JPH0536176Y2 - - Google Patents
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- JPH0536176Y2 JPH0536176Y2 JP3094485U JP3094485U JPH0536176Y2 JP H0536176 Y2 JPH0536176 Y2 JP H0536176Y2 JP 3094485 U JP3094485 U JP 3094485U JP 3094485 U JP3094485 U JP 3094485U JP H0536176 Y2 JPH0536176 Y2 JP H0536176Y2
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Landscapes
- Measuring Volume Flow (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は内燃機関の吸気通路内に設けられたパ
ルス駆動型熱式エアフローセンサの吸入空気重量
補正装置、特に機関の吸気状態すなわち脈動状態
による吸入空気重量の誤差を補正する吸入空気重
量補正装置に関する。
ルス駆動型熱式エアフローセンサの吸入空気重量
補正装置、特に機関の吸気状態すなわち脈動状態
による吸入空気重量の誤差を補正する吸入空気重
量補正装置に関する。
一般に、電子制御式内燃機関においては、燃料
噴射量、点火時期等の演算のために機関の吸入空
気重量は重要な運転状態パラメータの1つであ
る。最近、このような吸入空気重量を検出するた
めのエアフローセンサとして、小型、応答性が良
い等の利点を有する熱式エアフローセンサが実用
化されつつあり、そのうち、パルス駆動型エアフ
ローセンサは消費電力が小さいという利点も有す
る。
噴射量、点火時期等の演算のために機関の吸入空
気重量は重要な運転状態パラメータの1つであ
る。最近、このような吸入空気重量を検出するた
めのエアフローセンサとして、小型、応答性が良
い等の利点を有する熱式エアフローセンサが実用
化されつつあり、そのうち、パルス駆動型エアフ
ローセンサは消費電力が小さいという利点も有す
る。
パルス駆動型熱式エアフローセンサは、機関の
吸気通路内に設けられた温度検知抵抗および発熱
抵抗体を含むブリツジ回路、およびこのブリツジ
回路に定電圧を印加するための定電圧発生回路を
具備している。定電圧発生回路はトリガ信号によ
つてトリガされて定電圧をブリツジ回路に印加
し、発熱抵抗体の温度が温度検知抵抗の温度より
一定温度だけ高くなつたときにリセツトされて定
電圧の印加を停止する。このため、発熱抵抗体の
温度が温度検知抵抗の温度より一定温度だけ高く
なつたことを検出するための電圧検出回路が設け
られている。この結果、吸入空気重量はブリツジ
回路への定電圧印加時間にもとづいて演算され
る。つまり、吸入空気の流速が大きければ、発熱
抵抗体の温度が温度検知抵抗の温度より一定温度
だけ高い値に到達する時間は大きくなり、逆に、
吸入空気の流速が小さければ、発熱抵抗体の温度
が温度検知抵抗の温度より一定温度だけ高い値に
到達する時間は小さくなることを利用して吸入空
気重量は演算されている。
吸気通路内に設けられた温度検知抵抗および発熱
抵抗体を含むブリツジ回路、およびこのブリツジ
回路に定電圧を印加するための定電圧発生回路を
具備している。定電圧発生回路はトリガ信号によ
つてトリガされて定電圧をブリツジ回路に印加
し、発熱抵抗体の温度が温度検知抵抗の温度より
一定温度だけ高くなつたときにリセツトされて定
電圧の印加を停止する。このため、発熱抵抗体の
温度が温度検知抵抗の温度より一定温度だけ高く
なつたことを検出するための電圧検出回路が設け
られている。この結果、吸入空気重量はブリツジ
回路への定電圧印加時間にもとづいて演算され
る。つまり、吸入空気の流速が大きければ、発熱
抵抗体の温度が温度検知抵抗の温度より一定温度
だけ高い値に到達する時間は大きくなり、逆に、
吸入空気の流速が小さければ、発熱抵抗体の温度
が温度検知抵抗の温度より一定温度だけ高い値に
到達する時間は小さくなることを利用して吸入空
気重量は演算されている。
従来、内燃機関の吸気通路内に設けられたパル
ス駆動型熱式エアフローセンサは1気筒当りの吸
入空気重量の積分値を計測することができるが、
脈動があるときと脈動がないときでは、発熱抵抗
体と吸入空気との伝熱係数が異なるために、脈動
がない場合の校正曲線で吸入空気重量を演算する
と、実際の吸入空気重量より小さくなつて誤差を
生ずるという問題点がある。
ス駆動型熱式エアフローセンサは1気筒当りの吸
入空気重量の積分値を計測することができるが、
脈動があるときと脈動がないときでは、発熱抵抗
体と吸入空気との伝熱係数が異なるために、脈動
がない場合の校正曲線で吸入空気重量を演算する
と、実際の吸入空気重量より小さくなつて誤差を
生ずるという問題点がある。
本考案の目的は、上述の問題点に鑑み、脈動半
周期たとえば4気筒機関であれば、360°クランク
角(CA)/気筒数のトリガ信号による定電圧印
加時間の偏差により脈動の大きさすなわち発熱抵
抗体と空気との伝熱係数の変化を検出し、これに
より、吸入空気重量を補正することにあり、その
手段は、第1図に示される。
周期たとえば4気筒機関であれば、360°クランク
角(CA)/気筒数のトリガ信号による定電圧印
加時間の偏差により脈動の大きさすなわち発熱抵
抗体と空気との伝熱係数の変化を検出し、これに
より、吸入空気重量を補正することにあり、その
手段は、第1図に示される。
すなわち、機関の吸気通路内に設けられた温度
検知抵抗および発熱抵抗体を含むブリツジ回路、
トリガ信号によつてトリガされてブリツジ回路に
定電圧を印加するための定電圧発生回路、および
発熱抵抗体の温度が温度検知抵抗の温度より一定
温度だけ高くなつたことを検出して定電圧発生回
路をリセツトする電圧検出回路を具備し、定電圧
発生回路によるブリツジ回路への定電圧印加時間
にもとづいて吸入空気重量を得るようにしたパル
ス駆動型熱式エアフローセンサにおいて、吸入空
気重量演算手段は吸入空気重量の脈動周期のトリ
ガ信号Tio1による定電圧印加時間Tにもとづいて
吸入空気重量を演算し、定電圧印加時間偏差演算
手段は吸入空気重量の脈動半周期のトリガ信号
Tio2による定電圧印加時間T1,T2(T1≦T2)の
比(T2−T1)/(T1+T2)を演算する。この結
果、吸入空気重量補正手段はこの比により吸入空
気重量を補正するものである。
検知抵抗および発熱抵抗体を含むブリツジ回路、
トリガ信号によつてトリガされてブリツジ回路に
定電圧を印加するための定電圧発生回路、および
発熱抵抗体の温度が温度検知抵抗の温度より一定
温度だけ高くなつたことを検出して定電圧発生回
路をリセツトする電圧検出回路を具備し、定電圧
発生回路によるブリツジ回路への定電圧印加時間
にもとづいて吸入空気重量を得るようにしたパル
ス駆動型熱式エアフローセンサにおいて、吸入空
気重量演算手段は吸入空気重量の脈動周期のトリ
ガ信号Tio1による定電圧印加時間Tにもとづいて
吸入空気重量を演算し、定電圧印加時間偏差演算
手段は吸入空気重量の脈動半周期のトリガ信号
Tio2による定電圧印加時間T1,T2(T1≦T2)の
比(T2−T1)/(T1+T2)を演算する。この結
果、吸入空気重量補正手段はこの比により吸入空
気重量を補正するものである。
上述の手段によれば、脈動周期たとえば720℃
A/気筒数周期のトリガ信号Tio1により1気筒当
りの平均吸入空気重量すなわち脈動周期の吸入空
気重量の積分値を得ることができ、脈動半周期た
とえば360℃A/気筒数周期のトリガ信号Tio2に
より脈動半周期の吸入空気重量の積分値を得るこ
とができる。従つて、あるトリガ信号Tio2によつ
て得られる脈動半周期の吸入空気重量の積分値が
流速が大きい脈動の半周期に相当すれば、次のト
リガ信号Tio2によつて得られる脈動半周期の吸入
空気重量の積分値は流速が小さい脈動の半周期に
相当することになり、この結果、その比(T2−
T1)/(T1+T2)は脈動による伝熱係数の変化
を示すことになる。従つて、この比(T2−
T1)/(T1+T2)に応じて平均吸入空気重量を
補正することにより吸入空気重量の検出精度は向
上する。
A/気筒数周期のトリガ信号Tio1により1気筒当
りの平均吸入空気重量すなわち脈動周期の吸入空
気重量の積分値を得ることができ、脈動半周期た
とえば360℃A/気筒数周期のトリガ信号Tio2に
より脈動半周期の吸入空気重量の積分値を得るこ
とができる。従つて、あるトリガ信号Tio2によつ
て得られる脈動半周期の吸入空気重量の積分値が
流速が大きい脈動の半周期に相当すれば、次のト
リガ信号Tio2によつて得られる脈動半周期の吸入
空気重量の積分値は流速が小さい脈動の半周期に
相当することになり、この結果、その比(T2−
T1)/(T1+T2)は脈動による伝熱係数の変化
を示すことになる。従つて、この比(T2−
T1)/(T1+T2)に応じて平均吸入空気重量を
補正することにより吸入空気重量の検出精度は向
上する。
以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第2図は本考案に係るパルス駆動型熱式エアフ
ローセンサの吸入空気重量補正装置の一実施例を
示す全体構成図である。第2図において、機関の
吸気通路の一部であるセンサボデイ1の上流には
吸入空気の流速分布を均一にするための金網2が
設けられている。センサボデイ1の中央部のステ
イ3にはセンシングダクト4が設けられ、このセ
ンシングダクト4には吸入空気温度を検出するた
めの温度検知抵抗5および発熱抵抗体6が組込ま
れている。
ローセンサの吸入空気重量補正装置の一実施例を
示す全体構成図である。第2図において、機関の
吸気通路の一部であるセンサボデイ1の上流には
吸入空気の流速分布を均一にするための金網2が
設けられている。センサボデイ1の中央部のステ
イ3にはセンシングダクト4が設けられ、このセ
ンシングダクト4には吸入空気温度を検出するた
めの温度検知抵抗5および発熱抵抗体6が組込ま
れている。
なお、温度検知抵抗5および発熱抵抗体6は薄
膜式でもワイヤ式でもよいが温度検知抵抗5は発
熱抵抗体6の熱に影響されない位置、たとえば発
熱抵抗体6の上流側に設けられる必要がある。
膜式でもワイヤ式でもよいが温度検知抵抗5は発
熱抵抗体6の熱に影響されない位置、たとえば発
熱抵抗体6の上流側に設けられる必要がある。
温度検知抵抗5、発熱抵抗体6、センサ駆動回
路10の調整用抵抗R1,R2,R3(図示せず)は、
後述のごとく、ブリツジ回路を構成している。セ
ンサ駆動回路10は、パワートランジスタ10
a、ハイブリツド基板10b等により構成され
る。さらに、センサ駆動回路10はたとえばマイ
クロコンピユータにより構成される制御回路11
によつて制御される。なお、制御回路11には、
デイストリビユータ(図示せず)の軸がたとえば
クランク角に換算して720°毎に基準位置検出用パ
ルス信号を発生するクランク角センサ12および
クランク角に換算して30°毎に角度位置検出用パ
ルス信号を発生するクランク角センサ13等が接
続されており、燃料噴射弁14の噴射量、点火コ
イル15の点火時期等の制御をも行うものであ
る。
路10の調整用抵抗R1,R2,R3(図示せず)は、
後述のごとく、ブリツジ回路を構成している。セ
ンサ駆動回路10は、パワートランジスタ10
a、ハイブリツド基板10b等により構成され
る。さらに、センサ駆動回路10はたとえばマイ
クロコンピユータにより構成される制御回路11
によつて制御される。なお、制御回路11には、
デイストリビユータ(図示せず)の軸がたとえば
クランク角に換算して720°毎に基準位置検出用パ
ルス信号を発生するクランク角センサ12および
クランク角に換算して30°毎に角度位置検出用パ
ルス信号を発生するクランク角センサ13等が接
続されており、燃料噴射弁14の噴射量、点火コ
イル15の点火時期等の制御をも行うものであ
る。
第3図を参照して第2図のセンサ駆動回路10
について説明する。第3図において、101(1
0a)はパワートランジスタ、102はブリツジ
回路の印加電圧を一定電圧にフイードバツクする
ためのオペアンプ、103は基準電圧を発生する
オペアンプ、104は比較器、105はフリツプ
フロツプである。パワートランジスタ101、オ
ペアンプ102,103はブリツジ回路に定電圧
を印加する定電圧発生回路を構成している。この
定電圧の印加はトランジスタ106によつて制御
され、さらにトランジスタ106はフリツプフロ
ツプ105によつて制御される。なお、+Bはバ
ツテリ電圧を示す。
について説明する。第3図において、101(1
0a)はパワートランジスタ、102はブリツジ
回路の印加電圧を一定電圧にフイードバツクする
ためのオペアンプ、103は基準電圧を発生する
オペアンプ、104は比較器、105はフリツプ
フロツプである。パワートランジスタ101、オ
ペアンプ102,103はブリツジ回路に定電圧
を印加する定電圧発生回路を構成している。この
定電圧の印加はトランジスタ106によつて制御
され、さらにトランジスタ106はフリツプフロ
ツプ105によつて制御される。なお、+Bはバ
ツテリ電圧を示す。
第4図のタイミング図を参照して第3図のセン
サ駆動回路10の一般的動作を説明する。ブリツ
ジ回路への通電すなわち発熱抵抗体6への通電は
第4図Aに示す制御回路11からのトリガ信号
Tioの入力によつて行われる。つまり、トリガ信
号Tioが入力されると、フリツプフロツプ105
がセツトされ、第4図Bに示すように、トランジ
スタ106のベース電位はハイレベルからローレ
ベルとなつてトランジスタ106はオフとなる。
この結果、ブリツジ回路に定電圧の印加が開始さ
れる。つまり、発熱抵抗体6の通電が開始して発
熱抵抗体6の温度は第4図Cに示すごとく上昇す
る。そして、発熱抵抗体6の温度が温度検知抵抗
5すなわち吸入空気の温度により決定される温度
より一定温度だけ高い値に到達したときに、第4
図Dに示すごとく、比較器104の2入力の電圧
は一致し、その出力は第4図Eに示すごとくロー
レベルからハイレベルに切替わる。この結果、フ
リツプフロツプ105はリセツトされ、従つて、
トランジスタ106がオンとなつて定電圧の印加
は停止され、発熱抵抗体6の温度は第4図Cに示
すごとく下降する。
サ駆動回路10の一般的動作を説明する。ブリツ
ジ回路への通電すなわち発熱抵抗体6への通電は
第4図Aに示す制御回路11からのトリガ信号
Tioの入力によつて行われる。つまり、トリガ信
号Tioが入力されると、フリツプフロツプ105
がセツトされ、第4図Bに示すように、トランジ
スタ106のベース電位はハイレベルからローレ
ベルとなつてトランジスタ106はオフとなる。
この結果、ブリツジ回路に定電圧の印加が開始さ
れる。つまり、発熱抵抗体6の通電が開始して発
熱抵抗体6の温度は第4図Cに示すごとく上昇す
る。そして、発熱抵抗体6の温度が温度検知抵抗
5すなわち吸入空気の温度により決定される温度
より一定温度だけ高い値に到達したときに、第4
図Dに示すごとく、比較器104の2入力の電圧
は一致し、その出力は第4図Eに示すごとくロー
レベルからハイレベルに切替わる。この結果、フ
リツプフロツプ105はリセツトされ、従つて、
トランジスタ106がオンとなつて定電圧の印加
は停止され、発熱抵抗体6の温度は第4図Cに示
すごとく下降する。
このように、発熱抵抗体6の温度はトリガ信号
Tioの入力と共に温度上昇し、通電停止と共に温
度降下する。従つて、通電開始時の発熱抵抗体6
の温度は通電周期すなわち一周期の空気量の積分
値の関数となり、結局、発熱抵抗体6に与えた熱
量、すなわち、第4図Fに示す通電時間Tpは積
分値を示すことになる。なお、通電時間Tpから
吸入空気重量gaへの変換は制御回路11によつて
行われる。
Tioの入力と共に温度上昇し、通電停止と共に温
度降下する。従つて、通電開始時の発熱抵抗体6
の温度は通電周期すなわち一周期の空気量の積分
値の関数となり、結局、発熱抵抗体6に与えた熱
量、すなわち、第4図Fに示す通電時間Tpは積
分値を示すことになる。なお、通電時間Tpから
吸入空気重量gaへの変換は制御回路11によつて
行われる。
4サイクル機関において安定した積分値を得る
には720/気筒数(℃A)の周期でトリガすれば
よい。つまり、これは吸気行程が720℃A/気筒
数毎に1回行なわれ、これに伴い吸気脈動が発生
するため720/気筒数を一周期にすれば1気筒当
りの吸入空気重量を計測できると共に計測値も安
定した値になるからである。たとえば、4気筒機
関であれば、第5図に示すごとく、180℃A周期
で気筒の吸入工程に対してピークが現われ、吸入
空気重量gaはおおよそ正弦波に近い形で現われて
いる。従つて、180℃A周期でトリガすると、脈
動周期の積分値を計測しているので、各通電時間
Tはほぼ一定である。これに対し、90℃A周期で
トリガすると、脈動半周期の積分値を計測してい
るので、積分タイミングとして吸入空気重量の脈
動の谷側、山側に分かれ、従つて、小さい通電時
間T1および大きい通電時間T2が繰返される。な
お、第5図、第6図においては、 TN=T1+T2なる関係が存在する。
には720/気筒数(℃A)の周期でトリガすれば
よい。つまり、これは吸気行程が720℃A/気筒
数毎に1回行なわれ、これに伴い吸気脈動が発生
するため720/気筒数を一周期にすれば1気筒当
りの吸入空気重量を計測できると共に計測値も安
定した値になるからである。たとえば、4気筒機
関であれば、第5図に示すごとく、180℃A周期
で気筒の吸入工程に対してピークが現われ、吸入
空気重量gaはおおよそ正弦波に近い形で現われて
いる。従つて、180℃A周期でトリガすると、脈
動周期の積分値を計測しているので、各通電時間
Tはほぼ一定である。これに対し、90℃A周期で
トリガすると、脈動半周期の積分値を計測してい
るので、積分タイミングとして吸入空気重量の脈
動の谷側、山側に分かれ、従つて、小さい通電時
間T1および大きい通電時間T2が繰返される。な
お、第5図、第6図においては、 TN=T1+T2なる関係が存在する。
第7図、第8図は脈動と伝熱係数との関係を説
明するための図である。すなわち、脈動がない場
合、発熱抵抗体6と吸入空気との伝熱係数hpは、 hp=λ/D〔0.35+0.47{D(μρ)/μ}0.52〕r0
.3 であり、脈動がある場合、上記伝熱係数hは、 =λ/D〔0.35+0.47/T∫T/0D{(μρ)p+Δ
(μρ)cos2π/Tt}0.52dt/μ〕Pr0.3 である。ただし、 λ :空気熱伝導率 D :発熱抵抗体6の直径 μ :空気粘性係数 Pr:プラントル数 T :脈動周期 である。なお、μρは吸入空気重量gaに相当する。
明するための図である。すなわち、脈動がない場
合、発熱抵抗体6と吸入空気との伝熱係数hpは、 hp=λ/D〔0.35+0.47{D(μρ)/μ}0.52〕r0
.3 であり、脈動がある場合、上記伝熱係数hは、 =λ/D〔0.35+0.47/T∫T/0D{(μρ)p+Δ
(μρ)cos2π/Tt}0.52dt/μ〕Pr0.3 である。ただし、 λ :空気熱伝導率 D :発熱抵抗体6の直径 μ :空気粘性係数 Pr:プラントル数 T :脈動周期 である。なお、μρは吸入空気重量gaに相当する。
第8図に示すごとく、脈動の大きさとして、Δ
(μρ)/(μρ)pすなわち脈動幅の平均流速に対す
る比に対する脈動時の平均伝熱係数と脈動のない
時の伝熱係数との比h/hpを調べると、Δ
(μρ)/(μρ)p=0.5では約2%、Δ(μρ)/(
μρ)
p=1.0では約8%小さくなる。この影響は空気重
量の誤差に換算すると4倍程度になり、8%〜32
%の誤差となる。実際の機関での脈動は通常は
0.3程度であり、大きいときには、0.8〜1.0とな
り、従つて、この誤差は見逃すことはできない。
(μρ)/(μρ)pすなわち脈動幅の平均流速に対す
る比に対する脈動時の平均伝熱係数と脈動のない
時の伝熱係数との比h/hpを調べると、Δ
(μρ)/(μρ)p=0.5では約2%、Δ(μρ)/(
μρ)
p=1.0では約8%小さくなる。この影響は空気重
量の誤差に換算すると4倍程度になり、8%〜32
%の誤差となる。実際の機関での脈動は通常は
0.3程度であり、大きいときには、0.8〜1.0とな
り、従つて、この誤差は見逃すことはできない。
本考案においては、脈動の大きさを検出する手
段として、第6図に示した90℃A周期トリガ、す
なわち360℃A/気筒数のトリガにより通電時間
の比(T2−T1)/(T1+T2)(ただし、T1≦
T2)から脈動の大きさを判定するものである。
この場合の特性を第9図に示すが、ほぼ比(T2
−T1)/(T1+T2)と脈動の大きさΔ(μρ)/
(μρ)pは比例し、従つて、この値により脈動の大
きさを検出できる。従つて、脈動流に対する補正
は第10図に示す特性で行えば、ほぼ問題ないレ
ベルまで抑え込め、脈動における誤差消去が実施
できる。
段として、第6図に示した90℃A周期トリガ、す
なわち360℃A/気筒数のトリガにより通電時間
の比(T2−T1)/(T1+T2)(ただし、T1≦
T2)から脈動の大きさを判定するものである。
この場合の特性を第9図に示すが、ほぼ比(T2
−T1)/(T1+T2)と脈動の大きさΔ(μρ)/
(μρ)pは比例し、従つて、この値により脈動の大
きさを検出できる。従つて、脈動流に対する補正
は第10図に示す特性で行えば、ほぼ問題ないレ
ベルまで抑え込め、脈動における誤差消去が実施
できる。
第11図〜第14図のフローチヤートを参照し
て第2図の制御回路11の動作を説明する。
て第2図の制御回路11の動作を説明する。
第11図は脈動周期、すなわち4サイクル4気
筒の場合、180℃A毎にセンサ駆動回路10をト
リガするためのフローチヤートであり、第12図
は脈動半周期、すなわち4サイクル4気筒の場
合、90℃A毎にセンサ駆動回路10をトリガする
ためのフローチヤートである。なお、第11図の
ルーチンと第12図のルーチンとは同時には実行
されないように条件ステツプを組込んであるもの
とする。第11図のルーチンにおいては、ステツ
プ1101にてトリガ信号Tioをセンサ駆動回路
10に送出し、ステツプ1102にて第11図の
ルーチンは終了する。同様に、第12図のルーチ
ンにおいては、ステツプ1201にてトリガ信号
Tioをセンサ駆動回路10に送出し、ステツプ1
202にて第12図のルーチンは終了する。
筒の場合、180℃A毎にセンサ駆動回路10をト
リガするためのフローチヤートであり、第12図
は脈動半周期、すなわち4サイクル4気筒の場
合、90℃A毎にセンサ駆動回路10をトリガする
ためのフローチヤートである。なお、第11図の
ルーチンと第12図のルーチンとは同時には実行
されないように条件ステツプを組込んであるもの
とする。第11図のルーチンにおいては、ステツ
プ1101にてトリガ信号Tioをセンサ駆動回路
10に送出し、ステツプ1102にて第11図の
ルーチンは終了する。同様に、第12図のルーチ
ンにおいては、ステツプ1201にてトリガ信号
Tioをセンサ駆動回路10に送出し、ステツプ1
202にて第12図のルーチンは終了する。
第13図はセンサ駆動回路10からの通電信号
すなわちフリツプフロツプ105の出力の立下り
にてスタートする。ステツプ1301では、前回
のカウンタ値T2をT1とし、ステツプ1302に
てT2←CNTとする。ここで、T1,T2は第6図に
おける脈動半周期における通電時間T1,T2に相
当する。なお、カウンタCNTは第11図もしく
は第12図のルーチンの実行毎に立上がり第13
図のルーチンの実行終了後に立下るパルスによつ
て駆動される。つまり、カウンタCNTはこのパ
ルスの立上りにて0にリセツトされ、このパルス
がハイレベルである間、所定クロツク(たとえば
1μs)によつてカウントアツプされる。ステツプ
1303では、T←T1+T2とする。従つて、値
Tは第5図における脈動周期における通電時間T
に相当する。
すなわちフリツプフロツプ105の出力の立下り
にてスタートする。ステツプ1301では、前回
のカウンタ値T2をT1とし、ステツプ1302に
てT2←CNTとする。ここで、T1,T2は第6図に
おける脈動半周期における通電時間T1,T2に相
当する。なお、カウンタCNTは第11図もしく
は第12図のルーチンの実行毎に立上がり第13
図のルーチンの実行終了後に立下るパルスによつ
て駆動される。つまり、カウンタCNTはこのパ
ルスの立上りにて0にリセツトされ、このパルス
がハイレベルである間、所定クロツク(たとえば
1μs)によつてカウントアツプされる。ステツプ
1303では、T←T1+T2とする。従つて、値
Tは第5図における脈動周期における通電時間T
に相当する。
ステツプ1304では、脈動周期における吸入
空気重量の積分値を第14図に示す較正曲線gaを
用いて補間計算してメモリに格納しておく。
空気重量の積分値を第14図に示す較正曲線gaを
用いて補間計算してメモリに格納しておく。
ステツプ1305にて、T1≦T2か否かを判別
し、T1≦T2であればステツプ1306にてγ←
(T2−T1)/(T1+T2)とし、T1>T2であれ
ば、ステツプ1307にてγ←(T1−T2)/
(T1+T2)とする。
し、T1≦T2であればステツプ1306にてγ←
(T2−T1)/(T1+T2)とし、T1>T2であれ
ば、ステツプ1307にてγ←(T1−T2)/
(T1+T2)とする。
ステツプ1308では、比γにもとづいて第1
0図に示す1次元マツプにより補正係数Kを補間
計算し、ステツプ1309では吸入空気重量を補
正する。つまり、Ga←Kga(K>1)とし、メモ
リに格納する。そして、ステツプ1310にてこ
のルーチンは終了する。このようにして求められ
た吸入空気重量Gaは燃料噴射量、点火時期等の
演算に用いられる。
0図に示す1次元マツプにより補正係数Kを補間
計算し、ステツプ1309では吸入空気重量を補
正する。つまり、Ga←Kga(K>1)とし、メモ
リに格納する。そして、ステツプ1310にてこ
のルーチンは終了する。このようにして求められ
た吸入空気重量Gaは燃料噴射量、点火時期等の
演算に用いられる。
以上説明したように本考案によれば、脈動の大
きさすなわち発熱抵抗体と吸入空気との伝熱係数
の変化を検出して吸入空気重量を補正しているの
で、パルス駆動型熱式エアフローセンサの検出精
度の向上を達成できる。
きさすなわち発熱抵抗体と吸入空気との伝熱係数
の変化を検出して吸入空気重量を補正しているの
で、パルス駆動型熱式エアフローセンサの検出精
度の向上を達成できる。
第1図は本考案の構成を示す全体ブロツク図、
第2図は本考案に係るパルス駆動型熱式エアフロ
ーセンサの吸入空気重量補正装置の一実施例を示
す全体概要図、第3図は第2図のセンサ駆動回路
の回路図、第4図は第3図の一般的な回路動作を
示すタイミング図、第5図は脈動状態でのトリガ
信号による第3図の回路動作を示すタイミング
図、第6図は脈動半周期のトリガ信号による第3
図の回路動作を示すタイミング図、第7図は脈動
を説明する図、第8図は脈動と伝熱係数との関係
を示す図、第9図は比(T2−T1)/(T1+T2)
と脈動との関係を示す図、第10図は比(T2−
T1)/(T1+T2)との補正係数Kとの関係を示
す図、第11図〜第13図は第2図の制御回路の
動作を示すフローチヤート、第14図は通電時間
と吸入空気重量との関係を示す図である。 2……金網、5……温度検知抵抗、6……発熱
抵抗体、10……センサ駆動回路、11……制御
回路。
第2図は本考案に係るパルス駆動型熱式エアフロ
ーセンサの吸入空気重量補正装置の一実施例を示
す全体概要図、第3図は第2図のセンサ駆動回路
の回路図、第4図は第3図の一般的な回路動作を
示すタイミング図、第5図は脈動状態でのトリガ
信号による第3図の回路動作を示すタイミング
図、第6図は脈動半周期のトリガ信号による第3
図の回路動作を示すタイミング図、第7図は脈動
を説明する図、第8図は脈動と伝熱係数との関係
を示す図、第9図は比(T2−T1)/(T1+T2)
と脈動との関係を示す図、第10図は比(T2−
T1)/(T1+T2)との補正係数Kとの関係を示
す図、第11図〜第13図は第2図の制御回路の
動作を示すフローチヤート、第14図は通電時間
と吸入空気重量との関係を示す図である。 2……金網、5……温度検知抵抗、6……発熱
抵抗体、10……センサ駆動回路、11……制御
回路。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 内燃機関の吸気通路内に設けられた温度検知
抵抗および発熱抵抗体を含むブリツジ回路、ト
リガ信号によつてトリガされて前記ブリツジ回
路に定電圧を印加するための定電圧発生回路、
および前記発熱抵抗体の温度が前記温度検知抵
抗の温度より一定温度だけ高くなつたことを検
出して前記定電圧発生回路をリセツトする電圧
検出回路を具備し、前記定電圧発生回路による
前記ブリツジ回路への定電圧印加時間にもとづ
いて吸入空気重量を得るようにしたパルス駆動
型熱式エアフローセンサにおいて、前記吸入空
気重量の脈動周期のトリガ信号による定電圧印
加時間Tにもとづいて前記吸入空気重量を演算
する吸入空気重量演算手段、前記吸入空気重量
の脈動半周期のトリガ信号による定電圧印加時
間T1,T2(T1≦T2)の比(T2−T1)/(T1+
T2)を演算する定電圧印加時間比演算手段、
および該比により前記演算された吸入空気重量
を補正する吸入空気重量補正手段を設けたこと
を特徴とするパルス駆動型熱式エアフローセン
サの吸入空気重量補正装置。 2 前記機関が4サイクル式の場合、前記吸入空
気重量演算手段は720℃A/気筒数周期による
トリガ信号による定電圧印加時間にもとづいて
前記吸入空気重量を演算し、前期印加時間比演
算手段は360℃A/気筒数周期によるトリガ信
号による定電圧印加時間の比を演算する実用新
案登録請求の範囲第1項に記載の吸入空気重量
補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3094485U JPH0536176Y2 (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3094485U JPH0536176Y2 (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61147924U JPS61147924U (ja) | 1986-09-12 |
JPH0536176Y2 true JPH0536176Y2 (ja) | 1993-09-13 |
Family
ID=30531097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3094485U Expired - Lifetime JPH0536176Y2 (ja) | 1985-03-06 | 1985-03-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0536176Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-03-06 JP JP3094485U patent/JPH0536176Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61147924U (ja) | 1986-09-12 |
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