JPH053794A - 抗サイトメガロウイルスヒトモノクローナル抗体およびその産生細胞 - Google Patents

抗サイトメガロウイルスヒトモノクローナル抗体およびその産生細胞

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JPH053794A
JPH053794A JP3183189A JP18318991A JPH053794A JP H053794 A JPH053794 A JP H053794A JP 3183189 A JP3183189 A JP 3183189A JP 18318991 A JP18318991 A JP 18318991A JP H053794 A JPH053794 A JP H053794A
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human
monoclonal antibody
cells
human monoclonal
cmv
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JP3183189A
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Yoshiaki Kano
義明 加納
Yoshiji Ideno
祥次 井手野
Tomokuni Taniguchi
友邦 谷口
Mikihiro Yunoki
幹弘 柚木
Etsuko Morita
悦子 森田
Yukio Suzuki
幸雄 鈴木
Minoru Hirama
稔 平間
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Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (1) 分子量78,000のサイトメガロウィルス抗
原蛋白、(2) 分子量80,000のサイトメガロウィルス抗原
蛋白、(3) 分子量56,000と85,000と120,000 のサイトメ
ガロウィルス抗原蛋白、または(4) 分子量52,000のサイ
トメガロウィルス抗原蛋白に対して反応性を有するヒト
モノクローナル抗体。上記のモノクローナル抗体を産生
する細胞。 【効果】 この抗体は、サイトメガロウィルス感染症に
たいする診断薬、予防薬または治療薬として有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の分子量のサイト
メガロウィルス抗原蛋白を認識するヒトモノクローナル
抗体およびその産生細胞に関する。
【0002】
【従来技術】サイトメガロウィルス(cytomegalovirus,
以下CMVと略記する)はヘルペスウィルス属に属する
ウィルスの一種であり、DNA、コア蛋白、キャプシド
とエンベロープからなる。成人の半数以上がこのウィル
スに感染しているが、多くの場合は不顕性感染であり特
に症状は現れない。近年、次の点によりCMV感染症が
注目されている。一つは、新生児にみられるCMV感染
症で、大部分は無症候性に経過するが、少数例において
中枢神経障害、黄疸、肝炎、肺炎などの症状が現れる。
また臓器移植に伴うCMV感染症も注目されている。移
植後の免疫抑制された患者においては発熱、白血球減
少、リンパ球増多、肺炎、肝炎などを起こし、しばしば
致命的な感染症を引き起こす。従って、CMV感染症の
診断、予防および治療に有効な試薬および医薬品が強く
求められている。
【0003】CMVのようなウィルスによる感染症の予
防、治療には、そのウィルスに特異的なモノクローナル
抗体が有効な手段であり、特にヒト由来であるヒトモノ
クローナル抗体が副作用の少ない点で望ましい。一般に
ヒトモノクローナル抗体は、マウスミエローマ細胞、ヒ
トミエローマ細胞あるいは他のリンパ系樹立細胞とヒト
リンパ球とを細胞融合して得られるハイブリドーマから
産生される。あるいはヒトリンパ球をエプスタイン−バ
ーウィルス(EBウィルス)によって形質転換させたリ
ンパ芽球細胞からも産生される。これまでCMVに対す
るヒトモノクローナル抗体を作製する種々の試みがなさ
れているが、それぞれに問題点があった。マウスミエロ
ーマ細胞とヒトリンパ球との細胞融合で得られたヒト−
マウスハイブリドーマはモノクローナル抗体の産生が不
安定である。ヒトミエローマ細胞とヒトリンパ球との細
胞融合は融合効率が低い。また、EBウィルスにより形
質転換したリンパ芽球細胞はモノクローナル抗体の産生
量が少なく、安定に産生されない。
【0004】CMVに対するヒトモノクローナル抗体に
関しては、in vitroでマイトージェン存在下
に、CMVまたはCMV由来の蛋白もしくは糖蛋白で感
作したヒトリンパ球と、マウスミエローマ細胞とを融合
させる方法によって、抗CMVヒトモノクローナル抗体
を得る方法がWO87/03602(特願昭61−50
6233)に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マウス
ミエローマ細胞とヒトリンパ球との細胞融合で得られた
ハイブリドーマはヒト抗体と共にマウスの蛋白質を合
成、分泌し、これらはヒトにとって異物として認識され
るため、ヒトへ投与するモノクローナル抗体の産生細胞
としては適当でない。また、CMVは多くの抗原物質に
よって構成されているが、前記のヒトモノクローナル抗
体は分子量約64,000の抗原蛋白と分子量約130,000 と分
子量約55,000の抗原蛋白を認識する2種類が確認されて
おり、このうち分子量約64,000の抗原蛋白を認識するヒ
トモノクローナル抗体はウィルス中和能を有しておら
ず、CMV感染の予防および治療には不適当である。従
って、さらに多様なCMV抗原蛋白に対して反応するヒ
トモノクローナル抗体が要求されている。
【0006】本発明の目的は、従来の抗CMVヒトモノ
クローナル抗体が反応性を有していないCMV抗原蛋白
に対しても反応性を有するヒトモノクローナル抗体を提
供することである。さらに本発明の他の目的は、抗CM
Vヒトモノクローナル抗体を安定に産生する細胞株を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意検討した結果、ヒトリンパ球または
ヒトリンパ芽球とIM−9由来のヒポキサンチン−グア
ニン−ホスホリボシルトランスフェラーゼ欠損突然変異
株かつウアバイン耐性突然変異株とを細胞融合して得ら
れた細胞から従来の抗CMVヒトモノクローナル抗体で
は認識できなかったCMV抗原蛋白を認識する新規な抗
CMVヒトモノクローナル抗体が得られることを見出し
本発明を完成するに至った。さらに、本発明者らはこれ
らの新規なヒトモノクローナル抗体の中のあるものは補
体を添加することによりCMVに対する中和活性が増強
されることを見出した。
【0008】本発明の抗CMVヒトモノクローナル抗体
は次の特性を有するモノクローナル抗体から選ばれるも
のである。 (1) 分子量78,000のサイトメガロウィルス抗原蛋白に対
して反応性を有するヒトモノクローナル抗体。 (2) 分子量80,000のサイトメガロウィルス抗原蛋白に対
して反応性を有するヒトモノクローナル抗体。 (3) 分子量56,000と85,000と120,000 のサイトメガロウ
ィルス抗原蛋白に対して反応性を有するヒトモノクロー
ナル抗体。 (4) 分子量52,000のサイトメガロウィルス抗原蛋白に対
して反応性を有するヒトモノクローナル抗体。
【0009】また、本発明の抗CMVヒトモノクローナ
ル抗体を産生する細胞は、ヒトリンパ球またはヒトリン
パ芽球とIM−9由来のヒポキサンチン−グアニン−ホ
スホリボシルトランスフェラーゼ欠損突然変異株かつウ
アバイン耐性突然変異株とを細胞融合して得られた細胞
の中からCMVに対するヒトモノクローナル抗体を産生
する細胞を選別して得られる。
【0010】本発明のヒトモノクローナル抗体は、CM
Vおよび/またはCMV感染細胞に対して反応性を有す
る。本発明のヒトモノクローナル抗体のクラスはIgG
であり、サブクラスはIgG1とIgG3に分類され
る。
【0011】前記(1)〜(4)の特性を有する本発明
の抗CMVヒトモノクローナル抗体はそれぞれE46、
K357、K633、I351と命名され、これらの抗
体の産生細胞はそれぞれ発酵研究所(IFO)において
寄託番号IFO 50338、IFO 50339、I
FO 50337、IFO 50336として寄託され
ている。
【0012】上記ヒトモノクローナル抗体のうち、E4
6,K357,K633はCMVを中和(不活化)する
能力を有する。またE46,K357の2種は、補体非
存在下においても中和能を有することが特徴である。特
に、E46は補体非存在下で中和活性を有し、かつ補体
によって中和活性が増強される。当該補体としては、ヒ
ト、モルモット、ウサギ起源のものが例示される。好適
な補体の種類はヒト補体である。当該補体は血清として
添加してもよい。
【0013】本発明のヒトモノクローナル抗体はいわゆ
る細胞融合によって得られた細胞、例えばヒト−ヒトハ
イブリドーマおよび/またはそれに由来する細胞等によ
って産生される。すなわち、抗CMV抗体産生能を有す
るヒトリンパ球またはヒトリンパ芽球と増殖能を有する
ヒト由来の細胞株とを細胞融合して得られる細胞をクロ
ーン化し、CMVに対し特異性を示す抗体を産生するク
ローンを選択することによって製造される。その操作
は、免疫用細胞として下記のものを使用する以外は、従
来既知の方法に準ずればよい。
【0014】(1)抗体産生細胞 抗CMV抗体産生能を有するヒトリンパ球またはヒトリ
ンパ芽球源としては、ヒト脾臓細胞、ヒトリンパ節細
胞、ヒト末梢血リンパ球、ヒトB−リンパ球が使用され
る。ヒトリンパ球は通常マイトージェンによって活性化
させた後に細胞融合に供する。マイトージェンとして
は、例えばポークウィードマイトージェン(PWM)、
B細胞増殖因子(BCGF)、プロテインA、フィトヘ
ムアグルチニン(PHA)、コンカナバリンAなどが挙
げられる。
【0015】(2)増殖細胞 増殖能を有するヒト由来の細胞株としては、IM−9
(ATCC CCL159)由来のヒポキサンチン−グ
アニン−ホスホリボシルトランスフェラーゼ(以下、H
GPRTという)欠損突然変異株かつウアバイン耐性突
然変異株が使用される。この細胞株は免疫グロブリン非
産生株であり、融合効率が高く、融合して得られるハイ
ブリドーマの抗体産生能が優れていることが特徴であ
る。当該親細胞株は以下のようにして得られる。
【0016】親細胞株の出発材料としてヒトリンパ芽球
細胞株IM−9の突然変異細胞株を使用する。IM−9
を8−アザグアニン耐性変異処理およびウアバイン耐性
変異処理してHPLOが分離される。免疫グロブリン非
合成の細胞は細胞膜上に免疫グロブリンが存在しないと
考えられるので、HPLOを蛍光色素(FITC)標識
免疫グロブリンで染色し、非染色性の細胞をセル・ソー
ターで濃縮し、更に限界希釈法でクローニングすること
によってヒト免疫グロブリン非産生株の単離を行う。最
後に8−アザグアニンとウアバインを含む培地への適応
を確認することによって免疫グロブリン非合成突然変異
株を得ることができる。得られた細胞株は、NP101
およびNP197と命名され、それぞれ発酵研究所(I
FO)において寄託番号IFO 50340およびIF
O 50341として寄託された。
【0017】HGFRT欠損株は、10μg/mlから20
μg/ml濃度の8−アザグアニンを培養液に添加して培養
することにより選択できる。また、ウアバイン耐性突然
変異株は、1μM から10μM 濃度のウアバインを含む
培養液中で死滅しない細胞株を選択することにより得ら
れる。
【0018】ヒト免疫グロブリン非産生株の単離は、培
養上清中に分泌されるヒト免疫グロブリン、及び細胞内
に合成される免疫グロブリン量の有無をしらべることに
よって行う。培養上清中のヒト免疫グロブリンの測定
は、一般のラジオイムノアッセイ法や酵素抗体法などに
より行うことができる。例えば、サンドイッチELISA 法
による場合は、固相に抗ヒト免疫グロブリン〔例えば、
ヒトIgG(ヒトγ鎖)抗体、抗ヒトIgM(ヒトμ
鎖)抗体〕を固定し、培養上清の一部を反応させる。次
に酵素標識抗ヒト免疫グロブリン〔例えば、ペルオキシ
ダーゼ標識抗ヒトIgG(ヒトγ鎖)抗体、ペルオキシ
ダーゼ標識抗ヒトIgM(ヒトμ鎖)抗体〕を反応さ
せ、基質を加え、酵素反応により生じる呈色割合により
培養上清中のヒト免疫グロブリンの検出および量を測定
できる。
【0019】一方、細胞内に合成される免疫グロブリン
の測定は、例えばミリタイターSVを用いる次のような
方法により行われる。細胞をミリタイターSV上でPB
S(−)または生理食塩水で数回洗浄後、0.3 %H2O2
メタノールで処理し、次に酵素標識抗ヒト免疫グロブリ
ン〔例えば、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG(ヒト
γ鎖)抗体、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgM(ヒト
μ鎖)抗体〕を反応させ、基質を加え、酵素反応により
生じる呈色割合により測定することができる。
【0020】NP101,NP197の培養は、無血清
培地または血清培地で行い得る。無血清培地としては、
例えばイスコフの変法ダルベッコ培地(IMDM)、R
ITC56−2等が例示される。また血清培地として
は、RPMI1640、ダルベッコの変法イーグル培地
(DMEM)、IMDM、RITC56−2等の基礎培
地にウシ胎児血清(FCS)を適量添加したものが例示
される。当該親細胞株は、前述の培地を用い継代培養を
行うことができ、一般に用いられる凍結保存液、例えば
20%FCS、10%ジメチルスルホキシド(DMS
O)を含む培地を用いて長期凍結保存できる。
【0021】(3)細胞融合 細胞融合は公知の方法に従って行われる。たとえばジ
ー.ガルファ(G. Galfre)〔ネーチャー(Nature) 266,
550 (1977) 〕に記載の方法またはこれに準ずる方法に
よって行われる。この際、30〜50%ポリエチレング
リコール(平均分子量1,000〜4,000)を添加
したRPMI1640、DMEM、PBS(−)等の培
地用いて30〜40℃の温度下、約1〜3分間程度反応
させることによって行われる。また、上記細胞融合培地
には融合効率を高めるための補助剤として例えばジメチ
ルスルホキシド(DMSO)等を添加してもよい。細胞
融合においては、親細胞に対して1〜10倍、好ましく
は2〜3倍の抗体産生細胞を用いることが望ましい。
【0022】得られた細胞を選別用培地で培養して、モ
ノクローナル抗体産生細胞、例えばハイブリドーマの分
離を行う。選別用培地は、親細胞が死滅し、モノクロー
ナル抗体産生細胞のみが増殖し得る培地であり、通常H
AT(ヒポキサンチン−アミノプテリン−チミジン)培
地が使用される。
【0023】(4)クローニング 細胞融合によって得られた細胞は目的とするヒトモノク
ローナル抗体を産生するクローンのスクリーニングに付
される。すなわち、当該細胞を、例えばマイクロプレー
ト上で培養し、増殖の見られたウェルの培養上清の抗体
価を、例えば酵素抗体法、中和活性法などによって測定
し、抗CMV抗体を産生しているウェルを得る。このよ
うなウェルからさらに例えば限界希釈法によってクロー
ニングを行なって抗CMV抗体を産生するクローンを選
択する。クローニングによって選択された本発明の抗C
MVヒトモノクローナル抗体を産生する細胞は、凍結保
存が可能であり、10%FCS含有IMDM、10%F
CS含有RPMI1640などの培地で継代培養を行う
ことができる。
【0024】(5)抗体の回収・精製 上記で得られたクローンは、例えばウシ血清アルブミン
(0.1〜1%)含有無血清培地中で増殖させることが
できる。すなわち、0.5%ウシ血清アルブミン含有無
血清培地(例えば、RITC55−9)などの培地中で
増殖させ、培養上清を集める。選ばれたクローンの産生
するヒトモノクローナル抗体の回収は、免疫グロブリン
の精製法として従来既知の硫安分画法、ポリエチレング
リコール分画法、エタノール分画法、イオン交換クロマ
トグラフィー法を応用することで容易に達成される。
【0025】
【発明の効果】本発明の抗CMVヒトモノクローナル抗
体は、CMV感染症にたいする診断薬、予防薬または治
療薬として有用である。従来のCMV抗体では認識でき
なかったCMV抗原蛋白を認識するので、従来の抗体で
は効果のなかったCMV感染症に対しても有効である。
特にCMVに対して中和活性を有するヒトモノクローナ
ル抗体は、CMV感染症の予防薬、治療薬として利用で
きる。本発明のモノクローナル抗体は、補体(または血
清)の非存在下において中和活性を示すという特徴を有
する。さらに、補体(または血清)の存在下で中和活性
が増強され、補体(または血清)の添加により、より高
い効果が期待できる。本発明の抗CMVヒトモノクロー
ナル抗体を産生する細胞株によれば、上記のヒトモノク
ローナル抗体を安定して産生することができる。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げてさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらにより何ら限定されるものではな
い。 実施例1 (1)ヒトリンパ球の活性化 癌患者脾臓由来のヒト脾臓細胞TK(胃癌)およびYF
(胃癌)をヒトリンパ球源として用いた。凍結から溶解
したヒトリンパ球を、10%FCS含有IMDMに10
7 cell/mlになるように懸濁し、ポークウィードマイト
ージェン(PWM)(GIBCO社)を 0.025%(w/v)
Staphylococcus aureus I(Zymed社) を0.01
%(w/v) 添加し、6ウェルプレートに3mlずつ分注し
た。CO2 インキュベーター中で4日間培養し、新鮮培
地(10%FCS含有IMDM)3mlを追加し、さらに
2日培養後、細胞を回収した。
【0027】(2)親細胞株(NP101株およびNP
197株)の調製 IM−9(ATCC CCL159)の突然変異株から
HGPRT欠損変異株かつウアバイン耐性変異株として
HPLOが分離された。HPLOを107 cell/15ml遠
沈管にとり、600rpmにて2分間遠心分離し、遠沈により
得られた細胞ペレットを10%FCSを含むRPMI1
640培地10mlに懸濁し、再び遠心分離し、回収した
細胞ペレットをFITC(蛍光色素)標識抗ヒト免疫グ
ロブリンまたは抗ヒトIgG/PBS(−)(Tago
社No.2193、又は4200を10倍希釈)300 μlに懸濁し
た。その後、これを氷中にて20分間培養し、FCS10m
lを添加し、600rpmにて2分間遠心分離した。遠沈にて
回収した細胞ペレットを氷冷した血清不含RPMI16
40培地10mlに懸濁し、600rpmにて2分間遠心分離し
た。さらに、この遠沈により回収した細胞ペレットの血
清不含培地への懸濁及び遠沈操作を2回繰り返し行い、
最終的に2ml血清不含培地に懸濁した。その後、当該
細胞懸濁液を、FACS(fluorescence activated cel
l sorter)にかけ、セルソーティングを行った。その染
色パターンを調べた上で非染色性画分を継代培養してさ
らにセルソーティングを4回繰り返し、免疫グロブリン
非合成の細胞を選別分離した。4回のセルソーティング
によりIgG分泌量8ng/ml、IgM分泌量検出限
界以下の細胞HPLO−S4が得られた。
【0028】上記のHPLO−S4について、細胞を2
0%FCS−IMDMに懸濁し、マウス胸腺細胞をフィ
ーダー細胞として96ウェルマイクロプレートに1.0
cell/ウェルとなるように播種し、5%炭酸ガス存
在下37℃で培養する。4〜6週間後、単一のクローン
としてコロニーの増殖の認められたウェルは、238/
384(62.0%)であった。それら増殖陽性ウェル
について、ヒト免疫グロブリン(IgG,IgM)の分
泌、及び産生の有無を調べた。上清中のヒト免疫グロブ
リンの有無は、EIA用96ウェルマイクロプレートを
用い、固相に抗ヒト免疫グロブリン〔(抗ヒトIgG
(γ)(Tago社製4100)または、抗ヒトIgM
(μ)(Tago社製4102)〕を固定し、酵素標識
抗体として、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG(γ)
(Tago社製4500)または、ペルオキシダーゼ標
識抗ヒトIgM(μ)(Tago社製4502)を使用
したELISA法でスクリーニングした。以下、ELI
SA法の手技等は常法に従って行った。その結果、細胞
増殖の認められた238ウェルの内162ウェルの培養
上清については、免疫グロブリン分泌陰性(測定限界以
下)であった。
【0029】一方、細胞内に合成される免疫グロブリン
の測定については、ミリタイターSV(ミリボアー社N
o.STSV09610,口径5μm)を用いて行っ
た。ミリタイターSVのプレートを2%スキムミルクで
室温、30分間ブロックした後、PBS(−)または生理
食塩水で3回吸引洗浄を行い、細胞懸濁液を50〜200 μ
l/well添加し、再びPBS(−)または生理食塩
水で3回吸引洗浄洗浄後、0.3 %H2O2/メタノール50μ
l/well添加し、室温で30分間静置させた。続いて
PBS(−)または生理食塩水で3回吸引洗浄を行い、
ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG(γ)(Tago社
製4500)または、ペルオキシダーゼ標識抗ヒト免疫
グロブリン抗ヒトIgM(μ)(Tago社製450
2)の各5000倍希釈液(1%BSA/PBS(−))を
50μl/well添加し、室温で1時間静置させた。0.
05%Tween20含有生理食塩水で5回吸引洗浄し、
基質液(OPD 1mg/ml,H2O2 0.02 %)を50μ
l/well添加し、10〜20分間反応させ、4N H2SO4
を50μl/well添加し、反応停止させた。反応液を
EIA用プレート(コースタ社製No.3590)に移
し492 nmの吸光度を測定した。免疫グロブリン非産生の
もの2クローン、NP101株およびNP197株を得
た。
【0030】(3)細胞融合 上記の活性化したヒトリンパ球TKまたはYF(それぞ
れ5.9×107個と5.8×107 個)と、NP10
1株またはNP197株(各3×107 個)とを2:1
の割合で混合し、ポリエチレングリコール(平均分子量
1,500,ベーリンガーマンハイム社)存在下で2分
間反応させることにより、細胞融合を行った。反応液を
遠心分離により洗浄した後、HAT培地(20%FCS
含有IMDM培地に100μMヒポキサンチン、0.4
μMアミノプテリン、16μMチミジンを添加)に懸濁
し、96ウェルマイクロプレートに100μl/ウェル
ずつ分注した。3日後に100μlのHAT培地を添加
し、以後2回/週の頻度で、半量ずつHAT培地で培地
交換を行った。5616ウェルから1355の細胞増殖
ウェルを得た。
【0031】(4)スクリーニング 細胞の増殖が観察されたウェルの上清中の抗CMV抗体
価をELISA法と中和活性法により測定し、抗体陽性
ウェルから限界希釈法により、求める細胞のクローニン
グを行った。
【0032】(i)ELISA法 〔抗原プレート〕 CMVプレート CMV(AD169株)で感染させたMRC−5細胞の
培養上清を15〜50%のショ糖密度勾配で超遠心し
(23000rpm,50分間)、遠心管の底部に沈澱
した画分を炭酸緩衝液(pH9.5)に溶解し、10μ
g/mlの濃度で50μl/ウェル、4℃で一晩コーティ
ングした。ブロッキングは3%スキムミルクで行った。
洗浄後、−20℃で保存した。 CMV感染細胞プレート 96ウェルマイクロプレートにMRC−5細胞を播種
し、CMVを5×103 PFU/ウェル加え(moi=
0.25)、4日後培養後、培地を全量交換しさらに4
日培養した。リン酸緩衝液(PBS)で洗浄後、メタノ
ールで10分固定し、風乾後、−40℃で保存した。 対照プレート 96ウェルマイクロプレートにMRC−5細胞を播種
し、4日培養した後、と同様に固定した。 〔測定方法〕 抗体液50μlを抗原プレートの各ウェルに加え、4℃
で一晩反応させた後洗浄し、2000倍希釈したペルオ
キシダーゼ標識抗ヒトIgGとペルオキシダーゼ標識ヒ
トIgM(TAGO社製)の混合液50μlを加えて室
温で2時間反応させた。基質液を加えて10〜20分反
応させて、492nmの吸光度を測定した。対照の抗体
としては、静注用免疫グロブリン(商品名ヴェノグロブ
リン−I,ミドリ十字,10μg/ml)、HPLO(Ig
G)を用いた。
【0033】(ii)中和活性法 培養上清中の中和抗体価を補体存在下、非存在下で測定
した。測定方法は次の通りである。6ウェルマイクロプ
レートにMRC−5細胞を播種し、シート形成するまで
培養した。検体の抗体を1%FCS−MEMを用いて4
-1〜4-8まで希釈した。各々の抗体希釈液200μlを
48ウェルマイクロプレートに分注した。CMV(AD
169株)をMEM培地および補体(low toxic gunea
pig complement CEDARLANE) を用いて2500PFU/mlまで希
釈した。この時補体量は20%で、氷冷下で滅菌蒸留水
に溶解後ただちに0.45μm濾過したものを添加し
た。補体非添加系では、MEM培地のみで希釈した。C
MV液を調製後ただちに抗体希釈液に等量(200μ
l)分注混合し、室温で1時間反応させた。6ウェルマ
イクロプレートのMRC−5細胞の培養上清を除去し、
MEM培地で洗浄後にCMV反応液100μl/ウェル
を分注し、37℃、5%CO2 下で1時間反応させた。
【0034】MEM培地で洗浄後、42〜45℃の10
%FCS−0.5%アガロース−MEM(ペニシリン・
ストレプトマイシン・ファンギゾンを含む)を4ml/ウ
ェル分注した。培地表面の水分を蒸発させた後、プレー
トを反転させて培養した。培養4日目、8日目に10%
FCS−0.5%アガロース−MEM(ペニシリン・ス
トレプトマイシン・ファンギゾンを含む)を2ml/ウェ
ル重層した。培養12日目に10%ホルマリン液(PB
S希釈)を4ml/ウェル添加し、37℃で一夜静置し
た。アガロースを除去し、0.03%メチレンブルー液
で染色した後、プラーク数を計測した。中和抗体価はプ
ラーク減少率の50%点で求め、その手法はもっとも一
般的に利用されるReed-Muench 法によって求めた。
【0035】1次スクリーニングで、CMVに対する抗
体が陽性と判断された細胞は、さらにクローニングを繰
り返し抗CMV抗体産生細胞を選別した。こうして、細
胞E46、K357およびI351が樹立された。これ
らの細胞は安定にIgG型の抗CMVヒトモノクローナ
ル抗体を産生し続ける。細胞E46、K357およびI
351は、発酵研究所において寄託番号IFO 503
38、IFO 50339およびIFO 50336と
して寄託されている。
【0036】(5)モノクローナル抗体の回収、精製 上記のスクリーニングによって得られたクローン株を、
0.5%ウシ血清アルブミン含有無血清培地RITC5
5−9中で1〜100日培養した。その培養上清を集
め、0.9%NaCl液を外液として透析した。透析終
了後、高速液体クロマトグラフィー(TSK-Gell G-3000S
W)を行い、免疫グロブリン分画を得、精製モノクローナ
ル抗体とした。
【0037】実施例2 癌患者脾臓由来のヒト脾臓細胞SN(胃癌)をヒトリン
パ球源として用い、HPLO(前述)を親細胞株として
用いた以外は実施例1と同様にして細胞融合を行った。
得られた細胞の中から抗CMVモノクローナル抗体を産
生する細胞を実施例1と同様にして選択し細胞K633
が樹立された。この細胞は安定にIgG型の抗CMVヒ
トモノクローナル抗体を産生し続ける。細胞K633
は、発酵研究所において寄託番号IFO 50337と
して寄託されている。実施例1、2で得られた各抗体の
起源と中和活性を表1にまとめて示す。
【0038】
【表1】
【0039】実施例3 抗CMVヒトモノクローナル抗体の中和抗体価の測定 E46、K357およびK633の3種のヒトモノクロ
ーナル抗体についてCMV(AD169株)に対する中
和抗体価を補体存在下および非存在下で測定した。測定
方法は実施例1の方法に従った。結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】モノクローナル抗体E46の中和活性が補
体添加により増強されることが確認された。
【0042】実施例4 抗CMVヒトモノクローナル抗体が認識するCMV抗原
蛋白の同定 ヒトモノクローナル抗体が認識するウィルスの抗原蛋白
を同定するために、免疫沈降分析を行った。MRC−5
細胞にCMV(AD169株)を感染させて、35Sメ
チオニンでアイソトープ標識を行った。標識した細胞を
0.01M Tris−HCl、0.15M NaC
l、1%デオキシコール酸ナトリウム、1%Trito
nX100、0.1%ドデシル硫酸ナトリウム(SD
S)および1mMフェニルメチルスルフォニルノルオラ
イド(pH7.4)を混合した溶解液にて溶解した。こ
れに抗CMVヒトモノクローナル抗体を加えて、抗原抗
体複合物を形成させ、さらにプロテインGセファロース
4Bによって複合体を吸着精製した。これを0.125
MTris−HCl、1%SDS、3%2−メルカプト
エタノールおよび15%グリセリン(pH8.2)の混
合液中で3分間100℃で処理し、その上清をSDS−
ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけた。泳動後ゲル
を乾燥させ、X線フィルムに−70℃でさらした。この
結果、E46は78,000に、K357は80,000に、K63
3は56,000と85,000と120,000 にI351は52,000の分
子量をもつCMV抗原蛋白を認識することがわかった。
【0043】実施例5 抗CMVヒトモノクローナル抗体のアイソタイプの同定 ヒトモノクローナル抗体のアイソタイプの同定は以下の
ようにして行った。H鎖の同定は、ヒトIgG1,Ig
G2,IgG3,IgG4に対するウサギ抗血清を用い
た免疫拡散法を用い、L鎖の同定はAD169感染細胞
を抗原プレートとして、2次抗体にアルカリフォスファ
ターゼ標識したヤギ抗ヒトΚ鎖ないしはλ鎖を用いたE
LISAを行った。結果を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】実施例6 モノクローナル抗体産生細胞のセルタイプを細胞形態か
ら判断した。その結果、形態的には細胞株I351およ
びK357はハイブリドーマ型、細胞株E46およびK
633は形質転換細胞型であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/07 G01N 33/569 J 9015−2J 33/577 B 9015−2J (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 柚木 幹弘 大阪府枚方市招提大谷2丁目1180番地の1 株式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 森田 悦子 大阪府枚方市招提大谷2丁目1180番地の1 株式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 鈴木 幸雄 大阪府枚方市招提大谷2丁目1180番地の1 株式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 平間 稔 大阪府枚方市招提大谷2丁目1180番地の1 株式会社ミドリ十字中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の特性を有するモノクローナル抗体か
    ら選ばれる抗サイトメガロウィルスヒトモノクローナル
    抗体: (1) 分子量78,000のサイトメガロウィルス抗原蛋白に対
    して反応性を有するヒトモノクローナル抗体。 (2) 分子量80,000のサイトメガロウィルス抗原蛋白に対
    して反応性を有するヒトモノクローナル抗体。 (3) 分子量56,000と85,000と120,000 のサイトメガロウ
    ィルス抗原蛋白に対して反応性を有するヒトモノクロー
    ナル抗体。 (4) 分子量52,000のサイトメガロウィルス抗原蛋白に対
    して反応性を有するヒトモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 サイトメガロウィルスに対して中和活性
    を有する請求項1記載のヒトモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】 中和活性が補体の添加により増強される
    請求項2記載のヒトモノクローナル抗体。
  4. 【請求項4】 ヒトリンパ球またはヒトリンパ芽球とI
    M−9由来のヒポキサンチン−グアニン−ホスホリボシ
    ルトランスフェラーゼ欠損突然変異株かつウアバイン耐
    性突然変異株とを細胞融合して得られる請求項1記載の
    ヒトモノクローナル抗体を産生する細胞。
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