JPH05346720A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JPH05346720A
JPH05346720A JP15464192A JP15464192A JPH05346720A JP H05346720 A JPH05346720 A JP H05346720A JP 15464192 A JP15464192 A JP 15464192A JP 15464192 A JP15464192 A JP 15464192A JP H05346720 A JPH05346720 A JP H05346720A
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JP
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charging
toner
charged
electrostatic charging
charging device
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JP15464192A
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Akira Kumon
明 九門
Masaichiro Tachikawa
雅一郎 立川
Jiyunichi Nawama
潤一 縄間
Katsutoshi Ogawa
勝敏 小川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型プリンターを実現する際、各構成部材の
寸法を小さくするには限度があるので、プロセス統合に
よってこれを実現する。まず、排トナーボックスを省略
して転写残りトナー越しに感光体を帯電する方法を考案
する。 【構成】 帯電装置の帯電部材は導電性のコア上に絶縁
性の被覆を設けた帯電線を像担持体の面移動方向に対し
て90度未満の角度を持たせ、任意の間隔(約3mm)
を空けて感光体に約3mmのニップで接触させる。帯電
線コア材料にはアモルファスコバルト(抵抗は109Ω
cm以下)等を用い、また、被覆層はポリアミド等の有
機、無機絶縁膜を用いる。トナー極性と同一のパルス電
圧を帯電線に印加する。パルスは例えばVmin−50
V、Vmax−650V、パルス周波数100Hzの矩形
波とした。帯電装置は通常の帯電、露光、現像、転写、
クリーニングプロセスからクリーニング部を取り外して
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、ファクシミリ、
プリンターに係り、特に電子写真方式の帯電装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、帯電装置はオフィスユースの目的
からパーソナルユースへと移行しつつあり小型化、メン
テフリー等を実現する技術が求められている。パーソナ
ルユースを目的とする小型のプリンターは、配置される
場所が机上の隅であったり、一般の家庭で使用される場
合が想定され、メンテ性やオゾン排気が少ない等の条件
が満たされることが普及のポイントとなる。これまでは
電子写真方式の複写機、プリンターはコロナ放電を用い
たプロセスが主であったためオゾン発生が多くパーソナ
ルユース用としては不十分なものであった。オゾン発生
の低減に向けては特開昭63-149668号広報をはじめとし
て特公昭63-9233号公報、特開平3-293684号公報、特開
平3-293683号公報等に見られるように帯電部材としてロ
ーラやブラシ等を用いた帯電装置が提案されている。
以下、図面を参照しながら、上記した従来の帯電装置の
一例について説明する。
【0003】図7a、7bは従来の帯電装置の構成を示
す概略図である。図7aにおいて、20は感光体ドラム
で接地されており、20aは導電性基材、20bは感光
層である。21は帯電ローラで図7bのA領域で感光体
ドラム20の感光層20aと接触している。22は帯電
ローラに電圧を印加する電源である。23は露光装置、
24は現像装置、25は転写装置、26はクリーニング
装置、27は定着装置、28は転写用紙である。以上の
ように構成された帯電装置について、以下その動作につ
いて説明する。
【0004】まず、感光体ドラム20上に均質な電荷を
付与する。図8に示すような電圧波形を印加することで
得られる。図8において、VTHは放電開始電圧、Vma
x、Vminは直流に加え交流を印加するときのピーク値を
示している。実際に重畳する交流はVmax−VminがVTH
の2倍以上になるよう印加される。直流に交流を印加す
ることで感光体ドラム20と帯電ローラ21間で電荷授
受が行なわれ均質な表面電位が得られことになる。帯電
に引き続き露光装置23で像露光を行う。露光後現像装
置24でトナーにより顕像化を行い、転写装置25によ
り転写用紙28に転写される。感光体ドラム20上の残
留トナーはクリーニング装置26により取り除かれる。
転写用紙28の画像は定着装置27で転写用紙28に固
定される。帯電ローラ21は感光体ドラム20と接触し
ているため放電時の電流が小さくオゾン発生はほとんど
でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プリンターを小型化す
るために構成部材の寸法を小さくするには限度があるた
めプロセスを統合することで小型化を実現することが有
効である。この目的の為、転写残りのトナーを回収する
廃トナーボックスを省略することは意味がある。また、
効率よくトナーを使い切ることによりランニングコスト
を低減できる。しかしながら上記のような帯電装置の接
触式の構成では、帯電ローラが被帯電体である感光体に
充分接触していることが肝要である。また、像担持体上
のトナーを転写用紙に移す転写手段は静電転写法が主流
で、トナーは絶縁性のものが広く使われている。従っ
て、転写残りのトナーを介しての帯電は、絶縁性のトナ
ーを介しての帯電となり、導電性の部材を像担持体に当
接させて帯電させる方式は原理的に困難であるという問
題点を有していた。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、感光体ドラム
上に転写残りトナーが残留している状態で感光体に電荷
付与ができるような帯電装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の帯電装置は、電圧を印加した帯電部材を被
帯電体に当接させて被帯電体の表面を帯電する帯電装置
であって、前記帯電部材は、被帯電体の面移動方向に対
して90度未満の角度を有して架張された、被覆に絶縁
性材料を有する導電性の線材よりなり、前記線材は任意
の間隔を有する複数の帯電線を具備するか、電圧を印加
した帯電部材を被帯電体に当接させて被帯電体の表面を
帯電する帯電装置であって、前記帯電部材は、被帯電体
の面移動方向に対して90度未満の角度を有して架張さ
れた、被覆にトナーに対して離型効果の高い材料から成
る絶縁性材料を有する導電性の線材よりなり、前記線材
は任意の間隔を有する複数の帯電線を具備するか、電圧
を印加した帯電部材を被帯電体に当接させて被帯電体の
表面を帯電する帯電装置であって、被帯電体の面移動方
向に対して90度未満の角度を有し、被覆に絶縁性材料
を有する導電性の線材を架張するための帯電部材と、前
記帯電部材を被帯電体の面移動方向に対して直角方向に
移動させるための揺動部材とを具備したことを特徴とす
る構成を備えたものである。
【0008】
【作用】感光体上に残留トナーが付着している状態で感
光体を帯電するためには(1)外部よりイオン源を設け
て帯電する(2)トナーを導電荷してトナーを介して帯
電する(3)トナーを除去して帯電する方法に大別でき
る。(1)はオゾンの問題(2)はトナーに限定がある
ので(3)を効率よく行う方法があれば最も有効であ
る。感光体上に残留するトナーを除去するには帯電部材
に回収電界を作用させて行うのも一法である。発明者ら
は帯電部材に用いるローラやブラシに帯電用の直流印加
の他、交流を印加して回収と帯電が両立するポイントが
存在するか否かの検討を行った。結果は、ローラとブラ
シとも回収と帯電が行えるポイントが存在するものの回
収電界により帯電部材の周辺にトナー付着が生じ除々に
帯電効率が低下する。発明者らはこの点に鑑みて帯電部
材にトナーの蓄積が起こらないようある適当な間隔を保
った周囲に絶縁性材料を有する帯電線を感光体ドラム回
転軸に対して90度未満の角度をもたせて接触させた。
感光体ドラム上のトナーはこの帯電線との接触により位
置を変えられることになる。さらに、元々あったトナー
位置をずらして帯電させることによりトナー電荷と感光
体電荷との電気的反発が強くなり現像ステーションでの
回収が可能となる。帯電線間はパルス印加を行い効率よ
く放電させることでこれを補った。また、帯電線の周囲
には絶縁性の材料が施されているので、被帯電体である
感光体表面との間に有効放電に必要な抵抗が存在するこ
ととなり放電が安定する。これは、感光体層の欠損等に
よる不用意な火花放電を防ぐ。絶縁性材料はトナーに対
して離型効果の高い材料を用いると帯電線周囲へのトナ
ーやトナー中に含有する樹脂粉、磁性粉、シリカや紙粉
等の付着を防止できて放電を安定させるのに有効であ
る。あるいは、帯電線を架張している帯電部材を感光体
の面移動方向に対して直角方向に揺動してもトナーが容
易に位置を変えられ現像器への回収効果が高まる。以上
の方法により感光体ドラム上にトナーが存在しても接触
式で感光体ドラムを帯電できることになる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例の帯電装置ついて、図
面を参照しながら説明する。
【0010】図1は本実施例における帯電線の断面図で
ある。1は導電性のコアでステンレス、アルミニウム、
コバルト、タングステン等の金属、またはカーボン、カ
ーボンファーバーを分散するか、あるいは積層構造の合
成繊維、金属は結晶性の高い材料のみだけではなくアモ
ルファス状態の金属より成る。2は導電性のコア1上に
形成された絶縁性の皮膜層で、ポリアミド、ウレタン、
ポリエチレン、シリコーンやフッ素等の樹脂やアルミナ
等の材料よりなる。絶縁性の皮膜層2は0.1〜10μ
m位の厚さにコートされる。トナーやトナー中の含有
物、例えば、磁性粉、樹脂粉、シリカ等、または複写用
紙中に含まれる紙粉等との離型効果を期待する場合はシ
リコーン樹脂、フッ素樹脂が有効である。図2は本発明
の実施例における帯電装置の帯電部材の構成図である。
図2において、図2aは正面図、図2bは側面図を示
す。3は導電性支持体、4は帯電子で前記した帯電線か
らなり図2aに示すように水平軸に対して角度θを保っ
ている。θは90度未満が有効で望ましくは60〜80
度である。帯電子2は図2中に示すように任意な間隔d
を保って配置されている。間隔dは0.2mm〜60mmが
有効で望ましくは1mm〜5mmである。帯電線は1本また
は数千本束ねたものでも良い。これらの帯電線単線や帯
電線束は金属、例えば、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛等
の支持体に固定されるか、アクリル等絶縁性の樹脂でも
良い。ブロックに絶縁性の部材を用いた場合は帯電子4
としての帯電線はブロックの端部で電源と接続される。
導電性支持体3はポリエチレン、ポリスチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン、
ポリエステル、フェノール樹脂等の絶縁性樹脂中に酸化
亜鉛、酸化スズ、カーボンブラック、カーボンファイバ
ー等の導電性フィラーを分散して体積抵抗を106〜1
10Ω・cm位に調節した支持体に固定しても良い。皮
膜層2は、感光体、特に導電性基板上に形成された光導
電性層と接触する。光導電層は有機物質で形成されるこ
とが多く、層厚みは10〜30μm程度のものがよく使
用される。感光層(光導電性層)は使用に際して表面に
若干の凹凸や紙粉等による欠損が生じることがあり帯電
線が金属単体層より形成された場合は放電が不安定とな
る。ここで放電とはコロナ放電を指す。コロナ放電は金
属ハウジングケース内に架張された金属線に高圧を印加
するコロナチャージャーがよく知られている。コロナチ
ャージャーと被帯電体である感光層間は5〜10mm位
の間隙を有しており、この間に約5〜6kvの電圧を印
加する。この時約10〜20μAの電流が流れ、放電抵
抗としては約500〜1000MΩの抵抗が存在するこ
とになる。放電は負コロナ、正コロナの差異によって若
干放電の形態は異なるが、前記した放電抵抗が存在によ
って火花放電を避けコロナ放電は安定するとされてい
る。従って、皮膜層2は導電性コア1と光導電層との間
にコロナ放電を安定させる放電抵抗を形成させるために
設ける。帯電線単体、もしくは帯電線束間隔は3mmとし
た。帯電子4は図2bに示すように半円弧状に取付、被
帯電体である感光体ドラムとは図2b中のA領域で接触
する。半円弧状の半径は接触幅に依存するが本実施例で
用いたのは1〜10mmで望ましくは3〜5mmであっ
た。接触幅は被帯電体との相対移動速度にも依存し、本
実施例の場合、感光体ドラムを15〜30mm/sで移
動させ帯電させ、0.5〜15mmが有効で望ましくは
3〜5mm位である。
【0011】帯電子4は、抵抗調整された導電性支持体
3を介して電圧が印加されるが、帯電子4は上記導電性
支持体3に対して連続な1本の帯電線で構成するのでは
なく、複数の帯電子4が導電性支持体3に対して独立に
固定されてもよい。独立に接続されていると、像端持体
表面にわずかな接触幅で当接しているので、像担持体表
面に部分的な欠陥が存在しても電流漏洩による印加電圧
の作用が帯電子4全体に及ばず全体的な欠損に至らな
い。
【0012】被覆層2は、トナーやトナー中に含有され
る磁性粉、樹脂粉、シリカ等の付着を防止する目的にも
叶うことができる。トナーは通常数μm〜15μm位で
あるからトナーは帯電線自身によって、感光体ドラム上
の位置を変えられるにすぎないが、これより径の小さい
磁性粉、樹脂粉、シリカ等はすり抜けるか、帯電線に付
着する。従って、被覆層2は前記した微粉末の帯電線へ
の付着を防止する目的には高い離型効果のある被覆層
2、特にシリコーン樹脂、フッ素樹脂が有効である。
【0013】図3は別の実施例の帯電部材の正面図を示
す。5は帯電部材、6は揺動部材、7は揺動戻しバネ、
8は揺動用モーター、9は感光体ドラムである。帯電部
材5は前記した構成をとり感光体ドラム9に当接してい
る。揺動用モーター8の回転軸の先端には帯電部材5を
感光体ドラム9の面移動方向に対して直角方向に移動さ
せるための揺動部材6が装着されている。揺動用モータ
ー8の回転と揺動戻しバネの組み合わせで感光体9に対
して左右の動きを得る。揺動の目的は、感光体ドラム9
上の帯電部材5に到来するトナーを効率よく移動させ
る。また、帯電部材5の帯電子4へのトナー、トナー中
含有物、紙粉等の付着を防止する。
【0014】図4に前記した帯電部材5を帯電装置に組
み込んだ概略図を示す。図4において、10は露光装
置、11は現像装置、12は転写装置、13は定着装
置、14は複写用紙、15は帯電部材4に印加するため
の電源装置である。
【0015】以上のように構成された帯電装置につい
て、以下図4を用いてその動作を説明する。
【0016】まず感光体ドラム9は帯電部材5によって
帯電される。帯電部材5には電源装置15からパルス電
圧が印加される。具体的には感光体ドラム9が負帯電型
の場合0-Pが−1000V〜−2000Vの矩形波を印
加する。パルス周波数は1〜2000Hzが有効で、特
に、100〜1000Hzが望ましい。印加は負帯電感
光体を用いる限り正極性側に振れないようにする。これ
は、反転現像を行う場合、トナーの極性が負であり、帯
電部材5が静電気的な引き合いによって生じるトナーの
汚染を受けなくするためである。パルス印加の目的は放
電を効率よく持続させるために行う。放電が持続される
ためには放電臨界条件が変化することが必要となる。P
aschen放電では空隙条件が変化するか、印加電圧
等の条件を変える必要がある。本実施例では、印加電圧
の条件を変えることで放電の高効率化を図った。また、
帯電子4の材料も前記したようにエネルギー損失の少な
いアモルファス材料を用いる。本実施例で用いた電圧波
形を図5a、図5bに示す。印加パルスの電圧最低値V
min−50V、電圧最大値Vmaxを−650Vとした。ま
た、パルス周波数を100Hzとした。このとき感光体
ドラム9の表面電位は約500Vであった。パルス周波
数が1000Hz位の場合は、矩形波とせずSIN波を
印加しても良い。SIN波とした場合、図5bに示すよ
うに直流成分650V、交流成分のP-P値は100V
(Vmax−Vminの値)位が良好であった。この理由とし
て感光体ドラム9の表面に残留するトナーが交流電界に
よって振動され容易に元々の位置から移動しやすくなる
からである。帯電子4と感光体ドラム9とは接触してい
るので印加する交流の振幅は小さくてよい(空隙が大き
いと振幅を大きくすることが必要)。感光体ドラム9の
帯電に引き続き露光装置5で像露光を行い潜像を形成す
る。潜像形成後、現像装置11によって顕像化される。
現像装置11は一成分、二成分方式接触、非接触、ま
た、トナーは磁性、非磁性を問わない。顕像後転写装置
12によって画像信号に併せて給紙された複写用紙14
にトナーは転写される。転写装置11はコロトロン方
式、ベルト転写方式、ローラ転写方式等何れを用いても
良い。複写用紙14上のトナーは定着装置13によって
トナーが固定される。一方、感光体ドラム9上には転写
装置12で複写用紙14に転写されずに残留したトナー
がある。感光体ドラム9が回転を続け帯電部材5に再び
到達すると感光体ドラム9上のトナーは帯電部材5の感
光体ドラム9の回転軸に対して90度未満の角度を持っ
た帯電子4によって元々の位置からずらされ、同時に感
光体ドラム9は帯電される。帯電子4にはトナー電荷と
同極性の電荷しか印加されておらず、また、帯電子2は
3mm間隔をもっているのでトナーは帯電子に蓄積しな
い。帯電子4を半円弧状に形成するのもトナー蓄積を抑
制する目的である。さらに、感光体ドラム9が回転を続
けると露光装置5によって残留トナー越しに像露光が行
われる。残留するトナーの密度が低いため露光にはほと
んど影響しない。感光体ドラム9の基材を透明化して感
光体ドラム9の基材側から露光すればトナーによる露光
隠ぺいの問題はなくなる。現像装置11位置では像露光
によって形成された潜像に従って反転現像による顕像化
が行われる。通常現像装置11には感光体ドラム9上の
表面電位V0に対してV0>Vbなるバイアス電位Vbが
印加される。上記したトナーを移動して帯電した箇所が
露光装置5によって露光されたとすると感光体ドラム9
の表面電荷が漏洩して電位VLとなり、Vb>VLであ
るからトナーが付着して画像部となる。反対に未露光部
であるならばV0>Vbの関係によりトナー付着は起こ
らない。さらに、感光体ドラム9は表面のトナーを移動
させて帯電させているのでトナーによる分極を極力抑え
られ、同極性による反発から容易に現像装置11に回収
される。本実施例では、非接触現像器を用いた。現像装
置11感光体ドラム9表面に最も近接してトナーを供給
するスリーブと感光体ドラム9表面との距離は350μ
mとした。現像バイアスVbを−350Vとし磁性トナ
ーを用いた。この顕像化の行程以降は上記した転写の行
程に移行し、帯電、露光、現像、転写、クリーニングの
行程を経た通常の電子写真プロセスに劣らない画像が得
られる。本実施例による帯電部材5を用いると非画像部
のトナー効率よく回収されるので顕像化の行程に引き続
く転写行程では上記した静電式転写方式の他、シリコー
ン樹脂、オイル、ゴム等を用いた物理吸着方式による転
写も用いることができる。また、感光体ドラム9に直
接、定着装置13の加熱部を押圧しても良い。
【0017】以上のように、導電性の帯電子を適当な間
隔を開け、像担持体である感光体ドラムの回転軸にたい
して90度未満の角度を有して接触させ、前記帯電子に
トナーの帯電極性と同極性のパルス電圧を印加すること
によって、感光体ドラム上に残留するトナーを移動さ
せ、帯電することにより現像器でのトナー回収が可能に
なった。これにより、オゾン発生の少ない、小型の帯電
装置が実現できる。
【0018】(比較例)図6はクリーナー機構のない帯
電装置の比較例を示す概略図である。図6において、1
6は本実施例の帯電部材5に代わる帯電器である。感光
体ドラム9、露光装置10、現像装置11、転写装置1
2は図4と同様である。図4の実施例と同様転写残りの
トナーが感光体ドラム表面に残留している場合を説明す
る。感光体ドラム9が回転を続けて表面にトナーを付着
させた状態で帯電器11を通過すると感光体ドラム9と
トナーは共に帯電されるが、感光体ドラム9とトナーの
持つ容量によって分配を受ける。トナーが残留していな
い時の感光体ドラム9の表面電位をV、分配された時の
感光体ドラム9の電位をV2とするとトナー容量C1、
感光体ドラム9容量C2によってV2はV2=C1・V
/(C1+C2)と書ける。この状態で帯電に引き続き
露光を行い、現像装置11によって顕像化すると、本来
回収されるべきトナーが回収されず残ってしまう、すな
わち、前に露光した画像が現れたり、カブリとになる。
これは上記したように本来の感光体ドラム9の表面電位
Vに対してV2が低いこと、さらに、感光体ドラム9表
面はトナー電荷によって表面にトナー電荷と反対極性が
誘導されることなどから感光体ドラム9からのトナー離
れが悪く回収能力の低下を招くためであると考えられ
る。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明は、電圧を印加した
帯電部材を被帯電体に当接させて被帯電体の表面を帯電
する帯電装置であって、前記帯電部材は、被帯電体の面
移動方向に対して90度未満の角度を有して架張された
被覆に絶縁性材料を有する導電性の線材よりなり、前記
線材は任意の間隔を有する複数の帯電線を具備するか、
電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させて被帯電
体の表面を帯電する帯電装置であって、前記帯電部材
は、被帯電体の面移動方向に対して90度未満の角度を
有して架張された被覆にトナーに対して離型効果の高い
材料から成る絶縁性材料を有する導電性の線材よりな
り、前記線材は任意の間隔を有する複数の帯電線を具備
するか、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させ
て被帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、被帯電
体の面移動方向に対して90度未満の角度を有し、被覆
に絶縁性材料を有する導電性の線材を架張するための帯
電部材と、前記帯電部材を被帯電体の面移動方向に対し
て直角方向に移動させるための揺動部材とを具備したこ
とを特徴とする構成を備え、導電性帯電子にトナーの帯
電極性と同極性のパルス電圧を印加することによって、
感光体ドラム上に残留するトナーを移動させ、帯電する
ことにより現像器でのトナー回収が可能になった。これ
により、オゾン発生の少ない帯電装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における帯電線の断面図
【図2】本発明の第1の実施例における帯電部材の正面
図及び側面図
【図3】本発明の第2の実施例における帯電部材の正面
【図4】本発明の第1の実施例における動作説明のたの
帯電装置の概略図
【図5】本発明の実施例に対する帯電部材へ印加電圧波
形を示す図
【図6】本発明の実施例に対する比較例動作説明のため
の概略図
【図7】従来の帯電装置の動作説明のための概略図と帯
電部材が像担持体に接触している様子を示す概略図
【図8】従来の帯電部材への印加電圧波形を示す図
【符号の説明】
2 被覆層 4 帯電子 15 電源装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 勝敏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接
    させて被帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、前
    記帯電部材は、被帯電体の面移動方向に対して90度未
    満の角度を有して架張された、被覆に絶縁性材料を有す
    る導電性の線材よりなり、前記線材は任意の間隔を有す
    る複数の帯電線を具備したことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接
    させて被帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、前
    記帯電部材は、被帯電体の面移動方向に対して90度未
    満の角度を有して架張された、被覆にトナーに対して離
    型効果の高い材料から成る絶縁性材料を有する導電性の
    線材よりなり、前記線材は任意の間隔を有する複数の帯
    電線を具備したことを特徴とする帯電装置。
  3. 【請求項3】トナー離型効果の高い材料がフッ素樹脂で
    ある請求項2記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】トナー離型効果の高い材料がシリコーン樹
    脂である請求項2記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接
    させて被帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、被
    帯電体の面移動方向に対して90度未満の角度を有し、
    被覆に絶縁性材料を有する導電性の線材を架張するため
    の帯電部材と、前記帯電部材を被帯電体の面移動方向に
    対して直角方向に移動させるための揺動部材とを具備し
    たことを特徴とする帯電装置。
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