JPH0534735A - 音響光学偏向素子を用いたビーム偏向器 - Google Patents

音響光学偏向素子を用いたビーム偏向器

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JPH0534735A
JPH0534735A JP19230591A JP19230591A JPH0534735A JP H0534735 A JPH0534735 A JP H0534735A JP 19230591 A JP19230591 A JP 19230591A JP 19230591 A JP19230591 A JP 19230591A JP H0534735 A JPH0534735 A JP H0534735A
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JP
Japan
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light
order
acousto
prism
angle
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Application number
JP19230591A
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English (en)
Inventor
Takeshi Onada
毅 小灘
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】小型のビーム偏向器を提供する。 【構成】音響光学偏向素子12cは音響光学偏向媒体1
4の内部に超音波を発生させるトランスジューサー16
を備えており、入射光の1次回折光を3〜5°の範囲で
偏向する。音響光学偏向素子12cの後方には45°の
頂角を持つ平行プリズム20が配置されており、その入
射面は音響光学偏向素子12cの射出面に対して5.5
°傾いている。この結果、1次光は偏向角3〜5°に応
じて43.3〜44.7°の角度で第1反射面20a入
射し、0次光は41.2°の角度で入射する。プリズム
20の臨界角は43°であるため、1次光は全反射され
るが、0次光はその殆どが透過する。第1反射面20a
で反射された光は、第2反射面20bでも同様に反射さ
れて射出される。プリズム20から射出された光はシリ
ンドリカルレンズ22で平行ビームに整形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音響光学偏向素子を用い
たビーム偏向器に関する。
【0002】
【従来の技術】音響光学偏向素子を用いたビーム偏向器
は、軽量小型に構成できるとともに、高速走査を行なえ
るという利点がある。このようなビーム偏向器は、入射
光の全部を偏向するわけでなく、その一部すなわち音響
光学偏向素子で回折された1次回折光(1次光)を偏向
ビームとして射出する。このため、1次光のみを取り出
し、非回折光(0次光)を除去する必要がある。
【0003】この0次光を除去する手法としては、図6
に示すように、音響光学偏向素子12aの射出側に0次
光をカットする遮光壁30を設ける手法が提案されてい
る。また別の手法として、1次光の偏光面が入射光のそ
れと直交する音響光学偏向素子12bを使用する場合で
は、図7に示すように、0次光の偏光面が入射光のそれ
と同じなのを利用して偏光フィルター32を用いて0次
光を除去する手法が提案されている。なお両図におい
て、シリンドリカルレンズ22は、1次光が音響光学偏
向素子で走査された際に非平行ビームとなるので、これ
を補正するために設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの手法
にはそれぞれ以下に述べるような欠点がある。
【0005】図6に示すように遮光壁を用いたもので
は、0次光と1次光とを分離するのに必要な距離Lは
【0006】
【数1】
【0007】で表される。ここに、aは光束径、θmin
は最小偏向角である。一般に、異方ブラッグ回折利用の
光学素子の場合、最小偏向角θminは3〜5°程度であ
る。一方、光束径aは偏向光の分解点数の点から大きい
方が望ましく、ここでa=10mmとするとLは110
〜190mm程度となる。この数値は、音響光学偏向素
子と光学系とを離す距離となり光学設計上の制約とな
る。これでは、小型に構成できるという音響光学偏向素
子を用いたビーム偏向器の利点が生かされない。
【0008】また、図7に示すように偏光フィルターを
利用したものでは、偏光特性の特別な音響光学偏向素子
を用いる必要があり、これは音響光学偏向素子への制約
となり、設計の上で不都合が生じる。
【0009】本発明は、小型のビーム偏光器を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のビーム偏向器
は、音響光学偏向素子と、音響光学偏向素子から射出さ
れる回折光(1次光)と非回折光(0次光)とを入射
し、そのうち回折光(1次光)を全反射させ、非回折光
(0次光)を透過させることにより両者を分離する分離
光学素子と、音響光学偏向素子の回折角を時間的に変化
させる際に、回折光(1次光)を補正して平行ビームと
なす光学系とを備えている。
【0011】
【作用】本発明の分離光学素子は、反射面に対して1次
光は臨界角よりも大きい角度で入射するが、0次光は臨
界角よりも小さい角度で入射するように配置したプリズ
ムで構成される。
【0012】一般に屈折率の異なる媒体の境界面の前後
では、光線は図4(A)に示すように次式で表されるス
ネルの法則に従って伝搬する。
【0013】n1 sin θ1 = n2 sin θ2ここ
に、n1とn2はそれぞれの媒体の屈折率、θ1は入射
角、θ2は屈折角である。
【0014】このとき、次式で表される入射角θcは臨
界角と呼ばれ、この臨界角よりも大きい角度で入射した
光線は両媒体の境界面で全反射される。
【0015】
【数2】
【0016】この結果、図5に示すように、音響光学偏
向素子12cから射出された光の中、1次光はプリズム
20の反射面で全反射されるが、0次光は反射面を透過
し、0次光と1次光とが分離される。
【0017】なお、厳密には0次光の全部が反射面を透
過するわけではなく、その一部は反射面で反射される
が、同様の反射の回数を増やすことにより、そのほとん
どを除去することができる。このとき、1次光は全反射
を繰り返すので理論的には損失は全くない。
【0018】
【実施例】次に図面を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明する。
【0019】本発明の第1の実施例を図1に示す。本実
施例では、音響光学偏向媒体14にTeO2を用いた偏
向角可変範囲の広い異方ブラッグ回折(オフー[11
0]型)音響光学偏向素子12を用いている。この音響
光学偏向素子12cは、波長λ=458nmの入射光に
対して、1次光を3〜5°の範囲で偏向できるものであ
る。音響光学偏向素子12cの射出側には、45°の頂
角を持つ平行プリズム20が配置されている。このプリ
ズム20は、波長λ=458nmの光に対して屈折率n
=1.46498を有する溶融石英で作られており、そ
の入射面は音響光学偏向素子12cの射出面に対して
5.5°傾けて配置されている。従って、プリズム20
の第1反射面20aに対して、1次光は偏向角3〜5°
に対応して43.3〜44.7°の角度で入射し、0次
光は41.2°の角度で入射する。溶融石英の臨界角は
43°であるため、1次光は第1反射面20aで全反射
されるが、0次光はその殆どが第1反射面20aを通過
し、その中の約11%のみが反射される。第1反射面2
0aで反射された光は、第2反射面20bにおいて同様
に反射される。ここでも1次光は全反射され損失はない
が、0次光は2回の反射により最初の光量の約1.2%
まで減少し、プリズム20から射出される光は実質的に
ほぼ1次光のみとなる。プリズム20から射出された光
は、音響光学偏向素子12cで走査される際に非平行ビ
ームとなっているので、これを補正するシリンドリカル
レンズ22を経て、偏向ビームを使用する光学系に向か
う。このシリンドリカルレンズ22はプリズム20と合
体させてもよい。
【0020】このように本実施例によれば、音響光学偏
向素子に何の制約も加えることなく、小型のビーム偏向
器を構成することが可能となる。
【0021】本発明の第2実施例を図2に示す。本実施
例の構成は基本的に上述の実施例と同じだが、ただ平行
プリズム20に大型のものを使用している点が異なる。
本実施例では、平行プリズム20に入射した1次光はそ
の内部で4回反射された後に射出される。従って、プリ
ズム内を伝搬する不要な0次光は(0.11)4×10
0=0.015%まで減少する。このように反射面を多
くしたプリズム20を用いてビームの反射回数を増やす
ことにより、上述の実施例よりもS/Nの高いビーム偏
向器を構成することができる。
【0022】次に本発明の第3実施例を図3に示す。本
実施例は、第1実施例で説明した構成に加えて、光セン
サー26とフィードバックコントローラー28が設けら
れている。これらは1次光の光量を一定に保つために設
けられたもので、これについて以下に述べる。
【0023】一般に、音響光学偏向素子で回折された1
次光の回折角を変化させると、これに伴って光量が変動
することが知られている。入射光は最終的に1次光と0
次光とに分かれるため、1次光の光量が減少すれば、そ
のぶん0次光の光量が増加する。このような1次光の光
量の変動は好ましいものではなく、その光量は一定に保
たれることが望まれる。このため、0次光の光量を光セ
ンサーで検知し、これに基づいて高周波発振器からトラ
ンスジューサーに供給する電力を制御し、1次光の光量
を一定に保つ技術が知られている。
【0024】本実施例は、この技術を用いて1次光の光
量を一定に保つためのものである。光センサー26は平
行プリズム20の第1反射面20aを透過した0次光を
受光し、その光量に応じた信号を出力する。この信号は
フィードバックコントローラー28に入力される。フィ
ードバックコントローラー28は光センサー26の出力
信号に応じて高周波発振器18を制御し、トランスジュ
ーサー16に供給する出力電力を調整して1次光の光量
を一定に保つ。
【0025】本実施例は、音響光学偏向素子の近くに光
センサーを設置できるため、一次光量補正を含めたスキ
ャナーユニットとして1つにまとめることが可能とな
る。
【0026】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、要旨を変更しない範囲で種々変形して実施
することができる。例えば、上記各実施例では、プリズ
ム20の入手性を考え、頂角を45°とするものを例と
して挙げたが、勿論、頂角は45°に限定されるもので
はなく、要は、1次光は全反射し、0次光は透過するよ
うにできるものであればよい。また、硝材についても同
様であるが、プリズム20の頂角や材質を変えたときプ
リズム20への入射角も変わることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ビーム偏向器を小型に
構成することができるようになる。例えば、10mmの
ビーム径に対して、従来の遮光壁を用いる方法では音響
光学偏向素子の後方に110〜190mm程度の空間が
必要であったが、本発明では15mm角の直角プリズム
2〜4個つなげた程度のプリズムを配置する空間があり
さえすれば良い。このように、従来に比べて遥かに小型
のビーム偏向器が提供されるようになる。また、どのよ
うな音響光学偏向素子に対しても適用できるという利点
もある。さらに、プリズムの反射面を増すことにより容
易に0次光の除去効率を上げることができる。しかも、
1次光はプリズムの反射面で全反射するため、ミラー類
のように反射時に数%が損失されるということもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるビーム偏向器の第1実施例を示
す。
【図2】本発明によるビーム偏向器の第2実施例を示
す。
【図3】本発明によるビーム偏向器の第3実施例を示
す。
【図4】屈折率の異なる媒体の境界面における光の屈折
と反射の様子を説明する図である。
【図5】本発明の基本的な構成を示す図である。
【図6】遮光壁を用いた従来のビーム偏向器の構成を示
す。
【図7】偏向フィルターを用いた従来のビーム偏向器の
構成を示す。
【符号の説明】
12…音響光学偏向素子、14…音響光学偏向媒体、1
6…トランスジューサー、20…平行プリズム、22…
シリンドリカルレンズ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 音響光学偏向素子と、 前記音響光学偏向素子から射出される回折光と非回折光
    とを入射し、そのうち回折光を全反射させ、非回折光を
    透過させることにより両者を分離する分離光学素子と、 前記音響光学偏向素子の回折角を時間的に変化させる際
    に、回折光を補正して平行ビームとなす光学系とを備え
    ている、音響光学偏向素子を用いたビーム偏向器。
JP19230591A 1991-07-31 1991-07-31 音響光学偏向素子を用いたビーム偏向器 Pending JPH0534735A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011085952A (ja) * 2004-06-07 2011-04-28 Electro Scientific Industries Inc レーザシステム性能を改善するためのaom変調技術
JP2013152471A (ja) * 2006-09-12 2013-08-08 Ucl Business Plc ビーム偏向装置及び方法
US9341919B2 (en) 2010-04-21 2016-05-17 Ucl Business Plc Methods and apparatus for controling drive frequencies of acousto-optic deflectors

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010703