JPH05346721A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JPH05346721A
JPH05346721A JP15471092A JP15471092A JPH05346721A JP H05346721 A JPH05346721 A JP H05346721A JP 15471092 A JP15471092 A JP 15471092A JP 15471092 A JP15471092 A JP 15471092A JP H05346721 A JPH05346721 A JP H05346721A
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JP
Japan
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charging
charged
toner
electrostatic charging
charging device
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Application number
JP15471092A
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English (en)
Inventor
Akira Kumon
明 九門
Masaichiro Tachikawa
雅一郎 立川
Jiyunichi Nawama
潤一 縄間
Katsutoshi Ogawa
勝敏 小川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型プリンターを実現する際、各構成部材の
寸法を小さくするには限度があるので、プロセス統合に
よってこれを実現する。まず、排トナーボックスを省略
して転写残りトナー越しに感光体を帯電する方法を考案
する。 【構成】 帯電装置の帯電部材は導電性のコア上に絶縁
性の被覆を設けた帯電線を像担持体の面移動方向に対し
て90度未満の角度を持たせ、任意の間隔(約3mm)
を空けて感光体に約3mmのニップで少なくとも2回以
上接触させる。帯電線コア材料にはアモルファスコバル
ト(抵抗は109Ωcm以下)等を用い、また、被覆層
はポリアミド等の有機、無機絶縁膜を用いる。トナー極
性と同一のパルス電圧を帯電線に印加する。パルスは例
えばVmin−50V、Vmax−650V、パルス周波数1
00Hzの矩形波とした。帯電装置は通常の帯電、露
光、現像、転写、クリーニングプロセスからクリーニン
グ部を取り外して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、ファクシミリ、
プリンターに係り、特に電子写真方式の帯電装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、帯電装置はオフィスユースの目的
からパーソナルユースへと移行しつつあり小型化、メン
テフリー等を実現する技術が求められている。パーソナ
ルユースを目的とする小型のプリンターは、配置される
場所が机上の隅であったり、一般の家庭で使用される場
合が想定され、メンテ性やオゾン排気が少ない等の条件
が満たされることが普及のポイントとなる。これまでは
電子写真方式の複写機、プリンターはコロナ放電を用い
たプロセスが主であったためオゾン発生が多くパーソナ
ルユース用としては不十分なものであった。オゾン発生
の低減に向けては特開昭63-149668号公報をはじめとし
て特公昭63-9233号公報、特開平3-293684号公報、特開
平3-293683号公報等に見られるように帯電部材としてロ
ーラやブラシ等を用いた帯電装置が提案されている。
また、転写残りのトナーを回収しない、いわゆる、クリ
ーナーレス方式の提案は特開平4-21873公報号、特開平4
-20986公報号等がある。以下、図面を参照しながら、上
記した従来の帯電装置の一例について説明する。
【0003】図7a、7bは従来の帯電装置の構成を示
す概略図である。図7aにおいて、20は感光体ドラム
で接地されており、20aは導電性基材、20bは感光
層である。21は帯電ローラで図7bのA領域で感光体
ドラム20の感光層20aと接触している。22は帯電
ローラに電圧を印加する電源である。23は露光装置、
24は現像装置、25は転写装置、26はクリーニング
装置、27は定着装置、28は転写用紙である。以上の
ように構成された帯電装置について、以下その動作につ
いて説明する。
【0004】まず、感光体ドラム20上に均質な電荷を
付与する。図8に示すような電圧波形を印加することで
得られる。図8において、VTHは放電開始電圧、Vma
x、Vminは直流に加え交流を印加するときのピーク値を
示している。実際に重畳する交流はVmax−VminがVTH
の2倍以上になるよう印加される。直流に交流を印加す
ることで感光体ドラム20と帯電ローラ21間で電荷授
受が行なわれ均質な表面電位が得られことになる。帯電
に引き続き露光装置23で像露光を行う。露光後現像装
置24でトナーにより顕像化を行い、転写装置25によ
り転写用紙28に転写される。感光体ドラム20上の残
留トナーはクリーニング装置26により取り除かれる。
転写用紙28の画像は定着装置27で転写用紙28に固
定される。帯電ローラ21は感光体ドラム20と接触し
ているため放電時の電流が小さくオゾン発生はほとんど
でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プリンターを小型化す
るために構成部材の寸法を小さくするには限度があるた
めプロセスを統合することで小型化を実現することが有
効である。この目的の為、転写残りのトナーを回収する
廃トナーボックスを省略することは意味がある。また、
効率よくトナーを使い切ることによりランニングコスト
を低減できる。しかしながら上記のような接触式の構成
では、帯電ローラが被帯電体である感光体に充分接触し
ていることが肝要である。また、像担持体上のトナーを
転写用紙に移す転写手段は静電転写法が主流で、トナー
は絶縁性のものが広く使われている。従って、転写残り
のトナーを介しての帯電は、絶縁性のトナーを介しての
帯電となり、導電性の部材を像担持体に当接させて帯電
させる方式は原理的に困難であるという問題点を有して
いた。
【0006】本発明は上記問題点に鑑み、感光体ドラム
上に転写残りトナーが残留している状態で感光体に電荷
付与ができるような帯電装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の帯電装置は、電圧を印加した帯電部材を被
帯電体に当接させて被帯電体の表面を帯電する帯電装置
であって、前記帯電部材は、被帯電体の面移動方向に対
して90度未満の角度を有して架張された、被覆に絶縁
性材料を有する導電性の線材よりなり、前記線材は任意
の間隔を有する複数の帯電線を具備させるか、電圧を印
加した帯電部材を被帯電体に当接させて被帯電体の表面
を帯電する帯電装置であって、前記帯電部材は、被帯電
体の面移動方向に対して90度未満の角度を有して架張
された、被覆にトナーに対して離型効果の高い材料から
成る絶縁性材料を有する導電性の線材よりなり、前記線
材は任意の間隔をを有する複数の帯電線を具備させる
か、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させて被
帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、被帯電体の
面移動方向に対して90度未満の角度を有し、被覆に絶
縁性材料を有する導電性の線材を架張し、被帯電体に少
なくとも2回以上接触させるための帯電部材と、前記帯
電部材を被帯電体の面移動方向に対して直角方向に移動
させるための揺動部材とを具備したことを特徴とする構
成を備えたものである。
【0008】
【作用】感光体上にトナーが付着している状態で感光体
を帯電するためには(1)外部よりイオン源を設けて帯
電する(2)トナーを導電荷してトナーを介して帯電す
る(3)トナーを除去して帯電する方法に大別できる。
(1)はオゾンの問題(2)はトナーに限定があるので
(3)を効率よく行う方法があれば最も有効である。感
光体上に残留するトナーを除去するには帯電部材に回収
電界を作用させて行うのも一法である。発明者らは帯電
部材に用いるローラやブラシに帯電用の直流印加の他、
交流を印加して回収と帯電が両立するポイントが存在す
るか否かの検討を行った。結果は、ローラとブラシとも
回収と帯電が行えるポイントが存在するものの回収電界
により帯電部材の周辺にトナー付着が生じ除々に帯電効
率が低下する。発明者らはこの点に鑑みて帯電部材にト
ナーの蓄積が起こらないようある適当な間隔を保った導
電性の帯電線を感光体ドラムの面移動方向に対して90
度未満の角度をもたせて接触させた。感光体ドラム上に
存在するトナーはこの帯電線との接触により位置を変え
られることになる。さらに、元々あったトナー位置をず
らして帯電させることによりトナー電荷と感光体電荷と
の電気的反発が強くなり現像ステーションでの回収が可
能となる。帯電線は感光体ドラムの曲面に対して接線方
向に位置するよう構成することにより、感光体ドラム表
面と徐徐に近づく領域と徐徐に離れる領域を有する。感
光体ドラムへの電荷付与は帯電線に電圧を印加すること
で行うので、前記した近づく、あるいは遠ざかる領域で
放電が生じ電荷移動が起こる。本発明の様に帯電線と感
光体ドラムが少なくとも2回以上接触すると、感光体ド
ラム表面はトナーや紙粉等の影響で生じた凹凸の影響を
避け均一な放電が可能となる。帯電線間はパルス印加を
行うことで効率よく放電させることも可能である。ま
た、帯電線の周囲には絶縁性の材料が施されているの
で、被帯電体である感光体表面との間に有効放電に必要
な抵抗が存在することとなり放電が安定する。これは、
感光体層の欠損等による不用意な火花放電を防ぐ。絶縁
性材料はトナーに対して離型効果の高い材料を用いると
帯電線周囲へのトナーやトナー中に含有する樹脂粉、磁
性粉、シリカや紙粉等の付着を防止できて放電を安定さ
せるのに有効である。あるいは、帯電線を架張している
帯電部材を感光体の面移動方向に対して直角方向に揺動
してもトナーが容易に位置を変えられ現像器への回収効
果が高まる。以上の方法により感光体ドラム上にトナー
が存在しても接触式で感光体ドラムを帯電できることに
なる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例の帯電装置ついて、図
面を参照しながら説明する。
【0010】図1は本実施例における帯電線の断面図で
ある。1は導電性のコアでステンレス、アルミニウム、
コバルト、タングステン等の金属、カーボン、カーボン
ファーバーを分散、あるいは積層構造の合成繊維、金属
は結晶性の高い材料のみだけではなくアモルファス状態
の金属より成る。2は導電性のコア1上に形成された絶
縁性の皮膜層で、ポリアミド、ウレタン、ポリエチレ
ン、シリコーンやフッ素等の樹脂やアルミナ等の材料よ
りなる。絶縁性の皮膜層2は0.1〜10μm位の厚さ
にコートされる。トナーやトナー中の含有物、例えば、
磁性粉、樹脂粉、シリカ等、また、複写用紙中に含まれ
る紙粉等との離型効果を期待する場合はシリコーン樹
脂、フッ素樹脂が有効である。帯電線は上記した多層構
成のものや、金属のコアだけのものでもよい。図2は本
発明の実施例における帯電装置の帯電部材の正面図であ
る。図2において、図2aは正面図、図2bは側面図を
示す。3は導電性支持体、4は帯電子で前記した帯電線
からなり図2aに示すように水平軸に対して角度θを保
っている。θは90度未満が有効で望ましくは60〜8
0度である。帯電子2は図2中に示すように任意な間隔
dを保って配置されている。間隔dは0.2mm〜60mm
が有効で望ましくは1mm〜5mmである。帯電線は1本ま
たは数千本束ねたものでも良い。これらの帯電線単線や
帯電線束は金属、例えば、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛
等の支持体に固定されるか、アクリル等絶縁性の樹脂で
も良い。ブロックに絶縁性の部材を用いた場合は帯電子
4としての帯電線はブロックの端部で電源と接続され
る。導電性支持体3はポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロ
ン、ポリエステル、フェノール樹脂等の絶縁性樹脂中に
酸化亜鉛、酸化スズ、カーボンブラック、カーボンファ
イバー等の導電性フィラーを分散して体積抵抗を106
〜1010Ω・cm位に調節した支持体に固定しても良
い。皮膜層2は、感光体、特に導電性基板上に形成され
た光導電性層と接触する。光導電層は有機物質で形成さ
れることが多く、層厚みは10〜30μm程度のものが
よく使用される。感光層(光導電性層)は使用に際して
表面に若干の凹凸や紙粉等による欠損が生じることがあ
り帯電線が金属単体層より形成された場合は放電が不安
定となる。ここで放電とはコロナ放電を指す。コロナ放
電は金属ハウジングケース内に架張された金属線に高圧
を印加するコロナチャージャーがよく知られている。コ
ロナチャージャーと被帯電体である感光層間は5〜10
mm位の間隙を有しており、この間に約5〜6kvの電
圧を印加する。この時約10〜20μAの電流が流れ、
放電抵抗としては約500〜1000MΩの抵抗が存在
することになる。放電は負コロナ、正コロナの差異によ
って若干放電の形態は異なるが、前記した放電抵抗が存
在によって火花放電を避けコロナ放電は安定するとされ
ている。従って、皮膜層2は導電性コア1と光導電層と
の間にコロナ放電を安定させる放電抵抗を形成させるた
めに設ける。帯電線単体、もしくは帯電線束間隔は3mm
とした。帯電子4は図2bに示すように半円弧状に取
付、被帯電体である感光体ドラムとは図2b中のA領域
で接触する。図2bでは感光体ドラムと2回接触してい
る様子を示している。半円弧状の半径は接触幅に依存す
るが本実施例で用いたのは1〜10mmで望ましくは3〜
5mmであった。接触幅は被帯電体との相対移動速度に
も依存し、本実施例の場合、感光体ドラムを15〜30
mm/sで移動させ帯電させ、0.5〜15mmが有効
で望ましくは3〜5mm位である。
【0011】帯電子4は、抵抗調整された導電性支持体
3を介して電圧が印加されるが、帯電子4は上記導電性
支持体3に対して連続な1本の帯電線で構成するのでは
なく、複数の帯電子4が導電性支持体3に対して独立に
固定されてもよい。独立に接続されていると、像端持体
表面にわずかな接触幅で当接しているので、像担持体表
面に部分的な欠陥が存在しても電流漏洩による印加電圧
の作用が帯電子4全体に及ばず全体的な欠損に至らな
い。
【0012】被覆層2は、トナーやトナー中に含有され
る磁性粉、樹脂粉、シリカ等の付着を防止する目的にも
叶うことができる。トナーは通常数μm〜15μm位で
あるからトナーは帯電線自身によって、感光体ドラム上
の位置を変えられるにすぎないが、これより径の小さい
磁性粉、樹脂粉、シリカ等はすり抜けるか、帯電線に付
着する。従って、被覆層2は前記した微粉末の帯電線へ
の付着を防止する目的には高い離型効果のある被覆層
2、特にシリコーン樹脂、フッ素樹脂が有効である。
【0013】図3は別の実施例の帯電部材の正面図を示
す。5は帯電部材、6は揺動部材、7は揺動戻しバネ、
8は揺動用モーター、9は感光体ドラムである。帯電部
材5は前記した構成をとり感光体ドラム9に当接してい
る。揺動用モーター8の回転軸の先端には帯電部材5を
感光体ドラム9の面移動方向に対して直角方向に移動さ
せるための揺動部材6が装着されている。揺動用モータ
ー8の回転と揺動戻しバネの組み合わせで左右の動きを
得る。揺動の目的は、感光体ドラム9上の帯電部材5に
到来するトナーを効率よく移動させる。また、帯電部材
5の帯電子4へのトナー、トナー中含有物、紙粉等の付
着を防止する。
【0014】図4に前記した帯電部材5を帯電装置に組
み込んだ概略図を示す。図4において、10は露光装
置、11は現像装置、12は転写装置、13は定着装
置、14は複写用紙、15は帯電部材4に印加するため
の電源装置である。
【0015】以上のように構成された帯電装置につい
て、以下図4を用いてその動作を説明する。
【0016】まず感光体ドラム9は帯電部材5によって
帯電される。帯電部材5には電源装置15からパルス電
圧が印加される。具体的には感光体ドラム9が負帯電型
の場合0-Pが−1000V〜−2000Vの矩形波を印
加する。パルス周波数は1〜2000Hzが有効で、特
に、100〜1000Hzが望ましい。印加は負帯電感
光体を用いる限り正極性側に振れないようにする。これ
は、反転現像を行う場合、トナーの極性が負であり、帯
電部材5が静電気的な引き合いによって生じるトナーの
汚染を受けなくするためである。パルス印加の目的は放
電を効率よく持続させるために行う。放電が持続される
ためには放電臨界条件が変化することが必要となる。P
aschen放電では空隙条件が変化するか、印加電圧
等の条件を変える必要がある。本実施例では、印加電圧
の条件を変えること、感光体ドラム9と複数回接触する
ことで放電の高効率化を図った。また、帯電子4の材料
も前記したようにエネルギー損失の少ないアモルファス
材料を用いる。本実施例で用いた電圧波形を図5a、図
5bに示す。印加パルスの電圧最低値Vmin−50V、
電圧最大値Vmaxを−650Vとした。また、パルス周
波数を100Hzとした。このとき感光体ドラム9の表
面電位は約500Vであった。パルス周波数が1000
Hz位の場合は、矩形波とせずSIN波を印加しても良
い。SIN波とした場合、図5bに示すように直流成分
650V、交流成分のP-P値は100V(Vmax−Vmin
の値)位が良好であった。この理由として感光体ドラム
9の表面に残留するトナーが交流電界によって振動され
容易に元々の位置から移動しやすくなるからである。帯
電子4と感光体ドラム9とは接触しているので印加する
交流の振幅は小さくてよい(空隙が大きいと振幅を大き
くすることが必要)。感光体ドラム9の帯電に引き続き
露光装置5で像露光を行い潜像を形成する。潜像形成
後、現像装置11によって顕像化される。現像装置11
は一成分、二成分方式接触、非接触、また、トナーは磁
性、非磁性を問わない。顕像後転写装置12によって画
像信号に併せて給紙された複写用紙14にトナーは転写
される。転写装置11はコロトロン方式、ベルト転写方
式、ローラ転写方式等何れを用いても良い。複写用紙1
4上のトナーは定着装置13によってトナーが固定され
る。一方、感光体ドラム9上には転写装置12で複写用
紙14に転写されずに残留したトナーがある。感光体ド
ラム9が回転を続け帯電部材5に再び到達すると感光体
ドラム9上のトナーは帯電部材5の感光体ドラム9の回
転軸に対して90度未満の角度を持った帯電子4によっ
て元々の位置からずらされ、同時に感光体ドラム9は帯
電される。帯電子4にはトナー電荷と同極性の電荷しか
印加されておらず、また、帯電子2は3mm間隔をもって
いるのでトナーは帯電子に蓄積しない。帯電子4を半円
弧状に形成するのもトナー蓄積を抑制する目的である。
さらに、感光体ドラム9が回転を続けると露光装置5に
よって残留トナー越しに像露光が行われる。残留するト
ナーの密度が低いため露光にはほとんど影響しない。感
光体ドラム9の基材を透明化して感光体ドラム9の基材
側から露光すればトナーによる露光隠ぺいの問題はなく
なる。現像装置11位置では像露光によって形成された
潜像に従って反転現像による顕像化が行われる。通常現
像装置11には感光体ドラム9上の表面電位V0に対し
てV0>Vbなるバイアス電位Vbが印加される。上記
したトナーを移動して帯電した箇所が露光装置5によっ
て露光されたとすると感光体ドラム9の表面電荷が漏洩
して電位VLとなり、Vb>VLであるからトナーが付
着して画像部となる。反対に未露光部であるならばV0
>Vbの関係によりトナー付着は起こらない。さらに、
感光体ドラム9は表面のトナーを移動させて帯電させて
いるのでトナーによる分極を極力抑えられ、同極性によ
る反発から容易に現像装置11に回収される。本実施例
では、非接触現像器を用いた。現像装置11感光体ドラ
ム9表面に最も近接してトナーを供給するスリーブと感
光体ドラム9表面との距離は350μmとした。現像バ
イアスVbを−350Vとし磁性トナーを用いた。この
顕像化の行程以降は上記した転写の行程に移行し、帯
電、露光、現像、転写、クリーニングの行程を経た通常
の電子写真プロセスに劣らない画像が得られる。本実施
例による帯電部材5を用いると非画像部のトナー効率よ
く回収されるので顕像化の行程に引き続く転写行程では
上記した静電式転写方式の他、シリコーン樹脂、オイ
ル、ゴム等を用いた物理吸着方式による転写も用いるこ
とができる。また、感光体ドラム9に直接、定着装置1
3の加熱部を押圧しても良い。
【0017】以上のように、導電性の帯電子を適当な間
隔を開け、像担持体である感光体ドラムの回転軸にたい
して90度未満の角度を有して接触させ、前記帯電子に
トナーの帯電極性と同極性のパルス電圧を印加すること
によって、感光体ドラム上に残留するトナーを移動さ
せ、帯電することにより現像器でのトナー回収が可能に
なった。これにより、オゾン発生の少ない、小型の帯電
装置が実現できる。
【0018】(比較例)図6はクリーナー機構のない帯
電装置の比較例を示す概略図である。図6において、1
6は本実施例の帯電部材5に代わる帯電器である。17
は帯電器16に印加するための電源装置で5〜6kV印
加する。感光体ドラム9、露光装置10、現像装置1
1、転写装置12は図4と同様である。図4の実施例と
同様転写残りのトナーが感光体ドラム表面に残留してい
る場合を説明する。感光体ドラム9が回転を続けて表面
にトナーを付着させた状態で帯電器11を通過すると感
光体ドラム9とトナーは共に帯電されるが、感光体ドラ
ム9とトナーの持つ容量によって分配を受ける。トナー
が残留していない時の感光体ドラム9の表面電位をV、
分配された時の感光体ドラム9の電位をV2とするとト
ナー容量C1、感光体ドラム9容量C2によってV2は
V2=C1・V/(C1+C2)と書ける。この状態で
帯電に引き続き露光を行い、現像装置11によって顕像
化すると、本来回収されるべきトナーが回収されず残っ
てしまう、すなわち、前に露光した画像が現れたり、カ
ブリとになる。これは上記したように本来の感光体ドラ
ム9の表面電位Vに対してV2が低いこと、さらに、感
光体ドラム9表面はトナー電荷によって表面にトナー電
荷と反対極性が誘導されることなどから感光体ドラム9
からのトナー離れが悪く回収能力の低下を招くためであ
ると考えられる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明は、電圧を印加した
帯電部材を被帯電体に当接させて被帯電体の表面を帯電
する帯電装置であって、前記帯電部材は、被帯電体の面
移動方向に対して90度未満の角度を有して架張された
被覆に絶縁性材料を有する導電性の線材よりなり、前記
線材は任意の間隔を有する複数の帯電線を具備させる
か、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接させて被
帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、前記帯電部
材は、被帯電体の面移動方向に対して90度未満の角度
を有して架張された被覆にトナーに対して離型効果の高
い材料から成る絶縁性材料を有する導電性の線材よりな
り、前記線材は任意の間隔をを有する複数の帯電線を具
備させるか、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接
させて被帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、被
帯電体の面移動方向に対して90度未満の角度を有し、
被覆に絶縁性材料を有する導電性の線材を架張し、被帯
電体に少なくとも2回以上接触させるための帯電部材
と、前記帯電部材を被帯電体の面移動方向に対して直角
方向に移動させるための揺動部材とを具備したことを特
徴とする構成を備え、導電性帯電子にトナーの帯電極性
と同極性のパルス電圧を印加することによって、感光体
ドラム上に残留するトナーを移動させ、帯電することに
より現像器でのトナー回収が可能になった。これによ
り、オゾン発生の少ない帯電装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における帯電線の断面図
【図2】本発明の第1の実施例における帯電部材の正面
図及び側面図
【図3】本発明の第2の実施例における帯電部材の正面
【図4】本発明の第1、第2の実施例における動作説明
のたの帯電装置の概略図
【図5】本発明の実施例に対する帯電部材へ印加電圧波
形を示す図
【図6】本発明の実施例に対する比較例動作説明のため
の概略図
【図7】従来の帯電装置の動作説明のための概略図と帯
電部材が像担持体に接触している様子を示す概略図
【図8】従来の帯電部材への印加電圧波形を示す図
【符号の説明】
2 被覆層 4 帯電子 15 電源装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 勝敏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接
    させて被帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、前
    記帯電部材は、被帯電体の面移動方向に対して90度未
    満の角度を有して架張された、被覆に絶縁性材料を有す
    る導電性の線材よりなり、前記線材は任意の間隔を有す
    る複数の帯電線を具備し、被帯電体と少なくとも2回以
    上接触することを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接
    させて被帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、前
    記帯電部材は、被帯電体の面移動方向に対して90度未
    満の角度を有して架張された、被覆にトナーに対して離
    型効果の高い材料から成る絶縁性材料を有する導電性の
    線材よりなり、前記線材は任意の間隔をを有する複数の
    帯電線を具備し、被帯電体と少なくとも2回以上接触す
    ることを特徴とする帯電装置。
  3. 【請求項3】トナー離型効果の高い材料がフッ素樹脂で
    ある請求項2記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】トナー離型効果の高い材料がシリコーン樹
    脂である請求項2記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】電圧を印加した帯電部材を被帯電体に当接
    させて被帯電体の表面を帯電する帯電装置であって、被
    帯電体の面移動方向に対して90度未満の角度を有し、
    被覆に絶縁性材料を有する導電性の線材を架張し、被帯
    電体に少なくとも2回以上接触させるための帯電部材
    と、前記帯電部材を被帯電体の面移動方向に対して直角
    方向に移動させるための揺動部材とを具備したことを特
    徴とする帯電装置。
JP15471092A 1992-06-15 1992-06-15 帯電装置 Pending JPH05346721A (ja)

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