JPH05346942A - 電子回路シミュレーション法 - Google Patents

電子回路シミュレーション法

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JPH05346942A
JPH05346942A JP3111238A JP11123891A JPH05346942A JP H05346942 A JPH05346942 A JP H05346942A JP 3111238 A JP3111238 A JP 3111238A JP 11123891 A JP11123891 A JP 11123891A JP H05346942 A JPH05346942 A JP H05346942A
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JP
Japan
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circuit element
circuit
measurement data
variable
electronic circuit
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JP3111238A
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English (en)
Inventor
Kiyuuhei Yoshimura
久秉 吉村
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N T T ADVANCE TEKUNOROJI KK
NTT Advanced Technology Corp
Original Assignee
N T T ADVANCE TEKUNOROJI KK
NTT Advanced Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路素子モデルを使用することなく、回路素
子の特性測定データを用いて電子回路をシミュレートす
る手段を提供する。 【構成】 非線形回路素子の特性値の独立変数の離散値
に対する測定データを、独立変数に関する直交関数で展
開し、所定の精度を得るのに必要な最低次数項までの和
を、素子特性の数学的表現として使用する。 【効果】 測定データを純粋に数学的に処理するので、
使用する回路素子に対する物理的イメージや等価回路が
不要で、さらに、回路素子特性を近似する式は測定デー
タの全領域を一様にカバーしているので、数式やパラメ
ータを切替えることなく、シミュレートすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイオード等の非線形回
路素子や、トランジスタ等の能動回路素子を含む電子回
路のシミュレーション法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタや電界効果トラ
ンジスタ(FET)等の能動素子は、一般に非線形回路
素子である。また、バリスタや半導体ダイオード等の非
線形二端子素子は受動素子であるが、以下の説明では両
者を区別する必要がないので、単に“回路素子”と略称
することにする。
【0003】これらの回路素子を含む電子回路のシミュ
レーションに際しては、回路素子の特性を数式で記述し
たモデルが使用される。これは、回路素子内で起こる基
本的物理減少を解析し、回路計算に必要な程度に簡略化
したものである。しかしこのようなモデルを使用する従
来の方法には、次のような欠点があった。
【0004】回路素子の特性測定データから、計算に
よってモデルパラメータを求めるには、パラメータ抽出
と呼ばれる操作を必要とする。この操作は複雑であり、
そのための計算プログラムも販売されているが、物理的
モデルに適合するパラメータ値を抽出するのは、可成り
の手数を必要とする。
【0005】回路素子モデルはプロセスや構造に依存
しているので、設計変更の度にパラメータ抽出をやり直
さなければならない。特にMOSFETの場合には、プ
ロセスや構造を変えると、単にパラメータの数値の変更
に留まらず、モデル自体の作り直しが必要になることが
多い。
【0006】静電誘導トランジスタ(SIT)、高電
子移動度トランジスタ(HEMT)、ヘテロ・バイポー
ラ・トランジスタ(HBT)、トンネル注入トランジス
タ、パーミアブル・ベース・トランジスタ(PBT)、
ジョセフソン接合等の新素子の出現に対応して、それぞ
れのモデルを作らなければならない。
【0007】回路シミュレーションの高精度化には、
回路素子の特性を表現するモデルと、現実の測定データ
との誤差を小さくしなければならない。このためには、
より複雑なモデルを使用することが必要になる。即ち、
回路シミュレーションの精度向上は、モデルパラメータ
の数値の精度向上という量的な改善のみでは達成出来
ず、モデル自体の変更という質的な改善が必要である。
【0008】通常程度の精度の回路シミュレーション
に於いても、寄生素子の影響を考慮しなければならない
ことが多いが、寄生素子の影響を精度よく記述すること
は、可成り困難である。
【0009】トランジスタの特性を記述する上で、パ
ラメータの値、または特性式そのものを切替えることが
あるが、このような場合には、特性の導関数に不連続を
生じることがある。例えば理想的なMOSFETでは、
ドレイン電圧VDS対トレイン電流IDSの特性式は、
DSが低い非飽和領域(3極管領域)と、VDSが高
い飽和領域(5極管領域)では次のように切替わる。
【0010】3極管領域: IDS/β=(VGS−VTH)VDS−0.5VDS ・・・(1) 5極管領域: IDS/β=0.5(VGS−VTH・・・(2) ドレインコンダクタンスG=dIDS/dVDSは 3極管領域:G/β=VGS−VTH−VDS・・・(3) 5極管領域:G/β=0・・・(4) となり、G自身は両領域の境界点VDS=VGS−V
THに於いても連続であるが、dG/dVDSはこの
点で不連続となる。一般的に微分係数の不連続の存在
は、回路特性の計算に際して、解が収束しない原因とな
り得る。
【0011】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、電子回路
をシミュレートするに際して、回路素子の特性を、モデ
ルを経由することなく、直接測定データから近似する手
段を提供するものである。
【0012】
【問題点を解決するための手段】いま、回路素子の特性
y(例えば電流値.以下“ターゲット”という)の、独
立変数(例えば電圧値.以下単に“変数”という)の離
散的な測定点{x,x,・・・x}に対する測定
データ{y,y,・・・y}があるとして、全て
の0≦m≦nなる整数値mに対して z(x)=y・・・(5) となる関数Z(x)が求まったとすれば、変数xの0〜
の連続する全ての値に対しても、ターゲットyの値
を計算することが出来る。この関数z(x)は、直交関
数q(i;x)を用いて z(x)=Σa(i)q(i;x)・・・(6)(Σは
i=0〜nで) のように展開出来る。ここでq(i;x)は直交関数q
(x)のi次の関数、a(i)はその係数である。
【0013】測定点xが等間隔である場合には、誤差
の2乗和 Σ|y−z(x)|・・・(7)(Σはm=0〜
nで) を最小とする係数a(i)は最小二乗法により a=Σ{yq(i;x)}/Σ{q(i;x)}・・・(8) (Σはm=0〜nで)で与えられ、x≦x≦xなる
任意のxに対するターゲットyの値は y=z(x) =Σa(i)q(i;x)・・・(9)(Σはi=0
〜Iで) で近似される。最高次数IはI≦nで、I=nの場合に
は、 z(x),z(x),・・z(x) は計算誤差を除いて y,y,・・y に一致する。
【0014】いま、許容し得る誤差をεとし、全ての測
定点x=x〜xに対して Δ=|y−Σa(i)a(i;x)|/|y|・・・(10) (Σはi=0〜Iで)がεを超えない最小のIをi
max(Σをとるiの上限の次数という意味で“ma
x”と書く)とすると、z(x)は) z(x)=Σa(i)q(i;x)・・・(11) (Σはi=0〜imaxで)で計算することが出来る。
【0015】
【実施例】本発明は、如何なる物理的現象・構成・構造
を有する回路素子に対しても適用出来るが、以下今日の
LSIで最も多く使用されているMOSFETの場合に
ついて説明する。
【0016】MOSFETの直流特性の場合には、ター
ゲットはドレイン電流IDSであり、変数はドレイン電
圧VDS、ゲート電圧VGS及び基板バイアス電圧V
BSの3個、即ち3次元である。
【0017】各変数の測定間隔をΔVDS、ΔVGS
ΔVBSとすれば、これらは一定(即ち測定点は等間
隔)でなければならないが、ΔVDS≠ΔVGS≠ΔV
BSであることは差支えない。
【0018】変数Vの絶対値の最小値をV
x START、絶対値の最大値をVx ENDとし、
各変数を正規化 D=(VDS−VDS START)/ΔVDS・・・(12) G=(VGS−VGS START)/ΔVGS・・・(13) B=(VBS−VBS START)/ΔVBS・・・(14) すると、D,G,Bは正の整数である。どの正規化変数
Xに対してもXSTART=0であり、 DEND=(VDS END−VDS START)/ΔVDS・・・( 15) GEND=(VGS END−VGS START)/ΔVGS・・・( 16) BEND=(VBS END−VBS START)/ΔVBS・・・( 17) である。
【0019】各変数の展開に使用する直交関数をf
,fとすると、ターゲットIDSは IDS=z(D,G,B)・・・(18) =ΣΣΣc(i,j,k)f(i;D)f(j;G)f(k;B) (Σはi=0〜i,j=0〜j,k=0〜kで)
の形に展開できる。
【0020】図1に、本発明による回路素子シミュレー
ションの計算フローを示す。
【0021】計算処理に先立って、次項の指定を行う。 各変数に対応して使用する直交関数の種類 変数毎に別種の直交関数を使用出来る。 処理する変数の順序 変数展開の順序は任意であるが、本実施例では、VDS
−VGS−VBSの順に展開するものとする。 許容される相対誤差及び絶対誤差 変数展開毎に異なる誤差を使用出来る。
【0022】次に、測定データを読込む。図2はNチャ
ネルMOS電解効果トランジスタのドレイン電流の測定
データの一例を示したものである。この例では変数は、 である。図3は図2の数値を正規化したデータで、変数
は、 D=0〜10 G=0〜 4 B=0〜 3 である。
【0023】以下、図1に沿って、本発明の計算フロー
を説明する。
【0024】最初に取扱う変数D以外の変数G,Bは全
て初期値G=0,B=0に設定し、図3の第1枚目のデ
ータシートを読込む。最少二乗法によって第1変数Dに
対する展開係数a(i)を計算し、ターゲットIDS
の誤差Δが許容値εを越えた場合には、i=i+1とし
て、計算を繰返す。第1枚目のデータシートの全てのI
DSに対してΔ≦εとなるi(=imaxとする)で計
算を終了し、第1変数Dに対する展開係数 a(0),a(1),・・・,a(imax) をマトリックスa(i;G)=a(i)の第1行に格納
する。
【0025】次に、G=G+1のデータを読込んで、上
述の計算を繰返す。第2の変数Gの最終値GMAXで第
1の変数Dに対する展開を終了し、マトリックスa
(i;G)が完成する。このマトリックスの行ベクトル
の次数は、 i=max{imax(G)}・・・(19) で、IDSの展開は IDS=Σa(i;G)f(i;D)・・・(20)
(Σはi=0〜iで)となる。
【0026】次に、次元フラッグXVを2にして、第2
の変数の処理に入る。計算のアルゴリズムは第1の変数
の場合と同じであるが、今度のターゲットは第1の変数
Dの展開係数a(i;G)であり、次数iをパラメータ
として、第2の変数Gに関する展開係数b(i;j)を
求める。即ち、 a(i;G)=Σb(i;j)f(j;G)・・・(21) (Σはj=0〜jで)従って IDS=Σ Σ b(i;j)f(j;G)・・・(22) (Σはi=0〜i,j=0〜jで)であり、b
(i;j)は2次元のマトリックスである。
【0027】次に、第3の変数Bに対する展開を行う
が、計算方法は全く同様である。即ち、b(i;j)は
Bの関数であるから、iとjをパラメータとしてb
(i,j;B)を変数Bで展開し、3次元のマトリック
スc(i,j,k)を求める。
【0028】図4は、上述の手法により求めた展開係数
を用いて算出したIDSの計算値と、測定値を比較した
例である。この計算例では、簡単のためにVBSは一定
であるとし、VDSとVGSの2次元について展開し
た。使用した直交関数は、VDSに関してはべき乗、B
GSに関してはSINである。
【0029】図4に見る如く、本発明による計算値は測
定データとよい一致を示しており、本発明が有効である
ことを示している。
【0030】
【発明の効果】本発明により、非線形回路素子を含む電
子回路のシミュレーションに於いて、以下のような効果
がある。
【0031】本発明では、回路素子モデルを経由せ
ず、回路素子の特性測定データを直接取扱うので、モデ
ルパラメータ抽出作業が不要である。
【0032】本発明によれば、製造プロセスの更改、
回路素子構造の変更、新回路素子の採用などに際して
も、回路素子モデルを修正または新規に作成する必要が
ない。
【0033】本発明では、測定データを純粋に数学的
に処理するので、使用する回路素子に対する物理的イメ
ージや等価回路は全く不要であり、原理的には計算処理
の量的な改善のみで、回路シミュレーションに使用する
回路素子の特性を、現実の測定データに無限に接近させ
ることが出来る。
【0034】本発明では、測定データをそのまま処理
するので、理想的回路素子と寄生素子との区分けは一切
不要で、寄生素子まで含めて一つの回路素子として取扱
うことが出来る。
【0035】本発明によれば、回路素子特性を近似す
る式は、測定データの全領域を一様にカバーしているの
で、領域内に於いて、数式やパラメータを切替える必要
がない。そのため、ターゲットの計算値z(v
,…,v,…)(上記実施例ではドレイン電流)
の、任意の変数v(上記実施例ではドレイン電圧、ゲ
ート電圧、基板バイアス電圧)に関する任意の次数の導
関数は、領域内の全ての点で連続であり、不連続による
非収束の問題を回避することが出来る。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回路素子シミュレーションの計算
フロー図である。
【図2】NチャネルMOSFETのドレイン特性の測定
データの一例を示す図である。
【図3】図2のデータを正規化した入力データを示す図
である。
【図4】本発明による計算値を測定値と比較した図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非線形回路素子の特性値の独立変数の離
    散値に対する測定データを、独立変数に関する直交関数
    で展開し、所定の精度を得るのに必要な最低次数項まで
    の和を、素子特性の数学的表現として使用する電子回路
    シミュレーション法。
JP3111238A 1991-02-21 1991-02-21 電子回路シミュレーション法 Pending JPH05346942A (ja)

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JP3111238A JPH05346942A (ja) 1991-02-21 1991-02-21 電子回路シミュレーション法

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01306953A (ja) * 1988-06-04 1989-12-11 Ntt Technol Transfer Corp 電子回路シミュレーション法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01306953A (ja) * 1988-06-04 1989-12-11 Ntt Technol Transfer Corp 電子回路シミュレーション法

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