JPH0537467Y2 - - Google Patents
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- JPH0537467Y2 JPH0537467Y2 JP6112989U JP6112989U JPH0537467Y2 JP H0537467 Y2 JPH0537467 Y2 JP H0537467Y2 JP 6112989 U JP6112989 U JP 6112989U JP 6112989 U JP6112989 U JP 6112989U JP H0537467 Y2 JPH0537467 Y2 JP H0537467Y2
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- tetrafluoroethylene
- tape
- capacitor
- copolymer
- outer case
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この考案は電解コンデンサに係り、さらに詳し
く言えば、音響機器に好適な電解コンデンサに関
するものである。 〔従来の技術〕 アルミニウム電解コンデンサを例にとつて説明
すると、同コンデンサはアルミニウムの陽極箔と
陰極箔とをセパレータを挾んで巻回してコンデン
サ素子とし、これに電解液を含浸したのち、同コ
ンデンサ素子を有底筒状をなす例えばアルミニウ
ム製の外装ケース内に収納する。そして、その外
装ケースの開口部を例えば合成ゴムなどの封口材
にて封口することにより製造される。 〔考案が解決しようとする課題〕 ところで、コンデンサ素子は上記のように電極
箔およびセパレータを巻回したのち、その巻端が
テープによつて止められるが、従来ではそのテー
パはポリプロピレン製のものが使用されていた
(例えば、特開昭62−2613号公報参照)。 ポリプロピレン製テープは、粘着力、自動巻取
機に対する機械適性および耐薬品性などの点では
すぐれているが、特に音響機器に用いられる場合
の問題点、すなわち音質低下を招く例えば素子内
外からの振動による共振などについては、それを
抑える作用を有していない。 〔課題を解決するための手段〕 上記課題を解決するため、この考案において
は、第1図に例示されているように、アルミニウ
ムなどからなる陽極箔と陰極箔とをセパレータを
挾んで巻回するとともに、その巻端をテープ2に
て巻止めてなるコンデンサ素子1に電解液を含浸
し、同コンデンサ素子1を図示しない有底筒状の
外装ケース内に収納し、同外装ケースの開口部を
例えばゴムなどからなる封口体にて封口してなる
電解コンデンサにおいて、上記テープをポリテト
ラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、
テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−
エチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチ
レンまたはクロロトリフルオロエチレン−エチレ
ン共重合体からなるポリ弗化エチレン系樹脂製と
したことを特徴としている。なお、3,4は各電
極箔に取付けられたリードである。 ポリ弗化エチレン系樹脂、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)はポリプロピレン、ポ
リスチレン、ナイロンなどの他の樹脂に比べて電
気絶縁抵抗がきわめて高く、一方誘電体力率
(tanδ)、誘電率はきわめて低い。また、溶剤とも
ほとんど反応せず、かつ柔軟で比重が高い。 両者を比較すると、PTFEはポリプロピレンに
対し、比重は2倍、比熱は1/2、伸びは10倍以上、
硬さは30〜40%と低く、誘電率も小さく、耐薬品
性も優れている。 この種のテープにおいて、比重が大きいことは
素子内外からの振動による共振が起こりにくいこ
とを意味する。また、伸びが大きく、かつ軟らか
いことにより、仮りに振動が加わつてもそれを短
時間で緩和させる作用を発揮する。さらには、電
解液中で電場が加えられたときにおいても、薬品
に浸透されることなく、かつ分極による電気的歪
みも小さいので、コンデンサの特性を変化させる
おそれもない。 特に、音響機器に用いられる電解コンデンサに
おいては、モータやトランスなどから発生する振
動、空気中を伝播する振動、および電気的振動な
どの影響による聴感上の歪みを大幅に緩和するこ
とができる。 以下、この考案の実施例を説明する。 《実施例》 定格電圧50V、静電容量100μF(直径12.5mm×軸
長20mm)のアルミニウム電解コンデンサにおい
て、そのコンデンサ素子の巻止めテープにシリコ
ン系感圧粘着剤を塗布した厚さ80μmのPTFEか
らなるテープを用いた。 〔比較例〕 コンデンサ素子の巻止めテープをポリプロピレ
ンとしたほかは、上記実施例と同じ。 上記実施例および比較例によるアルミニウム電
解コンデンサをCDプレーヤの出力カツプリング
コンデンサとして使用し、比較試聴した結果を次
表に示す。なお、数値は10点制であり、数値が大
きい程好ましい。
く言えば、音響機器に好適な電解コンデンサに関
するものである。 〔従来の技術〕 アルミニウム電解コンデンサを例にとつて説明
すると、同コンデンサはアルミニウムの陽極箔と
陰極箔とをセパレータを挾んで巻回してコンデン
サ素子とし、これに電解液を含浸したのち、同コ
ンデンサ素子を有底筒状をなす例えばアルミニウ
ム製の外装ケース内に収納する。そして、その外
装ケースの開口部を例えば合成ゴムなどの封口材
にて封口することにより製造される。 〔考案が解決しようとする課題〕 ところで、コンデンサ素子は上記のように電極
箔およびセパレータを巻回したのち、その巻端が
テープによつて止められるが、従来ではそのテー
パはポリプロピレン製のものが使用されていた
(例えば、特開昭62−2613号公報参照)。 ポリプロピレン製テープは、粘着力、自動巻取
機に対する機械適性および耐薬品性などの点では
すぐれているが、特に音響機器に用いられる場合
の問題点、すなわち音質低下を招く例えば素子内
外からの振動による共振などについては、それを
抑える作用を有していない。 〔課題を解決するための手段〕 上記課題を解決するため、この考案において
は、第1図に例示されているように、アルミニウ
ムなどからなる陽極箔と陰極箔とをセパレータを
挾んで巻回するとともに、その巻端をテープ2に
て巻止めてなるコンデンサ素子1に電解液を含浸
し、同コンデンサ素子1を図示しない有底筒状の
外装ケース内に収納し、同外装ケースの開口部を
例えばゴムなどからなる封口体にて封口してなる
電解コンデンサにおいて、上記テープをポリテト
ラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、
テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−
エチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチ
レンまたはクロロトリフルオロエチレン−エチレ
ン共重合体からなるポリ弗化エチレン系樹脂製と
したことを特徴としている。なお、3,4は各電
極箔に取付けられたリードである。 ポリ弗化エチレン系樹脂、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)はポリプロピレン、ポ
リスチレン、ナイロンなどの他の樹脂に比べて電
気絶縁抵抗がきわめて高く、一方誘電体力率
(tanδ)、誘電率はきわめて低い。また、溶剤とも
ほとんど反応せず、かつ柔軟で比重が高い。 両者を比較すると、PTFEはポリプロピレンに
対し、比重は2倍、比熱は1/2、伸びは10倍以上、
硬さは30〜40%と低く、誘電率も小さく、耐薬品
性も優れている。 この種のテープにおいて、比重が大きいことは
素子内外からの振動による共振が起こりにくいこ
とを意味する。また、伸びが大きく、かつ軟らか
いことにより、仮りに振動が加わつてもそれを短
時間で緩和させる作用を発揮する。さらには、電
解液中で電場が加えられたときにおいても、薬品
に浸透されることなく、かつ分極による電気的歪
みも小さいので、コンデンサの特性を変化させる
おそれもない。 特に、音響機器に用いられる電解コンデンサに
おいては、モータやトランスなどから発生する振
動、空気中を伝播する振動、および電気的振動な
どの影響による聴感上の歪みを大幅に緩和するこ
とができる。 以下、この考案の実施例を説明する。 《実施例》 定格電圧50V、静電容量100μF(直径12.5mm×軸
長20mm)のアルミニウム電解コンデンサにおい
て、そのコンデンサ素子の巻止めテープにシリコ
ン系感圧粘着剤を塗布した厚さ80μmのPTFEか
らなるテープを用いた。 〔比較例〕 コンデンサ素子の巻止めテープをポリプロピレ
ンとしたほかは、上記実施例と同じ。 上記実施例および比較例によるアルミニウム電
解コンデンサをCDプレーヤの出力カツプリング
コンデンサとして使用し、比較試聴した結果を次
表に示す。なお、数値は10点制であり、数値が大
きい程好ましい。
以上説明したように、この考案によれば、コン
デンサ素子の巻止めテープをポリ弗化エチレン系
樹脂としたことにより、モータやトランスなどか
ら発生する振動、空気中を伝播する振動、および
電気的振動などの影響による聴感上の歪みを大幅
に緩和することができ、特に音響機器に好適な電
解コンデンサが提供される。
デンサ素子の巻止めテープをポリ弗化エチレン系
樹脂としたことにより、モータやトランスなどか
ら発生する振動、空気中を伝播する振動、および
電気的振動などの影響による聴感上の歪みを大幅
に緩和することができ、特に音響機器に好適な電
解コンデンサが提供される。
第1図はこの考案の電解コンデンサにおけるコ
ンデンサ素子の一実施例を示した斜視図である。 図中、1はコンデンサ素子、2は巻止のテー
プ、3,4はリードである。
ンデンサ素子の一実施例を示した斜視図である。 図中、1はコンデンサ素子、2は巻止のテー
プ、3,4はリードである。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 アルミニウムなどからなる陽極箔と陰極箔とを
セパレータを挾んで巻回するとともに、その巻端
をテープにて巻止めてなるコンデンサ素子に電解
液を含浸し、同コンデンサ素子を有底筒状の外装
ケース内に収納し、同外装ケースの開口部を封口
してなる電解コンデンサにおいて、 上記テープは、ポリテトラフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラ
フルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、
テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、ポ
リクロロトリフルオロエチレンまたはクロロトリ
フルオロエチレン−エチレン共重合体からなるポ
リ弗化エチレン系樹脂からなることを特徴とする
電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6112989U JPH0537467Y2 (ja) | 1989-05-26 | 1989-05-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6112989U JPH0537467Y2 (ja) | 1989-05-26 | 1989-05-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH031527U JPH031527U (ja) | 1991-01-09 |
JPH0537467Y2 true JPH0537467Y2 (ja) | 1993-09-22 |
Family
ID=31589104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6112989U Expired - Lifetime JPH0537467Y2 (ja) | 1989-05-26 | 1989-05-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0537467Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5076720B2 (ja) * | 2007-08-07 | 2012-11-21 | 株式会社Jvcケンウッド | スピーカユニット組立て治具、及び組立て方法 |
JP5822099B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2015-11-24 | 日本ケミコン株式会社 | 電解コンデンサ |
JP5696829B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2015-04-08 | 日本ケミコン株式会社 | 電解コンデンサ |
-
1989
- 1989-05-26 JP JP6112989U patent/JPH0537467Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH031527U (ja) | 1991-01-09 |
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