JPH0535983Y2 - - Google Patents

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JPH0535983Y2
JPH0535983Y2 JP1986062785U JP6278586U JPH0535983Y2 JP H0535983 Y2 JPH0535983 Y2 JP H0535983Y2 JP 1986062785 U JP1986062785 U JP 1986062785U JP 6278586 U JP6278586 U JP 6278586U JP H0535983 Y2 JPH0535983 Y2 JP H0535983Y2
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、吊り具に係わり、特に、原子炉ある
いは原子炉補助建屋内の使用済み燃料ピツトにお
ける核燃料集合体の取り扱い等、被吊り下げ体と
の係脱操作を該吊り下げ体から離間した位置にお
いて行なう場合に用いるのに好適な吊り具に関す
るものである。
「従来の技術」 一般に、加圧水型原子炉や沸騰水型原子炉にあ
つては、燃料要素として核燃料集合体が用いられ
ており、該核燃料集合体は、例えば、第9図に示
すように、上下に離間されて配設された上部ノズ
ル1および下部ノズル2と、これらの間に所定の
間隔をおいてほぼ平行に配設された複数の支持格
子3と、前記両ノズル1,2間に固定されるとと
もに前記各支持格子3を支持してこれらの間隔を
保持する制御棒案内管4と、前記支持格子3の格
子空間に挿入される多数の核燃料棒5とからな
り、前記核燃料棒5はジルコニウム合金等によつ
て形成された管6内に多数の燃料ペレツト7を積
層するとともに、これらの燃料ペレツト7を押さ
えバネ8によつて弾性的に押圧固定した状態で密
封した構成となつている。
そして、このような核燃料集合体は、原子炉あ
るいは燃料ピツト内に並列状態で装填され、ま
た、検査や交換の際に、原子炉から取り出されあ
るいは再装填される。
ところで、前述した核燃料集合体は、通常、原
子炉の圧力容器や燃料ピツトの水槽内の水中に配
設されることから、その装填作業や取り出し作業
を行なう場合、核燃料集合体の把持やその解除を
水中において行なわなければならない。しかしな
がら、特に、前述した原子炉や燃料ピツトにおい
ては、被曝等の問題により作業員の水中作業が厳
しく制限されていることから、前述した核燃料集
合体の把持や解除を圧力容器や水槽の外部におけ
る操作によつて実施する必要がある。
そこで従来では、前述した操作を実施するため
に、例えば、第10図に示すような吊り具が既に
提案されている。
該吊り具9は、円筒状の基体10と、該基体1
0の一端部外側面に周方向に間隔をおいて設けら
れ、基体10の軸線を通る面内で揺動自在に支持
された複数のフツク11と、前記基体10に設け
られた螺子部10aに螺着され前記各フツク11
の一端部にその外方から係合してこれらを揺動さ
せるナツト12と、該ナツト12に一体に設けら
れた操作レバー13と、前記基体10に他端部に
取り付けられたアイボルト14とによつて概略構
成され、前記各フツク11は、その一端部の内側
と基体10の外面との間に介装された圧縮スプリ
ング15によつて、他端部が基体10の中心部へ
向かうように常時弾発されており、また、他端部
の外側には、前記核燃料集合体の上部ノズル1に
形成された係合段部1aへ係合させられる係合凹
部11aが形成されている。
このような構成を有する該吊り具9は、アイボ
ルト14を介してクレーン(図示略)に取り付け
られる。
そして、核燃料集合体の把持は、ナツト12を
基体10に対し、各フツク11の一端部から離間
させる方向に移動させて、これらの各フツク11
の一端部を圧縮スプリング15の弾発力に外方へ
弾発して、端部を相互に接近させた状態とし、次
いで、吊り具9を把持すべき核燃料集合体の上方
に位置合わせしたのちに、該核燃料集合体へ向け
て下降させて各フツク11の係合凹部11aを上
部ノズル1の係合段部1aへ対向させ、しかるの
ちに、操作レバー13を介してナツト12を各フ
ツク11へ向けて移動させてこれらのフツク11
を揺動させ、各フツク11の係合凹部11aの上
部ノズル1の係合段部1aへ係合させることによ
つて行なわれる。
また、前述した把持の解除はナツト12を逆方
向へ回転させることによつて行なわれる。
「考案が解決しようとする問題点」 本考案は前述した従来の技術における次のよう
な問題点を解決せんとするものである。
すなわち、前記従来の吊り具9は、ナツト12
を回転させるとともにフツク11を揺動させて、
該フツク11を核燃料集合体に係合させることに
よつて該核燃料集合体の把持を行なうものである
が、吊り具9がクレーンに取り付けられて使用さ
れるものであるから、ナツト12の回転操作に必
要な基体10の固定が困難であること、また、ナ
ツト12の回転操作に際して、操作レバー13に
届くような別の操作部材を用いる必要があること
等から、操作の確実性が損なわれ、また、操作が
繁雑なものとなつてしまうといつた問題点であ
る。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、前述した従来の諸問題点を有効に解
消し得る吊り具を提供せんとするもので、該吊り
具は、特に、被吊り下げ体の吊り下げ方向に沿つ
て配設される支持脚と、該支持脚が取り付けられ
る支持プレートと、該支持プレートに一体に設け
られ、かつ、前記支持脚と反対側に延びる支持パ
イプと、前記支持脚にその側部から突出する方向
に移動自在に設けられて、前記被吊り下げ体に係
脱させられる係合板と、前記支持パイプ内に摺動
自在にかつ回転可能に篏装されるとともに、前記
係合板に連結されてその移動をなす操作ロツド
と、該係合板と前記支持脚との間に設けられ、係
合板の移動をなすカム機構と、該カム機構を駆動
する駆動手段と、前記係合板を突出位置と収納位
置とに係止するロツク機構とから成り、前記駆動
手段は、前記支持プレートに回転可能に取り付け
られて前記カム機構に操作ロツド回転を伝達する
回転伝達機構を備え、前記ロツク機構は、前記支
持プレートに摺動自在に貫通されているととも
に、前記操作ロツドの移動により、前記回転伝達
機構にその回転方向に所定間隔をおいて形成され
た2つの係合凹部に選択的に係合させられること
により、前記回転伝達機構と支持プレートとの相
対回転を拘束する固定ピンを備え、前記操作ロツ
ドを、複数のロツド構成体によつて構成し、各ロ
ツド構成体の端部に、長さ方向に沿う当接面を形
成するとともに、該当接面に開口する凹部を形成
し、各ロツド構成体の凹部を対向させて該両凹部
間に係止部材を介装し、かつ、各ロツド構成体を
前記支持パイプによつて取り囲むことにより各ロ
ツド構成体を連結したことを特徴とする。
「作用」 本考案に係わる吊り具は、操作ロツドを支持パ
イプ内に嵌装して、その操作部を支持パイプとと
もに支持脚から離間した位置へ配設して、操作ロ
ツドの操作を被吊り下げ体から離間した位置にお
いて行ない得るようにするものであり、また、操
作ロツドを複数のロツド構成体によつて構成する
とともに、各ロツド構成体の長さ方向への一体的
な移動を係止部材と凹部との係合によつて行な
い、かつ、軸回りの一体回転を前記当接面の接触
によつて行ない得るようにし、かつ、支持パイプ
による各ロツド構成体の外部形状の拘束を解除す
ることにより、各ロツド構成体の分解を容易にす
るものである。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第8図
に基づき説明する。
第1図中符号16は、本実施例に係わる吊り具
を示し、該吊り具16は、被吊り下げ体Wの吊り
下げ方向に沿つて配設される支持脚17と、該支
持脚17が取り付けられる支持プレート18と、
該支持プレート18に一体に設けられ、かつ、前
記支持脚17と反対側に延びる支持パイプ19
と、前記支持脚17にその側部から突出する方向
に移動自在に設けられ、前記被吊り下げ体Wに係
脱させられる係合板20と、該係合板20と前記
支持脚17との間に設けられ、係合板20の移動
をなすカム機構21と、該カム機構21を駆動す
る駆動手段22とから成り、該駆動手段22は、
前記支持プレート18に回転可能に取り付けられ
て前記カム機構21に回転を伝達する回転伝達機
構23と、前記支持パイプ19内に回転可能に嵌
装され、かつ、前記回転伝達機構23に連結され
てその回転をなす操作ロツド24とによつて主要
部が構成されている。
次いでこれらの詳細について説明すれば、前記
支持脚17は、本実施例では、それぞれに直交す
る面でみて十字状に4個設けられており、第1図
および第2図に示すように、前記支持プレート1
8に螺着された固定ボルト25によつて、前記支
持プレート18と所定間隔をおいて保持された押
さえ板26と、該押さえ板26と支持プレート1
8との間で、前記固定ボルト25に回動自在に支
持された従動ギヤ27および回転筒28とを備
え、前記従動ギヤ27は回転筒28よりも支持プ
レート18寄りに配設されているとともに、回転
筒28に対して、ロツクピン29により一体回転
可能に連結されており、該回転筒28と前記押さ
え板26との間に、前記係合板20が配設されて
いる。
前記係合板20は、第1図および第2図に示す
ように、押さえ板26と対向する面に突条30が
形成されており、該突条30が、押さえ板26に
固定ボルト25の半径方向に沿つて形成されたガ
イド溝31に摺動自在に嵌合させられることによ
り、固定ボルト25の半径方向以外の方向への移
動が拘束されている。また、係合板20には、第
3図に示すように、前記固定ボルト25の貫通孔
から前記突条30およびガイド溝31の長さ方向
に連続した凹部32が形成され、係合板20の移
動時における固定ボルト25の収納スペースとな
されている。
前記カム機構21は、前記係合板20と回転筒
28との間に設けられており、係合板20の中心
部に形成されたカム面33と、回転筒28の端面
に突設され前記カム面33に摺接させられるカム
フオロア34とから構成されている。
前記カム面33は、第3図に示すように、前記
係合板20が押さえ板26と同軸上に位置させら
れた状態において、前記ガイド溝31と直交しか
つ固定ボルト25の接線方向に沿つて形成された
第1のカム面33aと、該第1のカム面33aと
平行にかつ前記ガイド溝31の長さ方向に間隔を
おいて形成された第2のカム面33bとを備えて
いる。そして、前記カムフオロア34は、回転筒
28の回転に伴つて、固定ボルト25の回りに所
定角度(本実施例では90°)の範囲内で往復移動
させられて、前記両カム面33a,33bのいず
れか一方に選択的に当接させられるようになつて
いる。
前記駆動手段22を構成する回転伝達機構23
は、第1図および第5図に示すように、前記各従
動ギヤ27に噛合させられる駆動ギヤ35と、第
2図に示すように、該駆動ギヤ35にその中心部
を貫通して一体に設けられ、前記支持プレート1
8の中心部に形成された貫通孔18aに回転自在
に嵌合される係止部材36と、該係止部材36が
ボルト37によつて固定されるとともに、前記貫
通孔18a内に形成された段部18bに摺接させ
られた支持部材38とを備えている。
そして前記貫通孔18aに連続したガイド孔1
9aを形成するように、前記支持パイプ19が設
けられている。
該支持パイプ19は、支持プレート18から一
体に延設された基部19bと、該基部19bに同
軸状に連結された複数の補助パイプ19cとによ
つて構成され、その全体の長さは、被吊り下げ体
Wから該被吊り下げ体Wの係脱操作をなす位置ま
での距離にほぼ等しく設定されている。また、前
記基部19bと補助パイプ19cとの連結部ある
いは補助パイプ19c間の連結部内には、所定長
さを有する小径部19dが形成されており、さら
に、支持プレート18が連結された側と反対側の
端部には、クレーン等が取り付けられるバツクル
39が取り付けられている。
このような支持パイプ19内に嵌装される操作
ロツド24は、第2図および第6図に示すよう
に、一端部にその端面から長さ方向に沿つて、断
面形状が非真円状の嵌合凹部24aが形成され、
前記支持部材38に突設された非真円状の断面形
成を有する嵌合突起40が摺動自在に嵌合させら
れており、これによつて、操作ロツド24の回転
が支持部材38および係止部材36およびキー6
3を介して駆動ギヤ35へ伝達されるようになつ
ている。また、他端部は、前記支持パイプ19か
ら外方へ突出させられているとともに、該突出端
部に、操作レバー41が揺動自在に取り付けられ
ている。
該操作レバー41は、第7図および第8図に示
すように、前記操作ロツド24にピン42によつ
て取り付けられ、該ピン42を挟んだ両側に、操
作レバー41の長さ方向と平行な一組の係止面4
3,44が形成されており、該係止面43,44
は、前記支持パイプ19の端面に接触して、操作
レバー41のピン42まわりの2箇所において回
転位置を規制するようになつている。また、各係
止面43,44とピン42の中心との距離に差が
設けられていて、前記操作レバー41の各回転位
置におけるピン42と支持パイプ19の端面との
距離に差を持たせて、その差分、操作ロツド24
を支持パイプ19に対して長さ方向に摺動させる
ようになつている。さらに、前記操作レバー41
には、前記支持パイプ19の端面に周方向に間隔
をおいて形成された2つの係止溝45,46に選
択的に係合させられる係合突起47が設けられて
いる。そして、前記係止溝45,46は、前記係
合板20を支持脚17内に収納した状態における
操作レバー41の位置と、係合板20を支持脚1
7から最も突出させた状態における操作レバー4
1の位置とに対応して形成されている。
一方、本実施例では、前記回転伝達機構23の
駆動ギヤ35の固定およびその解除をなすロツク
機構48が設けられている。
該ロツク機構48は、第1図および第2図に示
すように、前記支持プレート18を貫通して設け
られた2本の固定ピン49,50と、これらの固
定ピン49,50を駆動ギヤ35へ向けて弾発す
る圧縮スプリング51,52と、前記駆動ギヤ3
5に形成されて、各固定ピン49,50が嵌合さ
せられる係合凹部53,54と、前記支持パイプ
19の外周部に摺動自在に嵌合されるとともに、
一方の固定ピン49が連結された可動リング55
とを備えている。そして、前記可動リング55
は、支持パイプ19に長さ方向に沿つて設けられ
たガイド孔56に貫挿され、かつ、前記操作ロツ
ド24の外周に設けられた周溝57に嵌合させら
れた連結ピン58によつて、前記操作ロツド24
に連結されている。また、前記一方の固定ピン4
9が嵌合させられる係合凹部53は、駆動ギヤ3
5の回転方向に間隔をおいて、第5図に示すよう
に、2箇所に形成され、その間隔は、角度にし
て、前記支持パイプ19の端面に形成された係止
溝45,46と同等である。さらに、他方の固定
ピン50は、その長さ方向に小径のガイド部50
aが形成され、該固定ピン50が嵌合させられる
前記係合凹部54には、前記ガイド部50aが貫
挿される小径のガイド孔59が連続して形成され
ており、該ガイド孔59は、前記係合凹部54の
中心から駆動ギヤ35の回転方向に円弧状に形成
され、その長さは、前記一方の固定ピン49が嵌
合させられる両係合凹部53間の角度に対応して
設定されている。すなわち、ガイド部50aがガ
イド孔59のそれぞれの端部に位置させられてい
る状態において、前記一方の固定ピン49を、2
箇所の係合凹部53のいずれか1つに対応させ得
る長さに設定されている。
さらに、前記操作ロツド24が長尺に形成し、
かつ、支持パイプ19に嵌装したことに伴い、メ
ンテナンス性を考慮して、該操作ロツド24を長
さ方向に複数に分割してロツド構成体24aを形
成している。そして、該操作ロツド24は、前述
したように、軸回りの回転と長さ方向への摺動と
いつた2方向の動きを伝達しなければならないこ
とから、各ロツド構成体24a間に特殊な連結構
造が用いられている。
この連結構造は、分割されたロツド構成体24
aのそれぞれの連結部を切り欠いて、長さ方向に
沿う当接面60を形成するとともに、該当接面6
0に半球状の凹部61を形成し、連結すべき分割
されたロツド構成体24aの当接面60を相互に
当接させるとともに、それぞれの凹部61間に係
止部材としての球体62を保持させ、しかるのち
に、両ロツド構成体24aの連結部を支持パイプ
19の小径部19dに位置させて、両者によつて
形成される外部寸法を拘束することにより、両ロ
ツド構成体24aを相互に連結したものである。
このような構成とすることにより、軸回りの回
転が前記当接面60によつて伝達され、また、小
径部19dにより外部寸法が拘束されて両当接面
60の離間が阻止されることから、球体62と各
凹部61との係合が保持されて長さ方向への移動
が伝達される。さらに、両操作ロツド24をメン
テナンス時等において離間させる場合には、これ
らの連結部を前記小径部19dからずらして、外
形を拘束する条件を除去することによつて簡便に
行なわれる。
次いで、前述した構成を有する本実施例の作用
について説明すれば以下のとおりである。
以下に示す例は、支持脚17に対応した係合孔
Hが形成された被吊り下げ体Wを取り扱う場合に
適用したものである。
まず、吊り具16を、バツクル39を介してク
レーン等に取り付けて、各支持脚17を被吊り下
げ体Wに形成された係合孔Hの上方に位置合わせ
したのちに、該吊り具16を被吊り下げ体Wへ向
けて下降させて、第1図に示すように、前記各支
持脚17を被吊り下げ体Wの係合孔Hへ挿入す
る。この状態において、操作ロツド24に連結さ
れた操作レバー41は、第7図に実線で示すよう
に、支持パイプ19の端部に形成された一方の係
止溝45に、係合突起47を介して係合させられ
て、支持パイプ19との相対回転が拘束されてい
るとともに、操作ロツド24が支持パイプ19内
に収納された状態に保持されており、これに伴
い、ロツク機構48の各固定ピン49,50が駆
動ギヤ35と係合状態に保持されて、各係合板2
0が支持脚17内に収納された状態に保持されて
いる。したがつて、前記各支持脚17が係合孔H
内へ円滑に挿入される。
そして、前述した吊り具16の下降を継続して
実施することにより、支持プレート18を被吊り
下げ体W上に接触させる。
このような支持プレート18と被吊り下げ体W
との接触に伴い、固定ピン50が被吊り下げ体W
によつて押しあげられて支持プレート18の係合
凹部54から離間させられる。
これより、前記操作レバー41を、第7図およ
び第8図に一点鎖線で示すように、ピン42を中
心にして180°回動させ、前記操作ロツド24を支
持パイプ19から突出させるように移動させる。
この操作により、可動リング55および固定ピ
ン49も同時に支持プレート18に対して移動さ
せられるとともに、該固定ピン49が駆動ギヤ3
5の係合凹部53から離間させられて、該駆動ギ
ヤ35が回転可能な状態となされる。
次いで、前記操作レバー41を、操作ロツド2
4の軸回りに、第7図に2点鎖線で示すXの位置
まで回転させる。この時、各支持脚17と被吊り
下げ体Wとの嵌合により、支持パイプ19の回動
が拘束されていることから、該支持パイプ19と
前記操作ロツド24との相対的な回動が行なわれ
るとともに、操作ロツド24に連結された駆動ギ
ヤ35が回転させられて、該駆動ギヤ35と噛合
する各従動ギヤ27および回転筒28も同様に所
定角度回動させられる。
このような回転筒28の回動により、カムフオ
ロア34が、第3図に示すような第2のカム面3
3bに当接させられた状態から、第1のカム面3
3aへ向けて固定ボルト25回りに移動させられ
ることにより、操作レバー41の回動操作が完了
した時点で、第4図に示すように、係合板20が
ガイド溝31に沿い押さえ板26の半径方向外方
へ向けて移動させられて、被吊り下げ体Wと操作
ロツド24の長さ方向において重畳させられる。
これより、前記操作レバー41を、第7図に2
点鎖線で示すYの位置まで、前記ピン42回りに
回動させて、係合突起47を支持パイプ19の他
の係止溝46に嵌合させる。この操作により、支
持パイプ19と操作ロツド24との相対回動が拘
束されるとともに、操作ロツド24が再度支持パ
イプ19内に収納される方向に移動させられるこ
とにより、前記固定ピン49が可動リング55と
ともに駆動ギヤ35へ向けて移動させられて、該
駆動ギヤ35の他の係合凹部53に嵌合させられ
る。
したがつて、駆動ギヤ35と支持プレート18
との固定がなされて、前記係合板20が、前述し
た支持脚17の側部から突出した位置に保持され
る。
以上の操作を行なつたのちに、吊り具16をク
レーン等によつて引き上げることにより、前記係
合板20と被吊り下げ体Wとを係合させて、該被
吊り下げ体Wの引き上げが行なわれる。
一方、被吊り下げ体Wの把持を解除する場合に
は、前述した操作と逆の操作を行なえばよい。
そして、前述した被吊り下げ体Wの把持やその
解除操作に際して、操作レバー41によつて駆動
される回転伝達機構23およびカム機構21を介
して、係合板20を支持脚17から突出させある
いは支持脚17内に収納することによつて行なう
ものであるから、係合板20の移動量が、回転伝
達機構23のギヤ比やカムのプロフイールを適宜
設定することにより、操作レバー41の回動量に
対して容易にかつ大きく設定することができ、こ
の結果、少ない操作量によつて、被吊り下げ体W
との十分な係合量が得られる。また、前記係合板
20と操作レバー41とが、支持パイプ19およ
び操作ロツド24により大きく離間させられてい
ることから、被吊り下げ体Wが水中等に配設され
ていて、作業員が被吊り下げ体Wに接近すること
ができない場合にあつても、前述した操作が確実
に行なわれる。さらに、支持パイプ19と操作レ
バー41とが操作位置まで延設されることから、
両者の軸回りの相対移動を拘束するに際しその対
策が容易である。しかも、本実施例では、4個の
支持脚17が被吊り下げ体Wの係合孔Hに嵌合さ
せられて、前記支持パイプ19の軸回りの回動が
拘束されていることから、前記支持パイプ19を
固定するための新たな装置を用いる必要がない。
また、前述した作業が水中において行なわれる
ことから、各構成部材の可動部についてのメンテ
ナンスが必要で、かつ、この場合、吊り具16を
分解しなければならないが、その操作について説
明すれば、以下のとおりである。
まず、連結ピン58,58を操作ロツド24の
周溝57から離間させ、支持パイプ19と操作ロ
ツド24との軸方向に沿う相対移動の拘束条件を
解除する。しかるのちに、基部19bと補助パイ
プ19c、あるいは、両補助パイプ19cを離間
させるとともに、操作ロツド24をその長さ方向
に移動させて各ロツド構成体24aの連結部を支
持パイプ19の小径部19dからずらす。
この操作によつて、支持パイプ19が分割さ
れ、かつ、各ロツド構成体24aの連結部におけ
る外形形状を拘束する条件が除去されて、両ロツ
ド構成体24aの離間が自由な状態となされるこ
とから、前記支持パイプ19の基部19aと補助
パイプ19cとの連結部や補助パイプ19c間の
連結部において容易に分解される。
したがつて、分解するに際して、ほぼ支持パイ
プ19の長さ分だけのスペース内で作業が行なわ
れ、この点からも作業が容易である。
さらに、除染等を行なう場合、支持パイプ19
や操作ロツド24が分解されるので、作業が容易
であり、かつ、広いスペースを必要としない。
なお、前記実施例において示した各構成部材の
諸形状や寸法等は一例であつて、適用する被吊り
下げ体Wの種類や設計要求等に基づき種々変更可
能である。
例えば、前記支持脚17は4個に限られること
なく任意に設定できるものであり、また、支持脚
17を被吊り下げ体Wに形成された係合孔Hに嵌
合させる例について示したが、これに代えて、被
吊り下げ体Wの外周部において係合板20を係合
させるようにしてもよい。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案に係わる吊り具
は、被吊り下げ体の吊り下げ方向に沿つて配設さ
れる支持脚と、該支持脚が取り付けられる支持プ
レートと、該支持プレートに一体に設けられ、か
つ、前記支持脚と反対側に延びる支持パイプと、
前記支持脚にその側部から突出する方向に移動自
在に設けられ、前記被吊り下げ体に係脱させられ
る係合板と、前記支持パイプ内に摺動自在にかつ
回転可能に篏装されるとともに、前記係合板に連
結されてその移動をなす操作ロツドと、該係合板
と前記支持脚との間に設けられ、係合板の移動を
なすカム機構と、該カム機構を駆動する駆動手段
と、前記係合板を突出位置と収納位置とに係止す
るロツク機構とから成り、前記駆動手段は、前記
支持プレートに回転可能に取り付けられて前記カ
ム機構に操作ロツド回転を伝達する回転伝達機構
を備え、前記ロツク機構は、前記支持プレートに
摺動自在に貫通されているとともに、前記操作ロ
ツドの移動により、前記回転伝達機構にその回転
方向に所定間隔をおいて形成された2つの係合凹
部に選択的に係合させられることにより、前記回
転伝達機構と支持プレートとの相対回転を拘束す
る固定ピンを備え、前記操作ロツドを、複数のロ
ツド構成体によつて構成し、各ロツド構成体の端
部に、長さ方向に沿う当接面を形成するととも
に、該当接面に開口する凹部を形成し、各ロツド
構成体の凹部を対向させて該両凹部間に係止部材
を介装し、かつ、各ロツド構成体を前記支持パイ
プによつて取り囲むことにより各ロツド構成体を
連結したことを特徴とするもので、前記係合板と
操作レバーとを大きく離間させるとともに、支持
パイプと操作レバーとを操作位置まで延設してこ
れらの相対移動の拘束を容易にし、これによつ
て、作業員が被吊り下げ体に接近することができ
ない場合にあつても、被吊り下げ体の取り扱いを
確実に実施することができ、かつ、操作レバーと
支持パイプとの相対移動を拘束するに際し、その
対策を容易にして、作業を確実なものとし、さら
に、メンテナンス時等において分解する必要が生
じた場合にあつても、操作ロツドの分割を容易に
するとともに、該操作ロツドが長尺であるにも拘
わらず、その作業スペースを極力小さくして、そ
の作業性を向上させることができ、さらに、操作
ロツドを長さ方向に移動させてロツク機構を作動
させることにより、その固定ピンを係合凹部の一
つに係合させて支持プレートと回転伝達機構との
相対回動を拘束し、これによつて、カム機構を確
実に固定して係合板を突出位置あるいは収納位置
に固定することができるので、被吊り下げ体への
挿入を確実なものとすることができるとともに、
吊り下げ時において不用意な離脱を確実に防止す
ることができる。
しかも、前述の操作ロツドの摺動時において
も、該操作ロツドを構成するロツド構成体相互の
離脱が確実に防止され、安定した吊り下げ操作が
確保される等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面中、第1図ないし第8図は本考案の一実施
例を示すもので、第1図は一部を断面した正面
図、第2図は支持プレート部分の拡大図、第3図
は第2図の−線に沿う矢視断面図、第4図は
作用を説明するための第3図と同様の図、第5図
は第2図の−線に沿う矢視断面図、第6図は
第2図の−線に沿う矢視断面図、第7図は操
作レバーの部分を示す平面図、第8図は操作レバ
ーの部分の一部を断面した側面図、第9図は被吊
り下げ体としての核燃料集合体を示す正面図、第
10図は従来の吊り具を示す一部を断面した正面
図である。 16……吊り具、17……支持脚、18……支
持プレート、19……支持パイプ、19a……ガ
イド孔、19b……基部、19c……補助パイ
プ、19d……小径部、20……係合板、21…
…カム機構、22……駆動手段、23……回転伝
達機構、24……操作ロツド、24a……ロツド
構成体、25……固定ボルト、26……押さえ
板、27……従動ギヤ、28……回転筒、30…
…突条、31……ガイド溝、33……カム面、3
3a……第1のカム面、33b……第2のカム
面、34……カムフオロア、35……駆動ギヤ、
36……係止部材、37……ボルト、38……支
持部材、40……嵌合突起、41……操作レバ
ー、42……ピン、43,44……係止面、4
5,46……係止溝、47……係止突起、48…
…ロツク機構、49,50……固定ピン、53,
54……係合凹部、55……可動リング、56…
…ガイド孔、57……周溝、58……連結ピン、
59……ガイド孔、60……当接面、61……凹
部、62……球体(係止部材)、W……被吊り下
げ体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被吊り下げ体の吊り下げ方向に沿つて配設され
    る支持脚と、該支持脚が取り付けられる支持プレ
    ートと、該支持プレートに一体に設けられ、か
    つ、前記支持脚と反対側に延びる支持パイプと、
    前記支持脚にその側部から突出する方向に移動自
    在に設けられて、前記被吊り下げ体に係脱させら
    れる係合板と、前記支持パイプ内に摺動自在にか
    つ回転可能に篏装されるとともに、前記係合板に
    連結されてその移動をなす操作ロツドと、該係合
    板と前記支持脚との間に設けられ、係合板の移動
    をなすカム機構と、該カム機構を駆動する駆動手
    段と、前記係合板を突出位置と収納位置とに係止
    するロツク機構とから成り、前記駆動手段は、前
    記支持プレートに回転可能に取り付けられて前記
    カム機構に操作ロツド回転を伝達する回転伝達機
    構を備え、前記ロツク機構は、前記支持プレート
    に摺動自在に貫通されているとともに、前記操作
    ロツドの移動により、前記回転伝達機構にその回
    転方向に所定間隔をおいて形成された2つの係合
    凹部に選択的に係合させられることにより、前記
    回転伝達機構と支持プレートとの相対回転を拘束
    する固定ピンを備え、前記操作ロツドを、複数の
    ロツド構成体によつて構成し、各ロツド構成体の
    端部に、長さ方向に沿う当接面を形成するととも
    に、該当接面に開口する凹部を形成し、各ロツド
    構成体の凹部を対向させて該両凹部間に係止部材
    を介装し、かつ、各ロツド構成体を前記支持パイ
    プによつて取り囲むことにより各ロツド構成体を
    連結したことを特徴とする吊り具。
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