JPH05346785A - 楽音生成装置 - Google Patents

楽音生成装置

Info

Publication number
JPH05346785A
JPH05346785A JP4156545A JP15654592A JPH05346785A JP H05346785 A JPH05346785 A JP H05346785A JP 4156545 A JP4156545 A JP 4156545A JP 15654592 A JP15654592 A JP 15654592A JP H05346785 A JPH05346785 A JP H05346785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
musical sound
pitch
musical
control information
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4156545A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Numaguchi
泰史 沼口
Toshikazu Kaneko
俊和 金子
Masaki Saito
正樹 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland Corp filed Critical Roland Corp
Priority to JP4156545A priority Critical patent/JPH05346785A/ja
Publication of JPH05346785A publication Critical patent/JPH05346785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】演奏テンポに合わせて、楽音の特質の1回あた
りの変化幅を自動的に設定するとともに、楽音の特質を
滑らかに変化させる楽音生成装置を提供する。 【構成】テンポクロックが入力される周期より短い周期
の内部クロックを生成し、この内部クロックの生成タイ
ミングに応じて楽音の所定の特質を制御する制御情報を
所定の変化幅ずつ変化させ、この生成された制御情報に
基づいて上記所定の特質を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動演奏装置などの外
部の機器から出力される、ノートオン,ノートオフなど
を示す演奏データに基づいて楽音を生成する楽音生成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動演奏装置などの外部の機器からMI
DI規格などの通信手段を介して供給されるノートオ
ン,ノートオフなどを示す演奏データに基づいて楽音を
生成する楽音生成装置が実現されている。このような楽
音生成装置においては、ポルタメントやエンベロープ、
ビブラートなど、音高や音量などの楽音の特質を時間経
過に伴って変化させる制御を行う場合に、その変化速度
をパネルなどに設けられた操作子によって設定するよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば演奏
テンポが速いときには前述の楽音の特質の変化速度もそ
れに合わせて速くするなど、楽音の特質の変化速度を自
動演奏装置などの外部機器から供給される演奏データに
基づく演奏のテンポに合わせたいときがある。従来は、
前述の楽音生成装置に自動演奏装置を接続して自動演奏
を行わせるにあたり、楽音の変化速度を自動演奏のテン
ポに合わせようとする場合には、自動演奏装置から送ら
れてくる演奏データのテンポとは別に楽音生成装置側の
操作子によって演奏テンポに合った変化速度を設定する
必要があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、演奏テンポに
合わせて、楽音の所定の特質の変化速度を自動的に設定
するとともに、楽音の所定の特質を滑らかに変化させる
楽音生成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の楽音生成装置は、外部から周期的に入力され
るテンポクロックに基づいて、該テンポクロックが入力
される第1の周期より短い第2の周期の内部クロックを
生成する内部クロック生成手段と、前記内部クロックの
生成タイミングに応じて、楽音の所定の特質を制御する
制御情報を一定の変化幅ずつあるいは順次変化する変化
幅ずつ変化させる制御情報生成手段と、生成された前記
制御情報に基づいて前記所定の特質を制御する楽音制御
手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明の楽音生成装置は、内部クロック生成手
段により、テンポクロックが入力される第1の周期より
短い第2の周期の内部クロックが生成され、また制御情
報生成手段により楽音の所定の特質を制御する制御情報
が所定の変化幅ずつ変化され、楽音制御手段により、生
成された制御情報に基づいて上記所定の特質が制御され
るため、楽音の特質の変化速度が演奏テンポに合わせて
自動的に設定されるとともに、楽音の特質が滑らかに変
化する。
【0007】ここで、楽音の所定の特質を直線的に変化
させる場合は、上記変化幅は一定とされ、例えば指数関
数的に変化させる場合は、上記変化幅は順次変化したも
のとされる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。図1は本発明の一実施例に係る楽音生成
装置に、自動演奏装置が接続された状態を表した概略ブ
ロック図である。この楽音生成装置10は、自動演奏装
置30とMIDI(Musical Instrume
nt Digital Interface)で接続さ
れており、自動演奏装置30内の図示しない演奏データ
メモリに記憶されている演奏データが順次読み出されて
MIDI規格に準じた信号で楽音生成装置10に伝送さ
れ、そのMIDI回路14に入力される。各MIDI信
号がMIDI回路14に入力される毎に、MIDI回路
14は制御部16に対してMIDIインタラプトをか
け、MIDI信号が1つ入力されたことを制御部16に
知らせる。またこの楽音生成装置10にはパネル操作部
15が備えられている。このパネル操作部15は、ポル
タメントの音高変化時間やビブラートの変調周期などの
パラメータを音符長に対応する値とし入力するものであ
る。例えば4分音符に対応する場合には“4”、16分
音符に対応する場合には“16”という数値が入力され
る。制御部16は、MIDIインタラプトに応じてMI
DI回路14に入力されたMIDI信号を読みだし、こ
の信号に基づいて音源部18を制御し、楽音信号を生成
させる。この音源部18から発せられた電気信号として
の楽音信号は、増幅器20に入力されて増幅された後ス
ピーカ22により、上記楽音信号が楽音として放音され
る。なお、MIDI規格については既に広く知られてい
るため(例えば特願昭59−129745号参照)、こ
こではこのMIDI規格の詳細な説明については省略す
る。また、簡単のため、本実施例では同時に生成される
楽音は1つのみとし、楽音の特質として音高を例として
説明する。
【0009】制御部16には、後述するプログラムを実
行するCPU16A、そのプログラムおよびプログラム
実行に必要なデータが記憶されたROM16B、そのプ
ログラムの実行にあたって必要なレジスタなどが設定さ
れるワーキングエリアとしてのRAM16C、CPUに
対して所定の周期ごとにタイマインタラプトをかける2
つのタイマ(Aタイマ16DおよびBタイマ16E)等
を含むコンピュータ・システムが内蔵されている。
【0010】ここで、Aタイマ16DおよびBタイマ1
6Eのそれぞれのタイマインタラプト周期は、CPU1
6Aによってそれぞれ設定される。また、CPU16A
は所定のメインルーチンを実行するとともに、各インタ
ラプトに応じてそれぞれのインタラプトルーチンを実行
する。なお、一つのインタラプトルーチンが実行されて
いるときには、他のインタラプトルーチンの実行は保留
され、実行中のインタラプトルーチンが終了した直後に
実行される。
【0011】図2は、後述する図3、図4および図5に
示すフローで用いられる、RAM内のワークエリアを表
した図である。なお、ここでは、簡単のため、このワー
クエリア中の各レジスタと、そのレジスタ内に格納され
た値に同一の記号を用いることとする。ここでは、図1
に示す制御部16内のCPU16Aによって実行される
プログラムのうち、本発明に関する部分のみについて説
明する。RAM16C、Aタイマ16D、Bタイマ16
Eは図示しないメインルーチンにより電源投入時に初期
設定されるものとする。
【0012】図3はAタイマインタラプトルーチンのフ
ローチャート、図4はMIDIインタラプトルーチンの
フローチャート、図5はBタイマインタラプトルーチン
のフローチャートを示した図である。図3に示すAタイ
マインタラプトルーチンが実行される周期は、電源投入
時に1msecに設定されており、1msec毎に、図
2に示すワークエリアPERIODの内容が1ずつイン
クリメントされ、後述するMIDIインタラプトルーチ
ン(図4参照)において、新たなタイミングクロックデ
ータが入力される度にリセットされる。したがって、P
ERIODの値は、タイミングクロックデータが入力さ
れる周期を計測するものとなる。
【0013】図4は、演奏データがMIDI信号として
MIDI回路14に入力されたときに起動されるMID
Iインタラプトルーチンのフローチャートである。この
ルーチンが起動されると、まずステップ200におい
て、入力された演奏データがタイミングクロックデータ
であるか否かが判定される。タイミングクロックデータ
であると判定されるとステップ201に進み、本実施例
では周期PERIOD(図3参照)を“4”で除算した
商が後述するBタイマインタラプトルーチン(図5参
照)の周期(内部クロックの周期)として設定される。
ステップ202では周期PERIODの値が“0”にリ
セットされ、これにより次のタイミングクロックデータ
が入力されるまでの間の周期の計測が開始される。
【0014】ステップ200でタイミング・クロックデ
ータではないと判定された場合は、ステップ203に進
みノート・オンデータであるか否かが判定される。ノー
ト・オンデータであると判定されるとステップ204に
進み、後述するBタイマインタラプトルーチン(図5参
照)で求められ図2に示すワークエリアREAL_PI
TCHに格納されている音高の楽音が放音される。また
ノート・オンデータに含まれている音高データが目標音
高として設定される。ステップ205ではノート・オン
データ(ステップ203参照)に含まれている音高デー
タとポルタメント効果付与中の音高データであるPOR
TA_PITCHに格納されている音高データとの差分
にPORTA_RTIMEに格納されているポルタメン
ト相対時間データを乗算し、その積を“384”で除算
した商をPORTA_DELTAとする。なお、POR
TA_RTIMEはパネル操作部の操作により実行され
る図示しない処理によってポルタメントの音高変化時間
を音符長の形式で相対的に示すデータが設定されてい
る。この処理により現在ポルタメント効果付与中の音高
と新たに目標とされた楽音の音高との音高差、および設
定されたポルタメントの音高変化時間に応じて、ポルタ
メント効果付与時における所定の時間間隔あたりの音高
変化幅が設定される。
【0015】なお、ステップ203でノート・オンデー
タではないと判定されたときは、ステップ206に進
み、その他の処理、例えばノート・オフデータに対応す
る楽音消音処理などが行われる。ここで、ステップ20
5中にある演算式について説明する。ここでは前提条件
として、 (a)タイミングクロックデータは4分音符1個あたり
24個とMIDI規格で規定されている。 (b)ステップ300以後の音高を変化させる処理はタ
イミングクロックデータの入力周期の1/4の周期で実
行される(ステップ201参照)。 (c)音高の変化時間PORTA RTIMEは音符長
と同じ形式で値が設定される。例えば4分音符なら
“4”が設定される。 (d)PORTA DELTAは1回あたりの音高変化
幅を表わす。 (e)音高の変化幅(変化開始音高と変化終了音高との
差)は「ノート・オンデータの音高−PORTA PI
TCH」である。ここでは、これを仮に“DEF”と表
わす。
【0016】以上の前提のもとに、音高の変化処理を行
なわせるべき回数Nは、(d),(e)より N=DEF/PORTA DELTA …(1) となる。一方、PORTA RTIMEに設定された時
間内に音高変化の処理が終了するので、この間の音高変
化の処理回数もNであり、(a)〜(c)より、 N=4/PORTA RTIME×24×4 =384/PORTA RTIME …(2) となる。
【0017】ここで、“4/PORTA RTIME”
はPORTA RTIMEに設定された音符の4分音符
に対する長さを示す。例えば16音符なら1/4とな
る。また、“24×4”は前提(a),(b)より4分
音符1個あたりの音高変化処理回数である。式(1),
(2)から、 DEF/PORTA DELTA=384/PORTA
RTIME 変形して、 PORTA DELTA=DEF×PORTA RTI
ME/384 となる。
【0018】次に、図5に示す、Bタイマ20Eによる
タイマインタラプトに応じて実行されるBタイマインタ
ラプトルーチンについて説明する。このルーチンが起動
されると、まずステップ300において、現在放音中の
楽音の音高(PORTA_PITCH)がステップ20
4(図4参照)で設定された目標の音高に到達している
か否かが判定される。目標の音高に到達していないとき
はステップ301に進み、現在放音中の楽音の音高(P
ORTA_PITCH)を、ポルタメント幅PORTA
_DELTA(図4、ステップ205参照)だけ変化さ
せ、新たなPORTA_PITCHとして図2に示すワ
ークエリアPORTA_PITCHに格納する。このP
ORTA_PITCHが目標とする音高を越えてしまっ
たときはPORTA_PITCHの値が目標とする音高
に書き改められる。ステップ205の処理により、ポル
タメントの音高変化時間が4分音符に対応する場合には
PORTA_RTIMEは“4”とされているため、P
ORTA_DELTAはポルタメント効果付与中の音高
と新たな楽音の音高との差の96分の1となる。従っ
て、このステップの処理を96回実行することにより、
生成される楽音の音高が目標の音高に到達することにな
る。タイマインタラプトルーチンの処理周期はタイミン
グクロックデータの入力周期の1/4であり、またタイ
ミングクロックデータは4分音符1個あたり24個入力
されるものであるため、生成される楽音の音高が目標の
音高に到達するまでの時間は4分音符1個分となる。
【0019】次にステップ302に進み、MODの値
を、VIB PERIODの値を“16”で除算した商
の値だけ増やす。VIB PERIODはパネル操作部
の操作により図示しない処理によってビブラートの変調
周期を示すデータが設定されている。ここでステップ3
02の演算式の導出について説明する。ここでは前提要
件として、前述した前提要件を含め、 (f)タイミングクロックデータは4分音符1個あたり
24個とMIDI規格で規定されている。 (g)ステップ300以後の音高を変化させる処理はタ
イミングクロックデータの入力周期の1/4の周期で実
行される(ステップ201参照)。 (h)ビブラートの周期VIB PERIODは音符長
と同じ形式で値が設定される。例えば、4分音符なら
“4”が設定される。 (i)MODの値の変化の1周期がビブラートの1周期
を示す。なお、MODは“0”〜“23”の間で繰り返
す。 (j)MODの1回あたりの増分をここでは仮に“MO
DELTA”と表わす。
【0020】以上の前提のもとに、MODの1周期内に
おける音高変化の回数Nは、(i),(j)より N=24/MOD DELTA …(3) となる。一方、VIB PERIODに設定された時間
内の音高変化の処理回数もNであり、(f)〜(h)よ
り、 N=4/VIB PERIOD×24×4 =384/VIB PERIOD …(4) となる。
【0021】ここで“4/VIB PERIOD”は、
VIB PERIODに設定された音符の4分音符に対
する長さを示す。例えば16音符なら1/4である。ま
た“24×4”は前提(f),(g)より4分音符1個
あたりの音高変化処理回数である。式(3),(4)か
ら、 24/MOD DELTA=384/VIB PERI
OD 変形して、 MOD DELTA=24×VIB PERIOD/3
84=VIB PERIOD/16 となる。
【0022】図5に戻り説明を続ける。ステップ303
ではMODが24を越えているか否かが判定され、越え
ている場合はステップ304に進んでMODから24が
減算される。これにより、MODの値が0〜23の間に
入るように制限される。これらの処理によりMODは図
6に示すように鋸波状に周期的に変化する。
【0023】ビブラートの変調周期が16分音符に対応
する場合にはVIB PERIODは“16”とされて
いるため、MODは“1”づつ変化する。従って、MO
Dはタイマインタラプトルーチンを24回処理する度に
元の状態に戻る。タイマインタラプトルーチンの処理周
期はタイミングクロックデータの入力周期の1/4であ
り、またタイミングクロックデータは4分音符1個あた
り24個入力されるものであるため、MODの24回と
いう周期は16分音符の長さに対応している。その後ス
テップ305に進む。ここで、ROM16Bには“0”
〜“23”の値に対応して図7に示すような値が記憶さ
れているテーブルが設定されている。ステップ305で
は、MODの値に基づいてこのテーブルを参照し、テー
ブルから読み出された値をMOD PITCHに設定す
る。この処理によりMOD PITCHの値は三角波状
に変化する。その後ステップ306において、放音中の
楽音の音高を、MOD PITCHの値とPOLTA
PITCHの値とを加算した値に対応したものへ変化さ
せる。
【0024】この処理の結果、放音される楽音の音高は
POLTA PITCHに対応する音高を中心として設
定された音符の長さに対応する周期で三角波状に変化し
ビブラートが付与される。以上の処理により、ポルタメ
ント、ビブラート効果付与時の音高変化がタイミングク
ロックデータの入力周期の1/4毎に行なわれるため、
ポルタメントやビブラートなどの音高の変化速度がタイ
ミングクロックデータの入力周期によって自動的に決定
される。
【0025】ここで、本実施例ではテンポクロックが入
力される周期よりも短い周期のタイミングで音高を変化
させたため滑らかな音高変化が得られるが、これと同じ
効果を得るためにテンポクロックを一層短い周期で入力
させ、テンポクロックが入力されるタイミングごとに音
高を変化させることも考えられる。しかし、この場合に
はMIDI信号の単位時間あたりのデータ量が増大する
ため、通信や信号の処理に時間がかかるようになり好ま
しくない。本実施例によれば、このような不都合を防止
する効果もある。
【0026】なお、本実施例においては、外部の例えば
自動演奏装置から供給されるMIDI信号のみに基づい
て楽音を生成する楽音生成装置について説明したが、鍵
盤などの演奏操作手段を有し、この演奏操作手段からの
演奏データにも基づいて楽音を生成する楽音生成装置に
おいても本発明を適用できる。また、以上の実施例の記
載では、ポルタメント効果およびビブラート効果すなわ
ち時間経過に伴って変化させる楽音の特質として音高の
みを取り上げて説明したが、変化させる楽音の特質とし
ては音高に限定されず、音色、音量、変調深さ(周期的
に変化させる音高の変化幅)などとしてもよい。この場
合には、これらの特質を制御するためのエンベロープの
変化速度(エンベロープが生成される周期)、変調周期
(変調波形が生成される周期)がテンポクロックが入力
される周期に基づいて制御される。また、以上の実施例
においては、所定時間間隔ごとに所定の一定幅だけ音高
を変化させるようにしたため音高の変化は直線的に行わ
れるが、音高の変化が指数カーブとなるように音高を変
化させてもよい。
【0027】尚、上記実施例ではポルタメントの音高変
化時間は現在の音高と目標の音高との差にかかわらず一
定となるようにしたが、音高変化速度のみがテンポクロ
ックの周期に対応し前記変化時間は前記差の大きさによ
って変化するようにしてもよい。また、上記実施例で
は、ポルタメントの変化時間およびビブラートの周期を
音符長に対応する数値で入力するようにしたが、タイミ
ングクロックデータの数を示す値として入力するように
してもよい。例えば、4分音符に相当する設定をする場
合には“24”を、8分音符に相当する設定をする場合
には“12”を入力するようにする。自動演奏装置にお
いては発音指示、消音指示などの送出タイミングはタイ
ミングクロックデータの数として定義されているので、
このような入力方法をとった場合にはポルタメントの変
化時間およびビブラートの周期が自動演奏装置における
タイミングを規定する数値と同じ形式となるため使用者
にとって把握しやすくなるという利点がある。
【0028】さらに、上記実施例ではタイミングクロッ
クデータの間隔のうち最新のもののみに基づいて楽音の
特質の変化速度を制御するようにしているが、この間隔
を最新のもの以外に、例えば1つ前の間隔、2つ前の間
隔、3つ前の間隔をそれぞれ覚えるようにし、これらの
複数の間隔間で適当な重み付けを施した結果求められた
間隔にもとづいて前記制御を行うようにしてもよい。あ
るいは、前記制御を行なうために前回用いた間隔とタイ
ミングクロックデータの最新の間隔との間で所定の演算
を施し、演算結果を前記制御を行なうための間隔として
用いるようにしてもよい。これらの処理を行なった場合
はタイミングクロックデータの間隔を示すデータが急激
に変化した場合でも前記制御を行なうために使用される
間隔は滑らかに変化するようになる。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の楽音制
御装置は、テンポクロックが入力される周期より短い周
期の内部クロックを生成し、この内部クロックの生成タ
イミングに応じて楽音の所定の特質を制御する制御情報
を所定の変化幅ずつ変化させ、この生成された制御情報
に基づいて上記所定の特質を制御するように構成したた
め、演奏テンポに合わせて、楽音の特質の変化速度を自
動的に設定するとともに、楽音の特質を滑らかに変化さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る楽音生成装置の概略ブ
ロック図である。
【図2】RAM内のワークエリアを表した図である。
【図3】Aタイマインタラプトルーチンのフローチャー
トである。
【図4】MIDIインタラプトルーチンのフローチャー
トである。
【図5】Bタイマインタラプトルーチンのフローチャー
トである。
【図6】レジスタMODの値の変化状態を示す図であ
る。
【図7】ROM内のテーブルに設定された値をグラフと
して示した図である。
【符号の説明】
10 楽音生成装置 14 MIDI回路 15 パネル操作部 16 制御部 18 音源部 20 増幅器 22 スピーカ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から周期的に入力されるテンポクロ
    ックに基づいて、該テンポクロックが入力される第1の
    周期より短い第2の周期の内部クロックを生成する内部
    クロック生成手段と、 前記内部クロックの生成タイミングに応じて、楽音の所
    定の特質を制御する制御情報を一定の変化幅ずつあるい
    は順次変化する変化幅ずつ変化させる制御情報生成手段
    と、 生成された前記制御情報に基づいて前記所定の特質を制
    御する楽音制御手段とを備えたことを特徴とする楽音生
    成装置。
JP4156545A 1992-06-16 1992-06-16 楽音生成装置 Pending JPH05346785A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4156545A JPH05346785A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 楽音生成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4156545A JPH05346785A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 楽音生成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05346785A true JPH05346785A (ja) 1993-12-27

Family

ID=15630144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4156545A Pending JPH05346785A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 楽音生成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05346785A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015079189A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 ヤマハ株式会社 音響効果データ生成方法を実現するためのプログラムおよび音響効果データ生成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015079189A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 ヤマハ株式会社 音響効果データ生成方法を実現するためのプログラムおよび音響効果データ生成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5858679B2 (ja) デンシガツキ
US5703312A (en) Electronic musical instrument and signal processor having a tonal effect imparting function
US6091012A (en) Tone effect imparting apparatus
JP2009063617A (ja) 楽音制御装置
JPH05346785A (ja) 楽音生成装置
JPH05346786A (ja) 楽音生成装置
US5959231A (en) Electronic musical instrument and signal processor having a tonal effect imparting function
US5434348A (en) Electronic keyboard instrument
JP2745824B2 (ja) 電子楽器
JP3346710B2 (ja) 発音指示処理方法および発音指示処理装置
JPH096343A (ja) 楽音信号発生装置
JP3430719B2 (ja) 楽音合成装置のパラメータ設定装置及び方法
JP3666469B2 (ja) 楽音信号制御方法、楽音信号発生装置およびプログラム
JPH0497196A (ja) 楽音合成装置
JP3139063B2 (ja) エンベロープ発生装置
JP3419174B2 (ja) 電子楽器
JP2551197B2 (ja) 自動演奏装置
JP3484737B2 (ja) 楽音特性制御装置
JP3486938B2 (ja) レガート演奏可能な電子楽器
JP2939098B2 (ja) 電子楽器
JPH0981154A (ja) 楽音再生速度制御装置
JP3170013B2 (ja) 自動演奏装置
JPH03101795A (ja) 変調効果制御装置
JP3716701B2 (ja) 発音チャンネル割り当て方法及び装置
JP3290722B2 (ja) 遅延装置のパラメータ設定装置