JPH0534520U - 拡大表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】円盤状フレネルレンズ素材の渦中心を通る直線
で２分割し、それら分割素材を基にして夫々の方形フレ
ネルレンズを裁断加工することにより一枚の円盤状フレ
ネルレンズ素材から、２枚の方形フレネルレンズを作成
し、これにより歩止りを高めると共に、方形に裁断され
たフレネルレンズの中央部に渦の中心部が位置されるこ
とがなく、異和感を感じることのない、拡大表示装置を
提供する。 【構成】表示器（２，３）の前方にフレネルレンズ
（４）を配置して、その表示器の表示面を拡大表示装置
において、上記フレネルレンズ（４）は、その渦中心を
その辺縁部を含む外側に位置せしめてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車に搭載される表示装置であって、特にフレネルレンズを用い て表示器の表示面を拡大表示する拡大表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の拡大表示装置としては、図１に示す如き構造のものがある。つ まりこの表示装置は、インストルメントパネル（図示せず）に形成されている開 口部に嵌入保持される計器ハウジング１を有し、この計器ハウジング１内には、 車速を表示する速度計２と、エンジンの回転を表示する回転計３が配置され、さ らにそれら計器２，３の前方すなわち計器ハウジング１の開口部には、拡大フレ ネルレンズ４が被着されていて、このフレネルレンズ４を透して前記の速度計２ 、回転計３を見ることにより、小型に形成された計器が拡大表示されるようにな っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、かかる構造の拡大表示装置に用いられているフレネルレンズ４の渦 の中心部が計器文字板の中央部、換言すれば、計器ハウジング１の開口部中央部 に位置するように、そのフレネルレンズ４が裁断されて使用されているものであ るために、計器ハウジング１に設けられているフレネルレンズ４の中心部渦形状 が目立ってしまい各計器の表示を見るときの異和感が生じると共に表示品質が低 下するという不具合があった。

【０００４】 またフレネルレンズ４はその渦中心部が計器ハウジングの中央部に位置される ように裁断されていることから、一枚の円板状フレネルレンズ素材からは一枚の 方形フレネルレンズしか裁断することができず歩止まりが低く経済性が悪いとい う不具合があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案はかかる従来の不具合に着目してなされたもので、円盤状フレネルレン ズ素材の渦中心を通る直線で２分割し、それら分割素材を基にして夫々の方形フ レネルレンズを裁断加工することにより一枚の円盤状フレネルレンズ素材から、 ２枚の方形フレネルレンズを作成し、これにより歩止りを高めると共に、方形に 裁断されたフレネルレンズの中央部に渦の中心部が位置されることがなく、異和 感を感じることのない、拡大表示装置を提供することにある。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。

【０００７】 すなわち本実施例の拡大表示装置にあっては、その拡大表示装置に使用されて いる方形のフレネルレンズ４は、円盤形状または方形状に形成されているフレネ ルレンズ素材の渦中心を通る直線に沿って裁断（２分割）し、２枚のフレネルレ ンズを作成する。次いでその裁断フレネルレンズの上記裁断辺縁を一辺とする方 形（長方形）のフレネルレンズ４をカッティングして図２に示す如きフレネルレ ンズ４を作成し使用するものである。

【０００８】 かくして得られたフレネルレンズ４は、そのレンズの渦中心部が、レンズ４の 辺縁部に位置されていることから、計器２及び３の表示面を、そのフレネルレン ズ４を透して見るとき、その渦中心部が目立つことなく表示の異和感が解消され るものである。またフレネルレンズ素材の渦中心部を境として２分割することに より少なくとも２枚の方形フレネルレンズ４を得ることができ、これによってフ レネルレンズの裁断歩止まりが向上し、経済性が大幅に高められる。またこの実 施例ではフレネルレンズ４の渦中心部がその辺縁部に位置されているものとした が、渦中心部はフレネルレンズ４の外側になるようにしても良く、その際にも同 様の効果が得られる。

【０００９】

【考案の効果】 以上のように本考案は、表示器の前方に表示器（２，３）の前方にフレネルレ ンズ（４）を配置して、その表示器の表示面を拡大表示装置において、上記フレ ネルレンズ（４）は、その渦中心をその辺縁部を含む外側に位置せしめてなるこ とを特徴とする拡大表示装置の辺縁部に位置されていることから、表示器の表示 面を、該フレネルレンズ４を透して見るとき、その渦中心部が目立つことなく表 示の異和感が解消されるものである。またフレネルレンズ素材の渦中心部を境と して２分割することにより少なくとも２枚の方形フレネルレンズ４を得ることが でき、これによってフレネルレンズの裁断歩止まりが向上し、経済性が大幅に高 められるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の説明図。

【図２】本考案実施例の説明図。

【符号の説明】

１…計器ハウジング ２…速度計 ３…回転計 ４…拡大フレネルレン
ズ

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【手続補正書】

【提出日】平成３年１２月１１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図２

【補正方法】変更

【補正内容】

【図２】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示器（２，３）の前方にフレネルレン
   ズ（４）を配置して、その表示器の表示面を拡大表示装
   置において、上記フレネルレンズ（４）は、その渦中心
   をその辺縁部を含む外側に位置せしめてなることを特徴
   とする拡大表示装置。