JPH0538743Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0538743Y2 JPH0538743Y2 JP1989144277U JP14427789U JPH0538743Y2 JP H0538743 Y2 JPH0538743 Y2 JP H0538743Y2 JP 1989144277 U JP1989144277 U JP 1989144277U JP 14427789 U JP14427789 U JP 14427789U JP H0538743 Y2 JPH0538743 Y2 JP H0538743Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- cap
- container body
- mouth
- flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 15
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- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 3
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Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
Description
（産業上の利用分野）
本考案は合成樹脂製の容器本体に合成樹脂製の
キヤツプを熱溶着した輸液用容器に関するもので
ある。 （従来の技術） 医療用の輸液用容器としては従来のガラス壜の
他に合成樹脂容器が普及しているが、合成樹脂製
の輸液用容器の多くは平坦な口部に合成樹脂製の
キヤツプを熱溶着した構造を採用している。 ところがこのような合成樹脂製の輸液用容器
は、薬液の充填中に容器本体の口部天面に薬液が
付着すると、キヤツプを熱溶着しようとする場合
に薬液によつて口部天面とキヤツプとの間の溶着
が阻害され、外部からの空気等の侵入のおそれが
なるなど完全密封の信頼性が失われるという欠点
があつた。 （考案が解決しようとする課題） 本考案はこのような従来の欠点を解決して、仮
に充填中に容器本体の口部天面に薬液が付着した
場合にも、完全密封の信頼性を確保することがで
きる合成樹脂製の輸液用容器を提供するために完
成されたものである。 （課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するためになされた本考案
は、合成樹脂製の容器本体の口部にフランジ状の
平坦部を形成するとともに、その上面に微細な環
状の溶着用突状を設け、この溶着用突状に合成樹
脂製のキヤツプの平坦な下面を熱溶着したことを
特徴とするものである。 （実施例） 以下に本考案を図示の実施例によつて詳細に説
明する。 第１図において、１は肉薄の合成樹脂製の容器
本体、２はその口部、３は口部２の天面に形成さ
れたフランジ状の平坦部である。本考案において
は、この平坦部３の上面に微細な環状の溶着用突
状４が設けられている。実施例ではこの環状の溶
着用突状４は幅１mm、高さ0.5mm、直径約30mmの
断面が三角形状のものである。溶着用突状４はそ
の寸法、形状ともに実施例に限定されるものでは
ないことは勿論であるが、断面は上端が尖つた形
状とすることが好ましい。このような溶着用突状
４を容器の口部２に成形するには、インジエクシ
ヨンブロー成形法のパリソン成形の段階で成形す
れば、高い精度を出すことができる。 第２図はキヤツプ５を熱溶着した状態を示す図
であり、合成樹脂製のキヤツプ５の平坦な下面６
が上記の溶着用突状４の部分で容器本体１の口部
２の天面と熱溶着されている。 なお、キヤツプ５は刺された輸液針を保持する
ための弾性体７を備えたもので、更にその外側に
図示を略したオーバーキヤツプを取り付けて出荷
されるものである。 （作用） このように構成された本考案の輸液用容器は、
従来のものと同様に薬品メーカーにおいて容器本
体１の内部に薬液を充填したうえ、その口部２に
合成樹脂製のキヤツプ５を熱溶着して密封される
ものである。 しかし本考案においては、容器本体１の口部２
に形成されたフランジ状の平坦部３の上面に微細
な環状の溶着用突状４を設けてあるので、充填時
に仮に薬液が付着したり洗浄残液が付着した場合
にも、溶着用突状４の頂部に薬液等が残存するこ
とはない。従つて合成樹脂製のキヤツプ５を熱溶
着すれば薬液等に妨害されることなく、強固で信
頼性の高い密封を行わせることができる。 次に本考案の輸液用容器について、以下のとお
りキヤツプ５と容器本体１の口部２との間の剥離
強度を測定した。まず容器本体１の口部２のフラ
ンジ状の平坦部３とキヤツプ５とを、接触型熱融
着器を用いて熱融着し、サンプルを作製した。設
定温度は融着器ヒーター部内蔵の熱電対にて設定
し、圧着力は５Kgである。またサンプルのフラン
ジ状の平坦部３の内径は25mm、外径35mm、厚み
0.8mmとした。 このサンプルの口部２とキヤツプ５とを引張試
験機（TOYO−BALDWIN 社製、UTM−５
型）のヘツドに取付けてそれぞれ固定し、引張速
度50mm／min、フルスケール250Kgの条件で引張
試験を行ない、剥離強度を測定した。この結果は
次表に示す通りであり、本考案のものは溶着用突
状４のない従来品よりも高い溶着強度を持つこと
が確認された。
キヤツプを熱溶着した輸液用容器に関するもので
ある。 （従来の技術） 医療用の輸液用容器としては従来のガラス壜の
他に合成樹脂容器が普及しているが、合成樹脂製
の輸液用容器の多くは平坦な口部に合成樹脂製の
キヤツプを熱溶着した構造を採用している。 ところがこのような合成樹脂製の輸液用容器
は、薬液の充填中に容器本体の口部天面に薬液が
付着すると、キヤツプを熱溶着しようとする場合
に薬液によつて口部天面とキヤツプとの間の溶着
が阻害され、外部からの空気等の侵入のおそれが
なるなど完全密封の信頼性が失われるという欠点
があつた。 （考案が解決しようとする課題） 本考案はこのような従来の欠点を解決して、仮
に充填中に容器本体の口部天面に薬液が付着した
場合にも、完全密封の信頼性を確保することがで
きる合成樹脂製の輸液用容器を提供するために完
成されたものである。 （課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するためになされた本考案
は、合成樹脂製の容器本体の口部にフランジ状の
平坦部を形成するとともに、その上面に微細な環
状の溶着用突状を設け、この溶着用突状に合成樹
脂製のキヤツプの平坦な下面を熱溶着したことを
特徴とするものである。 （実施例） 以下に本考案を図示の実施例によつて詳細に説
明する。 第１図において、１は肉薄の合成樹脂製の容器
本体、２はその口部、３は口部２の天面に形成さ
れたフランジ状の平坦部である。本考案において
は、この平坦部３の上面に微細な環状の溶着用突
状４が設けられている。実施例ではこの環状の溶
着用突状４は幅１mm、高さ0.5mm、直径約30mmの
断面が三角形状のものである。溶着用突状４はそ
の寸法、形状ともに実施例に限定されるものでは
ないことは勿論であるが、断面は上端が尖つた形
状とすることが好ましい。このような溶着用突状
４を容器の口部２に成形するには、インジエクシ
ヨンブロー成形法のパリソン成形の段階で成形す
れば、高い精度を出すことができる。 第２図はキヤツプ５を熱溶着した状態を示す図
であり、合成樹脂製のキヤツプ５の平坦な下面６
が上記の溶着用突状４の部分で容器本体１の口部
２の天面と熱溶着されている。 なお、キヤツプ５は刺された輸液針を保持する
ための弾性体７を備えたもので、更にその外側に
図示を略したオーバーキヤツプを取り付けて出荷
されるものである。 （作用） このように構成された本考案の輸液用容器は、
従来のものと同様に薬品メーカーにおいて容器本
体１の内部に薬液を充填したうえ、その口部２に
合成樹脂製のキヤツプ５を熱溶着して密封される
ものである。 しかし本考案においては、容器本体１の口部２
に形成されたフランジ状の平坦部３の上面に微細
な環状の溶着用突状４を設けてあるので、充填時
に仮に薬液が付着したり洗浄残液が付着した場合
にも、溶着用突状４の頂部に薬液等が残存するこ
とはない。従つて合成樹脂製のキヤツプ５を熱溶
着すれば薬液等に妨害されることなく、強固で信
頼性の高い密封を行わせることができる。 次に本考案の輸液用容器について、以下のとお
りキヤツプ５と容器本体１の口部２との間の剥離
強度を測定した。まず容器本体１の口部２のフラ
ンジ状の平坦部３とキヤツプ５とを、接触型熱融
着器を用いて熱融着し、サンプルを作製した。設
定温度は融着器ヒーター部内蔵の熱電対にて設定
し、圧着力は５Kgである。またサンプルのフラン
ジ状の平坦部３の内径は25mm、外径35mm、厚み
0.8mmとした。 このサンプルの口部２とキヤツプ５とを引張試
験機（TOYO−BALDWIN 社製、UTM−５
型）のヘツドに取付けてそれぞれ固定し、引張速
度50mm／min、フルスケール250Kgの条件で引張
試験を行ない、剥離強度を測定した。この結果は
次表に示す通りであり、本考案のものは溶着用突
状４のない従来品よりも高い溶着強度を持つこと
が確認された。
【表】
（考案の効果）
本考案は以上に説明したように、容器本体の口
部にフランジ状の平坦部を形成するとともに、そ
の上面に微細な環状の溶着用突状を設けたことに
より、薬液等による溶着不良を無くしたものであ
り、医療用の用途に適した信頼性の高い完全密封
を確保することができるものである。 よつて本考案は従来の問題点を解決した輸液用
容器として、その実用的価値は極めて大きいもの
である。
部にフランジ状の平坦部を形成するとともに、そ
の上面に微細な環状の溶着用突状を設けたことに
より、薬液等による溶着不良を無くしたものであ
り、医療用の用途に適した信頼性の高い完全密封
を確保することができるものである。 よつて本考案は従来の問題点を解決した輸液用
容器として、その実用的価値は極めて大きいもの
である。
第１図はキヤツプを溶着する前の容器を示す図
であり、Ａは一部切欠正面図、Ｂは口部の平面
図、第２図はキヤツプを溶着した状態を示す拡大
断面図である。 １……容器本体、２……口部、３……フランジ
状の平坦部、４……環状の溶着用突状、５……キ
ヤツプ。
であり、Ａは一部切欠正面図、Ｂは口部の平面
図、第２図はキヤツプを溶着した状態を示す拡大
断面図である。 １……容器本体、２……口部、３……フランジ
状の平坦部、４……環状の溶着用突状、５……キ
ヤツプ。
Claims (1)
- 合成樹脂製の容器本体１の口部２にフランジ状
の平坦部３を形成するとともに、その上面に微細
な環状の溶着用突状４を設け、この溶着用突状４
に合成樹脂製のキヤツプ５の平坦な下面を熱溶着
したことを特徴とする輸液用容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989144277U JPH0538743Y2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989144277U JPH0538743Y2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0383535U JPH0383535U (ja) | 1991-08-26 |
| JPH0538743Y2 true JPH0538743Y2 (ja) | 1993-09-30 |
Family
ID=31690997
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989144277U Expired - Lifetime JPH0538743Y2 (ja) | 1989-12-14 | 1989-12-14 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0538743Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0720044Y2 (ja) * | 1988-05-11 | 1995-05-10 | 森下ルセル株式会社 | プラスチック容器口部の密封構造 |
-
1989
- 1989-12-14 JP JP1989144277U patent/JPH0538743Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0383535U (ja) | 1991-08-26 |
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