JPH053747Y2 - - Google Patents
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- JPH053747Y2 JPH053747Y2 JP1985003146U JP314685U JPH053747Y2 JP H053747 Y2 JPH053747 Y2 JP H053747Y2 JP 1985003146 U JP1985003146 U JP 1985003146U JP 314685 U JP314685 U JP 314685U JP H053747 Y2 JPH053747 Y2 JP H053747Y2
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- spark plug
- spark
- voltage
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- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 79
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、火花点火式内燃機関の点火装置に
関し、特にスパークプラグでの放電エネルギを高
めるものに関する。
関し、特にスパークプラグでの放電エネルギを高
めるものに関する。
火花点火式内燃機関における燃焼効率を改善し
て、動力性能、排気ガス浄化性能等の諸性能を良
好にするために、従来よりスパークプラグでの火
花放電エネルギを高めることが種々試みられてい
る。
て、動力性能、排気ガス浄化性能等の諸性能を良
好にするために、従来よりスパークプラグでの火
花放電エネルギを高めることが種々試みられてい
る。
その一つとして、特開昭55−7952号に開示され
ているように、スパークプラグに並列にコンデン
サを接続するものがある。これは、イグニツシヨ
ンコイルの二次コイルに発生した高圧電流が、実
際にスパークプラグに流れて火花放電が起きるま
での間のエネルギを、コンデンサに蓄えておき、
スパークプラグに高圧電流が流れ始めたとき、そ
のコンデンサに蓄えていたエネルギを一気にスパ
ークプラグで放電させることによつて、スパーク
プラグにおける火花放電開始時の放電エネルギを
高めるものである。
ているように、スパークプラグに並列にコンデン
サを接続するものがある。これは、イグニツシヨ
ンコイルの二次コイルに発生した高圧電流が、実
際にスパークプラグに流れて火花放電が起きるま
での間のエネルギを、コンデンサに蓄えておき、
スパークプラグに高圧電流が流れ始めたとき、そ
のコンデンサに蓄えていたエネルギを一気にスパ
ークプラグで放電させることによつて、スパーク
プラグにおける火花放電開始時の放電エネルギを
高めるものである。
他の方法として、特開昭56−110566号に開示さ
れているように、スパークプラグに直列にコンデ
ンサを接続するものがある。これは、一次コイル
に一次電流が流れ始めるときに二次コイルに発生
する電気エネルギを、スパークプラグに直列に接
続したコンデンサを蓄え、このコンデンサの充電
電荷によりスパークプラグ電圧を予めコンデンサ
の両端電圧と等しい値まで高めておくことによ
り、一次電流が遮断されたときに発生する二次電
流と合わせて高電圧電流をスパークプラグに引加
させることにより、スパークプラグにおける火花
放電のエネルギを高めるものである。
れているように、スパークプラグに直列にコンデ
ンサを接続するものがある。これは、一次コイル
に一次電流が流れ始めるときに二次コイルに発生
する電気エネルギを、スパークプラグに直列に接
続したコンデンサを蓄え、このコンデンサの充電
電荷によりスパークプラグ電圧を予めコンデンサ
の両端電圧と等しい値まで高めておくことによ
り、一次電流が遮断されたときに発生する二次電
流と合わせて高電圧電流をスパークプラグに引加
させることにより、スパークプラグにおける火花
放電のエネルギを高めるものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、特開昭55−7952号に開示されている方
法では、スパークプラグの放電開始時の放電エネ
ルギを高めることはできるが、コンデンサの容量
性によりスパークプラグの放電電圧の立ち上がり
が鈍くなり、一次電流遮断からスパークプラグの
放電開始電圧に達するまでの遅れ時間は、スパー
クプラグに並列なコンデンサを持たない点火装置
に比べ長くなり、所定の放電タイミングでの火花
放電が得られなくなるおそれがある。また、二次
コイルで発生した高圧電流に基づく電気エネルギ
を火花放電開始時に多く出力するため、放電開始
後の放電持続時間が短くなり、混合気の引火に充
分な火花放電を得られなくなるおそれがある。
法では、スパークプラグの放電開始時の放電エネ
ルギを高めることはできるが、コンデンサの容量
性によりスパークプラグの放電電圧の立ち上がり
が鈍くなり、一次電流遮断からスパークプラグの
放電開始電圧に達するまでの遅れ時間は、スパー
クプラグに並列なコンデンサを持たない点火装置
に比べ長くなり、所定の放電タイミングでの火花
放電が得られなくなるおそれがある。また、二次
コイルで発生した高圧電流に基づく電気エネルギ
を火花放電開始時に多く出力するため、放電開始
後の放電持続時間が短くなり、混合気の引火に充
分な火花放電を得られなくなるおそれがある。
そこで、特開昭56−110566号に開示されている
技術に基づき、スパークプラグに並列接続された
コンデンサの他に、スパークプラグに直列に第2
のコンデンサを接続して、一次電流通電時の発生
二次電流を第2のコンデンサに蓄え、このコンデ
ンサの充電電荷によりスパークプラグ電圧を予め
コンデンサの両端電圧と等しい値まで高めてお
き、一次電流遮断時に発生する二次電流と合わせ
てスパークプラグに引加させることにより、スパ
ークプラグ電圧を早期に放電開始電圧に達成させ
ることが考えられるが、追加した第2のコンデン
サは二次コイルとスパークプラグの間に直列に接
続されるため、放電を開始するまでは第2のコン
デンサの充電電荷と一次電流遮断時の発生二次電
流は共にスパークプラグに引加されるが、スパー
クプラグ電圧が放電開始電圧に達して一旦放電が
開始すると、バツテリ…イグニツシヨンスイツチ
…二次コイル…第2のコンデンサ…スパークプラ
グの如き回路を形成して、二次電流により第2の
コンデンサに対し、一次電流通電時の充電電荷と
は逆の電荷の充電が開始し、この逆に充電された
電荷はスパークプラグへの引加電圧を低減するよ
うに働き、放電開始後の放電電圧を低下させ、所
定の放電時間を維持できなくなり、良好な火花が
得られなくなるおそれがある。
技術に基づき、スパークプラグに並列接続された
コンデンサの他に、スパークプラグに直列に第2
のコンデンサを接続して、一次電流通電時の発生
二次電流を第2のコンデンサに蓄え、このコンデ
ンサの充電電荷によりスパークプラグ電圧を予め
コンデンサの両端電圧と等しい値まで高めてお
き、一次電流遮断時に発生する二次電流と合わせ
てスパークプラグに引加させることにより、スパ
ークプラグ電圧を早期に放電開始電圧に達成させ
ることが考えられるが、追加した第2のコンデン
サは二次コイルとスパークプラグの間に直列に接
続されるため、放電を開始するまでは第2のコン
デンサの充電電荷と一次電流遮断時の発生二次電
流は共にスパークプラグに引加されるが、スパー
クプラグ電圧が放電開始電圧に達して一旦放電が
開始すると、バツテリ…イグニツシヨンスイツチ
…二次コイル…第2のコンデンサ…スパークプラ
グの如き回路を形成して、二次電流により第2の
コンデンサに対し、一次電流通電時の充電電荷と
は逆の電荷の充電が開始し、この逆に充電された
電荷はスパークプラグへの引加電圧を低減するよ
うに働き、放電開始後の放電電圧を低下させ、所
定の放電時間を維持できなくなり、良好な火花が
得られなくなるおそれがある。
従つて、本考案の目的は、スパークプラグに直
列にコンデンサを接続し一次電流通電時の発生二
次電流を充電する点火装置において、スパークプ
ラグの火花放電時に、一次電流遮断による発生二
次電流が前記コンデンサを充電することにより、
スパークプラグへの引加電圧が低下することを防
止し、スパークプラグでの充分な放電エネルギを
得ることにある。
列にコンデンサを接続し一次電流通電時の発生二
次電流を充電する点火装置において、スパークプ
ラグの火花放電時に、一次電流遮断による発生二
次電流が前記コンデンサを充電することにより、
スパークプラグへの引加電圧が低下することを防
止し、スパークプラグでの充分な放電エネルギを
得ることにある。
上記目的を達成するために、本考案の構成は、
第1図のような構成としたことを特徴とする。
第1図のような構成としたことを特徴とする。
具体的には、本考案の内燃機関の点火装置は、
第1図に示すように、イグニツシヨンコイル10
の一次コイル11に流れている一次電流が遮断さ
れたとき、二次コイル12に発生する高圧電流を
スパークプラグ40に流して火花点火式内燃機関
の点火を行う点火装置であつて、二次コイル12
とスパークプラグ40の間に直列接続され、一次
電流の流れ始めに二次コイル12に発生する電気
エネルギを蓄えるコンデンサ(第2のコンデンサ
70)と、スパークプラグ40に並列接続され、
前記コンデンサ(第2のコンデンサ70)が前記
電気エネルギを蓄えるときの電流を順方向として
通流させるダイオード(第1のダイオード81)
と、前記コンデンサ(第2のコンデンサ70)に
並列接続され、スパークプラグ40の火花放電開
始直後から火花放電終了時にわたりスパークプラ
グ40に流れる高圧電流を通流させる通流手段
(第2のダイオード82)とを備えるものである。
第1図に示すように、イグニツシヨンコイル10
の一次コイル11に流れている一次電流が遮断さ
れたとき、二次コイル12に発生する高圧電流を
スパークプラグ40に流して火花点火式内燃機関
の点火を行う点火装置であつて、二次コイル12
とスパークプラグ40の間に直列接続され、一次
電流の流れ始めに二次コイル12に発生する電気
エネルギを蓄えるコンデンサ(第2のコンデンサ
70)と、スパークプラグ40に並列接続され、
前記コンデンサ(第2のコンデンサ70)が前記
電気エネルギを蓄えるときの電流を順方向として
通流させるダイオード(第1のダイオード81)
と、前記コンデンサ(第2のコンデンサ70)に
並列接続され、スパークプラグ40の火花放電開
始直後から火花放電終了時にわたりスパークプラ
グ40に流れる高圧電流を通流させる通流手段
(第2のダイオード82)とを備えるものである。
その結果、イグニツシヨンコイル10に一次電
流が流れ始めると、その電流が遮断されたときと
は逆向きの電圧が二次コイル12に発生し、この
電圧によつて、コンデンサ(第2のコンデンサ7
0)には、ダイオード(第1のダイオード81)
を介して充電電流が流れ、コンデンサ(第2のコ
ンデンサ70)は充電される。その後、二次コイ
ル12の発生電圧が低下すると、コンデンサ(第
2のコンデンサ70)に蓄えられた充電電荷の一
部は、二次コイル12、イグニツシヨンスイツチ
21およびバツテリ22を介してスパークプラグ
40の両端電圧を、予めコンデンサ(第2のコン
デンサ70)の両端電圧と等しい値まで高める。
そして、一次電流が遮断されると、二次コイル1
2には、二次電圧として高電圧が発生し、スパー
クプラグ40に引加される。このとき、上述の如
く充電されたコンデンサ(第2のコンデンサ7
0)両端電圧も二次電圧と同極性となるため、ス
パークプラグ40には、コンデンサ(第2のコン
デンサ70)両端電圧の他に二次電圧も加えられ
て早期に放電開始電圧に達し、スパークプラグ4
0では火花放電が開始する。
流が流れ始めると、その電流が遮断されたときと
は逆向きの電圧が二次コイル12に発生し、この
電圧によつて、コンデンサ(第2のコンデンサ7
0)には、ダイオード(第1のダイオード81)
を介して充電電流が流れ、コンデンサ(第2のコ
ンデンサ70)は充電される。その後、二次コイ
ル12の発生電圧が低下すると、コンデンサ(第
2のコンデンサ70)に蓄えられた充電電荷の一
部は、二次コイル12、イグニツシヨンスイツチ
21およびバツテリ22を介してスパークプラグ
40の両端電圧を、予めコンデンサ(第2のコン
デンサ70)の両端電圧と等しい値まで高める。
そして、一次電流が遮断されると、二次コイル1
2には、二次電圧として高電圧が発生し、スパー
クプラグ40に引加される。このとき、上述の如
く充電されたコンデンサ(第2のコンデンサ7
0)両端電圧も二次電圧と同極性となるため、ス
パークプラグ40には、コンデンサ(第2のコン
デンサ70)両端電圧の他に二次電圧も加えられ
て早期に放電開始電圧に達し、スパークプラグ4
0では火花放電が開始する。
スパークプラグ40で火花放電が開始すると、
火花放電終了時まで、通流手段(第2のダイオー
ド82)を介して、二次コイル12の発生する高
圧電流はスパークプラグ40に流される。
火花放電終了時まで、通流手段(第2のダイオー
ド82)を介して、二次コイル12の発生する高
圧電流はスパークプラグ40に流される。
以下、本考案の実施例を図面によつて説明す
る。
る。
第2図は、本考案の一実施例の電気回路図を示
し、この実施例の内燃機関は、4気筒である。こ
の点火装置は、公知の点火装置と同様に、開閉器
であるイグナイタ31によつてイグニツシヨンコ
イル10の一次コイル11に流れる一次電流を断
続制御し、その結果、二次コイル12に発生する
高圧電流をデイストリビユータ50を介して各気
筒のスパークプラグ41〜44に分配するように
なつている。なお、第2図中、21はイグニツシ
ヨンスイツチ、22はバツテリであり、抵抗91
〜94は、ノイズ防止のため、デイストリビユー
タ50と各スパークプラグ41〜44とを接続す
るハイテンシヨンコード中に分布されている抵抗
を等価的に示したものである。
し、この実施例の内燃機関は、4気筒である。こ
の点火装置は、公知の点火装置と同様に、開閉器
であるイグナイタ31によつてイグニツシヨンコ
イル10の一次コイル11に流れる一次電流を断
続制御し、その結果、二次コイル12に発生する
高圧電流をデイストリビユータ50を介して各気
筒のスパークプラグ41〜44に分配するように
なつている。なお、第2図中、21はイグニツシ
ヨンスイツチ、22はバツテリであり、抵抗91
〜94は、ノイズ防止のため、デイストリビユー
タ50と各スパークプラグ41〜44とを接続す
るハイテンシヨンコード中に分布されている抵抗
を等価的に示したものである。
一方、各スパークプラグ41〜44には、それ
ぞれ第1のコンデンサ61〜64が並列接続さ
れ、二次コイル12とデイストリビユータ50と
の間には、第2のコンデンサ70が介挿されてい
る。各第1のコンデンサ61〜64は、イグナイ
タ31によつてイグニツシヨンコイル10の一次
電流が遮断されてから各スパークプラグ41〜4
4に火花放電が起きて高圧電流が流れるまでの間
に二次コイル12が発生する電気エネルギを蓄え
るものであり、第2のコンデンサ70は、イグナ
イタ31が導通されてイグニツシヨンコイル10
に一次電流が流れ始めた瞬間に二次コイル12に
発生する電気エネルギを蓄えるものである。ま
た、第2のコンデンサ70とデイストリビユータ
50との間の線路は、第1のダイオード81を介
してアースされ、第1のダイオード81は、デイ
ストリビユータ50およびスパークプラグ41〜
44の直列路と並列となるようにされている。さ
らに、第2のコンデンサ70と並列に第2のダイ
オード82が接続されている。第1のダイオード
81は、第2のコンデンサ70側がアノード、ア
ース側がカソードとされており、第2のコンデン
サ70が上述の如く電気エネルギを蓄えるときの
電流を順方向として通流させる。また、第2のダ
イオード82は、デイストリビユータ50側がア
ノード、イグニツシヨンコイル10側がカソード
とされており、各スパークプラグ41〜44に流
れる高圧電流を順方向として通流させる。
ぞれ第1のコンデンサ61〜64が並列接続さ
れ、二次コイル12とデイストリビユータ50と
の間には、第2のコンデンサ70が介挿されてい
る。各第1のコンデンサ61〜64は、イグナイ
タ31によつてイグニツシヨンコイル10の一次
電流が遮断されてから各スパークプラグ41〜4
4に火花放電が起きて高圧電流が流れるまでの間
に二次コイル12が発生する電気エネルギを蓄え
るものであり、第2のコンデンサ70は、イグナ
イタ31が導通されてイグニツシヨンコイル10
に一次電流が流れ始めた瞬間に二次コイル12に
発生する電気エネルギを蓄えるものである。ま
た、第2のコンデンサ70とデイストリビユータ
50との間の線路は、第1のダイオード81を介
してアースされ、第1のダイオード81は、デイ
ストリビユータ50およびスパークプラグ41〜
44の直列路と並列となるようにされている。さ
らに、第2のコンデンサ70と並列に第2のダイ
オード82が接続されている。第1のダイオード
81は、第2のコンデンサ70側がアノード、ア
ース側がカソードとされており、第2のコンデン
サ70が上述の如く電気エネルギを蓄えるときの
電流を順方向として通流させる。また、第2のダ
イオード82は、デイストリビユータ50側がア
ノード、イグニツシヨンコイル10側がカソード
とされており、各スパークプラグ41〜44に流
れる高圧電流を順方向として通流させる。
第3図には、第2図中の各部の信号波形が示さ
れており、まずAには、イグナイタ31のオン
(導通)、オフ(非導通)信号が示されている。イ
グナイタ31がオフからオンとなると、イグニツ
シヨンコイル10の一次コイル11にBに示す如
く一次電流が流れ、オンからオフとなつたとき、
その一次電流が遮断されて、イグニツシヨンコイ
ル10の二次コイル12にCに示す如く二次電圧
として負の電圧が発生する。ただし、Cから明ら
かなように、一次電流が流れ始めたときにも、二
次コイル12には、正の電圧が発生している。こ
の正の電圧によつて、第2のコンデンサ70に
は、第1のダイオード81を介して充電電流が流
れ、第2のコンデンサ70は、イグニツシヨンコ
イル10側が正、第1のダイオード81側が負に
充電され、その両端電圧は、Dに示す如くとな
る。このようにして、第2のコンデンサ70に蓄
えられた充電電荷は、二次電圧が低下するととも
に、二次コイル12、イグニツシヨンスイツチ2
1、バツテリ22、抵抗91〜94およびデイス
トリビユータ50を介して第1のコンデンサ61
〜64に移され、第1のコンデンサ61〜64の
両端電圧は、Eに示されるように第2のコンデン
サ70の両端電圧と等しい値まで高められる。こ
のとき、第2のコンデンサ70の容量は、第1の
コンデンサ61〜64の容量に比べて充分大きく
されているため、充電電荷の一部が第1のコンデ
ンサ61〜64に移されても、Dに示すように第
2のコンデンサ70の両端電圧は、殆ど低下しな
い。
れており、まずAには、イグナイタ31のオン
(導通)、オフ(非導通)信号が示されている。イ
グナイタ31がオフからオンとなると、イグニツ
シヨンコイル10の一次コイル11にBに示す如
く一次電流が流れ、オンからオフとなつたとき、
その一次電流が遮断されて、イグニツシヨンコイ
ル10の二次コイル12にCに示す如く二次電圧
として負の電圧が発生する。ただし、Cから明ら
かなように、一次電流が流れ始めたときにも、二
次コイル12には、正の電圧が発生している。こ
の正の電圧によつて、第2のコンデンサ70に
は、第1のダイオード81を介して充電電流が流
れ、第2のコンデンサ70は、イグニツシヨンコ
イル10側が正、第1のダイオード81側が負に
充電され、その両端電圧は、Dに示す如くとな
る。このようにして、第2のコンデンサ70に蓄
えられた充電電荷は、二次電圧が低下するととも
に、二次コイル12、イグニツシヨンスイツチ2
1、バツテリ22、抵抗91〜94およびデイス
トリビユータ50を介して第1のコンデンサ61
〜64に移され、第1のコンデンサ61〜64の
両端電圧は、Eに示されるように第2のコンデン
サ70の両端電圧と等しい値まで高められる。こ
のとき、第2のコンデンサ70の容量は、第1の
コンデンサ61〜64の容量に比べて充分大きく
されているため、充電電荷の一部が第1のコンデ
ンサ61〜64に移されても、Dに示すように第
2のコンデンサ70の両端電圧は、殆ど低下しな
い。
そして、一次電流が遮断されて、二次コイル1
2の負の高電圧が発生したときには、各スパーク
プラグ41〜44と各第1のコンデンサ61〜6
4の並列回路には、Eに示す如く二次コイル12
に発生した高電圧V2と第2のコンデンサ70の
両端電圧Vcとが加え合わされた電圧が印加され
ることになる。第1のコンデンサ61〜64は、
その印加電圧によつてスパークプラグ41〜44
に火花放電を起こすまでの間、充電され、スパー
クプラグ41〜44が火花放電を起こしたとき、
一気に充電電荷を放電して、スパークプラグ41
〜44における火花放電開始時の放電エネルギを
高める。第1のコンデンサ61〜64が蓄えるエ
ネルギたる電荷は、コンデンサの容量をCとする
と、C(V2+Vc)となり、容量Cを大きくする
程大きくすることができる。先に説明したよう
に、容量Cを余り大きくし過ぎると、電圧(V2
+Vc)が低下してしまうが、この場合、スパー
クプラグ41〜44および第1のコンデンサ61
〜64に印加される電圧がVcだけ高められてい
るため、その分余分に第1のコンデンサ61〜6
4の容量Cを大きくすることができる。従つて、
スパークプラグ41〜44における火花放電エネ
ルギを充分に高くすることができる。
2の負の高電圧が発生したときには、各スパーク
プラグ41〜44と各第1のコンデンサ61〜6
4の並列回路には、Eに示す如く二次コイル12
に発生した高電圧V2と第2のコンデンサ70の
両端電圧Vcとが加え合わされた電圧が印加され
ることになる。第1のコンデンサ61〜64は、
その印加電圧によつてスパークプラグ41〜44
に火花放電を起こすまでの間、充電され、スパー
クプラグ41〜44が火花放電を起こしたとき、
一気に充電電荷を放電して、スパークプラグ41
〜44における火花放電開始時の放電エネルギを
高める。第1のコンデンサ61〜64が蓄えるエ
ネルギたる電荷は、コンデンサの容量をCとする
と、C(V2+Vc)となり、容量Cを大きくする
程大きくすることができる。先に説明したよう
に、容量Cを余り大きくし過ぎると、電圧(V2
+Vc)が低下してしまうが、この場合、スパー
クプラグ41〜44および第1のコンデンサ61
〜64に印加される電圧がVcだけ高められてい
るため、その分余分に第1のコンデンサ61〜6
4の容量Cを大きくすることができる。従つて、
スパークプラグ41〜44における火花放電エネ
ルギを充分に高くすることができる。
第2のダイオード82は、第2のコンデンサ7
0に充電電荷が残つている間、逆バイアスされて
非導通となつているが、第2のコンデンサ70に
電荷がなくなると、導通して、二次コイル12か
らスパークプラグ41〜44および第1のコンデ
ンサ61〜64に流れる電流の通路となる。この
ため、第2のコンデンサ70がスパークプラグ4
1〜44および第1のコンデンサ61〜64に流
れる電流によつて逆充電されることはない。
0に充電電荷が残つている間、逆バイアスされて
非導通となつているが、第2のコンデンサ70に
電荷がなくなると、導通して、二次コイル12か
らスパークプラグ41〜44および第1のコンデ
ンサ61〜64に流れる電流の通路となる。この
ため、第2のコンデンサ70がスパークプラグ4
1〜44および第1のコンデンサ61〜64に流
れる電流によつて逆充電されることはない。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものであり、例え
ば、内燃機関は、単気筒であつても良い。
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものであり、例え
ば、内燃機関は、単気筒であつても良い。
本考案による内燃機関の点火装置は、一次電流
通電時の発生二次電流を充電するコンデンサに並
列接続してスパークプラグの火花放電開始直後か
ら火花放電終了時にわたりスパークプラグに流れ
る高圧電流を通流させる通流手段(ダイオード)
を備える構成とすることにより、スパークプラグ
の火花放電開始直後の前記コンデンサの充電電荷
が無くなつた状態では、一次電流遮断時の発生二
次電流を前記通流手段(ダイオード)を介してス
パークプラグに通流させるため、一次電流遮断時
の発生二次電流による前記コンデンサの充電を防
止することができる。よつて、スパークプラグの
放電電圧を低下させることなく、一次電流通電時
の発生二次電流をスパークプラグの火花放電に有
効に相加させることができ、一次電流遮断から放
電開始までの遅れ時間の短縮と所定の放電時間の
維持が可能となりスパークプラグの火花放電の制
御性が向上する。
通電時の発生二次電流を充電するコンデンサに並
列接続してスパークプラグの火花放電開始直後か
ら火花放電終了時にわたりスパークプラグに流れ
る高圧電流を通流させる通流手段(ダイオード)
を備える構成とすることにより、スパークプラグ
の火花放電開始直後の前記コンデンサの充電電荷
が無くなつた状態では、一次電流遮断時の発生二
次電流を前記通流手段(ダイオード)を介してス
パークプラグに通流させるため、一次電流遮断時
の発生二次電流による前記コンデンサの充電を防
止することができる。よつて、スパークプラグの
放電電圧を低下させることなく、一次電流通電時
の発生二次電流をスパークプラグの火花放電に有
効に相加させることができ、一次電流遮断から放
電開始までの遅れ時間の短縮と所定の放電時間の
維持が可能となりスパークプラグの火花放電の制
御性が向上する。
第1図は、クレーム対応図、第2図は、本考案
の一実施例の電気回路図、第3図は、第2図の各
部の信号波形を示すタイムチヤートである。 10……イグニツシヨンコイル、11……一次
コイル、12……二次コイル、21……イグニツ
シヨンスイツチ、22……バツテリ、30……開
閉器、31……イグナイタ、40,41〜44…
…スパークプラグ、50……デイストリビユー
タ、60,61〜64……第1のコンデンサ、7
0……第2のコンデンサ、81……第1のダイオ
ード、82……第2のダイオード。
の一実施例の電気回路図、第3図は、第2図の各
部の信号波形を示すタイムチヤートである。 10……イグニツシヨンコイル、11……一次
コイル、12……二次コイル、21……イグニツ
シヨンスイツチ、22……バツテリ、30……開
閉器、31……イグナイタ、40,41〜44…
…スパークプラグ、50……デイストリビユー
タ、60,61〜64……第1のコンデンサ、7
0……第2のコンデンサ、81……第1のダイオ
ード、82……第2のダイオード。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 イグニツシヨンコイルの一次コイルに流れて
いる一次電流が遮断されたとき、二次コイルに
発生する高圧電流をスパークプラグに流して火
花点火式内燃機関の点火を行う点火装置であつ
て、 二次コイルとスパークプラグの間に直列接続
され、一次電流の流れ始めに二次コイルに発生
する電気エネルギを蓄えるコンデンサと、 スパークプラグに並列接続され、前記コンデ
ンサが前記電気エネルギを蓄えるときの電流を
順方向として通流させるダイオードと、 前記コンデンサに並列接続され、スパークプ
ラグの火花放電開始直後から火花放電終了時に
わたりスパークプラグに流れる高圧電流を通流
させる通流手段と、 を備える内燃機関の点火装置。 2 前記通流手段が、スパークプラグに流れる高
圧電流を順方向として通流させるダイオードで
ある実用新案登録請求の範囲第1項に記載の内
燃機関の点火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985003146U JPH053747Y2 (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985003146U JPH053747Y2 (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61120087U JPS61120087U (ja) | 1986-07-29 |
JPH053747Y2 true JPH053747Y2 (ja) | 1993-01-28 |
Family
ID=30477497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985003146U Expired - Lifetime JPH053747Y2 (ja) | 1985-01-14 | 1985-01-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH053747Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5664154A (en) * | 1979-07-25 | 1981-06-01 | Bendix Corp | High voltage ignition circuit generating ionization pulse for ignition plug |
JPS56110566A (en) * | 1980-02-07 | 1981-09-01 | Seita Omori | Dynamic current type ignition device |
-
1985
- 1985-01-14 JP JP1985003146U patent/JPH053747Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5664154A (en) * | 1979-07-25 | 1981-06-01 | Bendix Corp | High voltage ignition circuit generating ionization pulse for ignition plug |
JPS56110566A (en) * | 1980-02-07 | 1981-09-01 | Seita Omori | Dynamic current type ignition device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61120087U (ja) | 1986-07-29 |
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