JPH05347659A - 電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 応答した場合と応答しなかった場合を区別し
て表示することにより、未応答の呼に対して確実に電話
をかけることのできるようにする電話機を実現。 【構成】 電話機は、電話回線１から入力される電話番
号データを検出する電話番号検出回路４とリング信号終
了検出回路14とを有し、リング信号に応答したか否かを
制御手段13によって検出し、さらに制御手段13によって
電話番号検出回路４が検出する電話番号を応答した呼と
そうでない呼に区別して表示回路10に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、発呼側の電話番号を表
示する電話機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、電話交換局からリング信号と
ともに発呼側の電話番号を表すデータを受話側に送り、
受話側の電話機はこのデータにより発呼側の電話番号を
表示するというサービスが開始されている。したがっ
て、使用者はハンドセットを取り上げる前に相手を確認
することができ、セールスなどの不要な相手からの電話
により、時間をつぶされることを防止することができ
る。また、受話側に電話番号が表示されるので、いたず
ら電話を未然に防止することができる。以下、図面を参
照しながら、上述したような従来の電話機について説明
を行なう。図６は従来の電話機の構成を示すものであ
る。図６において、１は電話回線、２はベル信号検出回
路、３はスピーカ、４は電話番号検出回路、５はインタ
ーフェイス回路、６は送話回路、７は受話回路、８はハ
ンドセット、９は記憶回路、10は表示回路であり、ＬＣ
Ｄディスプレイで構成される。11はフックスイッチ、12
は表示スイッチ、13は制御手段であり、マイクロコンピ
ュータにより構成されている。

【０００３】以上のように構成された電話機について、
以下その動作を説明する。まず、図示していない交換局
からリング信号と発呼側の電話番号を表すデータが電話
機のベル信号検出回路２及び電話番号検出回路４に入力
される。ベル信号検出回路２はリング信号によりベル音
信号を発生させ、スピーカ３よりベル音が出力される。
また、電話番号検出回路４が電話番号データを検出し、
制御手段13に出力する。制御手段13はこの電話番号を記
憶回路９に記憶させるとともに表示回路10に電話番号を
表示させる。ベル音により使用者がハンドセット８を取
り上げると(以下、オフフックと称する)フックスイッチ
11がオンとなり、制御手段13がこれを検出する。次に制
御手段13はインターフェイス回路５を制御し電話回線１
を閉結させる。これにより、発呼側と受話側は通話状態
となり、電話回線１から入力される音声信号はインター
フェイス回路５，受話回路７を経由してハンドセット８
のレシーバーから出力され、ハンドセット８のマイクか
ら入力される音声信号は送話回路６，インターフェイス
回路５を経由して電話回線１に出力される。通話が終了
してハンドセットを電話機に戻すと(以下、オンフック
と称する)、フックスイッチ11がオフとなり、制御手段1
3はインターフェイス回路５を制御し電話回線１を開放
させる。発呼側の電話番号は使用者がオフフックするし
ないにかかわらず、記憶回路９に電話がかかってきた順
に記憶される。したがって、使用者が留守をしている時
に電話がかかってきた場合、その間にかかってきた電話
番号は全て記憶されており、使用者が帰宅後表示スイッ
チ12を押下すると留守中にかかってきた電話番号が表示
回路10に表示される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では電話がかかってきて応答した場合と、応答
しなかった場合の区別無く表示回路に電話番号が表示さ
れるので、どの電話番号に対して電話をかけるべきかわ
からなくなるという問題点を有していた。本発明は上記
従来の問題を解決するものであり、応答した場合と応答
しなかった場合を区別して表示することにより、未応答
の呼に対して確実に電話をかけることのできるようにす
る電話機を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電話機は、電話回線から入力される電話番号
データを検出する電話番号検出手段と、リング信号に応
答したかしなかったかを検出する応答検出手段と、電話
番号検出手段が検出する電話番号が応答検出手段の検出
出力に応じて区別して表示する表示手段を有するもので
ある。

【０００６】

【作用】この構成によって、ベル信号検出手段がリング
信号を検出すると、ベル音を発声し、この呼に応答した
かしなかったかを応答検出手段が検出し、電話番号検出
手段が検出する電話番号の呼に応答した場合としなかっ
た場合を区別して表示手段が表示することとなる。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の一実施例における電話機の構
成を示すブロック図であり、図２は本発明の一実施例の
受信動作を示すフローチャートであり、図３はその送信
動作を示すフローチャートである。図４はリング信号の
波形を示す波形図、図５は液晶表示装置(以下ＬＣＤと
称する)の正面図である。図１において、14はリング信
号終了検出回路、15はダイヤル信号送出回路であり、リ
ング信号終了検出回路14によって検出され、呼に応答し
なかった電話番号に相当するダイヤル信号を送出するも
のである。なお、従来例と同様のものには同一番号を付
し、その説明は省略する。以上のように構成された電話
機について、以下その動作を説明する。まず、リング信
号終了検出回路14について説明する。図４に示すように
電話回線からのリング信号は120Ｖ位の交流信号が第１
の一定時間(ｔ１)継続し、次に第２の一定時間(ｔ２)後
に再び交流信号が現れる。リング信号終了検出回路14は
この交流信号の立ち上りを検出し、ｔ１＋ｔ２よりも十
分に長い時間(ｔ３)を設定し、リング信号の立ち上りか
ら時間をカウントしていく。そしてｔ３内に再びリング
信号の立ち上りが検出されると再びｔ３を設定し時間を
カウントする。使用者がオフフックせず発呼者が電話を
きり、ｔ３をカウントする間にリング信号が入力されな
いと、リング信号終了検出回路14はリング信号の終了を
示す信号を制御手段13に出力する。

【０００８】次に、受信動作について図２を参照して説
明する。電話回線１からリング信号とともに発呼者の電
話番号データが入力されると(Ｓ1)、従来例と同様にベ
ル音が発生され(Ｓ2)、この電話番号が記憶回路９に記
憶されるとともにその電話番号がＬＣＤを有する表示回
路10が表示される(Ｓ3)。ここで使用者がオフフックす
ると(Ｓ4)、制御手段13がインターフェイス回路５を制
御し、電話回線１を閉結し受話側と発呼側が通話状態と
なる(Ｓ5)。通話が終了し、使用者がオンフックすると
(Ｓ6)、制御手段13はインターフェイス回路５を制御し
て電話回線１を開放させる(Ｓ7)。次に、Ｓ4でオフフッ
クが検出されないまま、リング信号終了検出回路14がリ
ング信号の終了を検出すると(Ｓ8)、制御手段13は先に
記憶回路９に記憶した電話番号を未応答のフラグを付与
して記憶する(Ｓ9)。

【０００９】次に、記憶された電話番号を表示させる場
合について説明する。表示スイッチ12を押下すると、制
御手段13は記憶回路９からのデータを読み出し表示回路
10に表示させる。ここで未応答のフラグが付与された電
話番号は図５に示すように電話番号に先頭にドットを表
示するよう表示回路10を制御する。

【００１０】次に、送信動作について図３を参照して説
明する。図３に示すように使用者がオフフックすると
(Ｓ10)、制御手段13がインターフェイス回路５を制御し
電話回線１を閉結する。そして、制御手段13は先に記憶
回路９に記憶した電話番号のうち未応答のフラグすなわ
ちマーク信号の付与されたものを検索する(Ｓ11)。マー
ク信号の付与された電話番号をすべて表示し(Ｓ12)、使
用者が表示された電話番号の１つを指示すると(Ｓ13)、
ダイヤル信号送出回路15はそれに応じたダイヤル信号を
送出する(Ｓ14)。相手が着信すると(Ｓ15)通話が成立す
る(Ｓ16)。

【００１１】なお、本実施例では未応答の呼の電話番号
にドットを付与して表示するとしたが、これは応答した
呼と未応答の呼が区別できればどのようなものでもよ
く、逆に応答した呼にマークを付与するようにしてもよ
い。また、表示回路にＬＣＤを用いたが、これはプリン
ターでもよく、また、音声合成により、電話番号を発声
させるようにし、未応答の場合は電話番号の発声の前か
後ろに未応答と発声させるようにしてもよい。

【００１２】

【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、電話回線から入力される電話番号データを検出する
電話番号検出手段と、リング信号に応答したかしなかっ
たかを検出する応答検出手段と、電話番号検出手段が検
出する電話番号を応答検出手段の検出出力に応じて区別
して表示する表示手段により、使用者は表示手段を見る
ことによって未応答の呼がすぐにわかり、未応答の呼に
対して確実に電話をかけるようにすることが出来る。ま
た、未応答の呼に対して自動的にダイヤルをすることが
できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における電話機の構成を示す
ブロック図である。

【図２】本発明の一実施例における電話機の受信動作を
示すフローチャートである。

【図３】本発明の一実施例における電話機の送信動作を
示すフローチャートである。

【図４】リング信号の波形図である。

【図５】ＬＣＤの正面図である。

【図６】従来の電話機の構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１…電話回線、 ２…ベル信号検出回路、 ３…スピー
カ、 ４…電話番号検出回路、 ５…インターフェイス
回路、 ６…送話回路、 ７…受話回路、 ８…ハンド
セット、 ９…記憶回路、 10…表示回路、 11…フッ
クスイッチ、 13…制御手段、 14…リング信号終了検
出回路、 15…ダイヤル信号送出回路。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話回線から入力されるリング信号を検
   出するリング信号検出手段と、前記電話回線から入力さ
   れる電話番号データを検出する電話番号検出手段と、前
   記リング信号に応答したかしなかったかを検出する応答
   検出手段と、前記電話番号検出手段が検出する電話番号
   を前記応答検出手段の検出出力に応じて区別して表示す
   る表示手段を備えたことを特徴とする電話機。
2. 【請求項２】 電話番号検出手段が検出する電話番号の
   うち、応答検出手段の検出出力に応じた番号のダイヤル
   信号を発信するダイヤル信号発生手段を備えたことを特
   徴とする請求項１記載の電話機。