JPH053650A - 2自由度アクチユエータ - Google Patents

2自由度アクチユエータ

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JPH053650A
JPH053650A JP18322991A JP18322991A JPH053650A JP H053650 A JPH053650 A JP H053650A JP 18322991 A JP18322991 A JP 18322991A JP 18322991 A JP18322991 A JP 18322991A JP H053650 A JPH053650 A JP H053650A
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Takayoshi Nakao
隆義 中尾
Toshio Matsumoto
敏雄 松本
Sumitoshi Sonoda
澄利 園田
Hirohiko Goto
博彦 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 回転動作と軸方向移動動作を同時に行う回転
移動軸を備えた2自由度アクチュエータにおいて、強磁
性体よりなる中空円筒状の前記回転移動軸の外周に設け
た前記回転移動軸を回転する回転手段と、前記回転移動
軸を非接触で支持する軸受手段と、前記回転移動軸の内
周に設けた前記回転移動軸を軸方向に移動する軸方向移
動手段とを設けたものである。 【効果】 軸方向長さが短くなるので、小形の2自由度
アクチュエータを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体製造プロセスな
ど、真空あるいは清浄な環境で運転される製造設備にお
ける材料運搬、およびハンドリングを行うための2自由
度を有するアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2自由度を有するアクチュエータ
は図2に示すように、円筒状のフレーム1の内側に回転
用モータ2のリング状の固定子21と直線移動用のリニ
アモータ3のリング状の固定子31とを軸方向に並べて
固定してある。固定子21、31の内側には回転モータ
2の回転子22とリニアモータ3の移動子32を固定し
た回転移動軸4を設け、回転移動軸4の一方端にはスラ
スト板41を設けてある。固定子21、31を挟んで両
側のフレーム1の内側にはラジアル磁気軸受を構成する
案内用電磁石5およびラジアル方向のギャップセンサ5
1を設け、フレーム1の一方端にはスラスト板41に対
向するスラストギャップセンサ6を設けて、回転移動軸
4を非接触で支持するようにしてある。また、リング状
の第1の固定子の内側に軸受を介して第1の回転子を設
け、第1の回転子の内側にリング状の第2の固定子を設
け、第2の固定子の内側に軸受を介して第2の回転子を
設けた2軸駆動用モータが開示されている(例えば特開
平1−177847号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、半導体製造
設備内を真空環境にするためには、真空にするまでの排
気時間の短縮、および高真空化に伴う装置内の小形化は
必須条件であるが、上記回転モータとリニアモータをフ
レームの中に軸方向に並べて設けたものは、アクチュエ
ータが軸方向に長くなり、半導体製造設備等の中での占
有体積が大きくなり、装置の小形化を阻害するという欠
点があった。また、特開平1−177847号に開示さ
れた2軸駆動用モータによって回転と軸方向移動の両方
の動作をさせる場合、2軸のうちの一方の回転軸の回転
動作を直線運動に変換する必要があり、そのための変換
装置を必要とし、半導体設備等に利用する場合、その装
置の中での占有体積が大きくなるという欠点があった。
本発明は、半導体製造設備等の小形化に寄与する小形の
アクチュエータを提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転動作と軸
方向移動動作を同時に行う回転移動軸を備えた2自由度
アクチュエータにおいて、強磁性体よりなる中空円筒状
の前記回転移動軸の外周に設けた前記回転移動軸を回転
する回転手段と、前記回転移動軸を非接触で支持する軸
受手段と、前記回転移動軸の内周に設けた前記回転移動
軸を軸方向に移動する軸方向移動手段とを設けたもので
ある。とくに、前記回転手段を、前記回転移動軸の一方
端に設けられた前記回転移動軸の回転方向位置を検出す
る回転位置センサと、前記回転移動軸の外周中央部に固
定された永久磁石よりなる回転子と、前記回転子に空隙
を介して対向するように中空円筒状のフレームの内周に
固定し、前記回転位置センサの検出値が所定値に入るよ
うに励磁する電機子巻線を備えた固定子とから構成した
ものである。また、前記軸方向移動手段を、前記回転移
動軸の内周中央部に移動ストローク分の距離だけ離して
固定した二つの互いに異極に着磁された永久磁石よりな
る移動子と、前記回転移動軸の内周側に前記回転移動軸
と同心に設けられた中空状の固定軸と、前記固定軸の内
周に設けた前記回転移動軸の軸方向位置を検出する軸方
向位置センサと、前記固定軸の外周に前記移動子に空隙
を介して対向するように固定し、前記軸方向位置センサ
の検出値が所定値に入るように励磁する電機子巻線を備
えた固定子とから構成したものである。また、前記軸受
手段を、前記回転移動軸の内周に空隙を介して対向する
ように前記固定軸の外周に、かつ前記軸方向移動手段の
固定子の両側に固定したギャップセンサと、前記回転移
動軸の外周に空隙を介して対向するように、かつ前記回
転手段の固定子の両側に設けて前記フレームの内周に固
定し、前記ギャップセンサの検出値が所定値に入るよう
に励磁する励磁巻線を備えた案内用電磁石とから構成し
たものである。
【0005】
【作用】回転移動軸の外周に回転手段と磁気軸受からな
る軸受手段と回転位置センサを配置して回転移動軸の回
転方向の位置決めをすると共に、回転移動軸の内周にリ
ニアモータからなる軸方向移動手段とギャップセンサと
軸方向位置センサを配置して軸方向の位置決めを行うよ
うにしてあるので、回転モータとリニアモータの両方を
串刺しにした長さを軸方向に取る必要がなく、軸方向長
さが短い2自由度を有するアクチュエータを構成するこ
とができる。
【0006】
【実施例】本発明を図に示す実施例について説明する。
図1は本発明の実施例を示す側断面図で、円筒状のフレ
ーム1の内側のほぼ中央部に永久磁石形同期電動機から
なる回転用モータ2のリング状の固定子21を固定し、
固定子21の内周には空隙を介して対向する永久磁石か
らなる回転子22を設け、回転子22を強磁性体よりな
る中空円筒状の回転移動軸4の外周に固定してある。回
転移動軸4の内周には移動ストローク分だけ距離を離し
て固定した2つのそれぞれ異極になるように着磁したリ
ング状の永久磁石からなるリニアモータ3の移動子32
を固定してある。回転移動軸4の一方端にはロボットの
アームなどの負荷を取りつける取付け部42を設け、取
付け部42の外周には回転移動軸4の回転位置を検出す
るための円周方向に等ピッチで複数個の凸極を設けたテ
ィース体43を固定し、フレーム1の一方端に設けた少
なくとも2組の磁気抵抗素子からなる回転位置センサ4
4によって回転移動軸4の回転方向の位置を検出するよ
うにしてある。また、フレーム1の内側の固定子21か
ら回転移動軸4の軸方向移動量以上離れた両側には回転
移動軸4に空隙を介して対向して、円周方向に90度の
間隔をもって配置したそれぞれ2組、合計8個の案内用
電磁石5を固定してある。
【0007】固定子1の他方端には円板状のブラケット
7を固定し、ブラケット7の中心部に回転移動軸4と同
心に中空状の固定軸8の一方端を固定し、固定軸8の外
周にはリニアモータ3の移動子32の2個の永久磁石に
それぞれ空隙を介して対向する2個の互いに逆方向に円
筒状に巻回された電機子巻線からなる固定子31を固定
してある。また、固定軸8の外周の固定子31の両側
に、回転移動軸4の内周に空隙を介して対向し、円周方
向に90度の間隔をもって配置した1組2個のギャップ
センサ51をそれぞれ固定してある。ギャップセンサ5
1はC形形状の積層鉄心に巻回された励磁巻線と検出巻
線からなり、ギャップによるパーミアンス変化を検出す
るギャップトランス形の検出器である。取付け部42の
固定軸8の端部に対向する面には棒状鉄心91の端部を
固定し、棒状鉄心91の側面は固定軸8の内周に空隙を
介して対向するようにしてあり、固定軸8の内周に円筒
状に巻回した励磁巻線と検出巻線からなる軸方向位置セ
ンサ9によって棒状鉄心91の位置の変化によるパーミ
アンスの変化を検出することにより、回転移動軸4の軸
方向の位置を検出するようにしてある。固定軸8の他方
端には補助軸受81を設け、取付け部42の固定軸8に
対向する面に設けた凹部に緩く嵌合させて、磁気軸受が
作動しない時に回転移動軸4を保持するようにしてあ
る。次に動作について説明すると、まず、ギャップセン
サ51によって検出した空隙値が所定の目標に入るよう
に案内用電磁石5の励磁を行う。また、直線位置センサ
9により得られた軸方向の位置検出値が所定の目標値に
入るようにリニアモータ3の固定子31を励磁する。こ
の状態で回転移動軸4は回転用モータ2の固定子21お
よびリニアモータ3の固定子31に対して非接触で支持
され、リニアモータ3により、例えば一点鎖線で示すよ
うに回転移動軸4を上昇させる軸方向動作および回転モ
ータ2による回転動作の2自由度動作を行うことができ
る。
【0008】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、回
転移動軸の外周に回転モータとラジアル磁気軸受と回転
位置センサを配置し、内周にリニアモータとギャップセ
ンサと軸方向位置センサを配置して回転方向と軸方向の
位置決めを行うようにしてあるので、回転モータとリニ
アモータの両方を串刺しにした長さを軸方向に取る必要
がなく、軸方向長さが短くなるので、リニアモータの長
さとほぼ同じ長さの2自由度のアクチュエータを構成す
ることができ、半導体製造設備等の小形化に寄与する小
形のアクチュエータを提供するができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側断面図である。
【図2】従来例を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 回転用モー
タ 21 固定子 22 回転子 3 リニアモータ 31 固定子 32 移動子 4 回転移動軸 42 取付け部 43 ティース
体 44 回転位置センサ 5 案内用電磁
石 51 ギャップセンサ 7 ブラケット 8 固定軸 81 補助軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 博彦 福岡県北九州市八幡西区大字藤田2346番地 株式会社安川電機製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転動作と軸方向移動動作を同時に行う
    回転移動軸を備えた2自由度アクチュエータにおいて、
    強磁性体よりなる中空円筒状の前記回転移動軸の外周に
    設けた前記回転移動軸を回転する回転手段と、前記回転
    移動軸を非接触で支持する軸受手段と、前記回転移動軸
    の内周に設けた前記回転移動軸を軸方向に移動する軸方
    向移動手段とを設けたことを特徴とする2自由度アクチ
    ュエータ。
  2. 【請求項2】 前記回転手段を、前記回転移動軸の一方
    端に設けられた前記回転移動軸の回転方向位置を検出す
    る回転位置センサと、前記回転移動軸の外周中央部に固
    定された永久磁石よりなる回転子と、前記回転子に空隙
    を介して対向するように中空円筒状のフレームの内周に
    固定し、前記回転位置センサの検出値が所定値に入るよ
    うに励磁する電機子巻線を備えた固定子とから構成した
    請求項1記載の2自由度アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記軸方向移動手段を、前記回転移動軸
    の内周中央部に移動ストローク分の距離だけ離して固定
    した二つの互いに異極に着磁された永久磁石よりなる移
    動子と、前記回転移動軸の内周側に前記回転移動軸と同
    心に設けられた中空状の固定軸と、前記固定軸の内周に
    設けた前記回転移動軸の軸方向位置を検出する軸方向位
    置センサと、前記固定軸の外周に前記移動子に空隙を介
    して対向するように固定し、前記軸方向位置センサの検
    出値が所定値に入るように励磁する電機子巻線を備えた
    固定子とから構成した請求項1または2記載の2自由度
    アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記軸受手段を、前記回転移動軸の内周
    に空隙を介して対向するように前記固定軸の外周に、か
    つ前記軸方向移動手段の固定子の両側に固定したギャッ
    プセンサと、前記回転移動軸の外周に空隙を介して対向
    するように、かつ前記回転手段の固定子の両側に設けて
    前記フレームの内周に固定し、前記ギャップセンサの検
    出値が所定値に入るように励磁する励磁巻線を備えた案
    内用電磁石とから構成した請求項1から3までのいずれ
    か1項に記載の2自由度アクチュエータ。
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