JPH05344911A

JPH05344911A - ヘアドライヤー用の吸気フィルター

Info

Publication number: JPH05344911A
Application number: JP5014676A
Authority: JP
Inventors: Rolf Brauchli; ロルフ、ブローチリ; Ernst Brauchli; エルネスト、ブローチリ; Theophil Meier; テオフィル、メイアー; Gerhard Meier; ゲアハルト、メイアー
Original assignee: R B I DEISUTORIBIYUUTAAZU Inc; RBI Distributors Inc
Current assignee: R B I DEISUTORIBIYUUTAAZU Inc; RBI Distributors Inc
Priority date: 1992-02-19
Filing date: 1993-02-01
Publication date: 1993-12-27
Also published as: US5433017A; DE4204893A1; EP0556435A1

Abstract

(57)【要約】【目的】塵芥の粒子がヘアドライヤーに流入すること
を制限しながら、大量のよい香りの空気を通過させるよ
うにしたヘアドライヤー用の吸気フィルターを提供す
る。【構成】吸入側において、リング１の上端部にはスク
リーン２が取付けられている。スクリーン２の下部に
は、図１中の流れＤの方向に沿って、リング１と同心の
環状壁４が配設されている。環状壁４はリング１に挿入
されるカウンターリング５の一部となっている。環状壁
の外周部には、芳香剤８を入れることのできる環状の分
離された室６が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ヘアドライヤーの本体
に取り付けられ、フィルターとして働くスクリーンを有
する、ヘアドライヤー用のリング状吸気フィルターに関
する。

【０００２】

【従来の技術】ヘアドライヤーに吸引される空気を浄化
する吸気フィルターとして、独国特許DE-A-2930381号に
は、リングと一体になったスクリーンを備えたフィルタ
ーが記載されている。リング内に交換可能に保持された
スクリーンを備えたフィルターは、多年に亘り慣用され
ており、現在でも最も利用されている形式である。フィ
ルターとして用いられているスクリーンが交換可能であ
ることは、その清掃を容易にすると共に、スクリーンの
網目の密度を変更することを可能にする。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、網目の密度
が比較的粗い場合、塵芥の粒子の幾らかはヘアドライヤ
ーに押し込まれ、ヘアドライヤーの加熱コイル内に入っ
て燃え上がる。いずれにしろ、ヘアドライヤーを通過し
た空気は悪くなり、フィルターも容易に目詰まりするよ
うになる。一方、商業用のヘアドライヤーでは、乾燥時
間を短縮するために、大量のかつ良い香りの空気を通過
させることが要望されている。

【０００４】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
有する問題点を解消し、塵芥の粒子がヘアドライヤーに
流入することを制限しながら、大量の空気を通過させる
ようにしたヘアドライヤー用の吸気フィルターを提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のヘアドライヤー用の吸気フィルターは、ヘ
アドライヤーの本体に取り付けられ、フィルターとして
働くスクリーンを有するヘアドライヤー用の吸気フィル
ターにおいて、リング（１；２１）内に装着されるかご
状の保持部材（４，５；２４）を備え、この保持部材
（４，５；２４）が軸方向に通気性を有し、かつその内
部に芳香剤（８）が保持される少なくとも一つの分離さ
れた室（６）を備えていることを特徴とするものであ
る。

【０００６】

【作用】本発明のヘアドライヤー用の吸気フィルターで
は、フィルターとして働くスクリーンにより塵芥の粒子
が捕捉された後、空気が軸方向に通過する。また、室内
に配置された芳香剤により通過する空気の香りを良くす
ることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明によるヘアドライヤー用の吸気
フィルターの二つの実施例について添付の図面を参照し
て説明する。図１〜３に示した本発明の第１実施例にお
いて、図中の符号１は図示しないヘアドライヤー本体に
接続されるリングを示している。リング１のヘアドライ
ヤー本体への結合形態は、ヘアドライヤーの設計によ
る。それは、雌ねじや雄ねじのいずれかにより行われて
もよいし、適当なバヨネット結合や他の形式の結合手段
でもよい。しかし、本発明においては結合の形式が重要
ではないため、個々の接合手段は図示を省略している。

【０００８】吸入側において、リング１の上端部には、
リング１の端面と面一にスクリーン２が張設されてい
る。リング１を直径方向に横切る横リブ３は、スクリー
ン２の上部に弧状に突出して形成されており、リング１
に剛性を与えると共に、運搬の際の握りや、ねじ結合の
場合には、ヘアドライヤーの本体にリングを取付ける際
の握りとしても用いられる。

【０００９】スクリーン２の下部には、図１中の流れＤ
の方向に沿って、リング１と同心の環状壁４が配設され
ている。本発明の第１実施例においては、環状壁４がス
クリーン２の下面に直接取付けられており、図２に示し
たように、リング１およびスクリーン２と一体にヘアド
ライヤーに接続することができる。本発明の第１実施例
においては、環状壁４はリング１に挿入されるカウンタ
ーリング５の一部となっている。この方式では、芳香剤
８を入れることのできる環状室６がその外周部に形成さ
れている。そして、図３に示したように、環状壁４の外
側に複数の放射状の分割壁７が配置されているため、芳
香剤８の環状室６内での転動が防止される。

【００１０】前述したように、図１に示した本発明の第
１実施例では、環状壁４はカウンターリング５の一部と
なっている。カウンターリング５は、機械的な結合手段
や摩擦による結合手段によってリング１に保持されてい
る。

【００１１】カウンターリング５は、少なくとも環状壁
４とリング１との間の領域においては、空気流れを通過
させる底部９を備えている。しかしながら、底部９は流
れが通過する開口全体に延設されていてもよい。空気が
透過する底部９は、スクリーンを成型したものであって
もよい。

【００１２】図１に示した実施例においては、下方部分
が若干すぼまった円錐形の壁１０が与えられているが、
これは十分に薄く、円錐形の壁１０と環状壁４との間に
空気が流れる環状の間隙１１が形成されている。尚、カ
ウンターリング５とスクリーン２との間では、中央の支
持中子１２が、スクリーン２あるいはカウンターリング
５のいずれかに取付けられていてもよい。

【００１３】芳香剤８を環状壁４の外側に配置すること
は、空気の流れに殆ど何の影響を与えず、かつ芳香剤８
が弱い空気の流れの中に置かれるという利点を有してい
る。そのため、芳香は空気中に必要以上には放出されな
い。芳香剤８はヘアドライヤーの吸入側に存在するた
め、芳香は空気とよく混じりあうだけでなく、ヘアドラ
イヤーのヒーターに加熱されると香りが更に強くなる。
したがって、芳香剤が配置された領域においては、大量
の空気が流れることは好ましくない。

【００１４】図４から図７に示した本発明の第２実施例
において、主要かつ基本的な思想は、芳香剤の交換をで
きる限り容易にすることにある。これを達成するため、
保持部材は、カウンターリングやリングの一部である環
状壁により形成されるのではなく、ヘアドライヤーの本
体に接続可能なリングに直接挿入でき、かつ芳香剤を保
持するための独立した部材となる。この実施例の利点
は、既成の吸気フィルターの形状を変更せずに、保持部
材を装着できることにある。

【００１５】ヘアドライヤー本体に接続可能なリング２
１は、前述したリングに相当し、フィルターとして用い
られるスクリーン２２を備えている。前述した装置と同
様に、直径方向に横切って延設された横リブ２３は握り
としても用いられる。かご形の円筒状の缶２４は、リン
グ２１内に挿入されている。缶２４は上部が開放されて
いてもよいし、通気性のある蓋２５で閉鎖されていても
よい。底部２６は、例えば適当な貫通穴２７を設けるこ
とにより完全な通気性を有するようにしてもよいし、図
７に示したように中心部が完全に開放されていてもよ
い。

【００１６】図４において、円筒状の缶２４は、上部の
左半分が開放されており、スクリーン２２と缶２４との
間の中空部分には不織素材等からなるフィルター材３０
が介装されている。図４の右半分は変形例であり、缶２
４の上部が通気性のある蓋２５で閉鎖されている。

【００１７】第２実施例では、図７に示したように、缶
２４内には周面にスリット２９を有する環状壁２８が配
設されている。この場合には、スリット２９を有する環
状壁２８とリング２１との間では、底部３１が閉鎖され
ている。したがって、図７に矢印で示したように、空気
は外周から中心に向けて流れざるを得ない。この例で
は、缶２４は実質的にカラーとなっている。

【００１８】この実施例では、中心部分における空気の
流れは殆ど妨げられず、かつ、芳香剤８の上での空気の
流れは弱いものとなる。

【００１９】また、保持部材がカラー状である実施例で
は、保持部材がリング２１のスクリーン２２あるいは介
装されたフィルターマットに当接する蓋や端部を備えて
いてもよい。

【００２０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、塵芥の粒子がスクリーンにより捕捉されるた
め、空気は浄化された後に軸方向に通過し、ヘアドライ
ヤーに吸入される。また、室内に配置された芳香剤によ
り通過する空気の香りが良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例によるフィルターの、直径
に沿った縦断面図。

【図２】同平面図。

【図３】カウンターリングを除き、かつ芳香剤が挿入さ
れた状態の、本発明の第１実施例によるフィルターに用
いられるリングの内部を示した平面図。

【図４】本発明の第２実施例によるフィルターの、芳香
剤が挿入された状態での、直径に沿った縦断面図。

【図５】同平面図。

【図６】本発明の第２実施例による、フィルターに用い
られるリングに挿入可能な保持部材の直径に沿った縦断
面図。

【図７】図６に示した保持部材の平面図

【符号の説明】

１，２１リング２，２２スクリーン３，２３横リブ４，５環状壁（保持部材）６環状室７分割壁８芳香剤９底部１０円錐形の壁１１環状の間隙１２支持中子２４缶（保持部材）２５蓋２６底部２７貫通孔２８環状壁２９スリット３０フィルター材３１底部３２保持壁

フロントページの続き (72)発明者エルネスト、ブローチリアメリカ合衆国イリノイ州、モートン、グローブ、エヌ、マーモラ、8528 (72)発明者テオフィル、メイアーアメリカ合衆国イリノイ州、スコーキー、ダブリュ、ハワード、ストリート、4747 (72)発明者ゲアハルト、メイアーアメリカ合衆国イリノイ州、グレンビュー、モンゴメリー、レーン、111

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ヘアドライヤーの本体に取り付けられ、フ
ィルターとして働くスクリーンを有するヘアドライヤー
用の吸気フィルターにおいて、リング（１；２１）内に
装着されるかご状の保持部材（４，５；２４）を備え、
この保持部材（４，５；２４）が軸方向に通気性を有
し、かつその内部に芳香剤（８）が保持される少なくと
も一つの分離された室（６）を備えていることを特徴と
するヘアドライヤー用の吸気フィルター。
【請求項２】前記リング（１；２１）の吸入側が、この
リング（１；２１）と一体となった、フィルターとして
用いられるスクリーン（２；２２）により覆われている
ことを特徴とする請求項１記載のヘアドライヤー用の吸
気フィルター。
【請求項３】前記スクリーン（２）の下部に同心状の環
状壁（４）が配設されると共に、分離された室（６）の
環状部を軸方向に通気性をもって塞ぐ、スクリーンの張
られた底部を有するカウンターリング（５）がリング
（１）に挿入されていることを特徴とする請求項２記載
のヘアドライヤー用の吸気フィルター。
【請求項４】組立状態において、カウンターリング
（５）が同心状の環状壁（４）に隣接していることを特
徴とする請求項３記載のヘアドライヤー用の吸気フィル
ター。
【請求項５】カウンターリング（５）が下方にすぼまっ
た円錐状の案内壁（１０）を備えていることを特徴とす
る請求項３記載のヘアドライヤー用の吸気フィルター。
【請求項６】同心状の環状壁（４）により形成された分
離された環状室（６）が、前記同心状の環状壁（４）か
ら外側に向かって放射状に延設された分割壁（７）によ
り分割され、かつ各分割壁（７）の間隔が芳香剤（８）
が入る大きさとなっていることを特徴とする請求項３記
載のヘアドライヤー用の吸気フィルター。
【請求項７】スクリーンの張られた底部と環状壁（４）
とを備え、組付け時において前記吸入側のスクリーン
（２）に対向するカウンターリング（５）が前記リング
（１）内に配設されていることを特徴とする請求項２記
載のヘアドライヤー用の吸気フィルター。
【請求項８】円筒の缶形状に形成され、通気性を有する
蓋（２５）と通気性を有する底部（２６）とを備えた保
持部材（２４）が前記リング（２１）内に固着されてい
ることを特徴とする請求項１記載のヘアドライヤー用の
吸気フィルター。
【請求項９】前記蓋（２５）が交換可能なスクリーンで
あることを特徴とする請求項８記載のヘアドライヤー用
の吸気フィルター。
【請求項１０】少なくとも一つの芳香剤（８）を収容す
る複数の室が、前記保持部材（２４）外周に形成されて
いることを特徴とする請求項８記載のヘアドライヤー用
の吸気フィルター。
【請求項１１】前記吸入側のスクリーン（２２）と前記
保持部材（２４）との間に、フィルター（３０）が介装
されていることを特徴とする請求項２記載のヘアドライ
ヤー用の吸気フィルター。
【請求項１２】介装された前記フィルター（３０）が、
不織素材のマットであることを特徴とする請求項１１記
載のヘアドライヤー用の吸気フィルター。
【請求項１３】前記蓋（２５）と前記底部（２６）と
が、前記保持部材（２４）に接続されていることを特徴
とする請求項８記載のヘアドライヤー用の吸気フィルタ
ー。
【請求項１４】前記案内壁（１０）と前記同心状の環状
壁（４）との間に、空気を通過させる環状の間隙が形成
されていることを特徴とする請求項５記載のヘアドライ
ヤー用の吸気フィルター。
【請求項１５】前記保持部材（２４）が少なくとも一つ
の軸方向のスリット（２９）を有する同心状の環状壁
（２８）を備えると共に、この環状壁（２８）の内側部
分では底部が開放され、且つこの環状壁（２８）と円筒
状の保持壁（３２）との間の領域が閉鎖されていること
を特徴とする請求項８記載のヘアドライヤー用の吸気フ
ィルター。
【請求項１６】吸入側の前記スクリーン（２２）と前記
保持部材（２４）との間に、フィルター（３０）が介装
されていることを特徴とする請求項８記載のヘアドライ
ヤー用の吸気フィルター。
【請求項１７】介装された前記フィルター（３０）が、
不織素材のマットであることを特徴とする請求項１６記
載のヘアドライヤー用の吸気フィルター。