JP2000098419A - コンピュ―タ - Google Patents

コンピュ―タ

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JP2000098419A
JP2000098419A JP30316599A JP30316599A JP2000098419A JP 2000098419 A JP2000098419 A JP 2000098419A JP 30316599 A JP30316599 A JP 30316599A JP 30316599 A JP30316599 A JP 30316599A JP 2000098419 A JP2000098419 A JP 2000098419A
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thin film
film transistor
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substrate
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Akira Mase
晃 間瀬
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータを提供する。 【解決手段】 絶縁表面を有する基板と、前記基板上に
形成され、かつチャネル形成領域、ソース領域およびド
レイン領域、前記チャネル形成領域に接して形成された
ゲート絶縁膜、ならびに前記ゲート絶縁膜に接して形成
されたゲート電極を有する薄膜トランジスタと、前記薄
膜トランジスタ上に形成された有機樹脂膜と、前記有機
樹脂膜上に形成され、かつ前記有機樹脂膜に形成された
穴を通して前記薄膜トランジスタに電気的に接続された
電極とを有する液晶表示装置であって、前記チャネル形
成領域は結晶質シリコンを有し、かつ522cm-1より
低周波側にラマンスペクトルのピークを示すことを特徴
とするコンピュータである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブ型表示装
置、特にアクティブ型液晶表示装置に関するもので、明
確な階調のレベルを設定できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】液晶組成物はその物質特性から、分子軸
に対して水平方向と垂直方向の誘電率が異なるため、外
部の電界に対して水平方向に配列したり、垂直方向に配
列したりさせることが容易にできる。液晶電気光学装置
はこの誘電率の異方性を利用して、光の透過光量または
分散量を制御することで、ON/OFFの表示を行って
いる。
【0003】図2にネマチック液晶の電気光学特性を示
す。印加電圧が小さいVa(A点201)のときには、
透過光量がほぼ0%、Vb(B点202)の場合には2
0%ほど、Vc(C点203)の場合には70%ほど、
Vd(D点204)の場合には100%ほどになる。つ
まり、A、D点のみを利用すれば、白黒の2階調表示
が、B、C点のように電気光学特性の立ち上がりの部分
を利用すれば、中間階調表示が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のTFTを利用し
た液晶電気光学装置の階調表示の場合、TFTのゲート
印加電圧もしくはソース・ドレイン間の印加電圧を変化
させてアナログ的に電圧を調整し、階調表示をおこなっ
ていた。
【0005】しかしながら、マトリクス構成をなす多数
のTFT素子の全てが均一な電気特性を有するように作
成するのには困難を有し、ばらつきが大きいため特にア
ナログ階調表示に必要な中間の電圧の微調整は非常な困
難を要していた。
【0006】また、階調表示を行う別の方法として、複
数の書込み(表示フレーム)を用いて、例えば16フレ
ームを利用して、そのON/OFFの割合に応じたデジ
タル的階調表示を行う方法が提案されていた。これは、
16フレームの内、8フレームをON、残り8フレーム
をOFFとした場合、その平均的な透過率である50%
の透過として、階調表示がなされる。また、16フレー
ムの内、4フレームがON、残り12フレームがOFF
の場合、その平均的な透過率である25%の透過とし
て、階調表示がなされる。しかし、この方法を用いた場
合、人間の目が確認不可能なフレームである30フレー
ムにあたる確認最低フレーム数を割り込む可能性が大き
く表示品質を落とす要因となっていた。
【0007】
【問題を解決するための手段】そこで本発明では、従来
のアナログ的階調表示ではなく、デジタル的階調表示を
行うことで、明確な階調表示レベルを液晶に供給する手
段を提案するものである。本発明では、ドライバーIC
の駆動周波数を上げて、階調表示を行う本発明による方
式では、前記駆動方法にあるような実質的なフレーム周
波数を落とすことなく階調表示が可能になるために、視
覚確認周波数を割り込むことなく、表示品質の低下をお
こすことが無い、良質な画面を提供することができる。
【0008】本発明では、アクティブマトリクス型液晶
表示装置において、任意の画素に書き込む単位時間tと
1画面を書き込む時間Fで関係される表示タイミングを
有する表示駆動方式を用いた表示装置の階調表示を、前
記時間Fを変更すること無しに前記時間tの書込み時間
中の信号を時分割とし、分割の割合に応じた階調を表示
可能にしたことを特徴としている。
【0009】説明のために図3に示す様な2×2のマト
リクスを用いる。従来の表示装置の場合は図4に示す様
に、複数フレームを使って、例えば16フレームを使用
して画素をON・OFFすることで、16フレームの平
均電圧として、画素電極にかかる電界が決まり、それに
よって液晶の透過率が決定される。
【0010】本発明では、従来のアナログ的な階調制御
または複数フレーム階調表示を行うのでは無く、図1に
示す様に、任意の画素に書き込む単位時間t225の書
込み時間中の信号を時分割とし、分割数分の階調を表示
可能にしている。
【0011】その際、書き込み時間における電界変化2
27、229が図1のように変化した場合、印加電圧の
平均値で液晶が動作することになり、明解な階調表示が
可能となる。以下に実施例をもってさらに詳細な説明を
加える。
【0012】
【実施例】『実施例1』 本実施例では図3に示すよ
うな回路構成を用いた液晶表示装置を用いて、液晶表示
装置の説明を行う。この回路構成に対応する実際の電極
等の配置構成を図5に示している。これらは説明を簡単
にする為2×2に相当する部分のみ記載されている。ま
た、実際の駆動信号波形を図1に示す。これも説明を簡
単にする為に2×2のマトリクス構成とした場合の信号
波形で説明を行う。
【0013】まず、本実施例で使用する液晶表示装置用
の基板の作製方法を図6を使用して説明する。図6
(A)において、石英ガラス等の高価でない700℃以
下、例えば約600℃の熱処理に耐え得るガラス50上
にマグネトロンRF(高周波) スパッタ法を用いてブロ
ッキング層51としての酸化珪素膜を1000〜300
0Åの厚さに作製する。プロセス条件は酸素100%雰
囲気、成膜温度150℃、出力400〜800W、圧力
0.5Paとした。タ−ゲットに石英または単結晶シリ
コンを用いた成膜速度は30〜100Å/分であった。
【0014】この上にシリコン膜をLPCVD(減圧気
相)法、スパッタ法またはプラズマCVD法により形成
した。減圧気相法で形成する場合、結晶化温度よりも1
00〜200℃低い450〜550℃、例えば530℃
でジシラン(Si26) またはトリシラン(Si38) を
CVD装置に供給して成膜した。反応炉内圧力は30〜
300Paとした。成膜速度は50〜250Å/ 分であ
った。PTFTとNTFTとのスレッシュホ−ルド電圧
(Vth)に概略同一に制御するため、ホウ素をジボラン
を用いて1×1015〜1×1018cm-3の濃度として成
膜中に添加してもよい。
【0015】スパッタ法で行う場合、スパッタ前の背圧
を1×10-5Pa以下とし、単結晶シリコンをタ−ゲッ
トとして、アルゴンに水素を20〜80%混入した雰囲
気で行った。例えばアルゴン20%、水素80%とし
た。成膜温度は150℃、周波数は13.56MHz、
スパッタ出力は400〜800W、圧力は0.5Paで
あった。
【0016】プラズマCVD法により珪素膜を作製する
場合、温度は例えば300℃とし、モノシラン(Si
4)またはジシラン(Si26) を用いた。これらをP
CVD装置内に導入し、13.56MHzの高周波電力
を加えて成膜した。
【0017】これらの方法によって形成された被膜は、
酸素が5×1021cm-3以下であることが好ましい。こ
の酸素濃度が高いと、結晶化させにくく、熱アニ−ル温
度を高くまたは熱アニ−ル時間を長くしなければならな
い。また少なすぎると、バックライトによりオフ状態の
リ−ク電流が増加してしまう。そのため4×1019〜4
×1021cm-3の範囲とした。水素は4×1020cm-3
であり、珪素4×10 22cm-3として比較すると1原子
%であった。また、ソ−ス、ドレインに対してより結晶
化を助長させるため、酸素濃度を7×1019cm-3
下、好ましくは1×1019cm-3以下とし、ピクセル構
成するTFTのチャネル形成領域のみに酸素をイオン注
入法により5×1020〜5×1021cm-3となるように
添加してもよい。その時周辺回路を構成するTFTには
光照射がなされないため、この酸素の混入をより少なく
し、より大きいキャリア移動度を有せしめることは、高
周波動作をさせるためる有効である。
【0018】上記方法によって、アモルファス状態の珪
素膜を500〜5000Å、例えば1500Åの厚さに
作製の後、450〜700℃の温度で12〜70時間非
酸化物雰囲気にて中温の加熱処理、例えば水素雰囲気下
にて600℃の温度で保持した。珪素膜の下の基板表面
にアモルファス構造の酸化珪素膜が形成されているた
め、この熱処理で特定の核が存在せず、全体が均一に加
熱アニ−ルされる。即ち、成膜時はアモルファス構造を
有し、また水素は単に混入しているのみである。
【0019】アニ−ルにより、珪素膜はアモルファス構
造から秩序性の高い状態に移り、一部は結晶状態を呈す
る。特にシリコンの成膜後の状態で比較的秩序性の高い
領域は特に結晶化をして結晶状態となろうとする。しか
しこれらの領域間に存在する珪素により互いの結合がな
されるため、珪素同志は互いにひっぱりあう。レ−ザラ
マン分光により測定すると単結晶の珪素のピ−ク522
cm-1より低周波側にシフトしたピ−クが観察される。
それの見掛け上の粒径は半値巾から計算すると、50〜
500Åとマイクロクリスタルのようになっているが、
実際はこの結晶性の高い領域は多数あってクラスタ構造
を有し、各クラスタ間は互いに珪素同志で結合(アンカ
リング) がされたセミアモルファス構造の被膜を形成さ
せることができた。
【0020】結果として、被膜は実質的にグレインバウ
ンダリ(以下GBという)がないといってもよい状態を
呈する。キャリアは各クラスタ間をアンカリングされた
個所を通じ互いに容易に移動し得るため、いわゆるGBの
明確に存在する多結晶珪素よりも高いキャリア移動度と
なる。即ちホ−ル移動度(μh)=10〜200cm 2
/VSec、電子移動度(μe )=15〜300cm2
/VSecが得られる。
【0021】他方、上記の如き中温でのアニ−ルではな
く、900〜1200℃の高温アニ−ルにより被膜を多
結晶化すると、核からの固相成長により被膜中の不純物
の偏析がおきて、GBには酸素、炭素、窒素等の不純物
が多くなり、結晶中の移動度は大きいが、GBでのバリ
ア(障壁)を作ってそこでのキャリアの移動を阻害して
しまう。結果として10cm2/Vsec以上の移動度がなか
なか得られないのが実情である。即ち、本実施例ではか
くの如き理由により、セミアモルファスまたはセミクリ
スタル構造を有するシリコン半導体を用いているが、そ
の他の半導体材料でも高移動度を持ち結晶性を持つ半導
体材料であれば十分使用可能である。
【0022】図6(A) において、珪素膜を第1のフォト
マスクにてフォトエッチングを施し、PTFT用の領
域13(チャネル巾20μm)を図面の左側に、NTFT
用の領域22を右側に作製した。
【0023】この上に酸化珪素膜をゲイト絶縁膜として
500〜2000Å例えば1000Åの厚さに形成し
た。これはブロッキング層としての酸化珪素膜の作製と
同一条件とした。この成膜中に弗素を少量添加し、ナト
リウムイオンの固定化をさせてもよい。
【0024】この後、この上側にリンが1〜5×1021
cm-3の濃度に入ったシリコン膜またはこのシリコン膜
とその上にモリブデン(Mo)、タングステン(W),MoSi
2またはWSi2との多層膜を形成した。これを第2のフ
ォトマスクにてパタ−ニングして図6(B) を得た。P
TFT用のゲイト電極9、NTFT用のゲイト電極21
を形成した。例えばチャネル長10μm、ゲイト電極と
してリンド−プ珪素を0.2μm、その上にモリブデン
を0.3μmの厚さに形成した。 図6(C)におい
て、フォトレジスト57をフォトマスクを用いて形成
し、NTFT用のソ−ス18ドレイン20に対し、リン
を1〜5×1015cm-2のド−ズ量でイオン注入法によ
り添加した。次に図6(D)の如く、フォトレジスト6
1をフォトマスクを用いて形成した。PTFT用のソ
−ス10、ドレイン12としてホウ素を1〜5×1015
cm-2のドーズ量でイオン注入法により添加した。
【0025】また、ゲート電極材料としてアルミニウム
(Al)を用いた場合、これを第2のフォトマスクにて
パタ−ニング後、その表面を陽極酸化することで、セル
ファライン工法が適用可能なため、ソース・ドレインの
コンタクトホールをよりゲートに近い位置に形成するこ
とが出来るため、移動度、スレッシュホールド電圧の低
減からさらにTFTの特性を上げることができる。
【0026】これらはゲイト絶縁膜54を通じて行っ
た。しかし図6(B)において、ゲイト電極21、9を
マスクとしてシリコン膜上の酸化珪素を除去し、その
後、ホウ素、リンを直接珪素膜中にイオン注入してもよ
い。
【0027】次に、600℃にて10〜50時間再び加
熱アニ−ルを行った。PTFTのソ−ス10、ドレイン
12、NTFTのソ−ス18、ドレイン20を不純物を
活性化してP+、N+として作製した。またゲイト電極2
1、9下にはチャネル形成領域19、11がセミアモル
ファス半導体として形成されている。
【0028】かくすると、セルフアライン方式でありな
がらも、700℃以上にすべての工程で温度を加えるこ
とがなくC/TFTを作ることができる。そのため、基
板材料として、石英等の高価な基板を用いなくてもよ
く、本発明の大画素の液晶表示装置にきわめて適したプ
ロセスである。
【0029】本実施例では熱アニ−ルは図6(A)、
(D)で2回行った。しかし図6(A)のアニ−ルは求
める特性により省略し、双方を図6(D)のアニ−ルに
より兼ね製造時間の短縮を図ってもよい。図6(E)に
おいて、層間絶縁物65を前記したスパッタ法により酸
化珪素膜の形成として行った。この酸化珪素膜の形成は
LPCVD法、光CVD法、常圧CVD法を用いてもよ
い。例えば0.2〜0.6μmの厚さに形成し、その
後、フォトマスクを用いて電極用の窓66を形成し
た。さらに、これら全体にアルミニウムをスパッタ法に
より形成し、リ−ド71、72およびコンタクト67、
68をフォトマスクを用いて作製した後、表面を平坦
化用有機樹脂69例えば透光性ポリイミド樹脂を塗布形
成し、再度の電極穴あけをフォトマスクにて行った。
【0030】図6(F)に示す如く2つのTFTを相補
型構成とし、かつその出力端を液晶装置の一方の画素の
電極を透明電極としてそれに連結するため、スパッタ法
によりITO(インジュ−ム・スズ酸化膜)を形成し
た。それをフォトマスクによりエッチングし、電極1
7を構成させた。このITOは室温〜150℃で成膜
し、200〜400℃の酸素または大気中のアニ−ルに
より成就した。かくの如くにしてPTFT13とNTF
T22と透明導電膜の電極17とを同一ガラス基板50
上に作製した。得られたTFTの電気的な特性はPTF
Tで移動度は20(cm2/Vs)、Vthは−5.9
(V)で、NTFTで移動度は40(cm2/Vs)、
Vthは5.0(V)であった。
【0031】上記の様な方法に従って作製された液晶装
置用の一方の基板と他方ガラス基板上に全面に透明電極
を設け、これら基板を張り合わせて液晶セルを形成し、
この中にTNの液晶材料を注入した。この液晶表示装置
の電極等の配置の様子を図5に示している。PTFT1
3を第1の信号線5と第3の信号線3との交差部に設
け、第1の信号線5と第3の信号線4との交差部にも他
の画素用のPTFTが同様に設けられている。一方NT
FTは第2の信号線8と第3の信号線3との交差部に設
けられている。また、隣接した他の第1の信号線6と第
3の信号線3との交差部には、他の画素用のPTFTが
設けられており、同様に第1の信号線6と第3の信号線
4との交差部にはPTFTがもうけられている。このよ
うなC/TFTを用いたマトリクス構成を有せしめた。
PTFT13は、ドレイン10の入力端のコンタクトを
介し第1の信号線5に連結され、ゲイト9は多層配線形
成がなされた信号線3に連結されている。ソ−ス12の
出力端はコンタクトを介して画素の電極17に連結して
いる。
【0032】他方、NTFT22はドレイン20の入力
端がコンタクトを介して第2の信号線8に連結され、ゲ
イト21は信号線3に、ソ−ス18の出力端はコンタク
トを介してPTFTと同様に画素電極17に連結してい
る。また、同じ第3の信号線に接続され、かつとなりに
設けられた他のC/TFTはPTFT13が第1の信号
線6にNTFT22が第2の信号線7に接続されてい
る。かくして一対の信号線5、8に挟まれた間(内側)
に、透明導電膜よりなる画素23とC/TFTとにより
1つのピクセルを構成せしめた。かかる構造を左右、上
下に繰り返すことにより、2×2のマトリクスをそれを
拡大した640×480、1280×960といった大
画素の液晶表示装置とすることができる。
【0033】ここでの特長は、1つの画素に2つのTF
Tが相補構成をして設けられていることにより、画素電
極17は3つの値の液晶電位VLCに固定されることであ
る。
【0034】また、PTFTがとなりあい、それに接続
される信号線間に加わる電位差は最大VSSでありリーク
が少ない。
【0035】次に第二の基板として、青板ガラス上にス
パッタ法を用いて、酸化珪素膜を2000Å積層した基
板上に、やはりスパッタ法によりITO(インジュ−ム
・スズ酸化膜)を形成した。このITOは室温〜150
℃で成膜し、200〜400℃の酸素または大気中のア
ニ−ルにより成就した。
【0036】前記基板上に、オフセット法を用いて、ポ
リイミド前駆体を印刷し、非酸化性雰囲気たとえば窒素
中にて350℃、1時間焼成を行った。その後、公知の
ラビング法を用いて、ポリイミド表面を改質し、少なく
とも初期において、液晶分子を一定方向に配向させる手
段を設けて第二の基板とした。
【0037】その後、前記第一の基板と第二の基板によ
って、強誘電性を示す液晶組成物を挟持し、周囲をエポ
キシ性接着剤にて固定した。基板上のリードにTAB形
状の駆動ICを接続し、外側に偏光板を貼り、透過型の
液晶表示装置を得た。
【0038】図4に示す駆動波形を加えた時の画素A、
E、Cの表示の様子を図7に示す。この図において、ド
ットの数が多い程画面が暗くなることを現しており、十
分に明解な階調表示がえられることが分かった。
【0039】『実施例2』 本実施例では前実施例1と
同様の工程によって、第一の基板と第二の基板を得た。
ただし、第二の基板上にはポリイミドの配向膜は形成し
なかった。また用途としてビデオカメラのビューファイ
ンダー用途としたため、画素ピッチは60μmとし、縦
200×横300ドットのマトリクス構成とした。
【0040】本実施例では、液晶組成物としてアクリル
有機樹脂中にネマチック液晶組成物を分散させた分散型
液晶表示装置とした。紫外線硬化性を有するエポキシ変
成アクリル樹脂中に62重量%のネマチック液晶を分散
させ、第一の基板と第二の基板にて挟持した後に、10
00mWの出力を有するUV光源を20秒照射によって
硬化させた。
【0041】階調表示のための時分割数を16として、
各色16諧調、合計4096色の表示が可能な液晶表示
装置となった。そのときの駆動波形を図8に示す。
【0042】従来、階調表示を行う方法として、複数の
書込み(表示フレーム)を用いて、例えば16フレーム
を利用して、そのON/OFFの割合に応じた階調表示
を行う方法が提案されていた。これは、16フレームの
内、8フレームをON、残り8フレームをOFFとした
場合、その平均的な透過率である50%の透過として、
階調表示がなされる。また、16フレームの内、4フレ
ームがON、残り12フレームがOFFの場合、その平
均的な透過率である25%の透過として、階調表示がな
される。しかし、この方法を用いた場合、人間の目が確
認不可能なフレームである30フレームにあたる確認最
低フレーム数を割り込む可能性が多きく表示品質を落と
す要因となっていた。
【0043】しかしながら、本発明では、ドライバーの
駆動周波数を上げて、階調表示を行う本発明による方式
では、実質的なフレーム周波数を落とすことなく階調表
示が可能になるために、視覚確認周波数を割り込むこと
なく、表示品質の低下をおこすことが無い、良質な画面
を提供することができた。
【0044】同様の工程、駆動方法をもちいることによ
って、ワードプロセッサーの画面、コンピュータの画
面、またプロジェクション式の映像表示装置等が作成可
能である。
【0045】
【発明の効果】任意の画素に書き込む単位時間tと1画
面を書き込む時間Fで関係される表示タイミングを有す
る表示駆動方式を用いた表示装置の階調表示を、前記時
間Fを偏向すること無しに前記時間tの書込み時間中の
信号を時分割としたことで、デジタル制御された明解な
階調表示をえることができ、前記時間Fで定義されるフ
レーム周波数の低下による画質劣化の無い、分割の割合
に応じた階調が表示可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明例による駆動波形。
【図2】 ネマチック液晶の電気光学特性を示す。
【図3】 インバーター型CTFTマトリクス回路図。
【図4】 従来例の駆動波形。
【図5】 本実施例による液晶表示装置の平面図。
【図6】 本実施例による工程。
【図7】 本実施例による表示例。
【図8】 本実施例による駆動波形。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁表面を有する基板と、 前記基板上に形成され、かつチャネル形成領域、ソース
    領域およびドレイン領域、前記チャネル形成領域に接し
    て形成されたゲート絶縁膜、ならびに前記ゲート絶縁膜
    に接して形成されたゲート電極を有する薄膜トランジス
    タと、 前記薄膜トランジスタ上に形成された有機樹脂膜と、 前記有機樹脂膜上に形成され、かつ前記有機樹脂膜に形
    成された穴を通して前記薄膜トランジスタに電気的に接
    続された電極とを有する液晶表示装置であって、 前記チャネル形成領域は結晶質シリコンを有し、かつ5
    22cm-1より低周波側にラマンスペクトルのピークを
    示すことを特徴とするコンピュータ。
  2. 【請求項2】絶縁表面を有する基板と、 前記基板上に形成され、かつチャネル形成領域、ソース
    領域およびドレイン領域、前記チャネル形成領域に接し
    て形成されたゲート絶縁膜、ならびに前記ゲート絶縁膜
    に接して形成されたゲート電極を有する薄膜トランジス
    タと、 前記薄膜トランジスタ上に形成された有機樹脂膜と、 前記有機樹脂膜上に形成され、かつ前記有機樹脂膜に形
    成された穴を通して前記薄膜トランジスタに電気的に接
    続された電極と、を有する液晶表示装置であって、 前記チャネル形成領域は、結晶質シリコンを有し、かつ
    522cm-1より低周波側にラマンスペクトルのピーク
    を示し、かつ前記チャネル形成領域は、ホウ素を1×1
    15〜1×1018cmー3の濃度で含むことを特徴とする
    コンピュータ。
  3. 【請求項3】絶縁表面を有する基板と、 前記基板上に形成され、かつチャネル形成領域、ソース
    領域およびドレイン領域、前記チャネル形成領域に接し
    て形成されたゲート絶縁膜、ならびに前記ゲート絶縁膜
    に接して形成されたゲート電極を有する薄膜トランジス
    タと、 前記薄膜トランジスタ上に形成された有機樹脂膜と、 前記有機樹脂膜上に形成され、かつ前記有機樹脂膜に形
    成された穴を通して前記薄膜トランジスタに電気的に接
    続された電極と、 を有する液晶表示装置であって、 前記チャネル形成領域は、結晶質シリコンを有し、かつ
    522cm-1より低周波側にラマンスペクトルのピーク
    を示し、かつ前記チャネル形成領域は、酸素を7×10
    19cmー3以下の濃度で含むことを特徴とするコンピュー
    タ。
  4. 【請求項4】絶縁表面を有する基板と、 前記基板上に形成され、かつチャネル形成領域、ソース
    領域およびドレイン領域、前記チャネル形成領域に接し
    て形成されたゲート絶縁膜、ならびに前記ゲート絶縁膜
    に接して形成されたゲート電極を有する薄膜トランジス
    タと、 前記薄膜トランジスタ上に形成された有機樹脂膜と、 前記有機樹脂膜上に形成され、かつ前記有機樹脂膜に形
    成された穴を通して前記薄膜トランジスタに電気的に接
    続された電極と、 を有する液晶表示装置であって、 前記チャネル形成領域は、ラマンスペクトルの半値巾か
    ら計算した粒径が5〜50nmである結晶質シリコンを
    有することを特徴とするコンピュータ。
  5. 【請求項5】絶縁表面を有する基板と、 前記基板上に形成され、かつチャネル形成領域、ソース
    領域およびドレイン領域、前記チャネル形成領域に接し
    て形成されたゲート絶縁膜、ならびに前記ゲート絶縁膜
    に接して形成されたゲート電極を有する薄膜トランジス
    タと、 前記薄膜トランジスタ上に形成された有機樹脂膜と、 前記有機樹脂膜上に形成され、かつ前記有機樹脂膜に形
    成された穴を通して前記薄膜トランジスタに電気的に接
    続された電極と、を有する液晶表示装置であって、 前記チャネル形成領域は、ラマンスペクトルの半値巾か
    ら計算した粒径が5〜50nmである結晶質シリコンを
    有し、かつ、 前記チャネル形成領域は、ホウ素を1×1015〜1×1
    18cmー3の濃度で含むことを特徴とするコンピュー
    タ。
  6. 【請求項6】絶縁表面を有する基板と、 前記基板上に形成され、かつチャネル形成領域、ソース
    領域およびドレイン領域、前記チャネル形成領域に接し
    て形成されたゲート絶縁膜、ならびに前記ゲート絶縁膜
    に接して形成されたゲート電極を有する薄膜トランジス
    タと、 前記薄膜トランジスタ上に形成された有機樹脂膜と、 前記有機樹脂膜上に形成され、かつ前記有機樹脂膜に形
    成された穴を通して前記薄膜トランジスタに電気的に接
    続された電極と、 を有する液晶表示装置であって、 前記チャネル形成領域は、ラマンスペクトルの半値巾か
    ら計算した粒径が5〜50nmである結晶質シリコンを
    有し、かつ、 前記チャネル形成領域は、酸素を7×1019cmー3以下
    の濃度で含むことを特徴とするコンピュータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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