JPH05346139A - 動力伝達ベルト - Google Patents

動力伝達ベルト

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Publication number
JPH05346139A
JPH05346139A JP15187392A JP15187392A JPH05346139A JP H05346139 A JPH05346139 A JP H05346139A JP 15187392 A JP15187392 A JP 15187392A JP 15187392 A JP15187392 A JP 15187392A JP H05346139 A JPH05346139 A JP H05346139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
cord
core
core cord
adhesive rubber
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15187392A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiko Noguchi
忠彦 野口
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コード接着力を低下させることなく、伝動能
力性能、耐セパレーション性能を向上させる。 【構成】 心体コード4が、圧縮ゴム層6の上側平坦面
6aに略当接している。同一構成材料で考えた場合、心
体コード4が圧縮ゴム層6の上側平坦面6aに略当接し
接着ゴム3の下面と略面一となることから、ベルト1が
剪断力を受けた場合に、心体コード4の有する動力伝達
性を接着ゴム3によるロスを受けずに発揮可能となり、
心体コード4の下側に接着ゴム3が存在するベルト1に
比べ伝動能力が向上する。また、接着ゴム3により心体
コード4の接着は従来のものと同様に満足できるため、
耐セパレーション性についても従来のものと変わらな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Vリブドベルト、平ベ
ルト、歯付ベルト、ローエッジVベルト、ラップドVベ
ルト等の動力伝達ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、Vリブドベルト、平ベルト、歯
付ベルト、ローエッジVベルト、ラップドVベルト等の
動力伝達ベルトは、圧縮ゴム層の上側に心体層が配置さ
れ、該心体層は、接着ゴム中に心体コードがスパイラル
状に埋設されてなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのような
動力伝達ベルトでは、接着ゴムと心体コードとの弾性率
が大きく異なることから、剪断力が加わった場合、接着
ゴム層からセパレーション現象が発生しやすかった。ま
た、接着ゴムと心体コードとの弾性率差により伝動ロス
が発生するという問題があった。
【0004】そこで、例えば特開昭57−204351
号公報に記載されるように、接着ゴム層が心体コードの
周上部を心体コード断面の50〜90%被覆し、かつ圧
縮ゴム層が心体コードの周下部を心体コード断面の10
〜50%被覆してなるものが提案されているが、接着ゴ
ム層でもって心体コードの周上部を心体コード断面の5
0〜90%被覆しているので、心体コードは接着ゴム層
によって接着されていない部分もあり、接着ゴム層によ
って接着されている部分と接着ゴム層によって接着され
ていない部分とではコード接着力が異なるため、心体コ
ード全周についての接着力を考えると、十分とはいえな
かった。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、コード接着力を低下させることなく、動力伝達能力
性能、耐セパレーション性能の向上した動力伝達ベルト
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮ゴム層の
上側に接着ゴム層が配置され、該接着ゴム層に心体コー
ドがスパイラル状に埋設されてなる動力伝達ベルトを前
提とし、上記心体コードの下部が、圧縮ゴム層の上側端
面に当接している構成とする。
【0007】
【作用】心体コードの下部が圧縮ゴム層の上側端面に当
接しており、心体層(接着ゴム)下面と略面一となるこ
とから、ベルトが剪断力を受けた場合に、心体コードの
有する動力伝達性を接着ゴムによるロスをほとんど受け
ずに発揮可能となり、心体コードの下側に接着ゴムが存
在するベルトに比べ伝動能力が向上する。
【0008】また、接着ゴムは心体コードの全周に位置
しているので、コード接着力は従来のものと同様に満足
できるため、耐セパレーション性についても従来のもの
と変わらない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に
説明する。
【0010】動力伝達ベルトの全体構成を示す図1にお
いて、1はVリブドベルトで、上側から順に帆布層2、
接着ゴム3中に心体コード4がスパイラル状に埋設され
た心体層5及び、リブを形成する圧縮ゴム層6が積層さ
れてなる。そして、心体コード4の下部が、圧縮ゴム層
6の上側端面6aに当接している。即ち、接着ゴム3が
心体コード4の下部より下方にはみ出して位置しないよ
うになっている。尚、ベルトに用いるゴム種としては、
CRのほか、NBR、NR等を用いることができ、その
種類を問わない。
【0011】上記のように構成すれば、同一のベルト構
成材料で考えた場合、心体コード4が圧縮ゴム層6の上
側端面6aに当接し、心体層5(接着ゴム3)の下面と
略面一となることから、Vリブドベルト1が剪断力を受
けた場合に、圧縮ゴム層6よりの荷重が、心体層5の接
着ゴム3を経ることなく、心体コード4に直ちに伝達さ
れる。これによって、心体コード4の有する動力伝達性
が、接着ゴム3による伝達ロスをほとんど受けることな
く、発揮されることとなり、心体コード4の下側に接着
ゴムが存在する従来のベルトに比べ伝達能力が大幅に向
上する。
【0012】また、心体コード4の全周は接着ゴム3に
より被覆されているので、ベルト1に対する心体コード
4の接着性能は従来のものとほとんど変わらないため、
耐セパレーション性についても従来のものと変わらな
い。
【0013】続いて、上記Vリブドベルトの性能を評価
した試験について説明する。
【0014】ー試験ベルトー 本発明例は図1に示す構造で、従来例は図7に示す構造
である。即ち、従来例のVリブドベルト11は、本発明
例と同様に、帆布層12、心体層15及び圧縮ゴム層1
6が積層されてなるが、心体層15の接着ゴム13中に
心体コード14が埋設されており、心体コード14の下
側に接着ゴム13が位置し、心体コード14が接着ゴム
13の上下方向の略中間に位置している。
【0015】尚、試験ベルトとして用いたVリブドベル
トはリブ山が3つで、ベルト長さ975mm、ベルト高さ
4.8mmである。
【0016】ー試験方法ー (1) 伝動能力評価 図2に示すように、駆動プーリ21(直径100mm、3
500rpm )と従動プーリ22(直径100mm)とに対
して試験ベルト23を巻回し、従動プーリ22に一定荷
重Fを作用させて走行させ、その走行の際におけるスリ
ップ率を測定した。
【0017】(2) 耐セパレーション性評価 図3に示すように、駆動プーリ31(直径120mm、1
2PS)と、従動プーリ32(直径120mm、4900
rpm )との間に試験ベルト33を巻回し、アイドルプー
リ34(直径85mm)を角度θ=120°でもってベル
ト外側から適用すると共に、別のアイドルプーリ35
(直径45mm)を、W=57kgf の荷重を作用させて、
ベルト内側から適用し、常温下で走行させた。尚、4時
間毎にW=57kgf となるように試験ベルト33を張り
直した。
【0018】(3) コード接着力 ベルトから長さ150mmの試料を1個取り、図4に示す
ように、上側帆布層を取り除いて試験ベルト片41と
し、該試験ベルト片41より幅方向中央付近の心体コー
ド42,42を1ピッチ間隔を開けて2本、約90cm程
度の長さだけ試験ベルト片41より剥離させる。試験ベ
ルト片41を固定側で、心体コード42,42を移動側
でそれぞれつかみ、引張送り速度50m/min で引張り試
験を行う。測定は、心体コード1本づつについて行い、
その場合、5つのピーク値P1 〜P5 (図5参照)を採
用し、それらの平均値即ち(P1 +P2 +P3 +P4 +
P5)/5をコード接着力とした。
【0019】ー試験結果ー (1) 伝動能力 図6に示す通りである。尚、図6において、従動プーリ
22に作用させる一定荷重Fを、本発明例1〜3ではF
=30,45,60kgf とし、従来例1〜3ではF=3
0,45,60kgf とした。
【0020】上記結果より、本発明例1〜3は、従来例
1〜3に比べて伝動能力が20%程度向上していること
がわかる。
【0021】(2) 耐セパレ−ション性 本発明例も従来例も、いずれもセパレーションにより寿
命となったが、従来例のセパレーションに要した時間を
100とすると、本発明例では140となり、40%程
度寿命が延びている。
【0022】(3) コード接着力 従来例のコード接着力を100とすると、本発明例では
95〜107程度となり、従来例と略同様のコード接着
力が確保される。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したから、従
来のものと同程度のコード接着力を維持して、伝動能力
性能、耐セパレーション性能の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】Vリブドベルトの縱断面図である。
【図2】伝動能力評価試験方法の説明図である。
【図3】耐セパレーション性の評価方法の説明図であ
る。
【図4】コード接着力の評価方法の説明図である。
【図5】コード接着力の評価のためのピーク値の選択の
説明図である。
【図6】負荷とスリップ率との関係を示す図である。
【図7】従来のVリブドベルトの縱断面図である。
【符号の説明】
1 Vリブドベルト 3 接着ゴム 4 心体コード 5 心体層 6 圧縮ゴム層 6a 上側端面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮ゴム層の上側に心体層が配置され、
    該心体層は接着ゴムに心体コードがスパイラル状に埋設
    されてなる動力伝達ベルトにおいて、 上記心体コードの下部が圧縮ゴム層の上側端面に当接し
    ていることを特徴とする動力伝達ベルト。
JP15187392A 1992-06-11 1992-06-11 動力伝達ベルト Withdrawn JPH05346139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15187392A JPH05346139A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 動力伝達ベルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15187392A JPH05346139A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 動力伝達ベルト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05346139A true JPH05346139A (ja) 1993-12-27

Family

ID=15528081

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15187392A Withdrawn JPH05346139A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 動力伝達ベルト

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Legal Events

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