JPH0537005Y2 - - Google Patents

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JPH0537005Y2
JPH0537005Y2 JP7091887U JP7091887U JPH0537005Y2 JP H0537005 Y2 JPH0537005 Y2 JP H0537005Y2 JP 7091887 U JP7091887 U JP 7091887U JP 7091887 U JP7091887 U JP 7091887U JP H0537005 Y2 JPH0537005 Y2 JP H0537005Y2
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hot water
heat insulator
water channel
flange
carburetor
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、内燃機関の気化器と吸気マニホルド
の接続部に設けられる気化器の温水加熱装置に関
する。
[従来の技術] 一般に、気化器のフランジは、そのフランジ下
面と吸気マニホルド上面との間にヒートインシユ
レータとガスケツトを介装して吸気マニホルドに
接続される。この気化器と吸気マニホルドとの接
続部においては、吸気マニホルド側からの温水を
ヒートインシユレータに設けた貫通孔を通して気
化器フランジ部に導き、気化器フランジ部を加熱
してその近傍にあるスロツトルバルブ、スロー系
燃料通路部を加熱し、これらの部分の冷間時のア
イシングを防止するようにした気化器の温水加熱
構造が知られている(たとえば実開昭59−196563
号公報、特開昭59−203859号公報)。
この従来の気化器の温水加熱装置は、たとえば
第6図に示すように構成されていた(特開昭59−
203859号公報)。図において、1が気化器の下部、
2が気化器フランジを示しており、気化器フラン
ジ2は、板状のヒートインシユレータ3、ガスケ
ツト4a,4bを介して吸気マニホルド5の上面
に接続されている。ヒートインシユレータ3には
貫通孔6が設けられ、吸気マニホルド5の温水通
路7からの温水が貫通孔6を通して気化器フラン
ジ2の下面側に設けられた温水通路8に導かれる
ようになつており、気化器フランジ2の加熱によ
りスロツトルバルブ9部、スロー系燃料通路部
(図示略)等のアイシングを防止するようになつ
ていた。
[考案が解決しようとする問題点] ところが、上記のような従来構造では、貫通孔
6を通して導かれる温水は単に気化器フランジ2
の温水通路8に導入されるのみであるから、気化
器フランジ2の下面側が十分に広い範囲にわたつ
て加熱されず、また、温水は単に循環されるだけ
であるから、温水による加熱効率が必ずしも高い
とはいえず、気化器フランジ2の加熱が不十分で
アイシング防止効果が不十分であるおそれがあつ
た。
本考案は上記のような従来構造に比べ、気化器
フランジを一層効率よく十分に加熱できるように
し、アイシングの発生を確実に防止して冷間時始
動性をさらに向上させることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的に沿う本考案の気化器の温水加熱装置
は、気化器フランジ下面と吸気マニホルド上面と
の間にヒートインシユレータを介装し、該ヒート
インシユレータに設けられた貫通孔を介して気化
器フランジ内に形成された温水路に吸気マニホル
ド側から温水を導くようにした気化器の温水加熱
装置において、貫通孔近傍のヒートインシユレー
タ上面に、気化器フランジ下面に向かつて開口し
つつヒートインシユレータ上面に沿つて延びる温
水路を設け、該ヒートインシユレータ上面温水路
を気化器フランジ内温水路に連通させるととも
に、気化器フランジ下面とヒートインシユレータ
上面との間でかつ貫通孔とヒートインシユレータ
上面温水路との間に、貫通孔とヒートインシユレ
ータ上面温水路とを連通する微小隙間を設け、か
つヒートインシユレータ上面温水路に、該温水路
内の温水を該温水路から排出する排水路を接続し
たものから成る。
上記微小隙間は、ヒートインシユレータと気化
器フランジ下面と間にガスケツトを介装する場合
には、該ガスケツトの貫通孔とヒートインシユレ
ータ上面温水路との間の部分を切り欠くことによ
つて容易に形成される。
[作用] このような気化器の温水加熱装置においては、
気化器フランジ内温水路に貫通孔から導入された
温水により、気化器フランジが内部から加熱され
るとともに、気化器フランジ下面に向かつて開口
しつつヒートインシユレータ上面に沿つて延びる
ヒートインシユレータ上面温水路に導入される温
水により、気化器フランジはその下面側からも加
熱される。したがつて、気化器フランジは十分に
広い範囲にわたつて、かつ内部側からも下面側か
らも加熱されることになり、従来構造に比べ気化
器フランジは迅速にかつ十分に加熱される。
また、貫通孔とヒートインシユレータ上面温水
路とは微小隙間によつて連通されているので、該
微小隙間からもヒートインシユレータ上面温水路
内に温水が流入する。この温水の流れは、気化器
フランジ内温水路からヒートインシユレータ上面
温水路内に導入され、ヒートインシユレータ上面
温水路内を流れる温水の流れをかき乱すことにな
るので、ヒートインシユレータ上面温水路内を流
れる温水と気化器フランジ下面との間の熱伝達率
が高められ、気化器フランジ下面加熱効率が高め
られて、一層効率よくかつ十分に気化器フランジ
が加熱され、アイシング防止性能が高められる。
[実施例] 以下に、本考案の望ましい実施例を、図面を参
照して説明する。
第1図ないし第5図は、本考案の一実施例に係
る気化器の温水装置を示しており、11が気化
器、12が吸気マニホルドを示している。気化器
11の下部フランジ13と吸気マニホルド12の
上面との間には、板状体からなるヒートインシユ
レータ14と、ガスケツト15a,15bとが介
装されており、気化器11と吸気マニホルド12
とはこれらの部材を介して接続されている。ヒー
トインシユレータ14とガスケツト15a,15
bには、気化器11のプライマリ側ボア16およ
びセカンダリ側ボア17と吸気マニホルド12の
集合部18とを連通する開口が設けられている。
吸気マニホルド12の集合部18の下部には、
温水通路19からの温水が導かれる温水室20が
形成されており、温水通路19あるいは温水室2
0からは、気化器プライマリ側において吸気マニ
ホルド12の上面へと延びる温水路21が設けら
れている。この温水路21は、その吸気マニホル
ド12上面側において、対応する位置に設けられ
たガスケツト15a,15bの穴およびヒートイ
ンシユレータ14に設けられた貫通孔22に連通
している。
気化器フランジ13内には温水路23が設けら
れており、温水路23は気化器フランジ13下面
の異なる位置に開口して、その一方が貫通孔22
に連通している。他方の開口は、ヒートインシユ
レータ14の上面に形成されたヒートインシユレ
ータ上面温水路24の一端側に連通している。ヒ
ートインシユレータ上面温水路24は、気化器フ
ランジ13の下面に向かつて開口しつつヒートイ
ンシユレータ14上面に沿つて延び、気化器フラ
ンジ13の下面の十分に広い範囲にわたつてい
る。ヒートインシユレータ上面温水路24の気化
器フランジ温水路23の開口と反対側の端部に
は、該温水路24内の温水を該温水路24から排
出する排水路25が設けられており、排水路25
は吸気マニホルド12の下面側に接続されたパイ
プ26に連通されており、温水はパイプ26を通
してウオータバイパスパイプ(図示略)に戻され
る。また気化器フランジ13の下面とヒートイン
シユレータ14の上面との間でかつ貫通孔22と
ヒートインシユレータ上面温水路24との間に
は、貫通孔22とヒートインシユレータ上面温水
路24とを連通する微小隙間27が形成されてい
る。微小隙間27は、ガスケツト15aの上記部
分(第5図の斜線部分)を切り欠くことによつて
形成されている。
気化器11のプライマリ側ボア16内のフラン
ジ13近傍には、スロツトルバルブ28が設けら
れており、該スロツトル部にはスロー系燃料通路
29が開口されている。
上記のように構成された実施例装置において
は、第4図および第5図に示すように、吸気マニ
ホルド12の下部温水室20側からの温水は、吸
気マニホルド12内の温水路21からヒートイン
シユレータ14の貫通孔22を通して気化器フラ
ンジ内温水路23へと送られる。気化器フランジ
内温水路23内を流れた温水は、ヒートインシユ
レータ上面温水路24の一端側へと流入し、ヒー
トインシユレータ上面温水路24内を流れて他端
側の排水路25から排出される。また、上記温水
の流れとは別に、ヒートインシユレータ14上面
の微小隙間27を通して、貫通孔22からヒート
インシユレータ上面温水路24に第5図の矢印の
ように温水が流入し、該流入によりヒートインシ
ユレータ上面温水路24内を排水路25へと流れ
ている温水の流れがかき乱される。
気化器フランジ13は、温水路23内を流れる
温水によつて内部側から加熱されると同時に、気
化器フランジ13下面に開口しつつ延びているヒ
ートインシユレータ上面温水路24内を流れる温
水によつて、その下面側からも十分に広い範囲に
わたつて加熱されるので、従来の単なる気化器フ
ランジ内温水路のみによる加熱に比べ、十分にか
つ広い範囲にわたつて加熱される。その結果、気
化器フランジ13の温度は、熱量的にも十分な加
熱により迅速に加熱され、フランジ近傍に位置す
るスロツトルバルブ28部、スロー系燃料通路2
9部も迅速に加熱されて冷間時のアイシングが防
止される。
また、微小隙間27からの温水によるヒートイ
ンシユレータ上面温水路24内の流れのかき乱し
作用により、ヒートインシユレータ上面温水路2
4内温水による気化器フランジ13下面の加熱効
果が増大されるので、一層加熱効率が高められ、
より迅速な加熱が確保される。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の気化器の温水加
熱装置によるときは、ヒートインシユレータ上面
にも気化器フランジ下面を加熱する十分に広い範
囲にわたる温水路を設けるとともに、ヒートイン
シユレータの貫通孔から微小隙間を介して温水を
導入することによりヒートインシユレータ上面温
水路内の温水の流れをかき乱して加熱効率を高め
るようにしたので、気化器フランジを内部側から
と下面側とから効率よく加熱して、その温度を十
分にかつ迅速に高めることができ、冷間時のアイ
シングの発生を一層確実に防止することができる
という効果が得られる。
また、本考案構造は、吸気マニホルドから気化
器フランジまでの間に配管が不要であるから、良
好な組付性をもつて安価に実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る気化器の温水
加熱装置の縦断面図、第2図は第1図の装置の部
分透視平面図、第3図は第2図の装置の正面図、
第4図は第1図の装置の拡大部分縦断面図、第5
図は第4図の−線に沿う平面図、第6図は従
来(特開昭59−203859号公報)の気化器の温水加
熱装置の縦断面図、である。 11……気化器、12……吸気マニホルド、1
3……気化器フランジ、14……ヒートインシユ
レータ、15a,15b……ガスケツト、16…
…プライマリ側ボア、17……セカンダリ側ボ
ア、18……集合部、19……温水通路、20…
…温水室、21……吸気マニホルド内温水路、2
2……貫通孔、23……気化器フランジ内温水
路、24……ヒートインシユレータ上面温水路、
25……排水路、27……微小隙間、28……ス
ロツトルバルブ、29……スロー系燃料通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 気化器フランジ下面と吸気マニホルド上面との
    間にヒートインシユレータを介装し、該ヒートイ
    ンシユレータに設けられた貫通孔を介して気化器
    フランジ内に形成された温水路に吸気マニホルド
    側から温水を導くようにした気化器の温水加熱装
    置において、前記貫通孔近傍のヒートインシユレ
    ータ上面に、気化器フランジ下面に向かつて開口
    しつつヒートインシユレータ上面に沿つて延びる
    温水路を設け、該ヒートインシユレータ上面温水
    路を前記気化器フランジ内温水路に連通させると
    ともに、前記気化器フランジ下面とヒートインシ
    ユレータ上面との間でかつ前記貫通孔と前記ヒー
    トインシユレータ上面温水路との間に、貫通孔と
    ヒートインシユレータ上面温水路とを連通する微
    小隙間を設け、かつ前記ヒートインシユレータ上
    面温水路に、該温水路内の温水を該温水路から排
    出する排水路を接続したことを特徴とする気化器
    の温水加熱装置。
JP7091887U 1987-05-14 1987-05-14 Expired - Lifetime JPH0537005Y2 (ja)

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JPS63183360U JPS63183360U (ja) 1988-11-25
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JP2569999Y2 (ja) * 1992-05-20 1998-04-28 日産工機株式会社 ニューマチックガバナーの凍結防止装置

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JPS63183360U (ja) 1988-11-25

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