JPH05346141A - アイドル歯車の軸受構造 - Google Patents
アイドル歯車の軸受構造Info
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- JPH05346141A JPH05346141A JP15546192A JP15546192A JPH05346141A JP H05346141 A JPH05346141 A JP H05346141A JP 15546192 A JP15546192 A JP 15546192A JP 15546192 A JP15546192 A JP 15546192A JP H05346141 A JPH05346141 A JP H05346141A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- support shaft
- idle gear
- idle
- supporting shaft
- Prior art date
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- Pending
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/02—Gearboxes; Mounting gearing therein
- F16H57/021—Shaft support structures, e.g. partition walls, bearing eyes, casing walls or covers with bearings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】アイドル歯車の軸受構造に関し、支持軸の偏摩
耗を抑えることを目的とする。 【構成】エンジン本体に対して設けられた支持軸４に対
してはすば歯車となるアイドル歯車１１を回転可能に設
け、この支持軸４とアイドル歯車１１との間に潤滑油を
供給し、前記アイドル歯車１１の両側にはクランクシャ
フト２により回転するはすば歯車となる駆動歯車３と、
負荷を駆動させるはすば歯車となる被駆動歯車１３とを
各軸が同一平面上に存在する状態で噛合させた歯車機構
において、前記支持軸４を楕円形状に形成し、その楕円
の長径を前記同一平面に対し略垂直方向となるように前
記支持軸４をエンジン本体１に対して設けた。
耗を抑えることを目的とする。 【構成】エンジン本体に対して設けられた支持軸４に対
してはすば歯車となるアイドル歯車１１を回転可能に設
け、この支持軸４とアイドル歯車１１との間に潤滑油を
供給し、前記アイドル歯車１１の両側にはクランクシャ
フト２により回転するはすば歯車となる駆動歯車３と、
負荷を駆動させるはすば歯車となる被駆動歯車１３とを
各軸が同一平面上に存在する状態で噛合させた歯車機構
において、前記支持軸４を楕円形状に形成し、その楕円
の長径を前記同一平面に対し略垂直方向となるように前
記支持軸４をエンジン本体１に対して設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はアイドル歯車の軸受構造
に係り、詳しくは支持軸に対し回転可能に設けられたア
イドル歯車の軸受構造に関するものである。
に係り、詳しくは支持軸に対し回転可能に設けられたア
イドル歯車の軸受構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、エンジンのクランクシャフトの回
転を利用して例えばオイルポンプ等の装置を駆動させた
い場合がある。この場合、エンジン本体の構成上クラン
クシャフトとオイルポンプの回転軸との間にはどうして
も間隔が形成されてしまう。
転を利用して例えばオイルポンプ等の装置を駆動させた
い場合がある。この場合、エンジン本体の構成上クラン
クシャフトとオイルポンプの回転軸との間にはどうして
も間隔が形成されてしまう。
【０００３】そのため、図８に示すように、クランクシ
ャフト５１と図示しないオイルポンプに接続される回転
軸５２との間にアイドル歯車５３を介在させてこの距離
を吸収している。つまり、エンジン本体５４に対して断
面円形状となる支持軸５５を支持固定し、この支持軸５
５に対して該支持軸５５の直径より内径が大きくなるア
イドル歯車５３を挿通支持する。そして、前記アイドル
歯車５３の右側には前記クランクシャフト５１に固定さ
れた駆動歯車５６を噛合するとともに、左側には図示し
ないオイルポンプに接続された回転軸５２に固定される
被駆動歯車５７を噛合する。
ャフト５１と図示しないオイルポンプに接続される回転
軸５２との間にアイドル歯車５３を介在させてこの距離
を吸収している。つまり、エンジン本体５４に対して断
面円形状となる支持軸５５を支持固定し、この支持軸５
５に対して該支持軸５５の直径より内径が大きくなるア
イドル歯車５３を挿通支持する。そして、前記アイドル
歯車５３の右側には前記クランクシャフト５１に固定さ
れた駆動歯車５６を噛合するとともに、左側には図示し
ないオイルポンプに接続された回転軸５２に固定される
被駆動歯車５７を噛合する。
【０００４】尚、前記各歯車５３，５６，５７は力の伝
達が良く、騒音や振動が少ないことからはすば歯車を採
用している。又、アイドル歯車５３が支持軸５５に対し
て円滑に回転するため、エンジン本体５４の内部から支
持軸５５の内部を介して該支持軸５５とアイドル歯車５
３との隙間に潤滑油を供給するようになっている。
達が良く、騒音や振動が少ないことからはすば歯車を採
用している。又、アイドル歯車５３が支持軸５５に対し
て円滑に回転するため、エンジン本体５４の内部から支
持軸５５の内部を介して該支持軸５５とアイドル歯車５
３との隙間に潤滑油を供給するようになっている。
【０００５】従って、クランクシャフト５１の回転によ
り駆動歯車５６が時計方向に回転すると、アイドル歯車
５３が反時計方向に回転し、このアイドル歯車５３の回
転によって被駆動歯車５７が時計方向に回転して図示し
ないオイルポンプが駆動する。
り駆動歯車５６が時計方向に回転すると、アイドル歯車
５３が反時計方向に回転し、このアイドル歯車５３の回
転によって被駆動歯車５７が時計方向に回転して図示し
ないオイルポンプが駆動する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ここで、駆動歯車５６
の回転により各歯車５３，５７が回転すると、図７〜図
１１に示すようにアイドル歯車５３に荷重Ｐ20〜Ｐ34が
作用する。そして、図１０に示すように、アイドル歯車
５３は荷重Ｐ23，Ｐ24によって傾いた状態となる。
の回転により各歯車５３，５７が回転すると、図７〜図
１１に示すようにアイドル歯車５３に荷重Ｐ20〜Ｐ34が
作用する。そして、図１０に示すように、アイドル歯車
５３は荷重Ｐ23，Ｐ24によって傾いた状態となる。
【０００７】ここで、軸方向に対し平行な平面上でアイ
ドル歯車５３に作用する荷重の釣り合いはＰ23＝Ｐ24、
Ｐ25＝Ｐ26、Ｐ27＝Ｐ28となる。このとき、アイドル歯
車５３の接点Ｘ11まわりのモーメントの釣り合いは、
ドル歯車５３に作用する荷重の釣り合いはＰ23＝Ｐ24、
Ｐ25＝Ｐ26、Ｐ27＝Ｐ28となる。このとき、アイドル歯
車５３の接点Ｘ11まわりのモーメントの釣り合いは、
【０００８】
【数１】
【０００９】又、軸方向に対し垂直な平面上でアイドル
歯車５３に作用する荷重の釣り合いはＰ20＝Ｐ21、Ｐ29
＝Ｐ30、Ｐ31＝Ｐ32、Ｐ33＝Ｐ34となり、
歯車５３に作用する荷重の釣り合いはＰ20＝Ｐ21、Ｐ29
＝Ｐ30、Ｐ31＝Ｐ32、Ｐ33＝Ｐ34となり、
【００１０】
【数２】
【００１１】このとき、接点Ｙ11まわりのモーメントの
釣り合いは、
釣り合いは、
【００１２】
【数３】
【００１３】同様に、接点Ｙ12まわりのモーメントの釣
り合いは、
り合いは、
【００１４】
【数４】
【００１５】又、傾いたアイドル歯車５３は図９のＳ矢
印部分の支持軸５５と部分的に摺接する。このＳ矢印部
分には先程求めた接点Ｙ11，Ｙ12に対する荷重Ｐ33，Ｐ
34の反力が作用し、支持軸５５が部分的に摩耗してしま
うという問題がある。
印部分の支持軸５５と部分的に摺接する。このＳ矢印部
分には先程求めた接点Ｙ11，Ｙ12に対する荷重Ｐ33，Ｐ
34の反力が作用し、支持軸５５が部分的に摩耗してしま
うという問題がある。
【００１６】更に、図１２に示すように、アイドル歯車
５３が反時計方向に回転したとき、支持軸５５とアイド
ル歯車５３との間の隙間に供給されている潤滑油のくさ
び効果によりＫ矢印に示す部分の潤滑油の圧力が最も高
くなる。つまり、Ｙ11点付近の潤滑油の圧力が最も高く
なる。従って、Ｙ11点付近の潤滑油の圧力に比べＹ12点
付近の潤滑油の圧力が低くなる。この結果、Ｙ12点付近
の支持軸５５の方がＹ11点付近の支持軸５５の方に比べ
て早く摩耗してしまい、支持軸５５に偏摩耗が発生する
という問題がある。
５３が反時計方向に回転したとき、支持軸５５とアイド
ル歯車５３との間の隙間に供給されている潤滑油のくさ
び効果によりＫ矢印に示す部分の潤滑油の圧力が最も高
くなる。つまり、Ｙ11点付近の潤滑油の圧力が最も高く
なる。従って、Ｙ11点付近の潤滑油の圧力に比べＹ12点
付近の潤滑油の圧力が低くなる。この結果、Ｙ12点付近
の支持軸５５の方がＹ11点付近の支持軸５５の方に比べ
て早く摩耗してしまい、支持軸５５に偏摩耗が発生する
という問題がある。
【００１７】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は支持軸の偏摩耗を抑える
ことができる軸受構造を提供することにある。
れたものであって、その目的は支持軸の偏摩耗を抑える
ことができる軸受構造を提供することにある。
【００１８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、本体に対して設けられた支持軸に対しては
すば歯車となるアイドル歯車を回転可能に設け、この支
持軸とアイドル歯車との間に潤滑油を供給し、前記アイ
ドル歯車の両側には駆動源により回転するはすば歯車と
なる駆動歯車と、負荷を駆動させるはすば歯車となる被
駆動歯車とを各軸が同一平面上に存在する状態で噛合さ
せた歯車機構において、前記支持軸を楕円形状に形成
し、その楕円の長径を前記同一平面に対し略垂直方向と
なるように前記支持軸を本体に対して設けたことをその
要旨とする。
決するため、本体に対して設けられた支持軸に対しては
すば歯車となるアイドル歯車を回転可能に設け、この支
持軸とアイドル歯車との間に潤滑油を供給し、前記アイ
ドル歯車の両側には駆動源により回転するはすば歯車と
なる駆動歯車と、負荷を駆動させるはすば歯車となる被
駆動歯車とを各軸が同一平面上に存在する状態で噛合さ
せた歯車機構において、前記支持軸を楕円形状に形成
し、その楕円の長径を前記同一平面に対し略垂直方向と
なるように前記支持軸を本体に対して設けたことをその
要旨とする。
【００１９】
【作用】駆動歯車が回転すると支持軸に支持されている
アイドル歯車を介して被駆動歯車が回転する。このと
き、アイドル歯車は駆動歯車と被駆動歯車との噛合によ
るモーメント荷重により傾いた状態で回転する。
アイドル歯車を介して被駆動歯車が回転する。このと
き、アイドル歯車は駆動歯車と被駆動歯車との噛合によ
るモーメント荷重により傾いた状態で回転する。
【００２０】前記支持軸は楕円形状に形成され、その楕
円の長径を同一平面に対し略垂直方向にしているため、
アイドル歯車と支持軸とが摺接する接点が支持軸の上部
側に移動することになる。そのため、接点から支持軸の
中心点に向かって該支持軸に作用する荷重が減少する。
円の長径を同一平面に対し略垂直方向にしているため、
アイドル歯車と支持軸とが摺接する接点が支持軸の上部
側に移動することになる。そのため、接点から支持軸の
中心点に向かって該支持軸に作用する荷重が減少する。
【００２１】又、アイドル歯車と支持軸との隙間を支持
軸の上部側にまで延ばすことができるため、くさび効果
による潤滑油の圧力は支持軸の上部側が最も高くなる。
従って、アイドル歯車と支持軸との接点における摩耗が
生じにくくなる。
軸の上部側にまで延ばすことができるため、くさび効果
による潤滑油の圧力は支持軸の上部側が最も高くなる。
従って、アイドル歯車と支持軸との接点における摩耗が
生じにくくなる。
【００２２】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図１〜
図６に基づいて説明する。図１〜３に示すように、本体
としてのエンジン本体１にはクランクシャフト２が外部
に突出するように設けられ、その先端には駆動歯車３が
固定されている。前記クランクシャフト２の右側におけ
るエンジン本体１には支持軸４が取付固定されている。
この支持軸４の基端面には位置決め突部５が一体形成さ
れ、エンジン本体１の位置決め凹部１ａに対して嵌入さ
れている。
図６に基づいて説明する。図１〜３に示すように、本体
としてのエンジン本体１にはクランクシャフト２が外部
に突出するように設けられ、その先端には駆動歯車３が
固定されている。前記クランクシャフト２の右側におけ
るエンジン本体１には支持軸４が取付固定されている。
この支持軸４の基端面には位置決め突部５が一体形成さ
れ、エンジン本体１の位置決め凹部１ａに対して嵌入さ
れている。
【００２３】前記支持軸４には一対の挿通孔６が透設さ
れるとともに、該支持軸４の基端側にはフランジ４ａが
張り出し形成されている。そして、規制板７の挿通孔８
に挿通された一対のボルト９が前記挿通孔６を通過し、
このボルト９がエンジン本体１に螺入されている。従っ
て、前記規制板７及び支持軸４は一対のボルト９により
エンジン本体１に対して締付固定されている。又、支持
軸４のフランジ４ａより先端側の支持軸部１０は断面楕
円形状に形成され、その楕円の長径が後述する駆動歯車
３、被駆動歯車１３の各軸を含む同一平面に対し略鉛直
方向となるように前記エンジン本体１に対して締付固定
されている。
れるとともに、該支持軸４の基端側にはフランジ４ａが
張り出し形成されている。そして、規制板７の挿通孔８
に挿通された一対のボルト９が前記挿通孔６を通過し、
このボルト９がエンジン本体１に螺入されている。従っ
て、前記規制板７及び支持軸４は一対のボルト９により
エンジン本体１に対して締付固定されている。又、支持
軸４のフランジ４ａより先端側の支持軸部１０は断面楕
円形状に形成され、その楕円の長径が後述する駆動歯車
３、被駆動歯車１３の各軸を含む同一平面に対し略鉛直
方向となるように前記エンジン本体１に対して締付固定
されている。
【００２４】前記支持軸４の支持軸部１０には、楕円形
状となる支持軸部１０の長径より内径が大きいアイドル
歯車１１が回転可能に挿通支持されている。このアイド
ル歯車１１と前記クランクシャフト２に固定された駆動
歯車３とが噛合されている。
状となる支持軸部１０の長径より内径が大きいアイドル
歯車１１が回転可能に挿通支持されている。このアイド
ル歯車１１と前記クランクシャフト２に固定された駆動
歯車３とが噛合されている。
【００２５】又、前記エンジン本体１の右側には前記駆
動歯車３及びアイドル歯車１１の軸心と同一平面上に存
在するように回転軸１２が配設されている。この回転軸
１２は図示しない例えばオイルポンプに接続されてい
る。そして、前記回転軸１２には被駆動歯車１３が固定
され、この被駆動歯車１３は前記アイドル歯車１１と噛
合されている。前記各歯車３，１１，１３ははすば歯車
で構成されている。
動歯車３及びアイドル歯車１１の軸心と同一平面上に存
在するように回転軸１２が配設されている。この回転軸
１２は図示しない例えばオイルポンプに接続されてい
る。そして、前記回転軸１２には被駆動歯車１３が固定
され、この被駆動歯車１３は前記アイドル歯車１１と噛
合されている。前記各歯車３，１１，１３ははすば歯車
で構成されている。
【００２６】尚、前記エンジン本体１から支持軸４の内
部を介して前記アイドル歯車１１と支持軸部１０との間
の隙間には潤滑油が供給され、アイドル歯車１１を円滑
に回転させることができるようになっている。
部を介して前記アイドル歯車１１と支持軸部１０との間
の隙間には潤滑油が供給され、アイドル歯車１１を円滑
に回転させることができるようになっている。
【００２７】さて、エンジンの駆動によりクランクシャ
フト２及び駆動歯車３が時計方向に回転すると、アイド
ル歯車１１は反時計方向に回転する。前記アイドル歯車
１１の反時計方向の回転により被駆動歯車１３および回
転軸１２は時計方向に回転する。そのため、回転軸１２
に接続された図示しない油圧ポンプ等を駆動させること
ができる。
フト２及び駆動歯車３が時計方向に回転すると、アイド
ル歯車１１は反時計方向に回転する。前記アイドル歯車
１１の反時計方向の回転により被駆動歯車１３および回
転軸１２は時計方向に回転する。そのため、回転軸１２
に接続された図示しない油圧ポンプ等を駆動させること
ができる。
【００２８】ここで、駆動歯車３、アイドル歯車１１及
び被駆動歯車１３の回転によりアイドル歯車１３に荷重
Ｐ1 〜Ｐ14が作用する。又、アイドル歯車１１はモーメ
ント荷重Ｐ3 ，Ｐ4 によって図４に示すように傾いた状
態となる。この状態で、アイドル歯車１１は支持軸部１
０とその接点Ｙ１，Ｙ２で局部的に接触することにな
る。
び被駆動歯車１３の回転によりアイドル歯車１３に荷重
Ｐ1 〜Ｐ14が作用する。又、アイドル歯車１１はモーメ
ント荷重Ｐ3 ，Ｐ4 によって図４に示すように傾いた状
態となる。この状態で、アイドル歯車１１は支持軸部１
０とその接点Ｙ１，Ｙ２で局部的に接触することにな
る。
【００２９】又、平行な平面上でアイドル歯車１１に作
用する荷重の釣り合いは、Ｐ3 ＝Ｐ4 、Ｐ5 ＝Ｐ6 、Ｐ
7 ＝Ｐ8 となる。従って、アイドル歯車１１の支持部と
規制板７との接点Ｘ１まわりのモーメントの釣り合い
は、アイドル歯車１１の直径をＤ１、軸支部外径をＤ
２、軸支部厚さをＢ１とすると、
用する荷重の釣り合いは、Ｐ3 ＝Ｐ4 、Ｐ5 ＝Ｐ6 、Ｐ
7 ＝Ｐ8 となる。従って、アイドル歯車１１の支持部と
規制板７との接点Ｘ１まわりのモーメントの釣り合い
は、アイドル歯車１１の直径をＤ１、軸支部外径をＤ
２、軸支部厚さをＢ１とすると、
【００３０】
【数５】
【００３１】又、軸方向に対し垂直な平面上でアイドル
歯車１１に作用する荷重の釣り合いはＰ1 ＝Ｐ2 、Ｐ9
＝Ｐ10、Ｐ11＝Ｐ12、Ｐ13＝Ｐ14となり、
歯車１１に作用する荷重の釣り合いはＰ1 ＝Ｐ2 、Ｐ9
＝Ｐ10、Ｐ11＝Ｐ12、Ｐ13＝Ｐ14となり、
【００３２】
【数６】
【００３３】このとき、接点Ｙ１まわりのモーメントの
釣り合いは、
釣り合いは、
【００３４】
【数７】
【００３５】又、荷重Ｐ13，Ｐ14は支持軸部１０の接点
Ｙ１，Ｙ２に作用する荷重の反力であり、この荷重Ｐ1
3，Ｐ14を求めることにより接点Ｙ１，Ｙ２に作用する
荷重を求めることができる。
Ｙ１，Ｙ２に作用する荷重の反力であり、この荷重Ｐ1
3，Ｐ14を求めることにより接点Ｙ１，Ｙ２に作用する
荷重を求めることができる。
【００３６】ここで、従来の荷重Ｐ20，Ｐ21が本実施例
の荷重Ｐ1 ，Ｐ2 と等しい場合、Ｐ20＝Ｐ21＝Ｐ1 ＝Ｐ
2 となり、Ｐ29＝Ｐ30＝Ｐ9 ＝Ｐ10が成立する。つま
り、接点Ｙ１，Ｙ２における鉛直成分となる荷重Ｐ9 ，
Ｐ10は同じになる。そして、Ｐ9 ＝Ｐ13ＣＯＳθ１、Ｐ
29＝Ｐ33ＣＯＳθ２となる。
の荷重Ｐ1 ，Ｐ2 と等しい場合、Ｐ20＝Ｐ21＝Ｐ1 ＝Ｐ
2 となり、Ｐ29＝Ｐ30＝Ｐ9 ＝Ｐ10が成立する。つま
り、接点Ｙ１，Ｙ２における鉛直成分となる荷重Ｐ9 ，
Ｐ10は同じになる。そして、Ｐ9 ＝Ｐ13ＣＯＳθ１、Ｐ
29＝Ｐ33ＣＯＳθ２となる。
【００３７】一方、図５に示すように、支持軸４の支持
軸部１０を楕円形状にしたことから、従来に比べアイド
ル歯車１１と支持軸部１０とが局部的に摺接する接点Ｙ
１，Ｙ２が支持軸部１０の上部側に移動している。従っ
て、θ１＜θ２となる。この結果、ＣＯＳθ１＞ＣＯＳ
θ２となり、荷重Ｐ13は荷重Ｐ33より小さくなる。
軸部１０を楕円形状にしたことから、従来に比べアイド
ル歯車１１と支持軸部１０とが局部的に摺接する接点Ｙ
１，Ｙ２が支持軸部１０の上部側に移動している。従っ
て、θ１＜θ２となる。この結果、ＣＯＳθ１＞ＣＯＳ
θ２となり、荷重Ｐ13は荷重Ｐ33より小さくなる。
【００３８】従って、支持軸４の支持軸部１０を楕円形
状にしたことにより、従来の荷重Ｐ33，Ｐ34より荷重Ｐ
13，Ｐ14を小さくすることができる。この結果、支持軸
部１０の摩耗を抑えることができる。
状にしたことにより、従来の荷重Ｐ33，Ｐ34より荷重Ｐ
13，Ｐ14を小さくすることができる。この結果、支持軸
部１０の摩耗を抑えることができる。
【００３９】又、支持軸４の支持軸部１０を楕円形状に
したことにより、支持軸部１０とアイドル歯車との隙間
が支持軸部１０の上部側にまで延ばすことができる。こ
の状態で、アイドル歯車１１が反時計方向に回転する
と、支持軸部１０とアイドル歯車１１との隙間に供給さ
れている潤滑油のくさび効果により支持軸部１０の上部
側の潤滑油の圧力が最も高くなる。
したことにより、支持軸部１０とアイドル歯車との隙間
が支持軸部１０の上部側にまで延ばすことができる。こ
の状態で、アイドル歯車１１が反時計方向に回転する
と、支持軸部１０とアイドル歯車１１との隙間に供給さ
れている潤滑油のくさび効果により支持軸部１０の上部
側の潤滑油の圧力が最も高くなる。
【００４０】従って、大きな荷重が作用する部分の油圧
が高くなり、潤滑が改善され、支持軸４における支持軸
部１０の局部的な偏摩耗を防止することができる。又、
支持軸部１０の断面積を従来の支持軸５５の断面積と同
じにすることにより、支持軸部１０に加わる平均油圧は
同じにとなる。
が高くなり、潤滑が改善され、支持軸４における支持軸
部１０の局部的な偏摩耗を防止することができる。又、
支持軸部１０の断面積を従来の支持軸５５の断面積と同
じにすることにより、支持軸部１０に加わる平均油圧は
同じにとなる。
【００４１】尚、支持軸４における支持軸部１０を楕円
形状にしたことにより、接点Ｘ１，Ｘ２に作用する荷重
Ｐ5 ，Ｐ6 の反力が大きくなるが、アイドル歯車１１の
端面径Ｄ２を大きくすればモーメントにおける長さが大
きくなるため、その分荷重Ｐ5 ，Ｐ6 を小さくすること
ができる。
形状にしたことにより、接点Ｘ１，Ｘ２に作用する荷重
Ｐ5 ，Ｐ6 の反力が大きくなるが、アイドル歯車１１の
端面径Ｄ２を大きくすればモーメントにおける長さが大
きくなるため、その分荷重Ｐ5 ，Ｐ6 を小さくすること
ができる。
【００４２】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、支
持軸の局部的な摩耗の進行及び偏摩耗を抑えることがで
きる優れた効果がある。
持軸の局部的な摩耗の進行及び偏摩耗を抑えることがで
きる優れた効果がある。
【図１】エンジン本体に対して固定された支持軸にアイ
ドル歯車が支持されている状態を示す部分断面図であ
る。
ドル歯車が支持されている状態を示す部分断面図であ
る。
【図２】アイドル歯車に対して駆動歯車及び被駆動歯車
が噛合されていることを示す平面図である。
が噛合されていることを示す平面図である。
【図３】エンジン本体に対して固定されている支持軸の
形状を示す部分断面図である。
形状を示す部分断面図である。
【図４】モーメントによりアイドル歯車が傾いた状態を
示す部分断面図である。
示す部分断面図である。
【図５】支持軸部の接点Ｙ１，Ｙ２に対して荷重が作用
することを説明する説明図である。
することを説明する説明図である。
【図６】潤滑油のくさび効果により支持軸部に対してア
イドル歯車が浮き上がった状態を示す説明図である。
イドル歯車が浮き上がった状態を示す説明図である。
【図７】アイドル歯車に対して駆動歯車及び被駆動歯車
を噛合した状態を示す平面図である。
を噛合した状態を示す平面図である。
【図８】エンジン本体に対して固定された支持軸にアイ
ドル歯車が支持された従来例を示す部分断面図である。
ドル歯車が支持された従来例を示す部分断面図である。
【図９】支持軸の平面図である。
【図１０】アイドル歯車がモーメントによって傾いた従
来例を示す部分断面図である。
来例を示す部分断面図である。
【図１１】従来の支持軸の接点Ｙ11，Ｙ12に対して荷重
が作用することを説明する説明図である。
が作用することを説明する説明図である。
【図１２】潤滑油のくさび効果により従来の支持軸に対
してアイドル歯車が浮き上がった状態を示す説明図であ
る。
してアイドル歯車が浮き上がった状態を示す説明図であ
る。
１…本体としてのエンジン本体、２…駆動源としてのク
ランクシャフト、３…駆動歯車、４…支持軸、１１…ア
イドル歯車、１３…被駆動歯車
ランクシャフト、３…駆動歯車、４…支持軸、１１…ア
イドル歯車、１３…被駆動歯車
Claims (1)
- 【請求項１】 本体に対して設けられた支持軸に対して
はすば歯車となるアイドル歯車を回転可能に設け、この
支持軸とアイドル歯車との間に潤滑油を供給し、前記ア
イドル歯車の両側には駆動源により回転するはすば歯車
となる駆動歯車と、負荷を駆動させるはすば歯車となる
被駆動歯車とを各軸が同一平面上に存在する状態で噛合
させた歯車機構において、 前記支持軸を楕円形状に形成し、その楕円の長径を前記
同一平面に対し略垂直方向となるように前記支持軸を本
体に対して設けたアイドル歯車の軸受構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15546192A JPH05346141A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | アイドル歯車の軸受構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15546192A JPH05346141A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | アイドル歯車の軸受構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05346141A true JPH05346141A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=15606562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15546192A Pending JPH05346141A (ja) | 1992-06-15 | 1992-06-15 | アイドル歯車の軸受構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05346141A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009108976A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Canon Inc | 駆動伝達機構及びそれを備える画像形成装置 |
| EP2159454A1 (en) * | 2008-08-26 | 2010-03-03 | Perkins Engines Company Limited | Idler gear and hub with coating |
| US20190128378A1 (en) * | 2016-10-31 | 2019-05-02 | Century Drive Systems | Gear drive for air driven vehicles |
-
1992
- 1992-06-15 JP JP15546192A patent/JPH05346141A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009108976A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Canon Inc | 駆動伝達機構及びそれを備える画像形成装置 |
| EP2159454A1 (en) * | 2008-08-26 | 2010-03-03 | Perkins Engines Company Limited | Idler gear and hub with coating |
| US20190128378A1 (en) * | 2016-10-31 | 2019-05-02 | Century Drive Systems | Gear drive for air driven vehicles |
| US10677319B2 (en) * | 2016-10-31 | 2020-06-09 | Century Drive Systems | Gear drive for air driven vehicles |
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