JPH05345307A - 繊維補強セメント板の製造方法 - Google Patents

繊維補強セメント板の製造方法

Info

Publication number
JPH05345307A
JPH05345307A JP18308092A JP18308092A JPH05345307A JP H05345307 A JPH05345307 A JP H05345307A JP 18308092 A JP18308092 A JP 18308092A JP 18308092 A JP18308092 A JP 18308092A JP H05345307 A JPH05345307 A JP H05345307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
pins
planted
cement slurry
applicator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18308092A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitoshi Nozaki
明敏 野崎
Kazuyuki Komatsu
和幸 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP18308092A priority Critical patent/JPH05345307A/ja
Publication of JPH05345307A publication Critical patent/JPH05345307A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無石綿化対策としてパルプ繊維を使用してい
わゆるフローオン成形法で繊維補強セメント板を製造す
る場合、パルプ繊維のファイバーボール化を有効に防止
することを目的とする。 【構成】 パルプ繊維を補強繊維とするセメントスラリ
ーを種膜成形フェルトベルト上へ層状に供給し、脱水の
上メーキングロール上に積層しつつ巻き取っていく繊維
補強セメント板の製造方法において、前記セメントスラ
リーを種膜成形フェルトベルトへ供給する際、多数のピ
ンを等間隔で植設したアプリケーターと、このアプリケ
ーター上のピンと重なり合う長さのピンが植設されかつ
前記セメントスラリーの流速より2〜10倍の周速で順方
向へ回転するピン植設ロールとで形成される供給ゲート
を通過させて成形フェルトベルトへ供給していく構成と
され、ピン植設ゲートによりファイバーボールを解繊す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は繊維補強セメント板の
製造方法に関し、詳しくは無石綿配合を目的としてパル
プ繊維を使用したセメントスラリーから繊維補強セメン
ト板を製造する方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維補強セメント板の製造方法と
して、補強繊維を添加したセメントスラリーを種膜成形
フェルトベルト上へ層状に供給し、脱水の上メーキング
ロール上に積層しつつ巻き取っていく、いわゆるフロー
オン成形法が知られている。ところで、上記繊維補強セ
メント板の製造方法における補強繊維として、石綿が伝
統的に使用されてきたが、石綿は公害の原因となること
から使用の制限ないしは全廃が強く要請され、その代替
繊維としてパルプ繊維などの使用が検討されている。こ
のパルプ繊維は、耐熱性、耐アルカリ性などを有し、ま
たセメントマトリックスに対する結合性などに優れ、他
の合成樹脂繊維に比較してかなり有望とされている。
【0003】
【従来技術の問題点】しかし、上記パルプ繊維はその形
態に起因して、繊維同志が絡み合うファイバーボール化
し易いといった問題があった。このファイバーボール化
した繊維は、通常含水濃度数%〜数十%のスラリーに広
く生じ、見かけの大きさは直径10mm前後となる。
【0004】従って、成形品の厚さが10mm以上の厚い製
品の場合はそれほど目立たないが、前記直径以下の板状
体を成形した場合肉眼でもその確認ができ、5mm以下の
厚さの板状成形体の場合は光の透過によって明暗の模様
が見えるほどになる。また、多層成形の場合でも、後工
程のプレス圧がかたよる原因となり、均一な強度の製品
を成形することが困難となる問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、無石綿化対策としてパルプ繊維を使用してい
わゆるフローオン成形法で繊維補強セメント板を製造す
る場合、パルプ繊維のファイバーボール化を有効に防止
し薄い板状体であっても均質な製品を製造できる方法を
得ることを目的としてなさたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の繊維補
強セメント板の製造方法は、パルプ繊維を補強繊維とす
るセメントスラリーを種膜成形フェルトベルト上へ層状
に供給し、脱水の上メーキングロール上に積層しつつ巻
き取っていく繊維補強セメント板の製造方法において、
前記セメントスラリーを種膜成形フェルトベルトへ供給
する際、多数のピンを等間隔で植設したアプリケーター
と、このアプリケーター上のピンと重なり合う長さのピ
ンが植設されかつ前記セメントスラリーの流速より2〜
10倍の周速で順方向へ回転するピン植設ロールとで形成
される供給ゲートを通過させて成形フェルトベルトへ供
給していくことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】この発明における繊維補強セメント板の製造方
法は、既述のようにフローオン成形法を前提としてお
り、パルプ繊維を補強繊維として含み、かつ含水濃度数
%〜数十%のスラリーを供給する点で従来製法と共通す
る。
【0008】この発明において、上記セメントスラリー
をフェルトベルト上へ供給する際、多数のピンを等間隔
で植設したアプリケーターと、このアプリケーター上の
ピンと重なり合う長さのピンが植設されかつ前記セメン
トスラリーの流速より2〜10倍の周速で順方向へ回転す
るピン植設ロールとで形成される供給ゲートを通過させ
て供給するのである。
【0009】このゲート通過時、セメントスラリー中に
含まれるパルプ繊維は、アプリケーター上のピンとロー
ル上のピンとで梳きならされ、ファイバーボール化した
繊維を解繊し、均一な品質とするのである。
【0010】上記において、アプリケータ上のピン及び
ピン植設ロール上のピンは共に約10mm以下の間隔で植設
され、またピン植設ロールの周速はセメントスラリーの
流速に対し2〜10倍の周速とされる。
【0011】この理由は、ファイバーボールの大きさ
は、最大10mm程度であるのでピン間隔が10mmより大きい
と未解繊のものが通過する恐れがあるためであり、また
ピン植設ロールの周速をスラリー流速の2倍より遅くす
ると、アプリケータ上のピンとの協同による解繊効果が
十分でなく、また10倍より大きくすると繊維の切断が著
しくなるからである。上記相互のピンの梳き作用により
ファイバーボール化してパルプ繊維は再び解繊され、均
一な状態で種膜内に分散するのである。
【0012】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。セメン
ト48重量%、珪砂47重量%に補強繊維としてパルプ繊維
を5重量%添加したセメント配合を基本配合とし、これ
に水を添加して濃度10%、15%及び20%のセメントスラ
リーを調整した。
【0013】次に、図1及び図2に示すように、縦横8
mm間隔で長さ10mmのピン1…1を植設したアプリケータ
2上に、同じく縦横8mm間隔で長さ10mmのピン1…1を
植設したピン植設ローラ3をローラ外周とアプリケータ
2との隙間Sが14mmとなるように配置したゲート4を設
け、ピン植設ローラ3の周速を表1に示す周速として回
転させてスラリー5を供給し種膜成形フェルトベルト6
へ供給した。図中7は吸引脱水ボックスを示す。上記方
法により厚さ6mmの繊維補強セメント板を成形し、その
外観及び強度を試験したところ表1に示す通りとなっ
た。
【0014】
【表1】
【0015】表1において、「ロール周速」の「同等」
はスラリーの流速と同じ周速でロールを回転した場合、
「2倍」はスラリーの流速の2倍の周速でロールを回転
した場合、以下「16倍」まで同義である。「無し」はア
プリケータ2及びピン植設ローラ3無しで成形した場合
を示す。「外観」の欄における○印はファイバーボール
が全く見られなかったもの、△印はごく一部にファイバ
ーボールが観察されたもの、×印はファイバーボールが
明らかに観察され、××印はファイバーボールの残留が
著しく観察されたものを示す。また、曲げ強度欄の数字
はkg/cm2を示す。同欄において「ばらつき大」はファイ
バーボールの存在により板材強度が全体として均一でな
く、測定箇所によって著しい差異が表れ有為結果が得ら
れなかったことを示す。
【0016】表1より明らかなように、本発明の方法に
よる場合、ファイバーボールの発生は全く見られず、ま
た製品曲げ強度も向上しているのが確認された。なお、
周速13倍の実施例で強度がやや低下しているのは、補強
繊維の細断化によるものと考えられる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、パルプ繊維を使用するにも係わらず、これら繊
維の絡み合いによるファイバーボールが十分に解繊され
た状態となり、均一な強度の板状製品を得ることができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を実施する装置の側面図であ
る。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
1…ピン 2…アプリケータ 3…ピン植設ローラ S…ローラ外周とアプリケータ2との隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルプ繊維を補強繊維とするセメントス
    ラリーを種膜成形フェルトベルト上へ層状に供給し、脱
    水の上メーキングロール上に積層しつつ巻き取っていく
    繊維補強セメント板の製造方法において、前記セメント
    スラリーを種膜成形フェルトベルトへ供給する際、多数
    のピンを等間隔で植設したアプリケーターと、このアプ
    リケーター上のピンと重なり合う長さのピンが植設され
    かつ前記セメントスラリーの流速より2〜10倍の周速で
    順方向へ回転するピン植設ロールとで形成される供給ゲ
    ートを通過させて成形フェルトベルトへ供給していくこ
    とを特徴とする繊維補強セメント板の製造方法。
JP18308092A 1992-06-16 1992-06-16 繊維補強セメント板の製造方法 Pending JPH05345307A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18308092A JPH05345307A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 繊維補強セメント板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18308092A JPH05345307A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 繊維補強セメント板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05345307A true JPH05345307A (ja) 1993-12-27

Family

ID=16129414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18308092A Pending JPH05345307A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 繊維補強セメント板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05345307A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010508182A (ja) * 2006-11-01 2010-03-18 ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー 埋め込みロール装置
CN108058259A (zh) * 2018-01-22 2018-05-22 上海言诺建筑材料有限公司 压入装置及3d打印设备

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010508182A (ja) * 2006-11-01 2010-03-18 ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー 埋め込みロール装置
CN108058259A (zh) * 2018-01-22 2018-05-22 上海言诺建筑材料有限公司 压入装置及3d打印设备
CN108058259B (zh) * 2018-01-22 2024-07-09 上海言诺建筑材料有限公司 压入装置及3d打印设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104088199B (zh) 一种载带封装用纸及制备方法
CN1281817C (zh) 至少有三个区的纸张结构
CN110219197B (zh) 一种利用圆网造纸机复合加工吸水纸的方法
DE60319617T2 (de) Formmasse
JP4276076B2 (ja) フォームを形成するための方法及び装置
US20100237529A1 (en) Formation of sheet material using hydroentanglement
SE510506C2 (sv) Kraftpapper och förfarande för framställning av detta samt ventilsäck
JPS59144700A (ja) 差別的押圧型製紙機
TW575506B (en) Molded fiber materials and methods and apparatus for making the same
JPH10317296A (ja) しなやかなつや出し工程用ベルト
KR20030023633A (ko) 고수압 직조법을 이용한 판재의 형성
DE69813524T2 (de) Gewebe zum Formen von Gegenständen aus Faserzement
DE4413188A1 (de) Laminiertes Fasergewebe auf Holzbasis, aus diesem Gewebe hergestellte Formkörper und Verfahren zur Herstellung der Formkörper
JP5340942B2 (ja) ウエット加工パネルへのスクリム埋め込みのための方法および装置
DE69721555T2 (de) Verbesserte trocknung von gemusterten papierbahnen
DE1956038A1 (de) Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen faserverstaerkter Platten oder Folien aus thermoplastischem Material und nach dem Verfahren hergestellte Platte oder Folie
JPH05345307A (ja) 繊維補強セメント板の製造方法
US1921504A (en) Composite web and method of making the same
US2699389A (en) Reinforced paper and method of making same
CA1156440A (en) Machine for fabricating building boards
CN208235094U (zh) 单面高吸附单面拒水卫生用面料的生产设备
KR20180019504A (ko) 시스템 및 공정
CN111485455A (zh) 一种具有优良舒适度的医用胶带棉纸的生产方法
CN108301121A (zh) 单面高吸附单面拒水卫生用材料及其生产设备和生产工艺
JPH0545405B2 (ja)