JPH0536631Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0536631Y2 JPH0536631Y2 JP18441286U JP18441286U JPH0536631Y2 JP H0536631 Y2 JPH0536631 Y2 JP H0536631Y2 JP 18441286 U JP18441286 U JP 18441286U JP 18441286 U JP18441286 U JP 18441286U JP H0536631 Y2 JPH0536631 Y2 JP H0536631Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- chamber
- gas
- valve
- hydraulic
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 claims description 21
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 16
- 239000011435 rock Substances 0.000 description 4
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は岩盤等を破砕する場合に使用されるガ
ス式油圧打撃工具、特に該工具における駆動手段
の改良に関する。
ス式油圧打撃工具、特に該工具における駆動手段
の改良に関する。
(従来の技術)
一般に、岩盤等を破砕する場合には、所謂油圧
ブレーカと称される打撃工具が使用されており、
この種打撃工具は、通常シリンダ本体内に往復動
可能に支持されたピストンを油圧により往復動さ
せて、該ピストンにより同じく上記シリンダ本体
の先端に往復動可能に支持されたチゼルの後端を
打撃し、その衝撃でチゼルの先端を岩盤等に食い
込ませるようにしたものである。
ブレーカと称される打撃工具が使用されており、
この種打撃工具は、通常シリンダ本体内に往復動
可能に支持されたピストンを油圧により往復動さ
せて、該ピストンにより同じく上記シリンダ本体
の先端に往復動可能に支持されたチゼルの後端を
打撃し、その衝撃でチゼルの先端を岩盤等に食い
込ませるようにしたものである。
そして、例えば特開昭52−100302号公報に記載
されているように、油圧ブレーカに備えられた切
換弁を切換えることにより、該ブレーカ本体内に
往復動可能に支持された打撃ピストンに油圧を作
用させて、該打撃ピストンを往復動させることに
より該ブレーカの先端に支持されたチゼルを打撃
するように構成されている。
されているように、油圧ブレーカに備えられた切
換弁を切換えることにより、該ブレーカ本体内に
往復動可能に支持された打撃ピストンに油圧を作
用させて、該打撃ピストンを往復動させることに
より該ブレーカの先端に支持されたチゼルを打撃
するように構成されている。
(考案が解決しようとする問題点)
ところで、上記従来例においては、打撃ピスト
ンを駆動するために油圧ポンプで発生させた油圧
の一部が、切換弁を切換えるために消費されてお
り、その為、打撃ピストン側に供給される油圧が
減少することになる。その結果、上記打撃ピスト
ンのチゼルに対する打撃力が弱められて、当該油
圧ブレーカの出力が低下することになつていた。
また、これを解消しようとすれば容量の大なる油
圧ポンプの使用を余儀なくされ、この種油圧ブレ
ーカが特に大型化することになつていた。
ンを駆動するために油圧ポンプで発生させた油圧
の一部が、切換弁を切換えるために消費されてお
り、その為、打撃ピストン側に供給される油圧が
減少することになる。その結果、上記打撃ピスト
ンのチゼルに対する打撃力が弱められて、当該油
圧ブレーカの出力が低下することになつていた。
また、これを解消しようとすれば容量の大なる油
圧ポンプの使用を余儀なくされ、この種油圧ブレ
ーカが特に大型化することになつていた。
そこで本考案は、油圧と共にガス圧を利用して
シリンダ本体内に摺動可能に内設されたピストン
を駆動させて、該ピストンにより、同じくシリン
ダ本体の先端に摺動可能に支持されたチゼルを打
撃するようにしたガス式油圧打撃工具において、
上記ピストンを駆動するために油圧源で発生させ
た油圧を、該ピストンを駆動するために可及的効
率良く利用することにより、出力の低下を招くこ
とのないガス式油圧打撃工具を提供することを目
的とする。
シリンダ本体内に摺動可能に内設されたピストン
を駆動させて、該ピストンにより、同じくシリン
ダ本体の先端に摺動可能に支持されたチゼルを打
撃するようにしたガス式油圧打撃工具において、
上記ピストンを駆動するために油圧源で発生させ
た油圧を、該ピストンを駆動するために可及的効
率良く利用することにより、出力の低下を招くこ
とのないガス式油圧打撃工具を提供することを目
的とする。
(問題点を解決するための手段)
上記の目的を達成するために、本考案は次のよ
うに構成したことを特徴とする。
うに構成したことを特徴とする。
即ち、シリンダ本体内に摺動可能に内設された
ピストンと、該ピストンにより画成された前室お
よび後室と、該前室と油圧源とを常時接続し且つ
後室をドレンさせて上記ピストンを後退させると
共に、上記前室および後室と油圧源とを接続して
上記ピストンを前進させるバルブと、上記シリン
ダ本体内における上記ピストンの後端部に形成さ
れて圧縮気体が封入されたガス室とを有するガス
式油圧打撃工具において、上記バルブが摺動可能
に内装されたバルブ作動室に油圧源を常時連通さ
せて上記ピストンを後退させる状態に上記バルブ
を切換えるための作動油供給通路と、上記バルブ
作動室と上記ガス室との間に設けられ、上記ピス
トンの後退時に圧縮されるガス室内の圧縮気体の
圧力により該ピストンを前進させる状態に上記バ
ルブを切換えるための圧縮気体通路とを設けた構
成とする。
ピストンと、該ピストンにより画成された前室お
よび後室と、該前室と油圧源とを常時接続し且つ
後室をドレンさせて上記ピストンを後退させると
共に、上記前室および後室と油圧源とを接続して
上記ピストンを前進させるバルブと、上記シリン
ダ本体内における上記ピストンの後端部に形成さ
れて圧縮気体が封入されたガス室とを有するガス
式油圧打撃工具において、上記バルブが摺動可能
に内装されたバルブ作動室に油圧源を常時連通さ
せて上記ピストンを後退させる状態に上記バルブ
を切換えるための作動油供給通路と、上記バルブ
作動室と上記ガス室との間に設けられ、上記ピス
トンの後退時に圧縮されるガス室内の圧縮気体の
圧力により該ピストンを前進させる状態に上記バ
ルブを切換えるための圧縮気体通路とを設けた構
成とする。
(作用)
上記の構成によれば、バルブ作動室内における
バルブを切換えることによりシリンダ本体内に摺
動可能に内設されたピストンが前後動されること
になるのであるが、この場合、上記バルブ作動室
と圧縮気体が封入されたガス室との間に圧縮気体
通路が設けられて、上記ピストンの後退時に圧縮
される圧縮気体の圧力を上記バルブに作用させて
ピストンを前進させる状態に該バルブを切換える
ようになつているので、油圧源で発生させたピス
トンを駆動するための油圧のうち、上記バルブを
切換えるために消費される油圧の消費量が従来に
比べて少なくて済むことになる。その結果、油圧
源より供給される油圧の大部分が上記ピストンの
駆動用として使用されることになり、本考案にお
けるガス式油圧打撃工具の出力を低下させること
がない。
バルブを切換えることによりシリンダ本体内に摺
動可能に内設されたピストンが前後動されること
になるのであるが、この場合、上記バルブ作動室
と圧縮気体が封入されたガス室との間に圧縮気体
通路が設けられて、上記ピストンの後退時に圧縮
される圧縮気体の圧力を上記バルブに作用させて
ピストンを前進させる状態に該バルブを切換える
ようになつているので、油圧源で発生させたピス
トンを駆動するための油圧のうち、上記バルブを
切換えるために消費される油圧の消費量が従来に
比べて少なくて済むことになる。その結果、油圧
源より供給される油圧の大部分が上記ピストンの
駆動用として使用されることになり、本考案にお
けるガス式油圧打撃工具の出力を低下させること
がない。
(実施例)
次に本考案の具体的な実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
第1図に示すように、本実施例のガス式油圧打
撃工具1は、本体を構成するシリンダ2と、該シ
リンダ2内に前後動可能(図において左右方向)
に内設されたピストン部材3と、該ピストン部材
3と同一軸心上に位置するように上記シリンダ本
体2の先端部に前後動可能に支持されたチゼル4
とを有する。そして上記ピストン部材3の中間部
には大径のピストン部3aが形成されていると共
に、該ピストン部3aの前後方には夫々前室5お
よび後室6が形成されている。更に、上記ピスト
ン部材3の先端部3bが、第1図に示すように該
ピストン部材3の前進行程における終端に達した
ときに上記チゼル4の後端部4aに当接すると共
に、同じく該ピストン部材3の後端部3cが、シ
リンダ本体2の後部に形成されて例えばチツソガ
ス等の圧縮気体が封入されたガス室7内に突入さ
れている。
撃工具1は、本体を構成するシリンダ2と、該シ
リンダ2内に前後動可能(図において左右方向)
に内設されたピストン部材3と、該ピストン部材
3と同一軸心上に位置するように上記シリンダ本
体2の先端部に前後動可能に支持されたチゼル4
とを有する。そして上記ピストン部材3の中間部
には大径のピストン部3aが形成されていると共
に、該ピストン部3aの前後方には夫々前室5お
よび後室6が形成されている。更に、上記ピスト
ン部材3の先端部3bが、第1図に示すように該
ピストン部材3の前進行程における終端に達した
ときに上記チゼル4の後端部4aに当接すると共
に、同じく該ピストン部材3の後端部3cが、シ
リンダ本体2の後部に形成されて例えばチツソガ
ス等の圧縮気体が封入されたガス室7内に突入さ
れている。
また、上記シリンダ本体2の上部には、バルブ
作動室8が配置されていると共に、このバルブ作
動室8内に上記ピストン部材3を前後動させるた
めのバルブ9が摺動可能に内装され且つ該バルブ
9の前後端面には直径の異なる大径ロツド部材1
0aおよび小径ロツド部材10bが夫々当接され
ている。そして、上記バルブ作動室8には、油圧
ポンプ等(図示せず)の適当な油圧源に接続され
て高圧の作動油が供給される給油ポートAならび
に該作動油をドレンさせるための排油ポートB
と、上記給油ポートAより供給された作動油を常
時上記大径ロツド部材10aの端面に作用させる
ための作動油供給通路11とが形成されている。
そして、上記バルブ9の外周に形成された凹部を
介して上記給油ポートAとピストン部3aの前方
に形成された前室5とを接続して、該前室5内に
常時作動油を供給するための供給通路12が形成
されていると共に、上記バルブ9の前後動に伴つ
て、ピストン部3aの後方に形成された後室6と
上記給油ポートAないしは排油ポートBを接続し
て、該後室6内に作動油を供給しあるいは該後室
6内の作動油をドレンさせるための給排通路13
が設けられている。また、第1図に示すように、
上記ピストン部3aの前進時においては、後室6
を介して上記小径ロツド部材10bの端部と排油
ポートBとを接続すると共に、第2図に示すよう
に、上記ピストン部3aの後退時には、前室5を
介して該小径ロツド部材10bの端部と給油ポー
トAとを接続する給排通路14が形成されてお
り、更に、上記バルブ作動室8とガス室7との間
には、圧縮気体通路15が形成されて、該ガス室
7内に予め封入され且つ所定圧力に圧縮された圧
縮気体がバルブ9の後端面を押圧するように構成
されている。
作動室8が配置されていると共に、このバルブ作
動室8内に上記ピストン部材3を前後動させるた
めのバルブ9が摺動可能に内装され且つ該バルブ
9の前後端面には直径の異なる大径ロツド部材1
0aおよび小径ロツド部材10bが夫々当接され
ている。そして、上記バルブ作動室8には、油圧
ポンプ等(図示せず)の適当な油圧源に接続され
て高圧の作動油が供給される給油ポートAならび
に該作動油をドレンさせるための排油ポートB
と、上記給油ポートAより供給された作動油を常
時上記大径ロツド部材10aの端面に作用させる
ための作動油供給通路11とが形成されている。
そして、上記バルブ9の外周に形成された凹部を
介して上記給油ポートAとピストン部3aの前方
に形成された前室5とを接続して、該前室5内に
常時作動油を供給するための供給通路12が形成
されていると共に、上記バルブ9の前後動に伴つ
て、ピストン部3aの後方に形成された後室6と
上記給油ポートAないしは排油ポートBを接続し
て、該後室6内に作動油を供給しあるいは該後室
6内の作動油をドレンさせるための給排通路13
が設けられている。また、第1図に示すように、
上記ピストン部3aの前進時においては、後室6
を介して上記小径ロツド部材10bの端部と排油
ポートBとを接続すると共に、第2図に示すよう
に、上記ピストン部3aの後退時には、前室5を
介して該小径ロツド部材10bの端部と給油ポー
トAとを接続する給排通路14が形成されてお
り、更に、上記バルブ作動室8とガス室7との間
には、圧縮気体通路15が形成されて、該ガス室
7内に予め封入され且つ所定圧力に圧縮された圧
縮気体がバルブ9の後端面を押圧するように構成
されている。
上記の構成によれば、バルブ9が第1図に示す
ような状態にあるとすれば、給油ポートAより供
給される高圧の作動油がバルブ9の外周に形成さ
れた凹部を介して供給通路12内に導入されるこ
とになり、これにより前室5内に作動油が供給さ
れると共に、後室6内と排油ポートBとが給排通
路13を介して接続されているので、該後室6内
の作動油がドレンされることになる。これによ
り、ピストン部材3におけるピストン部3aが前
室5側に供給された作動油の圧力により後退(第
1図において右方向に移動)し、第2図に示すご
とく状態となる。この時、ガス室7内に封入され
た圧縮気体が、ピストン部材3における後端部3
cの該ガス室7内への突入により更に圧縮される
と共に、上記ピストン部3aの後退により前室5
内に供給された作動油が給排通路14を介して小
径ロツド部材10bの端面に作用することにな
る。この場合、小径ロツド部材10bの端面に作
用する油圧力と、上記バルブ9の後端面に作用す
るガス圧の和が、該バルブ9の前端面に当接した
大径ロツド部材10aの端面に作用する油圧力よ
りも大なるように設定しておけば、該バルブ9が
押圧されて第3図に示す状態に移動することにな
る。そして、このような状態となれば、給油ポー
トAと後室6とが給排通路13を介して接続され
て該後室6内に作動油が供給されることになる。
この場合、本実施例においてはピストン部3aに
おける前室5側と後室6側とに位置する夫々の受
圧面積が等しくされているので、本来ならば該ピ
ストン部3aがいずれの方向へも移動しないので
あるが、上記のごとくピストン部材3の後端部3
cにより圧縮状態にある圧縮気体の圧力が該後端
部3cに作用することになり、この圧力によりピ
ストン部材3の全体が前進することになる。そし
て、第4図に示すように、ピストン部材3におけ
る先端部3bが、シリンダ本体2の先端に摺動自
在に支持されたチゼル4の後端部4aを打撃し、
この衝撃力によりチゼル4の先端部が岩盤等に食
い込んで、これを破砕することになる。また、こ
の時、ピストン部材3の前進に伴つて、該ピスト
ン部材3の後端部3cも前進することになり、ガ
ス室7内に封入された圧縮気体の圧力が当初の状
態に低下することになるので、大径ロツド部材1
0aの端面に作用する油圧力が、小径ロツド部材
10bの端面に作用する油圧力とバルブ9の後端
面に作用するガス圧との和より大きくなり、この
為、該バルブ9が再び第1図に示すごとく状態に
押し戻されることになる。これにより、後室6と
排油ポートBとが給排通路13を介して接続され
て、該後室6内の作動油がドレンされると共に、
上記小径ロツド部材10bの端面に作用していた
作動油も給排通路14および後室6を介してドレ
ンされることになる。そして、再び給油ポートA
より供給通路12を介して前室5内へ高圧の作動
油が供給されて、上記のごとく動作が繰り返され
ることになる。
ような状態にあるとすれば、給油ポートAより供
給される高圧の作動油がバルブ9の外周に形成さ
れた凹部を介して供給通路12内に導入されるこ
とになり、これにより前室5内に作動油が供給さ
れると共に、後室6内と排油ポートBとが給排通
路13を介して接続されているので、該後室6内
の作動油がドレンされることになる。これによ
り、ピストン部材3におけるピストン部3aが前
室5側に供給された作動油の圧力により後退(第
1図において右方向に移動)し、第2図に示すご
とく状態となる。この時、ガス室7内に封入され
た圧縮気体が、ピストン部材3における後端部3
cの該ガス室7内への突入により更に圧縮される
と共に、上記ピストン部3aの後退により前室5
内に供給された作動油が給排通路14を介して小
径ロツド部材10bの端面に作用することにな
る。この場合、小径ロツド部材10bの端面に作
用する油圧力と、上記バルブ9の後端面に作用す
るガス圧の和が、該バルブ9の前端面に当接した
大径ロツド部材10aの端面に作用する油圧力よ
りも大なるように設定しておけば、該バルブ9が
押圧されて第3図に示す状態に移動することにな
る。そして、このような状態となれば、給油ポー
トAと後室6とが給排通路13を介して接続され
て該後室6内に作動油が供給されることになる。
この場合、本実施例においてはピストン部3aに
おける前室5側と後室6側とに位置する夫々の受
圧面積が等しくされているので、本来ならば該ピ
ストン部3aがいずれの方向へも移動しないので
あるが、上記のごとくピストン部材3の後端部3
cにより圧縮状態にある圧縮気体の圧力が該後端
部3cに作用することになり、この圧力によりピ
ストン部材3の全体が前進することになる。そし
て、第4図に示すように、ピストン部材3におけ
る先端部3bが、シリンダ本体2の先端に摺動自
在に支持されたチゼル4の後端部4aを打撃し、
この衝撃力によりチゼル4の先端部が岩盤等に食
い込んで、これを破砕することになる。また、こ
の時、ピストン部材3の前進に伴つて、該ピスト
ン部材3の後端部3cも前進することになり、ガ
ス室7内に封入された圧縮気体の圧力が当初の状
態に低下することになるので、大径ロツド部材1
0aの端面に作用する油圧力が、小径ロツド部材
10bの端面に作用する油圧力とバルブ9の後端
面に作用するガス圧との和より大きくなり、この
為、該バルブ9が再び第1図に示すごとく状態に
押し戻されることになる。これにより、後室6と
排油ポートBとが給排通路13を介して接続され
て、該後室6内の作動油がドレンされると共に、
上記小径ロツド部材10bの端面に作用していた
作動油も給排通路14および後室6を介してドレ
ンされることになる。そして、再び給油ポートA
より供給通路12を介して前室5内へ高圧の作動
油が供給されて、上記のごとく動作が繰り返され
ることになる。
以上のごとく本実施例のガス式油圧打撃工具1
においては、バルブ作動室8内おけるバルブ9を
摺動させることにより、シリンダ本体2内に前後
動可能に内設されたピストン部材3を前後動させ
るように構成されているのであるが、この場合、
上記バルブ作動室8と圧縮気体が封入されたガス
室7との間に圧縮気体通路15が設けられて、上
記ピストン部材3の後退時において該ピストン部
材3の後端部3cにより圧縮される圧縮気体を上
記バルブ9に作用させて該バルブ9を切換えるよ
うにしたので、油圧源で発生させたピストン部材
3を駆動するための油圧のうち、上記バルブを切
換えるために消費される油圧の消費量が従来に比
べて少なくて済むことになる。その結果、油圧源
より供給される油圧の大部分が上記ピストン部材
3の駆動用として使用されることになり、当該ガ
ス式油圧打撃工具の出力を低下させることがな
い。
においては、バルブ作動室8内おけるバルブ9を
摺動させることにより、シリンダ本体2内に前後
動可能に内設されたピストン部材3を前後動させ
るように構成されているのであるが、この場合、
上記バルブ作動室8と圧縮気体が封入されたガス
室7との間に圧縮気体通路15が設けられて、上
記ピストン部材3の後退時において該ピストン部
材3の後端部3cにより圧縮される圧縮気体を上
記バルブ9に作用させて該バルブ9を切換えるよ
うにしたので、油圧源で発生させたピストン部材
3を駆動するための油圧のうち、上記バルブを切
換えるために消費される油圧の消費量が従来に比
べて少なくて済むことになる。その結果、油圧源
より供給される油圧の大部分が上記ピストン部材
3の駆動用として使用されることになり、当該ガ
ス式油圧打撃工具の出力を低下させることがな
い。
尚、第5図に示すように、バルブ9′の後端部
外周に段部9a′を形成し、該段部9a′に油圧を作
用させると共に、該バルブ9′の後端面に、圧縮
気体通路15′を介してガス室7′に封入された圧
縮気体の圧力を直接作用させるように構成しても
良い。この場合には、上記バルブ9′における後
端部を比較的大径とすることが可能となり、この
大径な後端部のみにシール部材16′を介装する
ことにより、作動油内に圧縮気体が混入して気泡
を発生させたり、あるいは逆に圧縮気体内に作動
油が混入するといつた事態を確実に防止すること
ができて、シール性が一段と向上することにな
る。
外周に段部9a′を形成し、該段部9a′に油圧を作
用させると共に、該バルブ9′の後端面に、圧縮
気体通路15′を介してガス室7′に封入された圧
縮気体の圧力を直接作用させるように構成しても
良い。この場合には、上記バルブ9′における後
端部を比較的大径とすることが可能となり、この
大径な後端部のみにシール部材16′を介装する
ことにより、作動油内に圧縮気体が混入して気泡
を発生させたり、あるいは逆に圧縮気体内に作動
油が混入するといつた事態を確実に防止すること
ができて、シール性が一段と向上することにな
る。
(考案の効果)
以上のごとく本考案は、ガス圧と油圧とを併用
してシリンダ本体内に摺動可能に内設されたピス
トンを前後動させて、同じく該シリンダ本体の先
端に摺動可能に支持されたチゼルを打撃すること
により、岩盤等を破砕するようにしたガス式油圧
打撃工具において、上記ピストンを前後動させる
ためのバルブの切換用に、ピストンの後退により
圧縮されうガス室内の圧縮気体の圧力を作用させ
るようにしたので、油圧源で発生させたピストン
を駆動するための油圧のうち、上記バルブを切換
えるために消費される油圧の消費量が従来に比べ
て少なくて済むことになる。その結果、油圧源よ
り供給される油圧の大部分がピストンを駆動する
ために消費されることになつて、該油圧をピスト
ンを駆動するために可及的効率良く使用すること
が可能となり、当該ガス式油圧打撃工具の出力を
低下させることがない。
してシリンダ本体内に摺動可能に内設されたピス
トンを前後動させて、同じく該シリンダ本体の先
端に摺動可能に支持されたチゼルを打撃すること
により、岩盤等を破砕するようにしたガス式油圧
打撃工具において、上記ピストンを前後動させる
ためのバルブの切換用に、ピストンの後退により
圧縮されうガス室内の圧縮気体の圧力を作用させ
るようにしたので、油圧源で発生させたピストン
を駆動するための油圧のうち、上記バルブを切換
えるために消費される油圧の消費量が従来に比べ
て少なくて済むことになる。その結果、油圧源よ
り供給される油圧の大部分がピストンを駆動する
ために消費されることになつて、該油圧をピスト
ンを駆動するために可及的効率良く使用すること
が可能となり、当該ガス式油圧打撃工具の出力を
低下させることがない。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1〜第
4図は本実施例に係るガス式油圧打撃工具の各作
動状態を夫々示す縦断面図、第5図はバルブ形状
の異つた他の実施例を示す縦断面図である。 1……ガス式油圧打撃工具、2……シリンダ本
体、3……ピストン部材、3a……ピストン部、
5……前室、6……後室、7……ガス室、8……
バルブ作動室、9……バルブ、11……作動油供
給通路、15……圧縮気体通路。
4図は本実施例に係るガス式油圧打撃工具の各作
動状態を夫々示す縦断面図、第5図はバルブ形状
の異つた他の実施例を示す縦断面図である。 1……ガス式油圧打撃工具、2……シリンダ本
体、3……ピストン部材、3a……ピストン部、
5……前室、6……後室、7……ガス室、8……
バルブ作動室、9……バルブ、11……作動油供
給通路、15……圧縮気体通路。
Claims (1)
- シリンダ本体内に摺動可能に内設されたピスト
ンと、該ピストンにより画成された前室および後
室と、該前室と油圧源とを常時接続し且つ後室を
ドレンさせて上記ピストンを後退させると共に、
上記前室および後室と油圧源とを接続して上記ピ
ストンを前進させるバルブと、上記シリンダ本体
内における上記ピストンの後端部に設けられて圧
縮気体が封入されたガス室とを有するガス式油圧
打撃工具において、上記バルブが摺動可能状態に
内装されたバルブ作動室に油圧源を常時連通させ
て上記ピストンを後退させる状態に上記バルブを
切換えるための作動油供給通路と、上記バルブ作
動室と上記ガス室との間に設けられ、上記ピスト
ンの後退時に圧縮されるガス室内の圧縮気体の圧
力により該ピストンを前進させる状態に上記バル
ブを切換えるための圧縮気体通路とを設けたこと
を特徴とするガス式油圧打撃工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18441286U JPH0536631Y2 (ja) | 1986-11-29 | 1986-11-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18441286U JPH0536631Y2 (ja) | 1986-11-29 | 1986-11-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6391386U JPS6391386U (ja) | 1988-06-13 |
JPH0536631Y2 true JPH0536631Y2 (ja) | 1993-09-16 |
Family
ID=31132059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18441286U Expired - Lifetime JPH0536631Y2 (ja) | 1986-11-29 | 1986-11-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0536631Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5841015B2 (ja) * | 2012-06-22 | 2016-01-06 | 日本ニューマチック工業株式会社 | 衝撃動工具 |
-
1986
- 1986-11-29 JP JP18441286U patent/JPH0536631Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6391386U (ja) | 1988-06-13 |
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