JPH0536962Y2 - - Google Patents

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JPH0536962Y2
JPH0536962Y2 JP8483288U JP8483288U JPH0536962Y2 JP H0536962 Y2 JPH0536962 Y2 JP H0536962Y2 JP 8483288 U JP8483288 U JP 8483288U JP 8483288 U JP8483288 U JP 8483288U JP H0536962 Y2 JPH0536962 Y2 JP H0536962Y2
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JP
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slider
pulley
camshaft
engine
weight roller
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車輌用エンジンの吸気と排気のバルブ
タイミングを調整する装置、具体的にはツインカ
ムエンジンのエンジン回転数に応じて吸排気バル
ブのリフト特性を変え得るようにした可変バルブ
タイミング装置に関する。
〔従来技術〕
ツインカムエンジンにおいて吸排気バルブのリ
フト特性はエンジンの性能、性格を左右する重要
な要素となつている。従来からエンジンの使用条
件に応じて適切なバルブタイミングを設定するた
めに、カムシヤフトにヘリカルスプライン係合す
るスライダーを装着し、該スライダーを油圧等の
アクチユエータで軸方向に移動させるようにし、
アクチユエータの制御をエンジン回転数や負荷に
応じてコントローラにより行うバルブタイミング
制御システムが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のバルブタイミング制御システムはカムシ
ヤフトに位相差を与えるためのスライダーを、エ
ンジンの回転数や負荷等を検出し、この検出信号
を用いて油圧装置等で移動させているので、全体
の構造が複雑となり、形状や重量も大きく、コス
ト高となる問題があり、このため高級乗用車にし
か使用されていなかつた。
本考案は構造が簡素で小形軽量に構成され、作
動も確実で二輪車、軽自動車を含む一般の大衆乗
用車に安価に採用し得る可変バルブタイミング装
置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案による可変バルブタイミング装置は、カ
ムシヤフトの外周にスプライン係合されかつスプ
リング力で該シヤフトの後方へ向けて押圧されて
いるスライダーと、前記カムシヤフトに軸方向移
動不能に軸支されかつ前記スライダーとヘリカル
スプライン係合するプーリと、前記スライダーに
固着されかつ前記プーリの端面との間にテーパ状
空間部を画成するリアカバーと、前記テーパ状空
間部に収納されたウエイトローラとを有し、前記
プーリがエンジンクランク軸に回転連結されエン
ジンの回転速度に応じて前記ウエイトローラの作
用で前記スライダーの軸方向位置が変化し、前記
ヘリカルスプライン係合によつて前記プーリと前
記カムシヤフトの位相差がもたらされるようにし
たものである。
〔作用〕
エンジン出力軸に歯付きベルトを介して連結さ
れるプーリの回転により、スプライン係合してい
るスライダーを介してカムシヤフトが回転すると
ともにプーリ内のウエイトローラも回転する。エ
ンジンの高速回転時には前記ウエイトローラがそ
の遠心力で半径方向外方へ移動し、その軸方向分
力により該ローラとテーパ係合しているリアカバ
ーがスライダーとともにカムシヤフトの先端側へ
スプリング力に抗して移動し、前記プーリと前記
スライダーとのヘリカルスプライン係合で該プー
リと前記カムシヤフトの回転方向位相差が生じ
る。エンジンのアイドリング時あるいは低速走行
時には前記ウエイトローラの遠心力が低下し、前
記スプリング力によつて前記スライダーが元の位
置へ戻り、位相差がなくなる。スプリングのばね
定数と前記ローラの重量を予め適切に設定してお
くことにより、エンジン回転数に応じて前記スラ
イダーの軸方向位置を可変にでき、吸気側および
排気側の2つのカムシヤフト間の位相差の大きさ
や位相差とエンジン回転数の関係を任意に選定し
てバルブタイミングを可変にできる。
〔実施例〕
次に本考案を実施例について図面を参照して説
明する。
第1図は本考案の実施例の縦断面図であり、カ
ムシヤフト1の外周にころがり軸受11を介して
プーリ2が軸支されている。プーリ2の外周はス
プロケツト2aが形成され、図示しないエンジン
クランク軸に歯付きベルトを介して連結されてい
る。プーリ2の先端面即ちバルブカム(図示省
略)と反対側の端面は中心側が凹となつたテーパ
面が形成されている。
カムシヤフト1の外周には該シヤフトとスプラ
イン係合して軸方向に移動可能なスライダー5が
装着されている。このスライダー5はまたプーリ
2の内径部2bとヘリカルスプライン係合してい
る。さらにスライダー5の外周部には、前記プー
リ2のテーパ付き先端面と対向するテーパ面4a
をもつリアカバー4が止め輪13によつて固定さ
れ、これによつてプーリ2の凹形の先端面が該カ
バーで蓋閉されている。スライダー5の先端部と
カムシヤフト先端にナツト8により固定された端
板7との間に、該スライダーをシヤフト先端側へ
向けて押圧するリターンスプリング6が装着され
ている。
図示のようにプーリ2の凹形の先端面とリアカ
バー4のテーパ面4aとによつてこの間に周方向
外方が先細となつたテーパ状空間部15が画成さ
れる。そしてこのテーパ状空間部15内にウエイ
トローラ3が該プーリおよび該リアカバーに接す
るように収納されている。後述の如くウエイトロ
ーラ3はプーリ2およびリアカバー4の回転によ
り遠心力で外方へ移動するがこのウエイトローラ
2の動きを潤滑するためにリアカバー4とプーリ
2との間にOリング14が介在されてシールされ
ている。またスライダー5の軸方向移動をなめら
かにするためにカムシヤフト1とスライダー5間
にブツシユ等のすべり軸受9が装着され、リアカ
バー4とスライダー5の間にもブツシユ10が介
在されている。12はプーリ2とカムシヤフト1
間のころがり軸受11の止め輪である。なお第1
図は、カムシヤフト1の中心から上側半体部分が
高速回転時の状態、下側半体部分が停止時の状態
を表わしている。
このような構成において、エンジンのクランク
軸から歯付きベルトを介してプーリ2を駆動する
ことにより、プーリ2とスライダー5間のヘリカ
ルスプライン係合およびスライダー5とカムシヤ
フト1間のスプライン係合を介してカムシヤフト
1に回転力が伝達され、スライダー5、リアカバ
ー4およびウエイトローラ3も同方向に回転す
る。エンジン回転数が上昇するとウエイトローラ
3に遠心力が発生し、該ローラとテーパ面4aで
係合しているリアカバー4に該ローラによる軸方
向分力が作用し、この軸方向分力がリターンスプ
リング6のばね力に打ち勝つとリアカバー4を介
してスライダー5をシヤフト前方へ移動させる。
前述の如くスライダー5はヘリカルスプラインで
プーリ2と係合しているので、スライダー5の軸
方向移動に伴ない、カムシヤフト1とプーリ2間
に回転方向の位相ずれが生じ、その結果、吸気側
カムシヤフトと排気側カムシヤフト間に位相差を
与える。
エンジン回転数が低下すると、ウエイトローラ
3の遠心力が弱まり、リターンスプリング6の力
でスライダー5が元の位置に戻り、プーリ2とカ
ムシヤフト1間の位相差もなくなる。ウエイトロ
ーラ3の重さ、リターンスプリング6のばね定数
を適切に設定しておくことにより、スライダー5
を中間位置に保持することもでき、このようにし
てカムシヤフトとプーリ間、あるいは2つのカム
シヤフト(吸気側、排気側)間の位相差の大きさ
や、位相差とエンジン回転数の関係を任意に選定
することができ、エンジン回転数に比例したバル
ブタイミングを可変できる。第2図に本考案によ
るスライダーの変位特性の一例、即ちエンジン回
転数(横軸)に対するスライダーの軸方向変位
(縦軸)との関係を示す。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、スライダ
ーおよびヘリカルスプライン係合を用いた可変バ
ルブタイミング装置において、前記スライダーの
移動動作を、内蔵したローラの遠心力を利用して
行わせるようにしたので、従来の油圧アクチユエ
ータを用いる場合と比べて構造がはるかに簡素か
つ小形、軽量となり、作動も確実で故障が少な
く、低コストの可変バルブタイミング装置が得ら
れる効果がある。低コスト、小形、軽量の故に、
高級車のみならず、一般大衆四輪車、軽自動車、
二輪車にも効果的適用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例の縦断面図、第2図
は本考案の実施例におけるスライダー変位特性を
示す図である。 1……カムシヤフト、2……プーリ、3……ウ
エイトローラ、4……リアカバー、5……スライ
ダー、6……リターンスプリング、15……テー
パ状空間部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カムシヤフトの外周にスプライン係合されかつ
    スプリング力で該シヤフトの後方へ向けて押圧さ
    れているスライダーと、前記カムシヤフトに軸方
    向移動不能に軸支されかつ前記スライダーとヘリ
    カルスプライン係合するプーリと、前記スライダ
    ーに固着されかつ前記プーリの端面との間にテー
    パ状空間部を画成するリアカバーと、前記テーパ
    状空間部に収納されたウエイトローラとを有し、
    前記プーリがエンジンクランク軸に回転連結され
    エンジンの回転速度に応じて前記ウエイトローラ
    の作用で前記スライダーの軸方向位置が変化し、
    前記ヘリカルスプライン係合によつて前記プーリ
    と前記カムシヤフトの位相差がもたらされること
    を特徴とする可変バルブタイミング装置。
JP8483288U 1988-06-27 1988-06-27 Expired - Lifetime JPH0536962Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8483288U JPH0536962Y2 (ja) 1988-06-27 1988-06-27

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8483288U JPH0536962Y2 (ja) 1988-06-27 1988-06-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH027306U JPH027306U (ja) 1990-01-18
JPH0536962Y2 true JPH0536962Y2 (ja) 1993-09-20

Family

ID=31309513

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8483288U Expired - Lifetime JPH0536962Y2 (ja) 1988-06-27 1988-06-27

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JP5353465B2 (ja) * 2009-06-18 2013-11-27 スズキ株式会社 エンジンの動弁装置
JP6350187B2 (ja) * 2014-10-03 2018-07-04 スズキ株式会社 エンジンの動弁装置

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JPH027306U (ja) 1990-01-18

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