JPH0538370A - ゴルフクラブ用カーボンシヤフト - Google Patents
ゴルフクラブ用カーボンシヤフトInfo
- Publication number
- JPH0538370A JPH0538370A JP3195508A JP19550891A JPH0538370A JP H0538370 A JPH0538370 A JP H0538370A JP 3195508 A JP3195508 A JP 3195508A JP 19550891 A JP19550891 A JP 19550891A JP H0538370 A JPH0538370 A JP H0538370A
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- JP
- Japan
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- reinforcing fibers
- shaft
- longitudinal direction
- laminated
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 補強繊維の配向角が互いに交差するように積
層されたバイアス層群と補強繊維がシャフト長手方向に
平行なストレート層群との間に生じる座屈破壊を有効に
防止し、また前記バイアス層群と前記ストレート層群と
の層間にクラックが生じるのを防止し、更にカーボンシ
ャフトの重量の増加を最小限に抑えることが出来るゴル
フクラブ用カーボンシャフト、特に軽量シャフトを提供
することを目的とする。 【構成】 補強繊維の配向角が互いに交差するように積
層されたバイアス層２群の外側に、接着剤層４を介し
て、補強繊維がシャフトの長手方向に対して平行に配列
されたストレート層３群を積層したことを特徴とする。
層されたバイアス層群と補強繊維がシャフト長手方向に
平行なストレート層群との間に生じる座屈破壊を有効に
防止し、また前記バイアス層群と前記ストレート層群と
の層間にクラックが生じるのを防止し、更にカーボンシ
ャフトの重量の増加を最小限に抑えることが出来るゴル
フクラブ用カーボンシャフト、特に軽量シャフトを提供
することを目的とする。 【構成】 補強繊維の配向角が互いに交差するように積
層されたバイアス層２群の外側に、接着剤層４を介し
て、補強繊維がシャフトの長手方向に対して平行に配列
されたストレート層３群を積層したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はゴルフクラブ用カーボ
ンシャフトに係わり、更に詳しくは衝撃や曲げに対する
軽量シャフトの強度を向上させたゴルフクラブ用カーボ
ンシャフトに関する。
ンシャフトに係わり、更に詳しくは衝撃や曲げに対する
軽量シャフトの強度を向上させたゴルフクラブ用カーボ
ンシャフトに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般に用いられているシートワイ
ンディング法により成形されたゴルフクラブ用カーボン
シャフト、特に軽量シャフトは、補強繊維がシャフト長
手方向に対して傾斜するバイアス層が、その補強繊維の
配向角を互いにシャフト長手方向に対して同じ角度上下
に傾斜して交差させるように複数層内側に積層され、そ
の外側に補強繊維がシャフト長手方向に平行なストレー
ト層が複数層積層された構成を成している。
ンディング法により成形されたゴルフクラブ用カーボン
シャフト、特に軽量シャフトは、補強繊維がシャフト長
手方向に対して傾斜するバイアス層が、その補強繊維の
配向角を互いにシャフト長手方向に対して同じ角度上下
に傾斜して交差させるように複数層内側に積層され、そ
の外側に補強繊維がシャフト長手方向に平行なストレー
ト層が複数層積層された構成を成している。
【０００３】
【発明が解決しようとする問題点】上述した構成のゴル
フクラブ用カーボンシャフトにおいては、補強繊維がシ
ャフト長手方向に傾斜するバイアス層と補強繊維がシャ
フト長手方向に平行なストレート層との補強繊維の配向
角の相違により、補強繊維の配向角が互いに交差するよ
うに積層されたバイアス層群と補強繊維がシャフト長手
方向に平行なストレート層群との間に、曲げ剛性の差が
生じるため、この２層群の間に応力集中を招き、層間で
の座屈破壊の発生及び成長の原因となっている。
フクラブ用カーボンシャフトにおいては、補強繊維がシ
ャフト長手方向に傾斜するバイアス層と補強繊維がシャ
フト長手方向に平行なストレート層との補強繊維の配向
角の相違により、補強繊維の配向角が互いに交差するよ
うに積層されたバイアス層群と補強繊維がシャフト長手
方向に平行なストレート層群との間に、曲げ剛性の差が
生じるため、この２層群の間に応力集中を招き、層間で
の座屈破壊の発生及び成長の原因となっている。
【０００４】またバイアス層とストレート層との補強繊
維の配向角の差により、加工工程における熱硬化時に、
上記バイアス層群と上記ストレート層群との径方向の熱
膨張率が互いに相違するため、この層間に熱歪みが発生
してクラックが生じる原因にもなっている。更に、衝撃
性能を向上するためには、繊維強化プリプレグの積層数
を増加する方法が取られているが、これではカーボンシ
ャフト、特に軽量シャフトの重量が著しく増加してしま
うという問題があった。
維の配向角の差により、加工工程における熱硬化時に、
上記バイアス層群と上記ストレート層群との径方向の熱
膨張率が互いに相違するため、この層間に熱歪みが発生
してクラックが生じる原因にもなっている。更に、衝撃
性能を向上するためには、繊維強化プリプレグの積層数
を増加する方法が取られているが、これではカーボンシ
ャフト、特に軽量シャフトの重量が著しく増加してしま
うという問題があった。
【０００５】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、補強繊維の配向角が互いに交差する
ように積層されたバイアス層群と補強繊維がシャフト長
手方向に平行なストレート層群との間に生じる座屈破壊
を有効に防止し、また前記バイアス層群と前記ストレー
ト層群との層間にクラックが生じるのを防止し、更にカ
ーボンシャフトの重量の増加を最小限に抑えることが出
来るゴルフクラブ用カーボンシャフト、特に軽量シャフ
トを提供することを目的とする。
案出されたもので、補強繊維の配向角が互いに交差する
ように積層されたバイアス層群と補強繊維がシャフト長
手方向に平行なストレート層群との間に生じる座屈破壊
を有効に防止し、また前記バイアス層群と前記ストレー
ト層群との層間にクラックが生じるのを防止し、更にカ
ーボンシャフトの重量の増加を最小限に抑えることが出
来るゴルフクラブ用カーボンシャフト、特に軽量シャフ
トを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、補強繊維の配向角が互いに交差するように
積層されたバイアス層群の外側に、接着剤層を介して、
補強繊維がシャフトの長手方向に対して平行に配列され
たストレート層群を積層したことを要旨とする。
成するため、補強繊維の配向角が互いに交差するように
積層されたバイアス層群の外側に、接着剤層を介して、
補強繊維がシャフトの長手方向に対して平行に配列され
たストレート層群を積層したことを要旨とする。
【０００７】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、補強
繊維の配向角が互いに交差するように積層されたバイア
ス層群の外側に、接着剤層を介して、補強繊維がシャフ
ト長手方向に平行なストレート層群を積層することによ
り、前記層間に生じる応力集中を緩和して、座屈破壊を
防止することが出来、また熱硬化時の熱歪みによって前
記層間に生じるクラックの発生を防止することが出来、
更に繊維強化プリプレグの積層数を増加して衝撃性能を
向上する方法に比べ、カーボンシャフトの重量の増加を
最小限に抑えることが出来る。
繊維の配向角が互いに交差するように積層されたバイア
ス層群の外側に、接着剤層を介して、補強繊維がシャフ
ト長手方向に平行なストレート層群を積層することによ
り、前記層間に生じる応力集中を緩和して、座屈破壊を
防止することが出来、また熱硬化時の熱歪みによって前
記層間に生じるクラックの発生を防止することが出来、
更に繊維強化プリプレグの積層数を増加して衝撃性能を
向上する方法に比べ、カーボンシャフトの重量の増加を
最小限に抑えることが出来る。
【０００８】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。図１は、シートワインディング法に
より成形された、この発明のゴルフクラブ用カーボンシ
ャフト１の要部を示す一般的な断面説明斜視図であり、
内側に補強繊維がシャフト長手方向に傾斜するバイアス
層２を、その補強繊維が互いにシャフト長手方向に対し
て同じ角度上下に傾斜して交差するように４層積層し、
その外側に接着剤層４を介在させて、補強繊維がシャフ
ト長手方向に平行なストレート層３を３層積層してい
る。
実施例を説明する。図１は、シートワインディング法に
より成形された、この発明のゴルフクラブ用カーボンシ
ャフト１の要部を示す一般的な断面説明斜視図であり、
内側に補強繊維がシャフト長手方向に傾斜するバイアス
層２を、その補強繊維が互いにシャフト長手方向に対し
て同じ角度上下に傾斜して交差するように４層積層し、
その外側に接着剤層４を介在させて、補強繊維がシャフ
ト長手方向に平行なストレート層３を３層積層してい
る。
【０００９】前記接着剤層４は、カーボンシャフト１の
繊維補強プリプレグのマトリクス樹脂と接着性が良好
で、硬化後の弾性率は、前記プリプレグのマトリクス樹
脂と同等か、或いは小さいことが望ましく、また硬化条
件は、前記プリプレグの硬化条件の範囲で適切な硬化特
性が得られるものである。例えば特開昭５９ー１９６３
７７号公報等に開示されているように、カルボキシル基
を分子内に有するアクリロニトリル・ブタジエン共重合
体と、エポキシ樹脂、及びビスフェノール化合物とを含
有し、これら成分中でエポキシ基がカルボキシル基とフ
ェノール性水酸基の合計の当量数に対して、１．１倍以
上の当量比で付加反応させて得られるエポキシ基を有す
るプレポリマーと、エポキシ樹脂の硬化剤とを含有する
接着剤等のゴム変性エポキシ樹脂である。
繊維補強プリプレグのマトリクス樹脂と接着性が良好
で、硬化後の弾性率は、前記プリプレグのマトリクス樹
脂と同等か、或いは小さいことが望ましく、また硬化条
件は、前記プリプレグの硬化条件の範囲で適切な硬化特
性が得られるものである。例えば特開昭５９ー１９６３
７７号公報等に開示されているように、カルボキシル基
を分子内に有するアクリロニトリル・ブタジエン共重合
体と、エポキシ樹脂、及びビスフェノール化合物とを含
有し、これら成分中でエポキシ基がカルボキシル基とフ
ェノール性水酸基の合計の当量数に対して、１．１倍以
上の当量比で付加反応させて得られるエポキシ基を有す
るプレポリマーと、エポキシ樹脂の硬化剤とを含有する
接着剤等のゴム変性エポキシ樹脂である。
【００１０】その具体例として、例えば、 (a)プレポリマー：カルボキシル基含有液状ＮＢＲ；２
０〔商品名ＣＴＢＮ１３００×１３、末端にカルボキシ
ル基を有する平均１．９官能の液状アクリロニトリル・
ブタジエン共重合体、分子量約３５００、アクリロニト
リル量２７％（ビーエフグッドリッチ社製）〕 ビスフェノールＡ；６〔商品名ＣＴＢＮ１３００×１
５、末端にカルボキシル基を有する平均１．９官能の液
状アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、分子量約３
５００、アクリロニトリル量１０％（ビーエフグッドリ
ッチ社製）〕 エポキシ樹脂；２０〔商品名エピコート８２８、エポキ
シ当量約１９０、常温液体、平均分子量約３８０（油化
シェルエポキシ社製）〕 (b)接着特性調整剤：エポキシ樹脂Ａ；４４〔商品名エ
ピコート８３４、エポキシ当量２３０〜２７０、常温半
固形、平均分子量約４７０（油化シェルエポキシ社
製）〕 エポキシ樹脂Ｂ；１０〔商品名エピコート１００７、エ
ポキシ当量約１７５０〜２２００、融点約１３０℃、平
均分子量約３８０（油化シェルエポキシ社製）〕 (c)硬化剤 ：ジシアンジアミド；５ イミダゾール化合物（ＺＭＺーＡ）；２である。なお各
配合成分の数値は重量部を示している。またプレポリマ
ーを得る過程で、触媒としてトリフェニルホスフィンを
０．３重量％加える。
０〔商品名ＣＴＢＮ１３００×１３、末端にカルボキシ
ル基を有する平均１．９官能の液状アクリロニトリル・
ブタジエン共重合体、分子量約３５００、アクリロニト
リル量２７％（ビーエフグッドリッチ社製）〕 ビスフェノールＡ；６〔商品名ＣＴＢＮ１３００×１
５、末端にカルボキシル基を有する平均１．９官能の液
状アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、分子量約３
５００、アクリロニトリル量１０％（ビーエフグッドリ
ッチ社製）〕 エポキシ樹脂；２０〔商品名エピコート８２８、エポキ
シ当量約１９０、常温液体、平均分子量約３８０（油化
シェルエポキシ社製）〕 (b)接着特性調整剤：エポキシ樹脂Ａ；４４〔商品名エ
ピコート８３４、エポキシ当量２３０〜２７０、常温半
固形、平均分子量約４７０（油化シェルエポキシ社
製）〕 エポキシ樹脂Ｂ；１０〔商品名エピコート１００７、エ
ポキシ当量約１７５０〜２２００、融点約１３０℃、平
均分子量約３８０（油化シェルエポキシ社製）〕 (c)硬化剤 ：ジシアンジアミド；５ イミダゾール化合物（ＺＭＺーＡ）；２である。なお各
配合成分の数値は重量部を示している。またプレポリマ
ーを得る過程で、触媒としてトリフェニルホスフィンを
０．３重量％加える。
【００１１】また接着剤層４は、カーボンシャフトの重
量を極力抑えるために厚さが０．１mm以下であり、フィ
ルム状で、フィルムの形成能力をあげるために用いられ
る不織布等のキャリアを使用せぬものが好ましいが、こ
れらに特に限定されるものではない。次に、実施した衝
撃強度試験、及び三点曲げ強さ試験について説明する。 (a) 両試験における共通条件 炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸したプリプレグシートを
使用し、図１に示す構成から成るゴルフクラブ用カーボ
ンシャフト１（バイアス層２群とストレート層３群の間
に接着剤層３が介在）と、補強繊維がシャフト長手方向
に傾斜するバイアス層２を、その補強繊維が互いにシャ
フト長手方向に対して同じ角度上下に傾斜して交差する
ように４層積層し、その外側に補強繊維がシャフト長手
方向に平行なストレート層３を３層積層して成るゴルフ
クラブ用カーボンシャフト（バイアス層２群とストレー
ト層３群の間に接着剤層３がなし）とを、バイアス層、
及びストレート層の各層が同一の肉厚、同一の特性のも
のを使用して試作し、衝撃強度試験及び三点曲げ強さ試
験を行った。
量を極力抑えるために厚さが０．１mm以下であり、フィ
ルム状で、フィルムの形成能力をあげるために用いられ
る不織布等のキャリアを使用せぬものが好ましいが、こ
れらに特に限定されるものではない。次に、実施した衝
撃強度試験、及び三点曲げ強さ試験について説明する。 (a) 両試験における共通条件 炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸したプリプレグシートを
使用し、図１に示す構成から成るゴルフクラブ用カーボ
ンシャフト１（バイアス層２群とストレート層３群の間
に接着剤層３が介在）と、補強繊維がシャフト長手方向
に傾斜するバイアス層２を、その補強繊維が互いにシャ
フト長手方向に対して同じ角度上下に傾斜して交差する
ように４層積層し、その外側に補強繊維がシャフト長手
方向に平行なストレート層３を３層積層して成るゴルフ
クラブ用カーボンシャフト（バイアス層２群とストレー
ト層３群の間に接着剤層３がなし）とを、バイアス層、
及びストレート層の各層が同一の肉厚、同一の特性のも
のを使用して試作し、衝撃強度試験及び三点曲げ強さ試
験を行った。
【００１２】なお前記バイアス層２の補強繊維の傾斜角
度は、シャフトの長手方向に対して±４５°であり、補
強繊維の弾性率は３０ｔ／mm2 である。またストレート
層３の補強繊維の弾性率は２４ｔ／mm2であり、接着剤
層４は上記具体例で示した配合例により得たものであ
り、厚さは５０μmで、その弾性率は２００kgｆ／mm2
である。 (b) 衝撃強度試験の測定条件及び結果 上述の２種類のカーボンシャフトをクラブのヘッド側か
ら６０mm毎切断し、その中間点における衝撃強度を、市
販のアイゾット衝撃試験器にて各４回測定し、その平均
値を採用する。
度は、シャフトの長手方向に対して±４５°であり、補
強繊維の弾性率は３０ｔ／mm2 である。またストレート
層３の補強繊維の弾性率は２４ｔ／mm2であり、接着剤
層４は上記具体例で示した配合例により得たものであ
り、厚さは５０μmで、その弾性率は２００kgｆ／mm2
である。 (b) 衝撃強度試験の測定条件及び結果 上述の２種類のカーボンシャフトをクラブのヘッド側か
ら６０mm毎切断し、その中間点における衝撃強度を、市
販のアイゾット衝撃試験器にて各４回測定し、その平均
値を採用する。
【００１３】その測定結果は図２に示すグラフの通りで
あった。但し、横軸はクラブのヘッド側からのカーボン
シャフトの距離〔mm〕であり、縦軸は衝撃エネルギー
〔kgｆ・cm〕を示す。図２のグラフから判るように、こ
の発明のゴルフクラブ用カーボンシャフト１は従来のゴ
ルフクラブ用カーボンシャフトに比べて、約１．１７倍
の高い衝撃エネルギーに耐え、衝撃性能が約１７％上昇
し、衝撃強度の向上が顕著であるということが出来る。 (c) 三点曲げ強さ試験の測定条件及び結果 上述の２種類のカーボンシャフトをクラブのヘッド側か
ら１５０mm毎切断し支点間距離を１００mmとして、その
中間点における曲げ強度を各４回測定し、その平均値を
採用する。
あった。但し、横軸はクラブのヘッド側からのカーボン
シャフトの距離〔mm〕であり、縦軸は衝撃エネルギー
〔kgｆ・cm〕を示す。図２のグラフから判るように、こ
の発明のゴルフクラブ用カーボンシャフト１は従来のゴ
ルフクラブ用カーボンシャフトに比べて、約１．１７倍
の高い衝撃エネルギーに耐え、衝撃性能が約１７％上昇
し、衝撃強度の向上が顕著であるということが出来る。 (c) 三点曲げ強さ試験の測定条件及び結果 上述の２種類のカーボンシャフトをクラブのヘッド側か
ら１５０mm毎切断し支点間距離を１００mmとして、その
中間点における曲げ強度を各４回測定し、その平均値を
採用する。
【００１４】その測定結果は図３に示すグラフの通りで
あった。但し、横軸はクラブのヘッド側からのカーボン
シャフトの距離〔mm〕であり、縦軸は破壊荷重〔kgｆ〕
を示す。図３のグラフから判るように、この発明のゴル
フクラブ用カーボンシャフト１は従来のゴルフクラブ用
カーボンシャフトに比べて、約１．０５倍の破壊荷重に
耐え、曲げ強度が約５％向上した。
あった。但し、横軸はクラブのヘッド側からのカーボン
シャフトの距離〔mm〕であり、縦軸は破壊荷重〔kgｆ〕
を示す。図３のグラフから判るように、この発明のゴル
フクラブ用カーボンシャフト１は従来のゴルフクラブ用
カーボンシャフトに比べて、約１．０５倍の破壊荷重に
耐え、曲げ強度が約５％向上した。
【００１５】なお、この発明では、補強繊維の配向角が
互いに交差するように積層されたバイアス層２群の外側
に、接着剤層４を介して、補強繊維がシャフト長手方向
に平行なストレート層３群を積層した構成よりなるカー
ボンシャフト１について説明したが、例えばバイアス層
２とストレート層３が交互に積層されたカーボンシャフ
トであれば、その各層間に接着剤層４を介在させてもよ
いのである。
互いに交差するように積層されたバイアス層２群の外側
に、接着剤層４を介して、補強繊維がシャフト長手方向
に平行なストレート層３群を積層した構成よりなるカー
ボンシャフト１について説明したが、例えばバイアス層
２とストレート層３が交互に積層されたカーボンシャフ
トであれば、その各層間に接着剤層４を介在させてもよ
いのである。
【００１６】
【発明の効果】上述したようにこの発明のゴルフクラブ
用カーボンシャフト、特に軽量シャフトにおいて、補強
繊維の配向角が互いに交差するように積層されたバイア
ス層群の外側に、接着剤層を介して、補強繊維がシャフ
ト長手方向に平行なストレート層群を積層したことによ
り、前記層間に生じる応力集中を緩和して、曲げモーメ
ントや面圧力等による座屈破壊を防止し、衝撃、或いは
曲げに対する強度の向上を図ることが出来、また熱硬化
時の熱歪みによって前記層間に生じるクラックの発生を
防止することが出来という効果がある。
用カーボンシャフト、特に軽量シャフトにおいて、補強
繊維の配向角が互いに交差するように積層されたバイア
ス層群の外側に、接着剤層を介して、補強繊維がシャフ
ト長手方向に平行なストレート層群を積層したことによ
り、前記層間に生じる応力集中を緩和して、曲げモーメ
ントや面圧力等による座屈破壊を防止し、衝撃、或いは
曲げに対する強度の向上を図ることが出来、また熱硬化
時の熱歪みによって前記層間に生じるクラックの発生を
防止することが出来という効果がある。
【００１７】また更に、繊維強化プリプレグの積層数を
増加して衝撃性能を向上する方法に比べ、カーボンシャ
フトの重量の増加を最小限に抑えることが出来るという
効果がある。
増加して衝撃性能を向上する方法に比べ、カーボンシャ
フトの重量の増加を最小限に抑えることが出来るという
効果がある。
【図１】この発明のゴルフクラブ用カーボンシャフトの
要部を示す断面説明斜視図である。
要部を示す断面説明斜視図である。
【図２】この発明の衝撃強度試験の測定結果を示すグラ
フである。
フである。
【図３】この発明の三点曲げ強さ試験の測定結果を示す
グラフである。
グラフである。
【符号の説明】 １ クラブシャフト ２ バイアス層 ３ ストレート層 ４ 接着剤層
Claims (1)
- 【請求項１】 補強繊維の配向角が互いに交差するよう
に積層されたバイアス層群の外側に、接着剤層を介し
て、補強繊維がシャフトの長手方向に対して平行に配列
されたストレート層群を積層したことを特徴とするゴル
フクラブ用カーボンシャフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3195508A JPH0538370A (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | ゴルフクラブ用カーボンシヤフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3195508A JPH0538370A (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | ゴルフクラブ用カーボンシヤフト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0538370A true JPH0538370A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16342252
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3195508A Pending JPH0538370A (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | ゴルフクラブ用カーボンシヤフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0538370A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006158880A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Kasco Corp | ゴルフクラブシャフト |
| WO2008026866A1 (en) * | 2006-09-01 | 2008-03-06 | Fineone Co., Ltd. | Shaft for golf club with overlapped joint |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6191260U (ja) * | 1984-11-20 | 1986-06-13 | ||
| JPH01182033A (ja) * | 1988-01-14 | 1989-07-19 | Olympic Co Ltd | 積層管 |
| JPH02126873A (ja) * | 1988-07-25 | 1990-05-15 | Tsuruya Kk | ゴルフクラブのシャフト構造 |
| JPH02102267U (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-14 |
-
1991
- 1991-08-05 JP JP3195508A patent/JPH0538370A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6191260U (ja) * | 1984-11-20 | 1986-06-13 | ||
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| JP2006158880A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Kasco Corp | ゴルフクラブシャフト |
| WO2008026866A1 (en) * | 2006-09-01 | 2008-03-06 | Fineone Co., Ltd. | Shaft for golf club with overlapped joint |
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