JPH053490A - 異種メデイア装置における電子メール通信方式および電子メール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 音声情報を媒体とするボイスメール装置10
と、イメージ情報を媒体とするファクシミリメール装置
20と、デ−タ情報を媒体とするテキストメール装置30と
の間において、それぞれの電子メール通信の配送結果通
知に関する情報を他のメディアとの間においてプッシュ
ボタンダイヤル信号（PB信号) にて転送することによ
り、配送元の端末装置とは異なるメディアの端末装置に
配送結果通知を配達する。 【効果】 電話機などにおいて、利用者が即座に応答す
ることができない場合に自動受信可能なファクシミリ装
置またはデータ端末に配送結果を送ることができる。フ
ァクシミリ装置やデータ端末のように電源がオフとなっ
ている場合は、他の電源がオンとなった端末に配送結果
を送ることができる。このように、利用者の利用形態に
あった端末装置に配送結果通知を送ることができ、利用
者にとって便利である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、メッセージを蓄積して
指定の時刻および指定の端末装置に送信する電子メール
システムに係り、特に、同一宅内にて、音声情報、デー
タ情報またはイメージ情報を媒体としてそれぞれ通信を
行なう複数の端末装置を使用する場合に用いられる異種
メディア装置における電子メール通信方式および電子メ
ール装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、電気通信サービスにおいては、発
信者と受信者とが直接通信せずに、たとえば、ある発信
者のメッセージを蓄積しておいて、この蓄積したメッセ
ージを指定の日時に、指定の受信者に伝送することがで
きる電子メールシステムが普及しつつある。このような
電子メールシステムとしては、音声情報を媒体とするボ
イスメールシステムや、イメージ情報を媒体とするたと
えばファクシミリメールシステム、さらにデータ情報を
媒体とするたとえばテキストメールシステムが知られて
いる。

【０００３】これらの電子メールシステムでは、それぞ
れの端末装置の通信路に、たとえば構内交換機などにそ
のメディアの電子メール装置がそれぞれ接続されてい
る。これら電子メール装置は、そのメディアのメッセー
ジを蓄積する蓄積部と、通信回線や構内交換機に接続さ
れて呼処理等を行なう通信処理部とをそれぞれ備えてい
る。この場合、当然、電話によるボイスメールは他の電
話へ、ファクシミリによるファクシミリメールは他のフ
ァクシミリへ、パソコンによるテキストメールは他のパ
ソコンへと、配送元のメディアと同一メディアの端末装
置にメッセージが伝送される。そして、電子メールの配
送が行なわれると、その電子メール装置は、発信者の端
末装置へその配送結果、つまり送達、不達のいずれかを
通知するように構成されていた。この場合、発信者への
配送結果の通知が一回の試行では行なえなかった場合に
は、ある間隔をあけて、ある回数配送結果の通知を再試
行する機能を有する電子メール装置があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子メールシステムにおいては、配送結果の通知を、配
送したメッセージと同一のメディアで行なわざるを得な
かった。また、発信者への配送結果の通知を再試行する
機能を有する電子メールシステムにおいても、発信者か
ら配送要求のあった電文と同一メディアですべての配送
結果の通知を行なわざるを得なかった。したがって、従
来の電子メールシステムでは、次のような問題があっ
た。 (1) 当該メディアの端末装置がその利用者が常時いる場
所から離れた場所にある場合、利用者は、配送結果を即
座に知ることができず不便であった。 (2) 自動受信機能を持たない端末、たとえばボイスメー
ルシステムでの電話機等や、電源の投入、断が利用者個
々に委ねられている端末、たとえばファクシミリメール
システムにおけるファクシミリ端末やテキストメールに
おけるパーソナルコンピュータ等については、配送結果
の通知を行なうときに、前者では利用者が不在の場合、
後者では電源が断となっている場合は、それらが解除さ
れるまで配送結果の通知を受信することができず、不便
であった。 (3) 端末装置の故障等の原因によって発信者への配送結
果の通知が行なえなかった場合は、配送結果通知の再試
行も行なえない可能性が高く、再試行機能が役に立た
ず、不便であった。 (4) 配送結果通知が文書で残るもの、たとえば、ファク
シミリメールシステムでのファクシミリ端末、テキスト
メールシステムでのオートプリンタ等について、配送結
果通知が多いときなどは、その印刷に時間がかかり煩雑
であった。

【０００５】本発明は、このような従来技術の欠点を解
消し、利用者の利用形態環境に十分適合させることがで
きる異種メディア装置における電子メール通信方式およ
び電子メール装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明による異種メディ
ア装置における電子メール通信方式は上述した課題を解
決するために、音声情報、データ情報またはイメージ情
報を媒体としてそれぞれ通信を行なう複数の端末装置の
通信路に、それぞれのメディア毎にそれらのメッセージ
を蓄積して伝送する電子メール装置がそれぞれ備えられ
た異種メディア装置における電子メール通信方式におい
て、それぞれの電子メール装置は、他のメディアの電子
メール装置と多周波信号にて必要データの交換を行なう
ことにより連動して、端末装置のいずれかにて、そのメ
ディアの電子メール装置を介して同メディアの他の端末
装置に電子メールを送信した場合に、この電子メールの
配送結果通知に関する情報を、そのメディアの電子メー
ル装置から他のメディアの電子メール装置へ多周波信号
にて転送することにより、他のメディアの電子メール装
置からメッセージ配送元のメディアとは異なった端末装
置に配送結果通知を送ることを特徴とする。

【０００７】この場合、いずれかの端末装置からそのメ
ディアの電子メール装置を介して電子メール通信を行な
う場合に、端末装置からそのメディアの電子メール装置
へ配送結果通知を受け取る他のメディアの端末装置を指
定することにより、メッセージ配送元のメディアとは異
なる端末装置に配送結果通知を受けるようにするとよ
い。

【０００８】また、それぞれの電子メール装置に、配送
結果通知宛先利用者ごとに他のメディアの電子メール装
置への連動先番号と受取り端末装置の番号とをあらかじ
め登録しておき、該当電子メール装置は、その登録情報
に基づいて配送結果通知をいずれのメディアにて行なう
かを選択して、メッセージ配送元と異なる他のメディア
の端末装置に配送結果通知を送るようにしてもよい。

【０００９】さらに、配送結果通知要求が発生した電子
メール装置またはこの電子メール装置から配送結果通知
が転送された他のメディアの電子メール装置は、配送結
果通知を端末装置に配送する際にその端末装置の応答が
得られない場合に、他のメディアの電子メール装置また
は配送元の電子メール装置に配送結果通知に関する情報
を転送して、この情報が転送された電子メール装置から
そのメディアの端末装置へ配送結果通知を送るようにす
るとよい。

【００１０】一方、所定のメディアのメッセージを蓄積
して指定の時刻、指定の宛先へ蓄積したメッセージを伝
送する電子メール装置において、この電子メール装置
は、メッセージの配送を行なった際にその配送結果通知
に関する情報を他のメディアの電子メール装置へ多周波
信号にて転送する配送結果通知転送手段を備えることを
特徴とする。

【００１１】また、所定のメディアのメッセージを蓄積
して指定の時刻、指定の宛先へ蓄積したメッセージを伝
送する電子メール装置において、この電子メール装置
は、他のメディアの電子メール装置から転送された多周
波信号による配送結果通知に関する情報に基づいて自メ
ディアの端末装置に適合する電文を作成して該当端末装
置に通知する配送結果通知作成手段を備えることを特徴
とする。

【００１２】これら電子メール装置は、自メディアの端
末装置の応答状態を検出して、その検出結果が受信不能
状態である場合または応答しにくい状態である場合に、
他のメディアの電子メール装置に配送結果通知に関する
情報を多周波信号を用いて転送する。

【００１３】また、これら電子メール装置は、配送結果
通知を伝送するための連動先の電子メール装置番号と、
連動先の端末装置番号とを決定する配送結果通知先テー
ブルを備えるようにするとよい。

【００１４】

【作用】本発明に係る異種メディア装置における電子メ
ール通信方式および電子メール装置によれば、あるメデ
ィアの端末装置からそのメディアの電子メール装置を介
して宛先端末装置に電子メールが配送を行なった場合、
この電子メール装置は、発信端末装置へ配送結果通知つ
まり配達、不達のいずれかの通知を行なう。この場合、
発信端末装置からあらかじめたとえば自局内の他のメデ
ィアの端末装置に配送結果通知を受けたい場合には、そ
の端末装置の電子メール装置にメッセージを蓄積させる
際にその受取り端末装置の指定を行なう。または、あら
かじめ転送先の端末装置に関連して他のメディアの電子
メール装置の連動先を登録しておくことにより、その電
子メール装置は、配送結果通知に関する情報を所定の多
周波信号の組み合わせにて受取り端末装置と同一のメデ
ィアの電子メール装置へ転送する。この結果、配送結果
通知が転送された電子メール装置は、そのメディアの端
末装置に適合した配送結果通知電文を作成して所定の方
法で配送結果通知を行なう。また、この場合、端末装置
の故障または電源がオフの場合などには、その端末装置
の応答状態を検出して、他の電子メール装置に多周波信
号の組み合わせにより配送結果通知に関する情報を転送
する。これにより、いずれかの端末装置に配送結果通知
が届けられる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明による異種メディア装置におけ
る電子メール通信方式の一実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。この実施例においては、本発明による
異種メディア装置における電子メール通信方式が適用さ
れるシステムとして、図１に示す構内交換機40を利用し
た通信システムを例に挙げて説明する。

【００１６】この図において、構内交換機40には、３種
類の電子メール装置10、20、30がそれぞれ接続されてい
る。構内交換機40は、複数の公衆回線100 を収容すると
ともに局内側に複数の電話機(TEL)50 、複数のファクシ
ミリ(FAX)60 および複数のデータ端末(DTE)70 が接続さ
れたそれぞれの内線200 を収容して、これら局内側の端
末装置と外線との呼接続および内線同士の呼接続、さら
に内線および外線と電子メール装置10、20、30との呼接続
処理を行なう。

【００１７】電子メール装置10、20、30は、音声情報を媒
体とするボイスメール装置10と、イメージ情報を媒体と
するファクシミリメール装置20と、データ情報を媒体と
するテキストメール装置30とからなる。ボイスメール装
置10は、自局内の電話機50または局線100 を介して外部
から発信された自局宛のボイスメッセージを蓄積してこ
の蓄積したボイスメッセージをたとえば指定の時刻に、
指定の電話端末装置へ外部回線100 を介して配送し、ま
たは自局内の電話機50にそれぞれ構内交換機40を介して
配送する機能を有する。ファクシミリメール装置20は、
自局内のファクシミリ装置20または外部から発信された
自局宛のファクシミリメッセージを蓄積して、たとえば
指定の時刻、指定のファクシミリ装置へ外部回線100 を
介して配送し、または自局内のファクシミリ装置20にそ
れぞれ構内交換機40を介して配送する。同様に、テキス
トメール装置30は、データ端末から発信されたデータメ
ッセージを蓄積して構内交換機40を介して指定のデータ
端末へたとえば指定の時刻に伝送する。これら電子メー
ル装置10、20、30は、上記配送サービスの他に、たとえ
ば、同一メッセージを複数の端末装置に配送する同報サ
ービスや、受信端末の指定によりメッセージを読み出す
メールボックスサービス等の各種サービス機能を備えて
いる。

【００１８】これら電子メール装置10、20、30は、図２に
示すように蓄積処理部300 と、回線処理部310 と、外部
通信処理部320 と、表示制御部330 と、主制御部340 と
をそれぞれ備えている。蓄積処理部300 は、磁気ディス
クなどのメモリ(DKU)301と、このメモリ301 を駆動する
ディスク駆動部(DKC)303とを備えており、そのメディア
に応じたメッセージを記憶可能な信号に変換してメモリ
301 に蓄積し、蓄積したメッセージをそのメディアに適
合した信号に戻して送り出す処理を行なう。回線処理部
310 は、この実施例の場合、構内交換機40に接続され
て、発呼または着呼処理を行なって蓄積処理部300 から
読み出されたメッセージを所定の信号に圧縮変調等を施
して送信し、またはそれぞれの端末装置から送られたメ
ッセージを復調して受信する複数の回線処理回路(LU)31
2 を備えている。もちろん、この回線処理部310 は、局
線100 と直接接続された場合であっても交換局を介して
他の端末装置に発呼および着呼することが可能となって
いる。特に、この実施例における回線処理部310 は、他
のメディアの電子メール装置(10,20,30)と連動するため
に、主制御部340 から送られる配送結果通知に関する情
報をプッシュボタンダイヤル信号（以下PB信号と略す）
として送信し、または他のメディアの電子メール装置(1
0、20、30)から送出されたPB信号による配送結果通知に関
する情報を受信する機能を有している。PB信号は、プッ
シュホン電話機の押しボタンに相当する表示を高群４
波、低群４波の中の２波の組み合わせにてそれぞれ表わ
した多周波信号であり、プッシュボタン機能を有する装
置であれば、異種メディア装置間においてもそれぞれ受
信、送信可能な信号である。この実施例においては、こ
のPB信号を利用してそれぞれの電子メール装置10、20、30
が連動している。

【００１９】外部通信処理部320 は、ホストコンピュー
タ等の外部装置に接続されて、このホストコンピュータ
と自装置との間にてデータの送受信を行なうインタフェ
ース回路(INT)322を備えている。主に、この外部通信処
理部320 には、主制御部340のアプリケーションプログ
ラムやオペレーティングプログラムの管理や保守のため
の情報が入力されて、主制御部340 における電子メール
通信に関するプログラムや各種データの登録、変更を行
なうためのデータ通信処理を行なう。

【００２０】表示制御部330 は、表示部（図示略）に所
定の事項を表示するための制御を行なう。特に、この表
示制御部330 は、局内に多数の端末装置が備えられてい
る場合に、いずれの端末装置から送出されたメッセージ
が自装置に蓄積されているかまたはいずれの端末装置宛
にメッセージが着信しているかなどの表示を表示部に行
なう場合に有効に用いられる。主制御部340は、上記各
部300 〜330 をそれぞれ制御して電子メール通信を行な
わせる回路であり、中央処理装置(CPU)342と、メインメ
モリ(MM)344 と、フロッピーディスクドライバー(FDD)
346とを備えている。この主制御部340 のメインメモリ3
44 には、オペレーティングプログラムやアプリケーシ
ョンプログラム等のプログラムおよび各種データが格納
されている。また、フロッピーディスクドライバー346
に駆動されるフロッピーディスクにも各種データが記憶
されている。特に、本実施例においてはメインメモリ34
4またはフロッピーディスクに、他のメディアの電子メ
ール装置と連動するために図３に示すように、利用者の
端末装置番号(イ) に対応して、かつ再試行回数(ロ)ごと
に連動先メール装置番号(ハ) と連動時通知先番号(ニ) と
がそれぞれ格納された配送結果通知宛先テーブル700 が
複数記憶されている。これら配送結果通知宛先テーブル
700 は、メインメモリ344 に格納されている場合は、外
部通信処理部320 を介して外部装置より更新または登録
が可能であり、フロッピーディスクに格納されている場
合は、随時書き換えが可能である。中央処理装置342
は、このテーブル700 に基づいて配送結果通知情報を配
送する宛先端末を選択する。

【００２１】配送結果通知は、たとえば図４に示すよう
に、電子メール装置Ａに配送結果通知要求が発生した場
合に、電子メール装置Ａから、配送結果通知要求特番コ
ード、区切りコード、通知先（端末装置）番号、
区切りコード、配送先（メッセージ送信元端末装置）
番号、区切りコード、要求元メール装置番号の順
に組み合わされて、これらコードが通信処理部310 を介
してPB信号として他のメディアである電子メール装置Ｂ
に転送される。このように、これら転送される番号およ
びコードは、すべてプッシュボタンダイヤルに含まれる
コードにて組み合わされている。また、この装置におい
ては、主制御部340 の中央処理装置342は、配送先の端
末装置の応答状態を検出して、つまり呼び出し試行回数
をカウントする再試行回数カウント機能を有している。
中央処理装置342 は、その再試行回数からメインメモリ
344 またはフロッピーディスクに格納された配送結果通
知宛先テーブル700 の各連動先を選択して上記のような
配送結果通知情報を通信処理部310 を介して送り出す。
たとえば、電子メール装置Ａから転送された配送結果通
知を自メディアの端末装置に配送しようとしたが、自端
末装置が応答しない場合には、図５に示すように（配送
結果通知）NG通知特番コード、区切りコード、配送
先番号のようなコードの組み合わせにて、転送元の電
子メール装置Ａに返送する。

【００２２】詳しくは、図６および図７に示すフロチャ
ートを参照して説明すると、図６はたとえばファクシミ
リ装置60から発信されたファクシミリメッセージを蓄
積、配送したファクシミリメール装置20の処理フローで
あり、この電子メール装置をＡとする。また、図７は、
電子メール装置Ａから配送結果通知が転送されるＡとは
異なるメディアたとえばボイスメール装置であり、この
電子メール装置をＢとする。

【００２３】まず、電子メール装置Ａは、メッセージを
構内交換機40を介して外部のファクシミリ装置または局
内のいずれかのファクシミリ装置に伝送する。この後、
電子メール装置Ａには、メッセージを受信したファクシ
ミリ装置から着信通知が送られる。これにより、電子メ
ール装置Ａは、配送結果通知として「配達」のメッセー
ジを配送元端末に送ることになる。また、メッセージ配
送の際に、配送先端末が応答しない場合は、配送結果通
知として「不達」のメッセージを送ることになる。この
ようにして、ステップS10 において自装置内部にて配送
結果通知要求が発生する。

【００２４】次に、電子メール装置Ａ内にて配送結果通
知要求が発生すると、電子メール装置Ａの中央処理装置
342 は、ステップS12 において、この配送結果通知が何
度目の再試行であるかを示す再試行回数カウンタをもと
に、図３に示す配送結果通知先番号テーブル700 の該当
回数エリア(ロ) から連動先メール装置の電話番号(ハ)
と、連動時通知先利用者番号(ニ) を得る。また、この場
合、メッセージ発信元端末から配送結果通知の配送先が
指定されている場合は、そのメディアの電子メール装置
の番号および通知先番号に従う。

【００２５】次に、ステップS14 において連動先が自装
置か否かを判定する。これは、発信元端末から配送結果
通知の配送先の指定がない場合、またはテーブル700 に
おいて自端末が指定されている場合に、連動先が自装置
の場合が生じる。その際にはステップS16 に移り、従来
処理により電子メール装置Ａのメディアによる配送結果
通知を行なう。連動先が自装置でない場合は、ステップ
S18 へ移る。

【００２６】ステップS18 においては、電子メール装置
Ａは、ステップS12 にて得たたとえば電子メール装置Ｂ
の電話番号を使用して、電子メール装置Ｂへ発呼する。
呼接続後、ステップS20 に移り、図４に示すようなコー
ドを回線処理部310 にてPB信号に変換して電子メール装
置Ｂへ送出する。これにより、配送結果通知が電子メー
ル装置Ａから電子メール装置Ｂへ転送される。

【００２７】電子メール装置Ａは、PB信号による配送結
果通知の送り出しが完了した時点で回線を切断する（ス
テップS22 ）。次いで、電子メール装置Ａは、ステップ
S24において再試行回数カウンタをインクリメントし
て、ステップS26 において処理を終了する。

【００２８】一方、電子メール装置Ｂでは、ステップS3
0 において電子メール装置Ａから着呼し、ステップS32
において配送結果通知要求を受け取り、ステップS34 に
て呼切断された後に、受信したPB信号をもとにステップ
S36 にて電子メール装置Ｂのメディアによる配送結果通
知を編集する。次に、電子メール装置Ｂは、配送結果通
知を配送する際に、PB信号によって電子メール装置Ａか
ら要求のあった配送結果通知宛先へ発呼する（ステップ
S38 ）。次に、ステップS40 にて正常に呼接続が完了し
たか否かを判断し、正常に呼接続された場合は、ステッ
プS40 へ移り、ステップS36 にて編集した配送結果通知
電文をそのメディアの信号にて着呼端末へ配送する。こ
の際、電子メール装置Ｂは、通知電文の送り出しが正常
に完了したか否かを判断し（ステップS44)、通知電文の
配送が正常に行なわれた場合は、ステップS46 にて呼切
断を行ない、電子メール装置Ｂでの処理を終了する（ス
テップS54 ）。

【００２９】電子メール装置Ｂは、もし、ステップS40
にて配送結果通知宛先との呼接続が行なえなかった場合
およびステップS44 にて配送結果通知電文の出力が正常
に終了しなかったときは、ステップS48 〜ステップS52
に示すように、ステップS32にて得た配送結果通知要求
元メール装置の電話番号を用いて電子メール装置Ａへ図
４に示すようなPB信号を使用して、配送結果通知が行な
えなかった旨を通知する。これにより電子メール装置Ａ
は装置外部からの配送結果通知要求が発生したとして、
再度ステップS10 から処理を行なう。この場合、再試行
回数は、インクリメントされているので、他のメディア
たとえばテキストメール装置30やボイスメール装置10の
他の端末装置に配送結果通知の試行が行なわれる。

【００３０】この実施例においては、このようにして発
信元端末装置の最寄りの他のメディアの端末装置のいず
れかに配送結果通知が配送される。したがって、発信元
端末装置の電源が断となっていた場合は、他のメディア
の起動中の端末装置に確実に配送することができ、ま
た、電話機の場合のように利用者が即座に応答できない
状態にある場合は、自動受信を行なうことができる他の
メディアの端末装置に配送することができる。さらに、
プリンタを使用するデータ端末やファクシミリ装置に電
子メール通信が集中した場合などには、利用者の判断に
より配送結果通知宛先を他のメディアの端末装置に分散
するように指定することにより、印刷の煩雑さを緩和す
ることができる。

【００３１】なお、上記実施例においては、同一の構内
交換機40に接続された電子メール装置10,20,30がPB信号
にてそれぞれ連動するように構成したが、この発明で
は、電子メール装置が局線を介して接続された場合であ
っても、つまり、異種メディアの電子メール装置がそれ
ぞれ局外部に備えられた場合であっても、上記のように
それぞれの電子メール装置にPB信号によるデータの送受
信を識別する機能を備えることにより連動させるように
してもよい。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る異種
メディア装置における電子メール通信方式および電子メ
ール装置によれば、次の各効果を奏することができる。
１．配送要求電文と異なるメディアで配送結果通知を行
なうことにより、利用者の利用形態、環境に合わせた配
送結果通知を行なうことができる。２．同一メディアで
配送結果通知の再試行を行なわず、再試行の回数により
異なるメディアで配送結果通知の再試行を行なうことに
より配送結果通知の成功率を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電子メール配送結果通知方式が適
用される通信システムの一実施例を示すブロック図であ
る。

【図２】図１におけるそれぞれの電子メール装置10、20、
30の内部構成例を示すブロック図である。

【図３】図２におけるメインメモリ344 に格納された配
送結果通知先番号テーブルの例を示す構成図である。

【図４】本実施例における電子メール装置Ａから電子メ
ール装置Ｂに送り出される多周波信号の送出例を示す通
信方式図である。

【図５】本実施例における電子メール装置Ｂから電子メ
ール装置Ａへ送り出される多周波信号の送出例を示す通
信方式図である。

【図６】本実施例による電子メール装置Ａの処理フロー
を示す流れ図である。

【図７】本実施例における電子メール装置Ｂの処理フロ
ーを示す流れ図である。

【符号の説明】

10、20、30 電子メール 40 構内交換機 50 電話機 60 ファクシミリ装置 70 データ端末 100 公衆回線 200 内線 300 蓄積処理部 301 メモリ 310 通信処理部 320 外部通信処理部 330 表示処理部 340 主制御部 342 中央処理装置 344 メインメモリ 700 配送結果通知宛先テーブル

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 音声情報、データ情報またはイメージ情
   報を媒体としてそれぞれ通信を行なう複数の端末装置の
   通信路に、それぞれのメディア毎にそれらのメッセージ
   を蓄積して伝送する電子メール装置がそれぞれ備えられ
   た異種メディア装置における電子メール通信方式におい
   て、前記それぞれの電子メール装置は、他のメディアの
   電子メール装置と多周波信号にて必要データの交換を行
   なうことにより連動して、前記端末装置のいずれかに
   て、そのメディアの電子メール装置を介して同メディア
   の他の端末装置に電子メールを送信した場合に、該電子
   メールの配送結果通知に関する情報を、そのメディアの
   電子メール装置から他のメディアの電子メール装置へ多
   周波信号にて転送することにより、該他のメディアの電
   子メール装置からメッセージ配送元のメディアとは異な
   る端末装置に配送結果通知を送ることを特徴とする異種
   メディア端末装置における電子メール通信方式。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の異種メディア装置にお
   ける電子メール通信方式において、前記いずれかの端末
   装置からそのメディアの電子メール装置を介して電子メ
   ール通信を行なう場合に、該端末装置からそのメディア
   の電子メール装置へ配送結果通知を受け取るための他の
   メディアの端末装置を指定することにより、メッセージ
   配送元のメディアとは異なる他の端末装置に配送結果通
   知を受けることを特徴とする異種メディア装置における
   電子メール通信方式。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の異種メディア装置にお
   ける電子メール通信方式において、前記それぞれの電子
   メール装置に、配送結果通知宛先利用者ごとに他のメデ
   ィアの電子メール装置への連動先番号と配送結果通知受
   取り端末装置の番号とをあらかじめ登録しておき、該当
   電子メール装置は、その登録情報に基づいて配送結果通
   知をいずれのメディアにて行なうかを選択して、メッセ
   ージ配送元と異なる他のメディアの端末装置に配送結果
   通知を送ることを特徴とする異種メディア装置における
   電子メール通信方式。
4. 【請求項４】 請求項２または請求項３に記載の異種メ
   ディア装置における電子メール通信方式において、前記
   配送結果通知要求が発生した電子メール装置または該電
   子メール装置から配送結果通知が転送された他のメディ
   アの電子メール装置は、配送結果通知を端末装置に配送
   する際にその端末装置の応答が得られない場合に、他の
   メディアの電子メール装置または配送元の電子メール装
   置に配送結果通知に関する情報を転送して、該情報が転
   送された電子メール装置からそのメディアの端末装置へ
   配送結果通知を送ることを特徴とする異種メディア装置
   における電子メール通信方式。
5. 【請求項５】 所定のメディアのメッセージを蓄積して
   指定の時刻、指定の宛先へ蓄積したメッセージを伝送す
   る電子メール装置において、該電子メール装置は、メッ
   セージの配送を行なった際にその配送結果通知に関する
   情報を他のメディアの電子メール装置へ多周波信号にて
   転送する配送結果通知転送手段を備えたことを特徴とす
   る電子メール装置。
6. 【請求項６】 所定のメディアのメッセージを蓄積して
   指定の時刻、指定の宛先へ蓄積したメッセージを伝送す
   る電子メール装置において、該電子メール装置は、他の
   メディアの電子メール装置から転送された多周波信号に
   よる配送結果通知に関する情報に基づいて自メディアの
   端末装置に適合する電文を作成して該当端末装置に通知
   する配送結果通知作成手段を備えることを特徴とする電
   子メール装置。
7. 【請求項７】 請求項５または請求項６に記載の電子メ
   ール装置において、該電子メール装置は、自メディアの
   端末装置の応答状態を検出して、その検出結果が受信不
   能状態である場合または応答しにくい状態である場合
   に、他のメディアの電子メール装置に配送結果通知に関
   する情報を多周波信号を用いて転送することを特徴とす
   る電子メール装置。
8. 【請求項８】 請求項５または請求項６に記載の電子メ
   ール装置において、該電子メール装置は、配送結果通知
   を伝送するための連動先の電子メール装置番号と、連動
   先の端末装置番号とを決定する配送結果通知先テーブル
   を備えることを特徴とする電子メール装置。