JPH0534722Y2 - - Google Patents

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JPH0534722Y2
JPH0534722Y2 JP1987152570U JP15257087U JPH0534722Y2 JP H0534722 Y2 JPH0534722 Y2 JP H0534722Y2 JP 1987152570 U JP1987152570 U JP 1987152570U JP 15257087 U JP15257087 U JP 15257087U JP H0534722 Y2 JPH0534722 Y2 JP H0534722Y2
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oil
water
plate
separation tank
water separation
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、製油所、洗車場、ガソリンスタンド
等で廃棄された油及び汚泥水の混濁液から水のみ
を分離して水の有効利用を計るための油水分離装
置に関する。
(従来の技術) 従来の、この種の油水分離装置には、第5図及
び第6図に示すようなものがあつた。図面におい
て、Aは油水分離槽で、この油水分離槽Aは送入
側の第1区画槽Bと第2区画槽Cと、第3区画槽
Dと、送出側の第4区画槽Eとの4区画に仕切ら
れている。そして、第1区画槽Bと第2区画槽
C、第2区画槽Cと第3区画槽D、第3区画槽D
と第4区画槽Eの各仕切壁には、夫々第1排水溝
F、第2排水溝G、第3排水溝Hが形成されてい
るが、第1排水溝Fから第3排水溝Hに行くに従
つて、順次その高さが低くなるように形成されて
いる。Iは第1区画槽Bに油水混濁液Jを注入す
る送入管、Kは第4区画槽Eに連結された送出管
である。
そこで、送入管Iにより油水分離槽Aの第1区
画槽Bに油水混濁液Jを注入し、所定の時間滞留
させると固形物は沈殿し、比重の軽い油Lは浮上
する。そして、その液面が第1排水溝Bと同一の
高さに至ると、該排水溝Bを通つて第2区画槽C
に流下する。この際、第2区画槽Cに流下する油
Lには多少の水も混入している。そこで、第2区
画槽C、第3区画槽Dで順次同様の分離操作を行
わせることにより、第4区画槽Eの送出管Kから
分離された油Lのみを取出すのである。
しかしながら、従来の油水分離装置では油水の
比重の相違だけを利用して油水混濁液Jから油と
水を分離しようとするので、分離を確実に行うに
は複数個の区画槽B,C,D,Eを経由しなけれ
ばならない。そのために油水分離槽Aが大型化
し、大きな設置スペースを必要とする。また、各
区画槽B,C,D,Eでの油水混濁液Jの滞留時
間が長いので、分離効率が非常に悪くなると共
に、油水の比重の相違だけで油水の分離を行うの
で、分離が不完全となる等の欠点があつた。
また、上記のような油水分離装置の欠点を解消
するために、前壁部と後壁部と左右の側壁部と底
部とで油水分離槽を形成し、この油水分離槽内の
送入側から送出側に向かつて複数枚の仕切板を互
いに各仕切板間に並列し、かつ所定の角度に傾斜
させて各仕切板間に流通路を形成し、油水分離槽
の供給側から注入した油水混濁液を各流通路の下
端側から流入させて油水の分離を行わせる油水分
離装置が存在した(特開昭49−17560号公報)。」 「考案が解決しようとする課題」 従来開発されている油水分離装置では、油水分
離槽の供給側から注入した油水混濁液を仕切板に
より形成された各流通路の下端側から流入させて
油水の分離を行わせるので、油と水の分離効率が
向上するものの、流通路の上端に達した油と分離
水は油水分離槽の送入側から送出側に向かつて表
層部分を流れるように流動し、送出側に形成され
ている油回収溝に達することにより油を分離する
もので、油のほかに分離水も一緒に油回収溝に流
れ込むことが多く、そのために分離した油の回収
効率が十分ではないという問題を有しているもの
である。
一方、分離水の流れ込みを防止して、回収効率
を高めるためには、油水分離槽の供給側からの油
水混濁液の注入をゆつくりと行えば良いが、今度
は油水混濁液の処理能力が低くなるという問題を
有している。
「課題を解決するための手段」 本考案は上記のような課題を解決するために次
のような手段を講じたものである。
前壁部と後壁部と左右の側壁部と底部とで油水
分離槽を形成し、この油水分離槽内の送入側から
送出側に向かつて複数枚の仕切板を互いに各仕切
板間に並列し、かつ所定の角度に傾斜させて各仕
切板間に流通路を形成し、油水分離槽の供給側か
ら注入した油水混濁液を各流通路の下端側から流
入させて油水の分離を行わせる油水分離装置にお
いて、 上記油水分離槽内の前壁部の近傍に第1整流板
を左右の側壁部に固定して第1貯溜部を設け、か
つこの第1整流板の下端と底部との間は離間して
通路を形成し、上記油水分離槽内の後壁部の近傍
に第2整流板をその下端が底部から離間するよう
に左右の側壁部に固定して第2貯溜部を設けると
共に、この第2整流板の直前には底部から所定の
高さの第3整流板を立設して第2整流板との間で
蛇行路を形成し、上記の第1整流板と第2整流板
との間において複数枚の仕切板を並列し、かつ仕
切板の上端には油吸着マツトを載置すると共に、
この油吸着マツトと仕切板の上端との間に僅かの
間〓を有する通路を形成して分離水を油吸着マツ
トの裏面に沿つて送出側に送り出すように構成し
たものである。
本願考案は、油水混濁液の処理能力を高く維持
しながら、油と分離水の回収効率を高める油水分
離装置を提供しようとするものである。
(考案の構成) 以下、本考案を図面の実施例に基づいて詳記す
る。第1図は本考案に係る油水分離装置の斜視図
で、第2図は同縦断斜視図、第3図は同縦断側面
図、第4図は同油水分分離装置の動作説明図を示
す。
図面において、1は前壁部2と後壁部3と左右
の側壁部4と底部5とで形成された油水分離槽
で、この油水分離槽1の送入側である前壁部2に
は、油水混濁液の送入管6が接続され、その送出
側である後壁部3には分離水の送出管7が接続さ
れている。
また、油水分離槽1内には、その前壁部2の近
傍に該前壁部2と平行に第1整流板8を左右の側
壁部4に固定して設けるが、この第1整流板8の
下端と底部5との間は離間して通路9が形成され
ている。そして、上記の前壁部2と第1整流板8
との間に第1貯溜部10を設ける。更に、油水分
離槽1内には後壁部3の近傍に第2整流板11
が、該後壁部3と平行かつその下端が底部5から
離間するように左右の側壁部4に固定されている
と共に、第2整流板11の直前には、底部5から
所定の高さの第3整流板12が立設されている。
そして、上記の第2整流板11の下端と底部5と
の間及び第2整流板11と第3整流板12との間
には蛇行路13が形成されている。また、後壁部
3と第2整流板11との間には第2貯溜部14が
設けられている。
次に、油水分離槽1内において、第1整流板8
と第2整流板11との間には、第2整流板11側
に向つて複数枚の仕切板15を平行に離間して並
列すると共に、所定の傾斜角θで傾斜させて、各
仕切板15の間に流通路16が形成されている。
ここで、各仕切板15の間隔は20m/m乃至
40m/mとし、その傾斜角θは40度乃至60度の範
囲内、特に45度に設定することが望ましく、それ
以外の傾斜角θであると後述する油の浮上効率が
悪くなる。
また、油水分離槽1の第2整流板11側に位置
する最前位の仕切板15の下端は、油水分離槽1
の底部5に固定されているが、それより手前の仕
切板15の下端は、第1整流板8側に行くに従つ
て順次、底部5から傾斜状に離間させてある。こ
れは各仕切板間15で形成される流通路16に油
水混濁液を均等(等量)に流入させるためであ
る。
17は油のみを吸着する油吸着マツトで、上記
の第1整流板8と第2整流板11との間にあつて
各仕切板15の上端を覆うように可動可能に載置
されている。
「実施例の作用」 次に、上記の実施例の作用について説明する。
油水分離槽1の送入管6から油水混濁液Aを第
1貯溜部10に注入すると、油水混濁液Aは第1
整流板10で整流され、油水混濁液A中の泥等の
固形物は水底に沈殿するが、その他の油水混濁液
Aは各仕切板15の下端から各流通路16内に等
量に侵入する。そして、各流通路16内において
は、比重の軽い油Bは浮上し後位置の仕切板15
の裏面に沿つて上昇するが、水は前位置の仕切板
15の前面側に沿つて上昇する。そして、各流通
路16の上端に達した油Bは油吸着マツト17で
吸着され、再び沈下することがない。一方、流通
路16の上端に達した水は油吸着マツト17の下
面に沿つて第2整流板11の方に流動し、該第2
整流板11に衝当して下降した後、蛇行路13を
経て第2貯溜部14に貯溜された後、送出管7か
ら排水される。
なお、仕切板15は可及的に長いほど油水混濁
液Aの上昇時間が長くなるので、油水の分離効率
がより向上する。
(考案の効果) 本考案は徐上のように、前壁部と後壁部と左右
の側壁部と底部とで油水分離槽を形成し、この油
水分離槽内の送入側から送出側に向かつて複数枚
の仕切板を互いに各仕切板に並列し、かつ所定の
角度に傾斜させて各仕切板間に流通路を形成し、
油水分離槽の供給側から注入した油水混濁液を各
流通路の下端側から流入させて油水の分離を行わ
せる油水分離装置において、 上記油水分離槽内の前壁部の近傍に第1整流板
を左右の側壁部に固定して第1貯溜部を設け、か
つこの第1整流板の下端と底部との間は離間して
通路と形成し、上記油水分離槽内の後壁部の近傍
に第2整流板をその下端が底部から離間するよう
に左右の側壁部に固定して第2貯溜部を設けると
共に、この第2整流板の直前には底部から所定の
高さの第3整流板を立設して第2整流板との間で
蛇行路を形成し、上記の第1整流板と第2整流板
との間において複数枚の仕切板を並列し、かつ仕
切板の上端には油吸着マツトを載置すると共に、
この油吸着マツトと仕切板の上端との間に僅かの
間〓を有する通路を形成して分離水を油吸着マツ
トの裏面に沿つて送出側に送り出すようにしたも
のである。
従つて、従来の油水分離装置に比べて、油水混
濁液の処理能力を高く維持しながら、油と分離水
の回収効率を高めることができる。また回収した
油は、油吸着マツトが吸収しているので、該マツ
トを交換したり、あるいは可動させるだけで以後
の処理が可能となり作業時間を短縮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る油水分離装置の斜視図
で、第2図は同縦断斜視図、第3図は同縦断側面
図、第4図は同油水分離装置の動作説明図であ
り、第5図及び第6図は従来例の油水分離装置の
斜視図と縦断面図を示す。 1……油水分離槽、15……仕切板、16……
流通路、17……油吸収マツト、A……油水混濁
液、L……油。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 前壁部と後壁部と左右の側壁部と底部とで油水
    分離槽を形成し、この油水分離槽内の送入側から
    送出側に向かつて複数枚の仕切板を互いに各仕切
    板間に並列し、かつ所定の角度に傾斜させて各仕
    切板間に流通路を形成し、油水分離槽の供給側か
    ら注入した油水混濁液を各流通路の下端側から流
    入させて油水の分離を行わせる油水分離装置にお
    いて、 上記油水分離槽内の前壁部の近傍に第1整流板
    を左右の側壁部に固定して第1貯溜部を設け、か
    つこの第1整流板の下端と底部との間は離間して
    通路を形成し、 上記油水分離槽内の後壁部の近傍に第2整流板
    をその下端が底部から離間するように左右の側壁
    部に固定して第2貯溜部を設けると共に、この第
    2整流板の直前には底部から所定の高さの第3整
    流板を立設して第2整流板との間で蛇行路を形成
    し、 上記の第1整流板と第2整流板との間において
    複数枚の仕切板を並列し、かつ仕切板の上端には
    油吸着マツトを載置すると共に、この油吸着マツ
    トと仕切板の上端との間に僅かの間〓を有する通
    路を形成して分離水を油吸着マツトの裏面に沿つ
    て送出側に送り出すようにしたことを特徴とする
    油水分離装置。
JP1987152570U 1987-10-05 1987-10-05 Expired - Lifetime JPH0534722Y2 (ja)

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JPS6456804U JPS6456804U (ja) 1989-04-10
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