JPH0536004A - 記録再生装置 - Google Patents
記録再生装置Info
- Publication number
- JPH0536004A JPH0536004A JP19146191A JP19146191A JPH0536004A JP H0536004 A JPH0536004 A JP H0536004A JP 19146191 A JP19146191 A JP 19146191A JP 19146191 A JP19146191 A JP 19146191A JP H0536004 A JPH0536004 A JP H0536004A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- erasing
- frequency
- circuit
- recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】消去信号によるビデオ信号やPCM音声信号へ
の影響を回避する。 【構成】ビデオ信号を構成する輝度信号の帯域よりも高
い周波数帯域に消去信号の周波数が選定されると共に、
消去ヘッドEHと回転トランス25を含んでLCRの直
列共振回路が形成され、かつビデオ信号の再生系には消
去信号をトラップするためのトラップ回路60が接続さ
れて構成される。トラップ回路によって再生ビデオ信号
中などに混入した消去信号を確実にトラップできるの
で、再生画像や再生音が劣化したりするおそれがない。
消去周波数は、輝度信号よりも高域側であるためトラッ
プ動作によってその帯域での再生輝度信号のレベルは影
響されない。消去ヘッドを含む消去回路系はLCRの直
列共振回路として構成したので、消去ヘッドへの供給電
力が少なくても十分な消去を実現できる。
の影響を回避する。 【構成】ビデオ信号を構成する輝度信号の帯域よりも高
い周波数帯域に消去信号の周波数が選定されると共に、
消去ヘッドEHと回転トランス25を含んでLCRの直
列共振回路が形成され、かつビデオ信号の再生系には消
去信号をトラップするためのトラップ回路60が接続さ
れて構成される。トラップ回路によって再生ビデオ信号
中などに混入した消去信号を確実にトラップできるの
で、再生画像や再生音が劣化したりするおそれがない。
消去周波数は、輝度信号よりも高域側であるためトラッ
プ動作によってその帯域での再生輝度信号のレベルは影
響されない。消去ヘッドを含む消去回路系はLCRの直
列共振回路として構成したので、消去ヘッドへの供給電
力が少なくても十分な消去を実現できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、8ミリビデオなどの
ように編集機能を持ったVTRなどに適用して好適な記
録再生装置に関する。
ように編集機能を持ったVTRなどに適用して好適な記
録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用VTRとして8ミリビデオが普及
しているが、この8ミリビデオに搭載されている回転ヘ
ッド装置としては図7に示すような構成が知られてい
る。
しているが、この8ミリビデオに搭載されている回転ヘ
ッド装置としては図7に示すような構成が知られてい
る。
【0003】図7に示す回転ヘッド装置10にあって、
11は回転ドラム、12は磁気テープで、磁気テープ1
2はほぼ210°の角範囲にわたって回転ドラム11に
巻き付けられている。回転ドラム11にはほぼ180°
の角間隔を保持して一対の記録再生ヘッド(ビデオヘッ
ド)RP−A,RP−Bが取り付けられると共に、これ
らとはさらに90°の角間隔を保持して一対の回転消去
ヘッドEA,EBが取り付けられている。
11は回転ドラム、12は磁気テープで、磁気テープ1
2はほぼ210°の角範囲にわたって回転ドラム11に
巻き付けられている。回転ドラム11にはほぼ180°
の角間隔を保持して一対の記録再生ヘッド(ビデオヘッ
ド)RP−A,RP−Bが取り付けられると共に、これ
らとはさらに90°の角間隔を保持して一対の回転消去
ヘッドEA,EBが取り付けられている。
【0004】そして、テープ巻き付け角のうちほぼ18
0°の巻き付け角についてはビデオ信号(FM音声を含
む)を記録再生する領域(ビデオ領域)13として当て
がわれ、残りのオーバーラップ部分である30°の巻き
付け角についてはPCM音声信号の記録再生領域(PC
M領域)14として当てがわれている。したがって、こ
の回転ヘッド装置10におけるテープフォーマットは図
8のようになる。
0°の巻き付け角についてはビデオ信号(FM音声を含
む)を記録再生する領域(ビデオ領域)13として当て
がわれ、残りのオーバーラップ部分である30°の巻き
付け角についてはPCM音声信号の記録再生領域(PC
M領域)14として当てがわれている。したがって、こ
の回転ヘッド装置10におけるテープフォーマットは図
8のようになる。
【0005】このような回転ヘッド装置10を用いてビ
デオ信号およびオプションであるPCM音声信号を記録
再生するときの、各ヘッドの位置関係を展開して図示す
ると図9,図10のようになる。
デオ信号およびオプションであるPCM音声信号を記録
再生するときの、各ヘッドの位置関係を展開して図示す
ると図9,図10のようになる。
【0006】図9はPCM音声信号を記録するときの、
消去ヘッドEA,EBを基準にしたときの各ヘッドの時
間軸上における位置関係を示し、図10はビデオ信号を
記録するときの各ヘッドの、同じく消去ヘッドEA,E
Bの時間軸上における位置関係を示す。したがって、そ
れぞれ斜線で示した消去ヘッドEA,EBが能動状態と
なるヘッドである。
消去ヘッドEA,EBを基準にしたときの各ヘッドの時
間軸上における位置関係を示し、図10はビデオ信号を
記録するときの各ヘッドの、同じく消去ヘッドEA,E
Bの時間軸上における位置関係を示す。したがって、そ
れぞれ斜線で示した消去ヘッドEA,EBが能動状態と
なるヘッドである。
【0007】図9および図10は何れもPCM音声信号
かビデオ信号の何れかを記録する場合の説明であるが、
その双方を記録、それもアフターレコーディングする場
合には図11に示すような回転ヘッド装置10を使用す
ることが考えられる。
かビデオ信号の何れかを記録する場合の説明であるが、
その双方を記録、それもアフターレコーディングする場
合には図11に示すような回転ヘッド装置10を使用す
ることが考えられる。
【0008】図7においては、ビデオヘッドとして記録
再生兼用のヘッドを使用しているが、図11に示す例で
はアフターレコーディング機能を達成するため、それぞ
れ独立したヘッド構成となっている。そのため、互いに
180°の角間隔を保持して一対の記録ヘッドREC−
A,REC−Bが配されると共に、これに対して45°
先行する位置に、同じく180°の角間隔を保持して一
対の再生ヘッドPB−A,PB−Bが配される。消去ヘ
ッドEA,EBは記録ヘッドREC−A,REC−Bに
対して90°の角間隔を隔てて配されている。
再生兼用のヘッドを使用しているが、図11に示す例で
はアフターレコーディング機能を達成するため、それぞ
れ独立したヘッド構成となっている。そのため、互いに
180°の角間隔を保持して一対の記録ヘッドREC−
A,REC−Bが配されると共に、これに対して45°
先行する位置に、同じく180°の角間隔を保持して一
対の再生ヘッドPB−A,PB−Bが配される。消去ヘ
ッドEA,EBは記録ヘッドREC−A,REC−Bに
対して90°の角間隔を隔てて配されている。
【0009】回転ヘッド装置10をこのように構成した
場合におけるアフターレコーディングモードでは、消去
ヘッドEA,EBを中心としたヘッドの位置関係を展開
図示すると図12のようになる。アフターレコーディン
グモードでは、PCM音声信号とビデオ信号の双方を消
去する必要があるために、PCM領域14とビデオ領域
13の双方の領域で連続的に消去ヘッドEA,EBが能
動状態となる。
場合におけるアフターレコーディングモードでは、消去
ヘッドEA,EBを中心としたヘッドの位置関係を展開
図示すると図12のようになる。アフターレコーディン
グモードでは、PCM音声信号とビデオ信号の双方を消
去する必要があるために、PCM領域14とビデオ領域
13の双方の領域で連続的に消去ヘッドEA,EBが能
動状態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ような回転ヘッド装置10を使用した場合には、消去ヘ
ッドEA,EBは回転ドラム11上でビデオヘッドRP
−A,RP−Bよりも90°先行しているため、図9に
示すように時間軸上でも90°分だけ先行している。そ
のため、図9のようにビデオ信号の再生中に消去動作期
間が必ず存在する。
ような回転ヘッド装置10を使用した場合には、消去ヘ
ッドEA,EBは回転ドラム11上でビデオヘッドRP
−A,RP−Bよりも90°先行しているため、図9に
示すように時間軸上でも90°分だけ先行している。そ
のため、図9のようにビデオ信号の再生中に消去動作期
間が必ず存在する。
【0011】その結果、PCM音声信号を記録すべく消
去ヘッドEA,EBを働かせると消去信号が再生ビデオ
信号中に混入し、これが原因でモニター画面上にはビー
ト妨害などが発生するおそれがある。ひどい場合には再
生不能な妨害を引き起こすこともある。
去ヘッドEA,EBを働かせると消去信号が再生ビデオ
信号中に混入し、これが原因でモニター画面上にはビー
ト妨害などが発生するおそれがある。ひどい場合には再
生不能な妨害を引き起こすこともある。
【0012】同様に、ビデオ信号を挿入したいときには
図10に示すようなタイミングとなるため、この場合に
はビデオ信号を消去するための消去信号がPCM音声信
号に混入するおそれがある。PCM音声信号の記録方式
は、「1」,「0」のディジタル信号を2.9MHzと
5.8MHzによって変調するバイフェーズ変調方式で
あるため、消去信号が再生PCM音声信号中に混入する
とエラーレートが増え、再生音が劣化する原因となる。
図10に示すようなタイミングとなるため、この場合に
はビデオ信号を消去するための消去信号がPCM音声信
号に混入するおそれがある。PCM音声信号の記録方式
は、「1」,「0」のディジタル信号を2.9MHzと
5.8MHzによって変調するバイフェーズ変調方式で
あるため、消去信号が再生PCM音声信号中に混入する
とエラーレートが増え、再生音が劣化する原因となる。
【0013】アフターレコーディングモードでは、2つ
のチャネル(CH−1,CH−2)は互いにインターリ
ーブして1つのトラックに記録するようにしている。そ
のため、図12の例では再生ヘッドPB−Aで一方のチ
ャネルCH−1のPCM音声信号を再生しこの再生PC
M音声信号と、外部より供給された他方のチャネルCH
−2のPCM音声信号がインターリーブされて、再び記
録ヘッドREC−Aによって記録されるようなアフター
レコーディングモードとなる。
のチャネル(CH−1,CH−2)は互いにインターリ
ーブして1つのトラックに記録するようにしている。そ
のため、図12の例では再生ヘッドPB−Aで一方のチ
ャネルCH−1のPCM音声信号を再生しこの再生PC
M音声信号と、外部より供給された他方のチャネルCH
−2のPCM音声信号がインターリーブされて、再び記
録ヘッドREC−Aによって記録されるようなアフター
レコーディングモードとなる。
【0014】一方、PCM音声信号の再生時にはビデオ
信号を消去する必要があり、このときのビデオ信号用の
消去信号が再生PCM音声信号に混入し、上述したと同
様な理由によて再生PCM音声信号のエラーレートが劣
化してしまう。エラーレートが劣化した再生PCM音声
信号は再び磁気テープ12に記録されることになるか
ら、そのエラーレートはさらに劣化し、アフターレコー
ディングの都度記録PCM音声信号が劣化するという問
題を惹起する。
信号を消去する必要があり、このときのビデオ信号用の
消去信号が再生PCM音声信号に混入し、上述したと同
様な理由によて再生PCM音声信号のエラーレートが劣
化してしまう。エラーレートが劣化した再生PCM音声
信号は再び磁気テープ12に記録されることになるか
ら、そのエラーレートはさらに劣化し、アフターレコー
ディングの都度記録PCM音声信号が劣化するという問
題を惹起する。
【0015】そこで、この発明はこのような回転ヘッド
装置の構成を問わずして発生する従来の課題を解決した
ものであって、消去信号による再生信号への影響を回避
して再生信号の劣化を改善した記録再生装置を提案する
ものである。
装置の構成を問わずして発生する従来の課題を解決した
ものであって、消去信号による再生信号への影響を回避
して再生信号の劣化を改善した記録再生装置を提案する
ものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、ビデオ信号を構成する輝度信
号の帯域よりも高い周波数帯域に消去信号の周波数が選
定されると共に、消去ヘッドと回転トランスを含んでL
CRの直列共振回路が形成され、かつ上記ビデオ信号の
再生系には上記消去信号をトラップするためのトラップ
回路が接続されてなることを特徴とするものである。
め、この発明においては、ビデオ信号を構成する輝度信
号の帯域よりも高い周波数帯域に消去信号の周波数が選
定されると共に、消去ヘッドと回転トランスを含んでL
CRの直列共振回路が形成され、かつ上記ビデオ信号の
再生系には上記消去信号をトラップするためのトラップ
回路が接続されてなることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】消去ヘッドEA,EBに印加する消去信号の周
波数として、ビデオ信号を構成する輝度信号の帯域より
も高い周波数帯域に存在する周波数に選定する。これは
後述するトラップ回路60のトラップ周波数が輝度信号
の帯域外となるようにして、輝度信号系への影響を回避
するためである。図2の例では15〜20MHzの間の
任意の周波数に選定される。
波数として、ビデオ信号を構成する輝度信号の帯域より
も高い周波数帯域に存在する周波数に選定する。これは
後述するトラップ回路60のトラップ周波数が輝度信号
の帯域外となるようにして、輝度信号系への影響を回避
するためである。図2の例では15〜20MHzの間の
任意の周波数に選定される。
【0018】ビデオ信号の再生系には図1に示すよう
に、この消去信号をトラップするためのトラップ回路6
0が設けられ、再生ビデオ信号中および再生PCM音声
信号中にそれぞれ混入した消去信号がこのトラップ回路
60によってトラップされるようになされる。
に、この消去信号をトラップするためのトラップ回路6
0が設けられ、再生ビデオ信号中および再生PCM音声
信号中にそれぞれ混入した消去信号がこのトラップ回路
60によってトラップされるようになされる。
【0019】消去ヘッドEA,EBとこれに消去信号を
供給する回転トランス25とで構成される消去回路系は
LCRの直列共振回路として構成され、これによって比
較的小さな供給電力で信号を消去できるようにしてい
る。
供給する回転トランス25とで構成される消去回路系は
LCRの直列共振回路として構成され、これによって比
較的小さな供給電力で信号を消去できるようにしてい
る。
【0020】
【実施例】続いて、この発明に係る記録再生装置の一例
を上述した8ミリビデオに適用した場合につき、図面を
参照して詳細に説明する。
を上述した8ミリビデオに適用した場合につき、図面を
参照して詳細に説明する。
【0021】図1は、図11に示す回転ヘッド装置10
を使用したときの特にアフターレコーディングモードを
中心とした記録再生装置20の系統図である。
を使用したときの特にアフターレコーディングモードを
中心とした記録再生装置20の系統図である。
【0022】端子21に供給されたビデオ信号はFM変
調器22でFM変調され、これが切替スイッチ23、記
録アンプ24、回転トランス25を経て記録ヘッドRE
C−H(REC−A,REC−B)に供給されてFM音
声信号と共にビデオ領域13に記録される。
調器22でFM変調され、これが切替スイッチ23、記
録アンプ24、回転トランス25を経て記録ヘッドRE
C−H(REC−A,REC−B)に供給されてFM音
声信号と共にビデオ領域13に記録される。
【0023】再生ヘッドPB−H(PB−A,PB−
B)で再生されたビデオ信号(若しくはPCM音声信
号)は回転トランス25、前段の再生アンプ31、後述
するトラップ回路60および後段の再生アンプ32を経
て、ビデオ復調回路(図示はしない)に供給されてビデ
オ信号の復調処理がなされる。
B)で再生されたビデオ信号(若しくはPCM音声信
号)は回転トランス25、前段の再生アンプ31、後述
するトラップ回路60および後段の再生アンプ32を経
て、ビデオ復調回路(図示はしない)に供給されてビデ
オ信号の復調処理がなされる。
【0024】再生信号のうちPCM音声信号はPCM音
声信号のチャネル分離回路33に供給され、ここにおい
てデインターリーブ処理が行なわれて2チャネル分の音
声信号に分離される。
声信号のチャネル分離回路33に供給され、ここにおい
てデインターリーブ処理が行なわれて2チャネル分の音
声信号に分離される。
【0025】アフターレコーディングモードではこの再
生PCM音声信号が再利用される。そのため、分離回路
33の各チャネルの出力端にはそれぞれ切替スイッチ3
4,35とインターリーブ回路36とが設けられる。イ
ンターリーブ回路36には切替スイッチ34,35で選
択されたチャネルCH−1若しくはCH−2の何れかの
再生PCM音声信号が供給されると共に、外部からのP
CM音声信号が同じくこれら切替スイッチ34、35を
介して供給される。
生PCM音声信号が再利用される。そのため、分離回路
33の各チャネルの出力端にはそれぞれ切替スイッチ3
4,35とインターリーブ回路36とが設けられる。イ
ンターリーブ回路36には切替スイッチ34,35で選
択されたチャネルCH−1若しくはCH−2の何れかの
再生PCM音声信号が供給されると共に、外部からのP
CM音声信号が同じくこれら切替スイッチ34、35を
介して供給される。
【0026】端子37はこの外部からの音声信号(CH
−1用)の入力端子を示し、この音声信号がA/D変換
器38で所定ビット数のディジタル信号に変換されると
共に、これがPCM変調器39でPCM変調されてイン
ターリーブ回路36に切替スイッチ34を介して供給さ
れる。
−1用)の入力端子を示し、この音声信号がA/D変換
器38で所定ビット数のディジタル信号に変換されると
共に、これがPCM変調器39でPCM変調されてイン
ターリーブ回路36に切替スイッチ34を介して供給さ
れる。
【0027】同様に、CH−2用の音声信号は端子41
を介してA/D変換器42に供給されてディジタル変換
され、その後PCM変調器43でPCM化される。PC
M音声信号は上述した切替スイッチ35を介してインタ
ーリーブ回路36に供給される。
を介してA/D変換器42に供給されてディジタル変換
され、その後PCM変調器43でPCM化される。PC
M音声信号は上述した切替スイッチ35を介してインタ
ーリーブ回路36に供給される。
【0028】アフターレコーディングの一例を次に説明
する。例えば、図示の切り替え状態にあるときにはCH
−2の再生PCM音声信号と端子37に供給されたCH
−1用のPCM音声信号がインターリービング処理され
てCH−1用のトラックにPCM記録される。
する。例えば、図示の切り替え状態にあるときにはCH
−2の再生PCM音声信号と端子37に供給されたCH
−1用のPCM音声信号がインターリービング処理され
てCH−1用のトラックにPCM記録される。
【0029】50は消去信号用の発振器を示し、この消
去信号は消去アンプ51、回転トランス25を経て消去
ヘッドEH(EA,EB)に供給されてビデオ信号およ
びPCM音声信号の消去処理が行なわれる。
去信号は消去アンプ51、回転トランス25を経て消去
ヘッドEH(EA,EB)に供給されてビデオ信号およ
びPCM音声信号の消去処理が行なわれる。
【0030】さて、この発明では図2に示すように消去
信号の周波数foとして、ビデオ信号を構成する輝度信
号の帯域よりも高い周波数帯域に存在する周波数に選定
する。図2の例では、15〜20MHzの間の任意の周
波数に選定される。
信号の周波数foとして、ビデオ信号を構成する輝度信
号の帯域よりも高い周波数帯域に存在する周波数に選定
する。図2の例では、15〜20MHzの間の任意の周
波数に選定される。
【0031】ビデオ信号の再生系には図1に示すよう
に、この消去信号をトラップするためのトラップ回路6
0が設けられ、再生ビデオ信号中および再生PCM音声
信号中にそれぞれ混入した消去信号がこのトラップ回路
60によってトラップされるようになされる。トラップ
回路60は図示するようにR,L,C′の直列回路で構
成されており、そのトラップ特性は図3のようになる。
トラップ周波数は消去信号の周波数foである。
に、この消去信号をトラップするためのトラップ回路6
0が設けられ、再生ビデオ信号中および再生PCM音声
信号中にそれぞれ混入した消去信号がこのトラップ回路
60によってトラップされるようになされる。トラップ
回路60は図示するようにR,L,C′の直列回路で構
成されており、そのトラップ特性は図3のようになる。
トラップ周波数は消去信号の周波数foである。
【0032】ここで、消去信号の周波数としてビデオ信
号の帯域よりも高い周波数に選定したのは、図1に示す
ようにトラップ回路60のトラップ周波数foが輝度信
号の帯域外となるようにするためである。消去信号の周
波数が輝度信号の帯域内にあるときには、この消去信号
をビデオ信号からトラップすることによって輝度信号の
ゲインが低下して輝度信号の高域成分が著しく劣化して
しまうからである。
号の帯域よりも高い周波数に選定したのは、図1に示す
ようにトラップ回路60のトラップ周波数foが輝度信
号の帯域外となるようにするためである。消去信号の周
波数が輝度信号の帯域内にあるときには、この消去信号
をビデオ信号からトラップすることによって輝度信号の
ゲインが低下して輝度信号の高域成分が著しく劣化して
しまうからである。
【0033】この発明ではさらに上述した構成に加えて
消去ヘッドEHと回転トランス25とで構成される消去
回路系がLCRの直列共振回路となるように、消去ヘッ
ドEHと直列にコンデンサCが接続される。
消去ヘッドEHと回転トランス25とで構成される消去
回路系がLCRの直列共振回路となるように、消去ヘッ
ドEHと直列にコンデンサCが接続される。
【0034】この消去回路系を抜粋すると、図4のよう
になり、これの等価回路は図5のようになる。図5にお
いて、rEHは消去ヘッドEHの持つ直列抵抗、LEHは消
去ヘッドEHのインピーダンスである。rRTは回転トラ
ンス25の持つ直列抵抗であり、LRTはインピーダンス
である。Eoは回転トランス25の一次側の起電力であ
る。
になり、これの等価回路は図5のようになる。図5にお
いて、rEHは消去ヘッドEHの持つ直列抵抗、LEHは消
去ヘッドEHのインピーダンスである。rRTは回転トラ
ンス25の持つ直列抵抗であり、LRTはインピーダンス
である。Eoは回転トランス25の一次側の起電力であ
る。
【0035】このLCRの直列共振回路65において、
その共振周波数は消去信号の周波数となるようにコンデ
ンサCの値が選定される。そうした場合、消去電流io
が流れる合成インピーダンス(絶対値)Zは、次のよう
になる。
その共振周波数は消去信号の周波数となるようにコンデ
ンサCの値が選定される。そうした場合、消去電流io
が流れる合成インピーダンス(絶対値)Zは、次のよう
になる。
【0036】
【数1】
【0037】したがって、消去電流ioを流すための回
転トランス25の二次側における起電力(絶対値)E
は、
転トランス25の二次側における起電力(絶対値)E
は、
【0038】
【数2】
【0039】となる。
【0040】ここで、ωは共振角周波数であって、
【0041】
【数3】
【0042】であるから、このときの回転トランス25
の一次側における起電力Eoは、
の一次側における起電力Eoは、
【0043】
【数4】
【0044】となる。
【0045】消去回路系にコンデンサCを付けないで構
成した場合には、1/ωc=0であ
成した場合には、1/ωc=0であ
【0046】るから、(数2)は次のように表わせる。
【0047】
【数5】
【0048】消去信号の周波数は15〜20MHzと非
常に高い周波数であるから、rEHに比べωLEHの方が遥
かに大きなインピーダンスとなるため、コンデンサCが
ないときの起電力Eo′は、Eoよりも遥かに大きな値と
なる。
常に高い周波数であるから、rEHに比べωLEHの方が遥
かに大きなインピーダンスとなるため、コンデンサCが
ないときの起電力Eo′は、Eoよりも遥かに大きな値と
なる。
【0049】したがって、最小限の起電力で信号を効率
よく消去するにはコンデンサCを使用した直列共振回路
65を構成する必要がある。
よく消去するにはコンデンサCを使用した直列共振回路
65を構成する必要がある。
【0050】なお、直列共振回路65の代わりに図6に
示すようにコンデンサCを並列接続して並列共振回路6
6を構成することも考えられるが、こうすると消去電流
ioが消去ヘッドEHとコンデンサCとの並列共振回路
66内でその大部分が流れてしまうため、回転トランス
25の一次側から消去電流ioを測定することができな
くなってしまう。したがって、コンデンサCは直列接続
の方が好ましい。
示すようにコンデンサCを並列接続して並列共振回路6
6を構成することも考えられるが、こうすると消去電流
ioが消去ヘッドEHとコンデンサCとの並列共振回路
66内でその大部分が流れてしまうため、回転トランス
25の一次側から消去電流ioを測定することができな
くなってしまう。したがって、コンデンサCは直列接続
の方が好ましい。
【0051】この発明は消去動作のさなかに信号を再生
するような構成となされた記録再生装置に適用できるも
のであるから、上述した8ミリビデオの適用は一例に過
ぎない。
するような構成となされた記録再生装置に適用できるも
のであるから、上述した8ミリビデオの適用は一例に過
ぎない。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る記録再生
装置の構成によれば、第1にビデオ信号の再生系には、
消去信号をトラップするためのトラップ回路が設けられ
ているので、再生ビデオ信号中および再生PCM音声信
号中にそれぞれ混入した消去信号をこのトラップ回路に
よって確実にトラップすることができる。そのため、再
生画像や再生音が劣化したりするおそれがない。
装置の構成によれば、第1にビデオ信号の再生系には、
消去信号をトラップするためのトラップ回路が設けられ
ているので、再生ビデオ信号中および再生PCM音声信
号中にそれぞれ混入した消去信号をこのトラップ回路に
よって確実にトラップすることができる。そのため、再
生画像や再生音が劣化したりするおそれがない。
【0053】第2に、消去ヘッドに印加する消去信号の
周波数としては、ビデオ信号を構成する輝度信号の帯域
よりも高い周波数帯域に存在する周波数に選定してあ
る。こうすることによって、トラップ回路のトラップ周
波数が輝度信号の帯域外となるので、このトラップ動作
によってその帯域での再生輝度信号のレベルが低下する
ようなことがなくなり、再生輝度信号系への影響を回避
することができる。
周波数としては、ビデオ信号を構成する輝度信号の帯域
よりも高い周波数帯域に存在する周波数に選定してあ
る。こうすることによって、トラップ回路のトラップ周
波数が輝度信号の帯域外となるので、このトラップ動作
によってその帯域での再生輝度信号のレベルが低下する
ようなことがなくなり、再生輝度信号系への影響を回避
することができる。
【0054】第3に、消去ヘッドと回転トランスとで構
成される消去回路系はLCRの直列共振回路として構成
したので、比較的少ない供給電力で確実な消去を実現で
きる実益を有する。
成される消去回路系はLCRの直列共振回路として構成
したので、比較的少ない供給電力で確実な消去を実現で
きる実益を有する。
【図1】この発明に係る記録再生装置の一例を示す系統
図である。
図である。
【図2】ビデオ信号と消去信号との関係を示す図であ
る。
る。
【図3】トラップ特性を示す図である。
【図4】消去回路系の接続図である。
【図5】図4の等価回路図である。
【図6】この発明の説明に供する消去回路系の接続図で
ある。
ある。
【図7】8ミリビデオにおける回転ヘッド装置の図であ
る。
る。
【図8】そのときのテープフォーマットである。
【図9】PCM音声信号記録時のヘッドを時間軸上で展
開したときの図である。
開したときの図である。
【図10】ビデオ信号記録時のヘッドを時間軸上で展開
したときの図である。
したときの図である。
【図11】この発明の説明に供する回転ヘッド装置の他
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図12】図11の回転ヘッド装置を使用したアフター
レコーディングモードの説明図である。
レコーディングモードの説明図である。
22 FM変調器 23,34,35 切替スイッチ 25 回転トランス 33 チャネル分離回路 36 インターリーブ回路 38,42 A/D変換器 39,43 PCM変調器 50 消去信号用の発振器 60 トラップ回路 C 直列共振用コンデンサ PB−H(PB−A,PB−B) 再生ヘッド REC−H(REC−A,REC−B) 記録ヘッド EH(EA,EB) 消去ヘッド
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ビデオ信号を構成する輝度信号の帯域よ
りも高い周波数帯域に消去信号の周波数が選定されると
共に、 消去ヘッドと回転トランスを含んでLCRの直列共振回
路が形成され、 かつ上記ビデオ信号の再生系には上記消去信号をトラッ
プするためのトラップ回路が接続されてなることを特徴
とする記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19146191A JPH0536004A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19146191A JPH0536004A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536004A true JPH0536004A (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=16275032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19146191A Pending JPH0536004A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0536004A (ja) |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP19146191A patent/JPH0536004A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS58194162A (ja) | 回転ヘツド型磁気記録再生装置 | |
JPS63282901A (ja) | ディジタル音声記録ビデオテ−プレコ−ダ | |
JPS61289791A (ja) | 映像・音声記録再生装置 | |
JPH0536004A (ja) | 記録再生装置 | |
JPH0666942B2 (ja) | ヘリカルスキヤン方式磁気記録再生装置 | |
JP2585792B2 (ja) | 磁気テープ記録再生装置の記録信号レベル設定方式 | |
JP2585806B2 (ja) | 磁気テープ記録再生装置 | |
JP2987962B2 (ja) | Vtr装置 | |
JPS60216678A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JP3368913B2 (ja) | 記録再生方式 | |
JP3552955B2 (ja) | ディジタル信号記録再生装置 | |
JPS60216679A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JPH0373470A (ja) | 磁気テープ記録再生装置 | |
JPH01223601A (ja) | ディジタル音声記録ビデオテープレコーダ | |
JPS6180503A (ja) | 再生プリアンプ回路 | |
JPH01100707A (ja) | 磁気記録/再生装置 | |
JPS60201558A (ja) | 磁気記録の再生装置 | |
JPS6326441B2 (ja) | ||
JPH03130902A (ja) | 回転ヘッド型多層記録再生装置 | |
JPH02294901A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JPH03187011A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JPS61239403A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JPS61287012A (ja) | 磁気記録装置 | |
JPH01100705A (ja) | 磁気記録/再生装置 | |
JPS6267704A (ja) | 磁気記録再生装置 |