JPH0536546A - トランス用コア及びその製法 - Google Patents

トランス用コア及びその製法

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JPH0536546A
JPH0536546A JP18760091A JP18760091A JPH0536546A JP H0536546 A JPH0536546 A JP H0536546A JP 18760091 A JP18760091 A JP 18760091A JP 18760091 A JP18760091 A JP 18760091A JP H0536546 A JPH0536546 A JP H0536546A
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JP
Japan
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core
mold
shaped core
transformer
shaped
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JP18760091A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Kaneko
芳秋 金子
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 U字型コアの特定部分にクラックを発生させ
ないトランス用コア及びその製法を提供するようにす
る。 【構成】 一対のU字型コアの内壁面の少なくとも一部
に閉磁路に沿う凸条部17a,17bを設けてトランス
用コアを構成するようにする。また、製造時にはU字型
コア成型用金型1の中型4として、前記凸条部17a,
17bに対応した凹条溝7a,7bを形成したものを用
いて、コアの原料粉末を圧縮成型する。前記凹条溝が成
型時空気逃げ溝として働くことにより、U字型コアの特
定部分にクラックは発生しない

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対のU字型コアを一
体に接合して閉磁路を形成するトランス用コア及びその
製法に関する。
【0002】
【従来の技術】トランス用コアとして図6に示すよう
に、例えばフェライトから成る第1の脚部32aと第2
の脚部32bと、各脚部32a,32bに結合する腹部
33とにより構成されたU字型コア31が知られてい
る。第1の脚部32aの断面は方形状に形成されると共
に、第2の脚部32bの断面は円形状に形成されてい
る。
【0003】図6のU字型コア31を一対用い、各対応
する第1の脚部32aの接合面同士及び第2の脚部32
bの接合面同士を結合して、第2の脚部32bにコイル
を巻装することによりトランスが完成する。
【0004】このようなU字型コア31は以下のよう
な、図7乃至図9に示したようなU字型コア成型用金型
21を用いて製造される。
【0005】図7は図9のD−D線断面図、図8は図7
のA−A線断面図、図9は平面図である。U字型コア成
型用金型21は、U字型コア31の外形を成型する空間
領域Sを有する枠型22と、この枠型22の空間領域S
に内在し前記U字型コア31の第1及び第2の脚部32
a,32bを成型する領域を形成する第1の下型23及
び第2の下型25と中型24と、前記枠型22の空間領
域Sに挿入され前記U字型コア31の腹部33を成型す
る領域を形成する上型26とを有している。
【0006】前記第1の下型23と、中型24と、第2
の下型25とはそれぞれ独立に上下動し、別々に調整可
能になっている。
【0007】このような構造のU字型コア成型用金型2
1を用い、前記空間領域Sにコアの原料粉末を充填した
後、図7の破線のように上型26を挿入することにより
前記原料粉末を圧縮する。この後前記第1の下型23
と、中型24と、第2の下型25とを下方に移動すれ
ば、図6に示すようなU字型コア31の成型体がU字型
コアの成型用金型21から脱型して得られる。この成型
体は続いて焼成処理されることにより、図6のU字型コ
ア31が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のトラン
ス用コアでは、前記U字型コア成型用金型21を用いて
U字型コア31の成型を行うとき、各脚部32a,32
bと腹部33との係合部あるいはこの付近Pに、図6に
示すようにクラック35が発生し易いという問題があ
る。これはコアの原料粉末を各型によって圧縮する際、
原料粉末と各型との間に存在している空気が各型によっ
て押圧されて、前記結合部あるいはこの付近Pに逃げる
ためにこれが原因でクラックが発生し易くなるためと考
えられる。
【0009】本発明は以上のような問題に対処してなさ
れたもので、U字型コアの特定部分にクラックを発生さ
せないトランス用コア及びその製法を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のトランス用コアは、一対のU字型コアを一
体に接合して閉磁路を形成するトランス用コアであっ
て、前記一対のコアの内壁面の少なくとも一部に前記閉
磁路に沿う凸条部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、本発明のトランス用コアの製法は、
U字型コアの外形を成型する空間領域を有する枠型と、
この枠型の空間領域に内在し前記U字型コアの第1及び
第2の脚部を成型する領域を形成する第1の下型及び第
2の下型と、第1及び第2の下型間に配置され各下型に
対向する面に長さ方向に沿う凹条溝を有する中型と、前
記枠型の空間領域に挿入され前記U字型コアの腹部を成
型する領域を形成する上型とから成るU字型コア成型用
金型を用い、前記空間領域にコアの原料粉末を充填した
後、上型によりこの原料粉末を圧縮することを特徴とす
るものである。
【0012】
【作用】本発明のトランス用コアの構成によれば、一対
のU字型コアの内壁面の少なくとも一部に閉磁路に沿う
ように凸条部を設けるようにしたので、U字型コアの特
定部分にクラックは発生しない。
【0013】また、本発明のトランス用コアの製法によ
れば、U字型コア成型用金型の特に中型として、第1及
び第2の下型に対向する面に長さ方向に沿う凹条溝を有
する形状のものを用いるようにしたので、充填した原料
粉末を圧縮する際前記凹条溝が空気逃げ溝として働くよ
うになるため、U字型コアの特定部分にクラックを発生
させないトランス用コアの製法を提供することができ
る。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0015】図1は本発明のトランス用コアの実施例を
示す斜視図で、例えばフェライトから成る第1の脚部1
2aと第2の脚部12bと、各脚部12a,12bに結
合する腰部13とによりU字型コア11が構成され、第
1の脚部12aの断面は方形状に形成されると共に、第
2の脚部12bの断面は円形状に形成されている。ま
た、各脚部12a,12bの内壁面には長さ方向に沿う
凸条部17a,17bが設けられている。この長さ方向
とは、後述のようにトランスの閉磁路が形成される場
合、この閉磁路に一致した方向を示している。
【0016】図1のU字型コア11を一対用い、図2の
ように各対応する第1の脚部12aの接合面同士及び第
2の脚部12bの接合面同士を結合して、第2の脚部1
2bにコイル15を巻装することによりトランス16が
完成する。これによって、各U字型コア11には、各脚
部12a,12b、各腰部13をを介して閉磁路が形成
されることになる。
【0017】このような本実施例のトランス用コアによ
れば、トランスを構成する各U字型コア11の各脚部1
2a,12bの内壁面には閉磁路に沿って凸条部17
a,17bが設けられているので、従来のように各脚部
と腰部との結合部あるいはこの付近には何らクラックが
発生しない。従ってU字型コアの特定部分にクラックの
存在しないトランス用コアを得ることができる。
【0018】次に図1の本実施例トランス用コアの製法
を以下説明する。このようなトランス用コアは、図3乃
至図5に示したようなU字型コア成型用金型1を用いて
製造される。
【0019】図3は図5のE−E線断面図、図4は図3
のF−F線断面図、図5は平面図である。U字型コア成
型用金型1は、U字型コア11の外形を成型する空間領
域Sを有する枠型2と、この枠型2の空間領域Sに内在
し前記U字型コア11の第1及び第2の脚部12a,1
2bを成型する領域を形成する第1の下型3及び第2の
下型5と、第1及び第2の下型3,5間に配置され各下
型3,5に対向する面に長さ方向に沿う凹条溝7a,7
bを有する中型4と、前記枠型2の空間領域Sに挿入さ
れ前記U字型コア11の腰部13を成型する領域を形成
する上型6とを有している。
【0020】このような構造のU字型コア成型用金型1
を用い、前記空間領域Sにコアの原料粉末を充填した
後、図3の破線のように上型6を挿入することにより前
記原料粉末を圧縮する。この後前記第1の下型3と、中
型4と、第2の金型5とを下方に移動すれば、図1に示
すようなU字型コア11の成型体がU字型コア成型用金
型1から脱型して得られる。この成型体は続いて焼成処
理されることにより、図1のU字型コア11が得られ
る。
【0021】このようなトランス用コアの製法によれ
ば、U字型コア成型用金型1の一構成要素である中型4
として、第1及び第2の下型3,5に対向する面に長さ
方向に沿う凹条溝7a,7bを形成した形状のものを用
いるようにしたので、枠型2の空間領域Sに充填したコ
アの原料粉末を圧縮する際、原料粉末と各型との間に存
在している空気は前記凹条溝7a,7bを介して周囲に
逃げるようになる。
【0022】従って、従来のようにこの空気が各型によ
って押圧されて前記結合部あるいはこの付近に逃げるこ
とはなくなるためU字型コア11に対してこの特定部分
にクラックを発生させないように成型することができ
る。
【0023】なお、本文実施例では各U字型コア11の
各脚部12a,12bの内壁面に長さ方向(閉磁路方
向)のほぼ全長にわたって、凸条部17a,17bを設
けた例で示したが、この凸条部17a,17bは全長に
わたって設けないで少なくとも部分的に設けるだけでも
効果的である。
【0024】さらに、中型4は第1及び第2の下型3,
5と独立に設けた例で説明したが、この中型4は下型
3,5と一体化した形状にして用いるようにしても良
い。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1の構
成によれば、一対のU字型コアの内壁面の少なくとも一
部に閉磁路に沿うように凸条部を設けるようしたので、
特定部分にクラックの発生しないトランス用コアを提供
することができる。
【0026】また、本発明の請求項2の構成によれば、
U字型コア成型用金型の中型として第1及び第2の下型
に対向する面に長さ方向に沿う凹条溝を形成した形状の
ものを用いて成型を行うようにしたので、原料粉末の圧
縮の際前記凹条溝を空気逃げ溝として働かせることがで
きるため、U字型コアの特定部分にクラックを発生させ
ないトランス用コアの製法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランス用コアの実施例を示す斜視図
である。
【図2】図1のコアを接合して組立てたトランスを示す
平面図である。
【図3】本発明のトランス用コアの製法に用いられるU
字型コア成型用治具を示す図5のE−E線断面図であ
る。
【図4】本発明のトランス用コアの製法に用いられるU
字型コア成型用治具を示す図3のF−F線断面図であ
る。
【図5】本発明のトランス用コアの製法に用いられるU
字型コア成型用治具を示す平面図である。
【図6】従来のトランス用コアを示す斜視図である。
【図7】従来のトランス用コアの製法に用いられるU字
型コア成型用治具を示す図9のD−D線断面図である。
【図8】従来のトランス用コアの製法に用いられるU字
型コア成型用治具を示す図7のA−A線断面図である。
【図9】従来のトランス用コアの製法に用いられるU字
型コア成型用治具を示す平面図である。
【符号の説明】 1 U字型コア成型用金型 2 枠型 3,5 下型 4 中型 6 上型 7a,7b 凹条溝 11 U字型コア 12a,12b 脚部 13 腰部 17a,17b 凸条部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のU字型コアを一体に接合して閉磁
    路を形成するトランス用コアであって、前記一対のコア
    の内壁面の少なくとも一部に前記閉磁路に沿う凸条部を
    設けたことを特徴とするトランス用コア。
  2. 【請求項2】 U字型コアの外形を成型する空間領域を
    有する枠型と、この枠型の空間領域に内在し前記U字型
    コアの第1及び第2の脚部を成型する領域を形成する第
    1の下型及び第2の下型と、第1及び第2の下型間に配
    置され各下型に対向する面に長さ方向に沿う凹条溝を有
    する中型と、前記枠型の空間領域に挿入され前記U字型
    コアの腹部を成型する領域を形成する上型とから成るU
    字型コア成型用金型を用い、前記空間領域にコアの原料
    粉末を充填した後、上型によりこの原料粉末を圧縮する
    ことを特徴とするトランス用コアの製法。
JP18760091A 1991-07-26 1991-07-26 トランス用コア及びその製法 Withdrawn JPH0536546A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130127574A1 (en) * 2011-03-30 2013-05-23 Sumitomo Electric Sintered Alloy, Ltd. Outer core manufacturing method, outer core, and reactor
US9722479B2 (en) 2012-08-03 2017-08-01 Eocycle Technologies Inc. Wind turbine comprising a transverse flux electrical machine
US9876401B2 (en) 2012-10-17 2018-01-23 Eocycle Technologies Inc. Transverse flux electrical machine rotor

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Effective date: 19981008