JPH0534784A - カメラのボデイシヤーシおよびその製造方法 - Google Patents

カメラのボデイシヤーシおよびその製造方法

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JPH0534784A
JPH0534784A JP21287191A JP21287191A JPH0534784A JP H0534784 A JPH0534784 A JP H0534784A JP 21287191 A JP21287191 A JP 21287191A JP 21287191 A JP21287191 A JP 21287191A JP H0534784 A JPH0534784 A JP H0534784A
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JP
Japan
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nylon
ceramics
body chassis
particles
camera
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Pending
Application number
JP21287191A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nomoto
和彦 野本
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、ナイロンの特性を生かし耐衝撃性に
優れるとともに、第2に、極めてセラミックスの含有量
が多いので耐摩耗性に優れ、カメラを屋外で使用する場
合に好適であり、第3に、同様にナイロンの弱点が補強
され剛性が高く、内装されるシャッターその他の精密な
制御を保証する位置精度が確実に出せるようになる、カ
メラのボディシャーシおよびその製造方法を提案する。 【構成】 このボディシャーシ15は、射出成形され、
ナイロン4中にセラミックス1の粒子が、50パーセン
ト以上(例えば70から90パーセント)の重量比で混
入されている。又その製造方法は、セラミックス1の粒
子表面に所定の表面処理を施し、このような多量のセラ
ミックス1の粒子をナイロン4に混入し、ペレット5化
して射出成形することにより、ボディシャーシ15が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのボディシャー
シおよびその製造方法に関する。すなわち、射出成形さ
れるカメラのボディシャーシおよびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】カメラのボディシャーシには、従来より
一般に、ポリカーボネート等が用いられている。ところ
で、ナイロンはポリカーボネートと同様、他の樹脂材料
に比べ耐衝撃性に優れ、各種用途に広く用いられてい
る。なお、このようなナイロン中にセラミックスの粒子
を、30パーセント以下程度の重量比で混入したものも
用いられているが、それ以上セラミックスの重量比率を
上げることは、ナイロンが溶融された成形時の粘度が極
度に低下するので、困難とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、ポリカーボネート等を用いたものは耐摩耗性に問
題があった。すなわち、前述によりポリカーボネート等
を用いた従来のカメラのボディシャーシは、耐摩耗性が
低く傷等の損傷が生じやすいので、特に、カメラを屋外
の悪条件下で使用することが多くなった現在、耐摩耗性
の向上が望まれていた。第2に、ナイロンについては特
に剛性に問題があった。すなわちナイロンは、ポリカー
ボネートに比べ弾性率が低く剛性が劣るので、カメラの
ボディシャーシとして用いた場合、内装されるシャッタ
ーその他の精密な制御を保証する位置精度が出せない、
という難点があった。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、従来例
の問題点を解決すべくなされたものであって、ナイロン
中にセラミックスの粒子が50パーセント以上の重量比
で混入され射出成形されることにより、第1に、耐衝撃
性に優れるとともに、第2に、耐摩耗性に優れ、第3
に、剛性そして位置精度にも優れた、カメラのボディシ
ャーシおよびその製造方法を提案することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、このカメラのボディ
シャーシは、射出成形され、ナイロン中にセラミックス
の粒子が50パーセント以上の重量比で混入されてい
る。請求項2については次のとおり。すなわち、このカ
メラのボディシャーシの製造方法では、まず、セラミッ
クスの粒子表面の摩擦係数を小さくする表面処理を行
い、次に、ナイロンを溶融せしめるとともに多量の該セ
ラミックスの粒子を混入した後、これをペレット化した
ものを材料として射出成形を行い、もって、該ナイロン
中に該セラミックスの粒子が50パーセント以上の重量
比で混入されている、カメラのボディシャーシが得られ
る。
【0006】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので次のご
とく作用する。まず、請求項1のカメラのボディシャー
シは、ナイロン中にセラミックスの粒子が、50パーセ
ント以上の重量比で混入されている。又、請求項2の製
造方法では、セラミックスに所定の表面処理を施し、こ
のような多量のセラミックスの粒子をナイロンに混入
し、ペレット化して射出成形することにより、係るボデ
ィシャーシが得られる。そこで第1に、このボディシャ
ーシは、ナイロンの特性を生かし耐衝撃性に優れてい
る。これとともに第2に、このボディシャーシは、極め
てセラミックスの含有量が多いので、耐摩耗性に優れて
いる。第3に、このボディシャーシは、同様にセラミッ
クスの含有量が多いので、ナイロンの弱点が補強され剛
性が高く、カメラの精密な制御を保証する位置精度が、
確実に出せるようになる。
【0007】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1から図5は、本発明の実施
例の説明に供するものであり、これらの図面を参照しつ
つ、まず製造方法について説明する。この製造方法で
は、最初にセラミックス1について、その粒子表面の摩
擦係数を小さくする表面処理2が施される。図1の
(1)図は、セラミックス1の粒子を示す正面説明図、
図1の(2)図は、その要部の拡大図である。セラミッ
クス1としては、例えばアルミナ,炭化ケイ素,ジルコ
ニヤ,石英ガラス等のアルミ系,炭化物系,窒化物系,
ガラス系のもの,その他が用途に応じ選択使用される
が、これらのセラミックス1は、粒子状のものとして、
つまり粉末状,微粒状,繊維状,その他各種の粒子態様
のものとして用いられる。そして、このようなセラミッ
クス1について、シリコン系,チタン系,アルミ系等の
カップリング剤を用い、その粒子表面の摩擦係数を小さ
くする表面処理2が施される。なお、図中3はプレート
である。
【0008】次に、この製造方法では、図2又は図3に
示したごとく、ナイロン4を溶融せしめるとともに、多
量のセラミックス1の粒子を混入した後、これをペレッ
ト5(後述の図4も参照)化する。セラミックス1の粒
子は、事後ナイロン4中において、50パーセント以上
(望ましくは70から90パーセント程度)の重量比で
混入されるようになる程度に、多量に用いられる。ナイ
ロン4は、このようなセラミックス1の重量比に見合っ
た量が用いられ、ペレット状又は粉末状のものが加熱加
圧により溶融せしめられる。なお、溶融せしめられたナ
イロン4中に、このように高い重量比率でセラミックス
1の粒子が混入された場合、一般的にはその粒子表面の
摩擦により、粘度が極度に低下し成形不良を引き起こす
が、前述により、このセラミックス1については、その
粒子表面の摩擦係数を小さくする表面処理2が施されて
いるので、係る粘度の低下が防止され成形不良は生じな
い。
【0009】さて図2は、このようなペレット5成形工
程の1例を示す正面説明図であり、図3は、ペレット5
成形工程の他の例を示す正面説明図である。まず図2の
例では、ニーダー6が用いられ、溶融したナイロン4中
に所定量のセラミックス1の粒子が混入され、かく拌翼
7にて両者がこねまぜられ練り合わされた後、金型8に
流し込まれ、冷却成形されて切断され、ペレット5化さ
れる。又、図3の他の例では、押出成形機9が用いら
れ、粉末状のナイロン4と粉末状のセラミックス1の粒
子とが、そのホッパー10に供給され、加熱シリンダー
中でナイロン4が溶融されるとともにセラミックス1の
粒子が混入され、スクリューで両者が練り合わされて押
し出される。そしてペレタイジング装置11の刃で切断
され、ペレット5化される。
【0010】しかる後、この製造方法では、このように
ナイロン4中に所定量のセラミックス1の粒子が混入さ
れペレット5化されたものを材料として、射出成形が行
われる。図4は、このような射出成形工程の正面説明図
であり、同図にも示すように、ナイロン4とセラミック
ス1よりなるペレット5が、射出成形機12のホッパー
13に供給され、その加熱シリンダー中でナイロン4が
溶融流動化されて、ノズルから金型14内に射出され
る。このようにして、所定形状に射出成形され、ナイロ
ン4中にセラミックス1の粒子が50パーセント以上
(例えば70から90パーセント程度)の重量比で混入
されてなる、カメラのボディシャーシ15が得られる。
図5は、このようなカメラのボディシャーシ15の概略
斜視図である。このボディシャーシ15では、多量のセ
ラミックス1の粒子が近接しており、又、溶融硬化した
ナイロン4がこのようなセラミックス1間に万遍なく充
填され完全に埋めつくすとともに、これによりセラミッ
クス1どおしが強力に接合されている。なお、本発明に
おいてカメラのボディシャーシ15とは、カメラのボデ
ィ、カメラのシャーシ、および、このようなボディとシ
ャーシとが一体化されたもの等を示し、そのいずれにも
適用される。
【0011】本発明に係るカメラのボディシャーシ15
およびその製造方法は、以上説明したようになってい
る。そこで、以下のごとくなる。まず、このカメラのボ
ディシャーシ15は、射出成形機12(図4参照)で射
出成形され、ナイロン4中にセラミックス1の粒子が、
50パーセント以上(例えば70から90パーセント)
の重量比で混入されている(図5参照)。又、その製造
方法は、セラミックス1の粒子表面に所定の表面処理2
を施し(図1参照)、このように表面処理2が施された
多量のセラミックス1の粒子をナイロン4に混入し、ペ
レット5化して(図2,図3参照)、これを射出成形す
ることにより(図4参照)、係るボディシャーシ15が
得られる。そこで、次の第1,第2,第3のようにな
る。
【0012】第1に、このように成形されたカメラのボ
ディシャーシ15は、セラミックス1の粒子間の隙間
を、ナイロン4が埋め接合しているので、ナイロン4の
特性を生かし耐衝撃性に優れている。つまりこのボディ
シャーシ15は、耐衝撃性に優れている。これとともに
第2に、このボディシャーシ15は、セラミックス1の
粒子が50パーセント以上の重量比でナイロン4中に混
入され、極めてセラミックス1の含有量が多いので、従
来例のポリカーボネートおよびナイロン4の弱点が補強
され、耐摩耗性に優れている。すなわち、このボディシ
ャーシ15は、例えば、鉄系等の金属材料や大理石等の
石材等と同程度の耐摩耗性を備えている。第3に、この
ボディシャーシ15は、同様にセラミックス1の含有量
が多く、ナイロン4の弱点が補強され剛性が高い。すな
わち、弾性率の低いナイロン4を用いたにもかかわら
ず、従来例のポリカーボネートを用いたもの以上の剛性
を備え、カメラに内装されるシャッターその他の精密な
制御を保証する位置精度が、確実に出せるようになる。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る請求項1のカメラのボディ
シャーシ、および請求項2の製造方法は、以上説明した
ごとく、ナイロン中にセラミックスの粒子が50パーセ
ント以上の重量比で混入され射出成形されることによ
り、次の効果を発揮する。すなわち第1に、耐衝撃性に
優れ、衝撃が加わっても割れたり壊れたりしにくいとと
もに、第2に、耐摩耗性に優れ傷等の損傷が生じにく
く、例えばカメラを屋外で使用する場合に好適であり、
更に第3に、剛性が高く、カメラの精密な制御を保証す
る位置精度が確実に出せるカメラのボディシャーシが得
られ、この種従来例に存した問題点が一挙にすべて一掃
される等、本発明の発揮する効果は顕著にして大なるも
のがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラのボディシャーシの製造方
法の実施例の説明に供し、(1)図は、セラミックスの
粒子を示す正面説明図、(2)図は、その要部の拡大図
である。
【図2】同ペレット成形工程の1例を示す、正面説明図
である。
【図3】同ペレット成形工程の他の例を示す、正面説明
図である。
【図4】同射出成形工程の正面説明図である。
【図5】本発明に係るカメラのボディシャーシおよびそ
の製造方法の実施例の説明に供する、ボディシャーシの
概略斜視図である。
【符号の説明】
1 セラミックス 2 表面処理 3 プレート 4 ナイロン 5 ペレット 6 ニーダー 7 かく拌翼 8 金型 9 押出成形機 10 ホッパー 11 ペレタイジング装置 12 射出成形機 13 ホッパー 14 金型 15 ボディシャーシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 77:00 4F C08L 77:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形されたカメラのボディシャーシ
    であって、ナイロン中にセラミックスの粒子が50パー
    セント以上の重量比で混入されていること、を特徴とす
    るカメラのボディシャーシ。
  2. 【請求項2】 まず、セラミックスの粒子表面の摩擦係
    数を小さくする表面処理を行い、次に、ナイロンを溶融
    せしめるとともに多量の該セラミックスの粒子を混入し
    た後、これをペレット化したものを材料として射出成形
    を行い、もって、該ナイロン中に該セラミックスの粒子
    が50パーセント以上の重量比で混入されているカメラ
    のボディシャーシを得ること、を特徴とするカメラのボ
    ディシャーシの製造方法。
JP21287191A 1991-07-30 1991-07-30 カメラのボデイシヤーシおよびその製造方法 Pending JPH0534784A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014218082A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 コマディール・エス アー 射出成形組成物のための粉末冶金結合剤に対して原料を混合するミキサ若しくは方法及びその粉末冶金結合剤

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JP2014218082A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 コマディール・エス アー 射出成形組成物のための粉末冶金結合剤に対して原料を混合するミキサ若しくは方法及びその粉末冶金結合剤

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