JPH0538639Y2 - - Google Patents

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JPH0538639Y2
JPH0538639Y2 JP5491289U JP5491289U JPH0538639Y2 JP H0538639 Y2 JPH0538639 Y2 JP H0538639Y2 JP 5491289 U JP5491289 U JP 5491289U JP 5491289 U JP5491289 U JP 5491289U JP H0538639 Y2 JPH0538639 Y2 JP H0538639Y2
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back pressure
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liquid
heat
cooler
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は固形物含有液の加熱殺菌装置に於ける
背圧付与構体に関するものであり、詳しくは固形
粒子を含有した粘性液、例えばコーン粒子を含有
した粘稠なスープ原液を加熱処理、或いは殺菌処
理するための冷却器付の加熱殺菌装置に於いて前
記スープ原液に背圧を付与する手段として利用す
ることができる。
〔従来の技術〕
固形粒子を含有した液11、例えばコーン粒子
を含有したスープ原液の加熱殺菌装置の従来例を
第2図にく基いて説明する。第2図に於いて1は
粘性液、例えば前記スープ原液11の送出用ポン
プ、2は熱水タンク及び熱水送出用ポンプからな
る第1の熱媒供給装置、3は第2の熱媒供給装置
として前記第1の熱媒供給装置2から延びる熱媒
供給用管路4に接続されたスチーム発生装置、5
はこの加熱殺菌装置10の終端に連設された冷却
器6に冷媒を供給するための冷却水供給装置、
7,8はスープ原液を加熱するための蛇行管路を
具えた第1、および第2の加熱器、9は加熱滞留
時間の延長手段として前記第2の加熱器8の液流
出端に接続されたホールドパイプである。尚、実
際の加熱殺菌装置10に於いては、熱媒や冷媒、
或いは、粘性液11の単位時間当たり流量の制御
手段としてそれぞれの管路に流量制御弁や逆止弁
等を配設しているが、これらの弁部材の接続容量
は常法に従うものであり、特別の説明を必要とし
ないため図示を省略する。そして、冷却器6の粘
性流出口側には、第1の加熱器7、第2の加熱器
8、ホールドパイプ9、及び冷却器6の管路内を
流れる粘性液11に背圧を付与するため、開度調
節機構を具えた液出口バルブ12が接続されてい
る。
送出用ポンプ1の起動によつて加熱殺菌装置1
0の管路内に送込まれた粘性液11は、第1の加
熱器7、第2の加熱器8、並びにホールドパイプ
9を通過する際に第1及び第2の熱媒供給装置
2,3から供給される熱媒によつて所定の殺菌温
度に一定時間加熱され、この後、冷却器6を通過
する際に冷却水供給装置5から供給される冷水に
よつて所定の温度迄冷却され、殺菌処理済みの製
品として加熱殺菌装置10外に取出される。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の従来装置に於いては、液出口バルブ12
の開度を調節することによつて、100℃以上の温
度で加熱殺菌される粘性液11に所定の背圧を付
与している。この場合、粘性液11中に固形物が
含まれていなければ、液出口バルブ12の開度は
設定すべき背圧の大きさに応じて自由に調節する
ことができるが、粘性液11中に粒子状の固形物
が含有されている場合には、液出口バルブ12の
開度を固形物の粒子径よりも小さく設定すると管
路内に詰まり減少が発生し、固形物が変形するだ
けでなく背圧の不安定によつて粘性液11の温度
と流量が変動する。
本考案の主要な目的は、液出口バルブの開度調
節による背圧の付与で問題とされていた、粘性液
中の固形物の変形、管路詰まり、或いは管路詰ま
りに起因する粘性液の温度と流量の変動の抑制手
段を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題の解決手段として本考案は、加熱殺菌
装置内を流れる固形物含有液に背圧を付与する手
段を、前記加熱殺菌装置の終端に連設された長尺
管体からなる冷却器、または、この冷却器の液流
出口側に接続された長尺管体から形成し、上記冷
却器の液流出口側の口径、または、長尺管体の口
径を前記加熱殺菌装置を構成する加熱器及びホー
ルドパイプの液流路の口径よりも小径に、かつ、
液中に含まれている固形物の粒子径よりも大径に
設定してなる固形物含有液の加熱殺菌装置に於け
る背圧付与構体を提供するものである。
〔作用〕
加熱殺菌装置の終端に位置する長尺管材からな
る冷却器、または、この冷却器の液流出口側に背
圧付与手段として接続された長尺管体の口径を加
熱殺菌装置を構成する加熱器及びホールドパイプ
の液流路の口径よりも小径に、かつ、固形物含有
液中に含まれている固形物の粒子径よりも大径に
設定することによつて、管路内への固形物の詰ま
りを防止し、粘性液の加熱殺菌温度と流量を安定
させる。
〔実施例〕
第1図は本考案装置の一具体例の略示正面図で
ある。尚、以下の記述に於いて、第2図に示す従
来装置と同一の構成部材は同一の参照番号で表示
し、重複する事項に関しては説明を省略する。
第1図に示すように加熱殺菌装置13の終端に
は、第1の長尺管体6aからなる冷却器兼用型の
第1の背圧付与構体14a、または、コイル状あ
るいは蛇管状に構成された第2の長尺管体6bか
らなる第2の背圧付与構体14bが接続されてい
る。第1の長尺管体6a又は第2の長尺管体6b
の口径は、粘性液、例えば、コーン粒子を含有し
たスープ原液11中に含有されているコーン粒子
径よりも大径に、かつ、加熱殺菌装置13を構成
する第1の加熱器7、第2の加熱器8、及びホー
ルドパイプ9の液流路の口径よりも小径となるよ
うに設計されている。
本考案の一具体例を説明すると、粘性液11と
して、コーンの平均粒子径を6mm、コーン粒子の
体積比を6乃至7%に調整された 液密度ρ=1.05×102Kg/m3なるコーンスープ原
液を用意し、これに対応して冷却器兼用型の背圧
付与構体14aを構成する第1の長尺管体6aの
液流出口側管路の口径を23mmに、冷却器6の本体
の液流出端に接続されたコイル状の第2の長尺管
体6bの口径を12mmに、また、この第2の長尺管
体6bの管路長を17mに設定した。上記設定条件
下でコーンスープ原液11を720Kg/Hrの割合で
加熱殺菌装置13に供給し加熱殺菌処理を施し
た。この際、第2の長尺管体6b内を流れるコー
ンスープ原液11の圧力損失を測定したところ、
温度と流量の変動を派生せしめることなく、コー
ン粒子の変形防止とコーンスープ原液11の濃度
の一定化に好適な1.6Kg/cm2の圧損(背圧)が発
生していることが観測された。
〔比較例〕
上記実施例と同一の原液特性を有するコーンス
ープ原液11を第2に示す従来装置10で加熱殺
菌処理する場合、上記実施例と同等の1.6Kg/cm2
の圧損(背圧)を得るのに必要な液出口バルブ1
2の開度を計算すると下記のようになる。指圧付
与管路を なる流路特性を有するベンチユリメータと具做
し、液出口バルブ12の管路横断面積Aoを計算
する。
ここで、コーンスープ原液11の単位時間当り流
量QはQ=720Kg/Hr=1.90×10-4m3/Secとな
る。また、冷却器6の管路断面積 A=(23×10-32×π/4=4.15×10-4m2 コーンスープ原液11の初期密度ρ=1.05×103
Kg/m3,g=9.8m/Sec2コーンスープ原液11
の水銀の密度ρ′=14.2×103Kg/m3、圧損ρ′h=ΔP
=1.6×104Kg/m2であるから、背圧付与管路のヘ
ツドh=1.14cmとなる。レイノルズ数(Re)<
2100なる領域に於ける流量係数Cを0.65と仮定す
ると、上記式によつて計算された液出口バルブ
12の管路横断面積Aoは1.7×10-5m2となる。液
出口バルブ12の管路が円形である場合、上記の
1.7×10-5m2なる横断面積から計算された管路の
口径Doは4.7mmとなる。
上記の計算結果から理解されるようにコーンス
ープ原液11が本考案装置と同等の1.6Kg/cm2
る圧損(背圧)を得るためには液出口バルブ12
の管路の一部分を4.7mm迄狭める必要がある。こ
の開口寸法は、コーンスープ原液11中に含まれ
ているコーン粒子の平均粒子径6mmよりも明らか
に小さいから、コーン粒子は液出口バルブ12を
通過することができず、詰まりによつて必要とす
る背圧が掛けられないことになる。
〔考案の効果〕
本考案装置を使用することによつて、固形物含
有液の加熱殺菌に必要な背圧が確実に取得され
る。また、管路内に固形物が詰まることがないた
め固形物が変形せず、加熱殺菌温度と流量の変動
も効果的に抑制される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の一具体例の略示正面図、
第2図は従来装置の略示正面図である。 11……固形物含有粘性液、13……加熱殺菌
装置、14a……冷却器兼用型の第1の背圧付与
構体、14b……コイル状に巻かれた第2の長尺
管体からなる第2の背圧付与構体、6……冷却
器、7……第1の加熱器、8……ホールドパイ
プ、9……第2の加熱器。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 加熱殺菌装置内を流れる固形物含有粘性液に背
    圧を付与する手段を、 前記加熱殺菌装置の終端に連設された長尺管体
    からなる冷却器、または、この冷却器の液流出口
    側に接続された長尺管体から形成し、 上記冷却器の液流出口側の口径、または、長尺
    管体の口径を前記加熱殺菌装置を構成する加熱器
    及びホールドパイプの液流路の口径よりも小径
    に、かつ、液中に含まれている固形物の粒子径よ
    りも大径に設定したことを特徴とする固形物含有
    液の加熱殺菌装置に於ける背圧付与構体。
JP5491289U 1989-05-12 1989-05-12 Expired - Lifetime JPH0538639Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5491289U JPH0538639Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12

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JP5491289U JPH0538639Y2 (ja) 1989-05-12 1989-05-12

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JPH02145094U JPH02145094U (ja) 1990-12-10
JPH0538639Y2 true JPH0538639Y2 (ja) 1993-09-29

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018038338A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 岩井機械工業株式会社 背圧制御装置
US11294269B2 (en) 2013-05-09 2022-04-05 Imax Theatres International Limited Methods and systems of vibrating a screen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11294269B2 (en) 2013-05-09 2022-04-05 Imax Theatres International Limited Methods and systems of vibrating a screen
JP2018038338A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 岩井機械工業株式会社 背圧制御装置

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JPH02145094U (ja) 1990-12-10

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