JPH0535176U - 音声を発生するゲーム具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 進行位置表示手段、例えば駒の止まった位置
のゲームの内容が盤面に記載されているだけでなく、駒
の止まった位置のゲーム内容に応じた音声が出力される
ようにし、面白さを倍加した音声を発生するゲーム具を
提供することを目的とする。 【構成】 ルーレット等を用いて出た数に応じてゲーム
を進行させるゲーム具において以下の要件を特徴とす
る。 (イ) ゲーム具は、盤などからなる本体部に区画されたコ
ースと当該コース上を移動可能な駒などの進行位置表示
手段が備わっていること。 (ロ) 本体所定位置には前記表示手段が置かれたことを検
出するセンサーが設けられていること。 (ハ) 前記センサーの検出信号により前記表示手段の位置
を算出する制御装置が備わっていること。 (ニ) 前記位置に対応する音声データを選択し、音声に変
換する音声選択装置が備わっていること。 (ホ) 前記変換された音声を出力する音声発生部が設けら
れていること。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ルーレット等を回し出た数に応じてコースを進みゴールをめざす音 声を発生するゲーム具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ルーレットを回し出た数だけコースを進みゴールをめざす盤ゲームは、 本出願人によって通称「人生ゲーム」なる名称で既に提案されている。この盤ゲ ームは、図３に示す様に盤面２１にコース２２及びルーレット２３が設けられ、 コース２２はマス２４によって区画され、各マス２４にはゲームとしての勝負内 容の指示が記載されており、プレイヤーは順番にルーレット２３を回し、スター ト２４ａから出た数だけ駒を進め、止まったり、通過したりしたマス２４に記載 されている指示内容に従いつつゴール２４ｚをめざすもので、本例は、株券，お 金（いずれもイミテーションでプレー用のもの）などが用意され、マス２４には 金銭の出入に関する指示が主に記載され、全員が終わったところでお金を計算し 、金額の一番大きい人を勝ちとし、駒としては自動車を使用している。実際には 、このほかにも旗，人物ピン，ギャンブルピン，職業カード，保険証券なども用 意され、各マス２４の指示内容も多種にわたり、２人から８人ぐらいで楽しくゲ ームできるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のこの種の盤ゲームは、ゲームとしての指示内容が、コー スの各マスに記載されているものであるため、ルーレットを回し駒を進め、止ま ったマスの記載を読まないと内容が分からず、それからその指示に従うのでは、 今一つ盛り上がりに欠ける不都合がある。 本考案は、このような点に鑑み前記不具合を解消したもので、駒の止まったマ スの記載内容に応じた音声がバックミュージックと共に音声で発せられるように し、従来の面白さに更に趣向を倍加せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、本考案は、ルーレット等を用いて出た数に応じてゲ ームを進行させるゲーム具において以下の要件を特徴とする構成としたものであ る。 (イ) ゲーム具は、盤などからなる本体部に区画されたコースと当該コース上を 移動可能な駒などの進行位置表示手段が備わっていること。 (ロ) 本体所定位置には前記表示手段が置かれたことを検出するセンサーが設け られていること。 (ハ) 前記センサーの検出信号により前記表示手段の位置を算出する制御装置が 備わっていること。 (ニ) 前記位置に対応する音声データを選択し、音声に変換する音声選択装置が 備わっていること。 (ホ) 前記変換された音声を出力する音声発生部が設けられていること。

【０００５】

【作用】

ルーレット等を回し出た数に応じて区画されたコースを進みゴールをめざしゲ ームすることができる。 各プレイヤーの進行位置は、駒などの進行位置表示手段で表示できる。 本体所定位置には前記表示手段が置かれたことを検出するセンサーが設けられ ているので、所定位置に表示手段が置かれるとセンサーで検出することができる 。 制御装置では、センサーの検出信号により表示手段の位置が算出される。これ により表示手段がコースのどの位置に置かれたかが判断される。 音声選択装置では、コースの所定の位置ごとの指示内容に対応した音声が記録 され、制御装置からの制御信号に対応する音声データを選択し音声に変換される 。 音声発生部では、変換された音声が出力される。したがって、プレイヤーは、 表示手段の置かれた位置の内容に対応した音声を聞くことができる。

【０００６】

【実施例】

以下、図示の実施例について本考案を詳細に説明する。 図１は本考案の実施例を示す平面図である。同図において、１は盤面２にコー ス３が設定されると共にルーレット４が設けられ、ルーレット４を回し出た数だ けコース３のスタート６から進行位置表示手段、例えば駒を進めゴール７をめざ すゲーム具を示している。 コース３は、複数のマス５，５…に区画され、各マス５，５…にはゲームの内 容が設定されている。例えば、ゲームの内容が、早くゴール７に到着することを 内容とするものであれば、各マス５には、ルーレット４で出た数だけ進みつつ、 どこのマス５まで戻れとか、どこのマス５までいっぺんに進めるとか、１回休み とかの内容が設定される。

【０００７】 また、全員がゴールしたときお金を計算し金額の一番大きいプレイヤーを勝ち とすることを内容とするものであれば、各マス５には主に金銭の出入に関し種々 設定される。一例を挙げると、 ａ．結婚のマス／ルーレット４でどんな数が出ても必ず止まり、ルーレット４ を回して出た数によりプレイヤー全員からお祝金をもらう。 ｂ．子供誕生のマス／そのマスに止まったとき全員からお祝として５００ドル ずつもらう。 ｃ．給料日のマス／通るか止まったら給料をもらう。 ｄ．仕返しのマス／止まったとき他のプレイヤー１人から１００，０００ドル もらうか、他プレイヤー１人を１５マス逆戻りさせる。 ｅ．ラッキーチャンスのマス／止まったとき１０，０００ドルもらうか、ギャ ンブルするかを選択できる、 などである。

【０００８】 前記各マス５へのゲーム内容の設定は、文字で記載されると共に音声で記録さ れ出力されて表現される。 この記載された音声を出力して表現する手段の一例を図２に示すブロック図と 共に説明する。同図において、１１はコース３のマス５に駒が置かれると駒が置 かれたことを検出するセンサーで、本例では、センサー１１として磁気形近接ス イッチや磁気センサーとし、ゲーム用駒には磁石を設けておき、所定のマス５に 駒が置かれると検知するようにしている。１２はセンサー１１の検出信号により 駒の位置を算出する制御装置で、どのマス５に駒が置かれたかを判断する。１３ はコース３の所定のマス５ごとの指示内容に対応した音声が記録され、制御装置 １２からの制御信号に対応する音声データを選択し音声に変換する音声選択装置 ，例えばデジタルステレオサンプラーで、これにより所定のマス５の指示内容に 対応した音声が選択されて出力される。１４は音声選択装置１３で変換された音 声を出力するステレオアンプ等の音声発生部で、スピーカー，イヤホーン，ヘッ ドホーンなどをとうして出力される。 通常、コース２などは、印刷された紙を盤面２に貼着して設定されるため、前 記センサー１１は、印刷された紙の下方の所定位置に設けられる。また、前記制 御装置１２，音声選択装置１３及び音声発生部１４は、図１に示すように収納ケ ース１５に収納され、この収納ケース１５には、イヤホーンやヘッドホーンの差 し込みプラグ１６が設けられている。

【０００９】 また、前記各マス５へのゲーム内容の設定例を示すと次の通りである。 結婚のマス５ａ 文字：相手を車に乗せる。ルーレットを回し、出た数によりみんなからプレ ゼントをもらう。 音声：教会の鐘の音が天井から響き、さらに友達の激励や歓声が前後左右か ら聞こえる。 子供誕生のマス５ｂ 文字：男の子が生まれる。車に乗せみんなからお祝い５００ドルずつもらう 。 音声：マンガチックに『ポン！』続いて『オンギャァ〜』 給料日のマス５ｃ 文字：株券を１，０００ドルで１枚買える。 音声：女性の声で右耳に『ボ・オ・ナ・ス…』左耳に『チャ・ン・スッ！』 とささやく。 仕返しのマス５ｄ 文字：誰かから１００，０００ドルもらうか、誰かを１５マス戻す。 音声：復讐のメロディーと稲妻音。 １回休みのマス５ｅ 文字：１回休み 音声：ピコピコハンマーが後ろから『ピッピッピッ』，突然頭を『バコッ！ 』 開拓地のマス５ｆ 文字：自分の番のたびにルーレットを回し、出た数によって援助金をもらう 。 音声：『ヒュ〜〜ウ』と乾いた風の音，そしてため息『ハァ〜…』 交通違反のマス５ｇ 文字：ルーレットを回し、出た数によって罰金を払う。 音声：後ろからパトカー，そして『前の車！止まりなさい！』 ゴール５ｈ 文字：ゴール 音声：中世風ファンファーレと花火の音。

【００１０】 更に、前記ルーレット４は、手動式でも自動式でもよいが、ルーレット４を回 すとルーレット音として「コロコロ」と球が転がる音が回転と同期して出力され るようにするのがよい。

【００１１】 しかして、ゲーム具１は、ルーレット４を回し、出た数だけコース３のマス５ を進みゴールめざしてゲームすることができる。このとき、ゲーム具１は、コー ス３の所定のマス５に、駒が置かれると駒が置かれたことを検出するセンサー１ １と、センサー１１の検出信号により駒の位置を算出する制御装置１２と、コー ス３の所定のマス５ごとの指示内容に対応した音声が記録され、制御装置１２か らの制御信号に対応する音声データを選択し音声に変換する音声選択装置１３と 、音声選択装置１３で変換された音声を出力する音声発生部１４とを有している ため、駒の置かれたマス５の指示内容に対応した音声が出される。そのためにゲ ームに迫力が増し盛り上がり楽しくプレーできることになる。

【００１２】

【考案の効果】

以上説明の通り、本考案に係る音声を発生するゲーム具によれば、コースの所 定の位置のゲームの内容が文字だけでなく、表示手段、例えば駒が置かれること によってその所定の位置のゲーム内容に応じた音声が出力されるため、ゲームに 迫力が増し盛り上がり面白く楽しくゲームできるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す平面図である。

【図２】本考案の制御回路を示すブロック図である。

【図３】従来例を示す平面図である。

【符号の説明】

１ ゲーム具 ３ コース ４ ルーレット ５ コースのマス １１ センサー １２ 制御装置 １３ 音声選択装置 １４ 音声発生部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ルーレット等を用いて出た数に応じてゲ
   ームを進行させるゲーム具において以下の要件を特徴と
   する音声を発生するゲーム具。 (イ) ゲーム具は、盤などからなる本体部に区画されたコ
   ースと当該コース上を移動可能な駒などの進行位置表示
   手段が備わっていること。 (ロ) 本体所定位置には前記表示手段が置かれたことを検
   出するセンサーが設けられていること。 (ハ) 前記センサーの検出信号により前記表示手段の位置
   を算出する制御装置が備わっていること。 (ニ) 前記位置に対応する音声データを選択し、音声に変
   換する音声選択装置が備わっていること。 (ホ) 前記変換された音声を出力する音声発生部が設けら
   れていること。