JPH05345466A - 記録装置 - Google Patents
記録装置Info
- Publication number
- JPH05345466A JPH05345466A JP18180092A JP18180092A JPH05345466A JP H05345466 A JPH05345466 A JP H05345466A JP 18180092 A JP18180092 A JP 18180092A JP 18180092 A JP18180092 A JP 18180092A JP H05345466 A JPH05345466 A JP H05345466A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- recording
- carriage
- ink
- edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ソフトウエアの単純な拡張だけで、記録用紙の
左右両端の位置の計測誤差を常に内側へ発生させことに
より、紙有無検出の実行周期等に起因する検出遅れによ
る記録用紙外の記録を無くし、無駄な機械動作、無駄な
インク消費、装置のインク汚損を無くす。 【構成】紙有無センサの移動により最初に紙有りを検出
した位置を第1の紙端位置とし、前記センサの同方向の
移動により紙無しを検出した後、該センサの逆方向の移
動により紙有りを検出した位置を第2の紙端位置とし、
第1および第2の紙端位置を記録用紙の左右端位置とす
る。
左右両端の位置の計測誤差を常に内側へ発生させことに
より、紙有無検出の実行周期等に起因する検出遅れによ
る記録用紙外の記録を無くし、無駄な機械動作、無駄な
インク消費、装置のインク汚損を無くす。 【構成】紙有無センサの移動により最初に紙有りを検出
した位置を第1の紙端位置とし、前記センサの同方向の
移動により紙無しを検出した後、該センサの逆方向の移
動により紙有りを検出した位置を第2の紙端位置とし、
第1および第2の紙端位置を記録用紙の左右端位置とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録手段により被記録
材に記録する記録装置に関する。
材に記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機、ファクシミリ等の
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
機能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワー
ドプロセッサ等を含む複合機やワークステーションの出
力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づい
て用紙やプラスチック薄板(OHPなど)等の被記録材
(記録媒体)に画像(文字や記号なども含む)を記録し
ていくように構成されている。前記記録装置は、使用す
る記録手段の記録方式により、インクジェット式、ワイ
ヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等に
分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動するキャリッジ上に搭
載した記録手段(記録ヘッド)によって画像を記録(主
走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り
(副走査)を行ない、その後に次の行の画像を記録(主
走査)するという動作を繰り返すことにより、被記録材
全域の画像記録が行なわれる。一方、被記録材を搬送方
向に送る副走査のみで記録するラインタイプの記録装置
においては、被記録材を所定の記録位置にセットし、一
括して1行分の記録を行ないながら連続的に紙送り(ピ
ッチ送り)を行ない、被記録材全域の画像記録が行なわ
れる。
する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの
記録装置においては、被記録材を所定の記録位置にセッ
トした後、被記録材に沿って移動するキャリッジ上に搭
載した記録手段(記録ヘッド)によって画像を記録(主
走査)し、1行分の記録を終了した後に所定量の紙送り
(副走査)を行ない、その後に次の行の画像を記録(主
走査)するという動作を繰り返すことにより、被記録材
全域の画像記録が行なわれる。一方、被記録材を搬送方
向に送る副走査のみで記録するラインタイプの記録装置
においては、被記録材を所定の記録位置にセットし、一
括して1行分の記録を行ないながら連続的に紙送り(ピ
ッチ送り)を行ない、被記録材全域の画像記録が行なわ
れる。
【0004】そのうち、インクジェット式(インクジェ
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。
ット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から被記録
材にインクを吐出して記録を行なうものであり、記録手
段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で
記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせず
に記録することができ、ランニングコストが安く、ノン
インパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色
のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であ
るなどの利点を有している。
【0005】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。ま
た、IC技術やマイクロ加工技術の長所を活用すること
により、記録手段の長尺化や面状化(2次元化)が容易
であり、記録手段のフルマルチ化および高密度実装化も
容易である。
【0006】上記記録装置においては、被記録材(記録
用紙等)にだけ記録するためには、給紙された被記録材
の左右端の位置を知り、その幅を越えて記録することの
ないように制御する必要がある。この被記録材の左右端
の位置を計測する動作を紙位置計測と呼ぶ。
用紙等)にだけ記録するためには、給紙された被記録材
の左右端の位置を知り、その幅を越えて記録することの
ないように制御する必要がある。この被記録材の左右端
の位置を計測する動作を紙位置計測と呼ぶ。
【0007】紙位置計測には、記録手段(記録ヘッド)
の移動機構(例えば、キャリッジ)に固定され該記録ヘ
ッドとともに移動可能な紙有無センサが使用される。こ
の紙有無センサとしては、例えば、LEDなどの発光体
とフォトトランジスタなどの受光体とから成り、対象物
で反射した発光体からの光の量(反射光量)を検出する
ものが使用される。すなわち、被記録材を支持する板の
光反射率を被記録材の光反射率より小さくしておくこと
により、反射光量の大小で被記録材の有無を判別するこ
とができる。その場合、一般に、被記録材を支持する板
の表面の光反射率は被記録材の光反射率に比べて低い値
を示すように設定される。
の移動機構(例えば、キャリッジ)に固定され該記録ヘ
ッドとともに移動可能な紙有無センサが使用される。こ
の紙有無センサとしては、例えば、LEDなどの発光体
とフォトトランジスタなどの受光体とから成り、対象物
で反射した発光体からの光の量(反射光量)を検出する
ものが使用される。すなわち、被記録材を支持する板の
光反射率を被記録材の光反射率より小さくしておくこと
により、反射光量の大小で被記録材の有無を判別するこ
とができる。その場合、一般に、被記録材を支持する板
の表面の光反射率は被記録材の光反射率に比べて低い値
を示すように設定される。
【0008】上記紙位置計測においては、給紙可能範囲
の外側にセンサが位置するようにキャリッジを位置させ
た後、該センサの出力を所定の周期で読み取りつつキャ
リッジを一方向へ移動させる。移動初期にはセンサは紙
無しを示し、ほどなく一方の紙端にかかる位置に達する
とその位置から紙有りを示す。紙有りを示し始めた位置
を紙の第1の紙端とする。さらにキャリッジを同方向に
移動させると、センサは再び紙無しを示す。この紙無し
を示し始めた位置を第2の紙端とする。こうして検出し
た第1の紙端および第2の紙端は給紙された被記録材の
左端および右端である。
の外側にセンサが位置するようにキャリッジを位置させ
た後、該センサの出力を所定の周期で読み取りつつキャ
リッジを一方向へ移動させる。移動初期にはセンサは紙
無しを示し、ほどなく一方の紙端にかかる位置に達する
とその位置から紙有りを示す。紙有りを示し始めた位置
を紙の第1の紙端とする。さらにキャリッジを同方向に
移動させると、センサは再び紙無しを示す。この紙無し
を示し始めた位置を第2の紙端とする。こうして検出し
た第1の紙端および第2の紙端は給紙された被記録材の
左端および右端である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】紙位置計測における計
測誤差は、センサの読み取り周期、センサの感度、記録
ヘッドの取り付け位置、記録ヘッドの取り付け角度など
が影響する。ここでは、センサの読み取り周期に起因す
る計測誤差について考察する。上記紙位置計測にあって
は、キャリッジが左から右へ移動する場合の左端検出の
読み取り誤差は、センサ出力の読み取り周期の間に記録
ヘッドが移動する距離だけ、被記録材の内側方向に現れ
る。その理由は、この場合の左端検出の読み取り誤差は
常に読み取り遅れであり、計測誤差が被記録材の外側へ
現れることは無いからである。一方、キャリッジが同方
向へ移動する場合の右端検出の読み取り誤差は、上記左
端の場合とは逆になり、被記録材の外側方向へのみ現れ
る。
測誤差は、センサの読み取り周期、センサの感度、記録
ヘッドの取り付け位置、記録ヘッドの取り付け角度など
が影響する。ここでは、センサの読み取り周期に起因す
る計測誤差について考察する。上記紙位置計測にあって
は、キャリッジが左から右へ移動する場合の左端検出の
読み取り誤差は、センサ出力の読み取り周期の間に記録
ヘッドが移動する距離だけ、被記録材の内側方向に現れ
る。その理由は、この場合の左端検出の読み取り誤差は
常に読み取り遅れであり、計測誤差が被記録材の外側へ
現れることは無いからである。一方、キャリッジが同方
向へ移動する場合の右端検出の読み取り誤差は、上記左
端の場合とは逆になり、被記録材の外側方向へのみ現れ
る。
【0010】記録動作において被記録材(記録用紙等)
の無いところに記録することは、機械動作の無駄が生じ
るばかりでなく、インクの無駄が生じたり、記録装置内
部を汚損することにもなる。そのため、被記録材の幅を
越えて記録しないように制御することが要請される。し
かし、上記従来の紙位置計測では、一方の紙端(右端)
では真の紙位置を越える方向に計測誤差が現れるため、
被記録材の無いところに記録することがあり、上記要請
に充分に答えることができず、前述のような不都合を生
じるおそれがあった。
の無いところに記録することは、機械動作の無駄が生じ
るばかりでなく、インクの無駄が生じたり、記録装置内
部を汚損することにもなる。そのため、被記録材の幅を
越えて記録しないように制御することが要請される。し
かし、上記従来の紙位置計測では、一方の紙端(右端)
では真の紙位置を越える方向に計測誤差が現れるため、
被記録材の無いところに記録することがあり、上記要請
に充分に答えることができず、前述のような不都合を生
じるおそれがあった。
【0011】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、紙有無検出プログ
ラムの実行周期等に起因する紙検出遅れによる計測誤差
が被記録材の外側へ現れることを無くすことにより、真
の被記録材の位置を越える方向の計測誤差を無くすこと
ができ、もって、被記録材の無いところに記録すること
を確実に防止し得る記録装置を提供することである。
されたものであり、本発明の目的は、紙有無検出プログ
ラムの実行周期等に起因する紙検出遅れによる計測誤差
が被記録材の外側へ現れることを無くすことにより、真
の被記録材の位置を越える方向の計測誤差を無くすこと
ができ、もって、被記録材の無いところに記録すること
を確実に防止し得る記録装置を提供することである。
【0012】
【課題解決のための手段】本発明によれば、被記録材に
沿って移動する記録手段により記録を行なう記録装置に
おいて、給紙可能範囲の外側から紙有無センサを移動さ
せ、最初に紙有りを検出した位置を第1の紙端位置と
し、さらに紙有無センサを同方向に移動させて紙無しを
検出したら該紙有無センサを逆方向に移動させ、次に紙
有りを検出した位置を第2の紙端位置とし、前記第1の
紙端位置および前記第2の紙端位置を被記録材の左右端
位置とすることを特徴とする記録装置が提供される。す
なわち、本発明は、紙有無センサを一方向に移動させて
被記録材の左端位置および右端位置を検出した後、記録
ヘッドを逆方向の移動させて右端位置を再度検出し、前
記左端検出位置とこの再度の右端検出位置を計測動作で
得られた左右の紙端位置とすることにより、上記目的を
達成するものである。
沿って移動する記録手段により記録を行なう記録装置に
おいて、給紙可能範囲の外側から紙有無センサを移動さ
せ、最初に紙有りを検出した位置を第1の紙端位置と
し、さらに紙有無センサを同方向に移動させて紙無しを
検出したら該紙有無センサを逆方向に移動させ、次に紙
有りを検出した位置を第2の紙端位置とし、前記第1の
紙端位置および前記第2の紙端位置を被記録材の左右端
位置とすることを特徴とする記録装置が提供される。す
なわち、本発明は、紙有無センサを一方向に移動させて
被記録材の左端位置および右端位置を検出した後、記録
ヘッドを逆方向の移動させて右端位置を再度検出し、前
記左端検出位置とこの再度の右端検出位置を計測動作で
得られた左右の紙端位置とすることにより、上記目的を
達成するものである。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用した記録装置の構成を示す模
式図である。図1において、記録装置は、機器を制御す
るマイクロコンピュータ(マイコン)1、被記録材12
に記録するための記録ヘッド(記録手段)10、記録ヘ
ッド10を搭載して被記録材12に沿って往復移動可能
なキャリッジ5、キャリッジ5に搭載され被記録材12
の有無を判別するセンサ11、キャリッジ5を駆動する
ためのモータ3、モータ3の駆動力をキャリッジ5に伝
達するタイミングベルト4、モータ3を駆動制御する駆
動回路2などで構成されている。
する。図1は本発明を適用した記録装置の構成を示す模
式図である。図1において、記録装置は、機器を制御す
るマイクロコンピュータ(マイコン)1、被記録材12
に記録するための記録ヘッド(記録手段)10、記録ヘ
ッド10を搭載して被記録材12に沿って往復移動可能
なキャリッジ5、キャリッジ5に搭載され被記録材12
の有無を判別するセンサ11、キャリッジ5を駆動する
ためのモータ3、モータ3の駆動力をキャリッジ5に伝
達するタイミングベルト4、モータ3を駆動制御する駆
動回路2などで構成されている。
【0014】マイコン1は、動作時に順次読み出される
制御プログラムを記憶しているROM6、データを一時
的に記憶するRAM8、データを演算処理する演算器
7、外部回路とデータの遣り取りをするポート9などを
備えている。モータ3に付属したパルス発生器から発生
したモータ回転角に比例するパルスは、マイコン1のポ
ート9に入力され、RAM8内に設けられたキャリッジ
位置カウンタを増減する。キャリッジ5の移動方向は、
モータ3の回転方向指示信号で判別される。したがっ
て、前記キャリッジ位置カウンタは、キャリッジ5が右
方向へ移動中であれば加算し、左方向へ移動中であれば
減算する。キャリッジ位置カウンタはモータパルスの発
生ごとに更新され、更新されたカウント値は随時読み取
り可能である。RAM8には、上記キャリッジ位置カウ
ンタのカウント値、被記録材12の左端を記憶する紙
端、被記録材12の右端を記憶する紙右端などを定義す
る。
制御プログラムを記憶しているROM6、データを一時
的に記憶するRAM8、データを演算処理する演算器
7、外部回路とデータの遣り取りをするポート9などを
備えている。モータ3に付属したパルス発生器から発生
したモータ回転角に比例するパルスは、マイコン1のポ
ート9に入力され、RAM8内に設けられたキャリッジ
位置カウンタを増減する。キャリッジ5の移動方向は、
モータ3の回転方向指示信号で判別される。したがっ
て、前記キャリッジ位置カウンタは、キャリッジ5が右
方向へ移動中であれば加算し、左方向へ移動中であれば
減算する。キャリッジ位置カウンタはモータパルスの発
生ごとに更新され、更新されたカウント値は随時読み取
り可能である。RAM8には、上記キャリッジ位置カウ
ンタのカウント値、被記録材12の左端を記憶する紙
端、被記録材12の右端を記憶する紙右端などを定義す
る。
【0015】前記記録ヘッド10としては、複数の吐出
口から被記録材12へインクを吐出して記録するインク
ジェット記録ヘッドが使用されている。この記録ヘッド
10は、インクジェット記録ヘッドの中でも、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するものであって、熱エネ
ルギーを発生するための電気熱変換体を備えたものであ
る。また、前記記録ヘッド10は、前記電気熱変換体に
よって印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰によ
る気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用し
て、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行なうもので
ある。
口から被記録材12へインクを吐出して記録するインク
ジェット記録ヘッドが使用されている。この記録ヘッド
10は、インクジェット記録ヘッドの中でも、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するものであって、熱エネ
ルギーを発生するための電気熱変換体を備えたものであ
る。また、前記記録ヘッド10は、前記電気熱変換体に
よって印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰によ
る気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用し
て、吐出口よりインクを吐出させ、記録を行なうもので
ある。
【0016】図2は、記録ヘッド10のインク吐出部の
構造を模式的に示す部分斜視図である。図2において、
被記録材12と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0
ミリ程度)をおいて対面する吐出口形成面51には、所
定のピッチで複数の吐出口52が形成され、共通液室5
3と各吐出口52とを連通する各液路54の壁面に沿っ
てインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変
換体(発熱抵抗体など)55が配設されている。本例に
おいては、記録ヘッド10は、前記吐出口52がキャリ
ッジ5の移動方向(主走査方向)と交叉する方向に並ぶ
ような位置関係で、該キャリッジ5に搭載されている。
こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する
電気熱変換体55を駆動(通電)して、液路54内のイ
ンクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出
口52からインクを吐出させる記録ヘッド(記録手段)
10が構成されている。
構造を模式的に示す部分斜視図である。図2において、
被記録材12と所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0
ミリ程度)をおいて対面する吐出口形成面51には、所
定のピッチで複数の吐出口52が形成され、共通液室5
3と各吐出口52とを連通する各液路54の壁面に沿っ
てインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変
換体(発熱抵抗体など)55が配設されている。本例に
おいては、記録ヘッド10は、前記吐出口52がキャリ
ッジ5の移動方向(主走査方向)と交叉する方向に並ぶ
ような位置関係で、該キャリッジ5に搭載されている。
こうして、画像信号または吐出信号に基づいて対応する
電気熱変換体55を駆動(通電)して、液路54内のイ
ンクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力によって吐出
口52からインクを吐出させる記録ヘッド(記録手段)
10が構成されている。
【0017】図3は本発明を適用した記録装置の一実施
例における紙位置計測シーケンスを示すフローチャート
であり、図4は本発明の一実施例による紙有無検出シー
ケンスを示すフローチャートであり、図5は本発明の一
実施例による紙位置計測時のキャリッジ5の移動とセン
サ出力波形を示す模式図である。図1〜図5において、
本実施例では、キャリッジ5を左から右へ移動させて左
端位置および右端位置を記憶し、次いでキャリッジ5を
右から左へ移動させて右端位置を再度記憶するものとす
る。
例における紙位置計測シーケンスを示すフローチャート
であり、図4は本発明の一実施例による紙有無検出シー
ケンスを示すフローチャートであり、図5は本発明の一
実施例による紙位置計測時のキャリッジ5の移動とセン
サ出力波形を示す模式図である。図1〜図5において、
本実施例では、キャリッジ5を左から右へ移動させて左
端位置および右端位置を記憶し、次いでキャリッジ5を
右から左へ移動させて右端位置を再度記憶するものとす
る。
【0018】本実施例における紙位置計測プログラム
は、計測動作の管理を行なう図3の紙位置計測シーケン
スと所定の周期Tで繰り返しセンサ11を監視する図4
の紙有無検出シーケンスとを有している。周期時間T
は、T時間内のキャリッジ移動距離が目標とする計測精
度を越えないように設定される。
は、計測動作の管理を行なう図3の紙位置計測シーケン
スと所定の周期Tで繰り返しセンサ11を監視する図4
の紙有無検出シーケンスとを有している。周期時間T
は、T時間内のキャリッジ移動距離が目標とする計測精
度を越えないように設定される。
【0019】図3の紙位置計測シーケンスにおいては、
ステップS1で「紙左端」および「紙右端」に0を書き
込み、キャリッジ5を給紙可能範囲の左外側位置から右
方向へ移動させるとともに、紙有無検出シーケンス(図
4)を実行する。ステップS2において、「紙左端」お
よび「紙右端」の両方に0でない値が書き込まれている
か否かを判別し、書き込まれていればステップS3へ進
み、書き込まれていなければステップS2を繰り返す。
キャリッジ5が被記録材12の左端および右端を通過し
「紙左端」および「紙右端」の両方に0でない値が書き
込まれていると、ステップS3で「紙右端」に0を書き
込み、キャリッジ5を逆方向(右から左方向)へ移動さ
せる。
ステップS1で「紙左端」および「紙右端」に0を書き
込み、キャリッジ5を給紙可能範囲の左外側位置から右
方向へ移動させるとともに、紙有無検出シーケンス(図
4)を実行する。ステップS2において、「紙左端」お
よび「紙右端」の両方に0でない値が書き込まれている
か否かを判別し、書き込まれていればステップS3へ進
み、書き込まれていなければステップS2を繰り返す。
キャリッジ5が被記録材12の左端および右端を通過し
「紙左端」および「紙右端」の両方に0でない値が書き
込まれていると、ステップS3で「紙右端」に0を書き
込み、キャリッジ5を逆方向(右から左方向)へ移動さ
せる。
【0020】ステップS4で「紙右端」に0でない値が
書き込まれているか否かを判別し、書き込まれていなけ
ればステップS4を繰り返す。キャリッジ5が被記録材
12の右端を左方向へ通過し「紙右端」に0でない値が
書き込まれていたら、ステップS5へ進み、キャリッジ
5を停止させるとともに紙有無検出シーケンスを終了さ
せて、紙位置計測シーケンスを終了する。
書き込まれているか否かを判別し、書き込まれていなけ
ればステップS4を繰り返す。キャリッジ5が被記録材
12の右端を左方向へ通過し「紙右端」に0でない値が
書き込まれていたら、ステップS5へ進み、キャリッジ
5を停止させるとともに紙有無検出シーケンスを終了さ
せて、紙位置計測シーケンスを終了する。
【0021】図4の紙有無検出シーケンスは、図3の紙
位置計測シーケンスの実行中に所定の周期Tで繰り返し
実行されている。次に図4を参照してこの紙有無検出シ
ーケンスを説明する。ステップS11において、紙有無
センサ11が紙有りを示すとステップS12へ進み、そ
うでなければステップS11を繰り返す。ステップS1
2では、キャリッジ位置カウンタのカウント値を読み取
り、「紙左端」にその値を書き込む。次いで、ステップ
S13へ進んでセンサ11が紙無しを示すか否かを判別
し、紙無しを示すとステップS14へ進み、そうでなけ
ればステップS13を繰り返す。ステップS14では、
キャリッジ位置カウンタのカウント値を読み取り、「紙
右端」にその値を書き込む。
位置計測シーケンスの実行中に所定の周期Tで繰り返し
実行されている。次に図4を参照してこの紙有無検出シ
ーケンスを説明する。ステップS11において、紙有無
センサ11が紙有りを示すとステップS12へ進み、そ
うでなければステップS11を繰り返す。ステップS1
2では、キャリッジ位置カウンタのカウント値を読み取
り、「紙左端」にその値を書き込む。次いで、ステップ
S13へ進んでセンサ11が紙無しを示すか否かを判別
し、紙無しを示すとステップS14へ進み、そうでなけ
ればステップS13を繰り返す。ステップS14では、
キャリッジ位置カウンタのカウント値を読み取り、「紙
右端」にその値を書き込む。
【0022】次いで、ステップS15へ進んでセンサ1
1が紙有りを示すか否かを判別し、紙有りを示すとステ
ップS16へ進み、そうでなければステップS15を繰
り返す。ステップS16では、再度キャリッジ位置カウ
ンタのカウント値を読み取り、「紙右端」にその値を書
き込み、紙有無検出シーケンスを終了する。
1が紙有りを示すか否かを判別し、紙有りを示すとステ
ップS16へ進み、そうでなければステップS15を繰
り返す。ステップS16では、再度キャリッジ位置カウ
ンタのカウント値を読み取り、「紙右端」にその値を書
き込み、紙有無検出シーケンスを終了する。
【0023】次に、キャリッジ5の移動とともに図3の
紙位置計測シーケンスおよび図4の紙有無検出シーケン
スが実行される様子を、図5のキャリッジ移動とセンサ
出力波形の関係を用いて説明する。キャリッジ5がA点
から移動を開始し、B点(被記録材12の左端)に到達
するとセンサ11は紙有りを示し始める。ここで、紙有
無検出シーケンスは、ステップS12に示すように、被
記録材12の左端位置を「紙左端」に記憶する。
紙位置計測シーケンスおよび図4の紙有無検出シーケン
スが実行される様子を、図5のキャリッジ移動とセンサ
出力波形の関係を用いて説明する。キャリッジ5がA点
から移動を開始し、B点(被記録材12の左端)に到達
するとセンサ11は紙有りを示し始める。ここで、紙有
無検出シーケンスは、ステップS12に示すように、被
記録材12の左端位置を「紙左端」に記憶する。
【0024】キャリッジ5がさらに同方向の移動を継続
してC点(被記録材12の右端)に到達するとセンサ1
1は紙無しを示し始める。ここで、紙有無検出シーケン
スは、ステップS14に示すように、被記録材12の右
端位置を「紙右端」に記憶する。こうして被記録材12
の左右の両端位置が記憶されると、紙位置計測シーケン
スはステップS3に示すようにキャリッジ5を逆方向へ
移動させ始める。キャリッジ5が逆方向へ移動すると、
すぐに再びC点(被記録材12の右端)に到達し、セン
サ11は紙有りを示し始める。ここで、紙有無検出シー
ケンスは、ステップS16に示すように、先に記憶した
被記録材12の右端位置の代わりに、再度キャリッジ5
の位置を「紙右端」に記憶する。
してC点(被記録材12の右端)に到達するとセンサ1
1は紙無しを示し始める。ここで、紙有無検出シーケン
スは、ステップS14に示すように、被記録材12の右
端位置を「紙右端」に記憶する。こうして被記録材12
の左右の両端位置が記憶されると、紙位置計測シーケン
スはステップS3に示すようにキャリッジ5を逆方向へ
移動させ始める。キャリッジ5が逆方向へ移動すると、
すぐに再びC点(被記録材12の右端)に到達し、セン
サ11は紙有りを示し始める。ここで、紙有無検出シー
ケンスは、ステップS16に示すように、先に記憶した
被記録材12の右端位置の代わりに、再度キャリッジ5
の位置を「紙右端」に記憶する。
【0025】以上説明した被記録材12の紙位置計測に
よれば、被記録材12の左端位置および右端位置の両方
の計測が被記録材12の内側に向かって行なわれること
になる。このため、紙有無検出シーケンスの実行周期等
に起因する紙検出遅れによる計測誤差は常に被記録材1
2の内側へ向かって現れることになり、被記録材12の
外側に現れることを無くことができる。その結果、真の
被記録材12の位置を越える方向の計測誤差が無くな
り、記録動作において被記録材12の無いところに記録
することによる無駄な機械動作、無駄なインク消費、記
録装置内部の汚損などを無くして、記録装置の性能向上
を図ることが可能となった。
よれば、被記録材12の左端位置および右端位置の両方
の計測が被記録材12の内側に向かって行なわれること
になる。このため、紙有無検出シーケンスの実行周期等
に起因する紙検出遅れによる計測誤差は常に被記録材1
2の内側へ向かって現れることになり、被記録材12の
外側に現れることを無くことができる。その結果、真の
被記録材12の位置を越える方向の計測誤差が無くな
り、記録動作において被記録材12の無いところに記録
することによる無駄な機械動作、無駄なインク消費、記
録装置内部の汚損などを無くして、記録装置の性能向上
を図ることが可能となった。
【0026】また、以上の紙位置計測によれば、従来の
紙位置計測において、図3中のステップS3およびステ
ップS4を追加するとともに図4中のステップS14お
よびステップS15を追加するというソフトウエアの単
純な拡張、すなわち、プログラム構造を変更せずに単な
るソフトウエアの拡張だけで実現可能であることから、
ソフトウエア開発期間の短縮および生産コストの低減を
図ることも可能となった。
紙位置計測において、図3中のステップS3およびステ
ップS4を追加するとともに図4中のステップS14お
よびステップS15を追加するというソフトウエアの単
純な拡張、すなわち、プログラム構造を変更せずに単な
るソフトウエアの拡張だけで実現可能であることから、
ソフトウエア開発期間の短縮および生産コストの低減を
図ることも可能となった。
【0027】なお、上記実施例では、最初にキャリッジ
5を左方向へ移動させた後で右方向へ移動させたが、こ
れとは逆の順序で移動させ、先ず右端位置を検出してか
ら左端位置を検出してもよい。また、上記実施例に示し
た一連の動作を複数回実行し、平均化などの統計処理を
施して計測精度を向上させてもよい。さらに、上記実施
例ではマイクロコンピュータ1を用いたが、これを別の
ハードウエアに置き換えてもよい。
5を左方向へ移動させた後で右方向へ移動させたが、こ
れとは逆の順序で移動させ、先ず右端位置を検出してか
ら左端位置を検出してもよい。また、上記実施例に示し
た一連の動作を複数回実行し、平均化などの統計処理を
施して計測精度を向上させてもよい。さらに、上記実施
例ではマイクロコンピュータ1を用いたが、これを別の
ハードウエアに置き換えてもよい。
【0028】なお、前述の実施例では、本発明をインク
ジェット記録装置に適用する場合を例に挙げて説明した
が、本発明は、ワイヤドット記録装置、レーザービーム
記録装置、熱転写記録装置、感熱式記録装置など、記録
手段(記録ヘッド)の記録方式に関係なく、種々の記録
装置に対して適用可能なものであり、同様の作用効果を
達成し得るものである。さらに、前述の各実施例では、
記録手段(記録ヘッド)10が被記録材12に沿って移
動(主走査)するシリアルタイプの記録装置を例に挙げ
て説明したが、本発明は、被記録材の記録幅の全体また
は一部に対応するライン型の記録手段を用いるラインタ
イプの記録装置の場合にも、紙有無センサを移動させる
ことにより同様に適用することができ、同様の効果を達
成し得るものである。
ジェット記録装置に適用する場合を例に挙げて説明した
が、本発明は、ワイヤドット記録装置、レーザービーム
記録装置、熱転写記録装置、感熱式記録装置など、記録
手段(記録ヘッド)の記録方式に関係なく、種々の記録
装置に対して適用可能なものであり、同様の作用効果を
達成し得るものである。さらに、前述の各実施例では、
記録手段(記録ヘッド)10が被記録材12に沿って移
動(主走査)するシリアルタイプの記録装置を例に挙げ
て説明したが、本発明は、被記録材の記録幅の全体また
は一部に対応するライン型の記録手段を用いるラインタ
イプの記録装置の場合にも、紙有無センサを移動させる
ことにより同様に適用することができ、同様の効果を達
成し得るものである。
【0029】また、本発明は、1個の記録手段を用いる
単色記録用の記録装置の他、異なる色で記録する複数個
の記録手段を用いるカラー記録用の記録装置、あるいは
同一色彩で濃度の異なる記録を行なう複数の記録手段を
用いる階調記録用の記録装置など、記録手段の数にも関
係なく同様に適用することができ、同様の作用効果を達
成し得るものである。さらに、記録手段としては、記録
ヘッド部とインクタンクを一体化したカートリッジタイ
プのものの他、記録ヘッド部とインクタンクを別体とし
これらをインク供給チューブで接続する構成のものな
ど、記録手段およびインクタンクの構成がどのようなも
のであっても、同様に適用することができ、同様の効果
を達成し得るものである。
単色記録用の記録装置の他、異なる色で記録する複数個
の記録手段を用いるカラー記録用の記録装置、あるいは
同一色彩で濃度の異なる記録を行なう複数の記録手段を
用いる階調記録用の記録装置など、記録手段の数にも関
係なく同様に適用することができ、同様の作用効果を達
成し得るものである。さらに、記録手段としては、記録
ヘッド部とインクタンクを一体化したカートリッジタイ
プのものの他、記録ヘッド部とインクタンクを別体とし
これらをインク供給チューブで接続する構成のものな
ど、記録手段およびインクタンクの構成がどのようなも
のであっても、同様に適用することができ、同様の効果
を達成し得るものである。
【0030】なお、本発明は、インクジェット記録装置
に適用する場合には、例えば、ピエゾ素子等の電気機械
変換体等を用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するも
のに適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してイ
ンクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェッ
ト記録装置において優れた効果をもたらすものである。
かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成
できるからである。
に適用する場合には、例えば、ピエゾ素子等の電気機械
変換体等を用いる記録手段(記録ヘッド)を使用するも
のに適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してイ
ンクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェッ
ト記録装置において優れた効果をもたらすものである。
かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成
できるからである。
【0031】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうのが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録手段(記録ヘッド)の熱作用面に膜
沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対一に対応し液
体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。
【0032】この気泡の成長、収縮により吐出用開口を
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの
滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即
時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応答性
に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好まし
い。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4
463359号明細書、同第4345262号明細書に
記載されているようなものが適している。尚、上記熱作
用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第43131
24号明細書に記載されている条件を採用すると、更に
優れた記録を行なうことができる。
【0033】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。すなわち、記録ヘッ
ドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば、記録を確実に効率よく行なうことができるようにな
るからである。
【0034】さらに、記録装置が記録できる被記録材
(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有するフルライ
ンタイプの記録ヘッドに対しても、本発明は有効に適用
できる。そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッ
ドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体
的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でもよい。加えて、上例のようなシリアルタイプのもの
でも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置
本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体
的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
(記録媒体)の最大幅に対応した長さを有するフルライ
ンタイプの記録ヘッドに対しても、本発明は有効に適用
できる。そのような記録ヘッドとしては、複数記録ヘッ
ドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体
的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でもよい。加えて、上例のようなシリアルタイプのもの
でも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置
本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体
的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0035】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な
補助手段などを付加することは、本発明の効果を一層安
定できるので好ましいものである。これらを具体的に挙
げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或は
これとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モード
を行なうことも安定した記録を行なうために有効であ
る。
られる、記録ヘッドに対しての回復手段または予備的な
補助手段などを付加することは、本発明の効果を一層安
定できるので好ましいものである。これらを具体的に挙
げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或は
これとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予
備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モード
を行なうことも安定した記録を行なうために有効であ
る。
【0036】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又
は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
個数についても、例えば、単色のインクに対応して1個
のみが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複
数のインクに対応して複数個数設けられるものであって
もよい。すなわち、例えば、記録装置の記録モードとし
ては、黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、
記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせに
よるか、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー又
は、混色によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装
置にも本発明は極めて有効である。
【0037】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するもの、あるいは、インクジェット方式で
は、インク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。加えて、
積極的に熱エネルギーによる昇温をインクの固形状態か
ら液体状態への状態変化のエネルギーとして使用せしめ
ることで防止するか、または、インクの蒸発防止を目的
として放置状態で固化するインクを用いるかして、いず
れにしても、熱エネルギーの記録信号に応じた付与によ
ってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、
記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等
のような、熱エネルギーによって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。
【0038】このような場合のインクは、特開昭54−
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
56847号公報あるいは特開昭60−71260号公
報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔
に液状または固形物として保持された状態で、電気熱変
換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明
においては、上述した各インクに対して最も有効なもの
は、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0039】さらに加えて、本発明によるインクジェッ
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
ト記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理
機器の画像出力端末として用いられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有す
るファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
によれば、被記録材に沿って移動する記録手段により記
録を行なう記録装置において、給紙可能範囲の外側から
紙有無センサを移動させ、最初に紙有りを検出した位置
を第1の紙端位置とし、さらに紙有無センサを同方向に
移動させて紙無しを検出したら該紙有無センサを逆方向
に移動させ、次に紙有りを検出した位置を第2の紙端位
置とし、前記第1の紙端位置および前記第2の紙端位置
を被記録材の左右端位置とするように構成したので、簡
単な構成で、紙有無検出プログラムの実行周期等に起因
する紙検出遅れによる計測誤差が被記録材の外側へ現れ
ることを無くし、真の被記録材の位置を越える方向の計
測誤差を無くすことができ、もって、被記録材の無いと
ころに記録することを確実に防止し得る記録装置が提供
される。
によれば、被記録材に沿って移動する記録手段により記
録を行なう記録装置において、給紙可能範囲の外側から
紙有無センサを移動させ、最初に紙有りを検出した位置
を第1の紙端位置とし、さらに紙有無センサを同方向に
移動させて紙無しを検出したら該紙有無センサを逆方向
に移動させ、次に紙有りを検出した位置を第2の紙端位
置とし、前記第1の紙端位置および前記第2の紙端位置
を被記録材の左右端位置とするように構成したので、簡
単な構成で、紙有無検出プログラムの実行周期等に起因
する紙検出遅れによる計測誤差が被記録材の外側へ現れ
ることを無くし、真の被記録材の位置を越える方向の計
測誤差を無くすことができ、もって、被記録材の無いと
ころに記録することを確実に防止し得る記録装置が提供
される。
【図1】本発明を適用した記録装置の一実施例の構成を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図2】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模式
的に示す部分斜視図である。
的に示す部分斜視図である。
【図3】本発明を適用した記録装置の一実施例における
被記録材の紙位置計測シーケンスを示すフローチャート
である。
被記録材の紙位置計測シーケンスを示すフローチャート
である。
【図4】本発明を適用した記録装置の一実施例における
被記録材の紙有無検出シーケンスを示すフローチャート
である。
被記録材の紙有無検出シーケンスを示すフローチャート
である。
【図5】本発明を適用した記録装置の一実施例における
紙位置計測時のキャリッジの移動と紙有無センサの出力
波形を示す模式図である。
紙位置計測時のキャリッジの移動と紙有無センサの出力
波形を示す模式図である。
1 マイクロコンピュータ 2 モータ駆動回路 3 キャリッジ駆動用のモータ 4 タイミングベルト 5 キャリッジ 6 ROM 7 演算器 8 RAM 9 ポート 10 記録手段(記録ヘッド) 11 紙有無センサ 12 被記録材 51 吐出口形成面 52 吐出口 55 電気熱変換体
Claims (4)
- 【請求項1】 被記録材に沿って移動する記録手段に
より記録を行なう記録装置において、給紙可能範囲の外
側から紙有無センサを移動させ、最初に紙有りを検出し
た位置を第1の紙端位置とし、さらに紙有無センサを同
方向に移動させて紙無しを検出したら該紙有無センサを
逆方向に移動させ、次に紙有りを検出した位置を第2の
紙端位置とし、前記第1の紙端位置および前記第2の紙
端位置を被記録材の左右端位置とすることを特徴とする
記録装置。 - 【請求項2】 前記記録手段がインクを吐出して記録
するインクジェット記録手段であることを特徴とする請
求項1の記録装置。 - 【請求項3】 前記記録手段が、インクを吐出するた
めに利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を
備えているインクジェット記録手段であることを特徴と
する請求項2の記録装置。 - 【請求項4】 前記記録手段が、前記電気熱変換体が
発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
用して、吐出口よりインクを吐出させることを特徴とす
る請求項3の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18180092A JPH05345466A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18180092A JPH05345466A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05345466A true JPH05345466A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=16107076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18180092A Pending JPH05345466A (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05345466A (ja) |
-
1992
- 1992-06-16 JP JP18180092A patent/JPH05345466A/ja active Pending
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