JPH05344704A - ステッピングモータのロータコアの支持構造体 - Google Patents

ステッピングモータのロータコアの支持構造体

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JPH05344704A
JPH05344704A JP17625292A JP17625292A JPH05344704A JP H05344704 A JPH05344704 A JP H05344704A JP 17625292 A JP17625292 A JP 17625292A JP 17625292 A JP17625292 A JP 17625292A JP H05344704 A JPH05344704 A JP H05344704A
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JP
Japan
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rotor core
bearing
axis
stopper
core
Prior art date
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Application number
JP17625292A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kobayashi
敏行 小林
Fumiaki Kawabata
文昭 川畑
Kiyoshi Kono
清 河野
Takayuki Tsuchiya
高行 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータコア両端の二つの軸受に過大なスラス
ト荷重が作用することを防止し、ステッピングモータの
性能を向上させ消費電力を低減する。 【構成】 ステッピングモータのロータコア46を軸線
14の周りに回転可能に支持するロータコア支持構造体
60。ロータコア46をその両端にて回転可能に支持す
る二つの軸受48及び50と、軸受48を支持する環状
のストッパ部材24と、ロータコアに遊嵌合し一端にて
ストッパ部材に固定された筒体26と、筒体の他端に溶
接により固定され軸受50を支持するガイド部材56と
を有する。軸受48はロータコア及びストッパ部材によ
り軸線に沿って相対変位しないよう位置決めされてお
り、第二の軸受はガイド部材より軸線方向に隔置されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステッピングモータに
係り、更に詳細にはステッピングモータのロータコアの
支持構造体に係る。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータは例えば減衰力可変
式のショックアブソーバに於てピストンのロッド部に内
蔵されるアクチュエータとして従来より使用されてお
り、かかる内蔵型ステッピングモータのロータコアを支
持する構造体の一つとして、例えば特願平3−2530
66号の明細書及び図面に記載されている如く、軸線
(14)に沿って互いに隔置されロータコア(66)を
軸線の周りに回転可能に支持する第一及び第二の軸受
(58、56)と、ピストンロッド(26)に固定され
第一の軸受を支持する環状の第一の軸受支持部材(6
2)と、ロータコアに遊嵌合し一端にて第一の軸受支持
部材に固定された円筒体と、円筒体の他端の内側に嵌合
し円筒体の他端に溶接によって固定され第二の軸受を支
持する第二の軸受支持部材(60)とを有するロータコ
アの支持構造体が従来より知られている。
【0003】かかる従来のロータコアの支持構造体は、
第一の軸受支持部材(62)に円筒体の一端が嵌合した
状態にて全周に亘り溶接されることにより固定され、第
一の軸受(58)のアウタレースの一端が第一の軸受支
持部材の肩部に当接するよう第一の軸受支持部材に第一
の軸受が嵌合装着され、第一の軸受のインナレースの一
端にロータコア(66)の一端の肩部が当接するよう第
一の軸受にロータコアの一端が挿入され、ロータコアの
他端の肩部に第二の軸受(56)のアウタレースの一端
が当接するようロータコアの他端に第二の軸受が嵌合装
着され、第二の軸受のインナレースの一端に第二の軸受
支持部材(60)の肩部が当接するよう円筒体の他端及
び第二の軸受に第二の軸受支持部材が嵌合され、しかる
後円筒体の他端が第二の軸受支持部材に全周に亘り溶接
されることによって形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
のロータコアの支持構造体に於ては、円筒体の他端が第
二の軸受支持部材に溶接される際に円筒体は必然的に軸
線方向に部分的に熱膨張した後熱収縮するため、円筒体
の熱収縮によって第二の軸受支持部材が第二の軸受に対
し押付けられることに起因して第一及び第二の軸受にス
ラスト荷重が与えられてしまい、その結果ステッピング
モータの回転抵抗が増大してその応答性が悪化すると共
に消費電力が増大し易いという問題がある。
【0005】またかかる問題の発生を回避すべく、第二
の軸受のインナレースの一端と第二の軸受支持部材の肩
部とが隔置されるよう円筒体の他端及び第二の軸受に第
二の軸受支持部材を嵌合し、その状態にて円筒体の他端
を第二の軸受支持部材に溶接すると、溶接完了後にも第
二の軸受のインナレースの一端と第二の軸受支持部材の
肩部との間に隙間が残存し、そのためロータコアが第一
及び第二の軸受支持部材に対し相対的に軸線方向へ変位
することに起因してガタつき、その結果異常振動が生じ
たりステッピングモータが作動不良を惹起したりするこ
とがある。特にかかる問題は、ステッピングモータの回
転運動を往復運動に変換するボールねじ装置の如き運動
変換装置がロータコア内に組込まれている場合に顕著で
ある。
【0006】本発明は、従来のステッピングモータのロ
ータコアの支持構造体に於ける上述の如き問題に鑑み、
第一及び第二の軸受に過大なスラスト荷重が与えられた
りロータコアがガタついたりすることがなく、これによ
りステッピングモータを応答性よく良好に作動させ消費
電力を低減し得るよう改良されたロータコアの支持構造
体を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、ステッピングモータの軸線に沿って延在す
るロータコアの支持構造体にして、前記ロータコアの両
端に嵌合し前記ロータコアを前記軸線の周りに回転可能
に支持する第一及び第二の軸受と、前記第一の軸受に前
記軸線に沿って嵌合することにより前記第一の軸受を支
持する環状の第一の軸受支持部材と、前記ロータコアに
遊嵌合し一端にて前記第一の軸受支持部材に固定された
筒体と、前記筒体の他端に溶接により固定され前記第二
の軸受に前記軸線に沿って嵌合することにより前記第二
の軸受を支持する第二の軸受支持部材とを有し、前記第
一の軸受支持手段及び前記ロータコアはこれらに対し前
記軸線の方向に相対変位しないよう前記第一の軸受を位
置決めする位置決め手段を有し、前記第二の軸受と前記
第二の軸受支持手段との間には前記軸線の方向に間隙が
与えられていることを特徴とするロータコアの支持構造
体によって達成される。
【0008】
【作用】上述の如き構成によれば、第一の軸受は第一の
軸受支持手段及びロータコアの位置決め手段によりこれ
らに対し軸線の方向に相対変位しないよう位置決めされ
ており、第二の軸受と第二の軸受支持手段との間には軸
線の方向に間隙が与えられているので、筒体の他端が第
二の軸受支持部材に溶接されることにより筒体が軸線方
向に熱収縮しても、第二の軸受支持部材が第二の軸受に
対し押付けられることがなく、これにより第一及び第二
の軸受に過大なスラスト荷重が与えられることが確実に
回避され、またロータコアが第一の軸受支持手段に対し
相対的に軸線方向へ変位することが第一の軸受を介して
第一の軸受支持手段により阻止され、これによりロータ
コアがガタつくことが確実に回避される。
【0009】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0010】図1はショックアブソーバの内蔵型ステッ
ピングモータに適用された本発明によるロータコアの支
持構造体の第一の実施例を示す縦断面図、図2は図1に
示されたロータコアの支持構造体を示す拡大縦断面図で
ある。
【0011】図1に於て、10はショックアブソーバの
ピストンロッドを示している。ピストンロッド10の下
端にはロッドエンド部材12が圧入され固定されてお
り、図には示されていないがロッドエンド部材12には
減衰力発生弁を有するピストン本体が固定されている。
ピストンロッド10はその軸線14に沿って延在するス
テッピングモータ収容孔16を有しており、該収容孔に
はステッピングモータ18が配置されている。ステッピ
ングモータ18はステータ組立体20と、該ステータ組
立体に嵌合し軸線14の周りに回転するロータ22とよ
りなっている。
【0012】ステータ組立体20は環状の第一の軸受支
持部材としてのストッパ部材24と、一端(下端)にて
ストッパ部材24に固定され軸線14に沿って延在する
円筒体26と、円筒体26の周りに二対にて互いに対向
して配置された複数個のステータ磁極部材28〜34
と、円筒体26と共働して各対のステータ磁極部材28
及び30、32及び34を一体に保持する樹脂製のボビ
ン36及び38と、これらのボビンに導線が巻回される
ことにより形成されたコイル40及び42と、図にて最
も下側のステータ磁極部材34とストッパ部材24のフ
ランジ部24aとの間に介装された環状のスペーサ44
とを有している。
【0013】図示の実施例に於ては、ロッドエンド部材
12は例えば電子ビーム溶接により軸線14の周りに全
周に亘り形成された溶接部11によりピストンロッド1
0に固定されており、ストッパ部材24はロッドエンド
部材12の上端の円筒部に嵌合し且軸線14の周りに全
周に亘り延在する溶接部25によりロッドエンド部材の
上端に固定されており、円筒体26の一端はストッパ部
材24の上端の円筒部24bに嵌合し軸線14の周りに
全周に亘り延在する溶接部27によりストッパ部材に固
定されている。また図1には詳細には示されていない
が、各ステータ磁極部材は軸線14に垂直に軸線の周り
に環状に延在するフランジ状部分と該フランジ状部分よ
り軸線に沿って延在し互いに周方向に隔置された複数個
のステータ極歯とよりなっている。
【0014】図1に示されている如く、ロータ22は実
質的に円筒形のコア本体46Aとこれに圧入されたコア
エンド46Bとよりなるロータコア46を含み、ロータ
コア46は軸線14に沿って互いに隔置されたラジアル
型の第一の軸受48及び第二の軸受50により軸線14
の周りに回転可能に支持されている。コア本体46Aの
外周面にはそれぞれステータ磁極部材28及び30、3
2及び34に整合して周方向に互いに隔置され且二列に
て配列された複数個の永久磁石52及び54が固定され
ており、各永久磁石の径方向外周面は円筒体26の内周
面より僅かに径方向内方へ隔置されており、これにより
ロータ22はコイル40及び42に電流が通電されると
軸線14の周りに所定の角度回転され位置決めされるよ
うになっている。
【0015】図6及び図7に詳細に示されている如く、
ストッパ部材24は径方向内方へ突出し軸線14に沿っ
て延在する実質的に平断面扇形の板状のストッパ24c
を有している。同様に図4及び図5に詳細に示されてい
る如く、ロータコア46はそのコアエンド46Bより図
にて下方へ突出し軸線14に対し半径方向に延在する実
質的に平断面扇形の板状のストッパ46aを有してい
る。これらのストッパは互いに共働してステータ組立体
20に対するロータ22の軸線14の周りの初期位置を
郭定すると共に、ロータ22が所定の最大回転角度以上
回転することを防止するようになっている。
【0016】図2に詳細に示されている如く、第一の軸
受48のインナレース48aはコアエンドに嵌合された
状態にてコア本体46Aの下端46bとコアエンド46
Bに設けられた肩部46cとの間に挾持されることによ
りロータコアに固定され、アウタレース48bはストッ
パ部材24の円筒部の24bに嵌入された状態にてスト
ッパ部材に設けられた肩部24dとストッパ部材の上端
に設けられ径方向内方へかしめられた突起24eとの間
に挾持されることによりストッパ部材に固定されてい
る。
【0017】一方第二の軸受50のアウタレース50a
はその一端(下端)がコア本体46Aの上端に設けられ
た肩部46dに当接した状態にてコア本体の上端に嵌入
されることによりコア本体に固定され、インナレース5
0bはその一端(上端)が第二の軸受支持部材としての
ガイド部材56の軸線14に沿って延在する中央突部5
6aに設けられた肩部56bより軸線方向に隔置された
状態にて中央突部に嵌合されることによりガイド部材に
固定されている。ガイド部材56のフランジ部56cに
は円筒体26の上端が嵌合しその全周に亘り形成された
溶接部57により固定されている。
【0018】かくして二つの軸受48及び50、ストッ
パ部材24、円筒体26、ガイド部材56は互いに共働
してステッピングモータ18のロータコア46を軸線1
4に沿って相対変位することなく軸線の周りに回転可能
に支持するロータコア支持構造体60を構成しており、
ストッパ部材の肩部24d及び突起24e、コア本体4
6Aの下端46b、コアエンド46Bの肩部46cは軸
受48が軸線14に沿って相対変位しないようこれを位
置決めする位置決め手段を構成している。尚円筒体26
とロータコア46との間及びロータコア内には図には示
されていないが軸受48、50及び後述のボールねじ装
置62等を潤滑するオイルが充填されている。
【0019】図示の実施例に於ては、コア本体46Aに
は軸線14の周りに互いに隔置された複数個の孔46e
が設けられ、これらの孔にはオイル撹拌フィン47の軸
部47aが圧入により固定されている。図3に示されて
いる如く、撹拌フィン47は軸部47aと一体をなす平
板部47bを有し、平板部47bは軸線14に沿って又
は軸線に対し傾斜して延在している。従って撹拌フィン
47はロータコア46が回転するとロータコアと共に回
転し、円筒体26とロータコアとの間に充填された図に
は示されていないオイルを撹拌するようになっている。
【0020】図1に示されている如く、ロータコア46
内にはボールねじ装置62が配置されている。ボールね
じ装置62は軸線14に沿って延在し外周面に複数個の
ボール64を受入れる螺旋溝を有するボールねじシャフ
ト66と、外周面にてロータコア46の内周面に固定さ
れ内周面に複数個のボール64を受入れる螺旋溝を有す
るアウタレース部材68とを有している。シャフト66
はその上端に断面矩形の突起66aを一体に有し、該突
起はガイド部材56の中央突部56aに設けられた断面
矩形の孔70に軸線14に沿って往復動可能に嵌入して
おり、これによりロータコア46が回転するとその回転
方向に応じてシャフト66が回転することなく軸線14
に沿って図にて上方又は下方へ移動するようになってい
る。
【0021】シャフト66はその下端より軸線14に沿
って下方へ延在する小径部66bを一体に有し、該小径
部にはピストン及びロッドエンド部材12に設けられた
図には示されていないバイパス通路の実効通路断面積を
制御する減衰力制御弁の弁要素67が連結されている。
かくしてロータ22が軸線14の周りに回転すると、そ
の回転運動がボールねじ装置62によりシャフト66の
軸線14に沿う往復運動に変換され、これにより弁要素
67が駆動されて減衰力が増減されるようになってい
る。
【0022】尚ピストンに設けられた減衰力発生弁及び
減衰力制御弁は本発明の要旨をなすものではないので、
それらの詳細な説明を省略するが、必要ならば本願出願
人と同一の出願人の出願にかかる特願平3−24827
6号又は特願平3−253066号の明細書及び図面を
参照されたい。
【0023】上述の如く構成されたステッピングモータ
のロータコア支持構造体60を形成する場合には、まず
軸受48のインナレース48aに図にて下方よりコアエ
ンド48Bを挿入し、インナレースの下端を肩部46c
に当接させ、その状態にて軸受及びコアエンドをストッ
パ部材24の円筒部24bに上方より挿入し、アウタレ
ース48の下端を肩部24dに当接させ、しかる後突起
24eをかしめることにより軸受48をストッパ部材に
対し位置決めし固定する。
【0024】次いでコア本体46Aの内部にボールねじ
装置22を圧入により固定すると共にコア本体の外周面
に永久磁石52及び54を固定し、その状態にてコア本
体の下端部をコアエンドの上端部に嵌合させ、コア本体
の下端がインナレースの上端に当接した状態にてコア本
体をコアエンドに対し圧入固定する。
【0025】次いでストッパ部材24のストッパ24c
とロータコア46のストッパ46aとをその初期位置に
て互いに当接させ、その状態にてシャフト66を軸線1
4の周りに回転させることによりシャフト66を所定の
軸線方向位置にセットし、しかる後ガイド部材56が円
筒体26に対し相対的に軸線の周りに回転することがな
いよう突起66aをガイド部材の孔70に挿入すると共
にガイド部材を円筒体の上端に押込むことにより、ガイ
ド部材のフランジ部56cを円筒体の上端に圧入する。
更にガイド部材56のフランジ部56cに対し円筒体2
6の上端を図2に於て溶接部57にて示された軸線方向
位置に於て全周に亘り溶接することによりガイド部材5
6に固定する。
【0026】図8は本発明によるロータコアの支持構造
体の第二の実施例を示す拡大部分縦断面図である。尚図
8に於て、図1及び図2に示された部分に対応する部分
には図1及び図2に於て付された符号と同一の符号が付
されている。
【0027】図8に示された第二の実施例に於ては、ス
トッパ部材24は図13に示されたストッパ本体24A
とこれに圧入固定される図11及び図12に示されたス
トッパリング24Bとよりなっている。ストッパ本体2
4Aの上端に設けられた突起24eは径方向内方へ突出
しており、第一の実施例に於ける肩部24dに対応する
肩部は設けられていない。ストッパリング24bはスト
ッパ本体に圧入固定される円筒部と該円筒部より径方向
内方へ突出するストッパ24cとよりなっており、軸受
48のアウタレースはストッパ本体の円筒部24bに嵌
入された状態にて突起24eとストッパリングの円筒部
の上端との間に挾持されている。
【0028】またこの実施例に於ては、ロータコアは第
一の実施例に於けるコア本体46Aとコアエンド46b
とが一体をなす構造を有しており、軸受48のインナレ
ース48aはロータコアの小径部に嵌合された状態にて
肩部46fとロータコアの下端に設けられ径方向外方へ
かしめられた突起46gとの間に挾持されることにより
ロータコアに固定されている。
【0029】尚この実施例の上述した軸受48の支持構
造以外の部分は第一の実施例と同様に構成されており、
ストッパ本体24Aの突起24e、ストッパリング24
Bの円筒部の上端、ロータコア46の肩部46f及び突
起46gは軸受48を軸線14に沿って相対変位するこ
とがないよう位置決めする位置決め手段を構成してい
る。
【0030】上述の如く構成された第二の実施例のロー
タコア支持構造体60を形成する場合は、まずストッパ
本体24Aに軸受48を嵌入し、そのアウタレース48
bの上端を突起24eに当接させる。次いで内部にボー
ルねじ装置62が圧入固定され外周面に永久磁石52及
び54が固定されたロータコア46の小径部を軸受48
のインナレース48aに図にて上方より挿入し、肩部4
6fをインナレースの上端に当接させ、しかる後突起4
6gをインナレースの下端に対しかしめる。
【0031】次いでストッパリング24Bの上端がアウ
タレース48bの下端に当接するようストッパリングを
ストッパ本体24Aに圧入固定し、しかる後上述の第一
の実施例の場合と同様ロータコアの上端に対する軸受5
0の装着、ボールねじ装置62のシャフト66の位置決
め、ガイド部材56の組付け、ストッパ本体及びガイド
部材に対する円筒体26の溶接を行う。
【0032】かくして図示の二つの実施例によれば、軸
受50のインナレース50bはガイド部材56の肩部5
6bより軸線方向に隔置された状態にあるので、円筒体
26の上端がガイド部材56のフランジ部56cに対し
溶接されることにより円筒体が軸線方向に熱収縮して
も、ガイド部材が剛体接触にて直接軸受50に対し押付
けられることがなく、従って二つの軸受48及び50に
過大なスラスト荷重が与えられることを確実に防止する
ことができ、またロータコア46は軸受48を介してス
トッパ部材24により軸線方向に位置決めされた状態に
あり、ストッパ部材等に対し相対的に軸線14に沿って
変位することがないので、ロータコアが軸線方向へ相対
変位することに起因してガタつくことを確実に防止する
ことができる。
【0033】また図示の二つの実施例によれば、第一の
実施例に於てはロータコアがコア本体とストッパを有す
るコアエンドとよりなる二部品にて構成され、第二の実
施例に於てはストッパ部材がストッパ本体とストッパを
有するストッパリングとよりなる二部品にて構成されて
いるので、比較的複雑な形状を有するこれらの部材を焼
結により容易に且低廉に製造することができ、これによ
りロータコアの支持構造体を従来の構造の場合に比して
容易に且低廉に製造することができる。
【0034】特に第一の実施例によれば、コアエンドを
図にて下方より第一の軸受48に挿入することができる
ので、従来の構造及び第二の実施例の場合に比してスト
ッパ46aの径方向の長さを大きくすることができ、こ
れによりストッパの厚さを増大させることなくその断面
積を増加させてストッパの耐久強度を増大させることが
できる。
【0035】また図示の各実施例によれば、ロータコア
46にはオイル撹拌フィン47が取付けられており、こ
れらのフィンによって円筒体26とロータコアとの間に
充填されたオイルが撹拌されるので、これらのフィンが
設けられていない場合に比してステッピングモータの放
熱性を向上させ、これによりモータの耐久性を向上させ
ることができる。
【0036】また図示の各実施例によれば、円筒体26
がストッパ部材24及びガイド部材56に対し軸線の周
りに全周に亘り溶接されるだけなく、ストッパ部材24
がロッドエンド部材12に対し軸線の周りに全周に亘り
溶接され、ロッドエンド部材12がピストンロッド10
に対し軸線の周りに全周に亘り溶接されるので、ストッ
パ部材24とロッドエンド部材12との間及びロッドエ
ンド部材とピストンロッド10との間をシールするOリ
ングの如きシール部材は不要であり、またこのことによ
り高温度に於けるシール性を向上させることができると
共にショックアブソーバのピストン組立体の小形化(長
さの低減)を図ることができる。
【0037】また図示の各実施例によれば、円筒体26
の上端部の直径は小さく、小径部26bと大径部26a
との間には円錐形の部分26cが設けらているので、円
筒体の直径がその全長に亘り一定である場合に比して、
円筒体の周りに図にて上方よりステータ磁極部材28〜
34等を嵌合によって装着することを容易に行うことが
できる。
【0038】尚図示の各実施例に於ては、ストッパ部材
24又はロータコア46の一方が二部品されているが、
例えば第一の実施例に於てはストッパ部材24をも第二
の実施例の如く二部品化し、第二の実施例に於てはロー
タコアをも第一の実施例の如く二部品化することによ
り、ストッパ部材やロータコアの一部をかしめることな
く軸受48が軸線方向に位置決めされてもよい。
【0039】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施
例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0040】例えば図示の実施例に於ては、ステッピン
グモータ18のロータ22内にはその回転運動を軸線1
4に沿う直線運動に変換するボールねじ装置62が設け
られているが、ロータ22に駆動軸の一端が固定的に連
結され、該駆動軸の他端に回転変位により減衰力を増減
する弁要素が固定されてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、第一の軸受は第一の軸受支持手段及びロー
タコアの位置決め手段によりこれらに対し軸線の方向に
相対変位しないよう位置決めされており、第二の軸受と
第二の軸受支持手段との間には軸線の方向に間隙が与え
られている。
【0042】従って筒体の他端が第二の軸受支持部材に
溶接されることにより筒体が軸線方向に熱収縮しても、
第二の軸受支持部材が第二の軸受に対し押付けられるこ
とがなく、これにより第一及び第二の軸受に過大なスラ
スト荷重が与えられることが確実に回避され、またロー
タコアが第一の軸受支持手段に対し相対的に軸線方向へ
変位することが第一の軸受を介して第一の軸受支持手段
により阻止され、これによりロータコアがガタつくこと
が確実に回避されるので、従来の構造の場合に比してス
テッピングモータの応答性を向上させステッピングモー
タを良好に作動させることができると共に消費電力を低
減することができる。
【0043】また上述の如く第一及び第二の軸受に過大
なスラスト荷重が与えられることがないので、従来の構
造の場合に比して軸受の耐久性を向上させることによっ
てステッピングモータの耐久性を向上させることがで
き、また従来の構造の場合の如く筒体の溶接に伴う軸線
方向の熱収縮量を見込んで第二の軸受と第二の軸受支持
部材との間の間隙を厳密に設定し制御する必要がないの
で、従来に比してロータ支持構造体を能率よく製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ショックアブソーバの内蔵型ステッピングモー
タに適用された本発明によるロータコアの支持構造体の
第一の実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示されたロータコアの支持構造体を示す
拡大縦断面図である。
【図3】図1及び図2に示されたオイル撹拌フィンを示
す平面図(a)及び正面図(b)である。
【図4】図1及び図2に示されたコアエンドを示す拡大
縦断面図である。
【図5】図4に示されたコアエンドを示す拡大底面図で
ある。
【図6】図1及び図2に示されたストッパ部材をその上
端に設けられた突起がかしめられる前の状態にて示す拡
大平面図である。
【図7】図6の線VII −VII に沿うストッパ部材の拡大
縦断面図である。
【図8】本発明によるロータコアの支持構造体の第二の
実施例を示す拡大縦断面図である。
【図9】図8に示されたロータコアをその下端に設けら
れた突起がかしめられる前の状態にて示す拡大縦断面図
である。
【図10】図9に示されたロータコアを示す拡大底面図
である。
【図11】図8に示されたストッパ部材のストッパリン
グを示す拡大縦断面図である。
【図12】図11に示されたストッパリングを示す拡大
底面図である。
【図13】図8に示されたストッパ部材のストッパ本体
を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10…ピストンロッド 18…ステッピングモータ 20…ステータ組立体 22…ロータ 24…ストッパ部材 26…円筒体 28〜34…ステータ磁極部材 46…ロータコア 48…第一の軸受 50…第二の軸受 56…ガイド部材 60…ロータコア支持構造体 62…ボールねじ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 高行 愛知県豊田市トヨタ町1番地トヨタ自動車 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステッピングモータの軸線に沿って延在す
    るロータコアの支持構造体にして、前記ロータコアの両
    端に嵌合し前記ロータコアを前記軸線の周りに回転可能
    に支持する第一及び第二の軸受と、前記第一の軸受に前
    記軸線に沿って嵌合することにより前記第一の軸受を支
    持する環状の第一の軸受支持部材と、前記ロータコアに
    遊嵌合し一端にて前記第一の軸受支持部材に固定された
    筒体と、前記筒体の他端に溶接により固定され前記第二
    の軸受に前記軸線に沿って嵌合することにより前記第二
    の軸受を支持する第二の軸受支持部材とを有し、前記第
    一の軸受支持手段及び前記ロータコアはこれらに対し前
    記軸線の方向に相対変位しないよう前記第一の軸受を位
    置決めする位置決め手段を有し、前記第二の軸受と前記
    第二の軸受支持手段との間には前記軸線の方向に間隙が
    与えられていることを特徴とするロータコアの支持構造
    体。
JP17625292A 1992-06-10 1992-06-10 ステッピングモータのロータコアの支持構造体 Pending JPH05344704A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6946765B2 (en) * 2000-10-17 2005-09-20 Minebea Co., Ltd. Rotor unit for an electromotor and an internal rotor electromotor
JP2006342857A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Hitachi Powdered Metals Co Ltd 回転ダンパ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6946765B2 (en) * 2000-10-17 2005-09-20 Minebea Co., Ltd. Rotor unit for an electromotor and an internal rotor electromotor
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