JPH05345131A - 高温用燃焼触媒 - Google Patents

高温用燃焼触媒

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JPH05345131A
JPH05345131A JP4154825A JP15482592A JPH05345131A JP H05345131 A JPH05345131 A JP H05345131A JP 4154825 A JP4154825 A JP 4154825A JP 15482592 A JP15482592 A JP 15482592A JP H05345131 A JPH05345131 A JP H05345131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
substituting
combustion
alkaline earth
combustion catalyst
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4154825A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Miyazaki
達郎 宮崎
Tatsuo Kahata
達雄 加幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温用燃焼触媒に関する。 【構成】 LaCrO3 系ペロブスカイト型複合酸化物
のLaの一部をアルカリ土類元素で、Crの一部をMn
で置換してなる高温用燃焼触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温用燃焼触媒に関し、
ガスタービン(発電用,電力−熱併給システム用,航空
機用,自動車用)、ボイラ用の燃料の燃焼触媒として有
利に適用できる同触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは天然ガスなどの燃料を高
温度で燃焼させ、得られた高温、高速のガスでタービン
を回転させ電力などにエネルギを変換させる装置であ
る。この際、燃焼触媒を用いない場合、高温度での燃料
の燃焼により空気中の窒素と酸素が反応して有害な窒素
酸化物(thermal NOx)を発生する。一方、燃焼触媒
を用いた燃焼の場合、燃焼器だけでは燃焼困難な希薄な
予混合気でも触媒表面での酸化(燃焼)反応の助けで燃
焼を維持することができるため燃焼器内のピーク温度を
実質的にthermal NOxが生成しない温度以下にするこ
とが可能となる。このようなガスタービンなどの高温型
の燃焼触媒の場合、圧損の制限から触媒長さが決定され
るため、触媒は必然的に高速反応に対する高い活性が要
求されるだけでなくタービン温度(約1100℃以上)
の燃焼ガスにさらされるため高い耐熱性も必要となる。
【0003】従来の燃焼触媒としてはPt,Pd,Ph
などの貴金属を耐熱性の担体(例えば、コージェライ
ト:3MgO・2Al2 3 ・5SiO2 等)に担持し
たものがある。また、卑金属酸化物としてCoO3 やC
2 3 ,Cr2 3 −Co34 などの他にLaCo
3 系ペロブスカイト型酸化物が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、貴金属
を活性成分に用いた触媒はコスト上不利であるだけでな
く、担体に耐熱性のものを用いても活性成分そのものの
シンタリングが起こりやすく、触媒活性の低下が問題と
なる。一方、卑金属酸化物系では高速流下での活性が充
分でなく、またLaCoO3 系のペロブスカイト型複合
酸化物は貴金属と同程度の活性を有するものもあるが9
00℃程度の温度域からシンタリングを生じる。
【0005】本発明は上記技術水準に鑑み、安価で、高
い触媒活性を有し、燃焼温度での熱によるシンタリング
の少ない燃焼触媒を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はLaCrO3
ペロブスカイト型複合酸化物のLaの一部をアルカリ土
類元素で、Crの一部をMnで置換してなる高温用燃焼
触媒である。
【0007】本発明の高温用燃焼触媒はLaCrO3
ペロブスカイト型複合酸化物のLaサイトの一部をアル
カリ土類金属(Ca,Sr,Ba)で、またCrサイト
の一部をMnで置換してなるもので、La1-x MxCr
1-y Mny 3 (但し、MはCa,Sr,Ba)で表わ
されるものである。Laサイトのアルカリ土類金属の固
溶置換量は40〜50 mol%で、それ以上になるとイオ
ン半径の大きいアルカリ土類金属は置換固溶できずに単
独の酸化物を形成するようになる。また、Crサイトへ
のMnの固溶置換量は0〜100 mol%置換固溶が可能
である。本発明のLa1-x MxCr1-y Mny 3 にお
いて、xは0.1〜0.5好ましくは0.2〜0.3、
yは0.1〜0.5好ましくは0.1〜0.3である。
【0008】
【作用】本発明によるLa1-x MxCr1-y Mny 3
(M:Ca,Sr,Ba)は一般にペロブスカイト型酸
化物がAO3 マトリックスに基づく高い安定性を有すの
に加えて、その中でもLaCrO3 系ペロブスカイト型
複合酸化物は難焼結性であり、熱的にきわめて安定して
いる。これにその酸化物は単独で用いても比較的高い活
性を呈するMnでCrの一部を置換して導入したこと
と、La(3価)の一部をその酸化数が異なるSr,C
a,Baなどのアルカリ土類金属(2価)で置換するこ
とによる原子価制御及び格子欠陥濃度の変化により高い
酸化(燃焼)活性が得られる。
【0009】以上のように、本発明による触媒は高い燃
焼触媒活性を有し、燃焼温度付近での熱シンタリングの
少ない高温度用燃焼触媒が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の高温用燃焼触媒の一実施例を
従来の触媒と比較してあげ、本発明の効果を立証する。
本発明の一実施例触媒としてはLa1-x MxCr1-y
y 3 として、酢酸ランタン、酢酸ストロンチウム、
酢酸クロム及び酢酸マンガンをx=0.3,y=0.3
となるように秤量し、重量分率で蒸留水50部に対し
て、これら出発原料30部と平均粒子径が3μのコージ
ェライト(3MgO・2Al2 3 ・5SiO2 )20
部を添加し、この溶液を100℃空気中にて蒸発乾燥さ
せた後、850℃、空気中で10時間焼成することによ
り得られたLa0.7 Sr0.3 Cr0. 7 Mn0.3 3 を用
いた。
【0011】また、比較触媒としてはコージェライト担
体に塩化白金塩を含浸させたPt触媒と各金属の酢酸塩
あるいは硝酸塩を用いて製造したLaSrMnO3 を用
いた。
【0012】触媒燃焼特性は固定流通反応装置を用いて
行ない燃料としてメタン:3 vol%、空気:97 vol%
の混合物を用いた。ガス入口温度は750℃、触媒層温
度は1100〜1200℃であった。その結果の各触媒
の活性を図1に示す。図1より、200時間後も本発明
触媒La0.7 Sr0.3 Cr0.7 Mn0.3 3 は高い活性
を有すことが判る。また反応前後の比表面積を表1に示
す。本発明触媒La0.7 Sr0.3 Cr0.7Mn0.3 3
は比較触媒LaSrMnO3 と対比し、その比表面積が
200時間後もほとんど変化なくその耐熱性が示唆され
る。
【0013】
【表1】
【0014】以上、本発明触媒の特殊な具体例によって
本発明触媒の効果を示したが、本発明触媒La1-x Mx
Cr1-y Mny 3 (M:Ca,Sr,Ba)におい
て、xを0.1〜0.5、yを0.1〜0.5の範囲で
変動させ、Srの代わりにCa,Baを用いてもほゞ同
様な効果が得られた。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば触媒活性は高く、また熱
的にも安定な高温燃焼触媒が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高温燃焼触媒の効果を示す図表。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LaCrO3 系ペロブスカイト型複合酸
    化物のLaの一部をアルカリ土類元素で、Crの一部を
    Mnで置換してなる高温用燃焼触媒。
JP4154825A 1992-06-15 1992-06-15 高温用燃焼触媒 Withdrawn JPH05345131A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9999891B2 (en) 2013-01-16 2018-06-19 Orenda Automation Technologies Inc. Air cooled rotating disc and mill assembly for reducing machines

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Effective date: 19990831