JPH0535729B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0535729B2
JPH0535729B2 JP23316985A JP23316985A JPH0535729B2 JP H0535729 B2 JPH0535729 B2 JP H0535729B2 JP 23316985 A JP23316985 A JP 23316985A JP 23316985 A JP23316985 A JP 23316985A JP H0535729 B2 JPH0535729 B2 JP H0535729B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
curing
resin composition
curing agent
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23316985A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6295315A (ja
Inventor
Toshio Sugimoto
Sadahiko Kawaguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Priority to JP23316985A priority Critical patent/JPS6295315A/ja
Publication of JPS6295315A publication Critical patent/JPS6295315A/ja
Publication of JPH0535729B2 publication Critical patent/JPH0535729B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(a) 発明の目的 本発明は貯蔵安定性及び硬化性に優れ、ガラス
転移温度の高い硬化物を与える一液型硬化性エポ
キシ樹脂組成物に関する。 (産業上の利用分野) 本発明のエポキシ樹脂組成物は、種々の用途に
用いられるが、特に、電気部品や電子部品の注
型、ポツテイング、絶縁封止等に有利に使用でき
る。 (従来の技術) エポキシ樹脂は電気絶縁性、接着性、耐湿性等
に優れ、しかも硬化時の収縮が小さいことからし
て、電気部品、半導体素子、集積回路等の絶縁封
止等に広く使用されている。 そして、エポキシ樹脂の硬化剤としては、従
来、ポリアミン類、有機二塩基酸無水物及びフエ
ノール樹脂等が使用されているが、これらの硬化
剤はエポキシ樹脂と混合した場合の可使用時間が
数分〜数日と短いために、エポキシ樹脂と硬化剤
とを別々に保管し、使用直前に混合して使用す
る、いわゆる多液型エポキシ樹脂用の硬化剤とし
て用いられている。しかし、多液型エポキシ樹脂
は、使用時の予備分散、秤料及び混合等を必要と
し、作業性に劣る欠点があつた。 また、一液型エポキシ樹脂用の潜在性硬化剤と
しては、三フツ化ホウ素のアミン錯体、又はジシ
アンジアミドが代表的なものとして知られてい
る。そして、三フツ化ホウ素のアミン錯体は、数
か月の可使用時間を有するエポキシ樹脂組成物を
与え、かつそのエポキシ樹脂組成物は120〜150℃
で速やかに硬化するが、硬化時にアミンガスを発
生しやすく、たとえば半導体素子等を汚染するの
で、電子部品の注型や封止には好ましくない。 ジシアンジアミドは、単独使用では170℃以上
の高い硬化温度を必要とする。また、ジシアンジ
アミドの硬化促進剤としてイミダゾール系化合物
が知られているが、ジシアンジアミド硬化剤及び
硬化促進剤としてイミダゾール系化合物を用いた
エポキシ樹脂は、厚膜で硬化させると硬化時の発
熱が著しく、硬化促進剤を分散せしめてガスを発
生し、半導体素子等を汚染するし、また薄膜で硬
化させる場合には硬化性が劣る。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、貯蔵安定性に優れ、可使用時間が長
く、硬化性に優れ、かつガラス転移温度の硬化物
を与える一液型硬化性エポキシ樹脂組成物を提供
しようとするものである。 (b) 発明の構成 (問題点の解決するための手段) 本発明者等は、前記の問題点を解決するために
種々研究を重ねた結果、硬化剤として特定のイミ
ダゾール系化合物を用い、かつ硬化促進剤として
特定のホスホニウム塩を用いることにより、その
目的を容易に達成することができたのである。 すなわち、本発明の一液型硬化性エポキシ樹脂
組成物は、 (A) エポキシ樹脂、 (B) 硬化剤として一般式 (式中、nは1〜14の整数を示し、R1、R2
及びR3はそれぞれ水素原子、アルキル基又は
フエニル基のいずかを示す。) で表わされる化合物、及び一般式 (式中、R′は水素、メチル基又はヒドロキシ
メチル基のいずれかを示し、R″はアルキル基
又はフエニル基のいずれかを示す。) で表わされる化合物から選ばれた少なくとも1
種のイミダゾール系化合物、並びに (C) 硬化促進剤としてホスホニウム塩を含有する
ことを特徴とするものである。 本発明における(A)エポキシ樹脂としては種々の
ものが使用できる。たとえばビスフエノールA、
ビスフエノールF、フエノールノポラツク樹脂、
クレゾールノボラツク樹脂等の多価フエノール類
のグリシジルエーテル;ブタンジオール、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコールな
どのアルコール類のグリシジルエーテル;フタル
酸、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸などの
カルボン酸類のグリシジルエステル;アニリン、
ジアミノジフエニルメタンなどの窒素原子に結合
した活性水素をグリシジル基で置換したエポキシ
樹脂;アミノフエノール等のエポキシ化物;分子
内のオレフイン結合を過酸等でエポキシ化して得
られるビニルシクロヘキセンジエポキシドなどの
脂環型エポキシ樹脂等があげられる。特に好まし
いエポキシ樹脂は、ビスフエノールAやビスフエ
ノールF等の多価フエノール類から誘導される液
状のグリシジルエーテルである。 本発明における(B)硬化剤の前記一般式(B1
で表わされるイミダゾール系化合物としては、た
とえば2,4−ジアミノ−6−{2′−メチルイミ
ダゾール−(1′)}−エチル−s−トリアジンとイ
ソシアヌル酸との付加物(結晶水を含む)等があ
げられる。 また、前記一般式(B2)で表わされるイミダ
ゾール系化合物としては、たとえば2−フエニル
−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾー
ル、2−フエニル−4,5−ジヒドロキシメチル
イミダゾール等があげられる。 イミダゾール系化合物であつても、前記一般式
(B1)又は(B2)以外のイミダゾール系化合物を
硬化促進剤として使用した場合には、エポキシ樹
脂組成物の貯蔵安定性が低く、一液型の組成物と
して使用するのが困難である。 本発明における前記一般式(B1)及び/又は
(B2)で表わされる硬化剤の配合割合は、エポキ
シ樹脂100重量部に対して、通常、1〜10重量部
である。その配合割合が少なすぎると硬化性が悪
くなるし、多すぎると貯蔵安定性が悪くなり、可
使用時間が短かくなる。 本発明における(C)硬化剤促進剤の前記一般式で
表わされるホスホニウム塩としては、たとえばト
リエチルベンジルホスホニウムクロライド、テト
ラ−n−ブチルホスホニウムクロライド、テトラ
−n−ブチルホスホニウムブロマイド、テトラ−
n−ブチルホスホニウムヨーダイド、トリ−n−
ブチルメチルホスホニウムヨーダイド、トリ−n
−ブチルアリルホスホニウムブロマイド、トリ−
n−ブチルベンジルホスホニウムクロライド、テ
トラ−n−ブチルホスホニウム−0,0−ジエチ
ルホスホロジチオエート、トリ−n−ブチルヘキ
サデシルホスホニウムブロマイド、トリ−n−オ
クチルエチルホスホニウムブロマイド、トリス−
2−シアノエチルアリルホスホニウムクロライ
ド、エチレンビストリス(2−シアノエチル)ホ
スホニウムブロマイド等があげられる。 本発明における硬化促進剤のホスホニウム塩の
配合割合は、エポキシ樹脂100重量部に対して、
通常、0.005〜1重量部程度である。ホスホニウ
ム塩の配合割合が少なすぎると硬化速度が遅くな
るし、多すぎると貯蔵安定性が悪くなり、可使用
時間が短かくなる。 本発明のエポキシ樹脂組成物には、用途等に応
じてさらに種々の添加剤を配合することができ
る。たとえばジルコン、シリカ、溶融石英ガラ
ス、アルミナ、水酸化アルミニウム、ガラス粉、
ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸ジルコニウ
ム、クレー、カオリン、タルク、鉄粉、銅粉、マ
イカ、アスベスト、炭化ケイ素、窒化ホウ素、二
硫化モリブデン、鉛化合物(たとえば鉛酸化物)、
亜鉛華などの充填剤を配合することができる。 また、エポキシシラン、ビニルシラン、アミノ
シラン、ボラン系化合物、アルコキシチタネート
系化合物、アルミニウムキレート化合物などのカ
ツプリング剤、さらにはアンチモン化合物、リン
化合物、ハロゲン化合物などの難燃剤等を配合す
ることができる。 本発明のエポキシ樹脂組成物は、各成分(A)、(B)
及び(C)の種類や組合わせ等によつても多少の差異
があるが、通常、硬化性や硬化物性を損なうこと
なしに、室温で1〜3か月程度安定に貯蔵するこ
とができ、しかも100〜150℃程度の比較的低温の
加熱により速やかに(たとえば30分〜3時間で)
硬化することができる。また、その硬化時にガス
等を発生するおそれがなく、かつ硬化物のガラス
転移温度は140〜160℃程度であり、著しく高い。 本発明のエポキシ樹脂組成物は、電気部品や電
子部品、たとえばトランス、リードリレー、モー
ター、コンデンサー、抵抗器、ハイブリツトIC、
ダイオード等の注型、ポツテイング、絶縁封止等
に有利に使用でき、その際に、液状一液型のもの
であり、かつ硬化速度が速いので、作業性が著し
く良好である。 (実施例等) 以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳述
する。 実施例 1 エポキシ当量190のエピービス型エポキシ樹脂
(油化シエルエポキシ株式会社商品名 エピコー
ト828)100重量部に、硬化剤として2,4−ジア
ミノ−6−{2′−メチル−イミダゾリル−(1′)}−
エチル−トリアジンとイソシアヌル酸との付加物
(四国化成社商品名 2MA・OK)4重量部、硬
化促進剤としてトリエチルベンジルホスホニウム
ブロマイド0.1重量部を加え、予備混合したのち
に、三本ロールで充分に混練し、次いで源圧下に
脱気して、一液型硬化性エポキシ樹脂を調製し
た。 実施例 2 実施例1における硬化剤の代りに、2−フエニ
ル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾ
ール(四国化成株式会社商品名 2P4MHZ)を
4重量部用い、そのほかは実施例1と同様にして
一液型硬化性エポキシ樹脂組成物を調製した。 実施例 3 実施例1における硬化促進剤の代りに、トリ−
n−ブチルアリルホスホニウムクロライドを0.1
重量部用い、そのほかは実施例1と同様にして一
液型硬化性エポキシ樹脂組成物を調製した。 実施例 4 実施例3における硬化剤を代りに、硬化剤とし
て2−フエニル−4,5−ジヒドロキシメチルイ
ミダゾールを用い、そのほかは実施例3と同様に
して一液型硬化性エポキシ樹脂組成物を調製し
た。 比較例 1 実施例1における硬化剤の代りに、硬化剤とし
て2−エチル−4−メチルイミダゾール(四国化
成社商品名 2E4MZ)を用い、そのほかは実施
例1と同様にして一液型硬化性エポキシ樹脂組成
物を調製した。 比較例 2 実施例1における硬化剤の代りに、硬化剤とし
て2−フエニルイミダゾール・イソシアヌル酸付
加物(四国化成社商品名 2PZ−OK)を用い、
そのほかは実施例1と同様にして一液型硬化性エ
ポキシ樹脂組成物を調製した。 以上の各実施例及び比較例において調製された
一液型硬化性エポキシ樹脂組成物について、下記
の方法でゲル化時間、ガラス転移温度、及び可使
用時間を測定した。その結果は第1表に示すとお
りであつた。 (i) ゲル化時間 硬化性エポキシ樹脂組成物1gを、130℃に
保温したホツトプレート上に採取し、樹脂の温
動性がなくなるまでの時間を測定し、ゲル化時
間とした。 (ii) ガラス転移温度 硬化性エポキシ樹脂組成物を150℃で2時間
加熱して硬化させた試料について、示差走査熱
量計(デユポン社製の910型)で測定した。 (iii) 可使用時間 硬化性エポキシ樹脂組成物を容器に入れ、1
日毎に粘度を測定し、その粘度の値が初期粘度
の2倍に達するまでの時間をもつて、可使用時
間とした。
【表】 第1表から明らかなように、実施例のエポキシ
樹脂組成物は、比較例の樹脂組成物に較べて硬化
性に優れ、可使用時間が長く、しかも硬化物のガ
ラス転移温度が高い。 (c) 発明の効果 本発明の一液型硬化性エポキシ樹脂組成物は、
貯蔵安定性に優れ、可使用時間が長く、硬化性に
優れ、比較的低温の加熱により速やかに硬化し、
しかも硬化物のガラス転移温度が高い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) エポキシ樹脂、 (B) 硬化剤として一般式 (式中、nは1〜14の整数を示し、R1、R2
    及びR3はそれぞれ水素原子、アルキル基又は
    フエニル基のいずれかを示す。) で表わされる化合物、及び一般式 (式中、R′は水素、メチル基又はヒドロキシ
    メチル基のいずれかを示し、R″はアルキル基
    又はフエニル基のいずかを示す。) で表わされる化合物から選ばれた少なくとも1
    種のイミダゾール系化合物、並びに (C) 硬化促進剤としてホスホニウム塩を含有する
    ことを特徴とする一液型硬化性エポキシ樹脂組
    成物。
JP23316985A 1985-10-21 1985-10-21 一液型硬化性エポキシ樹脂組成物 Granted JPS6295315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23316985A JPS6295315A (ja) 1985-10-21 1985-10-21 一液型硬化性エポキシ樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23316985A JPS6295315A (ja) 1985-10-21 1985-10-21 一液型硬化性エポキシ樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6295315A JPS6295315A (ja) 1987-05-01
JPH0535729B2 true JPH0535729B2 (ja) 1993-05-27

Family

ID=16950805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23316985A Granted JPS6295315A (ja) 1985-10-21 1985-10-21 一液型硬化性エポキシ樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6295315A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU3522595A (en) * 1994-09-05 1996-03-27 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Epoxy resin powder coating composition

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6295315A (ja) 1987-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6534189B2 (ja) 樹脂組成物
JP6216345B2 (ja) 樹脂組成物
US7060761B2 (en) Epoxy resin compositions
JP2001114868A (ja) エポキシ樹脂組成物及びそれを用いた絶縁封止材料
JP2003213081A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体装置
JPH0535729B2 (ja)
JPS6136854B2 (ja)
JPS583382B2 (ja) 樹脂封止型半導体装置
JP2000309685A (ja) 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JP4435342B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JP3957957B2 (ja) 封止用樹脂組成物および半導体封止装置
JP2560469B2 (ja) エポキシ系樹脂組成物
JPH0977958A (ja) エポキシ樹脂組成物および半導体装置
JP2014040538A (ja) 2液タイプのエポキシ樹脂組成物
JPH0346006B2 (ja)
JPH0528243B2 (ja)
JPS6225687B2 (ja)
JPS63317545A (ja) エポキシ樹脂組成物
JPS6316412B2 (ja)
JPS6253009B2 (ja)
JP4341099B2 (ja) エポキシ樹脂組成物
JP2001151993A (ja) 注型用難燃性エポキシ樹脂組成物およびコイル注型物
JP2001181477A (ja) 注型用難燃性エポキシ樹脂組成物およびコイル注型物
JPH11181243A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物及びこの組成物を用いた電気部品
JPS62100519A (ja) 耐熱性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees