JPH0538066Y2 - - Google Patents
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- JPH0538066Y2 JPH0538066Y2 JP1986073338U JP7333886U JPH0538066Y2 JP H0538066 Y2 JPH0538066 Y2 JP H0538066Y2 JP 1986073338 U JP1986073338 U JP 1986073338U JP 7333886 U JP7333886 U JP 7333886U JP H0538066 Y2 JPH0538066 Y2 JP H0538066Y2
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- 238000002347 injection Methods 0.000 claims description 21
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims description 21
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 17
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000001141 propulsive effect Effects 0.000 description 2
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
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- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
- 238000009941 weaving Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、糸条交絡処理用の空気噴射ノズルに
関し、詳しくは糸条に交絡作用の他に、旋回作用
及び推進作用を同時に与えることができる空気噴
射ノズルに関するものである。
関し、詳しくは糸条に交絡作用の他に、旋回作用
及び推進作用を同時に与えることができる空気噴
射ノズルに関するものである。
(従来の技術)
従来、糸条を流体の乱流域に供給してループや
たるみのない交絡糸とするいわゆるインターレー
ス法が知られている。従来のインターレース法に
よると、比較的少ない流体流量で糸条の集束効果
が得られるが、この方法では糸条の乱流域への供
給量すなわち糸条引出側の速度に対する糸条供給
側の速度の割合をほぼ等しくする必要があるた
め、嵩高性を有する糸条の製造には不適当であつ
た。この場合、糸条の乱流域への供給量を多くす
ることにより、糸条の嵩高性を向上させることが
できるが、糸条の揺れあるいは供給ローラへの糸
条の巻付けが生じたりして操業上の問題があり、
ひいては加工が不可能になることもある。
たるみのない交絡糸とするいわゆるインターレー
ス法が知られている。従来のインターレース法に
よると、比較的少ない流体流量で糸条の集束効果
が得られるが、この方法では糸条の乱流域への供
給量すなわち糸条引出側の速度に対する糸条供給
側の速度の割合をほぼ等しくする必要があるた
め、嵩高性を有する糸条の製造には不適当であつ
た。この場合、糸条の乱流域への供給量を多くす
ることにより、糸条の嵩高性を向上させることが
できるが、糸条の揺れあるいは供給ローラへの糸
条の巻付けが生じたりして操業上の問題があり、
ひいては加工が不可能になることもある。
また、タスラン法によると、流体とともに糸条
を高速でノズル出口へ排出し、ノズル出口付近で
糸道を屈曲させてループやたるみを形成させる
が、この方法では多量の流体流量を必要とし、し
かも形成されるループは涙滴型ループが多く、粗
剛感やかさかさした手触りを有するものとなり、
また、布帛同士が密着するいわゆるフアスナー現
象が発生するという欠点を有するものであつた。
を高速でノズル出口へ排出し、ノズル出口付近で
糸道を屈曲させてループやたるみを形成させる
が、この方法では多量の流体流量を必要とし、し
かも形成されるループは涙滴型ループが多く、粗
剛感やかさかさした手触りを有するものとなり、
また、布帛同士が密着するいわゆるフアスナー現
象が発生するという欠点を有するものであつた。
(考案が解決しようとする課題)
本考案は、上記のような従来の欠点を解消する
ものであつて、その目的は、糸条に交絡作用のほ
かに、旋回作用と推進作用を与え、アーチ状ルー
プを形成させるとともに、糸条の空気乱流域への
供給量を多くすることができ、嵩高に富んだ加工
糸を得ることができる糸条交絡処理用の空気噴射
ノズルを提供することにある。
ものであつて、その目的は、糸条に交絡作用のほ
かに、旋回作用と推進作用を与え、アーチ状ルー
プを形成させるとともに、糸条の空気乱流域への
供給量を多くすることができ、嵩高に富んだ加工
糸を得ることができる糸条交絡処理用の空気噴射
ノズルを提供することにある。
(課題を解決するための手段)
本考案者等は、上記の問題点を解消すべく鋭意
検討の結果、大径の糸条通路と小径の糸条通路を
有し、ノズルの糸条通路の中心線からわずかに偏
心させた位置に空気導入口を設けた空気噴射ノズ
ルが有効であることを見出し、本考案に到達した
ものである。
検討の結果、大径の糸条通路と小径の糸条通路を
有し、ノズルの糸条通路の中心線からわずかに偏
心させた位置に空気導入口を設けた空気噴射ノズ
ルが有効であることを見出し、本考案に到達した
ものである。
すなわち、本考案は、共通の軸方向の中心線を
有する大径の糸条通路と小径の糸条通路を有し、
大径の糸条通路の小径の糸条通路寄りに空気導入
口が開口し、この空気導入口の中心は糸条通路の
軸方向の中心線から0.01D〜0.2Dmm偏心してお
り、かつ糸条通路の内径と糸条通路の長さが下記
の(1),(2)式を満足していることを特徴とする糸条
交絡処理用の空気噴射ノズルを要旨とするもので
ある。
有する大径の糸条通路と小径の糸条通路を有し、
大径の糸条通路の小径の糸条通路寄りに空気導入
口が開口し、この空気導入口の中心は糸条通路の
軸方向の中心線から0.01D〜0.2Dmm偏心してお
り、かつ糸条通路の内径と糸条通路の長さが下記
の(1),(2)式を満足していることを特徴とする糸条
交絡処理用の空気噴射ノズルを要旨とするもので
ある。
D=1.4d〜2.4d …(1)
L=1.5l〜2.5l …(2)
ただし、Dは大径の糸条通路の内径(mm)
dは小径の糸条通路の内径(mm)
Lは大径の糸条通路の長さ(mm)
lは小径の糸条通路の長さ(mm)
以下、本考案を詳細に説明する。
まず、本考案の空気噴射ノズルは、大径の糸条
通路と小径の糸条通路を有し、大径の糸条通路と
小径の糸条通路は共通の軸方向の中心線を有して
いる。ここで、大径の糸条通路の内径Dと小径の
糸条通路の内径dは上記の(1)式を満足する必要が
ある。上記の(1)式を満足する場合には、空気導入
口から噴射される空気によつて糸条に交絡作用と
同時に推進作用が与えられる。
通路と小径の糸条通路を有し、大径の糸条通路と
小径の糸条通路は共通の軸方向の中心線を有して
いる。ここで、大径の糸条通路の内径Dと小径の
糸条通路の内径dは上記の(1)式を満足する必要が
ある。上記の(1)式を満足する場合には、空気導入
口から噴射される空気によつて糸条に交絡作用と
同時に推進作用が与えられる。
大径の糸条通路の内径と小径の糸条通路の内径
の1.4倍未満のときは、空気が小径の糸条通路側
にも流れやすくなるために、糸条に作用する推進
力が弱くなり、糸条の大きな過剰供給量を採用す
ることができなくなる。一方、大径の糸条通路の
内径と小径の糸条通路の内径の2.4倍を超えると、
大径の糸条通路側においてその半径方向に拡散す
る空気流が多くなつて推進力が低下するとともに
糸条の揺れが大きくなり、糸条への噴射空気が糸
条から外れる機会が多くなつて交絡が低下しやす
くなる。
の1.4倍未満のときは、空気が小径の糸条通路側
にも流れやすくなるために、糸条に作用する推進
力が弱くなり、糸条の大きな過剰供給量を採用す
ることができなくなる。一方、大径の糸条通路の
内径と小径の糸条通路の内径の2.4倍を超えると、
大径の糸条通路側においてその半径方向に拡散す
る空気流が多くなつて推進力が低下するとともに
糸条の揺れが大きくなり、糸条への噴射空気が糸
条から外れる機会が多くなつて交絡が低下しやす
くなる。
なお、小径の糸条通路の内径は、供給される糸
条の径によつて上記の範囲内で適宜選択すればよ
いが、概ね1.0〜3.0mmφ程度が好ましく用いられ
る。
条の径によつて上記の範囲内で適宜選択すればよ
いが、概ね1.0〜3.0mmφ程度が好ましく用いられ
る。
次に、大径の糸条通路の長さLは、上記(2)式す
なわち小径の糸条通路の長さlに対して1.5倍〜
2.5倍の長さにすることが必要である。糸条通路
の長さは、一般に糸条の振動状態を規制して、交
絡に大きな影響を与えるものであるが、大径の糸
条通路の長さLが小径の糸条通路の長さlの1.5
倍以上のときに、大径の糸条通路と小径の糸条通
路の境界で交絡の節となる弦振動が発生して交絡
効果が好ましく与えられる。
なわち小径の糸条通路の長さlに対して1.5倍〜
2.5倍の長さにすることが必要である。糸条通路
の長さは、一般に糸条の振動状態を規制して、交
絡に大きな影響を与えるものであるが、大径の糸
条通路の長さLが小径の糸条通路の長さlの1.5
倍以上のときに、大径の糸条通路と小径の糸条通
路の境界で交絡の節となる弦振動が発生して交絡
効果が好ましく与えられる。
大径の糸条通路の長さが小径の糸条通路の長さ
の1.5倍未満のときは、安定した弦振動が得られ
ず、交絡効果が著しく低下する。一方、大径の糸
条通路の長さが小径の糸条通路の長さの2.5倍を
超える場合には、空気の粘性抵抗によつて糸条推
進能力が大幅に低下し、高い過剰供給量を採用し
得なくなる。
の1.5倍未満のときは、安定した弦振動が得られ
ず、交絡効果が著しく低下する。一方、大径の糸
条通路の長さが小径の糸条通路の長さの2.5倍を
超える場合には、空気の粘性抵抗によつて糸条推
進能力が大幅に低下し、高い過剰供給量を採用し
得なくなる。
小径の糸条通路の長さは不必要に長くする必要
はないが、工作精度等の点から、通常は3〜15mm
程度が好ましい。
はないが、工作精度等の点から、通常は3〜15mm
程度が好ましい。
次に、本考案の空気噴射ノズルにおいては、大
径の糸条通路と小径の糸条通路寄りに糸条に空気
を噴射するための空気導入口が開口している。こ
の空気導入口の中心、すなわち空気導入口の中心
線の延長線は、ノズルの糸条通路の軸方向の中心
線から0.01Dmm〜0.2Dmm偏心している。
径の糸条通路と小径の糸条通路寄りに糸条に空気
を噴射するための空気導入口が開口している。こ
の空気導入口の中心、すなわち空気導入口の中心
線の延長線は、ノズルの糸条通路の軸方向の中心
線から0.01Dmm〜0.2Dmm偏心している。
本考案の空気噴射ノズルは、糸条を高い過剰供
給の状態で供給し、フイラメント間にたるみを有
する状態で交絡を与えるものであつて、空気導入
口を大径の糸条通路と小径の糸条通路寄りに設け
るとともに、その中心を、ノズルの糸条通路の軸
方向の中心線から0.01Dmm〜0.2Dmm偏心した位置
とすることにより、前記の糸条推進力に加えて、
旋回作用を生じさせることができ、推進力と旋回
作用によつて糸条の高い過剰供給の状態を達成す
ることができる。すなわち、本考案の空気噴射ノ
ズルにおいては、旋回作用によつて糸条が撚糸さ
れ、糸条の撚糸部分が撚縮みによつて高繊度化
し、実質的に収縮太化した状態となつて高い過剰
供給の状態、すなわち高い過剰供給量が達成され
る。空気導入口の中心のノズルの糸条通路の軸方
向の中心線からの偏心が0.01Dmmよりも少ない
と、糸条に与えられる旋回作用が少な過ぎ、前述
の有効な撚糸状態が得られない。一方、偏心の程
度が0.2Dmmより大きい場合は、旋回作用が開繊
作用より大きくなり過ぎ、糸条への空気の直接の
衝突が少なくなつて、開繊作用によるフイラメン
トの交絡効果が低下する。さらに、大径の糸条通
路と小径の糸条通路寄りに空気導入口を設けるこ
とによつて、大径の糸条通路を空気が長く流れる
のでより強い推進力を得ることができる。
給の状態で供給し、フイラメント間にたるみを有
する状態で交絡を与えるものであつて、空気導入
口を大径の糸条通路と小径の糸条通路寄りに設け
るとともに、その中心を、ノズルの糸条通路の軸
方向の中心線から0.01Dmm〜0.2Dmm偏心した位置
とすることにより、前記の糸条推進力に加えて、
旋回作用を生じさせることができ、推進力と旋回
作用によつて糸条の高い過剰供給の状態を達成す
ることができる。すなわち、本考案の空気噴射ノ
ズルにおいては、旋回作用によつて糸条が撚糸さ
れ、糸条の撚糸部分が撚縮みによつて高繊度化
し、実質的に収縮太化した状態となつて高い過剰
供給の状態、すなわち高い過剰供給量が達成され
る。空気導入口の中心のノズルの糸条通路の軸方
向の中心線からの偏心が0.01Dmmよりも少ない
と、糸条に与えられる旋回作用が少な過ぎ、前述
の有効な撚糸状態が得られない。一方、偏心の程
度が0.2Dmmより大きい場合は、旋回作用が開繊
作用より大きくなり過ぎ、糸条への空気の直接の
衝突が少なくなつて、開繊作用によるフイラメン
トの交絡効果が低下する。さらに、大径の糸条通
路と小径の糸条通路寄りに空気導入口を設けるこ
とによつて、大径の糸条通路を空気が長く流れる
のでより強い推進力を得ることができる。
本考案の空気噴射ノズルによると、空気導入口
近傍にあるフイラメントは開繊されるが、その上
下流で撚が加えられて、旋回によるマルチフイラ
メント糸全体に加わる撚と、個々のフイラメント
に加わる開繊時の撚によつて交絡の度合が一層向
上する。
近傍にあるフイラメントは開繊されるが、その上
下流で撚が加えられて、旋回によるマルチフイラ
メント糸全体に加わる撚と、個々のフイラメント
に加わる開繊時の撚によつて交絡の度合が一層向
上する。
さらに、空気導入口の面積は、空気流量と目的
とする糸条形態との関係から適宜選択されるが、
概ね0.25mm2〜3mm2が好ましい。
とする糸条形態との関係から適宜選択されるが、
概ね0.25mm2〜3mm2が好ましい。
本考案ノズルでは、空気流が開繊、交絡作用、
旋回作用の他に糸条推進作用を有するので、ノズ
ル出口付近で糸道を屈曲させることなくストレー
トにしても、高い過剰供給量の糸条にループ、た
るみが形成され、これにより、大半がアーチ状で
あつて、涙滴型ループが少ない加工糸を得ること
ができる。
旋回作用の他に糸条推進作用を有するので、ノズ
ル出口付近で糸道を屈曲させることなくストレー
トにしても、高い過剰供給量の糸条にループ、た
るみが形成され、これにより、大半がアーチ状で
あつて、涙滴型ループが少ない加工糸を得ること
ができる。
以上述べた構成を有する本考案の空気噴射ノズ
ルは、交絡作用、旋回作用及び推進作用を有する
ので、比較的少ない空気流量で高い交絡効果と安
定した加工性を与えることができ、粗剛感のない
嵩高なアーチ状ループを有する加工糸を得ること
ができる。
ルは、交絡作用、旋回作用及び推進作用を有する
ので、比較的少ない空気流量で高い交絡効果と安
定した加工性を与えることができ、粗剛感のない
嵩高なアーチ状ループを有する加工糸を得ること
ができる。
さらに、嵩高性を増すために、本考案の空気噴
射ノズルを、加熱ヒータの直後、もしくは加熱ヒ
ータ内に取り付けて、糸条の可塑化状態で空気噴
射を行うこともできる。また、糸条が空気噴射ノ
ズルから出た後、引き続いて加熱ヒータによつて
糸条を可塑化して、糸条の形態を安定させてもよ
い。
射ノズルを、加熱ヒータの直後、もしくは加熱ヒ
ータ内に取り付けて、糸条の可塑化状態で空気噴
射を行うこともできる。また、糸条が空気噴射ノ
ズルから出た後、引き続いて加熱ヒータによつて
糸条を可塑化して、糸条の形態を安定させてもよ
い。
次に、本考案の糸条交絡処理用の空気噴射ノズ
ルの一例を図面に基づいて説明する。
ルの一例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案の空気噴射ノズルの縦断面図
である。第1図において、大径の糸条通路1と小
径の糸条通路2の内径が異なる2つの糸条通路を
有しており、糸条通路1と糸条通路2は一点鎖線
で示す共通の軸方向の中心線を有する。上記大径
の糸条通路1はノズル部材3とノズル部材4から
形成されていて、ノズル部材3とノズル部材4は
同一の内径を有している。また、小径の糸条通路
2はノズル部材5から形成されていて、前記ノズ
ル部材4に連通している。この空気導入口6は、
糸条通路1の中心線より僅かにずれた位置に向か
つてノズルの長手方向に対してほぼ直角に開口し
ている。上記ノズル部材3〜5は全て同一の外径
であつて、ノズルホルダ7によつて一体的に組み
立てられている。ノズルホルダ7には、上記空気
導入口6に圧縮空気を導くための図示されていな
い導通孔が穿設されており、さらに、空気漏れを
防ぐゴムパツキンのようなパツキングがノズルホ
ルダ7と各ノズル部材間に装着されている。ノズ
ルホルダ7は、複数のねじ孔が穿設されたキヤツ
プ8がねじ9によつて取り付けられていて、これ
によつてノズル部材3〜5が圧着されている。
である。第1図において、大径の糸条通路1と小
径の糸条通路2の内径が異なる2つの糸条通路を
有しており、糸条通路1と糸条通路2は一点鎖線
で示す共通の軸方向の中心線を有する。上記大径
の糸条通路1はノズル部材3とノズル部材4から
形成されていて、ノズル部材3とノズル部材4は
同一の内径を有している。また、小径の糸条通路
2はノズル部材5から形成されていて、前記ノズ
ル部材4に連通している。この空気導入口6は、
糸条通路1の中心線より僅かにずれた位置に向か
つてノズルの長手方向に対してほぼ直角に開口し
ている。上記ノズル部材3〜5は全て同一の外径
であつて、ノズルホルダ7によつて一体的に組み
立てられている。ノズルホルダ7には、上記空気
導入口6に圧縮空気を導くための図示されていな
い導通孔が穿設されており、さらに、空気漏れを
防ぐゴムパツキンのようなパツキングがノズルホ
ルダ7と各ノズル部材間に装着されている。ノズ
ルホルダ7は、複数のねじ孔が穿設されたキヤツ
プ8がねじ9によつて取り付けられていて、これ
によつてノズル部材3〜5が圧着されている。
上記のノズル部材3〜5は、いずれも耐摩耗性
の材料例えばセラミツクから形成されている。ノ
ズル部材3〜5の内部は摩擦抵抗が少なくなるよ
うに研磨されている。また、ノズルホルダ7及び
キヤツプ8は金属等の適宜の材料からなる。
の材料例えばセラミツクから形成されている。ノ
ズル部材3〜5の内部は摩擦抵抗が少なくなるよ
うに研磨されている。また、ノズルホルダ7及び
キヤツプ8は金属等の適宜の材料からなる。
しかして、小径の糸条通路2側から加工すべき
糸条をノズル内に供給し、大径の糸条通路1にお
いて空気導入口6から圧縮空気を糸条に噴射して
糸条に交絡、旋回及び推進作用を与えて流体噴射
処理を施して圧縮空気とともに大径の糸条通路1
側から実質的に糸道を屈曲させることなく、ルー
プやたるみを有する嵩高な加工糸として引き取
る。また、第2図は、第1図のノズルの斜視図で
ある。
糸条をノズル内に供給し、大径の糸条通路1にお
いて空気導入口6から圧縮空気を糸条に噴射して
糸条に交絡、旋回及び推進作用を与えて流体噴射
処理を施して圧縮空気とともに大径の糸条通路1
側から実質的に糸道を屈曲させることなく、ルー
プやたるみを有する嵩高な加工糸として引き取
る。また、第2図は、第1図のノズルの斜視図で
ある。
第1図に示した本考案の空気噴射ノズルは、ノ
ズル部材の構造が簡単であつて、製作が容易であ
り、また、組み立ても容易である。第1図にはノ
ズル部材3〜5が別々になつている例を示した
が、ノズル部材3〜5は一体に形成されていても
よい。
ズル部材の構造が簡単であつて、製作が容易であ
り、また、組み立ても容易である。第1図にはノ
ズル部材3〜5が別々になつている例を示した
が、ノズル部材3〜5は一体に形成されていても
よい。
(考案の効果)
以上述べたように、本考案の糸条交絡処理用の
空気噴射ノズルは糸条に交絡とともに旋回及び推
進作用を与えることができて、高い供給量で糸条
を乱流域へ導いて流体処理することができるもの
であり、しかも、ノズル出口で糸条の進行方向を
変更させることなく糸条をストレートに取り出す
ことができるので、涙滴型ループが少なくアーチ
状ループが多い嵩高な糸条を比較的少ない空気流
量で得ることができるものである。さらに、簡単
な構造であるので製作が容易であつて、工作精度
を高めることができるものである。
空気噴射ノズルは糸条に交絡とともに旋回及び推
進作用を与えることができて、高い供給量で糸条
を乱流域へ導いて流体処理することができるもの
であり、しかも、ノズル出口で糸条の進行方向を
変更させることなく糸条をストレートに取り出す
ことができるので、涙滴型ループが少なくアーチ
状ループが多い嵩高な糸条を比較的少ない空気流
量で得ることができるものである。さらに、簡単
な構造であるので製作が容易であつて、工作精度
を高めることができるものである。
第1図は、本考案の糸条交絡処理用の空気噴射
ノズルの縦断面図、第2図は、第1図のノズルの
斜視図である。 1……大径の糸条通路、2……小径の糸条通
路、3〜5……ノズル部材、6……空気導入口。
ノズルの縦断面図、第2図は、第1図のノズルの
斜視図である。 1……大径の糸条通路、2……小径の糸条通
路、3〜5……ノズル部材、6……空気導入口。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 共通の軸方向の中心線を有する大径の糸条通路
と小径の糸条通路を有し、大径の糸条通路の小径
の糸条通路寄りに空気導入口が開口し、この空気
導入口の中心は糸条通路の軸方向の中心線から
0.01D〜0.2Dmm偏心しており、かつ糸条通路の内
径と糸条通路の長さが(1),(2)式を満足しているこ
とを特徴とする糸条交絡処理用の空気噴射ノズ
ル。 D=1.4d〜2.4d …(1) L=1.5l〜2.5l …(2) ただし、Dは大径の糸条通路の内径(mm) dは小径の糸条通路の内径(mm) Lは大径の糸条通路の長さ(mm) lは小径の糸条通路の長さ(mm)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986073338U JPH0538066Y2 (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986073338U JPH0538066Y2 (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62186980U JPS62186980U (ja) | 1987-11-27 |
JPH0538066Y2 true JPH0538066Y2 (ja) | 1993-09-27 |
Family
ID=30917585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986073338U Expired - Lifetime JPH0538066Y2 (ja) | 1986-05-14 | 1986-05-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0538066Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5095528A (ja) * | 1974-01-07 | 1975-07-30 |
-
1986
- 1986-05-14 JP JP1986073338U patent/JPH0538066Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5095528A (ja) * | 1974-01-07 | 1975-07-30 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62186980U (ja) | 1987-11-27 |
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