JPH053559A - テレビ受像機 - Google Patents

テレビ受像機

Info

Publication number
JPH053559A
JPH053559A JP3018488A JP1848891A JPH053559A JP H053559 A JPH053559 A JP H053559A JP 3018488 A JP3018488 A JP 3018488A JP 1848891 A JP1848891 A JP 1848891A JP H053559 A JPH053559 A JP H053559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
substrate
electrodes
crystal composition
leads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3018488A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2934736B2 (ja
Inventor
Akira Mase
晃 間瀬
Shunpei Yamazaki
崎 舜 平 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP1848891A priority Critical patent/JP2934736B2/ja
Priority to TW081100016A priority patent/TW228633B/zh
Priority to KR1019920000368A priority patent/KR960011732B1/ko
Priority to US07/821,573 priority patent/US5337171A/en
Publication of JPH053559A publication Critical patent/JPH053559A/ja
Priority to US08/233,983 priority patent/US5666173A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2934736B2 publication Critical patent/JP2934736B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 階調表示を行なうことのできる液晶表示装置
を用いた大型テレビ受像機を得ることを発明の目的とす
る。 【構成】 映像を表示する第1の装置であるマトリック
ス構成を有する液晶装置80と、透過率を変化すること
のできる第2の液晶装置82を用いることによって、第
1、第2の液晶装置を透過してスクリーン83に投影さ
れる映像の階調表示を可能とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地上テレビ局または衛
星テレビ局またはケーブルテレビ局または個別に設けら
れたテレビ映像の録画装置(ビデオデッキ、レーザーデ
ィスク、光磁気ディスク等)より送られる映像信号を具
体的に表示する装置を提案する。
【0002】
【従来の技術】従来地上テレビ局または衛星テレビ局ま
たはケーブルテレビ局または個別に設けられたテレビ映
像の録画装置(ビデオデッキ、レーザーディスク、光磁
気ディスク等)より送られる映像信号を具体的に表示す
る装置としては、ブラウン管、CRTと呼ばれる真空管
中で電子線を飛ばして、対象物となる蛍光面を発光させ
る方式が取られていた。
【0003】当初表示体の対角は12〜14インチがよ
く普及していたが、近年世の中の要求によって、20イ
ンチはおろか30インチをゆうに超える大きさのものま
で出現するに至っている。
【0004】対角30インチの場合、その奥行きもほぼ
30インチほどあり、またそれを形成するガラスの厚み
も強度を保つために1センチを超えるようになった。ま
た、他の装置として、輝度の高いブラウン管を光学系で
拡大表示してスクリーンに映し出す方式も提案され、表
示面積の大きな物に利用されている。その構成の概略を
図1に示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ブラウン管を利用した
テレビ受像機の場合、表示面が30インチを越えると全
体の重量は100kgを優に越えることになった。一般の
家庭において100kgを越えた重量物を置くには、よっ
ぽど場所を限定しなければ難しいものがある。また、そ
の重量はレイアウト変更等が生じた場合に、人力で移動
させることは難しくなり、一般家庭への普及の障害とな
っていた。
【0006】そこで、重量の解決のため、プロジェクシ
ョン型のテレビ受像機が提案されているが、元になる高
輝度ブラウン管の輝度向上にも限界があり、拡大画面に
おける輝度自体は非常に低いものとなっていた。そのた
め、画面が暗いばかりではなく、光学系で拡大している
ために、正面でのコントラスト比は高いものの、斜め方
向からのコントラスト比はブラウン管方式に比べて非常
に劣っていた。しかしながら、本方式は重量の点におい
ては、ブラウン管方式の50%程度ですむため、問題解
決の一つとなった。図2のプロジェクションテレビ20
1は、ブラウン管または液晶表示装置204、チューナ
ー205、光学系203、反射板202、画面206よ
りなる。本発明は、図1の符号204で示される部分の
液晶表示装置に関するものである。
【0007】近年、ブラウン管に代わって、アモルファ
スシリコンを使った薄膜トランジスタ方式の液晶パネル
をその元となる表示体として使用した実施例がよく提案
されている。重量はブラウン管方式に比べて、30%程
度ですむために一般家庭への普及を助ける要因の一つと
なった。しかし、ブラウン管方式に比べて、表示輝度が
まだまだ低く、光源の強度を上げる方向で検討が進めら
れているが、光源強度をあげた場合、液晶パネルの温度
上昇と光照射に伴う薄膜トランジスタのOFF時におけ
る抵抗値の低下で、満足する表示ができないのが現実で
ある。
【0008】またクラーク・ラグァウォールらによって
提案された強誘電性液晶を用いたディスプレイがある。
図3にその概念図を示す。強誘電性液晶は自発分極を有
するために、螺旋がほどけるまで液晶層の厚みを薄くし
た場合、界面安定状態(SSFLC)が出来、一度電界
を加えたあとは、その電界を取り去っても透過または非
透過の状態が継続するメモリー効果を得ることが出来
た。このメモリー状態を利用することによって、TFT
のアクティブマトリックスLCDと同じような、スタテ
ィック的な駆動が可能になっている。
【0009】しかしながら強誘電性液晶の場合、透過、
非透過の2個の安定状態しかとらないために、情報の多
様化にともなう階調表示を苦手としていた。特にこれら
の液晶電気光学装置を映像目的に使用する場合、階調表
示は不可欠なものである。これを解決する方法として、
単位画素を面積的に多分割して複数のドットで構成する
ことにより、階調を表示することがなされている。例え
ば、単位画素を面積比で1:2:4に分割し、それらの
ON/OFFの組み合わせで8階調を得る等が考案され
ている。図4a、b に2階調表示の時の電極構造と、
8階調表示の時の電極構造を示す。
【0010】しかしながら、1つの単位画素につき3個
のデーター信号を加えなければならないため、外部回路
が非常に複雑になってきてしまい、コストの上昇および
外部回路接続時の歩留りの低下が生じてしまった。また
さらに、分割のために電極間の絶縁区間をとるため、開
口率の低下が起きてしまっている。例えば、250μm
ピッチ、25μmギャップの単位画素を考えた場合、分
割をしない場合の開口率は81%であるのに対して、同
一ギャップで分割した場合、63%まで低下してしまう
ことが判る。またさらに、分割のために一番細い電極
(103)の幅は、前記ピッチ、ギャップの場合、25
μmとなってしまう。液晶表示装置として1000×1
000画素のものをITOのシート抵抗が5Ω以下のも
のを使い作製した場合でも、データー方向の電極は端か
ら端まで約50kΩの抵抗を有することになる。これで
は、電極の両端における液晶にかかる電界強度が異な
り、均一な表示が出来なくなってしまうことになり、現
実性に欠けていた。そこで、より現実的に階調が制御で
きる手段が求められていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示のための
マトリックス液晶装置に階調表示をさせるのではなく照
明のための光源強度を時間的に変化させることで階調表
示を可能にしたものである。照明のための光源強度を時
間的に変化させる手段として本発明においては、第2の
液晶装置の透過率をコントロールするものである。本発
明においては上記の階調表示を可能とするための構成と
して、基板上に電極およびリードを有する第一の基板
と、基板上に電極およびリードを有する第二の基板とに
よって、強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成物を
少なくとも初期において配向する手段とを挟持する第一
の装置と、基板上に電極およびリードを有する第一の基
板と、基板上に電極およびリードを有する第二の基板と
によって、強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成物
を少なくとも初期において配向する手段とを挟持する第
二の装置を、光源と映像を出力するスクリーン間の光路
上に設けた構成をゆうする。この液晶を用いた第1、第
2の装置は、基板上にマトリックス構成を有する液晶装
置であって、それぞれの画素にPチャネル型薄膜トラン
ジスタとNチャネル型薄膜トランジスタとを相補型の構
成をせしめて設け、該相補型トランジスタの出力を前記
画素に連結せしめた構成を有するものである。また、前
記第二の液晶表示装置は、光の透過率が概略20 対21
対22 対、・・、対2n (nは任意の数)に時間を追っ
て変化する事を特徴とする。本発明の一例として図1に
プロジェクション型テレビ受像機を示す。図1において
80が前記第1の装置であり、81が前記第2の装置で
ある。また82は光源ランプ、86はチューナー及びコ
ントロール部分、85は投影用光学系、84は反射板、
83はスクリーンである。本発明においては、80、8
1の装置として液晶表示装置をもちいているが、他の透
過性を有する表示装置を用いることもできる。また、こ
の例のようにリヤプロジェクター型に限らず、あらゆる
形式の投影型のプロジェクターに応用できることはいま
でもない。
【0012】基板上に電極およびリードを有する第一の
基板と、基板上に電極およびリードを有する第二の基板
とによって、強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成
物を少なくとも初期において配向する手段とを挟持する
第一の装置に対し、階調表示を行なうために、3枚の画
面を一組として行なうものとする。本項では説明を簡易
にするため、3ビットからなる光強度を用いて説明を加
える
【0013】3ビットで行なった場合、8階調までの表
示が可能になる。第一の装置として図4に示す様に画素
数が2×2のマトリクスを有するものとする。
【0014】8階調中のレベルを暗から明に向かって、
G0、G1、G2、、、G7としたとき、A1画素(1
01)のレベルをG0、A2画素(102)のレベルを
G3、B1画素(103)のレベルをG5、B2画素
(104)のレベルをG7と表示させる場合、1枚目の
画面では、第二の装置の透過率変化によって、光強度を
1とし、第一の装置上の画素をそれぞれ、A1画素はO
FF(光の未透過)、A2画素はON(光の透過)、B
1画素はON(光の透過)、B2画素もON(光の透
過)の状態とする。
【0015】2枚目の画面では、第二の装置の透過率変
化によって、光強度を2とし、第一の装置上の画素をそ
れぞれ、A1画素はOFF(光の未透過)、A2画素は
ON(光の透過)、B1画素はOFF(光の未透過)、
B2画素はON(光の透過)の状態とする。
【0016】3枚目の画面では、第二の装置の透過率変
化によって、光強度を4とし、第一の装置上の画素をそ
れぞれ、A1画素はOFF(光の未透過)、A2画素は
OFF(光の未透過)、B1画素はON(光の透過)、
B2画素はON(光の透過)の状態とする。
【0017】下記表1には、階調レベルと3画面1組の
ON/OFF、第一の装置の操作の仕方を示されてい
る。
【0018】
【表1】
【0019】この様に3画面を1組としてそのそれぞれ
の画素を透過、未透過すなわちON、OFFとすること
によって、表1に示してあるように対応画素の階調レベ
ル変化させることができる。このように第一の装置と第
二の装置を操作することによって、3画面1組で8階調
の表示まで行なうことが出来る。また、本説明では、3
ビット(n=3)による説明にて代用したが、請求項で
しめしたnは任意の数であり、他の値でもよいことは言
うまでもない。
【0020】
【実施例】〔実施例1〕本実施例では、第一の装置とし
て、薄膜トランジスタを用いた、アクティブマトリクス
液晶装置を用いた。先ず、このアクティブマトリクス型
液晶装置の製造手順から説明を加える。本実施例では図
6に示すような回路構成すなわちインバータ型の回路構
成を用いた液晶表示装置を用い、強誘電液晶(FLC)
を用いた液晶表示装置の説明を行う。この回路構成に対
応する実際の電極等の配置構成を図7に示している。こ
れらは説明を簡単にする為2×2に相当する部分のみ記
載されている。また、実際の駆動信号波形を図8に示
す。これも説明を簡単にする為に4×4のマトリクス構
成とした場合の信号波形で説明を行う。
【0021】以下最初に本実施例で使用する液晶表示装
置の作製方法を図9を使用して説明する。図9(A)に
おいて、石英ガラス等の高価でない700℃以下、例え
ば約600℃の熱処理に耐え得るガラス50上にマグネ
トロンRF(高周波) スパッタ法を用いてブロッキング
層51としての酸化珪素膜を1000〜3000Åの厚
さに作製する。プロセス条件は酸素100%雰囲気、成
膜温度15℃、出力400〜800W、圧力0.5Pa
とした。タ−ゲットに石英または単結晶シリコンを用い
た成膜速度は30〜100Å/分であった。
【0022】この上にシリコン膜をLPCVD(減圧気
相)法、スパッタ法またはプラズマCVD法により形成
した。減圧気相法で形成する場合、結晶化温度よりも1
00〜200℃低い450〜550℃、例えば530℃
でジシラン(Si2H6) またはトリシラン(Si3H8) をCVD
装置に供給して成膜した。反応炉内圧力は30〜300
Paとした。成膜速度は50〜250Å/ 分であった。
NTFTとPTFTとのスレッシュホ−ルド電圧(Vt
h)に概略同一に制御するため、ホウ素をジボランを用
いて1×1015〜1×1018cm-3の濃度として成膜中に添加
してもよい。
【0023】スパッタ法で行う場合、スパッタ前の背圧
を1×10-5Pa以下とし、単結晶シリコンをタ−ゲット
として、アルゴンに水素を20〜80%混入した雰囲気
で行った。例えばアルゴン20%、水素80%とした。
成膜温度は150℃、周波数は13.56MHz、スパ
ッタ出力は400〜800W、圧力は0.5Paであっ
た。
【0024】プラズマCVD法により珪素膜を作製する
場合、温度は例えば300℃とし、モノシラン(SiH4)ま
たはジシラン(Si2H6) を用いた。これらをPCVD装置
内に導入し、13.56MHzの高周波電力を加えて成
膜した。
【0025】これらの方法によって形成された被膜は、
酸素が5×1021cm-3以下であることが好ましい。この酸
素濃度が高いと、結晶化させにくく、熱アニ−ル温度を
高くまたは熱アニ−ル時間を長くしなければならない。
また少なすぎると、バックライトによりオフ状態のリ−
ク電流が増加してしまう。そのため4×1019〜4×1021
cm-3の範囲とした。水素は4×1020cm-3であり、珪素4
×1022cm-3として比較すると1原子%であった。また、
ソ−ス、ドレインに対してより結晶化を助長させるた
め、酸素濃度を7×1019cm-3以下、好ましくは1×1019
cm-3以下とし、ピクセル構成するTFTのチャネル形成
領域のみに酸素をイオン注入法により5×1020〜5×10
21cm-3となるように添加してもよい。その時周辺回路を
構成するTFTには光照射がなされないため、この酸素
の混入をより少なくし、より大きいキャリア移動度を有
せしめることは、高周波動作をさせるためる有効であ
る。
【0026】次に、アモルファス状態の珪素膜を500
〜5000Å、例えば1500Åの厚さに作製の後、4
50〜700℃の温度にて12〜70時間非酸化物雰囲
気にて中温の加熱処理、例えば水素雰囲気下にて600
℃の温度で保持した。珪素膜の下の基板表面にアモルフ
ァス構造の酸化珪素膜が形成されているため、この熱処
理で特定の核が存在せず、全体が均一に加熱アニ−ルさ
れる。即ち、成膜時はアモルファス構造を有し、また水
素は単に混入しているのみである。
【0027】アニ−ルにより、珪素膜はアモルファス構
造から秩序性の高い状態に移り、一部は結晶状態を呈す
る。特にシリコンの成膜後の状態で比較的秩序性の高い
領域は特に結晶化をして結晶状態となろうとする。しか
しこれらの領域間に存在する珪素により互いの結合がな
されるため、珪素同志は互いにひっぱりあう。レ−ザラ
マン分光により測定すると単結晶の珪素のピ−ク522
cm-1より低周波側にシフトしたピ−クが観察される。そ
れの見掛け上の粒径は半値巾から計算すると、50〜5
00Åとマイクロクリスタルのようになっているが、実
際はこの結晶性の高い領域は多数あってクラスタ構造を
有し、各クラスタ間は互いに珪素同志で結合(アンカリ
ング) がされたセミアモルファス構造の被膜を形成させ
ることができた。
【0028】結果として、被膜は実質的にグレインバウ
ンダリ(以下GBという)がないといってもよい状態を
呈する。キャリアは各クラスタ間をアンカリングされた
個所を通じ互いに容易に移動し得るため、いわゆるGBの
明確に存在する多結晶珪素よりも高いキャリア移動度と
なる。即ちホ−ル移動度(μh)=10〜200cm2
VSec、電子移動度(μe )=15〜300cm2 /V
Secが得られる。
【0029】他方、上記の如き中温でのアニ−ルではな
く、900〜1200℃の高温アニ−ルにより被膜を多
結晶化すると、核からの固相成長により被膜中の不純物
の偏析がおきて、GBには酸素、炭素、窒素等の不純物
が多くなり、結晶中の移動度は大きいが、GBでのバリ
ア(障壁)を作ってそこでのキャリアの移動を阻害して
しまう。結果として10cm2/Vsec以上の移動度がなかな
か得られないのが実情である。即ち、本実施例ではかく
の如き理由により、セミアモルファスまたはセミクリス
タル構造を有するシリコン半導体を用いている。
【0030】この上に酸化珪素膜をゲイト絶縁膜として
500〜2000Å例えば1000Åの厚さに形成し
た。これはブロッキング層としての酸化珪素膜の作製と
同一条件とした。この成膜中に弗素を少量添加し、ナト
リウムイオンの固定化をさせてもよい。
【0031】この後、この上側にリンが1〜5×1021cm
-3の濃度に入ったシリコン膜またはこのシリコン膜とそ
の上にモリブデン(Mo)、タングステン(W),MoSi2 または
WSi2との多層膜を形成した。これを第2のフォトマスク
にてパタ−ニングして図9(B) を得た。PTFT用の
ゲイト電極9、NTFT用のゲイト電極19を形成し
た。例えばチャネル長10μm、ゲイト電極としてリン
ド−プ珪素を0.2μm、その上にモリブデンを0.3
μmの厚さに形成した。図9(C)において、フォトレ
ジスト57をフォトマスクを用いて形成し、PTFT
用のソ−ス10、ドレイン12に対し、ホウ素を1〜5
×1015cm-2のド−ズ量でイオン注入法により添加し
た。 次に図9(D)の如く、NTFTをフォトマスク
を用いて形成した。NTFT用のソ−ス20、ドレイ
ン18としてリンを1〜5×1015cm-2のドーズ量でイ
オン注入法により添加した。
【0032】これらはゲイト絶縁膜54を通じて行っ
た。しかし図9(B)において、ゲイト電極9、19を
マスクとしてシリコン膜上の酸化珪素を除去し、その
後、ホウ素、リンを直接珪素膜中にイオン注入してもよ
い。
【0033】次に、600℃にて10〜50時間再び加
熱アニ−ルを行った。PTFTのソ−ス10、ドレイン
12、NTFTのソ−ス20、ドレイン18を不純物を
活性化してP+、N+として作製した。またゲイト電極
9、19下にはチャネル形成領域11、21がセミアモ
ルファス半導体として形成されている。
【0034】かくすると、セルフアライン方式でありな
がらも、700℃以上にすべての工程で温度を加えるこ
とがなくC/TFTを作ることができる。そのため、基
板材料として、石英等の高価な基板を用いなくてもよ
く、本発明の大画素の液晶表示装置にきわめて適したプ
ロセスである。
【0035】本実施例では熱アニ−ルは図9(A)、
(D)で2回行った。しかし図9(A)のアニ−ルは求
める特性により省略し、双方を図9(D)のアニ−ルに
より兼ね製造時間の短縮を図ってもよい。図9(E)に
おいて、層間絶縁物65を前記したスパッタ法により酸
化珪素膜の形成として行った。この酸化珪素膜の形成は
LPCVD法、光CVD法、常圧CVD法を用いてもよ
い。例えば0.2〜0.6μmの厚さに形成し、その
後、フォトマスクを用いて電極用の窓66を形成し
た。さらに、これら全体にアルミニウムをスパッタ法に
より形成し、リ−ド71、72およびコンタクト67、
68をフォトマスクを用いて作製した後、表面を平坦
化用有機樹脂69例えば透光性ポリイミド樹脂を塗布形
成し、再度の電極穴あけをフォトマスクにて行った。
【0036】図9(F)に示す如く2つのTFTを相補
型構成とし、かつその出力端を液晶装置の一方の画素の
電極を透明電極としてそれに連結するため、スパッタ法
によりITO(インジュ−ム・スズ酸化膜)を形成し
た。それをフォトマスクによりエッチングし、画素電
極17を構成させた。このITOは室温〜150℃で成
膜し、200〜400℃の酸素または大気中のアニ−ル
により成就した。
【0037】かくの如くにして図7のPTFT13とN
TFT22と画素電極である透明導電膜の電極17とを
同一ガラス基板50上に作製した。得られたTFTの特
性はPTFTで移動度は20(cm2/Vs)、Vthは−5.
9(V)で、NTFTで移動度は40(cm2/Vs)、Vth
は5.0(V)であった。
【0038】上記の作製法は、バッファ型であってもイ
ンバータ型であっても全く同じであることは、いうまで
もない。上記の様な方法に従って作製し第一の基板を得
た。
【0039】また基板のほぼ全面に透明電極を設け、該
透明電極上にオフセット法によってNMP(Nメチル2
ピロリドン)で希釈したポリイミド溶液を印刷し、その
後50℃で仮焼成、280℃窒素中で1時間焼成をした
後、ラビングを行い、液晶組成物の初期配向の手段と
し、第二の基板とした。
【0040】前記第一の基板と第二の基板の間に、強誘
電性を示す液晶組成物と、酸化珪素よりなる2.5μm
径を有する粒子を1mm2 あたり200個の割合で分散
させて挟持させ、周囲をエポキシ樹脂で固定して第一の
装置を作製した。
【0041】次に第二の装置に関する説明を加える。
【0042】基板上に複数本の電極およびリードを有す
る第一の基板と、基板のほぼ全面に透明電極を設け、該
透明電極上にオフセット法によってNMP(Nメチル2
ピロリドン)で希釈したポリイミド溶液を印刷し、その
後50℃で仮焼成、280℃窒素中で1時間焼成をした
後、ラビングを行い、液晶組成物の初期配向の手段とし
た第二の基板とによって、強誘電性を示す液晶組成物
と、酸化珪素よりなる2.5μm径を有する粒子を1m
2 あたり200個の割合で分散させて挟持させ、周囲
をエポキシ樹脂で固定して第二の装置を作製した。
【0043】図10に示す様に、第一の装置(80)お
よび第二の装置(81)、光源(82)、スクリーン
(83)、ミラー(84)、光学系(85)、チューナ
ー(86)を設置してテレビ受像機を得た。
【0044】次に本装置の駆動に関して、説明を加え
る。
【0045】本実施例で作製した第一の装置の画素構成
は、横640×縦480個を有しており、走査方向48
0本のリードには、23.15μ秒間書込みのための信
号が加えられる。従って、1画面では11.11m秒を
有し、3画面1組として33.33m秒となっている。
【0046】第二の装置は複数本の電極の内、第一の期
間には全体の1/4をONにして、透過光強度を最高時
の1/4とした。第二の期間には全体の2/4をONに
して、透過光強度を最高時の2/4とした。第三の期間
には全てをONにして、透過光強度を最高とした。
【0047】これによって、8段階の階調表示を可能に
した。また、同様に4画面を1組として、16段階の階
調表示も確認している。
【0048】〔実施例2〕本実施例では、単純マトリッ
クスによる表示装置を第一の装置としている。
【0049】その表面にスパッタ法により1000Åの
酸化珪素膜を形成した1.1mm厚のソーダライムガラ
ス基板上に、DCスパッタ法によって、ITO(インジ
ューム酸化錫)を1100Å形成した。その後、フォト
リソ法を用いて640本の並行電極とリードを形成して
第一の基板とした。さらに、その表面にスパッタ法によ
り1000Åの酸化珪素膜を形成した1.1mm厚のソ
ーダライムガラス基板上に、DCスパッタ法によって、
ITO(インジューム酸化錫)を1100Å形成した。
その後、フォトリソ法を用いて480本の並行電極とリ
ードを形成した後、オフセット方によってNMP(Nメ
チル2ピロリドン)で希釈したポリイミド溶液を印刷
し、その後50℃で仮焼成、280℃窒素中で1時間焼
成をした後、ラビングを行い、液晶組成物の初期配向の
手段とした第二の基板とした。
【0050】該第一の基板と第二の基板によって、強誘
電性を示す液晶組成物と、酸化珪素よりなる2.5μm
径を有する粒子を1mm2 あたり200個の割合で分散
させて挟持させ、周囲をエポキシ樹脂で固定して第一の
装置を作製した。
【0051】第二の装置については、実施例1と同一の
ものを用いた。
【0052】次に本装置の駆動に関して、説明を加え
る。
【0053】本実施例で作製した第一の装置の画素構成
は、横640×縦480個を有しており、走査方向48
0本のリードには、34.72μ秒間書込みのための信
号が加えられる。図11にその駆動波形を示す。また、
1画面では16.67m秒を有し、2画面1組として3
3.33m秒となっている。
【0054】第二の装置は複数本の電極の内、第一の期
間には全体の1/2をONにして、透過光強度を最高時
の1/2とした。第二の期間には全てをONにして、透
過光強度を最高とした。
【0055】これによって、4段階の階調表示を可能に
した。
【0056】また、実施例1、実施例2においても、第
二の装置に、光硬化型変成アクリル樹脂のネットワーク
中にネマチック液晶を分散させた液晶装置を用いて液晶
表示装置を作製したところ良好な階調表示をえることが
出来た。本実施例においては、図6に示すインバータ型
の相補型トランジスタを用いたが、図6においてPTF
TとNTFTの位置を入れ換えてバッファ型の構成にし
てもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の構成によっ
て、従来ブラウン管を利用したテレビ受像機に比べて、
70%程度の重量の削減ができた。 本発明を用いるこ
とによって、従来の強誘電性液晶を用いた液晶表示装置
では困難とされていた階調表示が可能となった。これに
よって、情報量の増加が見込まれ、テレビ受像機として
も広範囲での仕様が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の基本構造図を示す。
【図2】ブラウン管型プロジェクションテレビの構造図
をしめす。
【図3】強誘電性液晶の基本概念を示す。
【図4】画素面積による階調表示の様子を示す。
【図5】本発明の階調表示説明の図
【図5】対応画素における階調と透過光強度比の関係を
示す。
【図6】本実施例の回路図を示す。
【図7】本実施例の基本構造図を示す。
【図8】本実施例の駆動信号を示す。
【図9】本実施例の行程を示す。
【図10】本実施例の駆動信号を示す。
【符号の説明】
80 第1の装置 81 第2に装置 82 光源ランプ 83 スクリーン 84 反射板 85 光学系 86 チューナー及びコントローラー 13 P型TFT 22 N型TFT 10 P型TFTのソース 9 P型TFTのゲート電極 12 P型TFTのドレイン 18 N型TFTのソース 19 N型TFTのゲート電極 20 N型TFTのドレイン 17 画素電極 11 P型TFTのチャネル 21 N型TFTのチャネル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月17日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の基本構造図を示す。
【図2】 ブラウン管型プロジェクションテレビの構造
図をしめす。
【図3】 強誘電性液晶の基本概念を示す。
【図4】 画素面積による階調表示の様子を示す。
【図5】 対応画素における階調と透過光強度比の関係
を示す。
【図6】 本実施例の回路図を示す。
【図7】 本実施例の基本構造図を示す。
【図8】 本実施例の駆動信号を示す。
【図9】 本実施例の作製工程を示す。
【図10】 本実施例の作製工程を示す。
【図11】 本実施例の駆動信号を示す。
【符号の説明】 80 第1の装置 81 第2の装置 82 光源ランプ 83 スクリーン 84 反射板 85 光学系 86 チューナー及びコントローラー 13 P型TFT 22 N型TFT 10 P型TFTのソース 9 P型TFTのゲート電極 12 P型TFTのドレイン 18 N型TFTのソース 19 N型TFTのゲート電極 20 N型TFTのドレイン 17 画素電極 11 P型TFTのチャネル 21 N型TFTのチャネル
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図10】
【図6】
【図7】
【図9】
【図11】
【図8】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/784 H04N 5/74 F 7205−5C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に電極およびリードを有する第一の
    基板と、基板上に電極およびリードを有する第二の基板
    とによって、強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成
    物を少なくとも初期において配向する手段とを挟持する
    第一の装置と、基板上に電極およびリードを有する第一
    の基板と、基板上に電極およびリードを有する第二の基
    板とによって、強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組
    成物を少なくとも初期において配向する手段とを挟持す
    る第二の装置を、光源と映像を出力するスクリーン間の
    光路上に設ける事を特徴とするテレビ受像機
  2. 【請求項2】請求項1に於て第二の装置は、光の透過率
    が概略20 対21 対22 対、・・、対2n (nは任意の
    数)に時間を追って変化する事を特徴とするテレビ受像
    機。
  3. 【請求項3】基板上にマトリックス構成を有する液晶装
    置において、それぞれの画素にPチャネル型薄膜トラン
    ジスタとNチャネル型薄膜トランジスタとを相補型の構
    成をせしめて設け、該相補型トランジスタの出力を前記
    画素に連結せしめた構成を有する第一の基板と、基板上
    に電極およびリードを有する第二の基板とによって、強
    誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成物を少なくとも
    初期において配向する手段とを挟持する第一の装置と、
    基板上に電極およびリードを有する第一の基板と、基板
    上に電極およびリードを有する第二の基板とによって、
    強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成物を少なくと
    も初期において配向する手段とを挟持する第二の装置
    を、光源と映像を出力するスクリーン間の光路上に設け
    る事を特徴とするテレビ受像機。
  4. 【請求項4】請求項1に於て第二の装置は、光の透過率
    が概略20 対21 対22 対、・・、対2n (nは任意の
    数)に時間を追って変化する事を特徴とするテレビ受像
    機。
JP1848891A 1991-01-17 1991-01-17 テレビ受像機 Expired - Fee Related JP2934736B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1848891A JP2934736B2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 テレビ受像機
TW081100016A TW228633B (ja) 1991-01-17 1992-01-03
KR1019920000368A KR960011732B1 (ko) 1991-01-17 1992-01-14 전기 광학 장치
US07/821,573 US5337171A (en) 1991-01-17 1992-01-16 Electro-optical device
US08/233,983 US5666173A (en) 1991-01-17 1994-04-28 Electro-optical device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1848891A JP2934736B2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 テレビ受像機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH053559A true JPH053559A (ja) 1993-01-08
JP2934736B2 JP2934736B2 (ja) 1999-08-16

Family

ID=11973025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1848891A Expired - Fee Related JP2934736B2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 テレビ受像機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2934736B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317577A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Nikon Corp 表示装置、カメラおよび電子機器
US9007412B2 (en) 2011-06-03 2015-04-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Electronic device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317577A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Nikon Corp 表示装置、カメラおよび電子機器
US9007412B2 (en) 2011-06-03 2015-04-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Electronic device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2934736B2 (ja) 1999-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5568288A (en) Method for forming thin film transistors with anodic oxide on sides of gate line
KR960011732B1 (ko) 전기 광학 장치
JP2934736B2 (ja) テレビ受像機
JP2707158B2 (ja) カラーテレビ受像機
JP2934737B2 (ja) 表示装置およびその表示方法
JPH052187A (ja) 液晶電気光学装置
JP3210307B2 (ja) テレビ受像機
JP3283855B2 (ja) 投写型表示装置
JP3054219B2 (ja) 液晶表示装置
JPH04313732A (ja) プロジェクター
JPH0682758A (ja) 電気光学装置の画像表示方法
JPH07327236A (ja) テレビ受像機
JP3640848B2 (ja) 半導体装置
JP3366613B2 (ja) アクティブマトリクス型表示装置
JP3672785B2 (ja) 表示装置の作製方法
JP3645465B2 (ja) 表示装置
JPH0659276A (ja) 電気光学装置
JPH0743738A (ja) 液晶電気光学装置
JP3566617B2 (ja) 電気光学装置
JPH06265847A (ja) 表示装置
JPH0682757A (ja) 電気光学装置の画像表示方法
JPH06258618A (ja) 液晶表示装置
JPH08248446A (ja) 電気光学装置
JPH0643435A (ja) 電気光学装置およびその画像表示方法
JPH0643484A (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees