JPH0537873Y2 - - Google Patents

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JPH0537873Y2
JPH0537873Y2 JP1987172620U JP17262087U JPH0537873Y2 JP H0537873 Y2 JPH0537873 Y2 JP H0537873Y2 JP 1987172620 U JP1987172620 U JP 1987172620U JP 17262087 U JP17262087 U JP 17262087U JP H0537873 Y2 JPH0537873 Y2 JP H0537873Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両用収納体装置に関し、とくに収
納体出し入れのための駆動源を備えた車両用収納
体装置に関する。
〔従来の技術〕
車体側、たとえば、インスツルメントパネル側
に固定されるリテーナに、灰皿ボツクス、各種小
物入れ用、コイン入れ用等のボツクス、空調用操
作部を備えたボツクス等の収納体を出し入れ可能
に保持させた車両用収納体装置はよく知られてい
る。そして、車両用収納体装置として、ボツクス
出し入れのための駆動源(たとえばモータ)を備
えたものが知られている(たとえば実開昭59−
81397号公報)。このような収納体装置(上記公報
では灰皿装置)では、スイツチ等のワンタツチ操
作で駆動源を起動させ、収納体を自動的に出し入
れできるので、使用上非常に便利である。
そして、実開昭59−81397号公報に示される構
造では、駆動力伝達機構中に遠心クラツチを介装
し、駆動源(モータ)の回転数が一定以上になつ
たときに駆動源からの駆動力が伝達されるように
なつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記のような駆動源を備えた車両用
収納体装置においては、次のような問題がある。
たとえば、収納体としてのボツクスを引き出し
する時に手で無理にボツクスを押し込んだり、ボ
ツクスが一方向に移動されている場合に逆方向の
あるいは係止方向の衝撃荷重が加わつた場合等
に、駆動力伝達系や駆動源に過負荷のかかるおそ
れがあり、駆動部品、たとえば歯車等の破損につ
ながるおそれがある。
また、ボツクス内に物が詰まつてボツクスが動
かなくなつた場合等にも、駆動源に過負荷がかか
つたり、駆動源としてのモータの過熱を招いたり
するおそれがある。
前述の実開昭59−81397号公報には、駆動伝達
系に遠心クラツチを設ける構造が開示されている
が、これは駆動源としてのモータが十分な回転数
に達したときに駆動力が伝達されるようにするた
めのである。遠心クラツチは、駆動側が一定回転
数以上になつたときにのみ駆動側と被駆動側が噛
み合つて駆動力を伝達できるようにするものであ
るから、駆動力伝達中に急激な係止トルクや逆方
向トルクが加わつた場合、これを逃げたり緩衝し
たりするようにはなつておらず、上述した駆動源
や駆動力伝達系への過負荷防止手段は構成しな
い。
本考案は、駆動源を備えた車両用収納体装置に
おいて、駆動源や駆動伝達経路の部品が過大な負
荷によつて損傷するのを防止しすることを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的に沿う本考案の車両用収納体装置は、
リテーナに収納体を出し入れ可能に保持させ、該
リテーナと収納体のいずれか一方に、リテーナに
対する収納体の出し入れ方向の少なくとも一方向
に収納体を移動させる駆動源を備えた車両用収納
体装置において、前記駆動源から駆動力を伝達す
る駆動力伝達経路中に、伝達トルクが所定値を超
えた時に摩擦板とドリブンプレートとの滑りによ
つて駆動力の伝達を中断するトルクリミツタを設
けたものからなる。
〔作用〕
このように構成された車両用収納体装置におい
ては、駆動力伝達経路中における伝達トルクが一
定以上になつた場合には、トルクリミツタの摩擦
板とドリブンプレートとの間に滑りが生じ、一方
から他方へのトルクが中断される。そのため、収
納体に衝撃荷重が加わつた場合や、あるいは収納
体内に物が詰まりすぎて動かなくなつた場合で
も、駆動源が過負荷になることは防止される。
過負荷の原因が除去されると、摩擦板とドリブ
ンプレートは一体で回転し、一方から他方へのト
ルク伝達が可能となる。
〔実施例〕
以下に、本考案の望ましい実施例を図面を参照
して説明する。
第1実施例 第1図および第2図は、本考案の第1実施例に
係る車両用収納体装置としての車両用灰皿装置の
分解斜視図を示している。図において、1はアウ
タケース、2はアウタケース1内にはめ込まれ、
実質的に吸殻が収容される灰皿ボツクスを構成す
るインナケースを示している。アウタケース1の
片側部には、上下方向に出し入れされるシガーラ
イタ3が設けられる。このアウタケース1がリテ
ーナ4に出し入れ可能に保持されており、アウタ
ケース1の出し入れに伴ないインナケース2とシ
ガーライタ3が一体的に出し入れされるようにな
つている。
5は、アウタケース1の前部に取付けられるド
アを示している。ドア5には、レンズ受け6が取
付けられ、レンズ受け6に取付けられたレンズ7
(ノブ)が、ドア5に形成された穴5aから表面
側に突出するよう組付けられている。レンズ受け
6の後方には、プリント基板8が配置され、プリ
ント基板8はビス9によりドア5の裏面側に取付
けられている。プリント基板8上には、後述のモ
ータ起動用のスイツチ10と、照明用のランプ1
1が設けられている。レンズ受け6は弾性を有し
ており、レンズ7が押された場合スイツチ10に
係合してスイツチ10を作動させることができる
ようになつている。ランプ11は、レンズ7を照
明するとともに、レンズ12を通してアウタケー
ス1の内側からシガーライタ3(又はその周囲)
を照明できるようになつている。
13はシガーライタ3用の電極部であり、電極
部13は、電極押え板14でビス15によりアウ
タケース1の底面側に取付けられている。スイツ
チ10は、プリント基板16を介して正転逆転可
能な駆動源としてのモータ17に接続されるとと
もに、電源(図示略)へと接続される端子ボツク
ス18に接続されており、端子ボツクス18は、
接続端子19を介して電極部13に接続されてい
る。プリント基板16は、ビス20によりアウタ
ケース1に取付けられており、プリント基板16
には、モータ17への電気的接続をオンオフ可能
なリミツトスイツチ21が取付けられている。
駆動源としてのモータ17は、アウタケース1
のシガーライタ3設置部の奥部にビス22により
取付けられ、アウタケース1の裏面側に下方から
取付けられてそのシヤフト部がアウタケース1の
上面上に突出されている。このシヤフト部にウオ
ームギヤ23が設けられている。
モータ17からの駆動力伝達経路は、次のよう
に構成されている。24は、モータ17により回
転駆動される駆動シヤフトを示している。駆動シ
ヤフト24の両端部は角棒に形成されており、該
両端部に平歯車25,26が嵌合され、駆動シヤ
フト24と平歯車25,26は一体に回転するよ
うになつている。平歯車25,26の軸部25
a,26aが、アウタケース1の軸受部27a,
27bに回転可能にはめ込まれることにより、駆
動シヤフト24および平歯車25,26がアウタ
ケース1に回転可能に支持されている。
駆動力伝達経路としての駆動シヤフト24に
は、トルクリミツタ100が設けられている。ト
ルクリミツタ100は、ピン29、ドリブンプレ
ート30、摩擦板31、ハスバ歯車32、スプリ
ング33、ワツシヤ34a,34b、Eリング3
5から構成されている。
ピン29は、駆動シヤフト24の孔28に嵌着
されている。ピン29は、駆動シヤフト24に嵌
合されたドリブンプレート30に係合して回り止
めの役目をなし、ドリブンプレート30と駆動シ
ヤフト24は一体に回転できるようになつてい
る。駆動シヤフト24には、ドリブンプレート3
0に対向させて、摩擦板31が設けられている。
摩擦板31は、駆動シヤフト24に相対回転可能
に嵌合されたハスバ歯車32の側面に適当な手段
により固着されている。このハスバ歯車32が、
前述のモータシヤフト部に取付けられたウオーム
ギヤ23に噛合される。
摩擦板31とドリブンプレート30とは、ハス
バ歯車32からの伝達トルクが一定以上である場
合には滑りによつて相対回転できるようになつて
いる。駆動力伝達経路における伝達トルクが一定
以下の場合には、摩擦力により摩擦板31とドリ
ブンプレート30は一体に回転できるようになつ
ている。トルクリミツタ100における滑りトル
クの設定は、スプリング33によつて行われ、ス
プリング33は、ワツシヤ34a,34b間にE
リング35にて圧縮した状態で取付けられてい
る。
リテーナ4の両側内側面に、アウタケース1を
出し入れ方向に案内するガイドレール36,37
が設けられている。ガイドレール36,37は、
縦断面形状が略コ字状に形成されており、該コ字
状の内面上面に、それぞれラツク38,39が設
けられている。このラツク38,39が、平歯車
25,26にそれぞれ噛合するようになつてい
る。ガイドレール36,37には、それぞれ適当
な部位に適当数フツチ40が設けられており、各
フツク40がそれぞれ対応するリテーナ4側に形
成された穴41にはめ込まれて引つかけられてい
る。そして、ガイドレール36,37の奥端部に
設けられた戻り止め部42がリテーナ4の奥端に
係止されることにより、各ガイドレール36,3
7がリテーナ4に固定されている。
ガイドレール36の下部には、ストライカ4
3,44が突設されており、ストライカ43はア
ウタケース1とともにリミツトスイツチ21が引
き出されてきたときにリミツトスイツチ21をた
たき、該作動により引き出し端信号を発すること
ができるようになつており、ストライカ44はリ
ミツトスイツチ21が押し込み方向に移動された
ときにリミツトスイツチ21をたたき、該作動に
より押し込み端信号を発することができるように
なつている。ガイドレール37の前部下部には、
ストツパ45が設けられており、該ストツパ45
とアウタケース1の側面に設けられたストツパ4
6とは、アウタケース1の引き出し端で互に係止
し合つてそれ以上のアウタケース1の引き出し動
作が停止されるようになつている。
リテーナ4の上壁部には、穴47が形成されて
おり、該穴47部には、下面側に凸部48を有す
るシガーライタ押圧片49が取付けられている。
このシガーライタ押圧片49の凸部48は、シガ
ーライタ3の上部に設けられた円弧状取手部50
の上面に係合可能となつており、アウタケース1
とともにシガーライタ3が引き出し方向に移動さ
れてきた際、凸部48が取手部50の上面に係合
してシガーライタ3を下方に押し込み、シガーラ
イタ3を自動的に着火できるようになつている。
また、リテーナ4の上壁には、灰皿ボツクス内照
明用のランプ(図示略)が内蔵されるケース51
が、レンズ52を間にはさみ、スポツト溶接にて
固着されている。53は、後述のプロテクタ案内
用のガイド部材であり、リベツト54によりリテ
ーナ4の上壁下面にカシメ固定されている。
インナケース2内には、プロテクタ55が設け
られており、プロテクタ55は、孔56a,56
bにはめ込まれたシヤフト57により回転可能に
支持されている。シヤフト57まわりにはトーシ
ヨンスプリング58が設けられており、トーシヨ
ンスプリング58は、プロテクタ55を上方に付
勢している。インナケース2は、その後端部に設
けられた突起部59をアウタケース1の穴60に
引つかけ、アウタケース1の内面前部側に設けら
れた板ばね61に係合されることにより、アウタ
ケース1内に固定される。アウタケース1の底面
に設けられた穴62は、インナケース2取り出し
用の穴であり、該穴62に下方から指を差し込ん
でインナケース2を上方に押し上げることによ
り、容易にインナケース2が取外されるようにな
つている。
つぎに、第1実施例における作用について説明
する。
まず作動についてであるが、第3図および第4
図に示すように灰皿ボツクスが出し入れされる。
第3図は、アウタケース1をリテーナ4内に収
納した状態を示し、シガーライタ3もリテーナ4
内に収納されている。この状態から、レンズ7
(ノブ)を押すと、スイツチ10がオンとなり、
回路が閉となつてモータ17が回転され、モータ
軸に取付けられたウオームギヤ23がハスバ歯車
32を回転させる。ハスバ歯車32の回転力は、
摩擦板31、ドリブンプレート30、ピン29を
介して駆動シヤフト24に伝達され、駆動シヤフ
ト24が回転される。駆動シヤフト24の回転と
ともに、その両端部の平歯車25,26が第3図
における反時計方向に回転し、平歯車25,26
はガイドレール36,37のラツク38、39に
噛み合つているため、駆動シヤフト24、つまり
アウタケース1が前方(第3図の右方向)に移動
される。
アウタケース1の移動が進むと、やがてシガー
ライタ押圧片49の凸部48がシガーライタ3の
取手部50の上面に摺接してシガーライタ3が押
し下げられ、シガーライタ3が自動的に着火され
る。
さらにアウタケース1の引き出し方向への移動
が進むと、第4図に示すようにやがてアウタケー
ス1はその引き出し端に至る(第4図の2点鎖線
の位置)。この引き出し端では、リミツトスイツ
チ21がストライカ43に当たり、該当接によつ
てリミツトスイツチ21が作動して回路が開とさ
れ、モータ17への給電が停止されてアウタケー
ス1が停止される。このとき、ストツパ45,4
6により、アウタケース1のオーバランが防止さ
れる。
この引き出し位置にて再びレンズ7(ノブ)を
押すと、スイツチ10がオンとなり、今度はモー
タ17が逆回転される。したがつて、上述の平歯
車25,26とラツク38,39の噛合を介し
て、アウタケース1が自動的に押し込まれる。押
し込み端(第3図の位置)では、リミツトスイツ
チ21がストライカ44に当たり、該当接によつ
てリミツトスイツチ21が作動して回路が開とさ
れ、モータ17への給電が停止されてアウタケー
ス1が低下される。アウタケース1のオーバラン
は、ドア5とリテーナ4の前端との当接により防
止される。
このように、本実施例では、インナケース2と
シガーライタ3が一体的に出し入れされ、かつ出
し入れ両方向に、駆動源としてのモータ17の駆
動力が使用され、自動的な出し入れ操作が達成さ
れる。
そして、駆動力伝達経路である駆動シヤフト2
4に設けられたトルクリミツタ100では、スプ
リング33による設定トルク以上の駆動力が加わ
つた場合、ドリブンプレート30と摩擦板31と
の間で滑りが生じ、それ以上の過大トルクの伝達
が防止される。たとえばインナケース2内に吸殻
がたまりすぎてモータ17からの駆動力では出し
入れ動作ができなくなつた場合のような異常時、
あるいはモータ17により灰皿ボツクスがいずれ
か一方向が移動されているときに係止力や逆方向
の衝撃力が加わつた場合等には、摩擦板31とド
リブンプレート30との間で滑りが生じ、駆動伝
達機構各部やモータ17等に過大トルクがかかる
ことが防止される。
このような異常時には、トルクリミツタ機構の
作動により、アウタケース1が停止したままでモ
ータ17は空回りすることになるが、回路中に適
当なタイマ等を設けておくことにより、空回り状
態は容易に停止される。また、インナケース2内
に吸殻がたまりすぎてモータ17では動かなくな
つた場合、モータ17の作動は停止したままで、
手動でアウタケース1を出し入れ操作することが
可能である。この場合にも、トルクリミツタ10
0で滑りが生じるので、モータ17が過負荷にな
ることはない。
第2実施例 第5図は、本考案の第2実施例を示している。
本実施例においては、駆動源としてうず巻きばね
91を内蔵したアクチユエータ92が用いられて
いる。アクチユエータ92の出力軸には、ギヤ9
3が取付けられ、ギヤ93は、駆動シヤフト94
に設けられたギヤ95に噛合されている。ギヤ9
5以降の駆動伝達系には第1実施例と同様のトル
クリミツタ101の採用が可能である。
このようなアクチユエータ92の場合には、自
動的な作動が灰皿ボツクス出し入れ方向のうち一
方向となり、たとえば、アウタケース96引き出
し方向に自動的に移動させようとした場合、押し
込みは手動操作となり、押し込み力を利用してう
ず巻きばね91が巻かれる。また、作動が電動式
ではないので、引き出されてくるアウタケース9
6を適切な位置で停止させるための係止機構が必
要である。なお、アクチユエータ92には、うず
巻きばね91の他、円滑な作動を得るためダンパ
を抱き合わせてもよい。このように、駆動源とし
てはモータに限らず各種のものが適用可能であ
る。
また、上述の各実施例では、いずれも駆動源を
アウタケース側に設置したが、リテーナ側に設置
する構造も可能である。たとえば、第1図に示し
た装置において、アウタケースのシガーライタ設
置部奥部を切欠き、この切欠部に対応するリテー
ナ位置に駆動源を設け、この駆動源をリテーナ側
に固定させたまま駆動源からの駆動力をアウタケ
ース側に伝達するようにし、その駆動力伝達経路
中にトルクリミツタを設ける構成が可能である。
なお、上記各実施例は車両用灰皿装置について
説明したが、本考案は、灰皿装置に限らず各種車
両用収納体装置に適用が可能である。
第3実施例 第6図ないし第9図は、本考案の第3実施例を
示しており、とくに空調装置の操作部の収納機構
に適用したものである。このように本考案は、車
両用灰皿装置に限らず、ボツクス手段を出し入れ
する他の車両用収納体装置に適用できる。
第6〜9図において、111はパネル等に固定
されるリテーナとしての枠体、112は枠体11
1に摺動出し入れ可能に保持されたボツクス手段
としての、空調用各種プツシユ釦等を有する操作
ボツクスである。この操作ボツクス112は、操
作必要時に、枠体111に対し第7図の矢印の方
向に引き出され、操作不要時には枠体111内に
収納される。操作ボツクス112駆動用の駆動源
として本実施例ではギヤモータ113が使用さ
れ、モータ113はモータボツクス114内に固
定されている。
モータ113は、モータボツクス114を介し
て枠体側に設置されている。操作ボツクス112
の奥部は切欠かれ、切欠部115に相当する枠体
内の位置にモータボツクス114およびモータ1
13が設置されている。モータ113の駆動力
は、操作ボツクス112に固定されたラツク11
6へと伝達されるが、モータ113に取付けられ
たギヤ117とラツク116との間には、トルク
リミツタ118が介在されている。
トルクリミツタ118は、第1のギヤ118a
と第2のギヤ118bとを備えている。第1のギ
ヤ118aは、ギヤ117と噛合つており、第2
のギヤ118bはラツク116と噛合つている。
トルクリミツタ118は、たとえば第1実施例と
準じた構造となつており、第1のギヤ118a内
にたとえばドリブンプレートが組込まれており、
第2のギヤ118b内に摩擦板が組込まれてい
る。これにより、駆動力伝達経路の伝達トルクが
一定値以上になつた場合は、第1のギヤ118a
と第2のギヤ118bはドリブンプレートと摩擦
板との滑りによつて一体で回転しなくなり、駆動
力の伝達が中断される。
このように構成された第3実施例においては、
モータ113の回転駆動力がギヤ117、トルク
リミツタ118を介してラツク116に伝達さ
れ、ラツク116と一体的に操作ボツクス112
が出し入れされる。モータ113の設置位置が操
作ボツクス112の奥部であるから、モータ11
3やその駆動力伝達手段がボツクス112に対し
側方や上下方向に張り出すことはなく、装置全体
がコンパクトにまとめられる。
また、トルクリミツタ118はある設定荷重ま
ではトルクを伝達するが、それ以上のトルクに対
しては滑つてトルクを伝達しない。したがつて、
たとえば操作ボツクス112の摺動部に異物等が
つまつて操作ボツクス112の移動不良が発生し
たような場合でも、トルクリミツタ118での滑
りにより、モータ113が過負荷となるのが防止
される。また、操作ボツクス112が移動不良に
より所定ストロークの途中で停止した場合、トル
クリミツタ118による滑り機構があるので、手
で容易に操作ボツクス112を移動できる。この
ような場合手で操作ボツクス112を移動させる
ことにより、操作ボツクス112の残りのストロ
ークを完遂できることは勿論のこと、操作ボツク
ス112の摺動部につまつていた異物等の除去も
可能となる。
第3実施例は、操作ボツクス112の出し入れ
機構に適用したものであるが、本考案は、カバー
がモータ等の駆動源により動くタイプのものにも
展開できる。たとえば第10図および第11図に
示すようなカバー機構、あるいは第12図および
第13図に示すようなカバー機構に本考案の展開
がはかれる。
第10図および第11図においては、灰皿12
1にカバー122が設けられており、該カバー1
22が駆動源からの駆動力により第10図の矢印
の方向に開閉できるようになつている。駆動源か
らカバー122への駆動力伝達機構中に前述の実
施例と同様のトルクリミツタ(図示略)が設けら
れており、異常時、過負荷時に作動するようにな
つている。
第12図および第13図においては、空調装置
において、空調操作部131の使用頻度の少ない
スイツチ類132を覆うカバー133が設けられ
ており、該カバー133が駆動源から駆動力によ
り第12図の矢印の方向に開閉できるようになつ
ている。やはり、駆動源から駆動力伝達機構中に
トルクリミツタ(図示略)が設けられており、異
常時、過負荷時に作動するようになつている。
〔考案の効果〕 本考案によれば、駆動源を用いて収納体の自動
的な出し入れを可能とした車両用収納体装置にお
いて、駆動源から駆動力を伝達する駆動力伝達経
路中に、伝達トルクが所定値を超えた時に摩擦板
とドリブンプレートとの滑りによつて駆動力の伝
達を中断するトルクリミツタを設けるようにした
ので、収納体に通常と異なる大きな荷重や衝撃荷
重等の外力が作用しても、駆動力伝達経路におけ
る駆動部品に無理な力が作用したり駆動源が過負
荷になるのを確実に防止するとが可能となる。し
たがつて、駆動力伝達経路における各部品および
駆動源の耐久性が向上し、安定した性能を長期に
わたつて発揮することができる。
また、駆動源を停止させたまま収納体側の手動
操作も可能となるので、収納体内の詰まりや過大
な収納体摺動抵抗発生等の異常事態にも十分対処
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る車両用収納
体装置の分解斜視図、第2図は第1図の装置の部
分縦断面図、第3図は第1図の装置のアウタケー
ス収納時の縦断面図、第4図は第1図の装置のア
ウタケース引き出し状態を示す概略縦断面図、第
5図は本考案の第2実施例に係る車両用収納体装
置の部分斜視図、第6図は本考案の第3実施例に
係る車両用収納体装置の部分断面図、第7図は第
6図の装置の平面図、第8図は第7図の装置の拡
大部分平面図、第9図は第8図の装置の正面図、
第10図および第11図は本考案を灰皿のカバー
に展開した場合の該装置周りの斜視図、第12図
および第13図は本考案をスイツチ類のカバーに
展開した場合の該装置周りの斜視図、である。 1,96……収納体としてのアウタケース、4
……リテーナ、17……駆動源としてのモータ、
24,94……駆動シヤフト、30……ドリブン
プレート、31……摩擦板、92……駆動源とし
てのアクチユエータ、100,101……トルク
リミツタ、111……リテーナとしての枠体、1
12……収納体としての操作ボツクス、113…
…駆動源としてのモータ、118……トルクリミ
ツタ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リテーナに収納体を出し入れ可能に保持させ、
    該リテーナと収納体のいずれか一方に、リテーナ
    に対する収納体の出し入れ方向の少なくとも一方
    向に収納体を移動させる駆動源を備えた車両用収
    納体装置において、前記駆動源から駆動力を伝達
    する駆動力伝達経路中に、伝達トルクが所定値を
    超えた時に摩擦板とドリブンプレートとの滑りに
    よつて駆動力の伝達を中断するトルクリミツタを
    設けたことを特徴とする車両用収納体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6175037A (ja) * 1984-09-18 1986-04-17 Nissan Motor Co Ltd 車室内収納箱の開閉装置

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