JPH05347270A - 金属プラグの形成方法及びこれに用いるウェハ処理装置 - Google Patents

金属プラグの形成方法及びこれに用いるウェハ処理装置

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JPH05347270A
JPH05347270A JP21540692A JP21540692A JPH05347270A JP H05347270 A JPH05347270 A JP H05347270A JP 21540692 A JP21540692 A JP 21540692A JP 21540692 A JP21540692 A JP 21540692A JP H05347270 A JPH05347270 A JP H05347270A
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JP
Japan
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film
etching
forming
metal
metal plug
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Application number
JP21540692A
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English (en)
Inventor
Keiji Shinohara
啓二 篠原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線自体及び配線のコンタクトの信頼性を高
める様に金属プラグを形成して、半導体装置の信頼性を
高める。 【構成】 コンタクト孔14が形成されているSiO2
膜13上に、密着性向上のためのTiON層15とプラ
グを形成するためのW膜16とを順次に堆積させ、バイ
アススパッタリングによって、W膜16上にW膜21を
平滑に堆積させる。その後、W膜21、16とTiON
層15とをエッチバックすると、W膜21の平滑な表面
形状が維持されたままエッチバックが進行する。この結
果、SiO2 膜13が均一に露出し、堆積時点のW膜1
6の表面の凹凸がSiO2 膜13に転写されず、且つ表
面の平滑なW膜16でコンタクト孔14が埋め込まれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、半導体装置の製造
に際して金属プラグを形成する方法及びこれに用いるウ
ェハ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における半導体装置の設計ルールの
微細化に伴って、コンタクト孔の径も小さくなってきて
いるが、絶縁耐圧を確保するために層間絶縁膜の膜厚は
殆ど変わっていないので、コンタクト孔のアスペクト比
が大きくなってきている。このため、Alのみで配線を
形成すると、Alは段差被覆性が良くないのでコンタク
ト孔で導通不良を生じ易く、半導体装置の信頼性が低く
なる。
【0003】これに対しては、コンタクト孔を形成した
後に多結晶Si膜を全面に堆積させ、この多結晶Si膜
をエッチバックすることによって、コンタクト孔内にの
み多結晶Si膜を残したり、WF6 の還元反応を利用し
て、コンタクト孔内にのみ選択的にW膜を形成する所謂
選択W−CVD法が提案されている(例えば、特開昭6
2−229959号公報)。
【0004】しかし、多結晶Si膜でコンタクト孔を埋
め込む方法は、従来技術の延長で実現可能ではあるが、
多結晶Si自体の抵抗が金属に比べて高いという問題が
ある。また、選択W−CVD法は、完全な選択性を常に
得ることが難しく、深さの異なるコンタクト孔を同時に
は埋め込むことができないという原理的な問題も残って
いる。
【0005】そこで、コンタクト孔を形成した後にW膜
を全面に堆積させ、このW膜をエッチバックすることに
よってコンタクト孔内にのみW膜を残すので、選択W−
CVD法に比べてW膜を比較的容易に形成することがで
き、深さの異なるコンタクト孔を同時に埋め込むことも
できる所謂ブランケットW−CVD法が提案されている
(例えば、上記特開昭62−229959号公報)。
【0006】また、このブランケットW−CVD法で
は、絶縁膜であるSiO2 膜との密着性を向上させるた
めのTiON層を形成しても、コンタクト孔をW膜で埋
め込むことができる。そして、このTiON層がバリヤ
層としても働くので、W自体の融点が3380℃と高い
こととも相まって、比較的高温で形成しても、WがSi
へ侵入するのを抑制して、良好な電気特性を得ることが
できる。
【0007】図8は、この様なブランケットW−CVD
法とエッチバック技術とを用いたWプラグの形成方法の
一従来例を示している。Wプラグを形成する前の状態と
して、図8(a)に示す様に、Si基板11に拡散層1
2が形成されており、層間絶縁膜としてのSiO2 膜1
3がSi基板11上に形成されている。
【0008】この一従来例では、拡散層12との電気的
な接続を行うために、SiO2 膜13にコンタクト孔1
4を形成する。このためには、コンタクト孔14に対応
する開口部を有するレジスト膜(図示せず)をフォトリ
ソグラフィ法でSiO2 膜13上に形成し、このレジス
ト膜をマスクにして、RIE装置で、反応ガスの流量O
2 /CHF3 =8/75SCCM、反応圧力50mTo
rr、高周波パワー1kWの条件でエッチングを行う。
【0009】次に、図8(b)に示す様に、SiO2
13と後に形成するW膜との密着性を向上させるための
チタン系材料層であるTiON層15を、リアクティブ
スパッタ法で全面に形成する。チタン系材料層として
は、TiN層等を用いることもできるが、TiON層が
好適である。その後、例えばコールドウォール型のCV
D装置を用い、反応温度400℃、反応圧力6.5To
rr、反応ガスの流量比H2 /WF6 =1/19の条件
で、W膜16を全面に堆積させる。
【0010】次に、SF6 等の様にフッ素を含むガスで
W膜16の全面をエッチバックして、図8(c)に示す
様に、W膜16をコンタクト孔14内のみに残して、こ
のW膜16をプラグにする。この時、TiON層15を
も同時にエッチングする場合は、フッ素を含むガスに、
Cl2 等の様に塩素を含むガスを添加したガスで、エッ
チバックを行うのが好適である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CVD法で
堆積させた時点のW膜16の表面には、図8(b)に示
した様に凹凸が形成されているので、図8(c)に示し
た様に、この凹凸がSiO2 膜13に転写される。この
様な転写が生じると、SiO2 膜13上に高い品質で配
線を形成することができない。また、コンタクト孔14
内に残したW膜16の表面にも凹凸が残っているので、
SiO2 膜13上に形成する配線とW膜16とを電気的
に良好に接触させることもできない。
【0012】なお、イオン種がエッチングの主体になる
のではなく、ラジカル反応がエッチングの主体になる様
に、SF6 等の様にフッ素を含むガスを用いれば、Si
2膜13への凹凸の転写を防止することができ、エッ
チング速度も速くなるが、今度はエッチング時のローデ
ィング効果が大きくなる。
【0013】つまり、SiO2 膜13の一部が露出した
ジャストエッチング時以降のオーバエッチングでは、W
膜16のエッチング面積が急激に減少するので、コンタ
クト孔14内のW膜16のエッチング速度が急に増大す
る。このため、W膜16のオーバエッチングの制御が困
難であり、図8(c)に示す様に、コンタクト孔14が
凹状にしか埋め込まれない。
【0014】更に、図8(c)に示した様に、コンタク
ト孔14内のW膜16の中心部に凹部17が形成される
場合がある。これは、CVD時にW膜16がコンタクト
孔14の底面及び側壁から形成されてきて、図8(b)
に示した様に中心部で継ぎ目18が形成され、この継ぎ
目18の部分ではW膜16が密でなく脆弱であるので、
エッチング速度が速いからである。
【0015】この様な凹部17が存在していると、Si
2 膜13上に形成する配線とW膜16とを電気的に良
好に接触させることができない。従って、図8に示した
一従来例では、半導体装置の信頼性を高めることができ
なかった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願の発明による金属プ
ラグの形成方法は、絶縁膜13にコンタクト孔14を形
成し、前記絶縁膜13上に金属膜16を堆積させ、この
金属膜16をエッチングしてこの金属膜16で前記コン
タクト孔14を埋める様にした金属プラグの形成方法に
おいて、前記金属膜16上に平滑化層21、22、2
5、27、66を形成し、この平滑化層21、22、2
5、27、66と前記金属膜16とに対して前記エッチ
ングを行う。
【0017】なお、平滑化層21、22、25、27、
66としては、バイアススパッタリング法によって形成
されるW膜21、エッチングと堆積との競合反応によっ
て形成されるSiNx 膜22(x=1〜2)、レジスト
膜25、SOG膜27及び有機ポリマー層66等を用い
ることが可能である。
【0018】また、本願の発明による金属プラグの形成
方法では、前記コンタクト孔14をテーパ状に形成する
こともある。
【0019】また、本願の発明によるウェハ処理装置
は、有機ポリマー層66を形成するための有機ポリマー
層形成部32と、形成後の前記有機ポリマー層66を加
熱処理による流動化で平滑化させるための加熱部33と
を有している。
【0020】また、本願の発明による金属プラグの形成
方法は、絶縁膜13にコンタクト孔14を形成し、前記
絶縁膜13上に金属膜16を堆積させ、この金属膜16
をエッチングしてこの金属膜16で前記コンタクト孔1
4を埋める様にした金属プラグの形成方法において、前
記エッチングとして、ラジカル反応による第1のエッチ
ングを行った後、前記金属膜16の堆積とエッチングと
が競合する第2のエッチングを行うこともある。
【0021】
【作用】本願の発明による金属プラグの形成方法では、
金属膜16上に平滑化層21、22、25、27、66
を形成しているので、絶縁膜13上に堆積させた時点の
金属膜16の表面に凹凸があっても、平滑化層21、2
2、25、27、66と金属膜16とのエッチング速度
を等しくすることによって、エッチングの途中で金属膜
16の表面を平滑にすることができる。このため、堆積
時点の金属膜16表面の凹凸が絶縁膜13に転写される
のを防止することができ、且つ表面が平滑な金属プラグ
16でコンタクト孔14を埋めることができる。
【0022】また、コンタクト孔14をテーパ状に形成
すれば、コンタクト孔14内で金属膜16にテーパ状の
凹部24を形成することができる。このため、コンタク
ト孔14の底面及び側壁から形成されてきた金属膜16
同士が接して脆弱な継ぎ目18が形成された場合には、
継ぎ目18上にテーパ状の凹部24を形成してこのテー
パ状の凹部24を厚い平滑化層25で埋め込むことがで
き、コンタクト孔14内で金属膜16同士が接しない膜
厚にした場合にも、テーパ状の凹部24を平滑化層27
で埋め込み易い。
【0023】従って、平滑化層25、27と金属膜26
とに対するエッチングに際して、金属膜16のうちで脆
弱な継ぎ目18の部分が速くエッチングされたり、金属
膜16のテーパ状の凹部24が更にエッチングされたり
するのを防止してして、コンタクト孔14内の金属膜1
6に凹部17が形成されるのを防止することができる。
【0024】また、本願の発明によるウェハ処理装置で
は、有機ポリマー層形成部32と加熱部33とを有して
いるので、有機ポリマー層66の形成とこの有機ポリマ
ー層66の流動化による平滑化とを連続的に行うことが
できる。
【0025】また、本願の発明による金属プラグの形成
方法では、堆積させた金属膜16に対するエッチングと
して、ラジカル反応による第1のエッチングをまず行え
ば、この第1のエッチングではエッチング速度が速い。
【0026】そして、金属膜16の堆積とエッチングと
が競合する第2のエッチングをその後に行えば、この第
2のエッチングでは、ローディング効果が小さいために
金属膜16のオーバエッチングの制御が容易であり、し
かも、絶縁膜13上に堆積させた時点の金属膜16の表
面に凹凸があっても、堆積成分で金属膜16の表面を平
滑にすることができる。このため、堆積時点の金属膜1
6表面の凹凸が絶縁膜13に転写されるのを防止するこ
とができ、且つ表面が平滑な金属プラグ16でコンタク
ト孔14を平滑に埋めることができる。
【0027】
【実施例】以下、本願の発明の第1〜第8実施例を、図
1〜7を参照しながら説明する。なお、図8に示した一
従来例と対応する構成部分には、同一の符号を付してあ
る。
【0028】図1が、第1実施例を示している。この第
1実施例でも、図1(a)(b)に示す様に、W膜16
の堆積までは、図8に示した一従来例と実質的に同様の
工程を実行する。しかし、この第1実施例では、その
後、バイアススパッタリングによって、図1(b)に示
す様にW膜16上にW膜21を堆積させる。
【0029】このバイアススパッタリングを行うために
は、ECR装置で、反応ガスの流量WF6 /SiH4
2 /Ar=20/30/100/50SCCM、反応
圧力0.7mTorr、マイクロ波パワー1kW、高周
波バイアス30W、磁場875Gaussの条件で放電
を行う。この結果、イオンによるスパッタエッチングと
堆積との競合反応によってW膜21が平滑化されながら
形成されて、W膜16の凹凸が平滑に埋め込まれる。
【0030】次に、バイアススパッタリングを行ったチ
ェンバと同一のチェンバ内で、W膜21、16とTiO
N層15とをエッチバックする。このエッチバックは、
反応ガスの流量SF6 /Cl2 =20/20SCCM、
反応圧力5mTorr、マイクロ波パワー1kW、高周
波バイアス30W、磁場875Gaussの条件で行
う。
【0031】すると、イオン反応が主体のエッチングが
行われ、W膜21の平滑な表面形状が維持されたままエ
ッチバックが進行する。この結果、SiO2 膜13が均
一に露出し、図1(c)に示す様に、堆積時点のW膜1
6の表面の凹凸がSiO2 膜13に転写されず、且つ表
面の平滑なW膜16でコンタクト孔14が埋め込まれ
る。
【0032】なお、バイアススパッタリングを行ったチ
ェンバと同一のチェンバ内でエッチバックを行っている
ので、チェンバのうちでウェハ以外の部分にW膜21が
堆積しても、エッチバック時にこのW膜21も同時に除
去される。従って、チェンバ内に堆積物が蓄積すること
がなく、エッチバックはクリーニング効果をも有してい
る。
【0033】次に、再び図1を参照して、第2実施例を
説明する。この第2実施例は、図1(b)におけるW膜
21の代わりにSiNx 膜22(x=1〜2)を用いる
ことを除いて、上述の第1実施例と実質的に同様の工程
を実行する。即ち、W膜16を堆積させた後、RIE装
置で、反応ガスの流量SiCl4 /N2 =10/50S
CCM、反応圧力50mTorr、高周波パワー300
Wの条件で処理を行う。
【0034】この結果、SiCl4 とN2 との反応によ
って、W膜16上にSiNx 膜22が堆積するが、この
時、イオンによるスパッタエッチングと堆積との競合反
応によって、SiNx 膜22が平滑化されながら形成さ
れて、W膜16の凹凸が平滑に埋め込まれる。
【0035】次に、RIEを行ったチェンバと同一のチ
ェンバ内で、SiNx 膜22とW膜16とTiON層1
5とをエッチバックする。このエッチバックは、反応ガ
スの流量SF6 /Cl2 =10/30SCCM、反応圧
力20mTorr、高周波パワー300Wの条件で行
う。
【0036】この時、SiNx 膜22とW膜16とのエ
ッチング速度を互いに等しくするが、このことはこの第
2実施例ではSF6 とCl2 との流量比を調整すること
によって可能であり、上述の条件でSiNx 膜22とW
膜16とのエッチング速度が互いに等しくなっている。
【0037】このため、表面形状が平滑なSiNx 膜2
2からエッチバックが進行し、SiNx 膜22の平滑な
表面形状がW膜16に転写されるので、エッチバックの
途中でW膜16の表面も平滑化される。この結果、Si
2 膜13が均一に露出し、図1(c)に示した様に、
堆積時点のW膜16の表面の凹凸がSiO2 膜13に転
写されず、且つ表面の平滑なW膜16でコンタクト孔1
4が埋め込まれる。
【0038】この第2実施例でも、SiNx 膜22を堆
積させるためのRIEを行ったチェンバと同一のチェン
バ内でエッチバックを行っているので、チェンバのうち
でウェハ以外の部分にSiNx 膜22が堆積しても、エ
ッチバック時にこのSiNx膜22も同時に除去され
る。従って、チェンバ内に堆積物が蓄積することがな
く、エッチバックはクリーニング効果をも有している。
【0039】なお、以上の第1及び第2実施例では、エ
ッチングと堆積との競合反応によってW膜21またはS
iNx 膜22を平滑化させながら形成しているが、エッ
チングと堆積との競合反応を利用することができる材料
であれば、WやSiNx 以外の材料を用いてもよい。
【0040】この様な材料としては、W、Mo、Si、
Al、Ti、S等の元素や、これらの元素の酸化物、窒
化物であるWN2 、WO2 、SiO2 等や、上記元素の
ハロゲン化物であるWClx (x=4〜5)、MoCl
6 等がある。
【0041】図2は、第3実施例を示している。この第
3実施例も、コンタクト孔14に対応する開口部23a
を有するレジスト膜23をフォトリソグラフィ法でSi
2膜13上に形成するまでは、図8に示した一従来例
等と実質的に同様の工程を実行する。しかし、この第3
実施例では、その後、例えば140℃、10分間の熱処
理を行って、図2(a)に示す様に、開口部23aをテ
ーパ状にする。
【0042】次に、レジスト膜23をマスクにして、上
述の一従来例等と同一の条件でエッチングを行って、図
2(b)に示す様に、SiO2 膜13にコンタクト孔1
4を形成する。この時、開口部23aがテーパ状である
ので、コンタクト孔14もテーパ状に形成される。その
後、一従来例等と同様の工程を実行してTiON層15
を形成するが、コンタクト孔14がテーパ状であるの
で、一従来例よりもTiON層15の段差被覆性が良
い。
【0043】次に、再び上述の一従来例等と同様の工程
を実行して、図2(c)に示す様に、W膜16を全面に
堆積させる。この第3実施例でもコンタクト孔14の中
心部でW膜16に継ぎ目18が形成されるが、この継ぎ
目18の上方にはテーパ状の凹部24が形成される。従
って、その後にレジスト膜25を全面に塗布するが、凹
部24は厚いレジスト膜25で埋め込まれる。
【0044】次に、図2(d)に示す様に、TiON層
15が露出するまで、レジスト膜25とW膜16とのエ
ッチング速度を互いに等しくして、これらをRIE装置
でエッチバックする。このエッチバックは、反応ガスの
流量SF6 /N2 =50/10SCCM、反応圧力10
mTorr、高周波パワー300Wの条件で行う。
【0045】この時、W膜16の脆弱な部分である継ぎ
目18上の凹部24にはレジスト膜25が厚く塗布され
ているので、継ぎ目18の部分がプラズマに曝されてエ
ッチングされる時間が短い。このため、図8に示した一
従来例の様にコンタクト孔14内のW膜16の中心部に
凹部17が形成されるのを防止することができる。
【0046】次に、膜厚が100nmであるTi膜とS
iを1%含有しており膜厚が1μmであるAl−Si膜
とを順次に積層させ、これをパターニングして、図2
(e)に示す様に、配線26を形成する。この場合、W
膜16に凹部17が形成されておらず、W膜16の表面
が平滑であるので、配線26とW膜16とが電気的に良
好に接触する。なお、この第3実施例ではW膜16上に
レジスト膜25を塗布したが、レジスト膜25の代わり
に他の有機膜を用いてもよい。
【0047】図3は、第4実施例を示している。この第
4実施例も、TiON層15を形成するまでは、図2に
示した第3実施例と実質的に同様の工程を実行する。し
かし、この第4実施例では、その後にW膜16を全面に
堆積させるに際して、図3(a)に示す様に、継ぎ目1
8が形成されない様にW膜16の膜厚を決定する。この
ため、W膜16のテーパ状の凹部24は第3実施例の場
合よりも深くなり、この凹部24の底部がコンタクト孔
14内に位置する。
【0048】その後、SOG膜27を全面に塗布する
が、凹部24がテーパ状であるので、この凹部24をS
OG膜27で埋め込み易く、SOG膜27の表面が平滑
になる。そして、例えば400℃、30分間の熱処理を
行って、SOG膜27を無機化させる。
【0049】次に、図3(b)に示す様に、TiON層
15が露出するまで、SOG膜27とW膜16とのエッ
チング速度を互いに等しくして、これらをエッチバック
する。このエッチバックは、反応ガスの流量CHF3
2 =50/30SCCM、反応圧力10mTorr、
高周波パワー300Wの条件で行う。
【0050】この様にSOG膜27とW膜16とのエッ
チング速度を互いに等しくしてエッチバックを行ってい
るので、凹部24内にSOG膜27が残った状態で、W
膜16から成るプラグがコンタクト孔14内に形成され
る。この場合、凹部24内にSOG膜27が残っている
ので、凹部24が更にエッチングされるということがな
い。
【0051】なお、エッチング条件を変更することによ
ってSOG膜27とW膜16とのエッチング速度を容易
に調整することができるので、凹部24内に残すSOG
膜27の膜厚も容易に制御することができる。
【0052】次に、図3(c)に示す様に、凹部24内
にSOG膜27を残したまま、配線26を形成する。従
って、W膜16及びSOG膜27の表面が平滑であるの
で、この第4実施例でも、配線26とW膜16とが電気
的に良好に接触する。
【0053】なお、この第4実施例ではW膜16上にS
OG膜27を形成したが、不純物を含まないSiO2
または多結晶Si膜や、P、B、As等のうちの1つ以
上の不純物を含むSiO2 膜または多結晶Si膜を、S
OG膜27の代わりに用いてもよい。
【0054】図4、5は、第5及び第6実施例を示して
おり、図6は、これら第5及び第6実施例で用いるウェ
ハ処理装置を示している。第5及び第6実施例の説明に
先立って、図6に示すウェハ処理装置についてまず説明
する。
【0055】このウェハ処理装置では、ロード室31、
ダウンフロー型のプラズマ処理室32、加熱処理室3
3、平行平板型のRIE装置34及びアンロード室35
が、ゲートバルブ36〜39で直列的に接続されてお
り、ウェハは各処理部間を真空搬送される。
【0056】ロード室31は、複数のウェハ41を一括
して収納するロード用カセット42と、ウェハ搬送機構
(図示せず)等とを備えている。
【0057】ダウンフロー型のプラズマ処理室32で
は、マイクロ波発振器(図示せず)で発生したマイクロ
波が、矩形導波管43と円形導波管44とで導かれ、マ
イクロ波導入窓45を介してプラズマ生成室46へ供給
される。プラズマ生成室46へは、矢印B1 方向からガ
ス供給管47を通じて堆積性ガスも供給される。堆積性
ガスはマイクロ波放電で分解されてプラズマを生成し、
このプラズマを用いて有機ポリマーが形成される。
【0058】プラズマ生成室46には、ウェハ41に対
して所定の処理を行うための処理チェンバ48が、メッ
シュ電極49を介して接続されている。このメッシュ電
極49は、プラズマ中の荷電粒子をトラップするために
設けられている。従って、処理チェンバ48側へはラジ
カル等の中性活性種のみが下降流(ダウンフロー)とな
って引き出され、損傷の少ない処理を行うことができ
る。
【0059】処理チェンバ48は、ウェハステージ51
を収容しており、真空系統(図示せず)によって、排気
口52を介して矢印A1 方向へ高真空排気される。ウェ
ハステージ51上には、ウェハ41がメッシュ電極49
と対向する様に載置される。ロード室31には、処理チ
ェンバ48がゲートバルブ36を介して接続されてい
る。
【0060】ゲートバルブ37を介してプラズマ処理室
32に接続されている加熱処理室33は、ヒータ53を
内蔵しておりウェハ41が載置されるウェハステージ5
4を収容しており、真空系統(図示せず)によって、排
気口55を介して矢印A2 方向へ高真空排気される。
【0061】加熱処理室33には、ゲートバルブ38を
介して、平行平板型のRIE装置34のエッチングチェ
ンバ56が接続されている。このエッチングチェンバ5
6内には上部電極57とウェハ載置電極58とが互いに
対向配置されており、これらの電極57、58間に高周
波電界を印加し、高周波放電によって生成されるプラズ
マを用いて、ウェハ41上の金属膜をエッチングする。
【0062】このため、矢印B2 方向から反応ガスを供
給するためのガス供給管61が、エッチングチェンバ5
6の天井部に設けられている。また、処理に伴って発生
する反応生成物を除去するために、エッチングチェンバ
56内のガスを矢印A3 方向へ排気するための排気口6
2が、エッチングチェンバ56の底部に設けられてい
る。
【0063】なお、ウェハ載置電極58には、直流成分
を遮断するためのブロッキングコンデンサ63を介して
高周波電源64が接続されており、カソードカップリン
グ型の構成になっている。
【0064】ゲートバルブ39を介してRIE装置34
に接続されているアンロード室35は、複数のウェハ4
1を一括して収納するアンロード用カセット65と、ウ
ェハ搬送機構(図示せず)等とを備えている。
【0065】次に、第5実施例を説明する。この第5実
施例では、上述のウェハ処理装置による処理に先立っ
て、図4(a)に示す様に、W膜16の堆積までを行っ
ておく。W膜16の堆積までは、TiON層15を形成
しないことを除いて、図8に示した一従来例等と実質的
に同様の工程を実行する。そして、この様な状態のウェ
ハ41を、ロード用カセット42に装填し、ロード室3
1からプラズマ処理室32内へ搬送する。
【0066】プラズマ処理室32では、反応ガスの流量
CHF3 80SCCM、反応圧力0.8Torr、マイ
クロ波電流400mA、4分間の条件で処理を行って、
図4(b)に示す様に、CとFとを含有し厚さが400
nm程度であるCF系の有機ポリマー層66をW膜16
上に形成する。有機ポリマー層66はW膜16の表面の
凹凸よりも十分に厚く、有機ポリマー層66の表面は平
滑になる。
【0067】その後、ウェハ41をRIE装置34まで
搬送し、反応ガスの流量SF6 /O2 =50/10SC
CM、反応圧力20mTorr、高周波パワー200W
の条件でエッチバックを行う。この条件では、有機ポリ
マー層66とW膜16とのエッチング速度が互いに等し
く、有機ポリマー層66の平滑な表面形状がW膜16に
転写される。
【0068】このため、W膜16の表面の凹凸がなくな
った状態でエッチバックが進行し、SiO2 膜13が露
出しても、堆積時点のW膜16の表面の凹凸がSiO2
膜13には転写されない。従って、図4(c)に示す様
に、SiO2 膜13の表面が平滑な状態でエッチバック
を終了させることができる。その後、ウェハ41をアン
ロード室35へ搬出する。
【0069】次に、第6実施例を説明する。この第6実
施例でも、図5(a)(b)に示す様に、図4に示した
第5実施例と略同様の工程で、有機ポリマー層66の形
成までを行う。但し、有機ポリマー層66の形成時間を
1分にするので、その厚さも100nm程度と薄くな
る。このため、有機ポリマー層66はW膜16の表面の
凹凸の影響を受け、有機ポリマー層66の表面も凹凸に
なる。
【0070】その後、ウェハ41を加熱処理室33へ搬
送し、180℃、2分間の熱処理を行う。この結果、有
機ポリマー層66が流動化して、図5(c)に示す様
に、その表面が平滑になる。この状態でウェハ41をR
IE装置34へ搬送し、再び第5実施例と同様の工程を
実行して、図5(d)に示す様に、有機ポリマー層66
とW膜16とをエッチバックする。その後、ウェハ41
をアンロード室35へ搬出する。
【0071】図6に示したウェハ処理装置を使用した上
述の第5及び第6実施例では、途中でウェハ41を大気
に開放することなく一連の処理を連続的に行うことがで
きるので、例えば、有機膜の塗布、熱処理及びエッチバ
ックを別個の装置で行う場合に比べて、スループット及
び信頼性を向上させることができる。
【0072】なお、上述の第5及び第6実施例では、有
機ポリマー層66を形成するための反応ガスとしてCH
3 を用いたが、CH2 2 、CH3 F、CH4 、CH
Br3 、CH2 Br2 、CH2 BrF等の様に、分子中
にCとHとを含有し、更にF、Br、Cl等を含むガス
を用いることもできる。
【0073】図7は、第7実施例を示している。この第
7実施例でも、図7(a)に示す様に、W膜16の堆積
までは、図4、5に示した第5及び第6実施例と実質的
に同様の工程を実行する。
【0074】しかし、この第7実施例では、その後、マ
イクロ波エッチング装置で、反応ガスの流量SF6 50
SCCM、反応圧力10mTorr、マイクロ波電流3
00mA、高周波バイアス30Wの条件で、図7(b)
に示す様に、SiO2 膜13が露出する直前までW膜1
6に対して第1段階のエッチングを行う。この第1段階
のエッチングでは、放電によって生じたフッ素ラジカル
とW膜16との反応でWF6 が生成されるが、WF6
沸点が17.5℃と低く蒸気圧が高いので、W膜16が
高速に加工される。
【0075】次に、反応ガスの流量SF6 10SCC
M、HBr30SCCM、反応圧力10mTorr、マ
イクロ波電流300mA、高周波バイアス30Wの条件
で、W膜16に対して第2段階のエッチングを行う。こ
の第2段階のエッチングでは、フッ素ラジカルとW膜1
6との反応でWF6 が生成されると共に、臭素ラジカル
とW膜16との反応でWBr5 が生成されるが、WBr
5 は沸点が333℃と高く蒸気圧が低いので堆積し易
い。
【0076】このため、生成されたWBr5 は、W膜1
6の表面に付着し、入射したイオンによるスパッタリン
グでW膜16の表面から離脱するが、再び付着するとい
う様な堆積とエッチングとの競合反応が生じる。この結
果、図7(a)(b)に示した様に堆積時点及びその後
のW膜16の表面に凹凸があっても、図7(c)に示す
様に、この凹凸が整形され表面が平滑化されながらW膜
16のエッチバックが進行する。なお、O2 やN2 等の
様に分子中にOやNを含むガスを添加すると、上記の競
合反応におけるW膜16の堆積を促進させることができ
る。
【0077】また、この時のW膜16に対する第2段階
のエッチングは、W膜16の表面に付着したWBr5
除去するイオンの入射が律速になり、スパッタリングを
主とする反応になるので、図7(b)に示した状態まで
の第1段階のエッチングに比べてエッチング速度が遅
い。このため、ローディング効果が小さく、オーバエッ
チングの制御が容易であるので、図7(c)に示す様
に、コンタクト孔14をW膜16で平滑に埋めることが
できる。
【0078】なお、この第7実施例ではエッチングガス
としてSF6 とHBrとを用いたが、SF6 の代わりN
3 やClF3 やCH3 4 等のフッ素を含む他のガス
を用いてもよく、HBrの代わりにBr2 やBBr3
の臭素を含む他のガスを用いてもよい。また、既述の様
にWBr5 は沸点が高いが、WCl5 の沸点は275.
6℃、WCl6 の沸点も346.7℃と高い。従って、
HCl、Cl2 、BCl3 等の塩素を含むガスをHBr
の代わりに用いてもよい。但し、エッチングガスを変更
する場合は、エッチング条件も適宜変更する必要があ
る。
【0079】次に、再び図7を参照して、第8実施例を
説明する。この第8実施例でも、図7(b)の状態まで
は、上述の第7実施例と実質的に同様の工程を実行す
る。しかし、この第8実施例では、図7(b)の状態か
ら図7(c)の状態にするための第2段階のエッチング
において、W膜16の表面への再付着物を外部から供給
する。
【0080】即ち、反応ガスの流量SF6 5SCCM、
WF6 20SCCM、HBr30SCCM、マイクロ波
電流300mA、高周波バイアス30Wの条件で、W膜
16をエッチングする。このエッチングでは、WF6
分解して発生したWとHBrが分解して発生したBrと
から、 W+5Br→WBr5 の反応でWBr5 が生成され、このWBr5 がW膜16
の表面に付着する。
【0081】第8実施例におけるこの様なエッチングで
も、W膜16に対する堆積とエッチングとの競合反応が
生じ、上述の第7実施例と同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0082】なお、上述の第1〜第8の何れの実施例で
もプラグを形成するためにW膜16を用いたが、Mo
膜、Pt膜、Cu膜、WSix 膜、MoSix 膜または
Al膜等を用いることもできる。但し、その場合は、エ
ッチバック時の反応ガスを適宜に最適化する必要があ
る。
【0083】例えば、上述の第7及び第8実施例におい
てプラグを形成するためにAl膜を用いると、図7
(a)の状態から図7(b)の状態にするための第1段
階のエッチングではClを主に含むガスを用い、図7
(b)の状態から図7(c)の状態にするための第2段
階のエッチングでは、Brを主に含むガスを用いる。
【0084】
【発明の効果】本願の発明による金属プラグの形成方法
では、堆積時点の金属膜表面の凹凸が絶縁膜に転写され
るのを防止することができるので、絶縁膜上に高い品質
で配線を形成することができ、しかも表面が平滑な金属
プラグでコンタクト孔を埋めることができるので、配線
と金属プラグとを電気的に良好に接触させることができ
る。従って、配線自体及び配線のコンタクトの信頼性を
高めて、半導体装置の信頼性を高めることができる。
【0085】また、コンタクト孔をテーパ状に形成すれ
ば、コンタクト孔内の金属膜に凹部が形成されるのを防
止することができるので、配線と金属プラグとを電気的
に更に良好に接触させることができる。従って、配線の
コンタクトの信頼性を更に高めて、半導体装置の信頼性
を更に高めることができる。
【0086】また、本願の発明によるウェハ処理装置で
は、有機ポリマー層の形成とこの有機ポリマー層の流動
化による平滑化とを連続的に行うことができるので、配
線自体及び配線のコンタクトの信頼性を高めて半導体装
置の信頼性を高める様な金属プラグを、高いスループッ
トで形成することができる。
【0087】また、本願の発明による金属プラグの形成
方法では、ラジカル反応による第1のエッチングと、金
属膜の堆積とエッチングとが競合する第2のエッチング
とを行えば、堆積時点の金属膜表面の凹凸が絶縁膜に転
写されるのを防止することができるので、絶縁膜上に高
い品質で配線を形成することができ、且つ表面が平滑な
金属プラグでコンタクト孔を平滑に埋めることができる
ので、配線と金属プラグとを電気的に良好に接触させる
ことができる。
【0088】しかも、第1のエッチングではエッチング
速度が速い。従って、配線自体及び配線のコンタクトの
信頼性を高めて半導体装置の信頼性を高める様な金属プ
ラグを、高いスループットで形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の第1及び第2実施例の夫々を工程
順に示す側断面図である。
【図2】第3実施例を工程順に示す側断面図である。
【図3】第4実施例を工程順に示す側断面図である。
【図4】第5実施例を工程順に示す側断面図である。
【図5】第6実施例を工程順に示す側断面図である。
【図6】第5及び第6実施例で使用するウェハ処理装置
の概略的な側断面図である。
【図7】第7及び第8実施例の夫々を工程順に示す側断
面図である。
【図8】本願の発明の一従来例を工程順に示す側断面図
である。
【符号の説明】
13 SiO2 膜 14 コンタクト孔 16 W膜 21 W膜 22 SiNx 膜 24 凹部 25 レジスト膜 27 SOG膜 32 プラズマ処理室 33 加熱処理室 66 有機ポリマー層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 また、本願の発明による金属プラグの形
成方法では、堆積させた金属膜16に対するエッチング
として、まずラジカル反応による第1のエッチングを
う。この第1のエッチングではエッチング速度が速い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】 次に、第5実施例を説明する。この第5
実施例では、上述のウェハ処理装置による処理に先立っ
て、図4(a)に示す様に、W膜16の堆積までを行っ
ておく。W膜16の堆積までは、図8に示した一従来例
等と実質的に同様の工程を実行する。そして、この様な
状態のウェハ41を、ロード用カセット42に装填し、
ロード室31からプラズマ処理室32内へ搬送する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】 なお、上述の第5及び第6実施例では、
有機ポリマー層66を形成するための反応ガスとしてC
HF3 を用いたが、CH2 2 、CH3 F、CH4 、C
HBr3 、CH2 Br2 、CH 3 BrF等の様に、分子
中にCとHとを含有し、更にF、Br、Cl等を含むガ
スを用いることもできる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】 しかし、この第7実施例では、その後、
マイクロ波エッチング装置で、反応ガスの流量SF6
0SCCM、反応圧力10mTorr、マイクロ波電流
300mA、高周波バイアス30Wの条件で、図7
(b)に示す様に、TiON層15が露出する直前まで
W膜16に対して第1段階のエッチングを行う。この第
1段階のエッチングでは、放電によって生じたフッ素ラ
ジカルとW膜16との反応でWF6 が生成されるが、W
6 は沸点が17.5℃と低く蒸気圧が高いので、W膜
16が高速に加工される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】 なお、この第7実施例ではエッチングガ
スとしてSF6 とHBrとを用いたが、SF6 の代わり
NF3 やClF 3 のフッ素を含む他のガスを用いて
もよく、HBrの代わりにBr2 やBBr3 等の臭素を
含む他のガスを用いてもよい。また、既述の様にWBr
5 は沸点が高いが、WCl5 の沸点は275.6℃、W
Cl6 の沸点も346.7℃と高い。従って、HCl、
Cl2 、BCl3 等の塩素を含むガスをHBrの代わり
に用いてもよい。但し、エッチングガスを変更する場合
は、エッチング条件も適宜変更する必要がある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 13 SiO2 膜 14 コンタクト孔15 TiON層 16 W膜 21 W膜 22 SiNx 膜 24 凹部 25 レジスト膜 27 SOG膜 32 プラズマ処理室 33 加熱処理室 66 有機ポリマー層
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/90 D 7735−4M

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜にコンタクト孔を形成し、前記絶
    縁膜上に金属膜を堆積させ、この金属膜をエッチングし
    てこの金属膜で前記コンタクト孔を埋める様にした金属
    プラグの形成方法において、 前記金属膜上に平滑化層を形成し、この平滑化層と前記
    金属膜とに対して前記エッチングを行うことを特徴とす
    る金属プラグの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記金属膜がW、Mo、Pt、Cu若し
    くはこれらのシリサイド化合物またはAlを含む膜であ
    ることを特徴とする請求項1記載の金属プラグの形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記平滑化層がW、Mo、Si、Al、
    TiまたはSから選択された1つ以上の元素を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の金属プラグの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記コンタクト孔をテーパ状に形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の金属プラグの形成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記平滑化層が堆積性ガスのプラズマ分
    解によって形成された有機ポリマー層であることを特徴
    とする請求項1記載の金属プラグの形成方法。
  6. 【請求項6】 前記有機ポリマー層を形成するための有
    機ポリマー層形成部と、形成後の前記有機ポリマー層を
    加熱処理による流動化で平滑化させるための加熱部とを
    有することを特徴とする請求項5記載の金属プラグの形
    成方法に用いるウェハ処理装置。
  7. 【請求項7】 絶縁膜にコンタクト孔を形成し、前記絶
    縁膜上に金属膜を堆積させ、この金属膜をエッチングし
    てこの金属膜で前記コンタクト孔を埋める様にした金属
    プラグの形成方法において、 前記エッチングとして、ラジカル反応による第1のエッ
    チングを行った後、前記金属膜の堆積とエッチングとが
    競合する第2のエッチングを行うことを特徴とする金属
    プラグの形成方法。
  8. 【請求項8】 前記第1のエッチングのための反応ガス
    として、フッ素系のガスを用い、前記第2のエッチング
    のための反応ガスとして、塩素系若しくは臭素系のガス
    または前記金属膜を形成する金属のハロゲン化合物を用
    いることを特徴とする請求項7記載の金属プラグの形成
    方法。
  9. 【請求項9】 前記フッ素系のガスがSF6 、NF3
    ClF3 またはCH3 4 であることを特徴とする請求
    項8記載の金属プラグの形成方法。
  10. 【請求項10】 前記塩素系のガスがHCl、Cl2
    たはBCl3 であることを特徴とする請求項8記載の金
    属プラグの形成方法。
  11. 【請求項11】 前記臭素系のガスがHBr、Br2
    たはBBr3 であることを特徴とする請求項8記載の金
    属プラグの形成方法。
  12. 【請求項12】 前記堆積を促進させるためのガスとし
    て、分子中にOまたはNを含むガスを、前記第2のエッ
    チングのための反応ガス中に添加することを特徴とする
    請求項7記載の金属プラグの形成方法。
  13. 【請求項13】 分子中にOまたはNを含む前記ガスが
    酸素または窒素であることを特徴とする請求項12記載
    の金属プラグの形成方法。
JP21540692A 1992-04-14 1992-07-21 金属プラグの形成方法及びこれに用いるウェハ処理装置 Pending JPH05347270A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09148431A (ja) * 1995-11-21 1997-06-06 Nec Corp 半導体装置の製造方法
KR100254175B1 (ko) * 1997-06-30 2000-05-01 김영환 반도체장치의텅스텐플러그형성방법
KR100375230B1 (ko) * 2000-12-20 2003-03-08 삼성전자주식회사 매끄러운 텅스텐 표면을 갖는 반도체 장치의 배선 제조방법
JP2021034400A (ja) * 2019-08-14 2021-03-01 富士電機株式会社 半導体装置の製造方法

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