JPH05347238A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH05347238A
JPH05347238A JP4179372A JP17937292A JPH05347238A JP H05347238 A JPH05347238 A JP H05347238A JP 4179372 A JP4179372 A JP 4179372A JP 17937292 A JP17937292 A JP 17937292A JP H05347238 A JPH05347238 A JP H05347238A
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JP
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diaphragms
mask member
photosensitive substrate
rotary table
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JP4179372A
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Akimitsu Ebihara
明光 蛯原
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡単な管理体制のもとで且つ短時間に
ディスク状記録媒体に同心円状又は螺旋状に所定のパタ
ーンを記録する。 【構成】 回転テーブル1と、回転テーブル1の半径方
向のそれぞれ異なる位置に対応して配列された複数の絞
りとこれら複数の絞り用の複数のシャッターとを有する
マスク部材7と、露光光を集光してマスク部材7を介し
てディスク状記録媒体2を照明する照明光学系5とを有
する。回転テーブル1でディスク状記録媒体2を回転さ
せてマスク部材7の複数の絞りを開閉させながら露光を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコンパクト・デ
ィスク又はビデオ・ディスク等のディスク状記録媒体に
同心円状又は螺旋状に情報ピット等のパターンを記録す
る場合に適用して好適な露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばコンパクト・ディスク(CD)又
はビデオ・ディスク(VD)等においては、同心円状又
は螺旋状(スパイラル状)に情報ピット又はグルーブ等
のパターンが形成されたディスク状の記録再生媒体(以
下、「ディスク状記録媒体」という)が使用されてい
る。斯かる従来のディスク状記録媒体の製造方法は、グ
ルーブやピットとなるパターン情報をレーザースポット
によって直接マスターディスク(マザーディスク)上に
形成し、それをレプリカとして電鋳スタンパーを形成
し、更にこの電鋳スタンパーから成形によりディスク状
記録媒体を量産するものである。
【0003】図9は従来のマスターディスクの製造に使
用される微細加工装置を示し、この図9において、1は
回転テーブル、2はマスターディスクとしてのディスク
状記録媒体であり、回転テーブル1の上にディスク状記
録媒体2が載置されている。3は加工光学系のアームを
示し、このアーム3の先端より射出された加工用のパワ
ーの大きなレーザー光LBがディスク状記録媒体2上で
微小スポットに集束されている。回転テーブル1を円周
方向であるφ方向に回転させた状態でそのアーム3を回
転テーブル1の半径方法であるR方向に間欠的又は連続
的に移動させながら、そのアーム3からディスク状記録
媒体2に対して記録内容に応じて変調されたレーザー光
LBを照射することにより、ディスク状記録媒体2上に
同心円状又は螺旋状にグルーブ又は情報ピット等のパタ
ーンが記録される。
【0004】更に、写真製版の方法と同様にマスターデ
ィスクの原版に光を照射して、この原版を透過した光を
マスターディスクの所定範囲に露光することによって、
マスターディスク上に転写露光方式でパターンを記録す
る方法も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の図9の微細加工
装置を使用した場合には、微小スポットに絞り込まれる
レーザー光LBを射出するアーム3を目的とする記録内
容に合わせてR方向に駆動したり、ディスク状記録媒体
2を目的とする記録内容に合わせて回転させたり、又は
これらの方法を組み合わせた駆動方法を用いてディスク
状記録媒体2への記録が行われる。しかし、ディスク状
記録媒体2には半径方法に例えば2μm程度のオーダー
の間隔でトラック又はグルーブを形成する必要があり、
そのディスク状記録媒体2の全面に図9の微細加工装置
を用いてパターンを記録するのでは、極めて長い加工時
間(記録時間)を要するという不都合があった。
【0006】一方、後者のように原版を用いてディスク
状記録媒体にパターンを転写する場合には、記録内容に
応じて原版を交換する必要があり、更にそれらの多くの
原版を清浄に保管する必要があるため、製造管理(加工
手続き)が容易でないという不都合があった。本発明は
斯かる点に鑑み、製造管理が容易であり且つ短時間にデ
ィスク状記録媒体に同心円状又は螺旋状に所定のパター
ンを記録できる微細加工装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による露光装置
は、例えば図1及び図2に示す如く、露光光を発生する
光源(4)と、感光基板(2)を回転させる回転テーブ
ル(1)と、この回転テーブルの半径方向のそれぞれ異
なる位置に対応して配列された複数の絞り(11)とこ
れら複数の絞りをそれぞれ独立に開閉する複数のシャッ
ター手段(12,13)とを有するマスク部材(7)
と、その露光光を集光してそのマスク部材(7)のそれ
ら複数の絞り(11)を介してその回転テーブル(1)
上のその感光基板(2)を照明する照明光学系(5)
と、その感光基板(2)に露光するパターンに応じてそ
れら複数のシャッター手段(12,13)の開閉動作を
制御する制御手段(10)とを有し、その感光基板
(2)を回転させた状態でそれら複数の絞り(11)を
それぞれ開閉させながらその感光基板(2)を露光する
ものである。
【0008】この場合、そのマスク部材(7)をその回
転テーブル(1)の半径方向R2に対応する方向R1に
移動する駆動手段(8)を設け、その感光基板(2)を
回転させて且つそのマスク部材(7)をその回転テーブ
ル(1)の半径方向に対応する方向R1に移動した状態
で、それら複数の絞り(11)をそれぞれ開閉させなが
らその感光基板(2)を露光して、その感光基板(2)
に螺旋状にパターンを露光するようにしてもよい。
【0009】また、そのマスク部材を、例えば図6及び
図7に示すように、その回転テーブル(1)の回転中心
から半径方向に延びる第1の直線上のそれぞれ異なる配
列位置に対応して配列された第1群の複数の絞り(2
6)とこれら複数の絞り(26)をそれぞれ独立に開閉
する第1群の複数のシャッター手段(27,28)とを
有する第1のマスク部材(24)と、その回転テーブル
(1)の回転中心から半径方向に延びる第2の直線上に
おいてそれぞれその第1の直線上の配列位置からずれた
配列位置に対応して配列された第2群の複数の絞り(2
9)とこれら複数の絞り(29)をそれぞれ独立に開閉
する第2群の複数のシャッター手段(30,31)とを
有する第2のマスク部材(25)とより構成してもよ
い。
【0010】
【作用】斯かる本発明によれば、その回転テーブル
(1)で感光基板(2)を回転させた状態でその回転に
同期してそのマスク部材(7)の複数の絞り(11)を
記録すべき信号に応じて開閉させて、その感光基板
(2)への露光を行う。そして、その感光基板(2)を
1回転させれば、その感光基板(2)の全面でそれら複
数の絞り(11)の個数と同じ本数の同心円状のトラッ
クに全ての信号が記録される。これによりマスターディ
スク等を極めて短時間に加工することができる。また、
原版を必要としないので管理が容易である。
【0011】また、そのマスク部材(7)をその回転テ
ーブル(1)の半径方向R2に対応する方向R1に移動
する駆動手段(8)を設けた場合には、それら複数の絞
り(11)のその半径方向R1の配列ピッチをP、それ
ら絞り(11)の個数をN個とする。そして、その回転
テーブル(1)によりその感光基板(2)が1回転する
間に、それら複数の絞り(11)をそれぞれ記録する信
号に応じて開閉させながら、その駆動手段(8)でその
マスク部材(7)をその半径方向R1に距離Pだけ連続
的に移動すると、その感光基板(2)上を螺旋状にN回
転するトラックに沿って信号が記録される。
【0012】更に、その回転テーブル(1)によりその
感光基板(2)が1回転する間に、その駆動手段(8)
でそのマスク部材(7)をその半径方向R1に距離P/
n(nは2以上の整数)だけ連続的に移動するようにし
て、その感光基板(2)をn回転させると、その感光基
板(2)上を螺旋状にNn回転するトラックに沿って信
号が記録される。
【0013】また、そのマスク部材を、第1群の複数の
絞り(26)とこれら複数の絞り(26)をそれぞれ独
立に開閉する第1群の複数のシャッター手段(27,2
8)とを有する第1のマスク部材(24)と、その第1
群の複数の絞り(26)とは位相のずれた第2群の複数
の絞り(29)とこれら複数の絞り(29)をそれぞれ
独立に開閉する第2群の複数のシャッター手段(30,
31)とを有する第2のマスク部材(25)とより構成
した場合には、第1のマスク部材(24)又は第2のマ
スク部材(25)のみを使用する場合に比べて、その感
光基板(2)に形成されるトラックの密度が倍になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明による露光装置の一実施例につ
き図1〜図5を参照して説明する。本例の露光装置は、
CD又はVD等のディスク状記録媒体にフォトリソグラ
フィー技術を用いて同心円状又は螺旋状に信号(パター
ン)を記録するものである。図1は本例の露光装置の全
体の構成を示し、この図1において、回転テーブル1上
に記録対象のディスク状記録媒体2を載置する。4は露
光光ILを発生する光源を示し、この光源4からの露光
光ILを照明光学系5で略々平行光束に変換し、この略
々平行な露光光ILでガラス基板6上のマスク領域PA
を照明する。光源4としては、水銀ランプ、エキシマレ
ーザー光源等のパルスレーザー光源又は連続発振のレー
ザー光源、金属蒸気レーザー光源(さらにはその高周波
の発生源)等を使用できる。回転テーブル1上のディス
ク状記録媒体2の表面には、光源4からの露光光に対す
る感光性のある感光材(フォトレジスト等)が塗布され
ている。
【0015】そのガラス基板6上のマスク領域PAの内
部には所定の直線R1に沿ってマスク部材7が形成され
ている。その直線R1は、後述の縮小投影光学系9に関
して回転テーブル1の回転軸1aと感光基板2の露光面
との交点とほぼ共役な点を起点とする直線の一部であ
る。図2に示すように、そのマスク部材7をその直線R
1上に一列に配列された絞り群11及びこの絞り群11
の個々の絞りの開閉を行うシャッター群12及び13よ
り構成し、それらシャッター群12及び13の動作を駆
動回路14が制御する。また、照明光学系5中のマスク
領域PAの面と共役な面に視野絞り(レチクルブライン
ド)を配置し、この視野絞りでそのガラス基板6上の絞
り群11のみに照明視野を設定する。照明光学系5中に
シリンドリカルレンズ等を設ける事により、光源4から
の露光光を光量損失なく絞り群11に照射できる。
【0016】なお、絞り群11については位相シフター
をつけることで解像力を高めることができる。1次元に
配列される絞り群11に対し、1絞りおきにシフターを
つけると2次元に配列されるパターンにシフターをつけ
る場合よりも簡単に作成できるという利点がある。特
に、V字形シャッター列ではどちらか一方(1列)の全
ての絞りに位相シフターを、(2n+1)π(nは整
数)だけ透過光の位相をずらすような膜厚で形成すれば
良い。又、絞りの周辺に補助パターンを設ける、いわゆ
るエッジ強調型を適用するようにしても良い。更に、絞
りを構成する遮光層に透過率(光透過部の透過光の1/
4程度以下)を持たせるとともに、その透過光の位相を
(2n+1)π(rad)だけずらす、いわゆるハーフ
トーン型の位相シフト法を適用しても良い。これらの位
相シフト法を採用する場合には、照明光学系のコヒーレ
ンスファクター(σ値)を0.1〜0.4程度に定めて
おくことが望ましい。また、後述のように本例の絞り群
11は円形の絞りの集合であるが、円形の絞りという単
純な形のしかも、1種類のパターンを露光するのみでよ
いので、後述の縮小投影光学系のフーリエ変換面に空間
フィルターを入れて低周波数成分(0次光成分)を低減
すると、容易にピットの輪郭を強調することができると
いう効果がある。
【0017】図1に戻り、8は圧電素子よりなる駆動装
置を示し、ディスク状記録媒体2上に螺旋状に信号を記
録する場合には、駆動装置8でそのガラス基板6を直線
R1に平行に連続的に微小量だけ移動する。9は投影倍
率が1/5の縮小投影光学系を示し、露光光ILのもと
でガラス基板6のマスク部材7の絞り群の内の開状態の
絞りのパターンの縮小像をその縮小投影光学系9を介し
てディスク状記録媒体2上に露光する。この場合、縮小
投影光学系9に関してガラス基板6上の直線R1に共役
な直線は回転テーブル1の回転軸1aを起点としてディ
スク状記録媒体2の表面に沿った直線R2となり、ディ
スク状記録媒体2上の直線R2に沿った領域にそのマス
ク部材7の絞り群の縮小像が転写される。
【0018】10は全体の動作を制御する主制御系を示
し、この主制御系10は回転テーブル1を回転軸1aを
中心として円周方向であるφ方向に回転させた状態で、
図2の駆動回路14を介してマスク部材7の絞り群12
及び13の開閉動作を制御する。また、ディスク状記録
媒体2上に螺旋状に信号を記録する場合には、主制御系
10は駆動装置8の動作をも制御する。
【0019】次に、本例のガラス基板6上のマスク部材
7の構成につき図3及び図4を参照して説明する。図3
はそのガラス基板6上のマスク部材7の一部を示し、こ
の図3において、直線R1に沿ってピッチPでそれぞれ
直径Dの円形の開口パターンよりなる一組の絞り11−
1,11−2,11−3,‥‥を形成する。これらの絞
りより図2の絞り群11を構成し、この絞り群11の絞
りの個数はディスク状記録媒体2上に形成するトラック
の本数以上にする。また、一例として絞り11−1の直
径Dを2μm、ピッチPを10μmとすると、縮小投影
光学系9の投影倍率が1/5であるため、ディスク状記
録媒体2上にはトラックピッチが2μmで幅が0.4μ
m程度のピットを記録することができる。更に、縮小投
影光学系9として投影倍率が1/10の光学系を使用す
ることで、ディスク状記録媒体2上にはトラックピッチ
が1μmで幅が0.2μm程度のピットを記録すること
ができる。
【0020】また、図3において、直線R1上の絞り群
の内の奇数番目の絞り11−1,11−3,11−5,
‥‥の開閉を行うためのシャッター12−1,12−
2,‥‥をそれら絞りの上部に配置し、偶数番目の絞り
11−2,11−4,‥‥の開閉を行うためのシャッタ
ー13−1,13−2,‥‥をそれら絞りの下部に配置
する。シャッター12−1,12−2,‥‥より図2の
絞り群12が構成され、シャッター13−1,13−
2,‥‥より図2のシャッター群13が構成されてい
る。また、各シャッター12−i及び13−i(i=
1,2,‥‥)はそれぞれ可撓性のある誘電体を矩形の
ブリッジ状に形成したものであり、各シャッターの先端
部の幅Wは各絞りの直径Dより大きい。それら絞り及び
シャッターは、例えば半導体製造技術と同様の微細加工
技術を用いて形成することができる。また、そのガラス
基板6には以下で説明する電極等の端子15及び16が
設けられている。
【0021】図3の内のシャッター13−1及び13−
2を例にとって本例のシャッター動作につき説明する。
図4(a)はそれらシャッター13−1及び13−2の
周辺の断面図、図4(b)は図4(a)の底面図であ
り、図4(a)において、ガラス基板6の底面には遮光
性の絶縁層17が形成され、この絶縁層17の中に光透
過性の絞り11−2及び11−4が形成され、絞り11
−2の左右に接地層18−1及び18−2が形成され、
絞り11−4の左右に接地層18−3及び18−4が形
成されている。また、接地層18−i(i=1〜4)に
はそれぞれ絶縁層19−iを介して電極板20−iが取
り付けられ、接地層18−1,18−2と電極板20−
1,20−2との間にシャッター13−1が収納され、
接地層18−3,18−4と電極板20−3,20−4
との間にシャッター13−2が収納されている。
【0022】また、図4(b)に示すように、シャッタ
ー13−1及び13−2の一端13−1a及び13−2
aをそれぞれガラス基板6に対して固定し、他端13−
1b及び13−2bを自由端とする。そして、電極板2
0−1及び20−2に電圧を印加しない状態ではシャッ
ター13−1の自由端13−1bが延びて絞り11−2
を閉じる。一方、電極板20−3及び20−4に電圧を
印加している状態ではシャッター13−2が左右に引き
込まれてその自由端13−2bが絞り11−4を開け
る。即ち、絞り11−2では露光光ILは遮光され、絞
り11−4は露光光ILがそのまま通過する。このよう
に、本例では電極板20−1〜20−4に供給する電圧
を調整することにより各絞り11−2及び11−4を個
別に高速に開閉することができる。他の絞り11−1等
も同じ構成で開閉することができる。
【0023】この場合、図3に示すように、奇数番目の
絞り11−1,11−3,‥‥は上部に配列したシャッ
ター12−1,12ー2,‥‥を用いて開閉し、偶数番
目の絞り11−2,11−4,‥‥は下部に配列したシ
ャッター13−1,13−2,‥‥を用いて開閉してい
るので、絞り11−1,11−2,11−3,‥‥のピ
ッチPを小さくすることができる。また、図2に示すよ
うに、絞り群11とシャッター群12,13とが1枚の
ガラス基板6上に駆動回路14及びリード線と共に形成
されているので、シャッター群12,13の駆動部に電
力を供給する配線をガラス基板6の周囲に通すことが不
要になり、装置の信頼性も高くなる。
【0024】なお、各シャッター12−i及び13−i
はそれぞれ静電力によって開閉されているが、駆動源と
してPZT等の圧電フィルム等を使用してもよい。更
に、シャッターとしては図4に示すようなマイクロメカ
ニカルな構造のシャッターの他に、例えば液晶シャッタ
ーのような電子的なシャッターを使用してもよい。ただ
し、マイクロメカニカルなシャッターを用いた場合に
は、露光光ILの波長又は偏光状態等に依らずに、それ
ら絞り11−iにおける露光光ILの透過特性及び遮光
特性が良好である。
【0025】次に、図1の露光装置でディスク状記録媒
体2にパターンを記録する場合の露光動作の一例を図5
を参照して説明する。先ず、ディスク状記録媒体2を回
転テーブル1上に載せて固定すると、図5(a)に示す
ように、ディスク状記録媒体2上には図3の絞り12−
1,12−2,‥‥の像21−1,21−2,‥‥が投
影される。ただし、絞り12−1,12−2,‥‥が閉
状態の場合には、対応する像はそれぞれ結像されない。
その後、回転テーブル1を介してディスク状記録媒体2
をφ方向に回転させる。そして、図1の主制御系10が
予めメモリに記憶されている記録すべき各トラックごと
の信号パターンを読み出し、回転テーブル1の回転速度
(最適露光量、即ち露光時間に応じて一義的に定まる)
と同期させて、その読み出した信号パターンに応じて図
2のシャッター群12,13を介してそれら像21−
1,21−2,‥‥を個々に点滅すれば、回転テーブル
1を1回転させるだけですべての信号パターンをディス
ク状記録媒体2上の同心円状のトラック22に露光する
ことができる。このため、露光時間が大幅に短縮され
る。
【0026】また、ディスク状記録媒体2上に螺旋状に
信号パターンを露光するときは、図1の駆動装置8を用
いて、図5(b)に示すように、ディスク状記録媒体2
が1回転する間にそれら絞りの像21−1,21−2,
‥‥を1トラックピッチβP分だけ半径方向である直線
R2の方向に等速で移動させればよい。そのβは図1の
縮小投影光学系9の投影倍率、Pは図3に示す絞り11
−iのピッチである。これにより、ディスク状記録媒体
2上の螺旋状のトラック23に沿ってパターンが記録さ
れる。その後、ディスク状記録媒体2に現像等の処理を
施すことにより、マスターディスクが製造される。
【0027】次に、本発明の他の実施例につき図6及び
図7を参照して説明する。本例は図1の実施例を改良し
たものであり、図6及び図7において図1に対応する部
分には同一符号を付してその詳細説明を省略する。図6
は本例の露光装置の全体の構成を示し、この図6におい
て、照明光学系5から射出された露光光ILがガラス基
板6のマスク領域PAを照明している。そのガラス基板
6上のマスク領域PAの内部には所定の直線R3に沿っ
て第1のマスク部材24が形成され、その直線R3と放
射状に配置された直線R4に沿って第2のマスク部材2
5が形成されている。それら直線R3及びR4は、縮小
投影光学系9に関して回転テーブル1の回転軸1aと感
光基板2の露光面との交点とほぼ共役な点を起点として
放射状に延びる2つの直線の一部である。
【0028】図7に示すように、その第1のマスク部材
24をその直線R3上に一列に配列された絞り群26及
びこの絞り群26の個々の絞りの開閉を行うシャッター
群27及び28より構成し、その第2のマスク部材25
をその直線R4上に一列に配列された絞り群29及びこ
の絞り群29の個々の絞りの開閉を行うシャッター群3
0及び31より構成する。それらシャッター群27,2
8及びシャッター群30,31の動作を駆動回路32が
制御する。また、第1のマスク部材24及び第2のマス
ク部材25の構成はそれぞれ図3のマスク部材7と同様
である。
【0029】ただし、本例では第1のマスク部材24中
の絞り群26の各絞りと第2のマスク部材25中の絞り
群29の各絞りとは、直線R3方向及び直線R4方向の
位相が約360°(正確に言うなら2π−ψ)ずれてい
る。言い換えると、第1のマスク部材24中の絞り群2
6の各絞りの像と第2のマスク部材25の絞り群29の
各絞りの像とは、それぞれ図6のディスク状記録媒体2
上で回転テーブル1の回転軸1aを起点とする直線R5
及びR6上で1トラックピッチ分だけずれて放射状に配
列される。そして、主制御系10が回転テーブル1の回
転に同期して、第1のマスク部材24のシャッター群及
び第2のマスク部材25のシャッター群の開閉を制御す
る。
【0030】更に、第1のマスク部材24に対応する信
号パターンと第2のマスク部材25に対応する信号パタ
ーンとは互いに直線R5と直線R6との間の角度分だけ
位相がずれている。そこで、主制御系10は、内部のメ
モリから1トラックおきに位相を同じだけずらして信号
パターンを読み出し、この読み出した信号パターンに応
じて第1のマスク部材24のシャッター群及び第2のマ
スク部材25のシャッター群の開閉を制御することによ
り、ディスク状記録媒体2上には同心円状のトラックに
沿ってパターンが記録される。
【0031】この場合、第1のマスク部材24の絞りの
ピッチ及び第2のマスク部材25の絞りのピッチがディ
スク状記録媒体2のマスク部材7の絞りのピッチに等し
いとすると、図6の装置で製造されるディスク状記録媒
体2上のトラックピッチは図1の装置で製造されるトラ
ックピッチの1/2となる。従って、図6の装置によれ
ば、個々のマスク部材24及び25の配列密度はそれぞ
れ図1のマスク部材7の配列密度と同じでも、ディスク
状記録媒体2に対する記録密度をより高めることができ
る。
【0032】次に、図8を参照して図6の装置で螺旋状
にパターンを記録する場合につき説明する。この場合、
図8に示すように、ディスク状記録媒体2を2π+ψ回
転させると共に、図6のシャッター基板6をR7軸に共
役な軸に沿ってトラックピッチ分等速移動させる。R7
軸はR5軸とR6軸とのなす角ψの2等分線である。絞
り群26は例えばAのピットからBのピットに至るまで
シャッターを開閉し、絞り群29はBのピットからCの
ピットに至るまでシャッターを開閉する。これにより、
トラックピッチβPの螺旋状のトラック32が形成され
る。シャッター基板6をR7軸に共役な軸に沿って移動
させると、絞り群26と絞り群29とは半径方向から微
小量ずれることになるが、例えばトラックピッチを1.
6μm、角度ψを4°とすると、そのディスク状記録媒
体2上でのずれ量はトラック方向に0.06μm、半径
方向に0.02μmであり、問題とならない。
【0033】なお、上述実施例はディスク状記録媒体2
に同心円状又は螺旋状に信号を記録するものであるが、
記録媒体に例えば2次元の格子状に信号を記録する場合
にも本発明を適用することができる。この場合には、記
録媒体を直交座標に沿って移動するXYステージ上に載
置して、その記録媒体を2次元平面内で移動させながら
図1のマスク部材7を介してパターンを露光すればよ
い。
【0034】また、上述実施例ではマスク部材の絞りの
像を投影光学系を介してディスク状記録媒体上に露光し
ているが、それら絞りのパターンをプロキシミティ方式
で直接ディスク状記録媒体上に露光する場合にも、本発
明は同様に適用できる。また、ディスク状記録媒体の回
転中に、絞りの投影像とその媒体の表面とを光軸方向に
移動又は振動させるようにしても良い。更に、マスクに
放射状に設ける絞り列の本数は2本でなく、3本以上と
しても良い。また、各列の絞りの個数、ピッチは媒体の
情報に応じて定めれば良い。更に媒体のサイズが大きく
なり、一回転ではその媒体の全面を露光できないとき
は、媒体を一回転させた後、媒体をその半径方向に移動
させ、同様の動作で露光を行えば良い。このように、本
発明は上述実施例に限定されず本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々の構成を取り得る。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、複数の絞りを開閉させ
ながら回転テーブルにより感光基板を1回転させるだけ
でその感光基板上に同心円状に信号パターンを焼き付け
ることができ、加工時間を大幅に短縮できる利点があ
る。また、製造対象に応じて、メモリ等から対応する部
分の信号パターンを直接読み出してそれら複数の絞りを
開閉するだけでよいため、写真製版方式のように原版を
交換して露光する場合よりも製造管理(加工手続き)が
容易である。
【0036】また、マスク部材を回転テーブルの半径方
向に対応する方向に移動する駆動手段を設けた場合に
は、感光基板を回転させて且つそのマスク部材をその回
転テーブルの半径方向に対応する方向に移動した状態
で、複数の絞りをそれぞれ開閉させながらその感光基板
を露光することにより、その感光基板に短時間で螺旋状
にパターンを露光できる利点がある。
【0037】また、そのマスク部材を第1群の複数の絞
りと第1群の複数のシャッター手段とを有する第1のマ
スク部材と、第1群の複数の絞りとは位置がずれた第2
群の複数の絞りと第2群の複数のシャッター手段とを有
する第2のマスク部材とより構成した場合には、その感
光基板に対する記録密度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の一実施例の概略構成を
示す斜視図である。
【図2】図1のガラス基板6上のパターンを示す底面図
である。
【図3】図2のガラス基板6上のマスク部材7の構成を
示す要部の拡大底面図である。
【図4】(a)は図3の絞り11−2及び11−4の近
傍の構成を示す一部を省略した拡大断面図、(b)は図
4(a)の底面図である。
【図5】(a)は実施例で同心円状に記録する場合の説
明図、(b)は実施例で螺旋状に記録する場合の説明図
である。
【図6】本発明の他の実施例の露光装置の概略構成を示
す斜視図である。
【図7】図6のガラス基板6のパターンを示す底面図で
ある。
【図8】図6の実施例で螺旋状に記録する場合の説明図
である。
【図9】従来の微細加工装置の要部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 回転テーブル 2 ディスク状記録媒体 4 光源 5 照明光学系 6 ガラス基板 7 マスク部材 8 駆動装置 9 縮小投影光学系 10 主制御系 11 絞り群 12,13 シャッター群 11−1,11−2,‥‥ 絞り 12−1,12−2,‥‥,13−1,13−2,‥‥
シャッター 18−1〜18−4 接地層 17,19−1〜19−4 絶縁層 20−1〜20−4 電極 24 第1のマスク部材 25 第2のマスク部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光を発生する光源と、 感光基板を回転させる回転テーブルと、 該回転テーブルの半径方向のそれぞれ異なる位置に対応
    して配列された複数の絞りと該複数の絞りをそれぞれ独
    立に開閉する複数のシャッター手段とを有するマスク部
    材と、 前記露光光を集光して前記マスク部材の前記複数の絞り
    を介して前記回転テーブル上の前記感光基板を照明する
    照明光学系と、 前記感光基板に露光するパターンに応じて前記複数のシ
    ャッター手段の開閉動作を制御する制御手段とを有し、 前記感光基板を回転させた状態で前記複数の絞りをそれ
    ぞれ開閉させながら前記感光基板を露光する事を特徴と
    する露光装置。
  2. 【請求項2】 前記マスク部材を前記回転テーブルの半
    径方向に対応する方向に移動する駆動手段を設け、 前記感光基板を回転させて且つ前記マスク部材を前記回
    転テーブルの半径方向に対応する方向に移動した状態
    で、前記複数の絞りをそれぞれ開閉させながら前記感光
    基板を露光して、前記感光基板に螺旋状にパターンを露
    光する事を特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記マスク部材を前記回転テーブルの回
    転中心から半径方向に延びる第1の直線上のそれぞれ異
    なる配列位置に対応して配列された第1群の複数の絞り
    と該複数の絞りをそれぞれ独立に開閉する第1群の複数
    のシャッター手段とを有する第1のマスク部材と、 前記回転テーブルの回転中心から半径方向に延びる第2
    の直線上においてそれぞれ前記第1の直線上の配列位置
    からずれた配列位置に対応して配列された第2群の複数
    の絞りと該複数の絞りをそれぞれ独立に開閉する第2群
    の複数のシャッター手段とを有する第2のマスク部材と
    より構成した事を特徴とする請求項1又は2記載の露光
    装置。
JP4179372A 1992-06-12 1992-06-12 露光装置 Withdrawn JPH05347238A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108073050A (zh) * 2016-11-18 2018-05-25 东京毅力科创株式会社 曝光装置、曝光方法和存储介质

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Effective date: 19990831