JPH1068972A - 電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置

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JPH1068972A
JPH1068972A JP19497597A JP19497597A JPH1068972A JP H1068972 A JPH1068972 A JP H1068972A JP 19497597 A JP19497597 A JP 19497597A JP 19497597 A JP19497597 A JP 19497597A JP H1068972 A JPH1068972 A JP H1068972A
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JP
Japan
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film
interlayer insulating
thin film
insulating film
liquid crystal
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Application number
JP19497597A
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English (en)
Inventor
Akira Mase
晃 間瀬
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面を平坦化した薄膜トランジスタの構造を
提供する。 【解決手段】 薄膜トランジスタ上に形成され、無機物
からなる層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜上に形成された
導電膜と、薄膜トランジスタ、層間絶縁膜及び導電膜の
上方に形成され、平坦な表面を有する有機樹脂膜と、有
機樹脂膜の上方に形成された画素電極とを有し、層間絶
縁膜は有機樹脂膜と薄膜トランジスタとが直接接しない
ように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】従来マイクロコンピュータ
ー、ワードプロセッサー等の表示画面として使用されて
きた液晶電気光学装置は、STN(スーパーツイストネ
マチック液晶)または、薄膜トランジスタとTN(ツイ
ストネマチック液晶)を組み合わせた液晶パネルが多く
用いられていた。
【0002】これらのパネル自体の消費電力は、640
×480クラスのもので約250mW程度である。その
理由として、ネマチック系の液晶は電界が加わった時に
のみ動作をするため、表示をさせると言うことは常に電
界を加え続けると言うこと意味していた。そのために、
パネル駆動のための消費電力を押さえて、乾電池のよう
な低充電電池だけで50〜80時間程の動作を確保する
ことは困難であった。
【0003】しかしながら、近年世の中の要求は軽薄短
小化の方向にあり、動作時間確保のための重たい充電池
を搭載することは懸念されていた。従って、通常の乾電
池でも十分長時間動作できる液晶パネルが求められてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで提案されたもの
が、強誘電性液晶を用いたディスプレイであった。強誘
電性液晶は自発分極を有するために、螺旋がほどけるま
で液晶層の厚みを小さくした場合、界面安定状態(SS
FLC)が出来、一度電界を加えたあとは、その電界を
取り去っても透過または非透過の状態が継続するメモリ
ー効果を得ることが出来た。
【0005】このメモリー状態を利用することによっ
て、構成画面の中で書き換えたい部分にのみ、信号電界
を加えて表示を更新することで、従来のネマチック系の
液晶に比べて格段に消費電力を低減することが出来ると
提案されている。
【0006】しかしながらこのメモリー性を強調した場
合、現実的には『焼け』と呼ばれる現象が起き、表示不
良をひきおこしている。『焼け』は一度透過なり非透過
なりの状態をメモリーさせて長時間放置した場合、次に
その逆の状態を表示使用としても完全な非透過または透
過の状態が得られず、コントラストの低下を引き起こし
ていた。
【0007】これを解決する手段として、メモリー性を
極力押さえた液晶材料を用いて、表示を行なうことが有
効であることが判った。強誘電性液晶において、全くメ
モリー性の無いまたは自発分極を持たない組成物は存在
しえないが、『焼け』を解消するためにそれらを極力押
さえた場合、数画面分のメモリー性はあるものの、構成
画面の中で書き換えたい部分にのみ、信号電界を加えて
表示を更新するような方法を該強誘電性液晶組成物に適
用することは出来なかった。
【0008】しかし、強誘電性液晶の持つ高速応答性に
ついては捨てがたく、この特徴を生かしたまま『焼け』
現象が解決されるような方法が求められていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】アモルファスシリコン等
を用いた薄膜トランジスタ(TFT)を構成画素のスイ
ッチング素子として、画素1個に対し、1個設けてスタ
ティック駆動する方法がネマチック系の液晶では多く実
用化している。
【0010】しかしながら、強誘電性液晶にこれら従来
の薄膜トランジスタを用いた場合、TFTの出力、即ち
液晶にとっての入力(液晶電位という) の電圧VLCは、
しばしば"1"(High) となるべき時に"1"(High) になら
ず、また、逆に"0"(Low)となるべき時に"0"(Low)になら
ない。これは、画素に信号を加えるスィッチング素子、
つまりTFTの特性に対称性がないために発生する。す
なわち、画素電極への充電の様子と放電の様子に電気特
性上のかたよりがあるためである。そして、液晶はその
動作において本来絶縁性であり、また、TFTがオフの
時に液晶電位(VLC) は浮いた状態になる。この液晶は等
価的にキャパシタであるため、そこに蓄積された電荷に
よりVLCが決められる。この電荷は液晶がRLCで比較的
小さい抵抗となったり、ゴミやイオン性不純物の存在に
よりリ−クしたり、またTFTのゲイト絶縁膜のピンホ
−ルによりRGSが生じた場合にはそこから電荷がもれ、
LCは中途半端な状態になってしまう。また、自発分極
からくる誘電率の増大による容量値の増加のために、瞬
間的に流れる電流も大きく、従来のTFTはFLCには
不向きであり、限界があった。
【0011】本発明は、画素に対してNチャネル型TF
T(NTFT)とPチャネル型TFT(PTFT)とを
相補構成として有し、前記PTFTのソース(ドレイ
ン)部を一対の信号線のうちの第1の信号線に接続し、
前記NTFTのソース(ドレイン)部を一対の信号線の
うちの第2の信号線に接続し、前記NTFTとPTFT
のゲイト電極を共通に第3の信号線に接続し、前記NT
FTおよびPTFTのドレイン(ソース)部を画素電極
と接続して設けられている電気回路を第一の基板と基板
上に電極およびリードを設けた第2の基板によって、強
誘電性を示す液晶組成物と前記液晶組成物の少なくと
も、初期における配向を行わせる手段を挟持した液晶パ
ネルを用いた。ここで、前記第1および第2の信号線は
コモン(COM)方向に、また、第3の信号線はセグメ
ント(SEG)方向に延びるように配置してもよい。
【0012】また、PTFTとNTFTとのソース(ド
レイン)部を共通の第1の信号線に接続し、前記PTF
TとNTFTとのドレイン(ソース)部を画素電極に接
続しさらに、前記PTFTとNTFTとのゲイト電極を
共通の第2の信号線に接続した図1のような回路で示さ
れる液晶パネルにおいても同様に本発明を適用すること
ができる。
【0013】該構成を取ることによって、メモリー性を
極力低減させた強誘電性液晶においても、『焼け』現象
が生じることなく、装置全体としてはメモリー表示が可
能となった。
【0014】そこで、パネルの任意の時間に表示をして
いる内容を記憶している第1の電気的メモリーと、前記
任意時間から単位時間後の表示内容を記憶している第2
の電気的メモリーと、第1、第2の電気的メモリーの内
容を比較する機能を本装置の構成に加えることによって
書換えが必要な部分のみに、電気信号を加えることで表
示が出来、パネルにかかる消費電力を極力低減すること
が出来る。
【0015】本発明の表示装置の構成としては、1つの
画素に2つまたはそれ以上のC/TFTを連結して1つ
のピクセルを構成せしめてもよい。さらに1つのピクセ
ルを2つまたはそれ以上に分割し、それぞれにC/TF
Tを1つまたは複数個連結してもよい。
【0016】
【実施例1】本実施例では図1に示すような回路構成の
液晶表示装置を用いて説明を行う。この回路構成に対応
する実際の電極等の配置構成を図2に示している。これ
らは説明を簡単にする為2×2に相当する部分のみ記載
されている。また、実際の駆動信号波形を図3に示す。
これも説明を簡単にする為に4×4のマトリクス構成と
した場合の信号波形で説明を行う。
【0017】まず、本実施例で使用する液晶表示装置の
作製方法を図4および図5を使用して説明する。図4
(A)において、石英ガラス等の高価でない700℃以
下、例えば約600℃の熱処理に耐え得るガラス50上
にマグネトロンRF(高周波)スパッタ法を用いてブロ
ッキング層51としての酸化珪素膜を1000〜300
0Åの厚さに作製する。プロセス条件は酸素100%雰
囲気、成膜温度15℃、出力400〜800W、圧力
0.5Paとした。タ−ゲットに石英または単結晶シリ
コンを用いた成膜速度は30〜100Å/分であった。
【0018】この上にシリコン膜をLPCVD(減圧気
相)法、スパッタ法またはプラズマCVD法により形成
した。減圧気相法で形成する場合、結晶化温度よりも1
00〜200℃低い450〜550℃、例えば530℃
でジシラン(Si2H6) またはトリシラン(Si3H8) をCVD
装置に供給して成膜した。反応炉内圧力は30〜300
Paとした。成膜速度は50〜250Å/ 分であった。
NTFTとPTFTとのスレッシュホ−ルド電圧(Vt
h)に概略同一に制御するため、ホウ素をジボランを用
いて1×1015〜1×1018cm-3の濃度として成膜中に添加
してもよい。
【0019】スパッタ法で行う場合、スパッタ前の背圧
を1×10-5Pa以下とし、単結晶シリコンをタ−ゲット
として、アルゴンに水素を20〜80%混入した雰囲気
で行った。例えばアルゴン20%、水素80%とした。
成膜温度は150℃、周波数は13.56MHz、スパ
ッタ出力は400〜800W、圧力は0.5Paであっ
た。
【0020】プラズマCVD法により珪素膜を作製する
場合、温度は例えば300℃とし、モノシラン(SiH4)ま
たはジシラン(Si2H6) を用いた。これらをPCVD装置
内に導入し、13.56MHzの高周波電力を加えて成
膜した。
【0021】これらの方法によって形成された被膜は、
酸素が5×1021cm-3以下であることが好ましい。この酸
素濃度が高いと、結晶化させにくく、熱アニ−ル温度を
高くまたは熱アニ−ル時間を長くしなければならない。
また少なすぎると、バックライトによりオフ状態のリ−
ク電流が増加してしまう。そのため4×1019〜4×1021
cm-3の範囲とした。水素は4×1020cm-3であり、珪素4
×1022cm-3として比較すると1原子%であった。また、
ソ−ス、ドレインに対してより結晶化を助長させるた
め、酸素濃度を7×1019cm-3以下、好ましくは1×1019
cm-3以下とし、ピクセル構成するTFTのチャネル形成
領域のみに酸素をイオン注入法により5×1020〜5×10
21cm-3となるように添加してもよい。その時周辺回路を
構成するTFTには光照射がなされないため、この酸素
の混入をより少なくし、より大きいキャリア移動度を有
せしめることは、高周波動作をさせるためる有効であ
る。
【0022】次に、アモルファス状態の珪素膜を500
〜5000Å、例えば1500Åの厚さに作製の後、4
50〜700℃の温度にて12〜70時間非酸化物雰囲
気にて中温の加熱処理、例えば水素雰囲気下にて600
℃の温度で保持した。珪素膜の下の基板表面にアモルフ
ァス構造の酸化珪素膜が形成されているため、この熱処
理で特定の核が存在せず、全体が均一に加熱アニ−ルさ
れる。即ち、成膜時はアモルファス構造を有し、また水
素は単に混入しているのみである。
【0023】アニ−ルにより、珪素膜はアモルファス構
造から秩序性の高い状態に移り、一部は結晶状態を呈す
る。特にシリコンの成膜後の状態で比較的秩序性の高い
領域は特に結晶化をして結晶状態となろうとする。しか
しこれらの領域間に存在する珪素により互いの結合がな
されるため、珪素同志は互いにひっぱりあう。レ−ザラ
マン分光により測定すると単結晶の珪素のピ−ク522
cm-1より低周波側にシフトしたピ−クが観察される。そ
れの見掛け上の粒径は半値巾から計算すると、50〜5
00Åとマイクロクリスタルのようになっているが、実
際はこの結晶性の高い領域は多数あってクラスタ構造を
有し、各クラスタ間は互いに珪素同志で結合(アンカリ
ング) がされたセミアモルファス構造の被膜を形成させ
ることができた。
【0024】結果として、被膜は実質的にグレインバウ
ンダリ(以下GBという)がないといってもよい状態を
呈する。キャリアは各クラスタ間をアンカリングされた
個所を通じ互いに容易に移動し得るため、いわゆるGBの
明確に存在する多結晶珪素よりも高いキャリア移動度と
なる。即ちホ−ル移動度(μh)=10〜200cm2
VSec、電子移動度(μe )=15〜300cm2 /V
Secが得られる。
【0025】他方、上記の如き中温でのアニ−ルではな
く、900〜1200℃の高温アニ−ルにより被膜を多
結晶化すると、核からの固相成長により被膜中の不純物
の偏析がおきて、GBには酸素、炭素、窒素等の不純物
が多くなり、結晶中の移動度は大きいが、GBでのバリ
ア(障壁)を作ってそこでのキャリアの移動を阻害して
しまう。結果として10cm2/Vsec以上の移動度がなかな
か得られないのが実情である。即ち、本実施例ではかく
の如き理由により、セミアモルファスまたはセミクリス
タル構造を有するシリコン半導体を用いている。
【0026】図4(A) において、珪素膜を第1のフォト
マスクにてフォトエッチングを施し、PTFT用の領
域13(チャネル巾20μm)を図面の右側に、NTFT
用の領域22を左側に作製した。
【0027】この上に酸化珪素膜をゲイト絶縁膜として
500〜2000Å例えば1000Åの厚さに形成し
た。これはブロッキング層としての酸化珪素膜の作製と
同一条件とした。この成膜中に弗素を少量添加し、ナト
リウムイオンの固定化をさせてもよい。
【0028】この後、この上側にリンが1〜5×1021cm
-3の濃度に入ったシリコン膜またはこのシリコン膜とそ
の上にモリブデン(Mo)、タングステン(W),MoSi2 または
WSi2との多層膜を形成した。これを第2のフォトマスク
にてパタ−ニングして図4(B) を得た。PTFT用の
ゲイト電極9、NTFT用のゲイト電極21を形成し
た。例えばチャネル長10μm、ゲイト電極としてリン
ド−プ珪素を0.2μm、その上にモリブデンを0.3
μmの厚さに形成した。図4(C)において、フォトレ
ジスト57をフォトマスクを用いて形成し、PTFT
用のソ−ス12ドレイン10に対し、ホウ素を1〜5×
1015cm-2のド−ズ量でイオン注入法により添加した。
次に図4(D)の如く、フォトレジスト56をフォトマ
スクを用いて形成した。NTFT用のソ−ス20、ド
レイン18としてリンを1〜5×1015cm-2のドーズ量
でイオン注入法により添加した。
【0029】これらはゲイト絶縁膜54を通じて行っ
た。しかし図4(B)において、ゲイト電極9、21を
マスクとしてシリコン膜上の酸化珪素を除去し、その
後、ホウ素、リンを直接珪素膜中にイオン注入してもよ
い。
【0030】次に、600℃にて10〜50時間再び加
熱アニ−ルを行った。PTFTのソ−ス12ドレイン1
0NTFTのソ−ス20、ドレイン18を不純物を活性
化してP+、N+として作製した。またゲイト電極9、2
1下にはチャネル形成領域11、19がセミアモルファ
ス半導体として形成されている。
【0031】かくすると、セルフアライン方式でありな
がらも、700℃以上にすべての工程で温度を加えるこ
とがなくC/TFTを作ることができる。そのため、基
板材料として、石英等の高価な基板を用いなくてもよ
く、本発明の大画素の液晶表示装置にきわめて適したプ
ロセスである。
【0032】本実施例では熱アニ−ルは図4(A)、
(D)で2回行った。しかし図4(A)のアニ−ルは求
める特性により省略し、双方を図4(D)のアニ−ルに
より兼ね製造時間の短縮を図ってもよい。図5(A)に
おいて、層間絶縁物65を前記したスパッタ法により酸
化珪素膜の形成として行った。この酸化珪素膜の形成は
LPCVD法、光CVD法、常圧CVD法を用いてもよ
い。例えば0.2〜0.6μmの厚さに形成し、その
後、フォトマスクを用いて電極用の窓66を形成し
た。さらに、これら全体にアルミニウムをスパッタ法に
より形成し、リ−ド71、72およびコンタクト67、
68をフォトマスクを用いて作製した後、表面を平坦
化用有機樹脂69例えば透光性ポリイミド樹脂を塗布形
成し、再度の電極穴あけをフォトマスクにて行った。
【0033】図5(B)に示す如く2つのTFTを相補
型構成とし、かつその出力端を液晶装置の一方の画素の
電極を透明電極としてそれに連結するため、スパッタ法
によりITO(インジュ−ム・スズ酸化膜)を形成し
た。それをフォトマスクによりエッチングし、電極1
7を構成させた。このITOは室温〜150℃で成膜
し、200〜400℃の酸素または大気中のアニ−ルに
より成就した。
【0034】かくの如くにしてPTFT22とNTFT
13と透明導電膜の電極70とを同一ガラス基板50上
に作製した。得られたTFTの特性はPTFTで移動度
は20(cm2/Vs)、Vthは−5.9(V)で、NTFT
で移動度は40(cm2/Vs)、Vthは5.0(V)であっ
た。
【0035】上記の様な方法に従って作製された液晶装
置用の第一の基板と第二の基板としてガラス基板上に全
面に透明電極を設け、その後NMP(nメチル2ピロリ
ドン)で希釈した5%のポリイミド前駆体溶液をオフセ
ット印刷法で転写し、50℃で仮焼成の後、380℃窒
素雰囲気中で1時間本焼成を行なった。
【0036】第一の基板の周囲にはスクリーン印刷法を
用いてエポキシ樹脂を幅100μm厚み50μm印刷し
た。第二の基板上にIPA(イソプロピルアルコール)
中に分散させた2.5μm径のSiO2 球と4.5μm
径のエポキシ球を、基板上1mm2 角あたりそれぞれ2
00個、50個になるように散布をした。
【0037】これら基板を張り合わせて、加圧、加熱に
よって液晶セルを形成し、この中に強誘電性液晶を封入
して液晶パネルを得た。
【0038】図6に本実施例の構成を示す。任意の時間
に液晶パネル(201)に表示されている情報内容は、
第1の電気的メモリー(202)の中に記憶させてあ
る。一画面分のドットのON/OFF情報がメモリー中
のH/Lに対応させてある。また本実施例では640×
400の液晶装置を使用したため、256KバイトのS
RAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ
ー)を本実施例においては使用した。コンピューターま
たはワードプロセッサー等のCPU(203)で制御さ
れている画像情報は一度第2の電気的メモリー(20
4)とに記憶させる。本実施例においてはこちらも25
6KのSRAMを使用した。その理由としては、高速動
作が可能なためである。また更に第1、第2の電気的メ
モリーの内容を比較する機能(205)として、比較の
結果第一と第二のメモリー中の任意の対応番地の情報の
排他的論理和が『1』の際にドット書換のための制御を
行うことを特徴としている。
【0039】ここで、図7にタイミングチャートを示
す。単位フレーム時間(305)はLCD書込み期間
(306)と制御期間(311)の2つの期間によって
構成されている。本実施例ではこの期間の長さを14m
秒(約71.4Hz)とした。LCDへの実際の書込み
(307a〜c)は前記LCD書込み期間(306)中
に行なわれ、第一のメモリーと第二のメモリーの内容の
比較の結果、書換えが必要な部分にのみLCDへの実際
の書込みが行なわれるために、LCDへの実際の書込み
(307a〜c)の時間は各フレーム毎に異なる事にな
る。制御期間(311)では、CPUから第二メモリー
への書込み期間の一部(308)とLCDコントローラ
ーから第一メモリーへの書込み期間(309)と第一メ
モリーと第二メモリーとの内容比較を行なう期間(31
0)とが設けてある。
【0040】本実施例では具体的に、LCD書込み期間
(306)は13.9m秒、制御期間(311)は0.
1m秒とした。
【0041】
【実施例2】本実施例では図8に示すような回路構成の
液晶パネルを用いて説明を行う。図8に記載の様に、画
素に設けられたC/TFT構成のPTFTとNTFTと
のソース(ドレイン)部を共通の第1の信号線31また
は32に接続し、前記PTFTとNTFTとのドレイン
(ソース)部を画素電極17に接続し、さらに、前記P
TFTとNTFTとのゲイト電極を共通の第2の信号線
33に接続した液晶パネルとなっている。
【0042】この回路構成に対応する実際の電極等の配
置構成を図9に示している。これらは説明を簡単にする
為2×2に相当する部分のみ記載されている。また、実
際の駆動信号波形を図10に示す。これも説明を簡単に
する為に4×4のマトリクス構成とした場合の信号波形
で説明を行う。
【0043】これらの製造プロセスは、実施例の1と同
様である。
【0044】また、任意の時間に液晶パネルに表示され
ている情報内容は、第1の電気的メモリーの中に記憶さ
せてある。本実施例においてはSRAMを使用した。
【0045】コンピューターまたはワードプロセッサー
等のCPUで制御されている画像情報は一度第2の電気
的メモリーとに記憶させる。本実施例においてはこちら
もSRAMを使用した。その理由としては、高速動作が
可能なためである。また更に第1、第2の電気的メモリ
ーの内容を比較する機能として、比較の結果第一と第二
のメモリー中の任意の対応番地の情報の排他的論理和が
『1』の際にドット書換のための制御を行うことを特徴
としている。
【0046】
【発明の効果】該構成を取ることによって、メモリー性
を極力低減させた強誘電性液晶においても、『焼け』現
象が生じることなく、装置全体としてはメモリー表示が
可能となった。
【0047】パネルの任意の時間に表示をしている内容
を記憶している第1の電気的メモリーと、前記任意時間
から単位時間後の表示内容を記憶している第2の電気的
メモリーと、第1、第2の電気的メモリーの内容を比較
する機能を本装置の構成に加えることによって書換えが
必要な部分のみに、電気信号を加えることで表示が出
来、パネルにかかる消費電力を極力低減することが出来
た。具体的には、通常のワードプロセッサーの動作時の
消費電力をSTN液晶パネルと比較すると、STN液晶
パネルが平均250mWであるのに対し、本発明の構成
では、20〜30mW程度になり、ほぼ1/10になる
ことが判った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回路構成を示す。
【図2】本発明による装置の構造を示す。
【図3】本発明による駆動方法を示す。
【図4】本発明によるプロセスフロウを示す。
【図5】本発明によるプロセスフロウを示す。
【図6】本実施例によるブロックダイアグラムを示す。
【図7】本実施例によるタイミングチャートを示す。
【図8】本発明による回路構成を示す。
【図9】本発明による装置の構造を示す。
【図10】本発明による駆動方法を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁表面を有する基板と、 前記絶縁表面上に形成され、ソース領域と、ドレイン領
    域と、チャネル形成領域と、前記チャネル形成領域の近
    隣に形成されたゲイト絶縁膜と、前記チャネル形成領域
    の近隣に前記ゲイト絶縁膜を介して形成されたゲイト電
    極とを有した少なくとも1つの薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタ上に形成され、無機物からなる層
    間絶縁膜と、 前記層間絶縁膜上に形成され、前記層間絶縁膜中に形成
    されたコンタクトホールを通して前記薄膜トランジスタ
    に電気的に接続された導電膜と、 前記薄膜トランジスタ、前記層間絶縁膜及び前記導電膜
    の上方に形成され、平坦な表面を有する有機樹脂膜と、 前記有機樹脂膜の上方に形成され、前記有機樹脂膜中に
    形成された穴を通して前記薄膜トランジスタに接続され
    た、透光性導電膜からなる画素電極とを有し、 前記層間絶縁膜は前記有機樹脂膜と前記薄膜トランジス
    タとが直接接しないように設けられたことを特徴とする
    電気光学装置。
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