JPH0536247B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はウエザストリツプに関し、特にサツシ
ユレスドア車のボデイサイドウエザストリツプに
適するものである。

［従来の技術］ 従来のウエザストリツプの一例を、第２図乃至
第４図に示す（実開昭52−33820号公報参照）。同
図において１はサツシユレスドア、２はこのドア
１に開時に格納される昇降式窓パネルとしてのド
アガラス、３は車体の窓開口周縁部を構成するル
ーフサイドレールで、アウタパネル３ａとインナ
パネル３ｂとで閉断面を形成している。

４はルーフサイドレールアウタパネル３ａに固
着されたドリツプチヤンネル、５はルーフサイド
レールアウタパネル３ａにビス６止めにより固定
されたチヤンネル状リテーナ、７はこのリテーナ
５に固定されドリツプチヤンネルを覆うドリツプ
モール、８はリテーナ５に嵌装された取付基部９
と、この取付基部９の内外両端部間に架設され、
取付基部９と共に中空部１０を形成するシールリ
ツプ１１とからなるスポンジゴム製ボデイサイド
ウエザストリツプ（以下単にウエザストリツプと
称す）で、ガラス２閉時にはガラスの端縁部がシ
ールリツプ１１に弾接して車室内外をシールする
ようにしている。

１２はシールリツプ１１の外側部から取付基部
９の外端部に跨つて延びる硬質樹脂製のパネルホ
ルダとしてのガラスホルダで、第２図に示すよう
に前後２箇所に取り付き、ウエザストリツプのス
ポンジを突き合わせで成形されている。

なお他の類似した従来技術としては、実開昭56
−155919号公報や実開昭57−22416号公報がある。

［発明が解決しようとする問題点］ ところがこのようなガラスホルダ１２において
は、リテーナ５の外側チヤンネル折曲片５ａに上
端部１２ａが引つ掛かるいわゆる片持ちの保持と
なつているため、ガラス２に第４図で示すように
高速走行時のガラス吸い出し力Ｆがかかると、ガ
ラスホルダ１２が第４図に２点鎖線で示すように
矢印Ｚ方向に転び易く、ガラス保持力が弱くガラ
ス吸い出し防止性が不十分であるという問題点が
ある。

また、ドア開閉（開閉軌跡は第３図−）の
繰り返しにより、長期間使用するとガラスホルダ
１２とウエザストリツプ８との成形継目から亀裂
が生じ易くなり、シール不良を起こす心配もあ
る。

本発明は、この問題点に着目して成されたもの
で、吸い出し防止性に優れ、長期間使用によるシ
ール耐久性を向上させたウエザストリツプを提供
することを目的とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は上述した目的達成のため、車体の窓開
口周縁部に固定されたチヤンネル状リテーナに内
外両端部が嵌装された取付基部と、この取付基部
の内外両端部間に架設され、取付基部と共に中空
部を形成して昇降式窓パネルの端縁部が弾接して
車室内外をシールするシールリツプとを備えたウ
エザストリツプにおいて、前記シールリツプは窓
パネル閉時に窓パネルに接触するメインリツプ
と、このメインリツプの車外側端に連続して形成
され窓パネルの車外側への移動を規制するアウタ
リツプとを有し、このアウタリツプから取付基部
の外端部を経て取付基部の内端部に至る硬質パネ
ルホルダを内蔵したものである。

［実施例］ 第１図においてウエザストリツプ２０はステン
レス製チヤンネル状リテーナ３０を介して車体の
窓開口周縁部としてのルーフサイドレール（第２
図参照）に固定されている。このウエザストリツ
プ２０はスポンジ製ゴムにより押し出し成形さ
れ、リテーナ３０の内外チヤンネル折曲片３０
ｂ，３０ａに内外両端部２１ｂ，２１ａが嵌装さ
れた取付基部２１とこの取付基部２１の内外両端
部２１ｂ，２１ａ間に架設され取付基部２１と共
に中空部２２を形成して昇降式窓パネルとしての
サツシユレスドアガラス２の端縁部がガラス閉時
に弾接して車室内外をシールするシールリツプ２
３とを備えている。

しかもこのシールリツプ２３はドアガラス閉時
にドアガラス２に直接接触するメインリツプ２３
ａと、このメインリツプの外側端に連続して形成
され、高速走行時にドアガラス２の車室外への移
動（負圧に基づく吸い出しによる移動）を規制す
るアウタリツプ２３ｂとを有している。このアウ
タリツプ２３ｂだけではドアガラス２の吸い出し
移動を十分規制できないため、硬質樹脂製のパネ
ルホルダたるガラスホルダ４０がウエザストリツ
プ２０に一体成形により内蔵されている。

このガラスホルダ４０の取り付く箇所は第２図
で示すガラス１の前後上端部２箇所である。ガラ
スホルダ４０はアウタリツプ２３ｂから取付基部
２１の外端部２１ａを経て取付基部２１の内端部
２１ｂにまで延びており、リテーナ３０の外側チ
ヤンネル折曲片３０ａへの係合部４０ａが形成さ
れ、この係合部４０ａはウエザストリツプ表面に
露出している。

しかもガラスホルダ４０の前端部４０ｂはアウ
タリツプ２３ｂにより被覆され、直接ウエザスト
リツプ表面に露出しないようになつている。ガラ
スホルダ４０の後端部４０ｃはリテーナ３０の内
側チヤンネル折曲片３０ｂに嵌装される部位まで
延びている。

以上の構成により、高速走行時にガラス回りに
発生する負圧によつてガラス２に吸い出し力Ｆが
作用してガラス２が移動しようとすると、ガラス
ホルダ４０がアウタリツプ２３ｂと共にその移動
を規制する。この移動規制はガラスホルダ４０が
アウタリツプ２３ｂから取付基部２１の内外両端
部２１ｂ，２１ａにまで延びているため、リテー
ナ３０に対していわゆる両持ち支持となり、従来
のように転ぶことなく、しつかりとドアガラス２
を保持するのでガラス吸い出しによるシール不
良、吸い出し音発生を確実に防止する。

ガラスホルダ４０のガラス保持力の強さについ
て更に詳細に述べると、リテーナ３０の外側チヤ
ンネル折曲片３０ａとガラスホルダ４０の係合部
４０ａとの係合、及びリテーナ３０の内側チヤン
ネル折曲片３０ｂとガラスホルダ４０の後端部４
０ｃとの係合により、ガラスホルダ４０をリテー
ナ３０（ステンレス製であるためゴム製ウエザス
トリツプに比べると剛体に近い）で支持すること
になりガラスホルダ４０の転びは皆無となる。

また、ガラスホルダ４０の前端部４０ｂはスポ
ンジゴム製のアウタリツプ２３ｂによつて被覆さ
れているため、ドア開閉（軌跡は第１図矢印−
方向）を繰り返しての長期間使用でも、ガラス
ホルダ４０とウエザストリツプ２０との間で亀裂
が生じることがなく、シール性を耐久性よく確保
する。

［発明の効果］ 以上、本発明によれば、窓パネルの吸い出し防
止性を著しく向上でき、シール耐久性も著しく向
上できるという絶大な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す第２図−
線に沿う断面図、第２図は自動車の側面図、第
３図は従来例を示す第２図−線に沿う断面
図、第４図は従来例における窓パネル吸い出し状
態を示す図である。 （図面の主要な部分を示す符号の説明）、１…
…ドア、２……ドアガラス（窓パネル）、３……
ルーフサイドレール（車体の開口周縁部）、２０
……ウエザストリツプ、２１……取付基部、２１
ａ……外側端部、２１ｂ……内側端部、２２……
中空部、２３……シールリツプ、２３ａ……メイ
ンリツプ、２３ｂ……アウタリツプ、３０……リ
テーナ、３０ａ……外側チヤンネル折曲片、３０
ｂ……内側チヤンネル折曲片、４０……ガラスホ
ルダ（パネルホルダ）、４０ａ……係合部、４０
ｂ……前端部、４０ｃ……後端部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車体の窓開口周縁部に固定されたチヤンネル
   状リテーナに内外両端部が嵌装された取付基部
   と、この取付基部の内外両端部間に架設され、取
   付基部と共に中空部を形成して昇降式窓パネルの
   端縁部が弾接して車室内外をシールするシールリ
   ツプとを備えたウエザストリツプにおいて、前記
   シールリツプは窓パネル閉時に窓パネルに接触す
   るメインリツプと、このメインリツプの車外側端
   に連続して形成され窓パネルの車外側への移動を
   規制するアウタリツプとを有し、このアウタリツ
   プから取付基部の外端部を経て取付基部の内端部
   に至る硬質パネルホルダを内蔵したことを特徴と
   するウエザストリツプ。 ２ 前記パネルホルダにおけるウエザストリツプ
   取付基部の外端部に位置する部位にはリテーナの
   外側チヤンネル折曲片への係合部が形成されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   ウエザストリツプ。 ３ 前記パネルホルダにおけるウエザストリツプ
   取付基部の内端部に位置する部位はリテーナの内
   側チヤンネル折曲片に嵌装される部位にまで延び
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載のウエザストリツプ。