JPH0538101A - 挿入装置およびその方法 - Google Patents

挿入装置およびその方法

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JPH0538101A
JPH0538101A JP19410591A JP19410591A JPH0538101A JP H0538101 A JPH0538101 A JP H0538101A JP 19410591 A JP19410591 A JP 19410591A JP 19410591 A JP19410591 A JP 19410591A JP H0538101 A JPH0538101 A JP H0538101A
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cylindrical member
diameter
hollow cylindrical
shaft portion
inner diameter
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JP19410591A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Honda
宏 本田
Shigeto Yamada
繁人 山田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 径方向の変形が生じ易い中空円筒部材を枠体
の穴部に挿入する際に、上記変形を矯正しうる保持手段
によって容易に挿入できるようにする挿入装置をを得
る。 【構成】 中空円筒部材3の内径4よりも常時は小なる
直径であって膨張手段11を有する円筒状の挿入軸部10を
前後移動させる挿入手段12を設けたものである。 【効果】 挿入軸部を膨張手段によって膨張させ径方向
の変形を矯正して保持することにより、挿入作業が容易
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は枠体穴部に中空円筒部
材を挿入する挿入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15〜図17は例えば平2−285944号公報
に示された回転電機等の従来の挿入装置を示すもので、
図において、1は円形状の穴部2を長さ方向に設けた例
えば圧縮機等の枠体、3は軸方向に沿って薄板を積層し
て設けられた例えば回転電機の固定子鉄心等の中空円筒
部材であって、内径4には周方向に沿って軸方向の鉄心
溝が複数個設けられ、この鉄心溝にコイルが挿入されて
いる。5は例えば回転子等の円筒部材で、ねじ部7が設
けられた軸部6を有している。8は⊥状に設けられた吊
具で、中空円筒部材3の内径4に挿入され、この中空円
筒部材3の内径より大に設けられた下端部で中空円筒部
材3を保持し、上端部に設けられた吊輪で図示しないホ
イスト等で吊られて中空円筒部材3を運搬する。
【0003】次に動作について説明する。通常、穴部2
を水平状に保って保管されている枠体1を図示しないホ
イスト等で吊って90°反転させ、穴部2を垂直状となる
ように保って組立定盤に固定する。次に、中空円筒部材
3を吊具8で垂直状に吊って枠体1の穴部2の中に挿入
する。この挿入の際の嵌合公差は通常は遊合等の隙間嵌
めであるが、薄板を積層して形成された中空円筒部材3
は、まず、薄板は熱間圧延された素材をプレスでドーナ
ツ状に打ち抜かれた際に圧延方向と45°方向におよそ0.
05mm位の伸びを生じ、それにつれて他の面が縮む傾向に
あり、更に、この状態の薄板を所定枚数積層して鉄心鋲
等で固着された中空円筒部材3は、周方向において上記
異形状となり、長さ方向においては積層誤差により直線
状にならずに、およそ0.05mm〜0.1mm 位の凹凸状となっ
ている。この状態の中空円筒部材3を枠体1の穴部に挿
入する際は作業者がハンマー等で叩きながら少しづつ挿
入を行う。
【0004】次に、枠体1に装着された中空円筒部材3
の内径4に径方向の隙間およそ0.8〜1.4mm をもって挿
入される円筒部材5は、まず、枠体1が上記と同様に垂
直状に取付けられている場合は、円筒部材5の軸部6の
端部に設けられたねじ部7に吊り輪を係合し円筒部材5
を垂直状に吊って作業者が手を添えて位置を保ちながら
中空円筒部材3の貫通穴4内に挿入する。
【0005】次に、枠体1が横向きで中空円筒部材3の
内径4が水平状となっている場合は、円筒部材5の外周
にワイヤー等を掛けてホイストで吊って水平状に保ちな
がら一方の軸部を中空円筒部材3の貫通穴4に入れ、作
業者が手で水平状に押して挿入する。
【0006】以上のように、夫々の状態で中空円筒部材
3内に挿入された円筒部材5は上記所定隙間を保って軸
受部で回動可能に保持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の挿入装置および
挿入方法は以上のように構成されているので、外径部が
真円度、真直度共に変形している中空円筒、部材を枠体
内に挿入するのが困難で、かつ、時間がかかり、また、
常時は横置されている枠体を垂直状に取り付ける作業が
必要であり、更に、上記枠体内の中空円筒部材内に円筒
部材を挿入する際は、作業者が直接円筒部材に手を添え
て挿入するので危険作業となるなどの問題点があった。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、中空円筒部材の挿入が容易とな
り、また、円筒部材の挿入が安全にできる挿入装置およ
びその方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る挿入装置
は、中空円筒部材の内径より常時は小である直径で膨張
手段を有する円筒状の挿入軸部を前後移動させる挿入手
段を設けたものである。
【0010】また、この発明の挿入方法は、中空円筒部
材内に挿入された挿入軸部を膨張手段で膨張させて保持
すると共に上記膨張で中空円筒部材の外径部をほぼ真円
状、真直状に矯正させて枠体内に挿入し、挿入後は挿入
軸部の膨張を解除して縮径させ原点位置まで復帰させて
上記作業を連続して再現させるようにしたものである。
【0011】また、挿入軸部は、外径部が挿入対称径と
同径に加工され内径部がデーパ状の中空薄肉円筒部材か
らなり、周方向の一部が長さ方向に切断されると共に、
長さ方向の両縁部から交互に長さ方向に伸びる切込み切
断溝が設けられた外筒部と、この外筒部の外周に沿って
設けられ該外筒部を縮径させるばね状弾性部材と、上記
外筒部と嵌合するテーパ部を有する軸部と、上記外筒部
を軸部のテーパ部に沿って軸方向に往復移動させる締付
部材を設けたものである。
【0012】さらに、テーパ部で嵌合する外筒部と軸部
において、締付部材で押されて軸方向に移動しながら拡
径する外筒部の拡径限度部を設けるようにしたものであ
る。
【0013】また、挿入軸部は、管状の中空薄肉部材を
長さ方向の切断部で周方向に複数個に分割された外筒部
を外周に固着した袋状からなる輪状弾性体に圧力流体を
給排流する流体供給装置を設けたものである。
【0014】また、挿入軸部の外筒部の長さ方向の切断
部および切込み切断溝は長さ方向に沿って斜行して設け
たものである。
【0015】また、貫通穴を水平方向に保った枠体を載
置する保持台と、水平状に載置された円筒部材の軸部の
ねじ部と螺合した軸接手と係合して上記円筒部材のほぼ
重心近傍の上方で吊る∠状の吊具を設けたものである。
【0016】さらに、内径を水平方向に保った枠体を載
置固着し、上記内径が垂直状となるように90°反転させ
る反転装置と、円筒部材のねじ部と螺合した軸接手と係
合して該円筒部材を垂直状に維持して吊る直状の吊具を
設けたものである。
【0017】また、吊具は一部に自由端状で関節状の係
合部を設け、切替部材によって∠状および直状に形成す
るようにしたものである。
【0018】
【作用】この発明における挿入装置は、膨張手段を有す
る挿入軸部で中空円筒部材を保持して横置した枠体内に
押し込むことにより、枠体の90°反転を要しないので作
業工程が短縮できる。
【0019】また、この発明の挿入方法は、中空円筒部
材内に挿入された挿入軸部を膨張手段で膨張させて当接
して保持する工程と、上記膨張で中空円筒部材を真円
状、真直状に矯正する工程と、上記膨張を解除する保持
解除工程と、上記挿入軸部を挿入、後退させる原点復帰
工程により、挿入作業を容易に連続して再現できる。
【0020】また、挿入軸部の外筒部を拡径、縮径でき
る膨張手段を設けたので、中空円筒部材の保持と解除が
容易で確実となる。
【0021】さらに、挿入軸部の外筒部をテーパ部で拡
径する際に拡径限度部を設けて、保持する中空円筒部材
を適切な圧力で保持するようにした。
【0022】また、挿入軸部の外筒部の拡径を容易にす
る切断部および切込み切断溝を斜めにしたので長さ方向
がほぼ全面で当接するので保持力の不均等がなくなる。
【0023】また、横置した枠体内に軸接手を介して円
筒部材のほぼ重心位置で水平方向に吊って挿入できるの
で作業が容易となる。
【0024】また、倒置した枠体内に軸接手を介して円
筒部材を垂直方向に吊って挿入できるので作業が安全と
なる。
【0025】また、吊具を関節状の係合部で曲伸自在と
したので、水平方向および垂直方向の保持が切替できる
ので吊具の種類が少なくてよい。
【0026】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1において、9は挿入装置で、被保
持体の中空円筒部材3の内径4の寸法よりも常時は小な
る直径であって膨張手段11を有する挿入軸部10と、この
挿入軸部10を水平方向に前進および後進させるピストン
状の挿入手段12とを有している。また、挿入装置9は周
方向に旋回可能に設けられ、挿入軸部10が高さ方向に上
下動可能に設けられており、被挿入体の水平方向位置に
対応できる。
【0027】なお、膨張手段11は、例えば弾性部材から
なる袋状であって、図示しない流体供給装置から供給さ
れた流体で径方向に膨張容易に構成されている。
【0028】次に動作について説明する。枠体1を穴部
2の軸心を水平状に保って横置して組立定盤に固定す
る。次に、水平状を保って横置された中空円筒部材3の
内径4内に挿入装置9の挿入軸部10を挿入する。この際
の挿入軸部10外径は貫通穴4よりも小径を形成してい
る。次に、膨張手段11により挿入軸部10を拡径させて内
径4に緊着させて保持し、挿入手段11により挿入軸部10
を前進させ、中空円筒部材3を枠体1内に推進力をもっ
て挿入する。なお、挿入軸部10位置は周方向および高さ
方向において内径4および穴部2位置に夫々調節して位
置決めされる。
【0029】次に、中空円筒部材3を枠体1内に挿入し
た後、膨張手段11の作動により挿入軸部10の膨張を解除
し縮径して保持状態を解き、挿入手段12の作動により挿
入軸部10を後退させる。
【0030】実施例2.図2は径方向の変形が生じ易い
薄肉状の中空円筒部材の挿入方法の各工程を示すもので
ある。図において、13は位置決め工程で、横置された中
空円筒部材3の水平状に保たれた内径4の中に挿入装置
9の挿入軸部10の位置を移動させて挿入準備する。14は
保持工程で、中空円筒部材3の内径4内に挿入された挿
入軸部10を膨張手段11で膨張拡径させて内径4と緊着さ
せて中空円筒部材3を保持する。15は矯正工程で、膨張
手段11で挿入軸部10を拡径させ内径4面に強く当接させ
ながら強制的に径方向および長さ方向の変形を徐々に矯
正し、ほぼ真円状および真直状に中空円筒部材3の外径
を保つ。16は位置決めの工程で、中空円筒部材3を水平
状に維持した挿入軸部10の位置を移動させて横置された
枠体1の水平状に保たれた穴部2の軸心位置に合せる。
17は挿入工程で、中空円筒部材3を水平状に維持した挿
入軸部10を挿入手段12で前進させて強制的に中空円筒部
材3を枠体1の穴部2に挿入して固着させる。18は保持
解除工程で、上記状態の挿入軸部10を膨張手段11を作動
させて膨張を解除して縮径させて中空円筒部材3の保持
を解除する。19は原点復帰工程で、上記状態の挿入軸部
10を挿入手段12を作動させて後退させて挿入作業を終了
させ、初期の状態に戻して上記工程を連続して再現しう
るようにする。
【0031】実施例3.図3、図4は挿入軸部10の膨張
手段11の他の実施例を示すもので、図において、20は挿
入軸部10の外被構造をなす中空薄肉円筒状からなる外筒
部で、外径部は挿入対象である中空円筒部材3の内径4
と同形に加工され内径部がテーパ部21を形成し、周方向
の一部が長さ方向に沿って所定幅、例えば5mm幅の切断
部22で切断されて横断面形状がC状に形成されると共
に、長さ方向の両縁部から長さ方向に伸びる所定長さ、
例えば残り縁部がおよそ10mm位になるような切込み切断
溝23で周方向に沿って交互に千鳥状に配列されている。
また、外筒部20の外周に沿って溝部24が設けられ、ばね
状弾性部材25が装着されて切断部22の隙間を縮小し外筒
部をおよそ1〜1.5mm 縮径させうる収縮力を有してい
る。26は軸部で、外筒部20のテーパ部21と嵌合するテー
パ部27が設けられ、このテーパ部27の小径側にねじ部28
が設けられて、外筒部20のテーパ部21の小径よりも大な
る外径を有する締付部材29が螺合されている。膨張手段
として使用する際は、外筒部20を軸部26にテーパ部21、
27で嵌合し、締付部材29を締付けて外筒部20端面を押し
て軸方向に移動させると、テーパ部27によって径方向の
分力により、ばね状弾性部材25の収縮力に抗して外筒部
20が拡張増径して挿入対象部材と緊着し保持力を発生す
る。次に膨張を解除する際は、締付部材29を緩めると、
ばね状弾性部材25の収縮力で外筒部20がテーパ部27に沿
って軸方向に移動しながら縮径し、元の状態に戻って上
記保持力を解除する。なお、切込み切断溝23は外筒部20
の上記拡径および縮径の変化が容易となるように外筒部
20を弾性化したものである。また、上記縮径の際、外筒
部20のテーパ部21大径側端面を手で小径方向に押すと縮
径が容易となる。
【0032】実施例4.図5は実施例3の他の実施例を
示すものであり、構成は実施例3とほぼ同じである。外
筒部20と軸部26の長さは同じに設けられ、テーパ部21、
27で嵌合して端面が同一面となったときに外筒部20の外
径は所定径である挿入対象穴径とほぼ同径となるように
形成されている。まず、通常は締付部材29は緩められて
外筒部20径は縮径された状態であり、テーパ部21の小径
穴とテーパ部27の小径部の夫々の端面は長さ方向にずれ
た位置にある。次に、締付部材29を順次締付けて外筒部
20を拡径させ、更に締付けて締付部材29が軸部26のテー
パ部27小径端部と当接した締付け最終段階で外筒部20は
所定径となり、これ以上拡径して挿入対象部材を破壊さ
せないよう拡径限度手段を形成している。
【0033】実施例5.図6、図7は挿入軸部10の膨張
手段の他の実施例を示すもので、図において、30は外径
部が挿入対象部材の穴径と同径に加工された中空薄肉部
材を長さ方向に沿った所定幅、例えば3〜5mm幅の切断
部31で周方向に複数個に分割された分割外筒部である。
32は袋状からなる輪状弾性体で、外周に分割外筒部30を
等配分して固着し、内径部は軸部33に固着されている。
34は圧力流体供給装置で、輪状弾性体32内に圧力流体、
例えば圧縮空気等を給排気する。これらの構成からなる
挿入軸部10は、通常は輪状弾性体32に圧力流体が供給さ
れず、分割外筒部30は挿入対象穴径より縮径状態であ
り、使用する際は圧力流体供給装置34から供給された圧
力流体により輪状弾性体32が膨張し、ついで分割外筒部
30も徐々に拡径して挿入対象である中空円筒部材3の内
径4と当接し緊着して保持し、枠体1の穴部に強制的に
挿入する。挿入終了後は圧力流体供給装置を作動させて
圧力流体を排気し、挿入軸部10の外径を縮径して保持を
解除する。
【0034】実施例6.図8は、上記実施例3、実施例
5の他の実施例を示すもので、外筒部20の切断部22およ
び切込み切断溝23を長さ方向に沿って斜行して設けたも
のである。これにより、外筒部20の外面は長さ方向にお
いて上記切断部22又は切込み切断溝23の溝幅で中断され
るが、他の面は連続した面を形成しているので、膨張手
段11により拡径した際に挿入対象穴面に均等して当接す
るので、真円度の形成が正確となる。
【0035】実施例5の分割外筒部30の切断部32も長さ
方向に沿って斜行して切断し、上記と同称の効果を奏す
る。
【0036】実施例7.図9、図10は挿入装置の他の実
施例を示すもので、図において、40は軸接手で、円筒部
材5の軸部6の端部に設けられたねじ部7に一端が螺合
し、他端に設けられた係合部41には鋭角の屈曲部でもっ
て∠状に形成された吊具42の一端が係合し他端には吊り
輪43が形成されている。この吊り輪43をホイスト等で吊
った際、吊り輪43は吊った円筒部材5の長さ方向のほぼ
中央部、つまり重心位置となるように形成されているの
で、円筒部材5はほぼ水平状にバランスを保って吊られ
る。この状態の円筒部材5を枠体1内に挿入固着された
中空円筒部材3の水平状に設けられた内径4内に軸接手
40又は吊具42に手を添えて押し込み、挿入を完了する。
【0037】実施例8.図11、図12は挿入装置の他の実
施例を示すもので、図において、45は反転装置で、例え
ばローラコンベアラインの一部に設けられ、移送されて
きた内径4が水平方向にある枠体1を反転装置45に載置
し固定した後、反転装置45を作動させて枠体1を90°反
転させ内径4が垂直方向となるようにして保持する。次
に、立置された円筒部材5の軸部6のねじ部7に一端が
螺合する軸接手40の他端の係合部41と係合する直状の吊
具46には他端に吊り輪43が設けられている。吊具46で垂
直状に吊られた円径部材5は、反転装置45で垂直状に保
たれた枠体1の内径4に挿入されて両端の軸部を図示し
ない軸受部で保持して枠体1に装着される。
【0038】実施例9.図13、図14は上記実施例の吊具
の他の実施例を示すもので、図において、48は共用可能
は吊具で、一端に吊輪43が設けられ、他端部に設けた溝
部内に自由端状で関節状の係合部49と係合位置を切替え
る例えばピン等からなる切替部材50を有し、下部の移動
軸51の端部には円筒部材5の軸部6のねじ部7と螺合す
るねじが設けられている。まず、横置された枠体1の水
平状に保たれた内径4に挿入するときは、∠状に屈曲さ
れて切替部材50で保たれた吊具48は移動軸51の端部を円
筒部材5のねじ部7と螺合させて、円筒部材5を内径4
内に挿入する。次に、立置された枠体1に垂直状に保た
れた内径4に挿入するときは、∠状に屈曲して形成され
ている吊具48の切替部材50を抜きとり、移動軸を旋回さ
せて全体が直状となった位置を保つように切替部材50を
他のピン穴に挿入して固定する。次に、移動軸の下端を
円筒部材5のねじ部と螺合して垂直状に吊り内径4に挿
入する。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば以上のように構成され
ているので、下記のような効果がある。
【0040】膨張手段を有する挿入軸部で中空円筒部材
を保持して搬送状態にある横置された枠体に挿入できる
ので、反転作業がなく工程が短縮できる。
【0041】また、膨張手段で膨張した挿入軸部で中空
円筒部材の径方向および軸方向の変形を矯正すると共に
原点復帰工程により連続作業を容易とした。
【0042】また、膨張手段に拡径限度部を設けたので
挿入対象物に必要以上の圧力をかけずに損傷なく保持で
きる。
【0043】さらに、膨張手段となる切断部および切込
み切断溝を周方向に斜めに形成したので、軸方向の当接
が一部途切れるだけでほぼ全面で保持するので保持力の
不均等がなくなる。
【0044】また、横置および立置した枠体に夫々切替
できる吊具を設けたので設備が安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の挿入装置の一実施例を示す正面図で
ある。
【図2】この発明の実施例2を示す工程図である。
【図3】この発明の実施例3を示す断面正面図である。
【図4】実施例3の斜視図である。
【図5】実施例4の作動前(a) と作動後(b) を示す正面
断面図である。
【図6】この発明の実施例5を示す正面図である。
【図7】実施例5の側面図である。
【図8】実施例6の斜視図である。
【図9】実施例7の吊具の正面図である。
【図10】実施例7の挿入状態図である。
【図11】実施例8の反転装置の作動前(a) と作動後の
正面図である。
【図12】実施例8の吊具の正面図である
【図13】実施例9の水平方向挿入状態の正面図であ
る。
【図14】実施例9の垂直方向挿入状態の正面図であ
る。
【図15】従来の挿入方法を示す正面図である。
【図16】従来の垂直方向の挿入状態の正面図である。
【図17】従来の水平方向の挿入状態の正面図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 穴部 3 中空円筒部材 4 内径 9 挿入装置 10 挿入軸部 11 膨張手段 12 挿入手段 20 外筒部 21 テーパ部 22 切断部 23 切込み切断溝 27 テーパ部 32 輪状弾性部材 42 吊具 45 反転装置 46 吊具 48 吊具 49 係合部 50 切替部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穴部を有する枠体と、この枠体の穴部に
    遊合状嵌合で挿入される軸方向の薄板積層体からなる中
    空円筒部材、この中空円筒部材の内径より常時は小なる
    直径であって膨張手段を有する円筒状の挿入軸部と、こ
    の挿入軸部を前後移動させる挿入手段とを備えた挿入装
    置。
  2. 【請求項2】 枠体の穴部を水平状に保つと共に、この
    穴部内に挿入される径方向の変形が生じ易い薄肉状の中
    空円筒部材を横置して内径を水平状に保ち、この横置さ
    れた中空円筒部材の内径中心位置に挿入装置の挿入軸部
    を移動して挿入準備する位置決め工程と、上記中空円筒
    部材の内径に膨張手段を有する挿入軸部を挿入し、この
    膨張手段により挿入軸部を膨張拡径させて中空円筒部材
    の内径に緊着させる保持工程と、上記保持手段により中
    空円筒部材の外径をほぼ真円状および真直状に矯正する
    矯正工程と、これらの状態で中空円筒部材を保持した挿
    入軸部を前進させて中空円筒部材を枠体の穴部に挿入す
    る挿入工程と、上記挿入軸部の膨張を膨張手段で解除し
    て中空円筒部材の内径より縮径させる保持解除工程と上
    記中空円筒部材の内径中心位置を下限とし、枠体の穴部
    中心位置を上限とする位置決め工程と、挿入軸部を後退
    させて挿入作業を終了させ上記工程を連続して再現しう
    る原点復帰工程とからなる中空円筒部材の挿入方法。
  3. 【請求項3】 挿入装置の円筒状の挿入軸部は、外径部
    が挿入対称部材の当接径と同径に加工され、内径部がテ
    ーパ部を形成した中空薄肉円筒状からなり、周方向の一
    部が長さ方向に沿って所定幅の切断部で切断されて横断
    面がC状に形成されると共に、長さ方向の両縁部から周
    方向に沿って交互に千鳥状に配列され、長さ方向に伸び
    る所定長さの切込み切断溝が設けられた外筒部と、この
    外筒部の外周に沿って設けられた溝部内に緊着され、該
    外筒部の切断部の隙間を縮小して該外筒部を縮径させる
    ばね状弾性部材と、上記外筒部と嵌合するテーパ部を有
    する軸部と、上記外筒部を軸部のテーパ部に沿って軸方
    向に往復移動させて外径部を拡張増径又は原径復帰させ
    る締付部材とからなる膨張手段を有する挿入軸部を備え
    た挿入装置。
  4. 【請求項4】 挿入軸部のテーパ部で嵌合する外筒部と
    軸部において、締付部材で押されて軸方向に移動されな
    がら増径する外筒部は、上記締付部材が軸部のテーパ端
    部と当接して進行停止したときに所定径となるような拡
    径限度手段を形成したことを特徴とする請求項第3項記
    載の挿入装置。
  5. 【請求項5】 挿入装置の円筒状からなる挿入軸部は、
    外径部が挿入対象部材の当接径と同径に形成された中空
    薄肉部材を長さ方向に沿った所定幅の切断部で周方向に
    複数個に分割された分割外筒部と、これら分割外筒部を
    外周に固着して上記挿入軸部の軸芯部に保持された袋状
    からなる輪状弾性体と、この輪状弾性体に圧力流体を給
    排流する流体供給装置とを備えたことを特徴とする請求
    項第1項記載の挿入装置。
  6. 【請求項6】 挿入軸部の外筒部の長さ方向の切断部お
    よび切込み切断溝は、長さ方向に沿って斜行して設けら
    れたことを特徴とする請求項第3項記載の挿入装置。
  7. 【請求項7】 挿入された中空円筒部材の内径を水平状
    に保った枠体と、上記内径にねじ部を設けた軸部を有す
    る円筒部材を挿入する挿入装置において、水平状に載置
    された上記円筒部材の軸部のねじ部と螺合する所定長さ
    の軸接手と、この軸接手と係合し吊部が上記円筒部材の
    ほぼ重心近傍上方となる∠状の吊具を設けたことを特徴
    とする挿入装置。
  8. 【請求項8】 中空円筒部材を内装した枠体と、上記中
    空円筒部材の内径にねじ部を設けた軸部を有する円筒部
    材を挿入する挿入装置において、上記内径を水平方向に
    保って枠体を載置固着し、上記内径が垂直方向となるよ
    うに90°反転させる反転装置と、上記円筒部材の軸部の
    ねじ部と螺合する軸接手と、この軸接手と係合して上記
    円筒部材を垂直状に維持して吊る直状の吊具を設けた挿
    入装置。
  9. 【請求項9】 吊具は一部が自由端状で関節状の係合部
    を有し、切替部材によって∠状および直状に形成されて
    所定重量を保持し得ることを特徴とする請求項第7項又
    は第8項記載の挿入装置。
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