JPH0538593A - レーザ加工ヘツド - Google Patents

レーザ加工ヘツド

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Publication number
JPH0538593A
JPH0538593A JP3192926A JP19292691A JPH0538593A JP H0538593 A JPH0538593 A JP H0538593A JP 3192926 A JP3192926 A JP 3192926A JP 19292691 A JP19292691 A JP 19292691A JP H0538593 A JPH0538593 A JP H0538593A
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JP
Japan
Prior art keywords
laser
condenser lens
nozzle
beam expander
laser beam
Prior art date
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Pending
Application number
JP3192926A
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English (en)
Inventor
Takeji Arai
武二 新井
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP3192926A priority Critical patent/JPH0538593A/ja
Publication of JPH0538593A publication Critical patent/JPH0538593A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの板厚を変化してレーザ加工を行なな
う際、集光レンズの交換を行なうことなく、かつ熟練者
の手をかりることなく、段取り時間を短縮化し、集光レ
ンズの焦点距離、焦点位置とレーザノズルの位置調整を
容易に可能ならしめるようにした。 【構成】 ワークWにレーザ加工を行なうためのレーザ
加工ヘッド11にして、レーザ発振器5から発振された
レーザビームLBの径を拡大するビームエクスパンダー
BEと、このビームエクスパンダーBEを透過したレー
ザビームLBを集光する集光レンズFとを備えると共
に、この集光レンズFを透過後のレーザビームLBを透
過自在のレーザノズル13を備えてなり、前記ビームエ
クスパンダーBEあるいは集光レンズFの少なくとも一
方をレーザ光路に沿う方向へ位置調節自在に、かつレー
ザノズル13を同方向へ位置調節自在に設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ発振器から発
振されたレーザビームを集光レンズで集光させた際にレ
ーザビームの焦点距離を調整可能にしたレーザ加工ヘッ
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工技術の発展とレーザ発振器の
高性能化に伴い、加工対象となるワーク(材料)の種類
と板厚が大きく変化してきた。特に、ワークが薄板から
厚板までを広範囲にカバーできるようになってきた。し
かし、レーザ加工の際にワークの板厚に応じて焦点距離
の異なる適正な集光レンズに変換する必要があった。こ
の作業は、集光レンズをマウントから外し、焦点距離の
異なる集光レンズをマウントし直したものを再度取付け
る。その上で、光軸を取り直し、レーザビーム中心を確
認して再度レーザビームを取り出す作業である。この作
業の際には、通常安全のために、レーザのレーザ発振器
を一旦停止させるのが普通であって、再度の立ち上げに
要する時間は平均0.5〜1.0時間を必要としてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術においては、作業工数を必要とし、アイドリング
タイムが増大する。また、集光レンズの交換後、その都
度光軸の再調整を要し、この作業自体、不可視光を取り
扱う作業であることのために、かなりの熟練と細心の注
意を払うことを余儀なくされる作業内容の複雑な段取り
時間の増加を招くという問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記問題点を改善する
ため、集光レンズの交換時における取外し、取付けをな
くすと共に、熟練者の手をかりることなく段取り時間を
短縮化し、集光レンズの交換を行なわずに焦点距離の調
整並びにレーザノズルの位置調整を可能にしたレーザ加
工ヘッドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、ワークにレーザ加工を行なうためのレ
ーザ加工ヘッドにして、レーザ発振器から発振されたレ
ーザビームの径を拡大するビームエクスパンダーと、こ
のビームエクスパンダーを透過したレーザビームを集光
する集光レンズとを備えると共に、この集光レンズを透
過後のレーザビームを透過自在のレーザノズルを備えて
なり、前記ビームエクスパンダーあるいは集光レンズの
少なくとも一方をレーザ光路に沿う方向へ位置調節自在
に設けてレーザ加工ヘッドを構成した。
【0006】前記レーザ加工ヘッドにおいて、前記レー
ザノズルを前記レーザ光路に沿う方向と同方向へ位置調
節自在に設けてなることが望ましいものである。
【0007】
【作用】この発明のレーザ加工ヘッドを採用することに
より、ビームエクスパンダーあるいは集光レンズの少な
くとも一方をレーザ光路に沿う方向へ位置調節自在に設
けることによって、集光レンズによるレーザビームの焦
点距離が調節される。また、レーザノズルを前記レーザ
光路に沿う方向と同方向へ位置調節自在に設けることに
よって、加工すべきワークと前記レーザノズルとの距離
が調節される。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0009】まず、この実施例の具体的な構成を説明す
る前にビームエクスパンダーと集光レンズとの基本原理
について説明すると、図8を参照するに、レーザ発振器
から発振された直径d0 からなるレーザビームLBは非
球面レンズ又は組合せレンズからなるビームエクスパン
ダーBEを通って拡大される。この拡大されたレーザビ
ームLBは集光レンズFを通過することで任意の結像が
得られる。そして、このビームエクスパンダーBEある
いは集光レンズEの少なくとも一方例えばビームエクス
パンダーBEを固定し、集光レンズFをレーザ光路に沿
う方向へ位置調節自在例えばl1 ,l2 に可動せしめる
ことによって、ビーム径の異なる位置例えばd1 , d2
でレーザビームLBを受けることにより集光する角度お
よび集光スポット径の異なるレーザビームLBが得ら
れ、みかけ上焦点距離f1 ,f2 の異なる集光レンズで
集光した場合と等価的なスポットを得ることができる。
【0010】図9には図8に代る別の例が示されてい
る。すなわち、ビームエクスパンダーBEを両凹レンズ
とし、集光レンズFを非球レンズ2個とし、集光レンズ
Fを可動せしめた例を示したものである。図10には図
8に代る他の例が示されている。すなわちビームエクス
パンダーBEを3個の組合せレンズとし、集光レンズF
を1個とし、集光レンズFを可動せしめた例を示したも
のである。この図9および図10に示した例でも、図8
と同様な作用並びに効果を得るものである。さらに、ビ
ームエクスパンダーBEを2枚あるいは4枚といった複
数枚の組合せに、集光レンズFを2枚など複数のレンズ
に組合せてもよいものである。
【0011】図7を参照するに、本図には熱切断加工装
置としてのレーザ加工装置の全体的構成の側面図が概念
的に示されている。
【0012】図7において、レーザ加工装置1は、水平
に敷設された固定のX,Yテーブル3上にワークWを案
内し、このワークWをレーザビームLBで熱切断するも
のである。なお、図7において、左右方向をX軸方向、
紙面に対し直交する方向をY軸方向と呼ぶことにする。
【0013】レーザビームLBはレーザ発振装置5で発
振され、強度調整装置7、ベンドミラー9を介してレー
ザ加工ヘッド11に案内されている。レーザ加工ヘッド
11の内部にはビームエクスパンダーBEと集光レンズ
Fが設けられ、レーザビームLBはビームエクスパンダ
ーBEで拡大され、集光レンズFで集光され、レーザノ
ズル13を通って集光位置でワークWを熱切断する。ま
た、ワークWはクランプ15で把持されて、切断すべき
位置がレーザ加工ヘッド11の直下に来るように、X,
Yテーブル3上で水平移動されるようになっている。
【0014】クランプ15は、ワークWを把持して状態
で、X,Y軸用サーボモータMX ,MY で平面X,Y軸
方向に駆動されるようになっている。レーザ加工ヘッド
11はZ軸用サーボモータMZ で上下方向に駆動される
ようになっている。又、レーザ加工装置1にはNC装置
17が備えられ、このNC装置17の制御でワークWに
レーザ加工が行なわれることとなる。
【0015】前記レーザ加工ヘッド11は図5に示され
ているように、中空円筒形状のヘッドボディ19と、こ
のヘッドボディ19の下部に着脱可能に設けられた中空
円筒形状のノズルマウント21とを備えており、前記ヘ
ッドボディ19の内部における下部には前記ビームエク
スパンダーBEを備えたビームエクスパンダー装置23
が固定されている。
【0016】また、前記ノズルマウント21の内部に集
光レンズFを備えた集光レンズ装置25が実線の位置か
ら2点鎖線の位置までレーザ光路に沿う方向(Z軸方
向)へ位置調節自在に設けられていると共に、ノズルマ
ウント21の内部における下部には前記レーザノズル1
3がZ軸方向へ位置調節自在に設けられている。
【0017】前記集光レンズ装置25並びにレーザノズ
ル13がZ軸方向に位置調節自在に設けられた具体的な
構成が図1および図2に示されている。図1および図2
において、ノズルマウント21の内周には複数のベアリ
ング27を介して回転自在な中空円筒部材29が支承さ
れていると共に、この中空円筒部材29の内周面には複
数の螺旋溝31が形成されている。また、前記ノズルマ
ウント21と中空円筒部材29との間にはZ軸方向へ複
数の溝33が形成されている。
【0018】前記集光レンズ25には複数のカムフオロ
ワ35が設けられていると共にこのカムフオロワ35の
先端にはガイド部材37が設けられている、しかも、こ
のカムフオロワ35は前記螺旋溝31に転動自在に入り
込まれていると共に、ガイド部材37が前記溝33に摺
動自在に入り込まれている。
【0019】また、前記中空円筒部材29の上端部にお
ける外周部にギヤ39が一体化されている。このギヤ3
9に噛合されたギヤ41と他のギヤ43とが一体化され
て前記ノズルマウント21の右上端部に回転自在に支承
されている。前記ギヤ43には駆動ギヤ45が噛合され
ており、この駆動ギヤ45にはサーボモータのごとき駆
動モータMF の出力軸47が装着されている。駆動モー
タMF は前記ノズルマウント21の上端部における右側
面にブラケット49を介して取付けられている。
【0020】上記構成により、駆動モータMF を駆動せ
しめると、出力軸47を介して駆動ギヤ45が回転され
る。この駆動ギヤ45の回転により、ギヤ43,41,
39を介して中空円筒部材29が回転される。この中空
円筒部材29が回転されると、螺旋溝31がカムフオロ
ラ35に沿って回転すると共に、カムフオロラ35と同
軸のガイド部材37が溝33に沿って移動するので、集
光レンズ装置25が実線装置と2点鎖線との間で移動さ
れることになる。
【0021】したがって、レーザ発振器5から発振され
たレーザビームLBはビームエクスパンダー装置23に
備えられたビームエクスパンダーBEで拡大され、集光
レンズ装置25がZ軸方向へ移動されることにより、集
光レンズFを通ったレーザビームLBの見かけ上の焦点
距離を容易に調節させることができる。このレーザビー
ムLBの焦点距離が容易に調節されることにより、ワー
クの板厚が例えば0.5〜19mm程度の変化に対して
対応でき、集光レンズFの交換の必要がなくなると共
に、複雑な段取り時間がなくなる。またレーザビームL
Bの焦点距離の調整を自動的に行な得るようにすること
により、熟練者の必要がなくなり、素人でも対応でき
る。
【0022】前記ノズルマウント21の下部における内
部には複数のベアリング51を介して別の回転自在な中
空円筒部材53が支承されている。この中空円筒部材5
3の内周面には雌ねじ55が形成されていると共にこの
雌ねじ55には前記レーザノズル13の外周面に形成さ
れた雄ねじ57が螺合されている。
【0023】また、前記中空円筒部材53の下端部にお
ける外周部にはギヤ59が一体化されている。前記ノズ
ルマウント21の左側面にはZ軸方向へ延伸したシャフ
ト61が回転自在に支承されている。このシャフト61
の下部には前記ギヤ59に噛合した別のギヤ63が一体
化されていると共に、シャフト61の上部には別のギヤ
65が一体化されている。
【0024】前記ノズルマウント21の左側における上
端部にはブラケット67を介してサーボモータのごとき
駆動モータMN が取付けられており、この駆動モータM
N の出力軸69には前記ギヤ65に噛合した駆動ギヤ7
1が設けられている。
【0025】上記構成により、駆動モータMN を駆動せ
しめると、出力軸69を介して駆動ギヤ71が回転され
る。この駆動ギヤ71の回転により、ギヤ61を介して
シャフト61が回転され、さらにギヤ63,59を介し
て中空円筒部材53が回転される。この中空円筒部材5
3が回転されることにより、雌ねじ55,雄ねじ57を
介してレーザノズル13がZ軸方向へ移動されることに
なる。このレーザノズル13のZ軸方向への移動により
ワークWに照射されるレーザビームLBの焦点位置をワ
ークWの上下位置で微調整にかつ容易に行なうことがで
きる。
【0026】図3および図4には、図1および図2に代
る集光レンズ装置25並びにレーザノズル13がZ軸方
向に位置調節自在に設けられた別の構成が示されてい
る。図3および図4において、上述した実施例における
部品と同一部品には同一符号を用いて説明する。
【0027】図3および図4において、ノズルマウント
21の上端部が固定部材73に固定されている。この固
定部材73およびノズルマウント21の左右側内にはZ
軸方向へ延伸したボールねじ75,77が回転自在に支
承されている。
【0028】前記集光レンズ装置25にはナット部材7
9が一体化されており、このナット部材79は前記ボー
ルねじ75に螺合されている。また、前記集光レンズ装
置25にはクロスローラガイド部材81における一方の
ガイド部材81AがZ軸方向へ延伸して複数のボルト8
3で固定されていると共に、ノズルマウント21にはク
ロスローラガイド部材81における他方のガイド部材8
1BがZ軸方向へ延伸して複数のボルト85で固定され
ている。
【0029】前記ボールねじ75の上端部にはプーリ8
7が取付けられていると共に、前記右側の固定部材73
にはブラケット49を介してサーボモータのごとき駆動
モータMF が設けられている。この駆動モータMF の出
力軸47には駆動プーリ89が取付けられていて、この
駆動プーリ89と前記プーリ87とにはベルト91が巻
回されている。
【0030】上記構成により、駆動モータMF を駆動せ
しめると、出力軸47を介して駆動プーリ89が回転さ
れる。この駆動プーリ89の回転により、ベルト91,
プーリ87を介してボールねじ75が回転される。この
ボールねじ75の回転によって、ナット部材79を介し
て集光レンズ装置25が実線の位置と2点鎖線の位置と
の間でZ軸方向へ移動されることになる。その際、ガイ
ド部材81Aがガイド部材81Bに対して案内されてZ
軸方向へ摺動するので、その結果、上述した実施例と同
様の作用並びに効果を奏するものである。
【0031】前記レーザノズル13にはナット部材93
が一体化されており、このナット部材93は前記ボール
ねじ77に螺合されている。また、前記レーザノズル1
3にはクロスローラガイド部材95における一方のガイ
ド部材95AがZ軸方向へ延伸して複数のボルト97で
固定されていると共に、ノズルマウント21にはクロス
ローラガイド部材95における他方のガイド部材95B
がZ軸方向へ延伸して複数のボルト99で固定されてい
る。
【0032】前記ボールねじ77の上端部にはプーリ1
01が取付けられていると共に、前記左側の固定部材7
3にはブラケット67を介してサーボモータのごとき駆
動モータMN が設けられている。この駆動モータMN
出力軸69には駆動プーリ103が取付けられていて、
この駆動プーリ103と前記プーリ101とにはベルト
105が巻回されている。
【0033】上記構成により、駆動モータMN を駆動せ
しめると、出力軸69を介して駆動プーリ103が回転
される。この駆動プーリ103の回転により、ベルト1
05,プーリ101を介してボールねじ77が回転され
る。このボールねじ77の回転によって、ナット部材9
3を介してレーザノズル13がZ軸方向へ移動されるこ
とになる。その際、ガイド部材95Aがガイド部材95
Bに対して案内されてZ軸方向へ摺動するので、レーザ
ノズル13のZ軸方向への移動がスムーズに行なわれ
る。その結果、上述した実施例と同様の作用並びに効果
を奏するものである。
【0034】前記レーザ加工装置1に備えられたNC装
置17の構成ブロック図が図6に示されている。図6に
おいて、NC装置17のCPU(中央処理装置)107
には、ワークWの材質,板厚あるいは他の情報を入力せ
しめるために入力装置としてのキーボード109が接続
されていると共に、加工データや加工プログラムなどの
情報を出力せしめるための出力装置としてのCRT11
1が接続されている。
【0035】前記CPU107にはキーボード109か
ら入力された種々の材質,板厚に応じた例えば集光レン
ズFによる適正な焦点位置や、レーザノズル13の適正
な位置などのデータが予めメモリ113に記憶されてい
る。また、前記CPU107にはレーザ出力制御回路1
15を介してレーザ発振器5が接続されている。
【0036】前記CPU107にはそれぞれサーボアン
プ117,119,121を経て駆動モータMX
Y ,Mz が接続されていると共に、サーボアンプ12
3,125を経て前記駆動モータMF ,MN が接続され
ている。しかも、CPU107には前記駆動モータ
X ,MY ,Mz ,MF ,MN を制御せしめる位置制御
回路127が接続されている。
【0037】上記構成により、レーザ加工装置1でワー
クWの板厚t1 のレーザ加工を行なっていたところ、例
えばワークWの板厚t2 に代えてレーザ加工を行なう場
合には、ワークWの板厚t2 をキーボード109から入
力せしめると、この板厚t2 がCPU107を介してメ
モリ113に取込まれる。メモリ113では板厚t2
よる集光レンズFの最適な焦点距離と、レーザノズル1
3の最適な位置がすでに記憶されているデータから選択
される。
【0038】この選択された集光レンズFの焦点距離、
レーザノズル13の最適な位置に基づく位置指令信号が
位置制御回路127に取込まれる。そして、この位置制
御回路127からサーボアンプ123,125に指令が
与えられて、駆動モータMF ,MN の回転が制御されて
集光レンズ装置25,レーザノズル13がそれぞれZ軸
方向へ移動されることにより、集光レンズFの焦点位
置,レーザノズル13の位置がワークWの板厚t2 用に
自動的に設定されることになる。したがって、この状態
で板厚t2 のワークWにレーザ加工が行なわれる。
【0039】このように、ワークWの材質,板厚を指定
するだけで、集光レンズFの焦点位置並びにレーザノズ
ル13の最適な位置を自動的に設定してレーザ加工を行
なうことができるから、熟練者でなく素人でも容易に行
なうことができると共に、段取り時間を大幅に短縮させ
ることができる。
【0040】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。本実施例ではレーザ
加工ヘッド11が3軸(X,Y,Z軸)方向へ移動する
例で説明したが、A,B軸を含めた5軸方向へ移動する
ものにも対応可能である。また、本実施例では集光レン
ズFを備えた集光レンズ装置25をZ軸方向へ移動せし
める例で説明したが、ビームエクスバンダー23を移動
せしめるようにしてもよく、両者を移動せしめるように
しても可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、この発明によれば、特許請求の範囲に記載さ
れたとおりの構成であるから、加工すべきワークの板厚
が変化した場合に、集光レンズの交換を行なうことな
く、素人でも集光レンズにおける焦点位置の調整をに行
なうことができると共に、段取り時間を従来に比べて短
縮させることができる。
【0042】また、ワークの板厚が変化した場合に、レ
ーザノズルとワークとの距離すなわち、レーザノズルの
先端位置の調整を容易に行なうことができる。
【0043】しかも、集光レンズにおける焦点距離の調
整並びにレーザノズルの位置調整をNC装置で行なわし
めれば、自動的に短時間で行なうことができ、レーザ加
工装置の自動化並びに省力化が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図5における集光レンズ装置,レーザノズルを
Z軸方向へ移動せしめる具体的な一実施例の正面断面図
である。
【図2】図1におけるII-II 線に沿った断面図である。
【図3】図1に代る他の実施例の正面断面図である。
【図4】図3におけるIV-IV 線に沿った断面図である。
【図5】レーザ加工ヘッド内に設けられた集光レンズ装
置とレーザノズルをZ軸方向へ移動せしめる概念的な正
面図である。
【図6】この発明を自動的に行なうためのNC装置の構
成ブロック図である。
【図7】この発明を実施する一実施例のレーザ加工装置
の概略側面図である。
【図8】この発明の基本原理を説明する説明図である。
【図9】図8に代る他の説明図である。
【図10】図8に代る別の説明図である。
【符号の説明】
1 レーザ加工装置 3 X,Yテーブル 5 レーザ発振器 11 レーザ加工ヘッド 13 レーザノズル 17 NC装置 19 ヘッドボディ 21 ノズルマウント 23 ビームエクスパンダー装置 25 集光レンズ装置 BE ビームエクスパンダー F 集光レンズ LB レーザビーム W ワーク MF ,MN 駆動モータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ発振器から発
振されたレーザビームを集光レンズで集光させた際に
単レンズで集光したものと同じ集光角度をもち且つ等価
的な集光スポット径を有する理論上のレーザビームの焦
点距離を調整可能にしたレーザ加工ヘッドに関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】この発明のレーザ加工ヘッドを採用することに
より、ビームエクスパンダーあるいは集光レンズの少な
くとも一方をレーザ光路に沿う方向へ位置調節自在に設
けることによって、集光レンズによるレーザビームの焦
点距離が調節される。また、レーザノズルを前記レーザ
光路に沿う方向と同方向へ位置調節自在に設けることに
よって、加工すべきワークと前記レーザノズルとの距離
を一定に保ちながら焦点位置とノズルの相対位置関係が
調節される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】まず、この実施例の具体的な構成を説明す
る前にビームエクスパンダーと集光レンズとの基本原理
について説明すると、図8を参照するに、レーザ発振器
から発振された直径d0 からなるレーザビームLBは非
球面レンズ又は組合せレンズからなるビームエクスパン
ダーBEを通って拡大される。この拡大されたレーザビ
ームLBは集光レンズFを通過することで任意の結像が
得られる。そして、このビームエクスパンダーBEある
いは集光レンズEの少なくとも一方例えばビームエクス
パンダーBEを固定し、集光レンズFをレーザ光路に沿
う方向へ位置調節自在例えばl1 ,l2 に可動せしめる
ことによって、ビーム径の異なる位置例えばd1 , d2
でレーザビームLBを受けることにより集光する角度お
よび集光スポット径の異なるレーザビームLBが得ら
れ、みかけ上焦点距離f1 ,f2 の異なる集光レンズで
集光した場合と等価的なスポットを得ることができる。
この場合、集光点はほぼ同一箇所にもってくることが
できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図9には図8に代る別の例が示されてい
る。すなわち、ビームエクスパンダーBEを両凹レンズ
とし、集光レンズFを非球レンズ1個とし、集光レンズ
Fを可動せしめた例を示したものである。図10には図
8に代る他の例が示されている。すなわちビームエクス
パンダーBEを3個の組合せレンズとし、集光レンズF
を1個とし、集光レンズFを可動せしめた例を示したも
のである。この図9および図10に示した例でも、図8
と同様な作用並びに効果を得るものである。さらに、
体の長さを小さくする目的でビームエクスパンダーBE
を2枚あるいは4枚といった複数枚の組合せに、集光レ
ンズFを2枚など複数のレンズに組合せてもよいもので
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークにレーザ加工を行なうためのレー
    ザ加工ヘッドにして、レーザ発振器から発振されたレー
    ザビームの径を拡大するビームエクスパンダーと、この
    ビームエクスパンダーを透過したレーザビームを集光す
    る集光レンズとを備えると共に、この集光レンズを透過
    後のレーザビームを透過自在のレーザノズルを備えてな
    り、前記ビームエクスパンダーあるいは集光レンズの少
    なくとも一方をレーザ光路に沿う方向へ位置調節自在に
    設けてなることを特徴とするレーザ加工ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記レーザノズルを前記レーザ光路に沿
    う方向と同方向へ位置調節自在に設けてなることを特徴
    とする請求項1記載のレーザ加工ヘッド。
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