JPS5916012B2 - テクスチユア−ド加工用ノズル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、マルチフィラメント糸をテクスチュアード加
工するノズルｌこ係り、特にマルチフィラメント糸にル
ープや絡みを効率良く付与させるように改良したテクス
チュアード加工用ノズルに関する。

従来、マルチフィラメント糸ｌこループや絡みを付与す
る装置としては、すでに特公昭３５−１６７３号公報等
に見られるように、エアまたは他の圧縮できる流体の流
れを制限された空間から迅速に噴出して攪乱区域を作り
、処理すべき糸をこの流体の流れの中Ｅこ給送して個々
のフイラメンＨこ開繊し、ループや絡みを付与するテク
スチュアード加工用ノズルが広く知られている。

さらに、該テクスチュアード加工用ノズルの基本的構造
に改良を加え、マルチフィラメント糸にループや絡みを
より高速且つ経済的擾こ付与するテクスチュアード加工
用ノズルも種々提案されている。

しかし、これら従来のテクスチュアード加工用ノズルに
は高速加工時に消費するエア量も多く、ループや絡み強
さが低下して形成されたループが解けやすいなどの欠点
が有り、このため高性能のテクスチュアード加工用ノズ
ルが夙に装架されている。

本発明者は、かかる裂求に対応し、鋭意研究した結果高
圧の流体供給源より噴入する流体圧力を最大限に利用す
るとともに、流体流速勾配を適度に強調した攪乱区域を
形成することにより、マルチフィラメント糸にループや
絡みを一層効率よく高速に付与しうるテクスチュアード
加工用ノズルを開発し本発明（こ至ったのである。

本発明は、かかる目的を達成するため次のような構成を
有する。

すなわち、本発明は、互いｌこ微小間隙を設けて配され
た２つの円錐形側面によって形成される空間、出口側の
該円錐形側面の傾斜角とほぼ同じ角度で前記空間の底部
に開口する少なくとも１個の流体噴入孔、出口側の該円
錐形側面の頂部ｌこ開口する出口通路、入口側の円錐形
側面の頂部に開口する入口通路及び該入口通路に途中ま
でそう人された内挿パイプを含んで構成され、さらに該
内挿パイプの先端は絞りを有し、且つ前記内挿パイプの
挿入位置が調節されるように設けられたことを特徴とす
るテクスチュアード加工用ノズルである。

以下図面に示す実施例に基づいて本発明を説明する。

図は本発明に係るテクスチュアード加工用ノズルの縦断
面図である。

図においてハウジング１は中心を貫通する孔２を有する
。

ハウジング１には圧縮流体を孔２へ導びくための少なく
とも１個の流体噴入孔３が設けられている。

流体噴入孔３には図示しない高圧流体供給源に接続され
たパイプ４が螺着されている。

もつともパイプ４の接続方法は螺合に限定されず、他の
適宜な手段によってもよい。

部材７のほぼ中心部には出口通路５が設けられ、出口通
路５はその先端において平行な筒になっており出口ｌこ
向って（向って左側方向に）徐々に拡大し、その出口端
には出口ガイド８が設けられている。

出口通路５の形状としては図のものに限られないが、図
のものが好ましい。

出口ガイド８の材質としてはセラミックなどの耐摩耗性
材料なρが挙げられる。

出口通路５の先端は円錐形側面６の頂部に開口する。

周辺部９の内側ｌこはネジ１０が設けられており、ネジ
１０はハウジング１の周辺に設けられたネジ１１と螺合
している。

１２は部材７を調整位置に固定するためのストップリン
グである。

１３はリングシールで流体の逃出を阻止するものである
。

なお、図では部材７は周辺部９と一体で成型されている
が、別設これｌこ限定されない。

部材７の周側面にネジを切り、また孔２の内側にもネジ
を切って両者を螺合して周辺部９を省略などしてもよい
。

ニードル部１４は、孔２の中に密着して螺合ヌはそう人
されて入口側の円錐形側面１５を先端ｌこ有する。

２つの円錐形側面６，１５によって微小間隙が形成され
る。

ニードル部１４はハウジング１と一体に成型してもよい
。

入口通路１６がニードル部１４のほぼ中心部に設けられ
ており、入口通路１６の中Ｅこは内挿パイプ１７が挿入
されている。

内挿パイプ１７の先端は、例えば絞り部によって絞られ
ている。

内挿パイプ１７自体を細くして絞り効果を持たせてもよ
い。

１８は流体の逃出を防止するＯ ＩＪソングある。

少なくとも１個の流体噴入孔３は、出口側の円錐形側面
６とほぼ同一の角度で空間９の底部２０に開口する。

これは、流体噴入孔３より供給される流体流をストレー
トに空間１９に吹きこみ、攪乱区域を作って該攪乱区域
に流体の流速勾配をつけて、入口通路１６の入口側の円
錐形側面への開口度合とも関連して攪乱効果を増大する
ものである。

空間１９の底部２０は、ハウジング１の孔２より若干率
さい外径を有する円筒部分２１を有する。

これは、流体噴入孔３より流入する流体をしてニードル
部１４の先端の入口側の円錐形側面に沿って適度ｌこ拡
散させるためｌこ盛装なものである。

円筒部分２１の外径を小さくすれば、それだけ拡散する
流体量が増加して流速勾配が減少して流体の攪乱効果も
減少することになる。

従って孔２の内径と円筒部分２１の外径との間隙は出口
側の円錐形側面６と入口側の円錐形側面１５との間の間
隙の１．５倍以下であることが好ましい。

内挿パイプ１７の後端ｆこは糸導入のためのガイド２２
が設けられている。

ガイド２２の材質としては耐摩耗性材料などが好ましい
。

ガイド２２は板２３を介してスプリング２４によって押
圧されている。

ガイド２２を矢印方向に移動させることにより、簡単に
内挿パイプ１７が入口通路１６に押し込むことができる
ようになっている。

これは、供給原糸が切断し糸通しの必畳が生じた場合に
、内挿パイプ１７を押し込んで吸引作用を生じさせて糸
通しを容易にするものである。

絞り部２５の位置は、ニードル部１４のネジ部２６と螺
合する雌ネジキャップ２７をまわすことにより調節され
る。

内挿パイプ１７はニードル部１４の先端部より若干内部
にあって、あたかも凹部空間２８を形成することが必畳
である。

内挿パ３ イブの外径の１〜７倍程度の深さｌこすることが効率的
ｌこループや絡みを形成する上で好ましい。

なお入口通路１６の先端は図のように円筒ＥこせずＥこ
末広がりＥこ拡大した構造にしてもよい。

２９は取付用のネジ穴である。

さて、次に本発明の詳細な説明する。

まず、マルチフィラメント糸（図示せず）は、図の右側
から導入されて内挿パイプ１７内を通って左側へ導出さ
れる。

この際に流体噴入孔３から流体が高速で空間１９１こ噴
入され、凹部空間２８にて渦流が形成される。

この大部分の渦流により内挿パイプ１７の絞り部２５を
出たマルチフィラメント糸は、確実に瞬間的に開繊され
、撹乱作用の増大Ｅこよってループやたるみを形成され
て出口通路５をへて外に導ひかれるのである。

本発明は、このように構成されたものであるから、噴入
する流体圧力を最大限（こ利用するとともに流体の流速
勾配を適度に強調した撹乱区域を形成する能力を有し、
マルチフィラメント糸ｌこループや絡みを効率良く高速
ｌこ付与する効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明Ｅこ係るテクスチュアード加工用ノズルの縦
断面図である。 ６・・・・・・出口側の円錐形側面、１５・・・・・・
入口側の円錐形側面、１９・・・・・・空間、２０・・
・・・・空間底部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 互いＥこ微小間隙を設けて配された２つの円錐形側
   面１こよって形成される空間、出口側の該円錐形側面の
   傾斜角とほぼ同じ角度で前記空間の底部に開口する少な
   くとも１個の流体噴入孔、出口側の該円錐形側面の頂部
   に開口する出口通路、入口側の円錐形側面の頂部に開口
   する入口通路及び該入口通路に途中までそう人された内
   挿パイプを含んで構成され、さらに該内挿パイプの先端
   は絞りを有し、且つ前記内挿パイプの挿入位置が調節さ
   れるように設けられたことを特徴とするテクスチュアー
   ド加工用ノズル。