ素体の素体周面に対する電極の 接着強度が低下すると、例えば該電極に半田付される引出線の半田付面積が小さ くなり、これにともない該引出線の半田付強度が低下して、該リング状バリスタ が組込まれる小型モータ等の接点における衝撃電圧を解消することができずに、 該接点部等に火花放電または雑音が発生して、諸機器の信頼性に悪影響を及ぼす という問題点があった。
【0013】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、リング形状を有するバリス タ素体の対向する素体主面に挟装された素体周面に形成される周面電極の接着強 度を増強するとともに、該電極における半田付の信頼性を向上したリング状バリ スタを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は、リング形状を有するバリスタ素体の対向する主面に挟装された周面 に中心軸と平行に複数の凹部を設けて、該周面上の少なくとも複数の凹部の表面 及び該複数の凹部間の凸部の表面に亘って連続する電極を複数形成することによ り上記目的を達成するものである。
【0015】
【作用】
本考案においては、リング形状に成型されたバリスタ素体の対向する素体主面 に挟装された素体周面に中心軸と平行に複数の凹部を設けて、該周面上の少なく とも複数の凹部の表面及び該複数の凹部間の凸部の表面に亘って連続する電極を 設けているので、該周面電極の接着面積は増加して接着強度を大とすることがで きる。
【0016】 また、前記素体周面の複数の凹部によって形成された凹凸面に相応して周面電 極表面も凹凸面を有する構造となり、該周面電極に付設される引出線の半田付部 の接合面形状が剥離しにくい凹凸形状となってアンカー効果を生じ、接合強度を 大とすることができる。
【0017】 さらに、周面電極形成における電極ペーストの塗布の際に、電極間隙部分の電 極ペーストの垂れが凹部に吸着され素体周面に沿って広がらないので電極間隙部 分の短絡が生じにくい。
【0018】
【実施例】
本考案のリング状バリスタに関する実施例を、図面に基いて詳細に説明する。
【0019】 図1の(A)は本考案に係わるリング状バリスタの実施例の正面図、図1の( B)は同平面図、図2は同実施例におけるリング状バリスタに引出線を半田付し た状態を示す一部断面図、図3は本考案に係わるリング状バリスタと従来のリン グ状バリスタとの各々の周面電極に引出線を半田付した際の接合強度を比較した 説明図である。
【0020】 本考案のリング状バリスタ30を、図1及び図2を参照することにより説明す る。
【0021】 従来例において示したが如く、リング状バリスタ30の主構成要素であるバリ スタ素体20は、中心部に中空孔24が開口されたリング形状に形成されている 。
【0022】 ここで、該形成過程を詳述すると、該バリスタ素体20は、例えばSrTiO 3 と、CaTiO3 と、微量添加剤と、及び有機バインダーとを所定の混合比率 とするとともにスプレードライヤーにて造粒を行うことにより造粒粉末となし、 該造粒粉末をリング形状の凹部を有する型枠に充填して、乾式単動型プレス装置 等により加圧成型を行い、さらに所定の温度並びに時間にて焼成を行うことによ り形成されている。
【0023】 前記バリスタ素体20における各構成外面の概略を説明すると、該バリスタ素 体20の上面である第1素体主面21と、下面である第2素体主面22とは素体 本体を介して対向しており、該第1素体主面21と第2素体主面22とに挟装さ れる素体周面23は、各主面端部に位置されている(前記中空孔24における内 周面は除外する)。
【0024】 この際、前記バリスタ素体20の対向する第1素体主面21と第2素体主面2 2とに挟装される素体周面23には、該素体中心軸と平行に複数の凹部26が形 成されている。
【0025】 従って、前記素体周面23は、従来の単一素体周面よりも表面積が大となって いる。
【0026】 上記構造を有するリング状バリスタ30の素体周面23には、周面電極25が 例えば導電性の良好なAg(銀)粉末、ビヒクル、溶剤等からなる電極ペースト をスクリーン印刷し、一旦150℃で乾燥した後、さらに800℃/5分の条件 にて焼成を行うことにより形成されている。
【0027】 この際、前記素体周面23に凹部が設けられ表面積が大とされていることより 、該周面電極25の接着面積が増加され、これにともなって周面電極の接着強度 も大となる。
【0028】 さらに、上記周面電極形成における電極ペーストのスクリーン印刷の際に、電 極間隙部分の電極ペーストの垂れ24が凹部26に吸着され素体周面に沿って広 がらないので電極間隙部分のでの該電極ペーストの垂れによる相互連結が防止さ れ短絡不良が生じにくい。
【0029】 上記のように構成されたリング状バリスタ30における素体周面23の周面電 極25に、例えば鉄等の材質を有して線径0.3mm の引出線29を半田28に より半田付した状態を図2に示す。
【0030】 図2を参照すると、従来の単一平面状の素体周面に比較して前記素体周面23 の表面積が増加していることにともなって、該半田28による半田付面積が増加 している。
【0031】 ここで、本実施例に係わるリング状バリスタ30と、従来の単一の素体周面を 有する素体周面に同様に引出線を半田付したリング状バリスタと、において、各 々のバリスタ素体を固定しつつ引出線を各主面に対して平行方向に引張した際の 接着強度を測定した結果を図3に示す。
【0032】 図3を参照すると、本実施例のリング状バリスタ30における周面電極25と 半田28との接着強度は、従来例に比較して約2.0倍の値が得られている。
【0033】 上記のようなリング状バリスタ30によれば、前記バリスタ素体20における 素体周面23に軸と平行に数十の凹部を設けることにより、該素体周面23に形 成される周面電極25の接着面積を増加させているため、該素体周面23に対す る周面電極25の素体周面に対する接着強度を大とすることが可能となる。
【0034】 また、周面電極25の表面27も素体周面の凹凸形状に相応して凹凸形状とな るので周面電極25に対する引出線29の半田付面積を増加することができ、さ らには半田接合部の凹凸形状によるアンカー効果によって引張強度を大とするこ とが可能となる。
【0035】 なお、本実施例においては、前記素体周面23に付着形成された3つの周面電 極25を有するリング状バリスタについて説明したが、本実施例はこれに限られ るものではなく、周面電極25は複数であればいくつ設けられていてもよい。
【0036】 また、本考案に関するリング状バリスタにおいては、上記実施例に示した素体 周面の凹部形状に限定されるものではなく、該素体周面が単一面でない凹凸形状 であれば該周面電極面積を増加させることが可能となる。
【0037】
【考案の効果】
本考案に係わるリング状バリスタは、上記のように構成されているため、以下 に記載するような効果を有する。
【0038】 (1)リング状バリスタの素体周面部における周面電極の接着面積を増加させ て接着強度を大としているため、該リング状バリスタの周面電極の剥離が防止で き、信頼性を向上することができるという優れた効果を有する。
【0039】 (2)また、周面電極成形における電極ペーストのスクリーン印刷の際に、電 極間隙部分の電極ペーストの垂れが凹溝に吸着され素体周面に沿って広がらない ので電極間隙部分の短絡が生じにくいという優れた効果を有する。
【0040】 (3)また、周面電極の表面も前記素体周面の凹凸形状に相応して凹凸形状と なるので周面電極25に対する引出線29の半田付面積を増加することができ、 さらには半田接合部の凹凸形状によるアンカー効果によって接合強度が大となる 。従って、該リング状バリスタが組込まれる小型モータ等の接点を確実に接続す ることができ、該接点部等における衝撃電圧を解消することによる火花放電また は雑音等を防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1の(A)は本考案に係わるリング状バリ
スタの実施例の正面図、(B)は同平面図である。
【図2】 同実施例におけるリング状バリスタに引出線
を半田付した状態を示す一部断面図である。
【図3】 本考案に係わるリング状バリスタと従来のリ
ング状バリスタとの各々の周面電極に引出線を半田付し
た際の接合強度を比較した説明図である。
【図4】 従来のリング状バリスタに引出線を半田付し
た状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 バリスタ素体 11 第1素体主面 12 第2素体主面 13 素体周面 14 中空孔 15 周面電極 16 リング状バリスタ 20 バリスタ素体 21 第1素体主面 22 第2素体主面 23 素体周面 24 中空孔 25 周面電極 26 凹部 27 半田接合面 28 半田 29 引出線 30 リング状バリスタ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング形状を有するバリスタ素体の対向
    する主面に挟装された周面に中心軸と平行に複数の凹部
    を設けて、該周面上の少なくとも複数の凹部の表面及び
    該複数の凹部間の凸部の表面に亘って連続する電極を複
    数形成したことを特徴とするリング状バリスタ。
JP8715091U 1991-10-24 1991-10-24 リング状バリスタ Withdrawn JPH0538803U (ja)

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JP8715091U JPH0538803U (ja) 1991-10-24 1991-10-24 リング状バリスタ

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JP8715091U JPH0538803U (ja) 1991-10-24 1991-10-24 リング状バリスタ

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JPH0538803U true JPH0538803U (ja) 1993-05-25

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ID=13906953

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8715091U Withdrawn JPH0538803U (ja) 1991-10-24 1991-10-24 リング状バリスタ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52109710U (ja) * 1976-02-18 1977-08-20

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960208