JPH0743738A - 液晶電気光学装置 - Google Patents

液晶電気光学装置

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JPH0743738A
JPH0743738A JP1848791A JP1848791A JPH0743738A JP H0743738 A JPH0743738 A JP H0743738A JP 1848791 A JP1848791 A JP 1848791A JP 1848791 A JP1848791 A JP 1848791A JP H0743738 A JPH0743738 A JP H0743738A
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JP
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liquid crystal
substrate
electrodes
crystal composition
leads
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JP1848791A
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Akira Mase
晃 間瀬
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 階調表示を有する液晶表示装置を得ることを
発明の目的とする。 【構成】 電極および配線であるリードを備えた2枚の
基板間に挟持された強誘電性液晶からなる第一の装置
(80)と、この第1の装置と光源(81)の間に設け
られた導光板(83)、拡散板(84)、電極および配
線であるリードを備えた2枚の基板間に挟持された強誘
電性液晶または高分子樹脂とネマチック液晶を示す液晶
組成物を挟持する第2の装置(81)からなる液晶表示
装置であって、この液晶表示装置の画素を駆動するため
にPチャネル型薄膜トランジスタとNチャネル型薄膜ト
ランジスタと相補型に構成した相補型薄膜トランジスタ
を設けたことを特徴とするもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、コンピューター、ワード
プロセッサー、等の表示装置として、情報量向上のため
に階調表示可能な液晶表示装置を提案するにある。
【0002】
【従来の技術】従来コンピューター、ワードプロセッサ
ー等の表示画面にはSTN(スーパーツイストネマチッ
ク)型の液晶表示装置が多く用いられている。STNは
以前のTN(ツイストネマチック)型の液晶表示装置に
比べて、液晶材料の電気光学特性に急峻性があるため
に、TNでは難しかった情報量の多い高時分割駆動が可
能となり、現在のノートパソコン、ノートワープロの火
付け役となった。しかしながら時分割駆動を行なうがた
めに、操作線の数が増加すると走査線中の選択と非選択
部での印加電圧比がとりにくくなり、表示品質特にコン
トラストの低下が起きてしまった。
【0003】そこでクラーク・ラグァウォールらによっ
て提案されたものが、強誘電性液晶を用いたディスプレ
イであった。図1にその概念図を示す。強誘電性液晶は
自発分極を有するために、螺旋がほどけるまで液晶層の
厚みを薄くした場合、界面安定状態(SSFLC)が出
来、一度電界を加えたあとは、その電界を取り去っても
透過または非透過の状態が継続するメモリー効果を得る
ことが出来た。このメモリー状態を利用することによっ
て、TFTのアクティブマトリックスLCDと同じよう
な、スタティック的な駆動が可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら強誘電性
液晶の場合、透過、非透過の2個の安定状態しかとらな
いために、情報の多様化にともなう階調表示を苦手とし
ていた。これを解決する方法として、単位画素を面積的
に多分割して複数のドットで構成することにより、階調
を表示することがなされている。例えば、単位画素を面
積比で1:2:4に分割し、それらのON/OFFの組
み合わせで8階調を得る等が考案されている。図2a、
b に2階調表示の時の電極構造と、8階調表示の時の
電極構造を示す。
【0005】しかしながら、1つの単位画素につき3個
のデーター信号を加えなければならないため、外部回路
が非常に複雑になってきてしまい、コストの上昇および
外部回路接続時の歩留りの低下が生じてしまった。また
さらに、分割のために電極間の絶縁区間をとるため、開
口率の低下が起きてしまっている。例えば、250μm
ピッチ、25μmギャップの単位画素を考えた場合、分
割をしない場合の開口率は81%であるのに対して、同
一ギャップで分割した場合、63%まで低下してしまう
ことが判る。またさらに、分割のために一番細い電極
(103)の幅は、前記ピッチ、ギャップの場合、25
μmとなってしまう。液晶表示装置として1000×1
000画素のものをITOのシート抵抗が5Ω以下のも
のを使い作製した場合でも、データー方向の電極は端か
ら端まで約50kΩの抵抗を有することになる。これで
は、電極の両端における液晶にかかる電界強度が異な
り、均一な表示が出来なくなってしまうことになり、現
実性に欠けていた。そこで、より現実的に階調が制御で
きる手段が求められていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示のための
マトリックス液晶装置に階調表示をさせるのではなく照
明のための光源強度を時間的に変化させることで階調表
示を可能にしたものである。このために本発明の構成
は、基板上に電極およびリードを有する第一の基板と、
基板上に電極およびリードを有する第二の基板とによっ
て、強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成物を少な
くとも初期において配向する手段とを挟持する第一の装
置と、該第一の装置と照明装置との間に、基板上に電極
およびリードを有する第一の基板と、基板上に電極およ
びリードを有する第二の基板とによって、強誘電性また
は高分子樹脂とネマチック液晶または高分子樹脂とコレ
スティック液晶をまたは高分子樹脂とスメクティック液
晶を示す液晶組成物と前記液晶組成物を少なくとも初期
において配向する手段とを挟持する第二の装置を設ける
事を特徴とする液晶電気光学装置である。また基板上に
マトリックス構成を有する液晶装置において、それぞれ
の画素にPチャネル型薄膜トランジスタとNチャネル型
薄膜トランジスタとを相補型の構成をせしめて設け、該
相補型トランジスタの出力を前記画素に連結せしめた構
成を有する第一の基板と、基板上に電極およびリードを
有する第二の基板とによって、強誘電性またはを示す液
晶組成物と前記液晶組成物を少なくとも初期において配
向する手段とを挟持する第一の装置と、該第一の装置と
照明装置との間に、基板上に電極およびリードを有する
第一の基板と、基板上に電極およびリードを有する第二
の基板とによって、強誘電性または高分子樹脂とネマチ
ック液晶または高分子樹脂とコレスティック液晶をまた
は高分子樹脂とスメクティック液晶を示す液晶組成物と
前記液晶組成物を少なくとも初期において配向する手段
とを挟持する第二の装置を設ける事を特徴とする液晶電
気光学装置である。
【0007】基板上に電極およびリードを有する第一の
基板と、基板上に電極およびリードを有する第二の基板
とによって、強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成
物を少なくとも初期において配向する手段とを挟持する
第一の装置に対し、階調表示を行なうために、3枚の画
面を一組として行なうものとする。
【0008】本項では説明を簡易にするため、3ビット
からなる光強度を用いて説明を加える。3ビットで行な
った場合、23 =8であるので8階調までの表示が可能
になる。第一の装置として図4に示す様に画素数が2×
2のマトリクスを有するものとする。
【0009】下記表1に図4に示す第一の装置を用いた
場合における階調表示の仕方示す。
【0010】
【表1】
【0011】上記表1に示すように8階調中のレベルを
暗から明に向かって、G0、G1、G2、、、G7とし
たとき、A1画素(106)のレベルをG0、A2画素
(107)のレベルをG3、B1画素(108)のレベ
ルをG5、B2画素(109)のレベルをG7と表示さ
せる場合、1枚目の画面では、第二の装置の透過率変化
によって、光強度を1とし、第一の装置上の画素をそれ
ぞれ、A1画素はOFF(光の未透過)、A2画素はO
N(光の透過)、B1画素はON(光の透過)、B2画
素もON(光の透過)の状態とする。
【0012】2枚目の画面では、第二の装置の透過率変
化によって、光強度を2とし、第一の装置上の画素をそ
れぞれ、A1画素はOFF(光の未透過)、A2画素は
ON(光の透過)、B1画素はOFF(光の未透過)、
B2画素はON(光の透過)の状態とする。
【0013】3枚目の画面では、第二の装置の透過率変
化によって、光強度を4とし、第一の装置上の画素をそ
れぞれ、A1画素はOFF(光の未透過)、A2画素は
OFF(光の未透過)、B1画素はON(光の透過)、
B2画素はON(光の透過)の状態とする。
【0014】下記表1に階調レベルと3画面1組のON
/OFF第一の装置の操作の仕方を示す。
【0015】
【表1】
【0016】この様に第一の装置と第二の装置を操作す
ることによって、3画面1組で8階調の表示まで行なう
ことが出来る。また、本説明では、3ビット(n=3)
による説明にて代用したが、請求項でしめしたnは任意
の自然数であり、他の値でもよいことは言うまでもな
い。
【0017】
【実施例】
〔実施例1〕本実施例では、第一の装置として薄膜トラ
ンジスタを用いたアクティブマトリクス液晶装置を用い
た。先ず、その第一の装置すなわち液晶表示装置の製造
手順から説明を行なう。本実施例では図5に示すような
回路構成すなわちバッファ型の回路構成を用いた液晶表
示装置を用いて、強誘電液晶(FLC)を用いた液晶表
示装置の説明を行う。この回路構成に対応する実際の電
極等の配置構成を図6に示している。これらは説明を簡
単にする為2×2に相当する部分のみ記載されている。
また、実際の駆動信号波形を図7に示す。これも説明を
簡単にする為に4×4のマトリクス構成とした場合の信
号波形で説明を行う。
【0018】まず最初に本実施例で使用する液晶表示装
置の作製方法を図8を使用して説明する。図8(A)に
おいて、石英ガラス等の高価でない700℃以下、例え
ば約600℃の熱処理に耐え得るガラス50上にマグネ
トロンRF(高周波) スパッタ法を用いてブロッキング
層51としての酸化珪素膜を1000〜3000Åの厚
さに作製する。プロセス条件は酸素100%雰囲気、成
膜温度15℃、出力400〜800W、圧力0.5Pa
とした。タ−ゲットに石英または単結晶シリコンを用い
た成膜速度は30〜100Å/分であった。
【0019】この上にシリコン膜をLPCVD(減圧気
相)法、スパッタ法またはプラズマCVD法により形成
した。減圧気相法で形成する場合、結晶化温度よりも1
00〜200℃低い450〜550℃、例えば530℃
でジシラン(Si2H6) またはトリシラン(Si3H8) をCVD
装置に供給して成膜した。反応炉内圧力は30〜300
Paとした。成膜速度は50〜250Å/ 分であった。
NTFTとPTFTとのスレッシュホ−ルド電圧(Vt
h)に概略同一に制御するため、ホウ素をジボランを用
いて1×1015〜1×1018cm-3の濃度として成膜中に添加
してもよい。
【0020】スパッタ法で行う場合、スパッタ前の背圧
を1×10-5Pa以下とし、単結晶シリコンをタ−ゲット
として、アルゴンに水素を20〜80%混入した雰囲気
で行った。例えばアルゴン20%、水素80%とした。
成膜温度は150℃、周波数は13.56MHz、スパ
ッタ出力は400〜800W、圧力は0.5Paであっ
た。
【0021】プラズマCVD法により珪素膜を作製する
場合、温度は例えば300℃とし、モノシラン(SiH4)ま
たはジシラン(Si2H6) を用いた。これらをPCVD装置
内に導入し、13.56MHzの高周波電力を加えて成
膜した。
【0022】これらの方法によって形成された被膜は、
酸素が5×1021cm-3以下であることが好ましい。この酸
素濃度が高いと、結晶化させにくく、熱アニ−ル温度を
高くまたは熱アニ−ル時間を長くしなければならない。
また少なすぎると、バックライトによりオフ状態のリ−
ク電流が増加してしまう。そのため4×1019〜4×1021
cm-3の範囲とした。水素は4×1020cm-3であり、珪素4
×1022cm-3として比較すると1原子%であった。また、
ソ−ス、ドレインに対してより結晶化を助長させるた
め、酸素濃度を7×1019cm-3以下、好ましくは1×1019
cm-3以下とし、ピクセル構成するTFTのチャネル形成
領域のみに酸素をイオン注入法により5×1020〜5×10
21cm-3となるように添加してもよい。その時周辺回路を
構成するTFTには光照射がなされないため、この酸素
の混入をより少なくし、より大きいキャリア移動度を有
せしめることは、高周波動作をさせるためる有効であ
る。
【0023】次に、アモルファス状態の珪素膜を500
〜5000Å、例えば1500Åの厚さに作製の後、4
50〜700℃の温度にて12〜70時間非酸化物雰囲
気にて中温の加熱処理、例えば水素雰囲気下にて600
℃の温度で保持した。珪素膜の下の基板表面にアモルフ
ァス構造の酸化珪素膜が形成されているため、この熱処
理で特定の核が存在せず、全体が均一に加熱アニ−ルさ
れる。即ち、成膜時はアモルファス構造を有し、また水
素は単に混入しているのみである。
【0024】アニ−ルにより、珪素膜はアモルファス構
造から秩序性の高い状態に移り、一部は結晶状態を呈す
る。特にシリコンの成膜後の状態で比較的秩序性の高い
領域は特に結晶化をして結晶状態となろうとする。しか
しこれらの領域間に存在する珪素により互いの結合がな
されるため、珪素同志は互いにひっぱりあう。レ−ザラ
マン分光により測定すると単結晶の珪素のピ−ク522
cm-1より低周波側にシフトしたピ−クが観察される。
それの見掛け上の粒径は半値巾から計算すると、50〜
500Åとマイクロクリスタルのようになっているが、
実際はこの結晶性の高い領域は多数あってクラスタ構造
を有し、各クラスタ間は互いに珪素同志で結合(アンカ
リング) がされたセミアモルファス構造の被膜を形成さ
せることができた。
【0025】結果として、被膜は実質的にグレインバウ
ンダリ(以下GBという)がないといってもよい状態を
呈する。キャリアは各クラスタ間をアンカリングされた
個所を通じ互いに容易に移動し得るため、いわゆるGBの
明確に存在する多結晶珪素よりも高いキャリア移動度と
なる。即ちホ−ル移動度(μh)=10〜200cm2
VSec、電子移動度(μe )=15〜300cm2
VSecが得られる。
【0026】他方、上記の如き中温でのアニ−ルではな
く、900〜1200℃の高温アニ−ルにより被膜を多
結晶化すると、核からの固相成長により被膜中の不純物
の偏析がおきて、GBには酸素、炭素、窒素等の不純物
が多くなり、結晶中の移動度は大きいが、GBでのバリ
ア(障壁)を作ってそこでのキャリアの移動を阻害して
しまう。結果として10cm2/Vsec以上の移動度がなかな
か得られないのが実情である。即ち、本実施例ではかく
の如き理由により、セミアモルファスまたはセミクリス
タル構造を有するシリコン半導体を用いている。
【0027】この上に酸化珪素膜をゲイト絶縁膜として
500〜2000Å例えば1000Åの厚さに形成し
た。これはブロッキング層としての酸化珪素膜の作製と
同一条件とした。この成膜中に弗素を少量添加し、ナト
リウムイオンの固定化をさせてもよい。
【0028】この後、この上側にリンが1〜5×1021cm
-3の濃度に入ったシリコン膜またはこのシリコン膜とそ
の上にモリブデン(Mo)、タングステン(W),MoSi2 または
WSi2との多層膜を形成した。これを第2のフォトマスク
にてパタ−ニングして図8(B) を得た。PTFT用の
ゲイト電極9、NTFT用のゲイト電極19を形成し
た。例えばチャネル長10μm、ゲイト電極としてリン
ド−プ珪素を0.2μm、その上にモリブデンを0.3
μmの厚さに形成した。図8(C)において、フォトレ
ジスト57をフォトマスクを用いて形成し、PTFT
用のソ−ス10、ドレイン12に対し、ホウ素を1〜5
×1015cm-2のド−ズ量でイオン注入法により添加し
た。 次に図8(D)の如く、NTFTをフォトマスク
を用いて形成した。NTFT用のソ−ス20、ドレイ
ン18としてリンを1〜5×1015cm-2のドーズ量でイ
オン注入法により添加した。
【0029】これらはゲイト絶縁膜54を通じて行っ
た。しかし図8(B)において、ゲイト電極9、19を
マスクとしてシリコン膜上の酸化珪素を除去し、その
後、ホウ素、リンを直接珪素膜中にイオン注入してもよ
い。
【0030】次に、600℃にて10〜50時間再び加
熱アニ−ルを行った。PTFTのソ−ス10、ドレイン
12、NTFTのソ−ス20、ドレイン18を不純物を
活性化してP+ 、N+ として作製した。またゲイト電極
9、19下にはチャネル形成領域21、11がセミアモ
ルファス半導体として形成されている。
【0031】かくすると、セルフアライン方式でありな
がらも、700℃以上にすべての工程で温度を加えるこ
とがなくC/TFTを作ることができる。そのため、基
板材料として、石英等の高価な基板を用いなくてもよ
く、本発明の大画素の液晶表示装置にきわめて適したプ
ロセスである。
【0032】本実施例では熱アニ−ルは図8(A)、
(D)で2回行った。しかし図8(A)のアニ−ルは求
める特性により省略し、双方を図8(D)のアニ−ルに
より兼ね製造時間の短縮を図ってもよい。図8(E)に
おいて、層間絶縁物65を前記したスパッタ法により酸
化珪素膜の形成として行った。この酸化珪素膜の形成は
LPCVD法、光CVD法、常圧CVD法を用いてもよ
い。例えば0.2〜0.6μmの厚さに形成し、その
後、フォトマスクを用いて電極用の窓66を形成し
た。さらに、これら全体にアルミニウムをスパッタ法に
より形成し、リ−ド71、72およびコンタクト67、
68をフォトマスクを用いて作製した後、表面を平坦
化用有機樹脂69例えば透光性ポリイミド樹脂を塗布形
成し、再度の電極穴あけをフォトマスクにて行った。
【0033】図8(F)に示す如く2つのTFTを相補
型構成とし、かつその出力端を液晶装置の一方の画素の
電極を透明電極としてそれに連結するため、スパッタ法
によりITO(インジュ−ム・スズ酸化膜)を形成し
た。それをフォトマスクによりエッチングし、画素電
極17を構成させた。このITOは室温〜150℃で成
膜し、200〜400℃の酸素または大気中のアニ−ル
により成就した。
【0034】かくの如くにしてPTFT22とNTFT
13と画素電極である透明導電膜の電極17とを同一ガ
ラス基板50上に作製した。得られたTFTの特性はP
TFTで移動度は20(cm2/Vs)、Vthは−5.9
(V)で、NTFTで移動度は40(cm2/Vs)、Vthは
5.0(V)であった。
【0035】上記の作製法は、バッファ型であってもイ
ンバータ型であっても全く同じであることは、いうまで
もない。上記の様な方法に従って作製し第一の基板を得
た。
【0036】また基板のほぼ全面に透明電極を設け、該
透明電極上にオフセット方によってNMP(Nメチル2
ピロリドン)で希釈したポリイミド溶液を印刷し、その
後50℃で仮焼成、280℃窒素中で1時間焼成をした
後、ラビングを行い、液晶組成物の初期配向の手段と
し、第二の基板とした。
【0037】前記第一の基板と第二の基板の間に、強誘
電性を示す液晶組成物と、酸化珪素よりなる2.5μm
径を有する粒子を1mm2 あたり200個の割合で分散
させて挟持させ、周囲をエポキシ樹脂で固定して第一の
装置を作製した。
【0038】次に第二の装置に関する説明を加える。
【0039】基板上に複数本の電極およびリードを有す
る第一の基板と、基板のほぼ全面に透明電極を設け、該
透明電極上にオフセット方によってNMP(Nメチル2
ピロリドン)で希釈したポリイミド溶液を印刷し、その
後50℃で仮焼成、280℃窒素中で1時間焼成をした
後、ラビングを行い、液晶組成物の初期配向の手段とし
た第二の基板とによって、強誘電性を示す液晶組成物
と、酸化珪素よりなる2.5μm径を有する粒子を1m
2 あたり200個の割合で分散させて挟持させ、周囲
をエポキシ樹脂で固定して第二の装置を作製した。
【0040】図1に示す様に、第一の装置(80)およ
び第二の装置(81)、光源(82)、導光板(8
3)、拡散板(84)を設置して液晶電気光学装置を得
た。
【0041】次に本装置の駆動に関して、説明を加え
る。
【0042】本実施例で作製した第一の装置の画素構成
は、横640×縦480個を有しており、走査方向48
0本のリードには、23.15μ秒間書込みのための信
号が加えられる。従って、1画面では11.11m秒を
有し、3画面1組として33.33m秒となっている。
【0043】第二の装置は複数本の電極の内、第一の期
間には全体の1/4をONにして、透過光強度を最高時
の1/4とした。第二の期間には全体の2/4をONに
して、透過光強度を最高時の2/4とした。第三の期間
には全てをONにして、透過光強度を最高とした。
【0044】これによって、8段階の階調表示を可能に
した。また、同様に4画面を1組として、16段階の階
調表示も確認している。
【0045】〔実施例2〕本実施例では、単純マトリッ
クスによる表示装置を第一の装置としている。
【0046】その表面にスパッタ法により1000Åの
酸化珪素膜を形成した1.1mm厚のソーダライムガラ
ス基板上に、DCスパッタ法によって、ITO(インジ
ューム酸化錫)を1100Å形成した。その後、フォト
リソ法を用いて640本の並行電極とリードを形成して
第一の基板とした。さらに、その表面にスパッタ法によ
り1000Åの酸化珪素膜を形成した1.1mm厚のソ
ーダライムガラス基板上に、DCスパッタ法によって、
ITO(インジューム酸化錫)を1100Å形成した。
その後、フォトリソ法を用いて480本の並行電極とリ
ードを形成した後、オフセット方によってNMP(Nメ
チル2ピロリドン)で希釈したポリイミド溶液を印刷
し、その後50℃で仮焼成、280℃窒素中で1時間焼
成をした後、ラビングを行い、液晶組成物の初期配向の
手段とした第二の基板とした。
【0047】該第一の基板と第二の基板によって、強誘
電性を示す液晶組成物と、酸化珪素よりなる2.5μm
径を有する粒子を1mm2 あたり200個の割合で分散
させて挟持させ、周囲をエポキシ樹脂で固定して第一の
装置を作製した。
【0048】第二の装置については、実施例1と同一の
ものを用いた。
【0049】次に本装置の駆動に関して、説明を加え
る。
【0050】本実施例で作製した第一の装置の画素構成
は、横640×縦480個を有しており、走査方向48
0本のリードには、34.72μ秒間書込みのための信
号が加えられる。図9に第1の装置である液晶表示装置
を駆動するための駆動波形を示す。また、1画面では1
6.67m秒を有し、2画面1組として33.33m秒
となっている。
【0051】第二の装置は複数本の電極の内、第一の期
間には全体の1/2をONにして、透過光強度を最高時
の1/2とした。第二の期間には全てをONにして、透
過光強度を最高とした。
【0052】これによって、4段階の階調表示を可能に
した。
【0053】また、実施例1、実施例2においても、第
二の装置に、光硬化型変成アクリル樹脂のネットワーク
中にネマチック液晶を分散させた液晶装置を用いて液晶
表示装置を作製したところ良好な階調表示をえることが
出来た。
【0054】
【発明の効果】本発明を用いることによって、従来の強
誘電性液晶を用いた液晶表示装置の持つ特徴である、視
野角が広い、コントラストが高い応答速度が速い、に加
えて、困難とされていた階調表示が可能となった。これ
によって、情報量の増加が見込まれ、広範囲での仕様が
可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の基本構造図を示す。
【図2】 強誘電性液晶の基本概念を示す。
【図3】 画素面積による階調表示の様子を示す。
【図4】 本発明における第一の装置の画素の構成
例を示す。
【図5】 本実施例の回路図を示す。
【図6】 本実施例の基本構造図を示す。
【図7】 本実施例の駆動信号を示す。
【図8】 本実施例の作製行程を示す。
【図9】 本実施例の駆動信号を示す。
【符号の説明】
80 第1の装置 81 第2の装置 82 光源 83 導光板 84 拡散板 13 PTFT 22 NTFT 10 PTFTのソース 11 PTFTのチャネル 12 PTFTのドレイン 9 PTFTのゲート電極 18 NTFTのドレイン 21 NTFTもチャネル 20 NTFTのソース 19 NTFTのゲート電極
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の基本構造図を示す。
【図2】 強誘電性液晶の基本概念を示す。
【図3】 画素面積による階調表示の様子を示す。
【図4】 画素面積による階調表示の様子を示す。
【図5】 本発明における第一の装置の画素の構成
例を示す。
【図6】 本実施例の回路図を示す。
【図7】 本実施例の基本構造図を示す。
【図8】 本実施例の駆動信号を示す。
【図9】 本実施例の作製行程を示す。
【図10】 本実施例の作製行程を示す。
【図11】 本実施例の駆動信号を示す。
【符号の説明】 80 第1の装置 81 第2の装置 82 光源 83 導光板 84 拡散板 13 PTFT 22 NTFT 10 PTFTのソース 11 PTFTのチャネル 12 PTFTのドレイン 9 PTFTのゲート電極 18 NTFTのドレイン 21 NTFTもチャネル 20 NTFTのソース 19 NTFTのゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/136 500 9119−2K G09G 3/36 H01L 29/786

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に電極およびリードを有する第一の
    基板と、基板上に電極およびリードを有する第二の基板
    とによって、強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成
    物を少なくとも初期において配向する手段とを挟持する
    第一の装置と、該第一の装置と照明装置との間に、基板
    上に電極およびリードを有する第一の基板と、基板上に
    電極およびリードを有する第二の基板とによって、強誘
    電性を示す液晶組成物と前記液晶組成物を少なくとも初
    期において配向する手段とを挟持する第二の装置を設け
    る事を特徴とする液晶電気光学装置。
  2. 【請求項2】請求項1に於て第二の装置は、光の透過率
    が概略20 対21 対22対、・・、対2n (nは任意の
    自然数)に時間を追って変化する事を特徴とする液晶電
    気光学装置。
  3. 【請求項3】基板上に電極およびリードを有する第一の
    基板と、基板上に電極およびリードを有する第二の基板
    とによって、強誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成
    物を少なくとも初期において配向する手段とを挟持する
    第一の装置と、該第一の装置と照明装置との間に、基板
    上に電極およびリードを有する第一の基板と、基板上に
    電極およびリードを有する第二の基板とによって、高分
    子樹脂とネマチック液晶または高分子樹脂とコレスティ
    ック液晶をまたは高分子樹脂とスメクティック液晶を示
    す液晶組成物を挟持する第二の装置を設ける事を特徴と
    する液晶電気光学装置。
  4. 【請求項4】請求項1に於て第二の装置は、光の透過率
    が概略20 対21 対22対、・・、対2n (nは任意の
    自然数)に時間を追って変化する事を特徴とする液晶電
    気光学装置。
  5. 【請求項5】基板上にマトリックス構成を有する液晶装
    置において、それぞれの画素にPチャネル型薄膜トラン
    ジスタとNチャネル型薄膜トランジスタとを相補型の構
    成をせしめて設け、該相補型トランジスタの出力を前記
    画素に連結せしめた構成を有する第一の基板と、基板上
    に電極およびリードを有する第二の基板とによって、強
    誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成物を少なくとも
    初期において配向する手段とを挟持する第一の装置と、
    該第一の装置と照明装置との間に、基板上に電極および
    リードを有する第一の基板と、基板上に電極およびリー
    ドを有する第二の基板とによって、強誘電性を示す液晶
    組成物と前記液晶組成物を少なくとも初期において配向
    する手段とを挟持する第二の装置を設ける事を特徴とす
    る液晶電気光学装置。
  6. 【請求項6】請求項1に於て第二の装置は、光の透過率
    が概略20 対21 対22対、・・、対2n (nは任意の
    自然数)に時間を追って変化する事を特徴とする液晶電
    気光学装置。
  7. 【請求項7】基板上にマトリックス構成を有する液晶装
    置において、それぞれの画素にPチャネル型薄膜トラン
    ジスタとNチャネル型薄膜トランジスタとを相補型の構
    成をせしめて設け、該相補型トランジスタの出力を前記
    画素に連結せしめた構成を有する第一の基板と、基板上
    に電極およびリードを有する第二の基板とによって、強
    誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成物を少なくとも
    初期において配向する手段とを挟持する第一の装置と、
    該第一の装置と照明装置との間に、基板上に電極および
    リードを有する第一の基板と、基板上に電極およびリー
    ドを有する第二の基板とによって、高分子樹脂とネマチ
    ック液晶または高分子樹脂とコレスティック液晶をまた
    は高分子樹脂とスメクティック液晶を示す液晶組成物を
    挟持する第二の装置を設ける事を特徴とする液晶電気光
    学装置。
  8. 【請求項8】請求項1に於て第二の装置は、光の透過率
    が概略20 対21 対22対、・・、対2n (nは任意の
    自然数)に時間を追って変化する事を特徴とする液晶電
    気光学装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6053934A (ja) * 1983-09-05 1985-03-28 Canon Inc 潜像形成装置
JPS6252526A (ja) * 1985-09-02 1987-03-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 液晶セルアレイとその駆動方法
JPS6396636A (ja) * 1986-10-13 1988-04-27 Seiko Epson Corp アクテイブマトリクスパネル
JPS63113426A (ja) * 1986-09-20 1988-05-18 ソーン イーエムアイ ピーエルシー 表示装置の動作方法および表示装置

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