JPH05345785A - トリアゾロオキサゼピン化合物 - Google Patents

トリアゾロオキサゼピン化合物

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JPH05345785A
JPH05345785A JP5021770A JP2177093A JPH05345785A JP H05345785 A JPH05345785 A JP H05345785A JP 5021770 A JP5021770 A JP 5021770A JP 2177093 A JP2177093 A JP 2177093A JP H05345785 A JPH05345785 A JP H05345785A
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JP
Japan
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alkyl
carbons
substituted
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aralkyl
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Pending
Application number
JP5021770A
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English (en)
Inventor
Minoru Moriwaki
稔 森脇
Yukio Kawakami
幸夫 川上
Yoshihisa Koga
義久 古賀
Hitoshi Okamoto
均 岡本
Michio Terasawa
道夫 寺澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Welfide Corp
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Welfide Corp
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Publication date
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 (式中、Aはチオフェン、ベンゼン、ピリジンなどを、
Arは置換フェニルなどを、R1 は炭素数1〜18のア
ルキル、アラルキル、フェノキシアルキルなどを、R2
は水素または炭素数1〜4のアルキルを示す。)により
表されるトリアゾロオキサゼピン化合物、その酸付加塩
およびそれを含有する医薬。 【効果】 本化合物はPLA2 阻害作用、IL−1産生
抑制作用およびカラゲニン足浮腫抑制作用を有し、炎
症、アレルギーなどの疾患の治療および予防のための医
薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホスホリパーゼA
2 (以下、PLA2 )阻害作用、IL−1産生抑制作用
およびカラゲニン足浮腫抑制作用を有する医薬品として
有用な新規トリアゾロオキサゼピン化合物またはその医
薬上許容される酸付加塩、およびそれを含有するPLA
2 阻害剤に関する。また、本発明はその新規合成中間体
も提供する。
【0002】
【従来の技術】特開昭52−12193号公報および特
開昭52−17469号公報にはある種のチエノ−
〔2,3−e〕−トリアゾロ〔3,4−c〕〔4,1〕
オキサゼピン化合物が抗痙攣、不安解消および抗攻撃作
用を有するある種のチエノ−〔2,3−e〕−トリアゾ
ロ〔3,4−c〕〔1,4〕ジアゼピンの製造のための
中間化合物であることが記載されているが、炎症、アレ
ルギーあるいはPLA2 に対する作用の記載はない。ま
た、特開昭55−72177号公報、同56−1477
78号公報、同57−59893号公報にはある種のベ
ンズオキサゼピン化合物が抗不安、鎮静作用等の中枢神
経抑制作用を有することが記載されているが、PLA2
に対する作用の記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プロスタグランジン、
ロイコトリエンあるいはトロンボキサンなどの生理活性
脂質は生体の恒常性維持のための調節的な働きを果たし
ているだけでなく、その異常産生が様々な疾患、たとえ
ばアレルギー、喘息および炎症などに直接かかわってい
ると考えられている。PLA2 はグリセロリン脂質のグ
リセロール骨格の2位に存在する脂肪酸エステル結合を
加水分解する酵素であり、これら生理活性脂質の前駆体
であるアラキドン酸を膜リン脂質から遊離させる反応を
触媒する。この反応のステップは一連の生理活性脂質産
生過程の律速段階であることが知られている。最近、I
L−1がPLA2 の遺伝子発現を促進してPLA2 を誘
導したり、実験動物を用いた炎症モデルや慢性関節リウ
マチなどのヒト炎症性疾患局所に細胞外PLA2 活性が
見いだされたことから、炎症の場におけるPLA2 の役
割が注目されている。
【0004】一方、抗炎症剤はステロイド剤と非ステロ
イド系抗炎症剤とに大別される。ステロイド剤は臨床的
に最も強力な抗炎症剤である。その作用発現のメカニズ
ムは、PLA2 を阻害する蛋白の生合成を誘発すること
によってアラキドン酸の遊離を抑制し、抗炎症作用を発
揮するとされている。しかし、重篤な副作用のため、そ
の臨床適応は制限されている。非ステロイド系抗炎症剤
は現在広く用いられているが、ステロイド剤に比べて作
用が弱く、胃腸障害などの副作用が問題とされている。
PLA2 阻害薬としては、リン脂質の極性基と結合して
PLA2 の作用を阻害する抗マラリア剤であるメパクリ
ンやクロロキンなどがあるが、その阻害活性は非常に弱
い。この他に、p−ブロモフェナシルブロマイド(BP
B)、インドメタシン、ビタミンEおよびそれらの誘導
体にもPLA2 阻害作用が報告されているが、いずれも
作用の特異性に問題がある。従って、本発明の目的は炎
症疾患、アレルギー疾患、アナフィラキシーシヨック等
に極めて有効かつ安全な薬剤になり得ると考えられてい
るPLA2 の活性を選択的に抑制する化合物を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、PLA2
阻害作用、IL−1産生抑制作用およびカラゲニン足浮
腫抑制作用を示し、かつ医薬として有用な物質を創製す
べく鋭意研究を重ねた結果、ある種のトリアゾロオキサ
ゼピン化合物がその目的を達することを見いだし、本発
明を完成させるに至った。
【0006】すなわち、本発明は 1.一般式
【化7】 〔式中、Aはaおよびbで示された2つの炭素原子とと
もに基
【化8】 を表す。Arはピリジル、フェニルまたは置換フェニル
を示す。R1 は炭素数1〜18のアルキル、シクロアル
キル、アラルキル、置換アラルキル、フェノキシアルキ
ル、置換フェノキシアルキルまたは式 R7 CONH(CH2 )n− (式中、R7 は炭素数1〜18のアルキル、アラルキル
または置換アラルキルを示し、nは1〜4の整数を示
す。)により表される基を示す。R2 は水素または炭素
数1〜4のアルキルを示す。R3 は水素、ハロゲン、炭
素数1〜18のアルキル、炭素数2〜18のアルケニ
ル、炭素数2〜18のアルキニル、アラルキルまたは置
換アラルキルを示す。R4 は水素、ハロゲンまたは炭素
数1〜5のアルキルを示す。またはR3 とR4 は互いに
結合して5〜7員の炭素環を形成する。R5 は水素、炭
素数1〜18のアルキル、炭素数2〜18のアルケニ
ル、炭素数2〜18のアルキニル、アラルキル、置換ア
ラルキル、炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素
数2〜18のアルカノイル、ベンゾイルまたは置換ベン
ゾイルを示す。R6 は水素、ハロゲン、ニトロ、ハロア
ルキル、フェニル、炭素数1〜5のアルキル、炭素数1
〜4のアルコキシまたはハロアルコキシを示す。ただ
し、Aが前記(i)で示される基のとき、Arがフェニ
ルまたは置換フェニル、R1 が炭素数1〜3のアルキル
またはシクロアルキル、R2 が水素、R3がハロゲンま
たは炭素数1〜4のアルキル、かつR4 が水素であるか
またはR3とR4 が互いに結合して6員環を形成する場
合、およびAが前記(iii) で示される基のとき、Arが
フェニルまたは置換フェニル、R1 が炭素数1〜3のア
ルキルまたはシクロアルキル、R2 が水素、かつR6
水素、ハロゲンまたは炭素数1〜4のアルキル、アルコ
キシである場合を除く。〕により表されるトリアゾロオ
キサゼピン化合物またはその医薬上許容される酸付加
塩、
【0007】2.一般式
【化9】 〔式中、Aはaおよびbで示された2つの炭素原子とと
もに基
【化10】 を表す。Arはピリジル、フェニルまたは置換フェニル
を示す。R1 は炭素数1〜18のアルキル、シクロアル
キル、アラルキル、置換アラルキル、フェノキシアルキ
ル、置換フェノキシアルキルまたは式 R7 CONH(CH2 )n− (式中、R7 は炭素数1〜18のアルキル、アラルキル
または置換アラルキルを示し、nは1〜4の整数を示
す。)により表される基を示す。R2 は水素または炭素
数1〜4のアルキルを示す。R3 は水素、ハロゲン、炭
素数1〜18のアルキル、炭素数2〜18のアルケニ
ル、炭素数2〜18のアルキニル、アラルキルまたは置
換アラルキルを示す。R4 は水素、ハロゲンまたは炭素
数1〜5のアルキルを示す。またはR3 とR4 は互いに
結合して5〜7員の炭素環を形成する。R5 は水素、炭
素数1〜18のアルキル、炭素数2〜18のアルケニ
ル、炭素数2〜18のアルキニル、アラルキル、置換ア
ラルキル、炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素
数2〜18のアルカノイル、ベンゾイルまたは置換ベン
ゾイルを示す。R6 は水素、ハロゲン、ニトロ、ハロア
ルキル、フェニル、炭素数1〜5のアルキル、炭素数1
〜4のアルコキシまたはハロアルコキシを示す。〕によ
り表されるトリアゾロオキサゼピン化合物またはその医
薬上許容される酸付加塩を含有するPLA2 阻害剤、
【0008】3.一般式
【化11】 〔式中、R8 は炭素数6〜18のアルキル、アラルキ
ル、置換アラルキル、フェノキシアルキル、置換フェノ
キシアルキル、または式 R7 CONH(CH2 )n− (式中、R7 ,nは前記と同義である。)により表され
る基を示す。他の各記号は前記2に記載の通りであ
る。〕により表されるトリアゾロジアゼピン化合物また
はその医薬上許容される酸付加塩、および
【0009】4.一般式
【化12】 (式中、各記号は前記2に記載の通りである。)により
表されるトリアゾ−ル化合物またはその医薬上許容され
る酸付加塩に関する。
【0010】上記定義および本明細書において、置換フ
ェニルとはハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、水酸
基、トリフルオロメチル、炭素数1〜4のアルキル、炭
素数1〜4のアルコキシ、炭素数1〜4のアミノアルキ
ル、アミノ基が炭素数1〜4のアルキルでモノまたはジ
置換されたアルキル、炭素数1〜4のアミノアルコキ
シ、アミノ基が炭素数1〜4のアルキルでモノまたはジ
置換されたアミノアルコキシの少なくとも1個により置
換されたフェニルを示す。炭素数1〜4のアルキルとは
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、第3級ブチルなどを示し、さらに炭素数5の
アルキルとはペンチル、イソペンチル、第3級ペンチル
などを示す。
【0011】シクロアルキルとは炭素数3〜7のシクロ
プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘ
プチルなどを示す。アラルキルとはベンジル、1−フェ
ニルエチル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピ
ル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチル、6−
フェニルヘキシルなどを示す。置換アラルキルとはフェ
ニル核上にハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、水酸
基、トリフルオロメチル、炭素数1〜4のアルキル、炭
素数1〜4のアルコキシ、または任意個のアルカノイル
アミノ、水酸基もしくはフェニルにより置換されたアル
キルから任意に選ばれる1〜3個の置換基を有するアラ
ルキルを示す。
【0012】フェノキシアルキルとはフェノキシメチ
ル、2−フェノキシエチル、3−フェノキシプロピル、
4−フェノキシブチルなどを示す。置換フェノキシアル
キルとはフェニル核上がハロゲン、アミノ、ニトロ、シ
アノ、水酸基、トリフルオロメチル、炭素数1〜4のア
ルキル、炭素数1〜4のアルコキシ、炭素数1〜4のア
ミノアルキル、アミノ基が炭素数1〜4のアルキルでモ
ノまたはジ置換されたアルキル、炭素数1〜4のアミノ
アルコキシ、アミノ基が炭素数1〜4のアルキルでモノ
またはジ置換されたアミノアルコキシの少なくとも1個
により置換されたフェノキシアルキルを示す。
【0013】炭素数1〜18のアルキルとは、前記の炭
素数1〜5のアルキルの他にヘキシル、ヘプチル、オク
チル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシル、テトラ
デシル、ヘキサデシル、オクタデシルなどを示し、これ
らは適宜分枝鎖を有していてもよい。ハロゲンとは塩
素、臭素、フッ素、ヨウ素を示す。炭素数2〜18のア
ルケニルとはビニル、プロぺニル、1−ブテニル、2−
ブテニル、2−ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、
1,5−ジメチル−4−ヘキセニル、ゲラニル、オクタ
デセニル、リナリルなどを示す。炭素数2〜18のアル
キニルとはエチニル、1−プロピニル、2−プロピニ
ル、3−メチル−1−ブチニル、1−ペンチニル、1−
ヘキシニル、ヘプチニル、3−オクチニル、ドデシニ
ル、ペンタデシニルなどを示す。
【0014】炭素数1〜4のアルコキシとはメトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イ
ソブトキシ、第3級ブトキシなどを示す。R3 とR4
互いに結合して形成される5〜7員の炭素環とは、次の
ものを示す。
【化13】 炭素数2〜5のアルコキシカルボニルとはメトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソ
ブトキシカルボニル、第3級ブトキシカルボニルなどを
示す。炭素数2〜18のアルカノイルとはアセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ヘキ
サノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、デカノイル、
ドデカノイル、テトラデカノイル、ヘキサデカノイル、
オクタデカノイルなどを示し、これらは適宜分枝鎖を有
していてもよい。
【0015】置換ベンゾイルとはフェニル核上にハロゲ
ン、アミノ、ニトロ、シアノ、水酸基、トリフルオロメ
チル、炭素数1〜4のアルキル、炭素数1〜4のアルコ
キシまたは任意個のアルカノイルアミノ、水酸基もしく
はフェニルにより置換されたアルキルから任意に選ばれ
る1〜3個の置換基を有するベンゾイルを示す。ハロア
ルキルとはフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメ
チル、トリフルオロメチル、クロロエチル、2,2,2
−トリフルオロエチル、パーフルオロエチルなどを示
す。ハロアルコキシとはフルオロメトキシ、クロロメト
キシ、ジクロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロ
ロエトキシなどを示す。
【0016】炭素数1〜4のアミノアルキルとはアミノ
メチル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチル
などを示す。アミノ基が炭素数1〜4のアルキルでモノ
またはジ置換されたアルキルとはメチルアミノメチル、
ジメチルアミノメチル、メチルアミノエチル、ジメチル
アミノエチルなどを示す。炭素数1〜4のアミノアルコ
キシとはアミノメトキシ、アミノエトキシ、アミノプロ
ポキシ、アミノブトキシなどを示す。アミノ基が炭素数
1〜4のアルキルでモノまたはジ置換されたアミノアル
コキシとはメチルアミノメトキシ、ジメチルアミノメト
キシ、メチルアミノエトキシ、ジメチルアミノエトキシ
などを示す。アルカノイルアミノとはアセチルアミノ、
プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなどを示し、任意
個のアルカノイルアミノ、水酸基もしくはフェニルによ
り置換されたアルキルとはアセチルアミノメチル、アセ
チルアミノエチル、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシ
エチル、2−ヒドロキシエチル、ベンジル、1−フェニ
ルエチル、2−フェニルエチルなどを示す。
【0017】本発明化合物の製薬上許容される塩として
は塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸、硝酸などの無機塩
との塩、またはマレイン酸、フマール酸、リンゴ酸、酒
石酸、コハク酸、クエン酸、酢酸、乳酸、メタンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸などの有機酸との塩があげら
れる。また本発明化合物中、不斉炭素を有する場合に
は、その光学活性体、そのジアステレオ異性体、または
それらの混合物も本発明は包含する。さらに、位置異性
体をも包含する。
【0018】本発明の化合物のうち、一般式(1)で表
される化合物はさらに(1−a)、(1−b)、(1−
c)および(1−d)に、一般式(3)で表される化合
物は(3−a)、(3−b)、(3−c)および(3−
d)に、一般式(4)で表される化合物は(4−a)、
(4−b)、(4−c)および(4−d)に各々分類さ
れ、それらの製造法を以下に詳細に説明する。
【0019】方法A 一般式(1)で表される化合物中、一般式
【化14】 (式中、A’は基(i)または(ii)を示し、R9 は炭素
数1〜18のアルキル、シクロアルキル、アラルキル、
置換アルキル、フェノキシアルキルまたは置換フェノキ
シアルキルを示す。他の各記号は前記と同義である。)
により表される化合物は、たとえば次のような方法によ
って合成される。すなわち、一般式 ArCOCH2 CN (5) (式中、Arは前記と同義である。)により表される化
合物と一般式 R3 CH2 COR4 (6) (式中、R3 ,R4 は前記と同義である。)により表さ
れる化合物、または一般式
【化15】 (式中、R5 は前記と同義である。)により表される化
合物を硫黄の存在下に、メタノール、エタノール等のア
ルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、トルエン、ベンゼン、キシレン等の溶媒中、トリ
エチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン等
の塩基を触媒として用いて、室温から100℃で反応さ
せ、一般式
【化16】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
アミノケトンを製造する。さらに、(a)一般式 Z1 COCHR2 2 (9) (式中、Z1 ,Z2 は同一または異なって塩素、臭素等
のハロゲンを示し、R2は前記と同義である。)により
表される化合物をアセトン、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどの溶媒中、冷却下、室温または加温下に反応
させて、N−ハロアセチル体とし、必要により、さらに
ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等を反応させて、N
−ヨウドアセチル体とし、その後のアンモニアを反応さ
せて、一般式
【化17】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
N−グリシル体を得る。または、(b)一般式
【化18】 (式中、Z3 は塩素、臭素等のハロゲンを示し、R2
前記と同義である。)により表される化合物を反応させ
てアセチル体とした後、ヒドラジンヒドラート等を用い
て常法により保護基を除去することによっても一般式
(10)の化合物が得られる。
【0020】このようにして得られるN−グリシル体を
反応に不活性な溶媒(エタノール、プロパノール、イソ
プロピルアルコール、ブタノール、ベンゼン、トルエ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)
中、好ましくは酢酸、プロピオン酸、シリカゲル等の弱
酸触媒の存在下に室温または加熱下に脱水閉環反応に付
すことにより、一般式
【化19】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物を得る。この一般式(12)の化合物にチオン化
剤を反応させ、一般式
【化20】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物を得る。さらに、(a)一般式(13)の化合物
と一般式 R9 CONHNH2 (14) (式中、R9 は前記と同義である。)により表される化
合物とを反応させることによって一般式
【化21】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
トリアゾロジアゼピン化合物を得る。または(b)一般
式(13)の化合物にヒドラジン水和物を反応させて得
られる一般式
【化22】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物に一般式 R9 COOH (16) (式中、R9 は前記と同義である。)により表される化
合物もしくはその反応誘導体、または一般式 R9 C(OR’)3 (17) 〔式中、R’は炭素数1〜5個のアルキル(メチル、エ
チル等)を示し、R9 は前記と同義である。〕により表
される化合物を反応させることによっても一般式(3−
a)の化合物が得られる。
【0021】上記方法中、チオン化試薬としては、五硫
化リン、Lawesson試薬〔2,4−ビス(4−メトキシフ
ェニル)−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン−
2,4−ジスルフィッド〕などがあげられ、一般式(1
6)の化合物の反応性誘導体としては、カルボン酸ハラ
イド(カルボン酸クロリド、カルボン酸ブロミドな
ど)、カルボン酸無水物、混合酸無水物(低級アルキル
炭酸混合酸無水物、アルキルリン酸混合酸無水物な
ど)、低級アルキルエステル(メチルエステル、エチル
エステルなど)、活性エステル(ベンジルエステル、p
−ニトロベンジルエステル、p−ニトロフェニルエステ
ル、p−クロロフェニルエステルなど)があげられる。
一般式(12)の化合物とチオン化試薬との反応は、通
常反応に不活性な溶媒(ピリジン、ジメチルアニリン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、
クロロホルム、ジクロロメタン、ジオキサンなど、また
はその混合溶媒)中、30〜100℃で進行する。一般
式(13)の化合物と一般式(14)の化合物との反応
は、通常反応に不活性な溶媒(ベンゼン、トルエン、キ
シレン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコー
ルなど)中、有機酸(酢酸、プロピオン酸など)、無機
酸(塩酸、硫酸など)またはシリカゲルの存在下に室温
から用いた溶媒の還流温度で進行する。一般式(13)
の化合物とヒドラジンまたはその水和物との反応は、通
常反応に不活性な溶媒(メタノール、エタノール、プロ
パノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、テト
ラヒドロフランなど)中、0〜40℃で進行する。
【0022】一般式(15)の化合物と一般式(16)
の化合物もしくはその反応性誘導体または一般式(1
7)の化合物との反応は、反応に不活性な溶媒(ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなど)中、好ましくは有機酸(酢酸、プロピオン酸
など)、無機酸(塩酸、硫酸、リン酸など)またはシリ
カゲルの存在下に室温から用いた溶媒の還流温度で進行
する。得られた一般式(3−a)の化合物を無機酸(塩
酸、硫酸など)で加水分解後、亜硝酸水溶液と反応させ
て一般式
【化23】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物を得る。一般式(4−a)の化合物を適当な溶媒
(メタノール、エタノールなど)に溶解し、適当な還元
剤(水素化ホウ素ナトリウム、水素化シアノホウ素ナト
リウム、水素化リチウムアルミニウムなど)で還元する
と一般式
【化24】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物が得られる。この一般式(18)の化合物を不活
性な溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレンなど)中、好
ましくは塩酸、硫酸などの強酸触媒の存在下に、加熱下
に脱水閉環反応に付すことにより、一般式(1−a)で
表される化合物が得られる。
【0023】方法B 一般式(1)で表される化合物中、一般式
【化25】 (式中、R10は式 R7 CONH(CH2 )n− (2) を示し、R7 および他の各記号は前記と同義である。)
により表される化合物は次のような方法によって合成さ
れる。方法Aによって得られる一般式(15)の化合物
に一般式 W(CH2 )nCOZ4 (19) (式中、Wはフタルイミド、2,3−ジフェニルマレイ
ミド、ジチアスクシイミドなどの保護基で保護されたア
ミンを、Z4 は塩素、臭素等のハロゲンを示し、nは前
記と同義である。)により表される化合物を反応させて
アセチル体とする。得られたアセチル体を反応に不活性
な溶媒(エタノール、プロパノール、イソプロピルアル
コール、ブタノール、ベンゼン、トルエン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセタミドなど)中、好ましくは
酢酸、プロピオン酸、シリカゲルなどの弱酸触媒の存在
下に、室温または加熱下に脱水閉環反応に付し、さらに
常法に従って保護基を除去することによって、一般式
【化26】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物を得る。
【0024】得られた一般式(20)の化合物に一般式 R7 COOH (21) (式中、R7 は前記と同義である。)により表される化
合物もしくはその反応性誘導体を、反応に不活性な溶媒
(ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなど)中、室温から用いた溶媒の還流温
度で反応に付すことによって一般式
【化27】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物を得る。この一般式の化合物を一般式(1−a)
の化合物の合成方法Aに示したトリアゾロオキサゼピン
環を形成する一連の反応に付すと、一般式
【化28】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
トリアゾール化合物を経て、一般式(1−b)の化合物
が得られる。
【0025】方法C 一般式(1)の化合物のうち、一般式
【化29】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物は、たとえば以下に示す方法で合成される。すな
わち、一般式
【化30】 (式中、Ar,R6 は前記と同義である。)により表さ
れる2−アミノベンゾフェノンを、上記合成方法Aまた
はBに示したトリアゾロジアゼピン環を形成する一連の
反応に付すと、一般式
【化31】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物が得られる。
【0026】さらに、一般式(3−c)で表される化合
物を合成方法AまたはBに示したトリアゾロオキサゼピ
ン環を形成する一連の反応に付すと、一般式
【化32】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
トリアゾール化合物を経て、一般式(1−c)で表され
る化合物が得られる。
【0027】方法D 一般式(1)の化合物のうち、一般式
【化33】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物は、たとえば以下に示す方法で合成される。すな
わち、一般式
【化34】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物を反応に不活性な溶媒(トルエン、ベンゼン、キ
シレン、ジクロロエタンなど)に溶解し、塩化チオニル
を反応させることによって、一般式
【化35】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物を得る。さらに、ArHで表される化合物を反応
に不活性な溶媒(ジクロロメタン、ジクロロエタン、ニ
トロベンゼンなど)に溶解し、適当なLewis 酸触媒存在
下で一般式(24)で表される化合物と反応させると、
一般式
【化36】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物を得る。さらに、一般式(25)の化合物を反応
に不活性な溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレンなど)
中、アンモニアの存在下、150〜200℃、好ましく
は180℃にて置換反応に付すことにより、一般式
【化37】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
アミノケトン体が得られる。この一般式(26)で表さ
れる化合物を、上記合成方法AまたはBに示したトリア
ゾロジアゼピン環を形成する一連の反応に付すと、一般
【化38】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
化合物が得られる。
【0028】さらに、一般式(3−d)で表される化合
物を合成方法AまたはBに示したトリアゾロオキサゼピ
ン環を形成する一連の反応に付すと、一般式
【化39】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表される
トリアゾール化合物を経て一般式(1−d)で表される
化合物が得られる。このようにして得られた一般式
(1)、(3)および(4)の化合物は再結晶、クロマ
トグラフィーなどそれ自体公知の方法により、反応混合
物から分離、精製することができる。
【0029】一般式(1)、(3)および(4)で表さ
れる化合物は常法により、無機酸または有機酸と処理す
ることにより、前記した医薬上許容されうる塩にするこ
とができる。本発明化合物中、不斉炭素を有する場合に
は、通常ラセミ体として得られる。ラセミ体は常法によ
り光学異性体に分割することができる。そのような光学
異性体は光学活性な出発物質を使用することによっても
製造することができる。個々のジアステレオ異性体は分
別結晶またはクロマトグラフィーにより精製できる。
【0030】
【作用および発明の効果】本発明の化合物およびそれら
の塩は、下記試験で示されるように、PLA2 阻害作
用、IL−1産生抑制作用およびカラゲニン足浮腫抑制
作用を有し、炎症、アレルギーなどの疾患の治療および
予防のための医薬として有用である。以下に試験例を示
すが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0031】試験例1:PLA2 阻害活性 PLA2 源として、ヘビ毒由来(II型)PLA2 (シ
グマ社製)を用いた。塩化カルシウム、トリス−塩酸緩
衝液(pH7.5)がそれぞれ4mM、100mMの終
濃度になるように調整した液に、上記酵素溶液0.02
ml(0.03U)とあらかじめ調整した被験液(最終
濃度が1mM、0.5mM、0.1mM、0.05mM
および0.01mMからなる)を0.02mlを加え、
37℃で1時間プレインキュベーションした。次に基質
〔1試験当たり0.1μmol(0.045μCi)に
なるように調整した液(L−3−ホスフェチジルコリン
−2−〔1−14C〕アラキドニル−1−ステアロイルの
エタノール−トルエン(1:1)溶液(アマシャム社
製))を非ラベルのL−1−ホスファチジルコリン(Ty
peXI-E: シグマ社製)で希釈したもの〕を0.01ml
加え全量を0.25mlとし、反応を開始させ、37
℃、20分間インキュベーションした。2mlのドール
ズ( Dole' s)試薬(イソプロピルアルコール:n−ヘプ
タン:1N硫酸=40:10:1)を加えて反応を停止
させ、遊離したアラキドン酸を抽出するため、n−ヘプ
タンと水を1mlずつ加え、30秒間ボルテクスミキサ
ーで攪拌した。静置後、上層1mlを2mlのn−ヘプ
タンと100mgのケイ酸が入った試験管に移し、ボル
テクスミキサーで40秒間攪拌し、室温下、2000回
転/分、10分間遠心した。上清1mlをバイアル瓶に
取り、ACS−2(アマシャム社製)4mlを加え、液
体シンチレーションカウンターで測定した。試験は1群
2バイアルで行った。PLA2 阻害率は下記の式より求
めた。
【数1】
【0032】試験例2:カラゲニン(Carrageenin) 足浮
腫に対する作用 ウインター(Winter)らの方法(Proc.Soc.Exp.Biol.Me
d.,111,544〜547(1962))によった。18時間絶食した雄
性Donryuラットを1群5匹用いた。被検液を経口投与
(25ml/kg)して1時間後、1%カラゲニン溶液
0.05mlを右後肢足皮下に投与し、さらに3時間後
に足容積を測定した。作用は起炎物質投与前に対する増
加分を求め、対照群に対する抑制率で表した。
【0033】試験例3:IL−1産生抑制作用 IL−1活性は、オッペンハイム(Oppenheim) らの方法
〔フェデレーション・プロシーディングズ(Fed.Pro
c.)、41巻、257頁(1982)〕により測定し
た。すなわち、BALB/cマウスの腹腔マクロファー
ジに被検薬を加えて37℃で24時間培養した。この培
養上清をフィトヘマグルチニン(phytohemagglutinin)
とともに、1.5×106 のC57BL/6マウスの胸
腺細胞に加えて37℃で72時間培養した。培養後、
0.5μ1〔3 H〕チミジン(〔メチル−3 H〕−チミ
ジン5Ci/mmol)を加えて、5時間後にトリチウ
ム(3 H)の濃度(cmp)を測定した。阻害活性は対
照群に対する抑制率で表した。
【0034】
【実施例】以下、参考例および実施例をあげて本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定される
ものではない。
【0035】参考例1 4−メトキシシアノアセトフェノン89gおよび硫黄1
6gをジメチルホルムアミド200mlに懸濁し、氷冷
下、ブチルアルデヒド36.1gを加える。次いで、ト
リエチルアミン50.6gを加え、攪拌下、50〜55
℃で1.5時間反応する。反応液を氷水にあけ、酢酸エ
チル1500mlにて抽出し、水洗後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥する。濾別後、濾液を減圧濃縮し、ヘキサ
ン−イソプロピルエーテル(4:1)より晶出させる
と、黒褐色結晶として2−アミノ−5−エチル−3−
(4−メトキシベンゾイル)−チオフェン110gを得
る。上記化合物110gをクロロホルム400mlに溶
解し、攪拌下、クロロアセチルクロライド50.1gを
加え、攪拌下、1時間加熱還流する。冷後、反応液を5
%炭酸水素ナトリウム水および水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。濾別後、減圧濃縮し、イソプロ
ピルエーテルで晶出させると、褐色結晶として2−クロ
ロアセチルアミノ−5−エチル−3−(4−メトキシベ
ンゾイル)チオフェン125gが得られる。
【0036】上記クロロアセチル化合物125gおよび
ヨウ化ナトリウム62gをテトラヒドロフラン500m
lに懸濁し、攪拌下、2時間加熱還流する。反応液を−
50℃に冷却し、液体アンモニア約100mlを攪拌下
一度に加える。反応液は2時間かけて室温まで昇温させ
る。アスピレータで脱アンモニア後、減圧濃縮し、残留
物をイソプロピルアルコール500mlに溶解し、酢酸
26.7gを加え、攪拌下、14時間加熱還流する。減
圧濃縮後、残留物をクロロホルム500mlに溶解し、
5%炭酸水素ナトリウム水および食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥する。濾別後、減圧濃縮し、残
留物をイソプロピルエーテル−酢酸エチル(5:1)で
晶出させると、黄色結晶として7−エチル−1,3−ジ
ヒドロ−5−(4−メトキシフェニル)−チエノ〔2,
3−e〕〔1,4〕ジアゼピン−2−オン52gが得ら
れる。上記ジアゼピン体52gをジクロロメタン500
mlに溶解し、五硫化リン46gを加え、攪拌下、3時
間加熱還流する。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水およ
び水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾別
後、減圧濃縮すると、油状物として7−エチル−5−
(4−メトキシフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−
チエノ〔2,3−e〕〔1,4〕ジアゼピン−2−チオ
ンを得る。上記チオン体をメタノール600mlに懸濁
し、氷冷攪拌下、100%ヒドラジン・ヒドラート2
5.1mlを加え、室温下1時間攪拌する。減圧濃縮
後、残査をイソプロピルエーテルで晶出させると、赤褐
色結晶の7−エチル−2−ヒドラジノ−5−(4−メト
キシフェニル)−3H−チエノ〔2,3−e〕〔1,
4〕ジアゼピン39gを得る。
【0037】参考例2 4−メチルシアノアセトフェノン120gおよび硫酸2
4.2gをジメチルホルムアミド300mlに懸濁し、
ブチルアルデヒド54.4gを加える。次いで、トリエ
チルアミン76.3gを加え、攪拌下、70℃で1.5
時間反応する。反応液を氷水にあけ、酢酸エチルで抽出
し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾別
後、濾液を減圧濃縮すると、黒褐色結晶として2−アミ
ノ−5−エチル−3−(4−メチルベンゾイル)チオフ
ェン244gを得る。上記化合物244gをクロロホル
ム1200mlに溶解し、攪拌下、クロロアセチルクロ
ライド112gを加え、1時間室温攪拌する。反応液を
5%炭酸水素ナトリウム水および水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥する。濾別後、減圧濃縮して得られ
た残査をテトラヒドロフラン1000mlに懸濁し、ヨ
ウ化ナトリウム149gを加え、攪拌下2時間加熱還流
する。反応液を−50℃に冷却し、液体アンモニア約1
20mlを攪拌下一度に加える。反応液は2時間かけて
室温まで昇温させる。アスピレータで脱アンモニア後、
減圧濃縮し、残留物をイソプロピルアルコール1200
mlに溶解し、酢酸72gを加え、攪拌下、70℃で1
4時間反応させる。減圧濃縮後、残留物をクロロホルム
1000mlに溶解し、5%炭酸水素ナトリウム水およ
び食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
濾別後、減圧濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィーに付すことで7−エチル−1,3−ジヒドロ−5
−(4−メチルフェニル)−チエノ〔2,3−e〕
〔1,4〕ジアゼピン−2−オン25gを得る。
【0038】上記ジアゼピン体25gをクロロホルム3
00mlに溶解し、五硫化リン7.5gを加え、攪拌下
3時間加熱還流する。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水
および水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
濾別後、減圧濃縮すると、橙色結晶として7−エチル−
5−(4−メチルフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H
−チエノ〔2,3−e〕〔1,4〕ジアゼピン−2−チ
オン20gを得る。上記チオン体20gをメタノール1
00mlに懸濁し、100%ヒドラジンヒドラート1
3.2gを加え、室温下0.5時間攪拌する。減圧濃縮
すると赤褐色結晶として7−エチル−2−ヒドラジノ−
5−(4−メチルフェニル)−3H−チエノ〔2,3−
e〕〔1,4〕ジアゼピン18.3gを得る。
【0039】参考例3 2−アミノベンゾフェノン25gをクロロホルム250
mlに溶解し、攪拌下、クロロアセチルクロライド1
7.2gを加え、1時間加熱還流する。反応液を水で洗
浄し、無水硫酸マグネシムで乾燥する。濾別後、減圧濃
縮した残査をテトラヒドロフラン250mlに懸濁し、
ヨウ化ナトリウム28.6gを加え、攪拌下、2時間加
熱還流する。反応液を−50℃に冷却し、液体アンモニ
ア約50mlを、攪拌下、一度に加える。反応液は2時
間かけて室温まで昇温させる。アスピレータで脱アンモ
ニア後、減圧蒸留し、酢酸エチル250mlを加える。
水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾別後、減圧濃縮
する。残留物をイソプロピルアルコール300mlに溶
解し、酢酸9.1gを加え、攪拌下、14時間加熱還流
する。減圧濃縮後、残留物をクロロホルム300mlに
溶解し、5%炭酸水素ナトリウム水および食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾別後、減圧濃
縮し、残留物に酢酸エチル100mlを加えて晶出させ
ると、結晶として1,3−ジヒドロ−5−フェニル−2
H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン21gを得
る。上記ジアゼピン体18gをジオキサン150mlに
溶解し、五硫化リン6.8gを加え、攪拌下、2時間加
熱還流する。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水および食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾別
後、減圧濃縮すると白色結晶として1,3−ジヒドロ−
5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−
チオン10.6gを得る。上記チオン体5.5gをメタ
ノール50mlに懸濁し、氷冷攪拌下、100%ヒドラ
ジン・ヒドラート2.1mlを加え、室温下、3時間攪
拌する。減圧濃縮後、油状物としてヒドラゾノ体5.0
gを得る。
【0040】一般式(3)で表される化合物は次のよう
にして得ることができる。 実施例1 参考例1で得られたヒドラゾノ体5gをクロロホルム1
00mlに懸濁し、n−ドデカノイルクロライド4.2
gを加え、室温下1時間攪拌する。5%炭酸水素ナトリ
ウム水および水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。濾別後、減圧濃縮し、残査をトルエン100ml
に溶解し、攪拌下、酢酸1.1mlを加え、攪拌下1時
間加熱還流する。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水およ
び水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾別
後、減圧濃縮する。得られる残査をイソプロピルエーテ
ルで晶出させると、白色結晶として2−エチル−4−
(4−メトキシフェニル)−9−ウンデシル−6H−チ
エノ〔3,2−f〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3
−a〕〔1,4〕ジアゼピン7.8gを得る。
【0041】実施例2 ジクロロメタン700mlに無水塩化アルミニウム7
8.1gを加えて懸濁させた溶液に、氷冷攪拌下、n−
ブチルメルカプタン106mlを滴下する。次いで、氷
冷攪拌下、実施例1で得られる2−エチル−4−(4−
メトキシフェニル)−9−ウンデシル−6H−チエノ
〔3,2−f〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−
a〕〔1,4〕ジアゼピン40gを加える。20時間室
温攪拌後、5%炭酸水素ナトリウム水および水で洗浄す
る。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾別後、減圧濃縮
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付すと結晶
として2−エチル−4−(4−ヒドロキシフェニル)−
9−ウンデシル−6H−チエノ〔3,2−f〕〔1,
2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕〔1,4〕ジアゼピ
ン20gが得られる。融点164.5〜166.5℃
【0042】実施例3 参考例2で得られたヒドラゾノ体6gを50mlのクロ
ロホルムに懸濁し、ステアリン酸クロライド6.7gを
加え、1時間室温攪拌する。5%炭酸水素ナトリウム水
および水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
濾別後、減圧濃縮し、残査をトルエン100mlに溶解
し、攪拌下、酢酸1.25mlを加え、攪拌下1時間加
熱還流する。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水および水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾別後、減
圧濃縮する。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、得られた油状物を酢酸エチル−ヘキサンで晶
出させると、白色結晶として2−エチル−9−ヘプタデ
シル−4−(4−メチルフェニル)−チエノ〔3,2−
f〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕〔1,
4〕ジアゼピンを得る。融点78〜80℃
【0043】実施例4 参考例3で得られたヒドラゾノ体5.0gを50mlの
クロロホルムに懸濁し、n−ドデカノイルクロライド
5.8gを加え、1時間室温攪拌する。5%炭酸水素ナ
トリウム水および水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。濾別後、減圧濃縮し、残査をトルエン50m
lに溶解し、攪拌下、酢酸1.5mlを加え、攪拌下、
1時間加熱還流する。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水
および水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
別後、減圧濃縮する。残査をシリカゲルクロマトグラフ
ィーに付し、得られた油状物をヘキサンで晶出させる
と、白色結晶として6−フェニル−1−ウンデシル−4
H−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕〔1,
4〕ベンゾジアゼピン3.4gを得る。融点76〜77
℃同様に下記の表1〜表3に示す一般式(3)で表され
る化合物が得られる。以下に示す表中、Meはメチル
を、Etはエチルを、i−Buはイソブチルを、Phは
フェニルをそれぞれ意味する。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】一般式(4)で表される化合物は次のよう
にして合成できる。 実施例57 実施例1で得られる2−エチル−4−(4−メトキシフ
ェニル)−9−ウンデシル−6H−チエノ〔3,2−
f〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕〔1,
4〕ジアゼピン8.0gを水200mlに懸濁し、硫酸
7.6mlを加え、80℃で2時間攪拌する。亜硝酸ナ
トリウム7.6gを水25mlに溶解した溶液をゆっく
りと滴下し、80℃で3時間攪拌する。冷後、炭酸カリ
ウムを加えてアルカリ性にし、酢酸エチルで抽出し、水
洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾別後、減圧
濃縮した残査をシリカゲルクロマトグラフィーに付す
と、油状物として5−エチル−3−(4−メトキシベン
ゾイル)−2−(3−ヒドロキシメチル−5−ウンデシ
ル−1,2,4−トリアゾロ−4−イル)チオフェン
4.4gが得られる。
【0048】実施例58 実施例2で得られる2−エチル−4−(4−ヒドロキシ
フェニル)−9−ウンデシル−6H−チエノ〔3,2−
f〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕〔1,
4〕ジアゼピン20gをジオキサン300mlに溶解
し、さらに水300ml、硫酸12mlを加え、80℃
で2時間攪拌する。亜硝酸ナトリウム30gを水100
mlに溶解した溶液をゆっくり滴下し、80℃で3時間
攪拌する。冷後、炭酸カリウムを加えてアルカリ性に
し、酢酸エチルで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。濾別後、減圧濃縮した残査をシリカゲル
クロマトグラフィーに付すと、油状物として5−エチル
−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−2−(3−ヒド
ロキシメチル−5−ウンデシル−1,2,4−トリアゾ
ロ−4−イル)チオフェン11gを得る。
【0049】実施例59 実施例3で得られた2−エチル−9−ヘプタデシル−4
−(4−メチルフェニル)−チエノ〔3,2−f〕
〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕〔1,4〕ジ
アゼピン6gをジオキサン60mlに溶解し、さらに水
60ml、硫酸2.9mlを加え、80℃で2時間攪拌
する。亜硝酸ナトリウム7.6gを水25mlに溶解し
た溶液をゆっくり滴下し、80℃で3時間攪拌する。冷
後、炭酸カリウムを加えてアルカリ性にし、酢酸エチル
で抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
濾別後、減圧濃縮した残査をシリカゲルクロマトグラフ
ィーに付し、得られた油状物をヘキサンで晶出させると
白色結晶として5−エチル−3−(4−メチルベンゾイ
ル)−2−(5−ヘプタデシル−3−ヒドロキシメチル
−1,2,4−トリアゾロ−4−イル)チオフェン0.
6gを得る。融点68〜69℃
【0050】実施例60 実施例4で得られた6−フェニル−1−ウンデシル−4
H−〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−a〕〔1,
4〕ベンゾジアゼピン3.2gをジオキサン30mlに
溶解し、さらに水30ml、硫酸2.1mlを加え、6
0℃で1時間攪拌する。亜硝酸ナトリウム5.5gを水
20mlに溶解した溶液をゆっくりと滴下し、70℃で
2時間攪拌する。冷後、炭酸カリウムを加えてアルカリ
性にし、酢酸エチルで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥する。濾別後、減圧濃縮した残査をシリカ
ゲルクロマトグラフィーに付すと、油状物として2−
(3−ヒドロキシメチル−5−ウンデシル−1,2,4
−トリアゾロ−4−イル)ベンゾフェノン0.4gを得
る。融点111〜112℃ 同様に下記の表4〜表7に示す一般式(4)で表される
化合物が得られる。
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
【表7】
【0055】一般式(1)で表される化合物は次のよう
にして合成できる。 実施例116 実施例57で得られる5−エチル−3−(4−メトキシ
ベンゾイル)−2−(3−ヒドロキシメチル−5−ウン
デシル−1,2,4−トリアゾロ−4−イル)チオフェ
ン4.4gをエタノール100mlに溶解し、攪拌下、
水素化ホウ素ナトリウム0.16gを加え、1時間室温
攪拌する。エタノール留去後、5%炭酸水素ナトリウム
水を加え、遊離する油状物を酢酸エチルで抽出し、水洗
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾別後、減圧濃
縮し、残査にトルエン100mlを加える。攪拌下加熱
還流し、反応が終了するまで硫酸をゆっくりと滴下す
る。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。濾別後、減圧濃縮した残査をシリカゲルクロマトグ
ラフィーに付し、得られた油状物をヘキサンで晶出させ
ると、白色結晶として2−エチル−4−(4−メトキシ
フェニル)−9−ウンデシル−4H,6H−チエノ
〔2,3−e〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔3,4−
c〕〔1,4〕オキサゼピン1.64gが得られる。融
点91〜93℃
【0056】実施例117 実施例58で得られる5−エチル−3−(4−ヒドロキ
シベンゾイル)−2−(3−ヒドロキシメチル−5−ウ
ンデシル−1,2,4−トリアゾロ−4−イル)チオフ
ェン11gをエタノール60mlに溶解し、攪拌下、水
素化ホウ素ナトリウム431mgを加え、1時間室温攪
拌する。エタノール留去後、残査に5%炭酸水素ナトリ
ウム水を加え、遊離する油状物を酢酸エチルで抽出し、
水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾別後、減
圧濃縮し、残査にトルエン150mlを加える。攪拌下
加熱還流し、反応が終了するまで硫酸をゆっくりと滴下
する。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水を加え、酢酸エ
チルで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。濾別後、減圧濃縮し、得られる油状物をイソプロピ
ルエーテル−酢酸エチル(4:1)で晶出させると、白
褐色結晶として2−エチル−4−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−9−ウンデシル−4H,6H−チエノ〔2,3
−e〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔3,4−c〕〔1,
4〕オキサゼピン6.5gを得る。融点96〜98℃
【0057】実施例118 実施例59で得られる5−エチル−3−(4−メチルベ
ンゾイル)−2−(5−ヘプタデシル−3−ヒドロキシ
メチル−1,2,4−トリアゾロ−4−イル)チオフェ
ン3gをエタノール30mlに溶解し、攪拌下、水素化
ホウ素ナトリウム0.1gを加え、1時間室温攪拌す
る。エタノール留去後、残査に5%炭酸水素ナトリウム
水を加え、遊離する油状物を酢酸エチルで抽出し、水洗
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。濾別後、減圧濃
縮し、残査にトルエン120mlを加える。攪拌下加熱
還流し、反応が終了するまで硫酸をゆっくりと滴下す
る。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。濾別後、減圧濃縮した残査をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、得られた油状物をヘキサンで晶
出させると白色結晶として2−エチル−9−ヘプタデシ
ル−4−(4−メチルフェニル)−4H,6H−チエノ
〔2,3−e〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔3,4−
c〕〔1,4〕オキサゼピン0.9gを得る。融点83
〜84℃
【0058】実施例119 実施例60で得られる2−(3−ヒドロキシメチル−5
−ウンデシル−1,2,4−トリアゾロ−4−イル)ベ
ンゾフェノン2.7gをエタノール30mlに溶解し、
攪拌下、水素化ホウ素ナトリウム240mgを加え、2
時間室温攪拌する。エタノール留去後、残査に5%炭酸
水素ナトリウム水を加え、遊離する油状物を酢酸エチル
で抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
濾別後、減圧濃縮し、残査にトルエン150mlを加え
る。攪拌下、加熱還流し、反応が終了するまで硫酸をゆ
っくりと滴下する。冷後、5%炭酸水素ナトリウム水を
加え、酢酸エチルで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。濾別後、減圧濃縮した残査をシリカゲ
ルクロマトグラフィーに付し、得られた油状物をヘキサ
ンから晶出させると、白色結晶として6−フェニル−1
−ウンデシル−4H,6H−〔1,2,4〕トリアゾロ
〔4,3−a〕〔4,1〕ベンゾオキサゼピン1gを得
る。融点83〜84℃ 同様に下記の表8〜表15に示す一般式(1)で表され
る化合物が合成できる。
【0059】
【表8】
【0060】
【表9】
【0061】
【表10】
【0062】
【表11】
【0063】
【表12】
【0064】
【表13】
【0065】
【表14】
【0066】
【表15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 498/22 8415−4C (72)発明者 古賀 義久 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社医薬研究所内 (72)発明者 岡本 均 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社医薬研究所内 (72)発明者 寺澤 道夫 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 吉 富製薬株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、Aはaおよびbで示された2つの炭素原子とと
    もに基 【化2】 を表す。Arはピリジル、フェニルまたは置換フェニル
    を示す。R1 は炭素数1〜18のアルキル、シクロアル
    キル、アラルキル、置換アラルキル、フェノキシアルキ
    ル、置換フェノキシアルキルまたは式 R7 CONH(CH2 )n− (式中、R7 は炭素数1〜18のアルキル、アラルキル
    または置換アラルキルを示し、nは1〜4の整数を示
    す。)により表される基を示す。R2 は水素または炭素
    数1〜4のアルキルを示す。R3 は水素、ハロゲン、炭
    素数1〜18のアルキル、炭素数2〜18のアルケニ
    ル、炭素数2〜18のアルキニル、アラルキルまたは置
    換アラルキルを示す。R4 は水素、ハロゲンまたは炭素
    数1〜5のアルキルを示す。またはR3 とR4 は互いに
    結合して5〜7員の炭素環を形成する。R5 は水素、炭
    素数1〜18のアルキル、炭素数2〜18のアルケニ
    ル、炭素数2〜18のアルキニル、アラルキル、置換ア
    ラルキル、炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素
    数2〜18のアルカノイル、ベンゾイルまたは置換ベン
    ゾイルを示す。R6 は水素、ハロゲン、ニトロ、ハロア
    ルキル、フェニル、炭素数1〜5のアルキル、炭素数1
    〜4のアルコキシまたはハロアルコキシを示す。ただ
    し、Aが前記(i)で示される基のとき、Arがフェニ
    ルまたは置換フェニル、R1 が炭素数1〜3のアルキル
    またはシクロアルキル、R2 が水素、R3がハロゲンま
    たは炭素数1〜4のアルキル、かつR4 が水素であるか
    またはR3とR4 が互いに結合して6員環を形成する場
    合、およびAが前記(iii) で示される基のとき、Arが
    フェニルまたは置換フェニル、R1 が炭素数1〜3のア
    ルキルまたはシクロアルキル、R2 が水素、かつR6
    水素、ハロゲンまたは炭素数1〜4のアルキル、アルコ
    キシである場合を除く。〕により表されるトリアゾロオ
    キサゼピン化合物またはその医薬上許容される酸付加
    塩。
  2. 【請求項2】 一般式 【化3】 〔式中、Aはaおよびbで示された2つの炭素原子とと
    もに基 【化4】 を表す。Arはピリジル、フェニルまたは置換フェニル
    を示す。R1 は炭素数1〜18のアルキル、シクロアル
    キル、アラルキル、置換アラルキル、フェノキシアルキ
    ル、置換フェノキシアルキルまたは式 R7 CONH(CH2 )n− (式中、R7 は炭素数1〜18のアルキル、アラルキル
    または置換アラルキルを示し、nは1〜4の整数を示
    す。)により表される基を示す。R2 は水素または炭素
    数1〜4のアルキルを示す。R3 は水素、ハロゲン、炭
    素数1〜18のアルキル、炭素数2〜18のアルケニ
    ル、炭素数2〜18のアルキニル、アラルキルまたは置
    換アラルキルを示す。R4 は水素、ハロゲンまたは炭素
    数1〜5のアルキルを示す。またはR3 とR4 は互いに
    結合して5〜7員の炭素環を形成する。R5 は水素、炭
    素数1〜18のアルキル、炭素数2〜18のアルケニ
    ル、炭素数2〜18のアルキニル、アラルキル、置換ア
    ラルキル、炭素数2〜5のアルコキシカルボニル、炭素
    数2〜18のアルカノイル、ベンゾイルまたは置換ベン
    ゾイルを示す。R6 は水素、ハロゲン、ニトロ、ハロア
    ルキル、フェニル、炭素数1〜5のアルキル、炭素数1
    〜4のアルコキシまたはハロアルコキシを示す。〕によ
    り表されるトリアゾロオキサゼピン化合物またはその医
    薬上許容される酸付加塩を含有するPLA2 阻害剤。
  3. 【請求項3】 一般式 【化5】 〔式中、R8 は炭素数6〜18のアルキル、アラルキ
    ル、置換アラルキル、フェノキシアルキル、置換フェノ
    キシアルキル、または式 R7 CONH(CH2 )n− (式中、R7 は炭素数1〜18のアルキル、アラルキル
    または置換アラルキルを示し、nは1〜4の整数を示
    す。)により表される基を示す。他の各記号は請求項2
    に記載の通りである。〕により表されるトリアゾロジア
    ゼピン化合物またはその医薬上許容される酸付加塩。
  4. 【請求項4】 一般式 【化6】 (式中、各記号は請求項2に記載の通りである。)によ
    り表されるトリアゾール化合物またはその医薬上許容さ
    れる酸付加塩。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6177444B1 (en) 1997-10-29 2001-01-23 Medco Corp. Allosteric adenosine receptor modulators
US6323214B1 (en) 1997-10-29 2001-11-27 Medco Research, Inc Allosteric adenosine receptor modulators
US7112607B2 (en) 1997-10-29 2006-09-26 King Pharmaceuticals Research & Development, Inc. Allosteric adenosine receptor modulators
WO2010041726A1 (ja) * 2008-10-10 2010-04-15 第一三共株式会社 置換三環性ヘテロアリール化合物
JP2019526615A (ja) * 2016-09-13 2019-09-19 ザ リージェンツ オブ ザ ユニヴァシティ オブ ミシガン Betタンパク質分解物質としての縮合1,4−オキサゼピン

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